JP2000033297A - 噴霧容器の噴霧用チップ - Google Patents

噴霧容器の噴霧用チップ

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JP2000033297A
JP2000033297A JP10233356A JP23335698A JP2000033297A JP 2000033297 A JP2000033297 A JP 2000033297A JP 10233356 A JP10233356 A JP 10233356A JP 23335698 A JP23335698 A JP 23335698A JP 2000033297 A JP2000033297 A JP 2000033297A
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JP
Japan
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spray
container
chip
spraying
tip
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10233356A
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English (en)
Inventor
Tomoyoshi Fujioka
智愛 藤岡
Risa Iwata
理佐 岩田
Masami Chiku
真巳 知久
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧の細かさと広がりを両立することができ
る噴霧容器の噴霧用チップを提供せんとするものであ
る。 【解決手段】 流体を噴霧する噴霧容器の噴霧口を構成
するチップの流路を、入口から出口に至るにつれて次第
に拡径するテーパ路で構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化粧用スプレー
あるいは噴霧洗浄器などに用いられる手動のディスペン
サー容器やエアゾール容器等の噴霧容器の噴霧用チップ
に係り、特に広がりを持つ噴霧を形成するに適した噴霧
容器の噴霧用チップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧用スプレーあるいは噴霧洗浄
器などに用いられるディスペンサー容器やエアゾール容
器等の噴霧容器の噴霧用チップにおいては、ストレート
状の流路をチップに設け、必要に応じて該流路の先端コ
ーナ部に僅かなRを付しているに過ぎなかった。又、噴
霧の広がりは、先端チップの流路の径に依存するが、流
路径を大きくすると噴霧が荒くなってしまう。従って、
従来では細かい噴霧を得つつその広がりを大きくするこ
とは至難であるとされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記実情
に鑑みてなされたものであり、噴霧の細かさと広がりを
両立することができる噴霧容器の噴霧用チップを提供せ
んとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明が採った手段は、流体を噴霧する噴霧容器の
噴霧口を構成するチップの流路を、入口から出口に至る
につれて次第に拡径するテーパ路で構成したことを特徴
とする。
【0005】又この発明は、テーパ路で構成した流路の
内面とチップの先端面が形成するコーナを両面に接する
円弧面で構成したことを特徴とする。噴霧容器は、手動
のディスペンサー容器或いは加圧流体を封入したエアゾ
ール容器のいずれであっても良い。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に図を参照しつつ、この発明
の好ましい実施の形態を詳細に説明する。図面は、この
発明を適用した手動のディスペンサー容器を示している
が、この発明はかかる手動のディスペンサー容器に限ら
れるものではなく、中味を加圧液体と共に封入したエア
ゾール容器にも同様に適用できることは勿論である。図
において、(1)はこの発明に係るチップ(2)を備えた噴
霧ヘッドを示し、容器(3)の口元に取り付けられる。チ
ップ(2)は、従来同様に硬質の合成樹脂資材の成形品等
による有底筒状に形成されており、その底壁部分の中央
に噴霧口を構成する流路(4)を設けている。
【0007】流路(4)は、入口から出口に至るにつれて
次第に拡径するテーパ路で構成されており、その内面と
チップ(2)の先端面(5)が形成するコーナを両面に接す
る円弧面(6)で構成して流路(4)の内面と先端面(5)を
滑らかに接続している。
【0008】すなわち、噴霧の粒径に大きな影響を及ぼ
す流路(4)をテーパ路で構成することにより、噴霧の粒
径に大きな影響を及ぼす流路(4)の断面積をその入口径
dで制限しているにも拘らず、出口径Dを大きくしてい
るために噴霧の広がりが確保される。又、細かい噴霧が
広角度で広がるために、従来は直線的に飛散していた噴
霧が空気との衝突によって図4に示したように噴霧ヘッ
ド(1)の後側にまでまわり込む。出口径と入口径との口
径比による霧の広がりを測定すると表1の通りであり、
口径比が2倍以上になると、霧は広角度に広がり、まわ
りこみ現象が惹起される。図7は表1をグラフ化した図
である。表1は噴霧したときのチップ先端より5cmのと
ころで測定した霧の広がりである。
【0009】
【表1】
【0010】従って、かかる構成になるチップ(2)を備
えたディスペンサー容器によれば、噴霧のあたりが柔ら
かくなると共に、従来は到達し得なかった隅部にまで噴
霧が到達する。このために、例えば図5に示したように
顔に向って噴霧した場合にも噴霧の当たりが柔らかで恐
怖感がなく、あるいは、図6に示したように狭い部分に
ヘッド(1)を差し込むことにより、前方噴霧タイプの従
来品では不可能であったヘッド(1)の背部にまで噴霧を
確実に到達させることができる。
【0011】尚、流路(4)の入口径dに対する出口径
(円弧面(6)と先端面(5)の接続点の径D)の比率は任
意であるが、図7に示したように両者の比率を2.0程
度より大きく設定することにより、噴霧の細かさを犠牲
にすることなく広がりを改善することができる。
【0012】
【発明の効果】この発明に係る噴霧容器の噴霧用チップ
によれば、噴霧の粒径に影響を及ぼす流路の口径を入口
径で制限して細かい噴霧を得つつ、流路の出口径を大き
くして噴霧の広がりを広くするようにしたものであるか
ら、従来は不可能であるとされていた細かい噴霧を得つ
つその広がりを大きくすることができる。
【0013】又、流路の内面と先端面が形成するコーナ
を両面に接する円弧面で構成した請求項2に記載の発明
によれば、流路の入口径と出口径の比率を大きくするこ
とができると共に、円弧面の案内作用で噴霧の広がりを
より円滑に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るチップを備えたディスペンサー
容器の要部を示す外観斜視図
【図2】図1に示したチップの一部を破断した側面図
【図3】図2に示したチップの流路の拡大断面図
【図4】噴霧の広がり状態を示す概略側面図
【図5】一使用形態を示す側面図
【図6】他の使用形態を示す断面図
【図7】流路の入口径dと出口径Dの比率による噴霧の
広がり特性図
【符号の説明】
(1)噴霧ヘッド (2)チップ (3)容器 (4)流路 (5)先端面 (6)円弧面 (d)流路の入口径 (D)流路の出口径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を噴霧する噴霧容器の噴霧口を構成す
    るチップの流路を、入口から出口に至るにつれて次第に
    拡径するテーパ路で構成したことを特徴とする噴霧容器
    の噴霧用チップ。
  2. 【請求項2】テーパ路で構成した流路の内面とチップの
    先端面が形成するコーナを両面に接する円弧面で構成し
    たことを特徴とする請求項1に記載の噴霧容器の噴霧用
    チップ。
  3. 【請求項3】噴霧容器が、手動のディスペンサーである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の噴霧用チップ。
  4. 【請求項4】噴霧容器が、中味を加圧流体と共に封入し
    たエアゾール容器であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の噴霧用チップ。
JP10233356A 1998-05-11 1998-08-19 噴霧容器の噴霧用チップ Withdrawn JP2000033297A (ja)

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JP10233356A JP2000033297A (ja) 1998-05-11 1998-08-19 噴霧容器の噴霧用チップ

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12770098 1998-05-11
JP10-127700 1998-05-11
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Effective date: 20051101