JP2000036179A - 磁気テープカートリッジ - Google Patents

磁気テープカートリッジ

Info

Publication number
JP2000036179A
JP2000036179A JP10202626A JP20262698A JP2000036179A JP 2000036179 A JP2000036179 A JP 2000036179A JP 10202626 A JP10202626 A JP 10202626A JP 20262698 A JP20262698 A JP 20262698A JP 2000036179 A JP2000036179 A JP 2000036179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring member
magnetic tape
cartridge case
leader pin
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10202626A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Ishihara
祐輔 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10202626A priority Critical patent/JP2000036179A/ja
Publication of JP2000036179A publication Critical patent/JP2000036179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープを巻装した単一のリールがカート
リッジケース内に回転可能に収容され、上記磁気テープ
の先端部に固着されたリーダピンが着脱可能にバネ部材
で保持される磁気テープカートリッジにおいて、上記バ
ネ部材の動作の安定化を図り、かつリーダピンの着脱字
におけるバネ部材の撓み変形によるカートリッジケース
の削れを防止する。 【解決手段】 バネ部材30に、カートリッジケース3
に固定される固定部30cと、この固定部30cの一端
に連接されてリーダピン21の端部を着脱可能に保持す
る撓み変形可能なアーム部30bとを設け、かつカート
リッジケース3のアーム部30bに対向する壁面32b
を、固定部30cに対向する壁面32aに対して凹形状
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープを巻装
した単一のリールがカートリッジケース内に回転可能に
収容された磁気テープカートリッジに関し、特に、磁気
テープを引き出すために磁気テープの先端部に固着され
たリーダピンがバネ部材によりカートリッジケース内に
着脱可能に保持される磁気テープカートリッジにおける
上記バネ部材の取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータメモリのバックアッ
プ用の記録媒体として使用されている磁気テープカート
リッジには、単一のリールに磁気テープを巻装し、この
リールを、互いに結合された四角形の上ハーフと下ハー
フとからなる偏平なカートリッジケース内に回転可能に
収容したタイプのものが知られている。
【0003】この磁気テープは、重要な情報が記憶され
ているため、テープジャミング等のトラブルが発生しな
いように、また不用意に磁気テープが引き出されないよ
うになっている。
【0004】また、上記磁気テープの先端部にはリーダ
部材(例えばリーダピン)が固着され、この磁気テープ
カートリッジが記録再生装置に装着されたとき、磁気テ
ープがリーダ部材を介して引き出され、磁気テープへの
データの読み書きが可能になるように構成されている。
そして、上記リーダ部材は、カートリッジケースに着脱
可能に保持されるものであり、その保持にはバネ部材を
使用するのが構造上の簡素化等の点で有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記リーダ
部材としてリーダピンが用いられる場合、このリーダピ
ンは一般に、磁気テープの先端部が固着される中央軸部
と、この中央軸部の上下端に形成された細軸部と、細軸
部の外側に形成された、上記中央軸部とほぼ同径のフラ
ンジ(ヘッド部)とから構成され、上記細軸部は、磁気
テープカートリッジが記録再生装置に装着されたとき
に、装置側のテープ引出し機構と係合する係合部を構成
している。また、リーダピンの上下端に形成された上記
フランジは、カートリッジケースのテープ引出し用開口
部の内側に形成されたリーダピン収容凹部に対する係合
部となっており、かつ上記フランジの外周面に、線バ
ネ、板バネ等からなるバネ部材が側方から弾性的に当接
して、リーダピンを着脱可能に保持するようになってい
る。
【0006】したがって、上記バネ部材は、カートリッ
ジケースの上ハーフの上部内壁面(内頂面)と、下ハー
フの下部内壁面(内底面)にそれぞれ、あるいは何れか
に接するようにカートリッジケースの内部に取り付けら
れることになる。
【0007】しかしながら、リーダピンが装置側のテー
プ引出し機構によってカートリッジケース内から取り出
されるとき、および、リーダピンが上記テープ引出し機
構によってカートリッジケース内へ戻されるとき、リー
ダピンの移動に伴ってバネ部材の一部が撓み変形される
から、その際に、特にバネ部材が板バネである場合、そ
の撓み変形部分のエッジがカートリッジケースの内壁面
を擦ることにより、その摩擦抵抗によりバネ部材の荷重
が変動して、バネ部材の動作が不安定になるのみでな
く、バネ部材がカートリッジケースの内壁面に引っ掛か
ってリーダピンの出入が不能になるという問題があっ
た。
【0008】また、リーダピンが装置側のテープ引出し
機構によってカートリッジケースを出入りする度毎に、
金属材料からなるバネ部材のエッジがプラスチック材料
からなるカートリッジケースの内壁面を擦ることによっ
て、カートリッジケースの内壁面が削られるという問題
もあった。このような場合、削れ粉が磁気テープの表面
等に付着して、記録再生時の欠陥の原因となることがあ
る。
【0009】上述の事情に鑑み、本発明は、互いに結合
された上ハーフと下ハーフとからなるカートリッジケー
ス内に、磁気テープを巻装した単一のリールが回転可能
に収容され、上記磁気テープの先端部に固着されたリー
ダピンが、バネ部材により着脱可能に保持されてなる磁
気テープカートリッジにおいて、リーダピンの端部を着
脱可能に保持するバネ部材の動作を安定させ、かつカー
トリッジケースの内壁面が削られるのを防止することが
できるバネ部材の取付け構造を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気テープカー
トリッジにおいては、上記バネ部材が、上記カートリッ
ジケースに固定される固定部と、この固定部の一端に連
接されてリーダピンの端部を着脱可能に保持する撓み変
形可能なアーム部とを備え、かつ上記カートリッジケー
スの上下内壁面における上記アーム部に対向する壁面
が、上記固定部に対向する壁面に対して凹形状に形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】また本発明の磁気テープカートリッジにお
いては、上記バネ部材が、リーダピンの両端部を着脱可
能に保持する撓み変形可能なアーム部を備え、かつカー
トリッジケースの上下内壁面における上記アーム部に対
向する壁面に対して、上記アーム部の上記壁面に対向す
る部分の少なくとも一方が、上記壁面に摺動接触しない
ように切り欠かれていることを特徴とするものである。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、カートリッジケースの
上下内壁面におけるアーム部に対向する壁面が、固定部
に対向する壁面に対して凹形状に形成されていることに
より、あるいは、一対のアーム部の上記壁面に対向する
部分の少なくとも一方が切り欠かれていることにより、
カートリッジケースの上下内壁面と、アーム部との間に
ギャップが形成され、これによって、バネ部材の撓み変
形部分のエッジがカートリッジケースの内壁面を擦る可
能性が回避されるから、バネ部材の動作が安定し、かつ
バネ部材によってカートリッジケースの内壁面が削られ
るという問題も解決される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施の形態による磁気
テープカートリッジの構成を示す分解斜視図である。図
1に示すように、磁気テープカートリッジ1は、四角形
の平面形状を有する下ハーフ3と、この下ハーフ3と相
似の平面形を有して下ハーフ3上に重ね合わされる上ハ
ーフ2とが互いにビス等の結合手段により締結されて構
成された偏平な硬質プラスチック製のカートリッジケー
ス7を備え、このカートリッジケース7内に、磁気テー
プ20を巻装した単一のリール4が回転可能に収容され
ている。
【0015】リール4は、下リール5と上リール6とが
溶着等により接合された構成を有し、下リール5は、外
周に磁気テープ20が巻回される円筒状のリールハブ2
3と、このリールハブ23の下端外周から径方向に張り
出したフランジ部24とをプラスチック材料により一体
成型したものである。リールハブ23の底部外面には、
リール4を回転駆動するマグネット式の回転駆動手段を
吸引保持させるためのリールプレート8が取り付けられ
ており、リールハブ23の底部内面には、ブレーキボタ
ン9に形成された制止用ギア9Aと係合して不使用時の
回転を拘束する制止用ギア23Aが刻設されている。ま
た、リールハブ23には開口23Bが形成されており、
ここに磁気テープカートリッジ1を使用する外部の記録
再生装置に設けられたドライブ解除スピンドルが挿通さ
れ、ブレーキボタン9を上方へ移動させる。
【0016】ここで、ブレーキボタン9には、リールハ
ブ23と対向する側に上述した制止用ギア9Aが形成さ
れており、それとは反対側に、上ハ−フ2に形成された
ブレーキガイド突起が嵌合される嵌合溝9Bが形成され
ている。そして、カートリッジ不使用時には、ブレーキ
ボタン9はコイルバネ10により図の下方に付勢された
状態でリールハブ23内部に装着されており、ブレーキ
ボタン9とリールハブ23との制止用ギア9A,23A
が噛み合ってリール4の回転が防止されている。一方、
カートリッジ使用時は、磁気テープ装置のドライブ解除
スピンドルがブレーキボタン9を押圧すると、ブレーキ
ボタン9がコイルバネ10の付勢力に抗して図中上方へ
移動し、これにより制止用ギア9A,23Aの係合が解
除され、リール4が回転自在とされる。
【0017】カートリッジケース7の一側壁には、磁気
テープ20を引き出すための開口部26が形成されてい
る。この開口部26には、カートリッジケース7の側壁
に平行な矢印A方向に移動可能なスライドドア27が取
り付けられている。スライドドア27は不図示のバネに
より、開口部26を閉じる方向に付勢されている。
【0018】また、磁気テープカートリッジ1の不使用
時には、磁気テープ20は完全にリール4に巻き込まれ
ており、磁気テープ20の端部に取り付けられたリーダ
ピン21が開口部26の近傍に形成された凹部28に係
止される。
【0019】そして、磁気テープカートリッジ1が対応
する外部の記録再生装置にセットされると、上述したよ
うにブレーキボタン9とリールハブ23との制止用ギア
9A,23Aの係止が解除されてリール4が回転自在と
されるとともに、マグネット式の回転駆動手段がリール
プレート8を吸引した状態でリール4を回転駆動する。
これとともに、スライドドア27が開かれてリーダピン
21がテープ走行路の所定位置に引き込まれ、磁気テー
プ20へのデータの読み書きが可能となる。
【0020】上記リーダピン21は、磁気テープカート
リッジ1を使用する記録再生装置が磁気テープ20を装
置内のテープ走行路に導入するために保持して引き込む
ものであり、このリーダピン21を上記凹部28に着脱
可能に保持する後述のバネ部材30,40が設置されて
いる。
【0021】図2〜図5は、リーダピン21を着脱自在
に保持するバネ部材の取付け構造の一実施の形態を示
し、図2は、下ハーフ3におけるバネ部材30の取り付
け部分を示す要部平面図である。また図3は図2の III
−III 線に沿った断面図、図4は図2のIV−IVに沿った
磁気テープカートリッジ1の要部断面図、図5はバネ部
材30の斜視図である。
【0022】図4に示すように、リーダピン21は、磁
気テープ20の先端部が固着される中央軸部21aの両
側に、記録再生装置側から係合保持される細軸部21
b,21bが形成され、その両端部にフランジ21c,
21cが形成されている。この両端のフランジ21c,
21cは、開口部26近傍の上ハーフ2の頂壁下面およ
び下ハーフ3の底壁上面にそれぞれ形成された凹部28
にそれぞれ挿入係止されるとともに、上下ハーフ2,3
間に挟持された板バネからなるバネ部材30によって両
フランジ21c,21cが着脱可能に保持される。
【0023】バネ部材30は、図5に示すように、上下
方向に延びる半円筒状の連結基部30aと、この連結基
部30aの上下端部の一側から水平方向に延びる互いに
平行な一対のアーム部30b,30bと、連結基部30
aの他側に連結された平板状の裏面板30cとによって
上下対称的に一体に構成され、図2に示すようにヘアピ
ン状の平面形状を有する。上下のアーム部30b,30
bの先端にはそれぞれ保持部30dが設けられ、上下の
アーム部30b,30b間は切り欠かれて、保持部30
d,30dのみがリーダピン21のフランジ21c,2
1cの外周面に側方から当接するようになっている。上
記保持部30dは山形に突出して、両側の斜面がリーダ
ピン21のフランジ21cの外周面に当接することによ
りアーム部30bが撓み変形し、フランジ21cを凹部
28内に押圧係止するようになっている。
【0024】また、バネ部材30の連結基部30aおよ
び裏面板30cの上端部のエッジと、上方のアーム部3
0bの上端エッジとが同一平面上にあり、かつ連結基部
30aおよび裏面板30cの下端部のエッジと、下方の
アーム部30bの下端エッジとが同一平面上にある。さ
らに、バネ部材30の連結基部30aの上下端部と、裏
面板30cの上下端部とによって、このバネ部材30を
カートリッジケース7に固定する固定部が構成されてい
る。
【0025】一方、カートリッジケース7の上下ハーフ
2,3におけるバネ部材30の取付け部には、下ハーフ
3におけるバネ部材30の取付け部を示す図2および図
3から明らかなように、下ハーフ3の底壁3aの上壁面
上には2個の円柱状ボス35,36が下ハーフ3の側壁
3bの内壁面に沿って互いに所定の間隔をおいて突設さ
れており、ボス35,36と下ハーフ3の側壁3bの内
壁面との間には、バネ部材30の連結基部30aおよび
裏面板30cの下端部が嵌着される狭いギャップが設け
られ、さらに、ボス35のボス36側とは反対側に、連
結基部30aの下端部が嵌着される狭いギャップ37
(図3)をボス35との間に形成した凸部38が設けら
れている。
【0026】これによって、バネ部材30は、図2に示
すように、その連結基部30aの下端部が、ボス35と
下ハーフ3の側壁3bの内壁面との間のギャップ内、お
よびボス35と凸部38との間のギャップ37内にボス
35を繞って嵌着され、かつ裏面板30cの先端下端部
が、ボス36と下ハーフ3の側壁3bの内壁面との間の
ギャップ内に嵌着された態様で、下ハーフ3に取り付け
られる。
【0027】そして、下ハーフ3の底壁3aの上壁面の
うち、バネ部材30の固定部である連結基部30aと裏
面板30cの下端エッジに対向してこの下端エッジを受
ける壁面領域32aと、バネ部材30の下側アーム部3
0bの下端エッジに対向する壁面領域32b(図2に点
々を付して示してある)との間には、図3から明らかな
ように段差が形成され、壁面領域32bが壁面領域32
aに対して凹形状に形成されている。
【0028】したがって、バネ部材30の下側アーム部
30bの下端エッジに対向する壁面領域32bと下側ア
ーム部30bの下端エッジとの間にはギャップが形成さ
れ、下側アーム部30bが撓み変形しても、下ハーフ3
の底壁3aの上壁面に摺接するおそれがなくなり、下側
アーム部30bの動作が安定し、かつ下ハーフ3の底壁
上面が下側アーム部30b撓み変形によって削られるこ
とも防止することができる。
【0029】なお、図示ならびに説明は省略するが、上
ハーフ3におけるバネ部材30の取付け部も、図4に示
すように、下ハーフ3におけるバネ部材30の取付け部
と対称的な構成を有し、上側アーム部30bが撓み変形
しても、上ハーフ3の頂壁2aの下壁面に接触するおそ
れがなくなり、上側アーム部30bの動作が安定し、か
つ上ハーフ2の頂壁の下壁面が上側アーム部30bの撓
み変形によって削られることも防止することができる。
【0030】上記の構成において、バネ部材30のカー
トリッジケース7への取付けは、上下ハーフ2,3の締
結に伴って行なうことができ、その組付け性は良好であ
る。また、リーダピン21の両端部を1個のバネ部材3
0で保持することができるから、部品点数の低減により
コストダウンが図れるなお、バネ部材30は、一対のア
ーム部30b,30bを上下に連接して一体に備えた単
一のものと、上下別個のバネ部材とを用いることができ
る。
【0031】図6および図7には、板バネからなるバネ
部材30の他の実施の形態を示す。バネ部材30の基本
構造は図5に示す実施の形態と同様であり、上下対称の
みでなく、左右対称形状に形成されている点が異なる。
【0032】すなわち、図5に示すバネ部材30は平板
状の裏面板30cを備えているが、図6および図7に示
すバネ部材30においては、この部分にも上下にアーム
部30b,30bおよび保持部30d,30dが同形状
に形成されてなり、全体が連結基部30aを中心として
上下対称であると共に左右対称に形成されている。そし
て、連結基部30aの上下端部と上下一対の一方のアー
ム部30b,30bとによって固定部が構成されてい
る。
【0033】また、上下ハーフ2,3におけるバネ部材
30の各組付け部分には、リーダピン21と当接してい
ない方のアーム部30bの保持部30dが挿入される切
欠き部33が設けられている。
【0034】本実施の形態では、上下ハーフ2,3に対
するバネ部材30の組み付けが、上下方向および左右方
向には方向性がなく、前後方向の方向性を合わせて行え
ばよいもので、さらに組付け性が向上する。その他の機
能等は前述の実施の形態と同様であり、また、バネ部材
30のリーダピン21に当接する可動アーム部30bに
対向する上下ハ−フ2,3の壁面領域32bが、固定部
に対向する壁面領域32aに対して凹形状に形成されて
いる点も同様である。
【0035】図8に、板バネからなるバネ部材30のさ
らに他の実施の形態を示す。バネ部材30の基本構造は
図5に示す実施の形態と同様であるが、本実施の形態で
は、保持部30dに加えて押圧部30eが設置されてい
る。
【0036】すなわち、連結基部30aからリーダピン
21側の上下に各一対のアーム部30b,30bが設け
られ、その先端にそれぞれ保持部30dが設けられると
ともに、リーダピン21の上端フランジ21cに当接す
る上方の保持部30dのリーダピン21側の上方に、リ
ーダピン21の上端面に当接してリーダピン21を軸方
向下方に付勢する押圧部30eが一体に形成されてい
る。
【0037】この押圧部30eは、上方のアーム部30
bの上縁から側方に屈曲し、さらにL状に前方に延びて
先端が斜面押圧構造になっている。
【0038】本実施の形態では、リーダピン21を上下
の保持部30d,30dによって前記凹部28内に保持
するとともに、押圧部30eがリーダピン21の上端面
に当接してこれを下方に押圧して、上下方向の位置決め
を行って保持精度を向上させるようになっている。
【0039】次の図9および図10は、板バネに代えて
線バネからなるバネ部材40の実施の形態を示す。バネ
部材40は上下対称であり、上下方向に延びる連結基部
40aの上下端からそれぞれアーム部40gが後方に延
びるとともに、ヘアピン状に前方に屈曲して可動アーム
部40bが形成され、アーム部40bの先端にそれぞれ
保持部40dが山形に折り曲げられて設けられている。
そして、このこの保持部40dはリーダピン21のフラ
ンジ21cの外周に当接することによりアーム部40b
が撓み変形され、フランジ21cは凹部28内に押圧係
止され、また、上下のアーム部40g,40gとによっ
てバネ部材40の上下端部の固定部が構成されている。
【0040】また、バネ部材40の連結基部40aの中
間部には、取付部40cが保持部40dと反対側に屈曲
して形成されている。この取付部40cは、上下ハーフ
2,3の合わせ面に形成されたL状の取付溝34に挿入
保持される。
【0041】すなわち、バネ部材40の取り付けは、そ
の取付部40cを上下ハーフ2,3を分離した状態で片
方のハーフの取付溝34に挿入し、他方のハーフを合わ
せて上下ハーフ2,3を締結することと、バネ部材40
の固定アーム部40g,40gが上下ハーフ2,3の内
壁面に当接することとによって、カートリッジケース7
内に固定されるようになっている。
【0042】本実施の形態いおいても、上下保持部40
d,40dが一体となっていることでバネ部材40の組
み付け性が良好である。その他の機能等は前述の実施の
形態と同様であり、また、バネ部材40のリーダピン2
1に当接する可動アーム部40bに対向する上下ハ−フ
2,3の壁面領域32bが、固定アーム部40gに対向
する壁面領域32aに対して凹形状に形成されている点
も同様である。
【0043】以上説明した実施の形態は、バネ部材3
0,40の可動アーム部30b,40bに対向する上下
ハ−フ2,3の壁面領域32bを、固定部30a,40
aに対向する壁面領域32aに対して凹形状に形成し
て、バネ部材30,40の可動アーム部30b,40b
が壁面領域32bに摺接しないようにした場合である
が、これに代わり、壁面領域32bを壁面領域32aよ
りも低めることなく、バネ部材30の可動アーム部30
b側を、壁面領域32bに摺接しないように切り欠いて
もよい。
【0044】すなわち、図11は、バネ部材30のアー
ム部30b,30bの少なくとも一方のエッジを切り欠
いて、固定部30aのエッジとの間に段差30fを設け
た場合であり、これによって、アーム部30bが撓み変
形しても、カートリッジケース7の壁面上に摺接するお
それがなくなり、アーム部30bの動作が安定し、かつ
カートリッジケース7の壁面がアーム部30b撓み変形
によって削られることも防止することができる。
【0045】なお、磁気テープカートリッジ1が記録再
生装置にセットされたとき、装置側のテープ引出し機構
とリーダピン21の細軸部21bとの高さ位置の整合を
とる必要があり、そのため、例えばリーダピン21の下
側フランジ21cの端面を下ハーフ3の凹部28に押接
して、カートリッジケース7の底面を基準として細軸部
21bの高さ位置を設定している。その場合、リーダピ
ン21の上側フランジ21cの端面と上ハーフ2の凹部
との間には多少のギャップが生じ、これに伴ってバネ部
材30の上ハーフ2に対する固定部を上ハーフ2の内壁
下面に密着しない状態で設けることがある。その場合、
バネ部材30の上ハーフ2側ののアーム部30bのエッ
ジは必ずしも切り欠かかなくてもよい。上述に「バネ部
材30のアーム部30b,30bの少なくとも一方のエ
ッジを切り欠いて、」とあるのはその意味である。
【0046】次に、図12〜図14に示す実施の形態
は、線バネからなる別体のバネ部材50,50を用い、
かつこれらバネ部材50,50の少なくとも一方の、例
えば下ハーフ3側のバネ部材50のアーム部50bを、
図13の XIV−XIV 線に沿った拡大断面図である図14
に示すように、下ハーフ3の壁面に摺接しないように切
欠き50fを形成した場合である。
【0047】すなわち、図13に示すように、バネ部材
50は線バネによって湾曲基部50aから固定部50c
およびアーム部50bがほぼ平行に延びたヘアピン状に
形成されている。アーム部50bの先端には、リーダピ
ン21のフランジ21cの外周面に当接して、フランジ
21cを凹部28内に押圧係止する保持部50dが設け
られ、固定部50cはほぼ直線状である。
【0048】湾曲基部50aは、後述する固定ピン31
の外径に相当する内径をもって湾曲形成されるととも
に、この湾曲基部50aから固定部50cにかけて突起
状の押え部50eが設けられ、この押え部50eは固定
ピン31に接触する湾曲ラップ角を多くするように湾曲
基部50aの湾曲が延長して形成されている。なお、こ
の押え部50eはアーム部50bの根元に設けるように
してもよい。
【0049】また、バネ部材50の湾曲基部50aは、
上下ハーフ2,3に立設された固定ピン31と、この固
定ピン31に対してバネ部材50の直径に相当するギャ
ップを介して配置された溝部33の側面33aとの間に
圧入することによって固定されている。
【0050】溝部33はバネ部材50を装着するために
凹部28に連接して形成され、その奥部に固定ピン31
が立設されている。そして、バネ部材50の取付けは、
その湾曲基部50aが固定ピン31よりも後方位置にな
るように溝部33に挿入し、次にこのバネ部材50を前
方に押し出すように矢印B方向に移動させると、押え部
50eが固定ピン31を越えることによって湾曲基部5
0a内に圧入され、これによって、バネ部材50が強固
に固定される。
【0051】本実施の形態においては、バネ部材50の
アーム部50bに切欠き50fが設けられていることに
よって、アーム部50bが撓み変形しても、下ハーフ3
の底壁上面上に摺接するおそれがなくなり、アーム部5
0bの動作が安定し、かつ下ハーフ3の底壁上面がアー
ム部50bの撓み変形によって削られることも防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による磁気テープカート
リッジの構成を示す分解斜視図
【図2】リーダピンを着脱自在に保持するバネ部材の取
付け構造の一実施の形態を示す下ハーフの要部平面図
【図3】図2の III−III 線に沿った断面図
【図4】図2のIV−IVに沿った磁気テープカートリッジ
の要部断面図
【図5】図2のバネ部材の斜視図
【図6】バネ部材の取付け構造の他の実施の形態を示す
要部の断面平面図
【図7】図6のバネ部材の斜視図
【図8】本発明のさらに他の実施の形態におけるバネ部
材の斜視図
【図9】本発明のさらに他の実施の形態におけるバネ部
材の斜視図
【図10】図9のバネ部材の取付け構造を示す要部の断
面平面図
【図11】本発明のさらに他の実施の形態におけるバネ
部材の斜視図
【図12】本発明のさらに他の実施の形態におけるバネ
部材の取付け構造示す要部の断面側面図
【図13】図12の断面平面図
【図14】図13の XIV−XIV 線に沿った拡大断面図
【符号の説明】
1 磁気テープカートリッジ 2 上ハーフ 3 下ハーフ 4 リール 7 カートリッジケース 20 磁気テープ 21 リーダピン 21c リーダピンのフランジ 26 開口部 27 スライドドア 28 凹部 30,40,50 バネ部材 30a,40a バネ部材の連結基部 30b,40b,50b バネ部材のアーム部 30d,30d,50d バネ部材の保持部 32a,32b 壁面領域

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに結合された上ハーフと下ハーフと
    からなるカートリッジケース内に、磁気テープを巻装し
    た単一のリールが回転可能に収容され、前記磁気テープ
    の先端部に固着された磁気テープ引出し用リーダピン
    が、バネ部材により着脱可能に保持されてなる磁気テー
    プカートリッジにおいて、 前記バネ部材が、前記カートリッジケースに固定される
    固定部と、該固定部の一端に連接されて前記リーダピン
    の端部を着脱可能に保持する撓み変形可能なアーム部と
    を備え、かつ前記カートリッジケースの上下内壁面にお
    ける前記アーム部に対向する壁面が、前記固定部に対向
    する壁面に対して凹形状に形成されていることを特徴と
    する磁気テープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 互いに結合された上ハーフと下ハーフと
    からなるカートリッジケース内に、磁気テープを巻装し
    た単一のリールが回転可能に収容され、前記磁気テープ
    の先端部に固着された磁気テープ引出し用リーダピン
    が、バネ部材により着脱可能に保持されてなる磁気テー
    プカートリッジにおいて、 前記バネ部材が、前記リーダピンの両端部を着脱可能に
    保持する撓み変形可能なアーム部を備え、かつ前記カー
    トリッジケースの上下内壁面における前記アーム部に対
    向する壁面に対して、前記アーム部の前記壁面に対向す
    る部分の少なくとも一方が、前記壁面に摺動接触しない
    ように切り欠かれていることを特徴とする磁気テープカ
    ートリッジ。
JP10202626A 1998-07-17 1998-07-17 磁気テープカートリッジ Pending JP2000036179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202626A JP2000036179A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 磁気テープカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10202626A JP2000036179A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 磁気テープカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000036179A true JP2000036179A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16460479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10202626A Pending JP2000036179A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 磁気テープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000036179A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1160789A2 (en) * 2000-04-05 2001-12-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1160789A2 (en) * 2000-04-05 2001-12-05 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
EP1160789A3 (en) * 2000-04-05 2002-02-06 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
US6663035B2 (en) 2000-04-05 2003-12-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
US6698676B2 (en) 2000-04-05 2004-03-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
EP1473726A1 (en) * 2000-04-05 2004-11-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
EP1473727A1 (en) * 2000-04-05 2004-11-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
US6886769B2 (en) 2000-04-05 2005-05-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge
US7063287B2 (en) 2000-04-05 2006-06-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Magnetic tape cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3642950B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JP3695921B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JP3755633B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JP2000011593A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP2001148179A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP3710412B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP3710411B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2000036179A (ja) 磁気テープカートリッジ
US6598820B2 (en) Magnetic tape cartridge
JP4358557B2 (ja) テープカートリッジ
JP3750142B2 (ja) 蓋体のクリック機構及び電子機器
JP4846749B2 (ja) 記録テープカートリッジ
JP2008041221A (ja) 情報媒体
JPH1196717A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP4108860B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JPH0740422B2 (ja) デイスクカ−トリツジ
JPH11339432A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP4162109B2 (ja) 磁気テープカートリッジ
JPH11213612A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP2006018885A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP2515318Y2 (ja) ディスクカートリッジのスライダー
JP2004319031A (ja) 磁気テープカートリッジ
JPH11185436A (ja) 磁気テープカートリッジ
JPH11213614A (ja) 磁気テープカートリッジ
JP2007052830A (ja) リール及び記録テープカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060912