JP2000034989A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2000034989A
JP2000034989A JP10203941A JP20394198A JP2000034989A JP 2000034989 A JP2000034989 A JP 2000034989A JP 10203941 A JP10203941 A JP 10203941A JP 20394198 A JP20394198 A JP 20394198A JP 2000034989 A JP2000034989 A JP 2000034989A
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Japan
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oil
drive shaft
scroll
driven
drive
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Application number
JP10203941A
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English (en)
Inventor
Fumitoshi Nishiwaki
文俊 西脇
Mitsuhiro Ikoma
光博 生駒
Terumaru Harada
照丸 原田
Hidenobu Shintaku
秀信 新宅
Hiroshi Hasegawa
寛 長谷川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩素を含まないHFCs冷媒あるいはHC冷媒
等の冷媒とその冷媒に対応する冷凍機油を用いても、駆
動軸および従動軸の軸受部でのガスの漏れを減少させ、
流体潤滑化を図ることで、高効率化および信頼性向上が
可能なスクロール圧縮機を提供すること。 【解決手段】駆動軸滑り軸受9および従動軸滑り軸受1
3の端部にそれぞれオイル溜まり40、41を備え、駆
動軸7に連結され駆動されるオイルポンプにより、駆動
軸滑り軸受および従動軸滑り軸受からそれぞれオイル溜
まりを経由してシェルオイル溜まり2にオイルを流す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、業務用ま
たは家庭用の空調機等に使用されるスクロール圧縮機に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクロール式の流体機械は、従来より良
く知られており、2つのスクロールの片方が固定され他
方が旋回運動する旋回型や、両方が同方向に回転運動す
る両回転型などがある。従来の両回転型スクロール圧縮
機としては、例えば、特公平1−35196に示された
ものが知られている。
【0003】図6に従来の両回転型スクロール圧縮機の
縦断面図を示す。この従来の両回転型スクロール圧縮機
は、ハウジング50、吐出チャンバ51、ハウジング5
0の内部に収容された駆動スクロール52および従動ス
クロール53、駆動スクロール52と一体の駆動軸5
4、従動スクロール53と一体の従動軸55、駆動・従
動スクロール52、53の駆動源である電動機56、摺
動リング57により駆動スクロール52の鏡板58とこ
れに対向する第1ハウジング部材59の内壁60間に形
成された密閉空間61、摺動リング62により従動スク
ロール53の鏡板63とこれに対向する第2ハウジング
部材64の内壁65間に形成された密閉空間66、およ
び潤滑系路とを備えている。
【0004】ハウジング50は、第1ハウジング部材5
9および第2ハウジング部材64を組み合わせて構成さ
れている。第2ハウジング部材64の側部にはガスの吸
入ポート67が形成され、ハウジング50内はガスの吸
入圧力、すなわち低圧となっている。また筒部68の端
部には給油孔69を有するエンドカバー70が取り付け
られている。
【0005】吐出チャンバ51は、第1ハウジング部材
59に連結され、またこの吐出チャンバ51の側部には
ガスの排出口71が形成され、さらに筒部72には給油
孔87が設けられ、筒部72の端部にはエンドカバー7
3が取り付けられている。
【0006】駆動スクロール52は、鏡板58およびラ
ップ74を有している。一方、従動スクロール53は、
鏡板63、ラップ75、鏡板63に設けられた周縁部7
6、駆動スクロール52の鏡板58に対向させて周縁部
76に設けられたフランジ77を有している。また周縁
部76には、ガスの吸入口79が設けられてる。
【0007】ラップ74、75はインボリュートまたは
これと類似の曲線からなる渦巻状に形成され、かつ、互
いにかみ合わされ、圧縮室78を形成する。鏡板58、
63には、圧縮室78から密閉空間61、66内にガス
圧を導入するガス通孔80、81が設けられている。さ
らに、駆動スクロール52の鏡板58と従動スクロール
53のフランジ77との間には、オルダム継手82が組
み込まれ、駆動スクロール52が駆動されるに伴い、従
動スクロール53が同じ方向に駆動され、かつ、駆動ス
クロール52に対して従動スクロール53が自転しない
ように駆動連結されている。
【0008】駆動スクロール52の駆動軸54と従動ス
クロール53の従動軸55とは、軸中心R,Qが互いに
間隔ε、偏心させて取り付けられている。駆動スクロー
ル52の駆動軸54には、ラップ74、75間に形成さ
れる圧縮室78から吐出チャンバ51に通じるガスの吐
出ポート83が設けられている。また、駆動スクロール
52の駆動軸54は第1ハウジング部材59のボス部に
設けられた軸受84と吐出チャンバ51の筒部72内に
設けられた軸受85とにより支持され、軸方向の定位置
で回転できるようになっており、かつ電動機56に直結
されている。なお、駆動スクロール52の駆動軸54と
第1のハウジング部材59のボス部の間には、給油管8
8に連通する給油孔89を有するブッシュ90が設けら
れている。
【0009】一方、従動スクロール53の従動軸55は
第2ハウジング部材64の筒部68内に設けられた軸受
86a,86bとにより支持され駆動スクロール52と
同期して回転する。
【0010】次に上記構成からなる圧縮機の動作を図7
を用いて説明する。Q点を原点に持つXj−Yj座標系
の従動スクロール53を、Q点より距離εはなれた点R
を原点中心に持つXd−Yd系の駆動スクロール52と
かみ合わせた状態が図7(a)である。駆動スクロール
52と従動スクロール53がかみ合うことにより、複数
の圧縮室が同時に形成されるが、ここでは圧縮室Pに着
目して、圧縮機の動作を説明する。図7(a)の状態か
ら、矢印θの方向に駆動・従動スクロール52、53を
90度各々の原点回りに回転させると図7(b)のよう
になる。圧縮室Pは相似的に縮小し、相対的に回転せず
中心方向にずれた形で移動する。このため、圧縮室内の
ガス圧力が駆動スクロール52および従動スクロール5
3を径方向に押す力、すなわち駆動軸54および従動軸
55に作用するガス圧力による荷重は、ほぼ一定方向と
なる。さらに、同様に90度、180回転させると図7
(c)、(d)の状態となり、さらに90度回転させる
と図7(a)の状態に戻る。このように、圧縮室Pが縮
小することで、圧縮室内部に吸い込まれたガスが圧縮さ
れ、圧縮されたガスは中央部より吐出される。
【0011】このように、両回転型のスクロール圧縮機
は、駆動スクロール52および従動スクロール53を同
じ方向に回転運動させて冷媒を複数の圧縮室で同時にか
つ滑らかに圧縮することで、圧縮運転時の振動を小さく
し、高速用として使用できるようにしていた。
【0012】一方、給油管88で吸い上げられた潤滑油
49は、ブッシュ90、軸受84を潤滑し、密閉空間6
1を経て、摺動リング57を潤滑した後、ハウジング5
0の内部に入り、吸入口79から圧縮室78に吸い込ま
れる。また、潤滑油49は、軸受85を潤滑し、給油孔
87、給油配管91および給油孔69を経て、第2ハウ
ジング部材64の軸受86a、86bを潤滑した後、密
閉空間66に入り、摺動リング62を潤滑し、ついでハ
ウジング50の内部に入り、吸入口79から圧縮室78
に吸い込まれる。圧縮室78に吸い込まれた潤滑油は、
駆動・従動スクロール52、53のラップ74、75先
端と鏡板58、63との旋回運動による摺動面を潤滑し
た後、圧縮されたガスとともに吐出ポート83を通っ
て、吐出チャンバ51に戻り、潤滑サイクルが形成され
る。
【0013】このように上記構成のスクロール圧縮機で
は、吐出チャンバ51内の圧縮された高圧ガスがハウジ
ング50内の低圧空間に流入しないように、駆動軸54
と第1のハウジング部材59の間にブッシュ90を、さ
らに駆動スクロール52の鏡板58と第1のハウジング
部材59の内壁60の間に摺動リング57を設けてい
る。そして、ブッシュ90を潤滑し、高圧ガスをシール
するための潤滑油は給油孔89からブッシュ90、軸受
84へと流れている。すなわち、シールを行う潤滑油の
流れの方向は、高圧ガスの流入する方向と同じ方向であ
った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】今後、地球環境、特に
オゾン層保護の観点から空調機用冷媒を、従来用いてき
た冷媒HCFC22から塩素を含まないハイドロフルオ
ロカーボン(HFCs)等の冷媒に切り替える必要があ
る。現在、冷媒HCFC22の代替冷媒としてはHFC
s冷媒である冷媒R410Aが有力であると考えられて
いる。
【0015】しかしながら、この冷媒R410Aを用い
ると、圧縮機の吐出圧力は、従来用いてきた冷媒HCF
C22の約1.5倍もの高圧となる。また、冷媒が塩素
を含まないため、塩素による極圧剤的潤滑効果が期待で
きなくなる。そして、その際に使用する潤滑油(冷凍機
油)は、HFCs冷媒に対して相溶性が必要との観点か
ら、従来の鉱物油より潤滑性の乏しいHFCs冷媒対応
の新しい潤滑油(エステル油、エーテル油など)を用い
なければならない。
【0016】このような高圧雰囲気下で、しかも潤滑性
の乏しい冷媒とオイルを用いた場合、従来例に示すよう
な構成のスクロール圧縮機では、以下に述べるような課
題が生じていた。すなわち、従来例に示すようなスクロ
ール圧縮機では、吐出チャンバ51内の圧縮された高圧
ガスがハウジング50内の低圧空間に流入しないよう
に、駆動軸54と第1のハウジング部材59の間にブッ
シュ90を、さらに駆動スクロール52の鏡板58と第
1のハウジング部材59の内壁60の間に摺動リング5
7を設けている。しかしながら、両回転型スクロール圧
縮機の場合、駆動軸および従動軸には、ほぼ一定方向の
荷重が作用するため、軸中心とブッシュ中心が偏心し、
軸とブッシュの隙間に偏りが生じ、反負荷側(荷重が作
用する方向の反対側)の軸隙間が大きくなる。しかもこ
の軸とブッシュの大きな隙間にはキャビテーションによ
りガス空間が生じやすい。このため、軸とブッシュの大
きな隙間はガス通路となりやすく、吐出された高圧ガス
がこの隙間を通って、密閉空間61に流入する。摺動リ
ング57では、高圧ガスのシールを行うことが困難であ
るため、吐出されガスが吸入室に流入することになる。
この結果、一度圧縮された高圧冷媒ガスが再度低圧室に
漏れ再圧縮されるため、圧縮機の効率が低下してしまっ
ていた。
【0017】ブッシュ部で高圧ガスをシールするため
に、ブッシュと軸の隙間を小さくすれば、ガスの流入量
が減少し、圧縮機の体積効率は幾分向上するが、ブッシ
ュ部での摺動損失が増大し、圧縮機入力が増大し、圧縮
機の効率が低下するのみならず、ブッシュおよび軸の摩
耗を生じ信頼性も損ねていた。
【0018】以上述べたように、従来の構成では、圧縮
機の効率が低下しやすく、また高圧ガスをシールするブ
ッシュ部が摩耗しやすいという課題があった。
【0019】本発明は、このような従来のスクロール圧
縮機の上記課題に鑑み、塩素を含まないHFCs冷媒、
HC冷媒等の冷媒とその冷媒に対応する冷凍機油を用い
ても、駆動軸および従動軸の軸受部でのガスの漏れを減
少させ、高効率化および信頼性向上が可能なスクロール
圧縮機を提供することを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の本発明(請求項1記載の発明に対応)は、駆
動軸と、前記駆動軸に直結されて回転運動する駆動スク
ロールと、前記駆動軸に対して偏心して配置された従動
軸と、前記従動軸に直結され前記駆動スクロールと噛み
合わされ、前記駆動スクロールと同方向に同期回転運動
する従動スクロールと、前記駆動軸および前記従動軸を
それぞれ支持する駆動軸滑り軸受および従動軸滑り軸受
と、前記駆動軸に連結され駆動される、オイルを供給す
るためのオイルポンプとを備え、前記駆動軸滑り軸受及
び/又は前記従動軸滑り軸受の端部にそれぞれオイル溜
まりを設けたスクロール圧縮機である。
【0021】又、第3の本発明(請求項3記載の発明に
対応)は、駆動軸と、前記駆動軸に直結されて回転運動
する駆動スクロールと、前記駆動軸に対して偏心して配
置された従動軸と、前記従動軸に直結され前記駆動スク
ロールと噛み合わされ、前記駆動スクロールと同方向に
同期回転運動する従動スクロールと、前記駆動軸および
前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸滑り軸受および従
動軸滑り軸受と、前記駆動軸に連結され駆動される、オ
イルを供給するためのオイルポンプとを備え、前記駆動
軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記駆動スクロー
ルから遠方側又は近い方側に、及び/又は前記従動軸滑
り軸受の、軸方向を基準として、前記従動スクロールか
ら遠方側又は近い方側にオイル溝を設けたスクロール圧
縮機である。
【0022】又、第5の本発明(請求項5記載の発明に
対応)は、駆動軸と、前記駆動軸に直結されて回転運動
する駆動スクロールと、前記駆動軸に対して偏心して配
置された従動軸と、前記従動軸に直結され前記駆動スク
ロールと噛み合わされ、前記駆動スクロールと同方向に
同期回転運動する従動スクロールと、前記駆動軸および
前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸滑り軸受および従
動軸滑り軸受と、前記駆動軸に連結され駆動される、オ
イルを供給するためのオイルポンプとを備え、前記駆動
軸及び/又は前記従動軸に、径方向オイル溝を有する鍔
部を形成したスクロール圧縮機である。
【0023】又、第7の本発明(請求項7記載の発明に
対応)は、駆動軸と、前記駆動軸に直結されて回転運動
する駆動スクロールと、前記駆動軸に対して偏心して配
置された従動軸と、前記従動軸に直結され前記駆動スク
ロールと噛み合わされ、前記駆動スクロールと同方向に
同期回転運動する従動スクロールと、前記駆動軸および
前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸滑り軸受および従
動軸滑り軸受と、前記駆動軸に連結され駆動される、オ
イルを供給するためのオイルポンプとを備え、前記駆動
軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記駆動スクロー
ルから遠方側又は近い方側に、及び/又は前記従動軸滑
り軸受の、軸方向を基準として、前記従動スクロールか
ら遠方側又は近い方側に軸方向オイル溝が設けられてお
り、前記駆動軸及び/又は前記従動軸に、径方向オイル
溝を有する鍔部が設けられており、前記径方向オイル溝
が、前記軸方向オイル溝と実質上連通するスクロール圧
縮機である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
けるスクロール圧縮機の縦断面図、図2は圧縮機構部の
要部断面図、図3はA−A断面での要部断面図である。
【0025】本実施の形態のスクロール圧縮機は横型で
あり、圧縮機シェル1の底部にシェルオイル溜まり2
を、中央に電動駆動部3を、右側に圧縮機構部4を設け
ている。電動駆動部3は固定子5とこの固定子内側に配
置した回転子6と、回転子6を取り付けた駆動軸7で構
成している。
【0026】圧縮機シェル1の内壁に取り付けた駆動側
フレーム8には、駆動側回転軸中心Rを中心として回転
する駆動軸7を支持する駆動軸滑り軸受9と駆動スクロ
ール17を駆動軸方向に支持する駆動側スラスト軸受1
0を設けている。従動側フレーム11には、駆動軸7と
ε(図2参照)だけ偏心した従動側回転軸中心Q を中
心として回転する従動軸12を支持する従動軸滑り軸受
13と、従動スクロール18を従動軸方向に支持する従
動側スラスト軸受14を設けている。駆動軸滑り軸受9
は、軸方向に2つ(9a、9b)に分割され、その間に
オイル室15を設けている。同様に、従動軸滑り軸受1
3は、軸方向に2つ(13a、13b)に分割され、そ
の間にオイル室16を設けている。さらに、駆動スクロ
ール17および従動スクロール18から遠方側の滑り軸
受である駆動軸滑り軸受9aおよび従動軸滑り軸受13
aには、反負荷側(荷重が作用する方向の反対側)に、
オイル溝19および20を形成している。
【0027】駆動側フレーム8と従動側フレーム11
は、内部に空間を形成するようにボルト等(図示せず)
で固定され、かつその空間を吸入管21と連通させ、低
圧室22を形成している。 そして、駆動スクロール1
7、 従動スクロール18および両スクロールを支える
駆動側スラスト軸受10、従動側スラスト軸受14を低
圧室22に設置する構成としている。
【0028】圧縮機構部4は上記駆動側フレーム8と、
従動側フレーム11と、駆動軸7と連結キー23でつな
がれ駆動回転する駆動スクロール17と、この駆動スク
ロール17と勘合され同方向に回転する従動スクロール
18と、駆動スクロール17と従動スクロール18を同
期回転させるオルダムリング24と、駆動スクロール1
7および 従動スクロール18を支える駆動側スラスト
軸受10および従動側スラスト軸受14と、駆動軸7を
支持する駆動軸滑り軸受9および従動軸12を支持する
従動軸滑り軸受13の要素部品で構成している。
【0029】駆動スクロール17は円板状の鏡板25
と、この鏡板の前面に立設したインボリュート状の曲線
からなる渦巻き状のラップ26と、鏡板25の裏面中央
に突設した駆動軸ボス部27とで構成している。従動ス
クロール18は円板状の鏡板28の前面に立設したイン
ボリュート状の曲線からなる渦巻き状のラップ29と、
鏡板28の裏面中央に突設した従動軸12とで構成して
いる。
【0030】圧縮機シェル1の左側に設置した軸受ホル
ダー30には、副軸受31と容積型のオイルポンプ32
aを取り付けている。駆動軸7は、副軸受31により左
側端部が支持され、左側端部の先端に連結されたオイル
ポンプ32aを駆動している。
【0031】33は吐出管、34は圧縮機シェル1内の
圧縮された高圧ガスとオイル溜まり2が収容される高圧
室である。高圧室34は、 34a、34b、34c
からなり、軸受ホルダー30と駆動側フレーム8、およ
び従動側フレーム11にそれぞれ通路30a,8a,1
1aを設け、連通している。
【0032】35a、35bはそれぞれ駆動軸7の内部
に軸方向および径方向に設けられたオイル通路であり、
36、37は、それぞれ駆動側フレーム8および従動側
フレーム11の内部に設けたオイル通路である。また、
駆動軸滑り軸受9および従動軸滑り軸受13の端部には
それぞれオイルカバー38、39を設けて、オイル溜ま
り40および41を形成している。42、43はオイル
カバー38、39の上部に設けたオイル排出口である。
オイルポンプ32aの吸込口32bと、駆動軸7内部の
オイル通路35a、35b、および駆動軸滑り軸受9a
と9bの間に設けたオイル室15が連通している。そし
て、オイル室15は、駆動軸滑り軸受9aに設けたオイ
ル溝19、オイル溜まり40、オイル排出口42を経由
して高圧室34と連通している。一方、オイル室15
は、駆動側フレーム8および従動側フレーム11の内部
に設けたオイル通路36、37、従動軸滑り軸受13a
と13bの間に設けたオイル室16、従動軸滑り軸受1
3aに設けたオイル溝20、オイル溜まり41、オイル
排出口43を経由して高圧室34と連通している。
【0033】次に、上記構成からなる圧縮機の動作を、
冷媒ガスとオイルの流れに沿って説明する。まず、冷媒
ガスは、吸入管21より吸入され低圧室22に入り、駆
動スクロール17と従動スクロール18とで形成される
最外周に位置する圧縮室44に取り込まれる。取り込ま
れた冷媒ガスは、電動駆動部3による駆動スクロール1
7の回転にともなって回転中心方向に移動しながら圧縮
室44が容積を減じるため圧縮され、高圧冷媒ガスとな
って中央の吐出口45より高圧室34aへ吐出される。
吐出された冷媒ガスは、高圧室34aから高圧室34b
に流入し、電動駆動部3を冷却しながら高圧室34bを
通過して、高圧室34cに流入した後、吐出管33より
圧縮機シェル1外へ吐出される。
【0034】次に、オイルの流れを説明する。本実施の
形態では、冷媒としてHFCs冷媒のR410Aを、ま
た、オイル、即ち冷凍機油にはHFCs冷媒に対して相
溶性が必要との観点から分岐型脂肪酸とペンタエリスリ
トールあるいはその多量体を原料とした分岐型エステル
油(40℃において粘度68mm2/s)を用いた。
【0035】オイル(冷凍機油)は、シェルオイル溜ま
り2中に浸漬させたオイルポンプ32aのオイル吸込口
32bより吸い上げられ、駆動軸7内オイル通路35
a、35bを通って、駆動側のオイル室15に供給され
た後、二つの系路に分岐される。
【0036】第一の系路は、駆動軸滑り軸受9aに軸方
向に設けたオイル溝19を通って、オイル溜まり40に
流入し、オイル溜まり40を充満した後、オイルカバー
38の上部に設けたオイル排出口42から高圧室34b
に流出するオイル供給系である。第二の系路は、駆動側
フレーム8および従動側フレーム11の内部に設けたオ
イル通路36、37を通って、従動軸滑り軸受13aと
13bの間に設けた従動側のオイル室16に流入するオ
イル供給系である。従動側のオイル室16に流入したオ
イルの多くは、従動軸滑り軸受13aに設けたオイル溝
20を通って、オイル溜まり41に流入し、オイル溜ま
り41を充満した後、オイルカバー39の上部に設けた
オイル排出口43から高圧室34aに流出する。従動側
のオイル室16に流入したオイルのうち一部は、従動軸
滑り軸受13bと従動軸12の軸受隙間を潤滑し低圧室
22に流れ出る。同様に、駆動側のオイル室15に流入
したオイルのうち一部は、駆動軸滑り軸受9bと従動軸
7の軸受隙間を潤滑し低圧室22に流れ出る。低圧室2
2に流れ出たオイルは駆動側スラスト軸受10および従
動側スラスト軸受14を潤滑した後、吸入管21より吸
い込まれた冷媒ガスと一緒に圧縮室44を経て、吐出口
45より高圧室34へ吐出される。高圧の冷媒ガスとオ
イルの混合物が、高圧室34a,34b,34cを通過
する間に、オイルはほとんど分離され、圧縮機シェル1
の下部のオイル溜まり2へ回収される。
【0037】上述のように、本実施形態では、オイルポ
ンプ32aにより吸い上げられたオイルが、オイル室1
5から駆動軸滑り軸受9aに設けたオイル溝19を通っ
てオイル溜まり40に流れる構成としてある。このた
め、オイルポンプ32aによる圧力により、オイル溝1
9を流れるオイルは駆動軸7の高速回転により駆動軸滑
り軸受9aと駆動軸7の間に安定な油膜を形成しつつオ
イル溜まり40方向に流れる。このため、高圧冷媒ガス
がオイルの流れに逆らって、駆動軸滑り軸受9aと駆動
軸7の隙間を通って低圧室22方向に流れにくくなる。
【0038】さらに、本実施形態では、駆動軸滑り軸受
9の端部にオイルで充満されたオイル溜まり40を設け
ているため、高圧室34bの高圧冷媒ガスがオイル溜ま
り40を貫通して、駆動軸滑り軸受9aと駆動軸7の隙
間に流入することはなくなる。このため、高圧室34か
ら低圧室22への高圧ガスの漏れはなくなる。
【0039】従動側についても同様な構成を採用してい
るため、高圧室34aの高圧冷媒ガスがオイルの流れに
逆らって高圧室34から低圧室22へ漏れることはなく
なる。
【0040】以上述べてきたように、本実施の形態は、
高圧冷媒のR410Aを用いた場合でも、高圧室から低
圧室への高圧冷媒ガスの漏れがほとんど無くなるため、
圧縮機の体積効率が著しく向上する。また、従来例のよ
うにブッシュを用いて、ブッシュと軸との隙間を減少さ
せて高圧ガスをシールする方法に比べ、摺動損失を減少
させることが可能となり、圧縮機の高効率化を図ること
ができる。さらに、本実施の形態では、潤滑性の乏しい
冷媒R410Aおよび分岐型エステル油を用いた場合で
も、駆動軸および従動軸の滑り軸受部は流体潤滑となる
ため、軸受部が摩耗することはなくなり、信頼性の向上
を図ることができる。
【0041】なお、従来例のブッシュの代わりに、リッ
プシールあるいはメカニカルシール等を用いて、高圧冷
媒ガスが低圧室に漏れないようにシールする方法もある
が、ブッシュを用いる場合と同様に、摺動損失の増大に
よる効率低下とシール部の摩耗による信頼性低下を招
く。したがって、本実施の形態を採用することにより、
高効率化と高信頼性化を図ることができる。
【0042】以上のことから、本実施の形態を採用する
ことにより、潤滑性に乏しい代替冷媒とそれに対応した
冷凍機油を用いた場合でも、駆動軸および従動軸の滑り
軸受部の摩耗を生じさせることなく、スクロール圧縮機
の高効率化・高信頼性化が可能となる。
【0043】なお、本実施の形態では、塩素を含まない
HFCs冷媒であるR410Aを用いた場合について説
明したが、他の冷媒R407Cあるいはハイドロカーボ
ン(HC)冷媒を用いても同様な効果が得られる。ま
た、オイルにエーテル油もしくはカーボネート油を用い
ても、同様な効果が得られることは言うまでもない。
【0044】さらに、冷媒/オイルに従来のHCFCs
冷媒/鉱物油あるいはHCFCs冷媒/合成油を用いる
場合にも、本実施の形態を採用することにより、滑り軸
受部での流体潤滑化と高圧ガスの漏れ減少が可能とな
り、スクロール圧縮機の効率を著しく向上させることが
可能である。 (実施の形態2)以下、本発明の第2の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。
【0045】図4は本発明の第2の実施の形態における
スクロール圧縮機の圧縮機構部の拡大断面図、図5はB
−B断面での要部断面図である。第1の実施の形態と異
なるのは、駆動軸滑り軸受9および従動軸滑り軸受13
の端部に設けたオイル溜まり40および41を廃して、
駆動軸7および従動軸12にそれぞれ円板状の鍔部4
6、47を設けた点である。駆動軸7の鍔部46および
従動軸12の鍔部47は、それぞれ駆動軸滑り軸受9お
よび従動軸滑り軸受13と近接するように設置してい
る。さらに、円板状の鍔部46、47には、径方向にオ
イル溝48および49を形成し、駆動軸滑り軸受9およ
び従動軸滑り軸受13に形成したオイル溝19および2
0と連通させている。
【0046】また、冷媒にはR407Cを、また冷凍機
油にはHFCs冷媒に対して溶解性は低いが低粘度化に
よって冷凍機油の流動性を高めたアルキルベンゼン油を
用いている。
【0047】本実施の形態では、オイルポンプ32aに
より吸い上げられ、駆動軸滑り軸受9aのオイル溝19
を流れてきたオイルは、駆動軸7の鍔部46に形成した
径方向のオイル溝48を通って、高圧室34bに流出す
る。駆動軸7は高速で回転しているため、駆動軸滑り軸
受9aのオイル溝19内を流れるオイルは駆動軸滑り軸
受9aと駆動軸7の間に安定な油膜を形成する。また、
駆動軸7の鍔部46も高速回転するため、鍔部46に形
成した径方向のオイル溝48を流れるオイルは円周方向
に引き延ばされ鍔部46全域に安定な油膜を形成しつ
つ、外周方向に流れる。このため、高圧室34bの高圧
冷媒ガスがオイルの流れに逆らって、駆動軸7の鍔部4
6と駆動軸滑り軸受9の隙間および駆動軸滑り軸受9a
と駆動軸7の隙間を通って低圧室22に流入することは
なくなる。従動側についても同様な構成を採用している
ため、高圧室34aの高圧冷媒ガスがオイルの流れに逆
らって、従動軸12の鍔部47と従動軸滑り軸受13の
隙間および従動軸滑り軸受13aと駆動軸12の隙間を
通って低圧室22に流入することはなくなる。
【0048】したがって、高圧室から低圧室への高圧冷
媒ガスの漏れがほとんど無くなるため、圧縮機の体積効
率が著しく向上する。また、従来例のようにブッシュを
用いて、ブッシュと軸との隙間を減少させて高圧ガスを
シールする方法に比べ、摺動損失を減少させることが可
能となり、圧縮機の高効率化が図ることができる。
【0049】さらに、本実施の形態では、冷凍機油の流
動性を高めた低粘度(40℃において、粘度8mm2/
s)アルキルベンゼン油を用いるため、駆動軸滑り軸受
9および従動軸滑り軸受13での軸受損失を一層減少さ
せ、圧縮機の効率を高めることが可能となる。なお、冷
凍機油に低粘度鉱油(40℃において、粘度8mm2/s
程度)を用いても同様な効果が得られることは言うまで
もない。
【0050】また、アルキルベンゼン油を用いることに
より、耐加水分解性を第1の実施の形態のエステル油よ
り著しく高めることが可能となり、冷凍機油の劣化を抑
え、潤滑性を初期の状態で維持、すなわちスクロール圧
縮機の効率の経時的劣化を抑えることができる。
【0051】なお、第1の実施の形態および第2の実施
の形態を組み合わせても、同様な効果があることは言う
までもない。
【0052】また、本発明のスクロール圧縮機は、上述
した第1および第2の実施の形態において、横置型であ
るとして説明したが、これに限るものではなく、駆動軸
および従動軸が鉛直方向に配置されたものでも同様な効
果がある。
【0053】また、上記実施の形態では、駆動軸滑り軸
受および従動軸滑り軸受の端部にそれぞれオイル溜まり
を設けた場合について述べたが、これに限らず例えば、
駆動軸滑り軸受又は、従動軸滑り軸受の端部にオイル溜
まりを設ける構成でも良い。
【0054】また、上記実施の形態では、オイル溝は、
駆動軸滑り軸受の、駆動スクロールから遠方側の位置に
設けられ、且つ、従動軸滑り軸受の、従動スクロールか
ら遠方側の位置に設けられている場合について述べた
が、これに限らず例えば、何れか一方の滑り軸受にのみ
設けられている構成であっても良い。
【0055】また、上記実施の形態では、駆動軸及び従
動軸に、径方向オイル溝を有する鍔部が形成されている
場合について述べたが、これに限らず例えば、駆動軸又
は従動軸の何れか一方の軸に、上記鍔部が形成されてい
る構成でも良い。
【0056】また、上記実施の形態では、オイル溜まり
と軸方向オイル溝との双方を設けた場合について述べた
が、これに限らず例えば、何れか一方のみを設ける構成
でも良い。
【0057】また、上記実施の形態では、軸方向オイル
溝と鍔部との双方を設けた場合について述べたが、これ
に限らず例えば、何れか一方のみを設ける構成でも良
い。
【0058】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明は、塩素を含まないHFCs冷媒あるいはHC冷媒
等の冷媒とその冷媒に対応する冷凍機油を用いても、高
効率化および信頼性向上が可能であるという長所を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるスクロール
圧縮機の縦断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるスクロール
圧縮機の圧縮機構部の要部縦断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるスクロール
圧縮機のA−A断面図
【図4】本発明の第2の実施の形態におけるスクロール
圧縮機の圧縮機構部の要部縦断面図
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるスクロール
圧縮機のB−B断面図
【図6】従来の両回転型スクロール圧縮機の縦断面図
【図7】(a)〜(d):従来の両回転型スクロール圧
縮機の駆動・従動スクロールの動作説明図
【符号の説明】
1 圧縮機シェル 2 シェルオイル溜まり 3 電動駆動部 4 圧縮機構部 5 固定子 6 回転子 7 駆動軸 8 駆動側フレーム 9、9a、9b 駆動軸滑り軸受 10 駆動側スラスト軸受 11 従動側フレーム 12 従動軸 13、13a、13b 従動軸滑り軸受 14 従動側スラスト軸受 15、16 オイル室 17 駆動スクロール 18 従動スクロール 19、20、48、49 オイル溝 22 低圧室 24 オルダムリング 34、34a、34b、34c 高圧室 36、37 オイル通路 40、41 オイル溜まり 44 圧縮室 46、47 鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 照丸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新宅 秀信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 長谷川 寛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H029 AA02 AA12 AA15 AB03 BB01 BB03 BB06 BB16 BB42 BB43 BB44 CC01 CC16 CC18 CC22 CC26 CC32 CC35 CC38 3H039 AA02 AA03 AA06 AA13 BB04 BB11 BB15 BB28 CC12 CC19 CC27 CC34 CC35 CC41 CC44

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸と、 前記駆動軸に直結されて回転運動する駆動スクロール
    と、 前記駆動軸に対して偏心して配置された従動軸と、 前記従動軸に直結され前記駆動スクロールと噛み合わさ
    れ、前記駆動スクロールと同方向に同期回転運動する従
    動スクロールと、 前記駆動軸および前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸
    滑り軸受および従動軸滑り軸受と、 前記駆動軸に連結され駆動される、オイルを供給するた
    めのオイルポンプとを備え、 前記駆動軸滑り軸受及び/又は前記従動軸滑り軸受の端
    部にそれぞれオイル溜まりを設けたことを特徴とするス
    クロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記オイルポンプにより、前記駆動軸滑
    り軸受及び/又は前記従動軸滑り軸受からそれぞれ前記
    オイル溜まりを経由してシェルオイル溜まりにオイルを
    流すことを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮
    機。
  3. 【請求項3】 駆動軸と、 前記駆動軸に直結されて回転運動する駆動スクロール
    と、 前記駆動軸に対して偏心して配置された従動軸と、 前記従動軸に直結され前記駆動スクロールと噛み合わさ
    れ、前記駆動スクロールと同方向に同期回転運動する従
    動スクロールと、 前記駆動軸および前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸
    滑り軸受および従動軸滑り軸受と、 前記駆動軸に連結され駆動される、オイルを供給するた
    めのオイルポンプとを備え、 前記駆動軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記駆動
    スクロールから遠方側又は近い方側に、及び/又は前記
    従動軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記従動スク
    ロールから遠方側又は近い方側にオイル溝を設けたこと
    を特徴とするスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記オイル溝が、前記駆動軸滑り軸受
    の、前記駆動スクロールから遠方側の位置に設けられ、
    且つ、前記従動軸滑り軸受の、前記従動スクロールから
    遠方側の位置に設けられていることを特徴とする請求項
    3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 駆動軸と、 前記駆動軸に直結されて回転運動する駆動スクロール
    と、 前記駆動軸に対して偏心して配置された従動軸と、 前記従動軸に直結され前記駆動スクロールと噛み合わさ
    れ、前記駆動スクロールと同方向に同期回転運動する従
    動スクロールと、 前記駆動軸および前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸
    滑り軸受および従動軸滑り軸受と、 前記駆動軸に連結され駆動される、オイルを供給するた
    めのオイルポンプとを備え、 前記駆動軸及び/又は前記従動軸に、径方向オイル溝を
    有する鍔部を形成したことを特徴とするスクロール圧縮
    機。
  6. 【請求項6】 前記駆動軸及び/又は前記従動軸の鍔部
    を、前記駆動軸滑り軸受及び/又は前記従動軸滑り軸受
    と近接するように設けたことを請求項5に記載のスクロ
    ール圧縮機。
  7. 【請求項7】 駆動軸と、 前記駆動軸に直結されて回転運動する駆動スクロール
    と、 前記駆動軸に対して偏心して配置された従動軸と、 前記従動軸に直結され前記駆動スクロールと噛み合わさ
    れ、前記駆動スクロールと同方向に同期回転運動する従
    動スクロールと、 前記駆動軸および前記従動軸をそれぞれ支持する駆動軸
    滑り軸受および従動軸滑り軸受と、 前記駆動軸に連結され駆動される、オイルを供給するた
    めのオイルポンプとを備え、 前記駆動軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記駆動
    スクロールから遠方側又は近い方側に、及び/又は前記
    従動軸滑り軸受の、軸方向を基準として、前記従動スク
    ロールから遠方側又は近い方側に軸方向オイル溝が設け
    られており、 前記駆動軸及び/又は前記従動軸に、径方向オイル溝を
    有する鍔部が設けられており、 前記径方向オイル溝が、前記軸方向オイル溝と実質上連
    通することを特徴とするスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 塩素を含まない冷媒を作動流体として用
    いて運転することを特徴とする請求項1〜7の何れか一
    つに記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記オイルとしてエステル油、エーテル
    油もしくはカーボネート油を用いた請求項1〜8の何れ
    か一つに記載のスクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】 作動流体としてハイドロフルオロカー
    ボン(HFCs)冷媒を、前記オイルとしてHFCs冷
    媒に対する溶解性が乏しい鉱物油もしくは低粘度冷凍機
    油を用いた請求項1〜7の何れか一つに記載のスクロー
    ル圧縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007107441A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Hitachi Appliances Inc スクロール圧縮機
JP2011012595A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Nippon Soken Inc 回転機械
US9438080B2 (en) 2013-03-08 2016-09-06 Regal Beloit America, Inc. Seal arrangement for a motor pump assembly and a motor for a pump including a seal arrangement

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