JP2000036467A - リン拡散方法 - Google Patents

リン拡散方法

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JP2000036467A
JP2000036467A JP10203174A JP20317498A JP2000036467A JP 2000036467 A JP2000036467 A JP 2000036467A JP 10203174 A JP10203174 A JP 10203174A JP 20317498 A JP20317498 A JP 20317498A JP 2000036467 A JP2000036467 A JP 2000036467A
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Japan
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phosphorus
film
temperature
pressure
diffusion
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JP10203174A
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English (en)
Inventor
Hisashi Nomura
久志 野村
Yoshinori Imai
義則 今井
Kenichi Ishiguro
謙一 石黒
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リン拡散と同時に余計なPSG膜が生成され
ることがなく、低温のリン拡散ができ、リン濃度の制御
が容易なpolySi膜へのリン拡散方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】 下地膜であるpolySi膜12にリン
(P)を気相拡散するに際し、温度はP濃度制御が可能
で比較的低温の850℃を上限とし、かつ圧力はP濃度
制御可能な5000Paを上限とする。そしてpoly
Si膜12上にPH3 またはPH3 を含む混合ガスを反
応ガス5として流し、圧力5000Pa以下においては
800℃以下の範囲で温度を変えることにより、また温
度850℃以下においては圧力4000Pa以下の範囲
で圧力を変えることにより、P濃度を制御して、所要の
リン濃度のリンドープドpolySi膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、ウェーハ
等の基板上に形成される下地膜であるポリシリコン膜や
アモルファスシリコン膜などのシリコン膜中にリンを拡
散するリン拡散方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリシリコン(polySi)膜は、例
えばMOSトランジスタのゲート電極や、抵抗、配線材
料として用いられるものであり、半導体デバイスの形成
材料として重要である。polySi膜は、その成膜後
に、熱CVD拡散によりn型不純物であるリン(P)を
導入して、比抵抗あるいはシート抵抗の制御を行う。こ
のpolySi膜へのリン拡散技術においては、不純物
であるリンを、拡散現象を利用して、所望の拡散深さ及
び濃度分布で、対象物であるpolySi膜の任意の領
域に導入できなければならない。
【0003】従来、polySi膜内へリンを拡散する
には、POCl3 (オキシ塩化リン)をO2 、N2 ガス
と共に拡散炉に供給することにより、リンを熱拡散させ
ていた。反応式は次の通りである。
【0004】 2POCl3 +(3/2)O2 →P2 5 +3Cl2 (1) P2 5 +(5/2)Si→2P+(5/2)SiO2 (2) 上記式(1)、(2)の化学反応は800〜1000℃
の炉中で行われる。
【0005】この反応の模様を示したのが図6である。
即ち、単結晶シリコンウェーハ(Siウェーハ)10
(図6(a))上に酸化炉でシリコン酸化膜(SiO2
膜)11を形成し(図6(b))、そのSiO2 膜11
上にLPCVD(減圧化学気相成長)法によりpoly
Si膜12を形成した後(図6(c))、上記POCl
3 を供給してpolySi膜12上に式(1)の化学反
応を起こしてP2 5 膜を形成し(図6(d))、さら
に式(2)の化学反応を起こしてpolySi膜12中
にリンを熱拡散する。このときpolySi膜表面に、
式(1)、(2)の化学反応で形成されたP2 5 、S
iO2 +P2 5 、SiO2 膜からなるリンシリケード
ガラス(PSG)膜13が形成される(図6(e))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のリン拡散方法では、次のような問題があった。
【0007】polySi膜内にリンが熱拡散する一方
で、図6(e)に示すように、表面にPSG膜13が余
分な膜として形成されることになる。このため次工程で
余分なPSG膜を除去しなければならず工程が増える。
また、従来のリン拡散は800〜1000℃の高温処理
が必要となる。しかしチャンバ材はほとんどステンレス
であり(石英チャンバは例外的)、温度的限界は800
℃程度と考えられているため、低温処理が要請されてい
る。さらに、高温処理によりリン濃度の制御が困難にな
る。
【0008】そこで、本発明の目的は、従来技術である
POCl3 によるP拡散処理上の問題点を解決し、リン
拡散と同時に余計なPSG膜が生成されることがなく、
低温のリン拡散ができ、リン濃度の制御が容易なシリコ
ン(Si)膜へのリン拡散方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるリン気相拡散方法は、図1に示すよう
に、下地膜の多結晶シリコン膜のようなSi膜上にホス
フィン(PH3 )ガスまたはPH3 ガスを含む混合ガス
を流して、Si膜中にリンを拡散させる。このときのリ
ン拡散条件を、圧力5000Pa以下においては800
℃以下の範囲で温度を変えることにより、温度850℃
以下においては圧力4000Pa以下の範囲で圧力を変
えることにより前記シリコン膜中に拡散されるリン濃度
を制御するようにしたものである。
【0010】圧力が5000Pa以下では、温度が80
0℃を超えるとリン濃度は温度に応じて変化しないが、
温度が800℃以下であれば温度に応じて変化する。ま
た温度が850℃以下では、圧力が4000Paを超え
るとリン濃度は圧力に応じて変化しないが、圧力が40
00Pa以下であれば圧力に応じて変化する。したがっ
て、このリン拡散方法では、圧力5000Pa以下にお
いては800℃以下の範囲で、また温度850℃以下に
おいては圧力4000Pa以下の範囲で、それぞれ温度
または圧力を変えることによりSi膜中に拡散するリン
濃度を所望の濃度に制御する。リン拡散条件は、チャン
バ材の温度的限界から好ましくは800℃以下がよい。
またチャンバ材の圧力的限界から好ましくは4000P
a以下がよい。なお、リンをSi膜中に拡散させる際
に、拡散時間を変えることによりSi膜中へのリン拡散
速度を調整して所望の拡散深さを得ることができる。S
i膜としてはpolySi膜またはアモルファスSi膜
などがある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0012】図2において、まず単結晶Siウェーハ1
0(図2(a))を図示していない酸化炉に搬入し、1
000℃の加熱状態で、Siウェーハ10の表面に膜厚
1000オングストロームのSiO2 膜11を形成した
(図2(b))。
【0013】次に、このSiウェーハ10を酸化炉から
取り出し、図示していない減圧CVD炉に挿入する。こ
の減圧CVD炉にモノシランガスを550℃以下で供給
して、前記SiO2 膜11上に、polySi膜12を
膜厚480オングストロームに形成した(図2
(c))。
【0014】この場合の反応式は、 SiH4 →Si+2H2 (3) である。
【0015】次に、上記polySi膜12の形成され
たウェーハ3を拡散炉に挿入して、polySi膜12
に対するリン拡散を実施した。この拡散炉では、133
Pa程度の低圧状態で加熱されたチャンバにウェーハ3
を移載し、チャンバ温度800℃以下、圧力4000P
a以下の拡散条件下で、反応ガス5としてPH3 ガスを
含んだ混合ガスを2slmでウェーハ3上に流すことに
より、下地膜であるpolySi膜12中にリンを拡散
させた(図2(d))。
【0016】この場合の反応式は、 PH3 +Si→P- Si+(3/2)H2 (4) である。なお、(3/2)H2 は拡散炉から排気され
る。
【0017】上記実施形態で用いた拡散炉を図3に示
す。この拡散炉1は、ホットウォール型の枚葉式CVD
装置であり、チャンバ2内に、polySi膜を形成し
たウェーハ3を一枚ずつ挿入し、平置きして、チャンバ
2内の温度を加熱手段であるヒータ4により所定温度に
加熱し、その状態で、PH3 ガスまたはPH3 を含んだ
混合ガスから成る反応ガス5を流し、チャンバ2内の圧
力が所定圧力となるようにガス排気することにより、リ
ンをウェーハ3上のpolySi膜中へ拡散させる。
【0018】ここで上記のように反応ガスとしてPH3
を使用したときのチャンバ温度とチャンバ圧力がリン濃
度に与える影響について評価した。
【0019】図4は、チャンバ圧力を5000Paと一
定に保った状態で、チャンバ2内の温度を750℃、8
00℃、850℃とそれぞれ変え、反応ガス5としてH
eガス中に1%のPH3 ガスを含んだ混合ガスを2.1
slmで4分間、ウェーハ3上に流すことにより、下地
膜であるpolySi膜12中にリンを拡散させた場合
のP濃度(e20atoms/cc)の測定結果を示す。
これより温度を750℃〜850℃まで変化させたと
き、ほぼ800℃以下の温度では温度の上昇と共にリン
のドープ量も増加するが、それ以上の高温ではドープ量
の変化が少ないことがわかる。
【0020】図5は、チャンバ温度を850℃に保った
状態で、チャンバ2内の圧力を1000Pa、4000
Pa、ほぼ7000Paとそれぞれ変えて、反応ガス5
としてHeガス中に1%のPH3 ガスを含んだ混合ガス
を2.1slmで10分間、ウェーハ3上に流すことに
より、下地膜であるpolySi膜12中にリンを拡散
させた場合の、P濃度(e20atoms/cc)の測定
結果を示す。これより圧力を変化させた評価では、ほぼ
4000Pa迄は圧力上昇と共にリンのドープ量は増加
するが、それ以上の圧力ではドープ量は緩和傾向になる
ことがわかる。ここに850℃と高い温度でも、圧力を
4000Pa以下の範囲で変えればP濃度を制御できる
ことがわかったが、従来のリン拡散は既述したように8
00〜1000℃という高温処理であるため不具合があ
ったことから、800℃以下の低温処理とすることが好
ましい。
【0021】そこで、本実施形態では、下地膜のpol
ySi膜12にPH3 ガスまたは、PH3 ガスを含んだ
反応ガス5を流すことにより、リンをpolySi膜1
2中に拡散させる方法において、そのリン拡散条件を、
温度がほぼ800℃以下、圧力がほぼ4000Pa以下
の範囲内において、温度または圧力を制御することによ
り、所要のリン濃度を持つリンドープドpolySi膜
を形成できる。また拡散時間で下地膜へのリン拡散速度
を調整することにより、所望の拡散深さを持つ半導体デ
バイスの電極、配線材料又は抵抗体を形成することがで
きる。
【0022】このPH3 を用いるリン拡散方法によれ
ば、式(4)と従来例の式(1)、(2)とを比較する
ことでわかるように、polySi膜12の表面に余計
なPSG膜が生成されない。したがってPSG膜の除去
工程が不要になり、工程を一つ減らすことができる。ま
た拡散条件として850℃ないし800℃以下の低温
で、圧力も5000Paないし4000Pa以下の圧力
でリン拡散ができるので、チャンバ材としてステンレス
で十分足りる。また、リン濃度の温度または圧力依存範
囲にリン拡散条件を設定するのでリン濃度の制御が容易
になる。
【0023】なお、上記実施形態では、下地膜としてp
olySi膜を用いたが、アモルファスSiでも同様の
結果が得られる。また、ウェーハ上に形成した下地膜に
対してリン拡散したが、下地膜であるpolySi膜等
は、ガラス、ウェーハ等のいずれの基板上に形成された
ものであっても適用することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によるリン拡散方法は、poly
Si膜にリンを気相拡散するに際し、polySi膜上
にPH3 またはPH3 を含む混合ガスを反応ガスとして
流し、850℃以下の温度の範囲内で、または5000
Pa以下の圧力の範囲内で、温度または圧力を変えるこ
とにより、所要のリン濃度のリンドープドpolySi
膜を形成するものであるので、比較的低温でリン拡散で
き、そのためにリン濃度の制御が容易になり、また従来
のようにリン拡散と同時に余計なPSG膜が生成される
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリン拡散方法を示す説明図である。
【図2】本発明のリン拡散方法の実施形態を示す工程図
である。
【図3】本発明の実施形態で用いた拡散炉の概略断面図
である。
【図4】ドープされるリン濃度の温度依存性を示す特性
図である。
【図5】ドープされるリン濃度の圧力依存性を示す特性
図である。
【図6】従来例のリン拡散方法を示す工程図である。
【符号の説明】
1 リン拡散炉 2 チャンバ 3 polySi膜の形成されたウェーハ 4 ヒータ 5 反応ガス 10 Siウェーハ 11 SiO2 膜 12 polySi膜 13 PSG膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン膜中にリンを拡散するに際し、 前記シリコン膜上にホスフィンまたはホスフィンを含む
    混合ガスを流し、 圧力5000Pa以下においては800℃以下の範囲で
    温度を変えることにより、温度850℃以下においては
    圧力4000Pa以下の範囲で圧力を変えることにより
    前記シリコン膜中に拡散されるリン濃度を制御するよう
    にしたことを特徴とするリン拡散方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100372132C (zh) * 2005-02-05 2008-02-27 江苏林洋新能源有限公司 长寿命晶体硅太阳电池的制造方法
CN103943719A (zh) * 2014-03-25 2014-07-23 晶澳(扬州)太阳能科技有限公司 一种采用预氧结合低温-高温-低温的变温扩散方式对磷掺杂浓度进行控制的方法

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