JP2000033450A - 歯形成形方法および歯形成形装置 - Google Patents

歯形成形方法および歯形成形装置

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JP2000033450A
JP2000033450A JP11042997A JP4299799A JP2000033450A JP 2000033450 A JP2000033450 A JP 2000033450A JP 11042997 A JP11042997 A JP 11042997A JP 4299799 A JP4299799 A JP 4299799A JP 2000033450 A JP2000033450 A JP 2000033450A
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tooth
forming
forming roller
roller
tooth profile
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Masakazu Ishidera
雅一 石寺
Nobuhide Kondo
展英 近藤
Sunao Tonami
直 渡並
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で高精度の歯形を成形することが
できる歯形成形方法および歯形成形装置を提供する。 【解決手段】 歯形成形装置は、ワークWの表面に歯形
を成形する複数の成形ローラ1と、該成形ローラ1を径
方向に同様に位置決めする位置決め手段2と、該位置決
めされた成形ローラ1を成形する歯形に沿ってZ方向に
送る送り手段3と、該送り手段3による送る方向(Z方
向)の加振動作を成形ローラ1に付与する加振手段4と
を備えている。径方向に位置決めした成形ローラ1の加
振力によってワークに歯形が成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯形成形方法およ
び歯形成形装置に関し、さらに詳しくは、成形ローラに
よりワークを塑性変形させて歯形を成形する歯形成形方
法および歯形成形装置に関するものである。なお、ここ
で「歯形」とは、歯車の歯形に限定されることなく、ワ
ークに成形される直線状あるいは曲線状の溝状のものを
いう。
【0002】
【従来の技術】図19に示すように、歯形が成形された
製品Gには、薄肉カップ状のものがある。このようなワ
ークに歯形を成形するための従来の技術としては、特開
平6−79381号公報に開示されているように、周壁
部に外歯を有するカップ状歯付製品の成形方法であっ
て、外歯の歯谷部に対応する外周の歯溝を有するダイに
カップ状素材を外嵌セットし、ダイの周囲に配置した放
射方向に進退自在な歯形パンチによりカップ状素材の周
壁を歯溝に押し込んで外歯をプレス成形する、カップ状
歯付製品の成形方法が知られている(以下、このような
プレス成形により歯形を転造成形する従来の技術を、プ
レス方式という)。
【0003】また、別の従来の技術としては、特開平6
−154927号公報に開示されているように、グロー
ブ方式による冷間塑性変形加工によって加工品軸線方向
に真直ぐに延びる成形部または該加工品軸線に対して斜
向して延びる成形部を少なくとも内面に有する中空の加
工品を製造する方法であって、加工素材と、製造すべき
内面成形部に対応した成形マンドレルとを、加工品軸線
に沿ってシフトしかつ該加工品軸線を中心として回転さ
せることによって、前記加工素材と成形マンドレルとに
加工送りを与える一方、回転する展圧ヘッド内に回転駆
動可能に軸支された少なくとも1本の衝撃ロールによっ
て、前記加工送りに調和された迅速な繰返し周期で、し
かも主として前記成形部の長手方向に延びる同一方向
で、前記加工送りによって規定された加工素材の1本の
螺旋状区域に沿って外側から、個々の衝撃展圧を部分的
にオーバーラップさせつつ行う形式の、加工品軸線に真
直ぐに延びる成形部または該加工品軸線に対して斜向し
て延びる成形部を少なくとも内面に有する中空の加工品
を製造する方法が知られている(以下、このような従来
の技術を、グローブ方式という)。
【0004】さらに、別の従来の技術としては、図20
および図21に示すように、ワークWの軸線C回りに回
転可能に設けられ成形する歯形と相似形の形状を有する
ゲージ型(以下、マンドレル50という)と、このマン
ドレル50に外嵌されたカップ状のワークWを押しつけ
ると共に回転可能に設けられた成形ローラ51とを有す
る歯形成形装置が知られている。この歯形成形装置で
は、図21に示すように、マンドレル50にカップ状の
ワークWを外嵌した状態で、成形ローラ51をマンドレ
ルの歯溝と整合するように配置し、ワークWの周面をマ
ンドレル50との間で挟むようにして成形ローラ51で
押し込みながら、図19に示した製品Gの場合、軸線C
と平行に移動するように転動させることにより、ワーク
Wの周面に歯形を成形するものである。このように構成
された歯形成形装置では、成形ローラ51を、径方向
(X方向)に押圧しながら製品Gの軸線と平行に移動さ
せる場合と、成形ローラ51の径方向の位置を予め位置
決めした状態で製品Gの軸線と平行にZ方向に移動させ
る場合とが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記プ
レス方式や図20および図21に示した歯形成形装置に
あっては、歯形パンチまたは成形ローラ51によってダ
イまたはマンドレル50にワークWを押し込むようにし
て歯形を成形するため、成形される歯形の側面部(歯
面)のみが伸びることとなり、図22に示すように、か
かる部分の板厚t2が歯形の歯先または歯底の板厚t1
に比べて薄くなるという問題があった。また、このよう
に部分的に板圧が異なるような歯形が成形されるため、
高精度の歯形が成形された製品を得ることができないと
いう問題があった。そして、この部分の板厚t2を板厚
t1と同様に確保するためには、歯形を成形する前の板
厚が不要に厚い素材を用いたカップ状のワークを使用し
なければならないという問題があった。さらに、上記プ
レス方式にあっては、ワークをカップ状に形成する必要
があるため、工程数が多くなるという問題があった。
【0006】さらに、図24に示すように、成形ローラ
51がマンドレル50の単一の歯溝と対応するように凸
部を形成されたものであるために、ワークWの周面をマ
ンドレル50との間で挟むようにして成形ローラ51で
押し込んで転動させる際に、ワークWの材料は、その歯
筋方向(歯幅方向、すなわち図24の紙面に対する垂直
方向)および径方向(歯形の側面部に沿った方向)だけ
でなく、周方向(外歯の歯先の図24の矢印fで示した
方向)にも自由に流れる、すなわち材料が流動すること
となる。このように材料がワークWの周方向に自由に流
れることにより、図25に矢印gで示すように、外歯が
隣接する歯形の方向に押されて開き、その角部である稜
線がくずれたり、また、図26に示すように、ワークW
がマンドレル50の表面から浮き上がるように離れ、成
形精度が低下するという問題があった。そして、この稜
線のくずれによる成形精度の低下という問題を取り除く
ためには、成形ローラ51による押圧・転動を繰り返さ
なければならず、加工時間が増加するという問題があっ
た。
【0007】ワークWの材料が周方向に自由に流れない
ようにすべく、仮に、図24等に示した単一の歯溝に対
応するように凸部が形成された成形ローラ51をマンド
レル50の各歯溝とすべて対応するようにそれぞれ配設
した場合には、ワークWの材料が歯筋方向のみに流動す
るため、図27に示すように、特に外歯W1の稜線に材
料が充填されず、所謂アンダーフィルが生じて本来成形
しようとする歯先の形状(鎖線で示した)W2に成形す
ることができない。また、歯形を成形する際に、歯先に
相当する材料が側面部に引っ張られるために、マンドレ
ル50の歯先と側面部との間の角部50aが摩耗すると
いう問題もあった。さらに、マンドレル50に外嵌セッ
トされたワークWに対して外側から成形ローラ51を押
し込むことによって歯形を成形するので、塑性域領域が
ワークWの外側から内側に向かって広がるために、ワー
クWの内側に弾性域が残り易くなって内歯を精度よく成
形することが困難であるという問題もあった。
【0008】また、上記グローブ方式にあっては、図2
3に示すように、歯形の歯先または歯底の板厚t1と歯
形の側面部の板厚t2とが比較的近づくように成形され
るものの、加工素材および成形マンドレルの加工品軸線
を中心とした回転と、高速で回転駆動される展圧ヘッド
内の衝撃ロールによる個々の衝撃展圧の周期とを同期さ
せなければならない。そのため、グローブ方式による製
造装置は、同期のための複雑な機構を必要とし、高価な
ものとなるという問題があった。そして、グローブ方式
においては、成形マンドレルと展圧ヘッド内の衝撃ロー
ルとの回転を同期させる必要があることから、展圧ヘッ
ドを設ける数が制限されるため、歯形の成型工程が多く
なると共に均等に歯形を成形することができないという
問題もあった。
【0009】さらに、図20および図21に示した歯形
成形装置にあっては、成形ローラ51を径方向に押圧し
ながら軸線Cと平行に移動させる場合には、径方向(X
方向)への押圧力の負荷が塑性変形抵抗や摩擦抵抗によ
り多大となり、また、成形ローラ51の径方向(X方
向)の位置を予め位置決めした状態で軸線Cと平行に移
動させる場合には、軸線Cと平行に移動させるためのZ
方向の移動力の負荷が塑性変形抵抗や摩擦抵抗により多
大となるという問題があった。
【0010】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、簡単な構成で、ワークの材料をに適切に流動させ
て、高精度の歯形を成形することができる歯形成形方法
および歯形成形装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の歯形成形方法
に係る発明は、上記目的を達成するために、径方向に成
形ローラを位置決めし、該位置決めされた成形ローラに
加振動作を加えつつ、成形する歯形に沿って成形ローラ
を送ることを特徴とするものである。
【0012】請求項2の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項1に記載の発明におい
て、複数の歯形に跨がるように形成された成形ローラに
より、歯形を成形することを特徴とするものである。
【0013】請求項3の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項1または2に記載の発
明において、複数の成形ローラにより、ワークに同時に
複数の歯形を成形することを特徴とするものである。
【0014】請求項4の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項1〜3のいずれかに記
載の発明において、表面に材料の流動を制御する制御手
段が形成された成形ローラにより、歯形を成形すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項5の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項1〜4のいずれかに記
載の発明において、歯形を成形した後に、歯先を径方向
に押圧することを特徴とするものである。
【0016】請求項6の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項1〜5のいずれかに記
載の発明において、歯形の成形条件に応じて、加振動作
を変化させることを特徴とするものである。
【0017】請求項7の歯形成形方法に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項6に記載の発明におい
て、加振動作の変化を、歯形の成形中の負荷に基づいて
制御することを特徴とするものである。
【0018】また、請求項8の歯形成形装置に係る発明
は、上記目的を達成するために、ワークWの表面に歯形
を成形する成形ローラと、該成形ローラを径方向に位置
決めする位置決め手段と、該位置決めされた成形ローラ
を成形する歯形に沿って送る送り手段と、該送り手段に
よる送る方向の加振動作を成形ローラに付与する加振手
段とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】請求項9の歯形成形装置に係る発明は、上
記目的を達成するために、請求項8に記載の発明におい
て、成形ローラは、複数の歯形に跨がるように形成され
たものであることを特徴とするものである。
【0020】請求項10の歯形成形装置に係る発明は、
上記目的を達成するために、請求項8または9に記載の
発明において、成形ローラが複数設けられ、位置決め手
段が各成形ローラを径方向に同様に位置決めするもので
あり、加振手段が各成形ローラに対して送り方向に同時
に加振動作を付与するものであることを特徴とするもの
である。
【0021】請求項11の歯形成形装置に係る発明は、
上記目的を達成するために、請求項8〜10のいずれか
に記載の発明において、成形ローラは、表面に材料の流
動を制御する制御手段が形成されたものであることを特
徴とするものである。
【0022】請求項12の歯形成形装置に係る発明は、
上記目的を達成するために、請求項8〜11のいずれか
に記載の発明において、歯形を成形した後に歯先を径方
向に押圧する歯先押圧ローラを備えたことを特徴とする
ものである。
【0023】請求項13の歯形成形装置に係る発明は、
上記目的を達成するために、請求項8〜12のいずれか
に記載の発明において、加振手段は、歯形の成形条件に
応じて、加振動作が可変であることを特徴とするもので
ある。
【0024】請求項14の歯形成形装置に係る発明は、
上記目的を達成するために、請求項13に記載の発明に
おいて、歯形の成形中の負荷を検出する成形負荷検出手
段と、該成形負荷検出手段の検出結果に基づいて、加振
動作を変化させるように制御する加振動作制御手段とを
さらに備えたことを特徴とするものである。
【0025】請求項1の発明では、成形ローラは、位置
決めされた状態で送り方向の加振動作をワークに加えつ
つ、成形する歯形に沿って送られる。ワークは、成形ロ
ーラの加振力により連続的な往復ハンマリング作用を受
けて塑性変形される。そして、成形ローラが送られるこ
とにより、塑性変形が連続して歯形が成形される。成形
ローラの加振力が送り方向に加えられるため、成形ロー
ラを送る際の負荷は、わずかなものとなる。
【0026】請求項2の発明では、請求項1に記載の発
明において、複数の歯形に跨がるように形成された成形
ローラにより歯形を成形すると、ワークが塑性変形する
際に、歯形の稜線のフィルアップを確保する程度の材料
の流動が許容されると共に、歯形の稜線をフィルアップ
しない残りの材料は歯筋方向に流動する。
【0027】請求項3の発明では、請求項1または2に
記載の発明において、複数の成形ローラにより、ワーク
に同時に複数の歯形を均等となるように成形することに
より、歯形の成形工程が少なくなるだけでなく、成形ロ
ーラの径方向の位置決めが容易となり、また、高精度の
歯形が成形される。
【0028】請求項4の発明では、請求項1〜3のいず
れかに記載の発明において、表面に材料の流動を制御す
る制御手段が形成された成形ローラにより歯形を成形す
ると、ワークが塑性変形する際に、その形成している歯
形のみの部分の材料が望ましく流動する。
【0029】請求項5の発明では、請求項1〜4のいず
れかに記載の発明において、歯形を成形した後に、歯先
のみに当接可能な歯先押圧ローラによって、その歯先を
径方向に押圧すると、歯先の材料が径方向に歯面へと流
動し、押圧しない部分の成形精度も向上する。
【0030】請求項6の発明では、請求項1〜5のいず
れかに記載の発明において、歯形の成形条件に応じて加
振動作を変化させることにより、高精度の歯形が成形さ
れる。
【0031】請求項7の発明では、請求項6に記載の発
明において、歯形の成形中の負荷を検知し、この検知し
た結果に基づいて加振動作の変化を制御する。
【0032】また、請求項8の発明では、位置決め手段
によって成形ローラを径方向に位置決めし、ワークに対
する追い込み量を予め設定する。そして、加振手段によ
って成形ローラに送り方向の加振動作を付与しつつ、送
り手段によって成形ローラを成形する歯形に沿って送
る。成形ローラは、加振手段により送り方向の加振動作
が付与され、ワークに連続的な往復ハンマリング作用を
及ぼし、ワークを塑性変形させる。そして、送り手段に
よって成形ローラが成形する歯形に沿って送られること
により、塑性変形が連続しワークに歯形が成形される。
成形ローラの加振力を送り方向に加えるため、送り手段
はわずかな負荷を受けるのみとなる。
【0033】請求項9の発明では、請求項8に記載の発
明において、複数の歯形に跨がるように形成された成形
ローラで歯形を成形することにより、ワークを塑性変形
させる際に、歯形の稜線のフィルアップを確保する程度
の材料の流動を許容すると共に、歯形の稜線をフィルア
ップしない残りの材料が歯筋方向に流動される。
【0034】請求項10の発明では、請求項8または9
に記載の発明において、複数設けられた成形ローラは、
それぞれ、位置決め手段によって径方向に同様に位置決
めされ、加振手段によって送り方向に同時に加振動作が
付与され、ワークに複数の歯形を均等に高精度で成形す
る。
【0035】請求項11の発明では、請求項8〜10の
いずれかに記載の発明において、成形ローラの表面に材
料の流動を制御する制御手段が形成されていることによ
り、ワークを塑性変形させる際に、その形成している歯
形のみの部分の材料が望ましいように流動する。
【0036】請求項12の発明では、請求項8〜11の
いずれかに記載の発明において、歯先押圧ローラによっ
て、歯形を成形した後に歯先を径方向に押圧し、歯先の
材料を径方向に歯面へと流動させ、押圧しない部分の成
形精度も向上する。
【0037】請求項13の発明では、請求項8〜12の
いずれかに記載の発明において、歯形の成形条件に応じ
て加振手段の成形ローラに付与する加振動作が変化さ
れ、高精度の歯形が成形される。
【0038】請求項14の発明では、請求項13に記載
の発明において、成形負荷検出手段によって歯形の成形
中の負荷を検知し、この検知した結果に基づいて加振動
作制御手段が加振動作の変化を制御する。
【0039】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の歯形成形装置の
実施の一形態を、図1乃至図18に基づいて詳細に説明
する。なお、この実施の形態においては、ワークWか
ら、例えばオートマチックトランスミッションにおける
湿式油圧摩擦クラッチ部のドラムのような薄肉カップ状
の外周に歯形を形成した製品を成形する場合によって説
明する。図において同一符号は同一部分または相当部分
とする。
【0040】本発明の歯形成形装置は、概略、ワークW
の表面に歯形を成形する成形ローラ1と、該成形ローラ
1を径方向に位置決めする位置決め手段2と、該位置決
めされた成形ローラ1を成形する歯形に沿って送る送り
手段3と、該送り手段3による送る方向の加振動作を成
形ローラ1に付与する加振手段4とを備えたものであ
る。そして、成形ローラ1は複数設けられ、位置決め手
段2は各成形ローラ1を径方向に同様に位置決めするも
のであり、加振手段4が各成形ローラ1に対して送り方
向(Z方向)に同時に加振動作を付与するものである。
また、加振手段4は、歯形の成形条件に応じて、加振動
作を変化させることが可能となっている。さらに、本発
明の歯形成形装置は、歯形の成形中の負荷を検出する成
形負荷検出手段(後述する)と、該成形負荷検出手段の
検出結果に基づいて、加振動作を変化させるように制御
する加振動作制御手段(後述する)とを備えたものであ
る。さらにまた、本発明の歯形成形装置は、歯形を成形
した後に歯先を径方向に押圧する歯先押圧ローラ5を備
えている。そして、成形ローラ1のワークWと接する外
周表面には、ワークWの材料の流動を制御する制御手段
6が形成されている。
【0041】図1に示すように、基台10上には角隅部
に支持ロッド11が立設され、支持ロッド11の上端に
はベースブロック12が支持されている。ベースブロッ
ク12の下面には、送り手段3として、ボールねじ機構
13が設けられ、また、上面にはボールねじ機構13を
駆動するためのサーボモータ14が取付けられている。
ボールねじ機構13には、加振手段4がZ方向に昇降可
能に支持されている。加振手段4は、この実施の形態の
場合、油圧加振機等のアクチュエータからなるもので、
成形ローラ1の送り方向(Z方向)の加振動作を付与す
るプレート4aが下面に設けられている。歯形の成形中
の負荷を検出する成形負荷検出手段としては、サーボモ
ータ14の駆動時の消費電流を検出する電流計(図示を
省略した)と、油圧加振機4を駆動する油圧サーボ(図
示を省略した)の圧力を検出する圧力計(図示を省略し
た)との少なくとも一方からなるもので、これらの電流
計および/または圧力計により検出された信号は、加振
動作制御手段(図示を省略した)に送られる。加振動作
制御手段では、これらの出力信号に基づいて、油圧加振
機3の往復振動数(周波数)を、歯形を成形するワーク
Wの条件に応じて、最適な値に変化させるように制御す
る。
【0042】プレート4aの下面には、この実施の形態
の場合、4つの倣いブラケット20がワークWの中心に
対して90度の間隔をおいて(図16を参照)、それぞ
れ径方向(X方向)に移動可能に支持されている。各倣
いブラケット20には成形ローラ1が回転可能に軸支さ
れている。成形ローラ1の外周は、ワークWに成形しよ
うとする歯形の歯谷部(内歯)の形状等に応じた断面形
状に形成されている。この成形ローラの形状については
後述する。
【0043】一方、基台10のほぼ中心には、成形しよ
うとする製品の歯形と相似形の歯形が形成されたゲージ
型あるいはマンドレル21が回転可能に設けられてい
る。このマンドレル21は、基台10内に設けられたサ
ーボモータ22により、所望の角度で軸回り(R方向)
に回転される。マンドレル21の上面には、図2に示す
ように、ワークWを固定するためのクランパ23が設け
られている。
【0044】また、基台10上には、成形ローラ1を径
方向に位置決めする位置決め手段2としては、図2に示
すように、カム機構により構成されている。このカム機
構は、各倣いブラケット20と対応するように配置さ
れ、且つ、マンドレル21の回転中心、すなわち、ワー
クWの中心に対して径方向(X方向)に移動可能に設け
られた位置決めカム30と、Z方向に移動されることに
より各位置決めカム30を同様に径方向(X方向)に移
動させるくさび型カム31とからなるもので、各くさび
型カム31の径方向(X方向)の外側には、固定ブラケ
ット32がそれぞれ設けられている。各固定ブラケット
32には、補強リング33が外嵌されている。
【0045】くさび型カム31は、それぞれ、図2に示
すように、ナット部材34に結合されている。ナット部
材34は、その内周に台形ねじが形成されたもので、回
転部材35の外周に形成された台形ねじと螺合されてい
る。回転部材35は、マンドレル21の回転軸とほぼ同
軸の回転軸線回りに回転可能に支持されたもので、その
下端外周にはギヤ部35aが設けられている。そして、
このギヤ部35aには、基台10内に設けられたサーボ
モータ36により回転駆動される比較的小径のギヤ37
が噛合されている。サーボモータ36を駆動すると、ギ
ヤ37およびギヤ部35aを介して回転部材35が減速
回転され、回転部材35に螺合されたナット部材34が
Z方向に昇降移動し、ナット部材34に結合された各く
さび型カム31が同時に同量だけ昇降移動することとな
る。そして、各くさび型カム31が同時に同量だけ昇降
移動することにより、位置決めカム30の、すなわち、
倣いブラケット20に軸支された各成形ローラ1の、マ
ンドレル21に対する径方向(X方向)の位置(ワーク
の追い込み量)が同時に同量だけ変更調整される。
【0046】なお、この実施の形態においては、送り手
段3として、ボールねじ機構13と、このボールねじ機
構13を駆動するサーボモータ14とによって構成した
場合によって説明したが、本発明はこれに限定されるこ
となく、油圧加振機等のアクチュエータからなる加振手
段4自体が、加振動作と共に伸長・退縮するよう構成す
ることもできる。また、本発明の歯形成形装置は、ワー
クWとして、薄肉カップ状に予め形成されたもの、ある
いは平板円盤状のものでも良く、さらには、実質的に中
実円筒状のものでも歯形を成形することができる。
【0047】次に、各倣いブラケット20に軸支された
成形ローラ1の外周形状の実施の形態について、図3〜
図10を参照しながら詳細に説明する。
【0048】図3は図12および図16に示された成形
ローラ1を拡大して示したものである。この図3に示し
た実施の形態の場合、成形ローラ1Aの外周面には、成
形する歯形の歯溝(内歯)に対応してワークWをマンド
レル21の内歯に対して押し込めることができるよう
に、突条部1aが幅方向の中心に全周にわたって形成さ
れており、また、突条部1aの幅方向両外側には、成形
する歯形の歯先(外歯)に対応してワークWをマンドレ
ル21の外歯との間で押圧する押圧部1bが形成されて
いる。
【0049】また、図4に示した実施の形態において
は、成形ローラ1Bの外周面には、成形する歯形のピッ
チに応じて複数の歯形に跨がるように、二つの突条部1
aが形成され、また、両突条部1aの間およびその外側
に押圧部1bが形成されている。マンドレル21と成形
ローラ1Bとの間で歯形を成形するとき、外歯が形成さ
れる中央の押圧部1bが当接されるワークWの材料は、
加振手段4の連続したハンマリングによって歯筋方向に
流動しつつ、図4に矢印Rで示すように、両突条部1a
とマンドレル21の外歯との間に挟まれて、外歯の歯先
の角部がフィルアップされる程度に周方向に流動する。
【0050】ここで、図10に示すように突条部1aが
三つよりも多く(図10では四つ)形成された成形ロー
ラ1B’の場合について考察する。加振手段4の連続し
たハンマリングによってワークWに歯形を成形すると
き、成形ローラ1は、ワークの高さ(幅)方向に移動さ
れて、その軸回りに回転する。図10に示すように、成
形ローラ1B’の場合には、そのほぼ中間位置付近にお
ける回転軸線Jからの距離L1と端部付近における回転
軸線Jからの距離L2が異なる。したがって、成形ロー
ラ1B’の周速が異なるために、成形精度が狂うことと
なる。このように、成形ローラ1Bに形成する突条部1
aの数は、むやみに多くすれば良いというわけではな
く、三つ以下であることが好ましく、二つとすることが
より好ましい。
【0051】図5〜図7には、ワークWと接する成形ロ
ーラ1C,1D,1Eの外周表面に形成された、材料の
流動を制御するための制御手段6の異なる実施の形態が
それぞれ示されている。図5に示された成形ローラ1C
の各突条部1aおよび押圧部1bには、制御手段6とし
て、複数の微小な線状の凹部および/または凸部が、そ
の周方向に対して傾斜するように形成されている。図6
に示された成形ローラ1Dの各突条部1aおよび押圧部
1bには、制御手段6として、複数の微小な線状の凹部
および/または凸部が、その周方向に平行に形成されて
いる。一方、図7に示された成形ローラ1Eの突条部1
a、押圧部1b、および突条部1aと押圧部1bとの間
の側面部1cには、制御手段6として、短く微小な任意
の形状の凹部および/または凸部が規則的にまたは不規
則に形成されている。
【0052】そして、成形ローラ1C,1D,1Eにそ
れぞれ形成される制御手段6としての微小な凹部および
/または凸部は、ワークの材質等の成形条件に応じて、
図8の右方に示すように断面形状が半円形の突条または
凸部6aや、図8の左方に示すように半円形の溝または
凹部6bとすることができる。また、制御手段6は、図
9の右方に示すように断面形状が三角形状の突条または
凸部6cや、図9の左方に示すように断面形状が三角形
状の溝または凹部6dとすることもできる。さらに、制
御手段6としての突条または凸部6a,6cや、溝また
は凹部6b,6d等の断面形状、これらの組み合わせ、
および配置については、ワークWの材質等、歯形の成形
条件に応じて適当に選択することができる。
【0053】本発明における歯形成形装置は、さらに、
歯先押圧ローラ5を備えている。歯先押圧ローラ5は、
図11に示すように、歯形を成形した後のワークWの歯
先を径方向に押圧するもので、ワークWの歯先円に応じ
て外周が形成されている。そして、図16に参照される
成形ローラ1と同様に、複数の歯先押圧ローラ5が所定
の間隔をおいて配設され、それぞれ径方向(X方向)に
移動可能且つ回転可能にに軸支されている。なお、歯先
押圧ローラ5を径方向に移動可能に支持するための構成
は、成形ローラ1を支持する倣いブラケット20と同様
のものや、あるいは、径方向に進退移動駆動することが
可能な流体圧手段等の公知の手段を用いることができ、
ここでは図示を省略する。
【0054】次に、本発明の歯形成形方法を、上述した
ようの構成された歯形成形装置を用いた場合によって、
主に図12〜図16に基づいて説明する。本発明の歯形
成形方法は、概略、ワークWの追い込み量を設定すべ
く、径方向(X方向)に成形ローラ1を予め位置決め
し、該位置決めされた成形ローラ1に加振動作を加えつ
つ、成形する歯形に沿って成形ローラ1を送るものであ
る。そして、複数の成形ローラ1により、ワークWに同
時に複数の歯形を成形するものである。また、歯形の成
形条件に応じて、加振動作を変化させるものである。さ
らに、加振動作の変化は、歯形の成形中の負荷に基づい
て制御されるものである。さらにまた、本発明の歯形成
形方法は、歯形を成形した後に歯先を径方向に押圧する
ものである。そして、本発明の歯形成形方法は、歯形を
成形する際に、複数の歯形に跨がるように形成された成
形ローラ1B(図4)が用いられる。また表面に材料の
流動を制御する制御手段6を有する成形ローラ1C,1
D,1E(図5〜図7)が用いられる。
【0055】最初に、サーボモータ36を駆動すること
によりナット部材34を所定位置に昇降移動させてくさ
び型カム31の位置、すなわち、成形ローラ1が外側に
移動しないように位置決めして、ワークWに対する追い
込み量を予め設定する。これと同時に、あるいは前後し
てワークWの所定の位置に対して成形ローラ1が対向す
るように、サーボモータを駆動してマンドレル21をR
方向に回転させる(図15の「R軸」を参照)。そし
て、クランパ23によりマンドレル21の上面にワーク
Wを固定し、油圧加振機4によりプレート4aを介して
倣いブラケット20に軸支された成形ローラ1にZ方向
の振動を付与しつつ(図15の「加振」を参照)、成形
ローラ1を成形する歯形に沿って下降させるようにボー
ルねじ機構13をサーボモータ14により駆動する(図
15の「Z軸」を参照)。すぐ歯を成形する場合には、
成形ローラ1は直線状に下降される。また、かさ歯車を
成形する場合には、成形ローラ1の下降と同期するよう
に、サーボモータ36を駆動して各くさび型カム31の
位置決めカム30に対する相対的な高さ方向の位置を変
化させることにより、成形ローラ1の径方向(X方向)
の位置を移動させるように制御する。一方、はすば歯車
を成形する場合には、サーボモータ22を駆動してマン
ドレル21を回転させつつ、成形ローラ1を下降させ
る。
【0056】図3に示したように外周面に単一の突条部
1aが形成された成形ローラ1Aを用いた場合には、各
成形ローラ1Aは、加振手段4による加振動作を付与さ
れながらマンドレル21の歯溝に沿って下降移動するこ
とにより、ワークWを押し込めて単一の歯溝を形成す
る。また、この歯溝と隣接する外歯の歯先は、成形ロー
ラ1Aの押圧部1bによって径方向に押圧成形される。
【0057】図4に示したように外周面に複数の突条部
1aが形成された成形ローラ1Bを用いた場合には、各
成形ローラ1Bは、各突条部1aがワークWを押し込め
て複数の歯溝を形成する。また、この歯溝に隣接する各
外歯の歯先は、成形ローラ1Bの押圧部1bによって径
方向に押圧成形される。このとき、ワークWの外歯の歯
先の角部となる部分は、各突条部1aとマンドレル21
の外歯との間に挟まれた状態で加振手段4による連続し
たハンマリングを受けて、図4に矢印で示すように、外
歯の歯先の角部がフィルアップされる程度に材料が周方
向に流動する。また、ワークの他の部分の材料は、適切
に径方向および歯筋方向に流動することとなる。
【0058】さらに、図5〜図7に示したように表面に
材料の流動を制御する制御手段としての微小な凹部およ
び/または凸部6が形成された成形ローラ1C,1D,
1Eを用いた場合には、ワークWに歯形を成形する際
に、ワークWに対する摩擦力が増加し、あるいは、ワー
クWの表面を引っかくような作用が発生し、ワークWの
材料が歯筋方向、径方向、および周方向に最適に流動す
るように制御される。
【0059】ワークWが薄肉カップ状に形成されたもの
である場合、サーボモータ14によりボールねじ機構1
3を駆動して成形ローラ1が塑性変形抵抗が大きいカッ
プ状のワークWの角部に接するときは、送られることに
よりワークWの角部を過ぎた後の塑性変形抵抗が小さい
部分に歯形を成形するときに比べて成形負荷が大きくな
る傾向にあり、したがって、成形エネルギを多く必要と
する。そこで、本発明の歯形成形方法では、このような
成形条件の変化を検知するため、送り手段3のサーボモ
ータ14の駆動時の消費電流を図示しない電流計によっ
て検出することにより、および/または、油圧加振機4
を駆動する図示しない油圧サーボの圧力を圧力計によっ
て検出してその圧力差を演算することにより、図示しな
い加振動作制御手段が歯形の成形中の負荷の変化を検知
し、この負荷の変化に応じて油圧加振機4の往復振動数
(周波数)を、塑性変形抵抗が大きい部分に歯形を成形
する場合には振動エネルギを多く付与し、塑性変形抵抗
が小さい部分に歯形を成形する場合には振動エネルギを
少なく付与するように、変化させることとしている。
【0060】本発明では、成形ローラ1のワークWに対
する追い込み量を予め設定することにより成形ローラ1
が位置決めカム30およびくさび形カム31からなるカ
ム機構に倣うように移動する状態で、Z方向の振動を付
与しつつ成形ローラ1を送るため、図13に示すよう
に、ワークWは、連続的にハンマリングされて塑性変形
することとなる。そのため、ボールねじ機構13による
成形ローラ1のZ方向の下降送りに要するエネルギは僅
かなものとなる。そして、成形ローラ1が図14に実線
で示すように移動することにより、ワークWは、図14
に斜線で示すように、塑性変形されることとなる。な
お、ワークWを塑性変形させる際の成形ローラ1が受け
る径方向(X方向)外側への反力は、倣いブラケット2
0、位置決めカム30、およびくさび型カム31を介し
て、固定ブラケット32に作用することとなる。しかし
ながら、この径方向(X方向)外側への反力は、固定ブ
ラケット32に外嵌された補強リング33によって最終
的に受けとめられる。そのため、成形ローラ1の径方向
の位置がワークWの塑性変形抵抗により変更されること
はない。
【0061】サーボモータ14の送りのための消費電流
あるいはストローク、または、油圧加振機4の圧力差等
により、歯形の成形のための1工程が完了したことを検
知すると、成形ローラ1への加振を停止すると共に(図
15の「加振」を参照)、サーボモータ36を駆動して
各くさび型カム31の位置決めカム30に対する相対的
な高さ方向の位置を変化させることにより、成形ローラ
1の位置を径方向外側に移動させるように制御する(図
15の「X軸」を参照)。その後、成形ローラ1を上昇
させるようにボールねじ機構13をサーボモータ14に
より駆動する(図15の「Z軸」を参照)。そして、ワ
ークWの次に歯形を成形する所定の位置に対して成形ロ
ーラが対向するように、サーボモータ22を駆動してマ
ンドレル21をR方向に回転させ(図15の「R軸」を
参照)、上述した工程を繰り返す。
【0062】ワークWに歯形を成形する位置に成形ロー
ラ1を対向させるための、サーボモータ22の駆動によ
るマンドレル21のR方向の回転は、任意の順序で行う
ことができるが、ワークWに均一に歯形を成形するた
め、例えば、図16の(a)〜(d)に示すような順に
したがって割り出される。本発明では、マンドレル21
のR方向の回転と成形ローラ1を昇降移動させるボール
ねじ機構13をZ方向に駆動するサーボモータ14の回
転とを全く異なるタイミングで行うため、両者を同期す
るように制御する必要がなく、したがって、従来の技術
のグローブ方式のように、成形ローラ1を設ける数が制
限されることはない。そのため、この実施の形態では、
4つの成形ローラをワークWの中心に対して90度の間
隔で設けた場合によって説明したが、本発明はこれに限
定されることなく、成形する歯形の数によって任意の数
および配置に設定することができる。さらに、成形する
歯形の形状によって許容される場合には、ワークのR方
向にの回転を制御することにより、同一の成形ローラ1
によって異なる歯数の製品を得ることができる。
【0063】本発明における歯形成形方法は、さらに、
歯形を成形した後に、図11に示すように、歯先押圧ロ
ーラ5によって、この実施の形態の場合には外歯の歯先
を径方向に押圧する。成形ローラ1によって先に成形さ
れた歯形には、許容される一定の範囲でバラツキが生じ
ている可能性がある。本発明では、歯先押圧ローラ5に
よってマンドレル21との間で外歯の歯先を径方向に押
圧することにより、歯先のバラツキを修正するだけでな
く、歯先の材料が歯面へと径方向に流動し、また、歯面
の材料が歯溝に流動するため、成形精度が向上すること
となる。そして、特に、ワークWの内歯は、マンドレル
21に沿って押圧されるために、この成形精度の向上が
顕著となる。
【0064】なお、この実施の形態においては上述した
ような歯先押圧ローラ5によって歯先を径方向に押圧す
る場合によって説明したが、本発明はこれに限定される
ことなく、図示は省略するが、歯先の形状に応じて形成
された型によって歯先を押圧してもよい。また、歯先押
圧ローラ5を用いる場合には、成形ローラ1と同様に加
振手段4等によって加振動作を加えつつ歯先の表面を押
圧しながら転動させることが望ましい。そして、この歯
先にたいする径方向の押圧は、一の歯形の成形後次の歯
形を成形しているとき、すなわち、歯形の成形と同時に
行うことができる。
【0065】上述した実施の形態では、薄板カップ状の
ワークWの外周および内周に歯形を形成した製品を得る
場合によって説明したが、本発明はこれに限定されるこ
となく、薄板カップ状のワークの内周に歯形を形成する
場合にも適用することができ、また、実質的に中実の円
筒状のワークに歯形を成形する場合に適用することもで
きる。また、本発明は、歯車の歯形を成形する場合に限
定されず、各種形状の溝をワークに成形する場合に適用
することができる。
【0066】また、本発明は、薄板カップ状のワークW
をマンドレル21に外嵌セットしてその外周および内周
に歯形を形成するだけでなく、図17に示すように、マ
ンドレル21に代えて円柱状の型21’との間で成形ロ
ーラ1によって歯形を形成することにより、外歯のみを
形成することができる。さらに、図18に示すように、
ワークWを円形壁面21’’内に内嵌し、成形ローラ1
をワークWの内側から押し出すようにすることにより、
内歯のみを形成することができる。この場合にあって
は、歯形を成形した後に、成形された内歯に対応するよ
うに形成された歯先押圧ローラ(図示は省略する)によ
り、外歯の歯先を径方向に押圧する。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、径方向に成形
ローラを位置決めし、該位置決めされた成形ローラに加
振動作を加えつつ、成形する歯形に沿って成形ローラを
送ることとしたことにより、成形ローラの加振力によっ
てワークに歯形が成形されるため、簡単な構成でわずか
な送り負荷により高精度の歯形を成形することが可能な
歯形成形方法を提供することができる。
【0068】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の発明において、複数の歯形に跨がるように形成された
成形ローラにより歯形を成形することにより、ワークが
塑性変形する際に、歯形の稜線のフィルアップを確保す
る程度の材料の流動が許容されると共に、歯形の稜線を
フィルアップしない残りの材料は歯筋方向に流動するた
め、その歯形が隣接する歯形の方向に押されて開いて稜
線がくずれたり、また、ワークが浮き上がるようなこと
がなく、高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形
方法を提供することができる。
【0069】請求項3の発明によれば、請求項1または
2に記載の発明において、複数の成形ローラにより、ワ
ークに同時に複数の歯形を均等となるように成形するこ
とにより、歯形の成形工程が少なくなると共に、成形ロ
ーラの径方向の位置決めが容易となり、また、さらに高
精度の歯形を成形することが可能な歯形成形方法を提供
することができる。
【0070】請求項4の発明によれば、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において、表面に材料の流動を制
御する制御手段が形成された成形ローラにより歯形を成
形することにより、ワークが塑性変形する際に、その形
成している歯形のみの部分の材料が望ましく流動するた
め、さらに高精度の歯形を成形することが可能な歯形成
形方法を提供することができる。
【0071】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、歯形を成形した後に、
歯先のみに当接可能な歯先押圧ローラによって、その歯
先を径方向に押圧すると、歯先の材料が径方向に歯面へ
と流動し、押圧しない部分の成形精度も向上させること
が可能な歯形成形方法を提供することができる。
【0072】請求項6の発明によれば、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明において、歯形の成形条件に応じ
て、加振動作を変化させることとしたことにより、より
高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形方法を提
供することができる。
【0073】請求項7の発明によれば、請求項6に記載
の発明において、加振動作の変化を、歯形の成形中の負
荷に基づいて制御することとしたことにより、さらによ
り高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形方法を
提供することができる。
【0074】また、請求項8の発明によれば、ワークの
表面に歯形を成形する成形ローラと、該成形ローラを径
方向に位置決めする位置決め手段と、該位置決めされた
成形ローラを成形する歯形に沿って送る送り手段と、該
送り手段による送る方向の加振動作を成形ローラに付与
する加振手段とを備えたことにより、わずかな送りエネ
ルギと成形ローラの短時間に高い加振エネルギによって
ワークに歯形を成形するため、簡単かつコンパクトな構
造で高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形装置
を提供することができる。
【0075】請求項9の発明によれば、請求項8に記載
の発明において、成形ローラを複数の歯形に跨がるよう
に形成したことにより、ワークを塑性変形させて歯形を
成形する際に、歯形の稜線のフィルアップを確保する程
度の材料の流動を許容すると共に、歯形の稜線をフィル
アップしない残りの材料を歯筋方向に流動させるため、
その歯形が隣接する歯形の方向に押されて開いて稜線が
くずれたり、また、ワークが浮き上がるようなことがな
く、高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形装置
を提供することができる。
【0076】請求項10の発明によれば、請求項8また
は9に記載の発明において、成形ローラが複数設けら
れ、位置決め手段が各成形ローラを径方向に同様に位置
決めするものであり、加振手段が各成形ローラに対して
送り方向に同時に加振動作を付与するものであることと
したことにより、少ない歯形成型工程とすることが可能
であり、また、成形ローラの径方向の位置決めを容易に
行うことができ、さらに高精度の歯形を成形することが
可能な歯形成形装置を提供することができる。
【0077】請求項11の発明によれば、請求項8〜1
0のいずれかに記載の発明において、成形ローラの表面
に材料の流動を制御する制御手段を形成したことによ
り、ワークを塑性変形させて歯形を成形する際に、その
形成している歯形のみの部分の材料が望ましいように流
動するため、ワークを塑性変形させる際に、その形成し
ている歯形のみの部分の材料を望ましく流動させること
ができ、さらに高精度の歯形を成形することが可能な歯
形成形装置を提供することができる。
【0078】請求項12の発明によれば、請求項8〜1
1のいずれかに記載の発明において、歯形を成形した後
に歯先を径方向に押圧する歯先押圧ローラを備えたこと
により、歯先押圧ローラによって歯形を成形した後に歯
先を径方向に押圧すると、歯先の材料を径方向に歯面へ
と流動させるため、押圧された歯先だけでなく押圧しな
い部分の成形精度も向上させることが可能な歯形成形装
置を提供することができる。
【0079】請求項13の発明によれば、請求項8〜1
2のいずれかに記載の発明において、加振手段は、歯形
の成形条件に応じて、加振動作が可変であることとした
ことにより、より高精度の歯形を成形することが可能な
歯形成形装置を提供することができる。
【0080】請求項14の発明によれば、請求項13に
記載の発明において、歯形の成形中の負荷を検出する成
形負荷検出手段と、該成形負荷検出手段の検出結果に基
づいて、加振動作を変化させるように制御する加振動作
制御手段とをさらに備えたこととしたことにより、さら
により高精度の歯形を成形することが可能な歯形成形装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯形成形装置の実施の一形態を示す斜
視図である。
【図2】本発明の歯形成形装置の要部を拡大した一部断
面図である。
【図3】本発明の歯形成形装置の成形ローラの実施の一
形態と、この成形ローラとマンドレルとの間で歯形が成
形されるワークを示す部分断面図である。
【図4】本発明の歯形成形装置の成形ローラの図3とは
異なる実施の形態と、この成形ローラとマンドレルとの
間で歯形が成形されるワークを示す部分断面図である。
【図5】本発明の歯形成形装置の、複数の微小な線状の
凹部および/または凸部が表面に傾斜するように形成さ
れた場合の成形ローラの斜視図である。
【図6】本発明の歯形成形装置の、複数の微小な線状の
凹部および/または凸部が表面に周方向と平行に形成さ
れた場合の成形ローラの斜視図である。
【図7】本発明の歯形成形装置の、短く微小な任意の形
状の凹部および/または凸部が表面に規則的にまたは不
規則に形成された場合の成形ローラの斜視図である。
【図8】図5〜図7に示された成形ローラの表面に形成
される複数の微小な凹部および/または凸部がほぼ半円
形である場合の実施の形態を示す拡大断面図である。
【図9】図5〜図7に示された成形ローラの表面に形成
される複数の微小な凹部および/または凸部がほぼ三角
形状である場合の実施の形態を示す拡大断面図である。
【図10】成形ローラの表面に多くの突条部を形成した
場合に、部分によって回転軸線からの距離が異なるため
に、マンドレルとの間でワークに歯形を成形する際に成
形ローラのワークに対する周速も異なることを説明する
ための部分断面図である。
【図11】本発明の歯形成形装置の歯先押圧ローラの実
施の一形態と、この歯先押圧ローラによりマンドレルと
の間で歯先を径方向内側に向かって押圧する様子を示す
部分断面図である。
【図12】本発明の歯形成形装置の成形ローラおよびワ
ークの動きを説明する斜視図である。
【図13】本発明の、成形ローラによりワークが塑性変
形されて歯形が成形される様子を示した説明図である。
【図14】本発明の歯形成形方法の成形ローラのZ軸方
向の動きと成形される歯形の成形量とを説明するグラフ
である。
【図15】本発明の歯形成形方法による実施の一形態に
よる制御を示すタイミングチャートである。
【図16】ワークに歯形を成形するための割り出し順序
の一例を示す説明図である。
【図17】本発明によりワークの外側に歯形が成形され
た場合の実施の一形態を示す部分断面図である。
【図18】本発明によりワークの内側に歯形が成形され
た場合の実施の一形態を示す部分断面図である。
【図19】薄肉カップ状のワークに歯形が成形された製
品を示す一部切欠斜視図である。
【図20】成形ローラにより歯形を成形する従来の技術
を示す正面図である。
【図21】図20の拡大平面図である。
【図22】プレス方式等の従来の技術により、歯形の側
面部の板圧が歯形の歯先または歯底の板厚に比べて薄く
成形された状態を示す断面図である。
【図23】グローブ方式による従来の技術によって、歯
形の歯先または歯底の板厚と歯形の側面部の板厚とが比
較的近づくように成形された歯形を示す断面図である。
【図24】単一の凸部が形成された従来の成形ローラが
マンドレルとの間での単一の歯形を成形している状態を
示す部分拡大断面図である。
【図25】図24に示した従来の成形ローラを用いたこ
とにより、外歯が隣接する歯形の方向に押されて開き、
その角部である稜線がくずれた状態のワークを示す部分
斜視図である。
【図26】図24に示した従来の成形ローラを用いたこ
とにより、ワークがマンドレルの表面から浮き上がるよ
うに離れた状態を示す部分拡大断面図である。
【図27】図24に示した従来の成形ローラを用いたこ
とにより、ワークWの材料が歯筋方向のみに流動して特
に外歯の稜線に材料が充填されず、所謂アンダーフィル
が生じ、また、歯先に相当する材料が側面部に引っ張ら
れてマンドレルの歯先と側面部との間の角部が摩耗した
状態を示す部分拡大断面図である。
【符合の説明】
1 成形ローラ 2 位置決め手段 3 送り手段 4 加振手段 5 歯先押圧ローラ 6 制御手段 W ワーク

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に成形ローラを位置決めし、該位
    置決めされた成形ローラに加振動作を加えつつ、成形す
    る歯形に沿って成形ローラを送ることを特徴とする歯形
    成形方法。
  2. 【請求項2】 複数の歯形に跨がるように形成された成
    形ローラにより、歯形を成形することを特徴とする請求
    項1に記載の歯形成形方法。
  3. 【請求項3】 複数の成形ローラにより、ワークに同時
    に複数の歯形を成形することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の歯形成形方法。
  4. 【請求項4】 表面に材料の流動を制御する制御手段が
    形成された成形ローラにより、歯形を成形することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯形成形方
    法。
  5. 【請求項5】 歯形を成形した後に、歯先を径方向に押
    圧することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の歯形成形方法。
  6. 【請求項6】 歯形の成形条件に応じて、加振動作を変
    化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の歯形成形方法。
  7. 【請求項7】 加振動作の変化を、歯形の成形中の負荷
    に基づいて制御することを特徴とする請求項6に記載の
    歯形成形方法。
  8. 【請求項8】 ワークWの表面に歯形を成形する成形ロ
    ーラと、該成形ローラを径方向に位置決めする位置決め
    手段と、該位置決めされた成形ローラを成形する歯形に
    沿って送る送り手段と、該送り手段による送り方向の加
    振動作を成形ローラに付与する加振手段とを備えたこと
    を特徴とする歯形成形装置。
  9. 【請求項9】 成形ローラは、複数の歯形に跨がるよう
    に形成されたものであることを特徴とする請求項8に記
    載の歯形成形装置。
  10. 【請求項10】 成形ローラが複数設けられ、位置決め
    手段が各成形ローラを径方向に同様に位置決めするもの
    であり、加振手段が各成形ローラに対して送り方向に同
    時に加振動作を付与するものであることを特徴とする請
    求項8または9に記載の歯形成形装置。
  11. 【請求項11】 成形ローラは、表面に材料の流動を制
    御する制御手段が形成されたものであることを特徴とす
    る請求項8〜10のいずれかに記載の歯形成形装置。
  12. 【請求項12】 歯形を成形した後に歯先を径方向に押
    圧する歯先押圧ローラを備えたことを特徴とする請求項
    8〜11のいずれかに記載の歯形成形装置。
  13. 【請求項13】 加振手段は、歯形の成形条件に応じ
    て、加振動作が可変であることを特徴とする請求項8〜
    12のいずれかに記載の歯形成形装置。
  14. 【請求項14】 歯形の成形中の負荷を検出する成形負
    荷検出手段と、該成形負荷検出手段の検出結果に基づい
    て、加振動作を変化させるように制御する加振動作制御
    手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項13に記
    載の歯形成形装置。
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