JP2000033877A - ステアリングホイール - Google Patents
ステアリングホイールInfo
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Abstract
芯金の周囲に設ける被覆部が高い寸法精度を確保できる
ステアリングホイールを提供すること。 【解決手段】 ステアリングホイールWは、リング部R
における断面U字形としたダイカスト金属製の芯金4の
周囲に、リング部Rの平面周方向に沿って、合成樹脂製
の被覆部8・9が順に成形される。リング部芯金4は、
被覆部8における端面8bの部位に、U字形状の断面の
内周側の溝4aを塞ぐバリ切り用の閉塞部5を備えて構
成されている。
Description
テアリングホイールに関し、特に、操舵時に把持する円
環状のリング部の芯金が、断面U字形のダイカスト金属
製とし、その芯金周囲に、リング部の形成方向に沿っ
て、すなわち、リング部の平面周方向に沿って、順に、
合成樹脂製の被覆部が複数成形されて構成されるステア
リングホイールに関する。
えば、リング部の一部を皮革で巻く構成のステアリング
ホイールが要望される場合、リング芯金の周囲に、リン
グ部の平面周方向に沿って、順に、硬質製や軟質製の合
成樹脂材料からなる被覆部を複数成形し、軟質製の被覆
部の周囲に、皮革を縫合して、ステアリングホイールを
製造していた。
周方向に沿って順に合成樹脂製の被覆部が複数成形され
て構成されるステアリングホイールに関して、軽量化が
要望されると、リング部芯金をアルミニウム合金等から
なるダイカスト金属製とすることが考えられた。
とする場合には、従来の鋼管からなるリング部芯金と強
度を同程度とするために、断面形状をU字形にする必要
があった。
を確保できて、後処理に手間をかけないようにするため
には、バリの発生を防止する必要が生じていた。
には、成形型の型面を、的確に、リング部芯金における
断面U字形状の内周側や外周側の全周に当接させる必要
が生じていたが、芯金自体の寸法精度のバラツキや成形
型へのセット時のバラツキ等により、リング部芯金の全
周に型面を的確に圧接し難かった。
面周方向に縮む成形収縮も生ずることから、成形後にお
ける被覆部が高い寸法精度を確保し難かった。
り、被覆部周囲のバリの発生を抑えたり、若しくは、被
覆部の成形収縮を抑えたりすることによって、リング部
芯金の周囲に設ける被覆部が高い寸法精度を確保できる
ステアリングホイールを提供することを目的とする。
ステアリングホイールは、リング部における断面U字形
としたダイカスト金属製の芯金の周囲に、前記リング部
の平面周方向に沿って、合成樹脂製の被覆部が順に複数
成形されるステアリングホイールであって、前記リング
部芯金が、前記被覆部における端面の部位に、U字形状
の断面の内周側の溝を塞ぐバリ切り用の閉塞部を備えて
構成されていることを特徴とするものである。
ールは、リング部における断面U字形としたダイカスト
金属製の芯金の周囲に、前記リング部の平面周方向に沿
って、合成樹脂製の被覆部が順に複数成形されるステア
リングホイールであって、前記リング部芯金が、前記被
覆部における端部に埋設される凸部を備えて構成されて
いることを特徴とする。
イールでは、リング部芯金が、被覆部における端面の部
位に、U字形状の断面の内周側の溝を塞ぐバリ切り用の
閉塞部を備えて構成されている。そのため、被覆部の成
形型の型面に関して、被覆部のバリ切り部位では、閉塞
部の外周面を含んだリング部芯金の外周面だけに、型面
が圧接されれば良く、断面U字形の内周側に型面を圧接
しなくとも良いことから、成形時に、バリの発生が抑え
られて、バリ切りが良好となる。
アリングホイールでは、被覆部のバリ切りが良好となっ
て、リング部芯金の周囲に設ける被覆部が高い寸法精度
を確保でき、バリ取り等の後処理を手間を少なくするこ
とができる。
ールでは、リング部芯金が、被覆部における端部に埋設
される凸部を備えて構成されていることから、被覆部を
成形した際、凸部に引っ掛かって、被覆部の成形収縮が
抑えられる。
アリングホイールでは、被覆部の成形収縮を抑えること
ができて、リング部芯金の周囲に設ける被覆部が高い寸
法精度を確保することができる。
に基づいて説明する。
1〜3に示すように、操舵時に把持する円環状のリング
部Rと、リング部Rの中央に配置されるボス部Bと、リ
ング部Rとボス部Bとを連結する4本のスポーク部S
と、を備えて構成され、各部には、相互を連結するため
のステアリングホイール芯金1が配設されている。
金2、各スポーク部Sに配置されるスポーク部芯金3、
リング部Rに配置されるリング部芯金4、から構成され
ている。そして、芯金1は、図示しない車両のステアリ
ングシャフトと接続されるボス部芯金2の中央のボス2
aの部位が、鋼製として、その周囲のボスプレート2
b、スポーク部芯金3、及び、リング部芯金4が、ダイ
カスト鋳造によるアルミニウム合金等のダイカスト金属
から形成されている。
うに、断面をU字形としている。ただし、実施形態のリ
ング部芯金4には、後述する4箇所付近に、断面U字形
の内周側を閉塞する閉塞部5と、断面U字形の内周面側
で、断面周方向に沿う2条の凸部6・6と、が形成され
ている(図2・3参照)。
うに、芯金4の周囲に、リング部Rの形成方向に沿うよ
うに、すなわち、リング部Rの平面周方向に沿うよう
に、硬質合成樹脂から形成された第1被覆部8と、第1
被覆部8より軟質の軟質合成樹脂から形成された第2被
覆部9と、が配置されて、第2被覆部9の周囲に皮革等
からなる外皮11が縫合されて配置されている。
リングホイールWの前後の部位に合計2つ配置され、そ
れぞれ、ポリプロピレン等の硬質合成樹脂から形成され
ている。また、各第1被覆部8の端部8aには、それぞ
れ、外皮11の端末11aを嵌合させる環状溝8cが形
成されている。
成形され、ステアリングホイールWの左右の部位に配置
されて、それぞれ、発泡ウレタン等から形成されてい
る。
第1被覆部8における端部8aの外周面に直接当接させ
つつ、端末11aを環状溝8cに嵌合させて、配置され
ている。なお、皮革11・11は、それぞれ、リング部
Rにおけるボス部B側の内側で縫合されている。
位置するリング部芯金4の部位には、U字形状の断面の
内周側の溝4aを塞ぐバリ切り用の閉塞部5が形成され
ている。また、第1被覆部8の端部8aに埋設されるよ
うに位置するリング部芯金4の部位には、溝4aの内周
面側で、断面周方向に沿う2条の凸部6・6が形成され
ている。
について説明すると、予め、ステアリングホイール芯金
1を製造しておく。ステアリングホイール芯金1の製造
は、所定のダイカスト鋳造型に、ボス2aをセットし
て、ダイカスト鋳造して製造する。
状態の第1被覆部8を成形可能な成形型20(図5・6
参照)に、ステアリングホイール芯金1をセットし、型
締め後、第1被覆部8の成形材料を注入して、環状溝8
cを備えた第1被覆部8・8を射出成形する。
せて、第2被覆部9の成形型に、第1被覆部8・8を設
けたステアリングホイール芯金1をセットし、型締め
後、第2被覆部9の成形材料を注入し、第2被覆部9・
9を成形する。なお、第2被覆部9の成形型の型面は、
型締め時、第1被覆部8の各端部8aの外周面を圧接す
る状態にする。
せて、第2被覆部9・9の周囲に外皮11を縫合して配
置させる。その際、外皮11の端末11a付近を第1被
覆部8・8の端部8aの外周面に直接当接させつつ、端
末11aを第1被覆部8に設けられた環状溝8cに嵌合
させて配置させる。なお、端部8aの外周面には、所望
により接着剤を塗布して外皮11を接着させても良い。
ないロアカバーやパッドPを取り付ければ、ステアリン
グホイールWの製造が完了し、車両に装着して使用する
ことができる。なお、車両への装着時には、ステアリン
グホイールWをステアリングシャフトにナット止めする
ことから、パッドPを取り外した状態で車両に装着し、
装着後にパッドPを組み付けることとなる。
ルWでは、リング部芯金4が、第1被覆部8・8におけ
る各端面8bの部位に、U字形状の断面の内周側の溝4
aを塞ぐバリ切り用の閉塞部5を備えて構成されてい
る。そのため、第1被覆部8・8の成形型20の型面2
1a・22aに関して、第1被覆部8のバリ切り部位C
では、図5・6に示すように、閉塞部5の外周面を含ん
だリング部芯金4の外周面だけに、型面21a・22a
が圧接されれば良く、断面U字形の内周側に型面を圧接
しなくとも良いことから、成形時に、バリの発生が抑え
られて、バリ切りが良好となる。
ールでWは、第1被覆部8のバリ切りが良好となって、
リング部芯金4の周囲に設ける第1被覆部8・8が高い
寸法精度を確保でき、バリ取り等の後処理を手間を少な
くすることができる。
は、リング部芯金4が、第1被覆部8・8における端部
8aの配置位置に、凸部6・6を備えて構成されている
ことから、第1被覆部8を成形した際、凸部6・6に引
っ掛かって、第1被覆部8・8の成形収縮が抑えられ
る。
ールWでは、第1被覆部8・8の成形収縮を抑えること
ができて、リング部芯金4の周囲に設ける第1被覆部8
・8が高い寸法精度を確保することができる。
成形収縮を防止するために、リング部芯金4に設けた凸
部6を溝4aの内周面側に2条設けた場合を示したが、
1条や3条以上設けても良く、さらに、突条でなく、部
分的に突出した凸部でも良い。さらにまた、図7に示す
ように、凸部6をリング部芯金4の外周面側に設けても
良い。ちなみに、リング部芯金4の外周面側に凸部6を
設ける場合には、溝4aの内周面側に設ける場合に比べ
て、第1被覆部8・8が引っ掛かり易くなるため、高さ
を低くすることが可能となる。
面を無模様とした場合を示したが、第2被覆部9の成形
後等に、第1被覆部8・8の外表面に、水圧転写等の塗
装によって、装飾層を設けても良い。
被覆する被覆部8・9を2種類とした場合を示したが、
3種類以上の被覆部を設けても良く、その場合、バリ切
りを必要する被覆部の端面の部位に、閉塞部5を設け、
また、成形収縮を防止する被覆部の端部に埋設されるよ
うに、凸部6を設けて、それらの被覆部の寸法精度を高
く確保すれば良い。
ホイールの平面図である。
平面図である。
部拡大斜視図である。
り部位の断面図であり、リング部芯金の断面周方向に沿
った断面図である。
り部位の断面図であり、リング部芯金の平面周方向に沿
った断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 リング部における断面U字形としたダイ
カスト金属製の芯金の周囲に、前記リング部の平面周方
向に沿って、合成樹脂製の被覆部が順に複数成形される
ステアリングホイールであって、 前記リング部芯金が、前記被覆部における端面の部位
に、U字形状の断面の内周側の溝を塞ぐバリ切り用の閉
塞部を備えて構成されていることを特徴とするステアリ
ングホイール。 - 【請求項2】 リング部における断面U字形としたダイ
カスト金属製の芯金の周囲に、前記リング部の平面周方
向に沿って、合成樹脂製の被覆部が順に複数成形される
ステアリングホイールであって、 前記リング部芯金が、前記被覆部における端部に埋設さ
れる凸部を備えて構成されていることを特徴とするステ
アリングホイール。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20394998A JP3584741B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | ステアリングホイール |
DE1998148604 DE19848604C2 (de) | 1997-10-22 | 1998-10-21 | Lenkrad |
US09/176,951 US6065366A (en) | 1997-10-22 | 1998-10-22 | Steering wheel |
US09/447,043 US6235227B1 (en) | 1997-10-22 | 1999-11-23 | Process of manufacturing a steering wheel |
US09/447,415 US6216556B1 (en) | 1997-10-22 | 1999-11-23 | Steering wheel |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20394998A JP3584741B2 (ja) | 1998-07-17 | 1998-07-17 | ステアリングホイール |
Related Child Applications (1)
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JP2004128238A Division JP3864961B2 (ja) | 2004-04-23 | 2004-04-23 | ステアリングホイールの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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JP3584741B2 JP3584741B2 (ja) | 2004-11-04 |
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JP (1) | JP3584741B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-17 JP JP20394998A patent/JP3584741B2/ja not_active Expired - Fee Related
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