JP2000034548A - 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法 - Google Patents
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングおよびその製造方法Info
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- JP2000034548A JP2000034548A JP10203639A JP20363998A JP2000034548A JP 2000034548 A JP2000034548 A JP 2000034548A JP 10203639 A JP10203639 A JP 10203639A JP 20363998 A JP20363998 A JP 20363998A JP 2000034548 A JP2000034548 A JP 2000034548A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D23/00—Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強度、靭性および耐摩耗性に優れた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングを提供する。 【解決手段】 Cu:15〜40重量%、Ni:0.5
〜15重量%、C:0.0005〜0.85重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並
びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分と
するCu基合金相で結合してなる組織を有し、前記Fe
基合金相はNi、CuおよびCを含みFeを50重量%
以上含むFe合金相であり、前記Cu基合金相はNi、
FeおよびCを含みCuを50重量%以上含むCu合金
相であり、かつFe基合金相に含まれるNiおよびCの
濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃度よ
りも大きい鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング。
合金製シンクロナイザーリングを提供する。 【解決手段】 Cu:15〜40重量%、Ni:0.5
〜15重量%、C:0.0005〜0.85重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並
びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分と
するCu基合金相で結合してなる組織を有し、前記Fe
基合金相はNi、CuおよびCを含みFeを50重量%
以上含むFe合金相であり、前記Cu基合金相はNi、
FeおよびCを含みCuを50重量%以上含むCu合金
相であり、かつFe基合金相に含まれるNiおよびCの
濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびCの濃度よ
りも大きい鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強度、靭性およ
び耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングおよびその製造方法に関するものである。
び耐摩耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉄基焼結合金の製造方法が進歩
し、鉄基焼結合金からなる各種機械部品を精度良く大量
に生産できるようになり、シンクロナイザーリングも鉄
基焼結合金により製造するようになってきた。鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングの一例として、Fe粉
末、Cu粉末および黒鉛粉末からなる混合粉末をプレス
成形し、焼結してCu:8.0〜15.0重量%、C:
1.2〜2.0重量%を含有し、残部がFeおよび不可
避不純物からなり、かつ素地中に遊離Cu相が析出して
いる鉄基焼結合金で構成されたシンクロナイザーリング
が知られている。さらにこの焼結して得られた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理、または
ショットブラスト処理した後スチーム処理を施すことも
知られている(特開平8−177879号公報参照)。
し、鉄基焼結合金からなる各種機械部品を精度良く大量
に生産できるようになり、シンクロナイザーリングも鉄
基焼結合金により製造するようになってきた。鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングの一例として、Fe粉
末、Cu粉末および黒鉛粉末からなる混合粉末をプレス
成形し、焼結してCu:8.0〜15.0重量%、C:
1.2〜2.0重量%を含有し、残部がFeおよび不可
避不純物からなり、かつ素地中に遊離Cu相が析出して
いる鉄基焼結合金で構成されたシンクロナイザーリング
が知られている。さらにこの焼結して得られた鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理、または
ショットブラスト処理した後スチーム処理を施すことも
知られている(特開平8−177879号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、製造中にCu
がFe粉末境界に浸透し、Fe粉末同士の結合強度を低
下させるため、十分な強度を具備するものではなく、従
って近年の高性能化、高負荷化および軽量化に対応する
ことができず、一段と優れた強度、靭性および耐摩耗性
に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングが求め
られていた。
基焼結合金製シンクロナイザーリングは、製造中にCu
がFe粉末境界に浸透し、Fe粉末同士の結合強度を低
下させるため、十分な強度を具備するものではなく、従
って近年の高性能化、高負荷化および軽量化に対応する
ことができず、一段と優れた強度、靭性および耐摩耗性
に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングが求め
られていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような観点から、従来よりも強度、靭性および耐
摩耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
を得るべく研究を行っていたところ、(a)Cu:15
〜40重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.0
005〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不
可避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金で構成さ
れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングは、従来の
鉄基焼結合金で構成された鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングよりも強度、靭性および耐摩耗性が優れてい
る、(b)この(a)に記載の鉄基焼結合金製シンクロ
ナイザーリングは、Feを主成分とするFe基合金相
を、Cuを主成分とするCu基合金相で包囲することに
より、Fe基合金相とFe基合金相をCu基合金相によ
り結合した状態の組織を形成する、(c)この鉄基焼結
合金の素地を構成する前記Feを主成分とするFe基合
金相はNi、CuおよびCを含みかつFeを50重量%
以上含むFe合金相であり、前記Cuを主成分とするC
u基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50
重量%以上含むCu合金相であり、前記Fe基合金相に
含まれるNiおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含
まれるNiおよびCの濃度よりも大きいことが一層好ま
しい、などの知見を得たのである。
上述のような観点から、従来よりも強度、靭性および耐
摩耗性に優れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
を得るべく研究を行っていたところ、(a)Cu:15
〜40重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.0
005〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不
可避不純物からなる組成を有する鉄基焼結合金で構成さ
れた鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングは、従来の
鉄基焼結合金で構成された鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリングよりも強度、靭性および耐摩耗性が優れてい
る、(b)この(a)に記載の鉄基焼結合金製シンクロ
ナイザーリングは、Feを主成分とするFe基合金相
を、Cuを主成分とするCu基合金相で包囲することに
より、Fe基合金相とFe基合金相をCu基合金相によ
り結合した状態の組織を形成する、(c)この鉄基焼結
合金の素地を構成する前記Feを主成分とするFe基合
金相はNi、CuおよびCを含みかつFeを50重量%
以上含むFe合金相であり、前記Cuを主成分とするC
u基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを50
重量%以上含むCu合金相であり、前記Fe基合金相に
含まれるNiおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含
まれるNiおよびCの濃度よりも大きいことが一層好ま
しい、などの知見を得たのである。
【0005】この発明は、かかる知見にもとづいて成さ
れたものであって、(1)Cu:15〜40重量%、N
i:0.5〜15重量%、C:0.0005〜0.85
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(2)Cu:15〜4
0重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.000
5〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してな
る組織を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(3)Cu:15〜4
0重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.000
5〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してな
る組織を有し、前記Feを主成分とするFe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みFeを50重量%以上含むF
e合金相であり、前記Cuを主成分とするCu基合金相
はNi、FeおよびCを含みCuを50重量%以上含む
Cu合金相であり、かつ前記Fe基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含まれるNi
およびCの濃度よりも大きい鉄基焼結合金で構成されて
いる鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング、に特徴を
有するものである。
れたものであって、(1)Cu:15〜40重量%、N
i:0.5〜15重量%、C:0.0005〜0.85
重量%を含有し、残りがFeおよび不可避不純物からな
る組成を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(2)Cu:15〜4
0重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.000
5〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してな
る組織を有する鉄基焼結合金で構成されている鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング、(3)Cu:15〜4
0重量%、Ni:0.5〜15重量%、C:0.000
5〜0.85重量%を含有し、残りがFeおよび不可避
不純物からなる組成、並びにFeを主成分とするFe基
合金相をCuを主成分とするCu基合金相で結合してな
る組織を有し、前記Feを主成分とするFe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みFeを50重量%以上含むF
e合金相であり、前記Cuを主成分とするCu基合金相
はNi、FeおよびCを含みCuを50重量%以上含む
Cu合金相であり、かつ前記Fe基合金相に含まれるN
iおよびCの濃度は、前記Cu基合金相に含まれるNi
およびCの濃度よりも大きい鉄基焼結合金で構成されて
いる鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング、に特徴を
有するものである。
【0006】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングは、Fe粉末、C粉末およびCu−Ni合金粉
末を混合し、圧密成形し、焼結することにより作られ
る。しかし、この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングに含まれるC含有量が極めて少ない場合は、C
粉末を添加することなくFe粉末に含まれるCを利用し
て製造することができる。
ーリングは、Fe粉末、C粉末およびCu−Ni合金粉
末を混合し、圧密成形し、焼結することにより作られ
る。しかし、この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングに含まれるC含有量が極めて少ない場合は、C
粉末を添加することなくFe粉末に含まれるCを利用し
て製造することができる。
【0007】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの製造方法を一層具体的に述べる。Fe粉末お
よびCu−Ni合金粉末からなる配合粉末、またはFe
粉末、黒鉛粉末およびCu−Ni合金粉末からなる配合
粉末を用意し、これら配合粉末を金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステアラ
ミドとともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成
形して圧粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気
中、温度:1090〜1300℃(好ましくは1100
〜1250℃)で焼結する。
ーリングの製造方法を一層具体的に述べる。Fe粉末お
よびCu−Ni合金粉末からなる配合粉末、またはFe
粉末、黒鉛粉末およびCu−Ni合金粉末からなる配合
粉末を用意し、これら配合粉末を金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末またはエチレンビスステアラ
ミドとともにダブルコーンミキサーで混合し、プレス成
形して圧粉体を作製し、圧粉体を水素を含む窒素雰囲気
中、温度:1090〜1300℃(好ましくは1100
〜1250℃)で焼結する。
【0008】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングを焼結する際のメカニズムは、下記のごとくで
あると考えられる。すなわち、焼結初期段階においてC
u−Ni合金の固溶共存域に昇温すると、液相が出現す
ることによりFeとCu−Ni合金の密着性が向上す
る。この時、液相の発生は部分的であるがゆえに、焼結
体に歪み、撓みなどの変形は生じない。FeとCu−N
i合金の密着性が向上すると、Cu−Ni合金粉末のN
iはFe粉末中へ拡散し、焼結後期段階においてはCu
−Ni合金粉末中のNiがFe粉末中へ拡散するところ
からCu−Ni合金粉末のNi含有量が下がって融点が
下がり、一気にCu−Ni合金粉末は融解し、多量の液
相が発生してダイナミックな液相焼結が進行し、その結
果、焼結体が緻密化する。焼結後期段階の焼結体の緻密
化は、密着性が向上した後での緻密化であるために、焼
結体の変形は生じない。さらに焼結中にCu合金液相
は、Fe粉末内の粒界にも浸透してFe粉末を粒界で分
断し、その結果として微細なFeを主成分とするFe基
合金相が形成され、この微細なFe基合金相をCuを主
成分とするCu基合金相で結合した状態の組織が形成さ
れて強度、靭性および耐摩耗性が向上する。前述のよう
に、Cu−Ni合金粉末のNiはFe粉末中へ拡散し、
Fe基合金相に含まれるNi量は、Cu基合金相に含ま
れるNi量よりも多くなり、このときFe粉末に含まれ
るCまたは添加したCもCu−Ni合金粉末中に拡散
し、NiおよびCを含むCuを主成分とするCu基合金
相が生成する。なお、焼結初期段階においてCu−Ni
合金の固溶共存域まで昇温されない場合でも、NiがF
e粉末中に拡散することによりCu−Ni合金粉末のN
i含有量が下がって融点が下がり、上記と同様のメカニ
ズムである程度焼結が進行する。
ーリングを焼結する際のメカニズムは、下記のごとくで
あると考えられる。すなわち、焼結初期段階においてC
u−Ni合金の固溶共存域に昇温すると、液相が出現す
ることによりFeとCu−Ni合金の密着性が向上す
る。この時、液相の発生は部分的であるがゆえに、焼結
体に歪み、撓みなどの変形は生じない。FeとCu−N
i合金の密着性が向上すると、Cu−Ni合金粉末のN
iはFe粉末中へ拡散し、焼結後期段階においてはCu
−Ni合金粉末中のNiがFe粉末中へ拡散するところ
からCu−Ni合金粉末のNi含有量が下がって融点が
下がり、一気にCu−Ni合金粉末は融解し、多量の液
相が発生してダイナミックな液相焼結が進行し、その結
果、焼結体が緻密化する。焼結後期段階の焼結体の緻密
化は、密着性が向上した後での緻密化であるために、焼
結体の変形は生じない。さらに焼結中にCu合金液相
は、Fe粉末内の粒界にも浸透してFe粉末を粒界で分
断し、その結果として微細なFeを主成分とするFe基
合金相が形成され、この微細なFe基合金相をCuを主
成分とするCu基合金相で結合した状態の組織が形成さ
れて強度、靭性および耐摩耗性が向上する。前述のよう
に、Cu−Ni合金粉末のNiはFe粉末中へ拡散し、
Fe基合金相に含まれるNi量は、Cu基合金相に含ま
れるNi量よりも多くなり、このときFe粉末に含まれ
るCまたは添加したCもCu−Ni合金粉末中に拡散
し、NiおよびCを含むCuを主成分とするCu基合金
相が生成する。なお、焼結初期段階においてCu−Ni
合金の固溶共存域まで昇温されない場合でも、NiがF
e粉末中に拡散することによりCu−Ni合金粉末のN
i含有量が下がって融点が下がり、上記と同様のメカニ
ズムである程度焼結が進行する。
【0009】この発明の鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの焼結は前述のようなメカニズムによるものと
考えられるから、この発明の鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリングを製造する際に使用する原料粉末として、
特にCu−Ni合金(Ni:2〜50重量%を含有し、
残部がCuおよび不可避不純物からなる母合金)粉末を
使用することが重要な構成の1つである。さらにCは、
Fe粉末およびCu−Ni合金粉末を還元し、強度およ
び硬度を向上させるために必要な元素であるが、Fe粉
末に含まれるCが多量であるとCuに対する濡れ性を悪
くなるために、Cu合金液相がFe粉末粒界に浸透する
のを阻害し、微細なFe基合金相が得られなくなる。し
たがって、C粉末の添加は全体の0.85%以下に押さ
えなければならない。
ーリングの焼結は前述のようなメカニズムによるものと
考えられるから、この発明の鉄基焼結合金製シンクロナ
イザーリングを製造する際に使用する原料粉末として、
特にCu−Ni合金(Ni:2〜50重量%を含有し、
残部がCuおよび不可避不純物からなる母合金)粉末を
使用することが重要な構成の1つである。さらにCは、
Fe粉末およびCu−Ni合金粉末を還元し、強度およ
び硬度を向上させるために必要な元素であるが、Fe粉
末に含まれるCが多量であるとCuに対する濡れ性を悪
くなるために、Cu合金液相がFe粉末粒界に浸透する
のを阻害し、微細なFe基合金相が得られなくなる。し
たがって、C粉末の添加は全体の0.85%以下に押さ
えなければならない。
【0010】前記(1)〜(3)記載のこの発明の鉄基
焼結合金製シンクロナイザーリングは密度が7.0〜
8.2Mg/m3 の範囲内にあることが好ましい。した
がって、この発明は、(4)密度:7.0〜8.2Mg
/m3 を有する前記(1)〜(3)記載の鉄基焼結合金
製シンクロナイザーリング、に特徴を有するものであ
る。
焼結合金製シンクロナイザーリングは密度が7.0〜
8.2Mg/m3 の範囲内にあることが好ましい。した
がって、この発明は、(4)密度:7.0〜8.2Mg
/m3 を有する前記(1)〜(3)記載の鉄基焼結合金
製シンクロナイザーリング、に特徴を有するものであ
る。
【0011】前記(1)〜(4)記載の鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングに、スチーム処理、またはショ
ットブラスト処理したのちスチーム処理を施すことが好
ましい。従って、この発明は、(5)前記(1)〜
(4)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
に、スチーム処理を施す鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの製造方法、(6)前記(1)〜(4)記載の
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングにショットブラ
スト処理を施した後スチーム処理を施す鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングの製造方法、に特徴を有するも
のである。
シンクロナイザーリングに、スチーム処理、またはショ
ットブラスト処理したのちスチーム処理を施すことが好
ましい。従って、この発明は、(5)前記(1)〜
(4)記載の鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング
に、スチーム処理を施す鉄基焼結合金製シンクロナイザ
ーリングの製造方法、(6)前記(1)〜(4)記載の
鉄基焼結合金製シンクロナイザーリングにショットブラ
スト処理を施した後スチーム処理を施す鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングの製造方法、に特徴を有するも
のである。
【0012】つぎに、この発明の鉄基焼結合金製シンク
ロナイザーリングの成分組成を上記のごとく限定した理
由について説明する。 (a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させ、さらに
熱伝導性を向上させる作用があるが、その含有量が15
重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、40重量
%を越えると液相が過大となり、焼結中に変形が生じて
寸法のバラツキが大きくなったり強度が低下したりする
ので好ましくない。したがって、Cuの含有量は15〜
40重量%に定めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲
は20〜35重量%である。
ロナイザーリングの成分組成を上記のごとく限定した理
由について説明する。 (a)Cu Cuは、密度、強度および耐摩耗性を向上させ、さらに
熱伝導性を向上させる作用があるが、その含有量が15
重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、40重量
%を越えると液相が過大となり、焼結中に変形が生じて
寸法のバラツキが大きくなったり強度が低下したりする
ので好ましくない。したがって、Cuの含有量は15〜
40重量%に定めた。Cuの含有量の一層好ましい範囲
は20〜35重量%である。
【0013】(b)Ni Niは、Cu合金相中においてCu合金相の融点を上昇
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靭性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.5重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、1
5重量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。
したがって、Niの含有量は0.5〜15重量%に定め
た。Niの含有量の一層好ましい範囲は1〜4重量%で
ある。
させ、液相焼結をコントロールし、またFe合金相の強
度および靭性を向上させる作用があるが、その含有量が
0.5重量%未満ではその効果が十分でなく、一方、1
5重量%を越えて含有してもそれ以上の効果が少ない。
したがって、Niの含有量は0.5〜15重量%に定め
た。Niの含有量の一層好ましい範囲は1〜4重量%で
ある。
【0014】(c)C Cは、Fe粉末およびCu−Ni合金粉末を還元し、ま
た強度および硬さを向上させる作用があるが、その含有
量が0.0005重量%未満では効果が十分でなく、一
方、0.85重量%を越えて含有する靭性を低下させる
ので好ましくない。したがって、Cの含有量は0.00
05〜0.85重量%に定めた。Cの含有量の一層好ま
しい範囲は0.001〜0.3重量%である。
た強度および硬さを向上させる作用があるが、その含有
量が0.0005重量%未満では効果が十分でなく、一
方、0.85重量%を越えて含有する靭性を低下させる
ので好ましくない。したがって、Cの含有量は0.00
05〜0.85重量%に定めた。Cの含有量の一層好ま
しい範囲は0.001〜0.3重量%である。
【0015】
【発明の実施の形態】実施例1 原料粉末として、平均粒径:55μmのFe粉末、表1
に示される平均粒径および成分組成を有するCu−Ni
合金粉末A〜E、並びに平均粒径:18μmの黒鉛粉末
を用意した。
に示される平均粒径および成分組成を有するCu−Ni
合金粉末A〜E、並びに平均粒径:18μmの黒鉛粉末
を用意した。
【0016】
【表1】
【0017】これら原料粉末を表2〜表3に示される配
合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に
当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して内径:6
5mm、厚さ:3.5mmの寸法ををもち、かつチャン
ファ数:36個を有するシンクロナイザーリング形状の
圧粉体を作製した。
合組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤
であるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に
当たる量だけ添加して混合し、プレス成形して内径:6
5mm、厚さ:3.5mmの寸法ををもち、かつチャン
ファ数:36個を有するシンクロナイザーリング形状の
圧粉体を作製した。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1120℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
表4〜表6に示される成分組成を有する本発明鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング(以下、本発明リングと
云う)1〜14および比較鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリング(以下、比較リングと云う)1〜5を作製し
た。さらにCu粉末を用意し、Cu粉末、黒鉛粉末およ
びFe粉末を表3に示される配合組成となるように配合
し混合したのち焼結することにより表6に示される成分
組成の従来鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング(以
下、従来リングと云う)を作製した。
中、温度:1120℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
表4〜表6に示される成分組成を有する本発明鉄基焼結
合金製シンクロナイザーリング(以下、本発明リングと
云う)1〜14および比較鉄基焼結合金製シンクロナイ
ザーリング(以下、比較リングと云う)1〜5を作製し
た。さらにCu粉末を用意し、Cu粉末、黒鉛粉末およ
びFe粉末を表3に示される配合組成となるように配合
し混合したのち焼結することにより表6に示される成分
組成の従来鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング(以
下、従来リングと云う)を作製した。
【0021】さらに、JIS SCM21鋼(浸炭焼き
入れ鋼)製のテーパーコーンを用意し、このテーパーコ
ーンを用い、下記の条件で本発明リング1〜14、比較
リング1〜5および従来リングの耐摩耗試験を行い、リ
ングの内面の摩耗量(落ち込み量)および動摩擦係数を
測定し、その結果を表4〜表6に示した。
入れ鋼)製のテーパーコーンを用意し、このテーパーコ
ーンを用い、下記の条件で本発明リング1〜14、比較
リング1〜5および従来リングの耐摩耗試験を行い、リ
ングの内面の摩耗量(落ち込み量)および動摩擦係数を
測定し、その結果を表4〜表6に示した。
【0022】試験条件 テーパーコーンの回転数:1800rpm, 押し付け荷重:60kg, 油種:70番ギヤーオイル, 油温:80℃, テーパーコーンの作動:0.5〜0.7秒の同期時間で
2000rpm,
2000rpm,
【0023】さらに、前記本発明リング1〜14の組織
のFe基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEP
MAにより測定した結果、前記Fe基合金相はNi、C
uおよびCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記
Cu基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを5
0重量%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNi
およびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度よりも大きいことを確認した。
のFe基合金相およびCu基合金相の成分含有量をEP
MAにより測定した結果、前記Fe基合金相はNi、C
uおよびCを含みかつFeを50重量%以上含み、前記
Cu基合金相はNi、FeおよびCを含みかつCuを5
0重量%以上含み、さらにFe基合金相に含まれるNi
およびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよび
Cの濃度よりも大きいことを確認した。
【0024】さらに、シンクロナイザーリングの強度を
評価するために、原料粉末を表2〜表3に示される配合
組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に当
たる量だけ添加して混合し、プレス成形して30mm×
12mm×6mmの寸法を有する抗折試験片形状圧粉体
を作製し、この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
本発明リング1〜14、比較リング1〜5および従来リ
ングと同じ成分組成の鉄基焼結合金からなる抗折試験片
およびシャルピー衝撃試験片をそれぞれ作製した。前記
抗折試験片を用い、ISO3325に基づき、支点間距
離25mmで抗折試験を行うことにより抗折力を測定
し、さらにシャルピー衝撃試験片を用い、JISZ22
42に準じたノッチ無しのままでシャルピー衝撃値を測
定し、これらの結果を表4〜表6に示した。
評価するために、原料粉末を表2〜表3に示される配合
組成となるように配合し、さらに金型成形時の潤滑剤で
あるステアリン酸亜鉛粉末を外掛けで0.8重量%に当
たる量だけ添加して混合し、プレス成形して30mm×
12mm×6mmの寸法を有する抗折試験片形状圧粉体
を作製し、この圧粉体をN2 −5%H2 の混合雰囲気
中、温度:1150℃、20分保持の条件で焼結したの
ち、0.5℃/secの冷却速度で冷却することにより
本発明リング1〜14、比較リング1〜5および従来リ
ングと同じ成分組成の鉄基焼結合金からなる抗折試験片
およびシャルピー衝撃試験片をそれぞれ作製した。前記
抗折試験片を用い、ISO3325に基づき、支点間距
離25mmで抗折試験を行うことにより抗折力を測定
し、さらにシャルピー衝撃試験片を用い、JISZ22
42に準じたノッチ無しのままでシャルピー衝撃値を測
定し、これらの結果を表4〜表6に示した。
【0025】
【表4】
【0026】
【表5】
【0027】
【表6】
【0028】表4〜表6に示される結果から、本発明リ
ング1〜14と従来リングを比較すると、本発明リング
1〜14は従来リングと比べて、摩耗量が少なく且つ動
摩擦係数が大きいところから耐摩耗性に優れており、さ
らに抗折力およびシャルピー衝撃値が高い値を示すとこ
ろから強度および靭性に優れていることが分かる。しか
し、この発明の範囲から外れている成分組成を有する比
較リング1〜5は、摩耗量、動摩擦係数、抗折力および
シャルピー衝撃値のうちの少なくともいずれかが劣るこ
とが分かる。
ング1〜14と従来リングを比較すると、本発明リング
1〜14は従来リングと比べて、摩耗量が少なく且つ動
摩擦係数が大きいところから耐摩耗性に優れており、さ
らに抗折力およびシャルピー衝撃値が高い値を示すとこ
ろから強度および靭性に優れていることが分かる。しか
し、この発明の範囲から外れている成分組成を有する比
較リング1〜5は、摩耗量、動摩擦係数、抗折力および
シャルピー衝撃値のうちの少なくともいずれかが劣るこ
とが分かる。
【0029】実施例2 実施例1で得られた本発明リング1〜14を500℃の
水蒸気中で60分間保持することにより本発明リング1
〜14の表面に四三酸化鉄皮膜を形成するスチーム処理
を行うことにより本発明リング15〜28を作製し、こ
の本発明リング15〜28を実施例1と同じ条件で耐摩
耗試験を行った結果、本発明リング15〜28の摩耗量
は本発明リング1〜14の80〜90%となった。
水蒸気中で60分間保持することにより本発明リング1
〜14の表面に四三酸化鉄皮膜を形成するスチーム処理
を行うことにより本発明リング15〜28を作製し、こ
の本発明リング15〜28を実施例1と同じ条件で耐摩
耗試験を行った結果、本発明リング15〜28の摩耗量
は本発明リング1〜14の80〜90%となった。
【0030】実施例3 実施例1で得られた本発明リング1〜14をショットブ
ラスト処理を行ったのち、さらに500℃の水蒸気中で
60分間保持するスチーム処理を行うことにより本発明
リング29〜42を作製し、この本発明リング29〜4
2を実施例1と同じ条件で耐摩耗試験を行った結果、本
発明リング29〜42の摩耗量は本発明リング1〜14
の70〜80%となった。
ラスト処理を行ったのち、さらに500℃の水蒸気中で
60分間保持するスチーム処理を行うことにより本発明
リング29〜42を作製し、この本発明リング29〜4
2を実施例1と同じ条件で耐摩耗試験を行った結果、本
発明リング29〜42の摩耗量は本発明リング1〜14
の70〜80%となった。
【0031】
【発明の効果】上述のように、この発明の鉄基焼結合金
製シンクロナイザーリングは、摩耗量が小さく、動摩擦
係数が大きく、さらに高い抗折力およびシャルピー衝撃
値を有することから、従来よりも優れた鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングを提供することができ、自動車
産業の発展に大いに貢献し得るものである。
製シンクロナイザーリングは、摩耗量が小さく、動摩擦
係数が大きく、さらに高い抗折力およびシャルピー衝撃
値を有することから、従来よりも優れた鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリングを提供することができ、自動車
産業の発展に大いに貢献し得るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J056 AA12 AA63 BA01 BC01 BC02 CA03 EA02 EA13 EA16 FA01 FA09 4K018 AA04 AA24 AA25 BC12 FA05 FA28 HA04 KA70
Claims (6)
- 【請求項1】 Cu:15〜40重量%、Ni:0.5
〜15重量%、C:0.0005〜0.85重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成を有
する鉄基焼結合金で構成されていることを特徴とする鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリング。 - 【請求項2】 Cu:15〜40重量%、Ni:0.5
〜15重量%、C:0.0005〜0.85重量%を含
有し、残りがFeおよび不可避不純物からなる組成、並
びにFeを主成分とするFe基合金相をCuを主成分と
するCu基合金相で結合してなる組織を有する鉄基焼結
合金で構成されていることを特徴とする鉄基焼結合金製
シンクロナイザーリング。 - 【請求項3】 前記Feを主成分とするFe基合金相は
Ni、CuおよびCを含みFeを50重量%以上含むF
e合金相であり、前記Cuを主成分とするCu基合金相
はNi、FeおよびCを含みCuを50重量%以上含む
Cu合金相であり、かつFe基合金相に含まれるNiお
よびCの濃度は、Cu基合金相に含まれるNiおよびC
の濃度よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリング。 - 【請求項4】 密度:7.0〜8.2Mg/m3 を有す
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の鉄基焼
結合金製シンクロナイザーリング。 - 【請求項5】 原料粉末を混合し、成形し、焼結するこ
とにより得られた請求項1、2、3または4記載の鉄基
焼結合金製シンクロナイザーリングにスチーム処理を施
すことを特徴とする鉄基焼結合金製シンクロナイザーリ
ングの製造方法。 - 【請求項6】 原料粉末を混合し、成形し、焼結するこ
とにより得られた請求項1、2、3または4記載の鉄基
焼結合金製シンクロナイザーリングにショットブラスト
処理を施した後スチーム処理を施すことを特徴とする鉄
基焼結合金製シンクロナイザーリングの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20363998A JP3346286B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20363998A JP3346286B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000034548A true JP2000034548A (ja) | 2000-02-02 |
JP3346286B2 JP3346286B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=16477388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20363998A Expired - Fee Related JP3346286B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | 鉄基焼結合金製シンクロナイザーリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346286B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP20363998A patent/JP3346286B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3346286B2 (ja) | 2002-11-18 |
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