JP2000033232A - 溶剤回収装置 - Google Patents

溶剤回収装置

Info

Publication number
JP2000033232A
JP2000033232A JP10203247A JP20324798A JP2000033232A JP 2000033232 A JP2000033232 A JP 2000033232A JP 10203247 A JP10203247 A JP 10203247A JP 20324798 A JP20324798 A JP 20324798A JP 2000033232 A JP2000033232 A JP 2000033232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solvent
waste liquid
liquid
storage tank
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10203247A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikunori Hirai
郁典 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Original Assignee
OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OTSUKA GIKEN KOGYO KK filed Critical OTSUKA GIKEN KOGYO KK
Priority to JP10203247A priority Critical patent/JP2000033232A/ja
Publication of JP2000033232A publication Critical patent/JP2000033232A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】汚液及び廃液中に含まれる溶剤を略完全に分離
回収することができる溶剤回収装置を提供する。 【解決手段】真空発生器及びポンプにより作り出された
真空状態に於いて、加熱ヒータによる加熱時に蓄熱され
た予熱により、廃液貯溜槽に貯溜された廃液中に含まれ
る溶剤を通常の沸点よりも低い温度で蒸発気化して分離
する。凝縮槽内に吸入される溶剤の蒸気を凝縮コイルに
より冷却して凝縮液化し、再生溶剤を再生液貯溜槽に貯
溜するので、汚液中に含まれる溶剤を略完全に分離回収
することができ、ワークを洗浄する作業に何回も使用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、半導
体、電子機器等のワーク洗浄に使用された汚液又は廃液
から溶剤(有機系溶剤、塩素系溶剤、塩素を含まない溶
剤)を分離回収するのに用いられる溶剤回収装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のような溶剤を回収する溶
剤回収装置としては、例えば、ワーク洗浄に使用された
汚液(油及び溶剤を含む液)を液再生槽に供給し、液再
生槽に供給された汚液を所定温度に加熱して、汚液中に
含まれる溶剤を蒸発気化すると共に、その蒸気化した溶
剤を冷却手段(冷凍機)により凝縮液化して再生する装
置(実願平2−65644号公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した装置
は、汚液中に含まれる溶剤のみを蒸発気化して分離する
ので、新液に近い状態に溶剤を再生することができる
が、蒸発気化せずに残った廃液中には、約10%程度の
溶剤が含まれており、汚液中から溶剤を完全に回収する
ことができない。
【0004】また、汚液中に含まれる溶剤を、通常の大
気圧に於いて、通常の沸点温度に加熱して蒸発気化する
と、汚液中の油分が飛散又は蒸発したりして、溶剤の蒸
気中に混入するので、溶剤の純度が低く、回収効率が悪
い。
【0005】溶剤が含まれる廃液を、産業廃棄物として
廃棄処分するので、ワークの洗浄回数が多くなるほど、
その溶剤の損失量が増加し、コストアップとなる問題点
を有している。
【0006】この発明は上記問題に鑑み、真空発生手段
により真空状態を作り出し、加熱手段による加熱又は予
熱で汚液中の溶剤を蒸発気化して分離し、その溶剤の蒸
気を冷却手段により凝縮液化して回収するので、汚液中
に含まれる溶剤を略完全に分離回収することができ、溶
剤の損失量を抑えることができる溶剤回収装置の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ワーク洗浄に使用された汚液中から溶剤のみを分離回収
する溶剤回収装置であって、上記汚液を貯溜する汚液貯
溜槽と、上記溶剤を貯溜する溶剤貯溜槽の間に真空状態
を作り出す真空発生手段を設け、上記汚液貯溜槽に貯液
される汚液中の溶剤を蒸発気化可能に設けると共に、上
記汚液貯溜槽と溶剤貯溜槽の間に、上記溶剤を移送する
移送手段及び該溶剤の蒸気を凝縮液化する冷却手段を設
けた溶剤回収装置であることを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記汚液貯溜槽に、予め任意温度に蓄
熱された汚液を貯溜可能に設けた溶剤回収装置であるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の構成と併せて、上記汚液貯溜槽に、上記汚液中の溶剤
が蒸発気化する温度に加熱する加熱手段を設けた溶剤回
収装置であることを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1記載の溶剤回収装置は、真空発生手段
により汚液貯溜槽と溶剤貯溜槽の間に真空状態を作り出
し、真空状態に於いて、任意温度に蓄熱された予熱又は
任意温度に加熱して、汚液貯溜槽に貯液された汚液中
(又は廃液中)の溶剤を、通常の沸点よりも低い温度で
蒸発気化して分離する。その蒸発気化した溶剤の蒸気
を、移送手段により汚液貯溜槽から溶剤貯溜槽に移送
し、冷却手段により溶剤の蒸気を任意温度に冷却及び凝
縮液化して回収するので、汚液中に含まれる溶剤を略完
全に分離回収することができる。
【0011】請求項2記載の溶剤回収装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、真空状態に於いて、例えば加
熱ヒータ等による加熱時に蓄熱された予熱により、汚液
貯溜槽に貯溜された汚液中に含まれる溶剤を蒸発気化す
るので、汚液中の溶剤が通常の沸点よりも低い温度で蒸
発気化され、回収時に於いて、油分等の異物が混入する
のを確実に防止することができる。且つ、加熱手段を設
ける必要が無く、構成を簡素化することができる。
【0012】請求項3記載の溶剤回収装置は、上記請求
項1記載の作用と併せて、真空状態に於いて、汚液貯溜
槽に貯溜された汚液を加熱手段により加熱し、汚液中に
含まれる溶剤を蒸発気化するので、汚液中の溶剤が通常
の沸点よりも低い温度で蒸発気化され、回収時に於い
て、油分等の異物が混入するのを確実に防止することが
できる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、真空発生手段により
作り出された真空状態に於いて、任意温度に蓄熱された
予熱又は加熱により、汚液中又は廃液中に含まれる溶剤
を蒸発気化して分離した後、その溶剤の蒸気を冷却手段
により凝縮液化して回収するので、汚液中から溶剤が強
制的に抜き取られ、汚液中に含まれる溶剤を略完全に分
離回収することができる。
【0014】しかも、真空状態に於いて、汚液中に含ま
れる溶剤は、通常の沸点よりも低い温度で蒸発気化する
ため、汚液中の油分が飛散又は蒸発する等して、溶剤の
蒸気中に油分等の異物が混入するのを確実に防止するこ
とができ、新液に近い純度に回復させることができる。
【0015】さらに、新液に近い状態に溶剤が再生され
るため、ワークを洗浄する作業等に何回も使用すること
ができ、産業廃棄物として廃棄される溶剤の損失量を抑
えることができ、回収効率の向上及びコストの低減を図
ることができる。
【0016】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は、ワーク洗浄に使用した汚液及び廃液か
ら溶剤を分離回収するときに用いられる溶剤回収装置を
示し、図1に於いて、この溶剤回収装置1は、ワーク
(図示省略)の洗浄処理に使用された汚液A(例えば約
40%の油と、約60%の溶剤が含まれる液)を貯溜す
る汚液貯溜槽2と、汚液貯溜槽2から供給される汚液B
中の溶剤Aを分離して再生する汚液再生槽3と、分離さ
れずに残った廃液C(例えば約90%の油と、約10%
の溶剤が含まれる液)を貯溜する廃液貯溜槽4と、廃液
Cから分離された再生溶剤Aを貯溜する再生液貯溜槽5
と、蒸発気化した溶剤Aの蒸気Aaを凝縮液化する冷凍
機6と、新液に近い状態に再生された溶剤Aを回収する
溶剤回収槽7から構成される。
【0017】汚液回収槽2の底部と、汚液再生槽3の上
流側壁部は、バルブ9,10及びポンプ11を介して汚
液供給路12で接続され、ポンプ11の移送力により、
汚液回収槽2に貯溜された汚液Bを汚液再生槽3に供給
する。
【0018】汚液再生槽3の内部には、汚液供給路12
から吐出される汚液Bを流下する流下板14を斜設して
いる。
【0019】流下板14は、汚液再生槽3の上流側(左
側)から下流側(右側)に向けて汚液Bを流下する角度
に斜設され、流下板14の上面側には、複数の突起14
aを流下方向に対して所定間隔に隔てて形成すると共
に、その突起14aを、汚液Bが乗り越えが可能な任意
の大きさ及び形状、高さ、幅に形成している。
【0020】流下板14の上流側には、汚液供給路12
の吐出側と対向して液受け部15を形成している。
【0021】液受け部15は、汚液供給路12から吐出
される汚液Bを、汚液再生槽3の上流側内壁面に沿って
流下させ、流下板14の上流側に流下又は滴下する。
【0022】流下板14の下流側には、蒸発気化せずに
流下した汚液Bを貯溜する廃液貯溜部16を形成し、そ
の廃液貯溜部16の側部には、後述する凝縮コイル22
により凝縮液化した溶剤Aを貯溜する溶剤貯溜部17を
形成している。
【0023】貯溜部16,17の間に形成した仕切り板
18は、溶剤A中に汚液Bが混入するのを阻止してい
る。
【0024】流下板14の下部には、加熱媒体G(例え
ばオイル、水又はその他の熱伝導性の良い液状の流体)
を貯溜する媒体貯溜部20を形成している。
【0025】媒体貯溜部20の底部には、流下板14に
沿って流下する汚液Bを間接的に加熱(溶剤Aを蒸発気
化する温度)する加熱ヒータ21を配設している。
【0026】加熱ヒータ21は、媒体貯溜部20に貯溜
された加熱媒体Gを、汚液B中に含まれる溶剤Aが蒸発
気化する温度(沸点)に加熱し、その加熱媒体Gから伝
導される熱で流下板14に沿って流下する汚液Bを間接
的に加熱し、汚液B中に含まれる溶剤Aを蒸発気化す
る。
【0027】なお、流下板14の裏面側に装着したヒー
タ(図示省略)の発熱温度を制御して、流下板14に沿
って流下する汚液Bを直接加熱してもよい。
【0028】溶剤貯溜部17の上部空間には、蒸発気化
した溶剤Aの蒸気Aaを凝縮液化する凝縮コイル22を
配設している。
【0029】凝縮コイル22は、後述する冷凍機6から
供給される冷却媒体(図示省略)により、汚液再生槽3
及び溶剤貯溜部17の内部空間に放出された溶剤Aの蒸
気Aaを凝縮液化する温度に冷却される。
【0030】廃液貯溜槽4の底部と、廃液貯溜部16の
底部は、密閉状態を維持するバルブ24(例えばモータ
バルブ、電磁バルブ又はその他の制御バルブ)を介して
廃液供給路25で接続され、バルブ24を開放して、廃
液貯溜部16に貯溜された廃液Aを廃液貯溜槽4に供給
する。
【0031】汚液貯溜槽2に貯溜された全汚液Bの供給
が完了し、廃液貯溜部16から供給される廃液Cで廃液
貯溜槽4内が満たされたとき、バルブ24を閉塞する。
【0032】廃液貯溜槽4と、再生液貯溜槽5の間に
は、真空度計27と、凝縮槽29と、真空発生器31
と、ポンプ32を配設している。
【0033】廃液貯溜槽4の上部と、凝縮槽29の上部
(吸入側端部)は、真空度計27を介して再生液供給路
28で接続され、その真空度計27により再生液供給路
28内に生じる真空圧を計測する。
【0034】凝縮槽29の内部には、加熱ヒータ21に
よる加熱時の予熱により蒸発気化した溶剤Aの蒸気Aa
を凝縮液化する凝縮コイル30を配設している。
【0035】凝縮コイル30は、後述する冷凍機6から
供給される冷却媒体(図示省略)により、凝縮槽29内
に吸入される溶剤Aの蒸気Aaを凝縮液化する温度(例
えばマイナス約5℃)に冷却するが、任意の冷却温度に
変更してもよい。
【0036】再生液貯溜槽5の下部と上部は、真空発生
器31(例えば商品名=エダクター)及びポンプ32を
介して液循環路33で接続され、上述した凝縮槽29の
下部(吐出側端部)と、真空発生器31の吸入側は、液
吸入路34で接続され、ポンプ32の移送力により、再
生液貯溜槽5に貯溜された再生溶剤Aを循環して、真空
発生器31により廃液貯溜槽4に貯溜された廃液Cを吸
引するのに必要な真空圧(例えば約10Torr)を発生さ
せるが、任意の真空圧に変更してもよい。
【0037】再生液貯溜槽5の内部(溶剤A中に浸漬さ
れる高さ)には、ポンプ32を通過するときに加熱され
た溶剤Aを所定の温度に冷却するための冷却コイル35
を配設している。
【0038】冷却コイル35は、後述する冷凍機6から
供給される冷却媒体(図示省略)により、液循環路33
を循環する溶剤Aを所定の温度(例えば沸点よりも低い
温度=約30℃)に冷却するが、任意の冷却温度に変更
してもよい。
【0039】再生液貯溜槽5の上部と、上述した溶剤貯
溜部17の側部(液面よりも上位)は、液返還路36で
接続され、再生液貯溜槽5に貯溜された再生溶剤Aを溶
剤貯溜部17に返還供給する。
【0040】なお、真空発生器31及びポンプ32に代
えて、例えば真空ポンプ又はその他の真空状態を発生さ
せるための真空発生手段を設けてもよい。
【0041】溶剤回収槽7の上部と、溶剤貯溜槽17の
底部(液面よりも上位)は、液回収路37で接続され、
溶剤貯溜槽17に貯溜された再生溶剤Aを溶剤回収槽7
に供給する。
【0042】冷凍機6は、上述した凝縮コイル22,3
0と、冷却コイル35に接続され、適宜温度に冷却され
た冷却媒体(図示省略)を凝縮コイル22,30及び冷
却コイル35に循環供給する。
【0043】凝縮コイル22は、汚液再生槽3及び溶剤
貯溜部17の内部空間に放出された溶剤Aの蒸気Aaを
凝縮液化して、溶剤貯溜部17に滴下する。
【0044】凝縮コイル30は、凝縮槽29内に吸入さ
れる溶剤Aの蒸気Aaを凝縮液化して、再生液貯溜槽5
に供給する。
【0045】冷却コイル35は、ポンプ32を通過する
ときに加熱された溶剤Aを所定の温度に冷却又は保冷す
る。つまり、ポンプ32を通過するとき、その駆動時に
発生する熱により溶剤Aが加熱され、温度が徐々に上昇
する。
【0046】溶剤Aの温度上昇に伴い、ポンプ32の移
送能力が低下するので、液循環路33を循環する溶剤A
を所定の温度に冷却することにより、ポンプ32の移送
能力を維持又は保持することができる。
【0047】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下、溶剤回収装置1により汚液B及び廃液Cから
溶剤Aを分離回収する方法を説明する。先ず、図1に示
すように、バルブ9,10を開放し、ポンプ11を駆動
して、汚液貯溜槽2に貯溜された汚液B(例えば約40
%の油と、約60%の溶剤が含まれる液)を、汚液再生
槽3に供給する。
【0048】汚液供給路12から吐出される汚液Bを、
液受け部15を介して、流下板14に流下又は滴下する
と共に、流下板14に形成した突起14a…を乗り越え
させながら流下供給する。
【0049】流下途中に於いて、媒体貯溜部20に貯溜
された加熱媒体Gを加熱ヒータ21で加熱し、流下板1
4に沿って流下する汚液Bを間接的に加熱して、汚液B
中に含まれる溶剤Aのみを蒸発気化させ、その溶剤Aの
蒸気Aaを、汚液再生槽3の内部空間に放出する。
【0050】溶剤貯溜部17の上方に放出された溶剤A
の蒸気Aaを凝縮コイル22で冷却して、凝縮液化した
溶剤Aを溶剤貯溜部17に滴下するので、新液に近い状
態に溶剤Aを再生することができる。
【0051】一方、蒸発気化せずに流下する汚液B(約
90%の油と、約10%の溶剤が含まれる液)は、加熱
ヒータ21による加熱時の予熱を蓄熱したまま流下板1
4に沿って流下し、廃液貯溜部16に貯溜される。
【0052】バルブ24を開放して、廃液貯溜部16に
貯溜された廃液Cを廃液貯溜槽4に供給する。
【0053】汚液貯溜槽2に貯溜された全汚液Bの供給
が完了し、廃液貯溜槽4内が廃液Cで満たされたとき、
バルブ24を閉塞し、密閉状態を維持する。
【0054】廃液貯溜槽4に貯溜された廃液Cには、加
熱ヒータ21による間接加熱時の予熱が蓄熱されている
ので、ポンプ32を駆動して、再生液貯溜槽5に貯溜さ
れた再生溶剤Aを循環させ、真空発生器31により真空
状態(例えば約10Torr)を作り出したとき、通常の沸
点(例えば約54℃)よりも低い温度(例えば約20
℃)で、廃液C中に含まれる溶剤Aが蒸発気化して、凝
縮槽29に吸入される。
【0055】凝縮槽29内に吸入された溶剤Aの蒸気A
aを、凝縮コイル30で冷却(約マイナス5℃又は任意
の温度で冷却)して、凝縮液化した再生溶剤Aを再生液
貯溜槽5に供給すると共に、冷却コイル35によりポン
プ32を通過するときに加熱された溶剤Aを所定の温度
(例えば約30℃)に冷却して貯溜するので、廃液C中
に含まれる溶剤Bを略完全(約100%)に分離回収す
ることができる。
【0056】再生液貯溜槽5に貯溜された再生溶剤A
は、汚液再生槽3の溶剤貯溜部17に返還供給し、比重
差を利用して溶剤A中に含まれる水分を分離する。
【0057】溶剤貯溜槽17の液面よりも下部に貯溜さ
れた純度の高い溶剤Aを溶剤回収槽7に供給し、その溶
剤Aを、ワーク(図示省略)を洗浄する作業等に使用す
る。
【0058】以上のように、真空発生機31及びポンプ
32により作り出された真空状態に於いて、加熱ヒータ
21による加熱時に蓄熱された予熱により廃液C中に含
まれる溶剤Aを蒸発気化して分離した後、その溶剤Aの
蒸気Aaを凝縮コイル30により凝縮液化して回収する
ので、廃液C中から溶剤Aが強制的に抜き取られ、廃液
C中に含まれる溶剤Aを略完全に分離回収することがで
きる。
【0059】しかも、真空状態に於いて、廃液C中に含
まれる溶剤Aは、通常の沸点よりも低い温度で蒸発気化
するため、廃液C中の油分が飛散又は蒸発する等して、
溶剤Aの蒸気Aa中に油分等の異物が混入するのを確実
に防止することができ、新液に近い純度に回復させるこ
とができる。
【0060】さらに、新液に近い状態に溶剤Bが再生さ
れるため、ワークを洗浄する作業等に何回も使用するこ
とができ、産業廃棄物として廃棄される溶剤Aの損失量
を抑えることができ、回収効率の向上及びコストの低減
を図ることができる。
【0061】図2は、溶剤回収装置1により汚液B中か
ら溶剤Aのみを分離回収する他の回収方法(例えばバッ
チ方法)を示し、真空発生器31及びポンプ32により
真空状態を作り出し、密閉状態の汚液貯溜槽2に貯溜さ
れた汚液B(例えば約40%の油と、約60%の溶剤が
含まれる液)を加熱ヒータ21により任意温度に加熱し
て、汚液B中に含まれる溶剤Aを通常の沸点よりも低い
温度で蒸発気化する。
【0062】その溶剤Aの蒸気Aaを凝縮槽29に吸入
し、凝縮コイル30により任意温度に冷却して、凝縮液
化した再生溶剤Aを再生液貯溜槽5に供給するので、汚
液B中に含まれる溶剤Bを略完全(約100%)に分離
回収することができ、上述した実施例と同等の作用効果
を奏することができる。
【0063】且つ、汚液再生槽3又はその他の槽を設け
る必要が無く、装置全体の構成を簡素化することができ
る。なお、上述した実施例と同一構成の部分は同一の符
号を記して、その詳細な説明を省略する。
【0064】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の汚液は、実施例の汚液B及び廃液
Cに対応し、以下同様に、汚液貯溜槽は、汚液貯溜槽
2、廃液貯溜槽4に対応し、溶剤貯溜槽は、再生液貯溜
槽5、溶剤回収槽7、溶剤貯溜部17に対応し、移送手
段は、再生液供給路28、液循環路33、液吸入路3
4、ポンプ32に対応し、加熱手段は、加熱媒体G、加
熱ヒータ21に対応し、真空発生手段は、バルブ24、
真空発生器31、ポンプ32に対応し、冷却手段は、凝
縮槽29、凝縮コイル30に対応するも、この発明は、
上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 溶剤回収装置による溶剤の回収方法を示す系
統図。
【図2】 溶剤回収装置による溶剤の他の回収方法を示
す系統図。
【符号の説明】
A…溶剤 Aa…蒸気 B…汚液 C…廃液 1…溶剤回収装置 2…汚液貯溜槽 3…汚液再生槽 4…廃液貯溜槽 5…再生液貯溜槽 6…冷凍機 7…溶剤回収槽 16…廃液貯溜部 17…溶剤貯溜部 21…加熱ヒータ 24…バルブ 29…凝縮槽 30…凝縮コイル 31…真空発生器 32…ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B201 AA01 BB95 CD21 4D002 AA21 AB03 AC10 BA12 BA13 BA20 EA20 FA01 GA02 GA03 GB03 GB04 4D076 AA12 AA22 BB13 BC01 CA13 CB02 CB03 CB04 CB06 CB12 CD22 DA02 DA14 DA22 EA02X EA04X EA09X EA12X EA14X FA31 HA05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク洗浄に使用された汚液中から溶剤の
    みを分離回収する溶剤回収装置であって、上記汚液を貯
    溜する汚液貯溜槽と、上記溶剤を貯溜する溶剤貯溜槽の
    間に真空状態を作り出す真空発生手段を設け、上記汚液
    貯溜槽に貯液される汚液中の溶剤を蒸発気化可能に設け
    ると共に、上記汚液貯溜槽と溶剤貯溜槽の間に、上記溶
    剤を移送する移送手段及び該溶剤の蒸気を凝縮液化する
    冷却手段を設けた溶剤回収装置。
  2. 【請求項2】上記汚液貯溜槽に、任意温度に蓄熱された
    汚液を貯溜可能に設けた請求項1記載の溶剤回収装置。
  3. 【請求項3】上記汚液貯溜槽に、上記汚液中の溶剤が蒸
    発気化する温度に加熱する加熱手段を設けた請求項1記
    載の溶剤回収装置。
JP10203247A 1998-07-17 1998-07-17 溶剤回収装置 Pending JP2000033232A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203247A JP2000033232A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 溶剤回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203247A JP2000033232A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 溶剤回収装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000033232A true JP2000033232A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16470876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10203247A Pending JP2000033232A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 溶剤回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000033232A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183512A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 World Kiko:Kk 減圧蒸留再生装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63302903A (ja) * 1987-05-30 1988-12-09 Yamazaki Kagaku Kogyo Kk 金属等加工物の洗浄用溶剤液の回収装置
JPH01270903A (ja) * 1988-04-25 1989-10-30 Chiyoda Seisakusho:Kk 有機溶剤を用いる洗浄装置に於ける有機溶剤蒸気の回収方法
JPH01270902A (ja) * 1988-04-22 1989-10-30 Kobayashi Kose Co Ltd 溶剤回収方法
JPH0426081U (ja) * 1990-06-21 1992-03-02
JPH07213802A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Mec Corp:Kk 真空蒸留回収装置
JP3046413U (ja) * 1997-08-21 1998-03-10 サーマル化学産業株式会社 有機溶媒回収装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63302903A (ja) * 1987-05-30 1988-12-09 Yamazaki Kagaku Kogyo Kk 金属等加工物の洗浄用溶剤液の回収装置
JPH01270902A (ja) * 1988-04-22 1989-10-30 Kobayashi Kose Co Ltd 溶剤回収方法
JPH01270903A (ja) * 1988-04-25 1989-10-30 Chiyoda Seisakusho:Kk 有機溶剤を用いる洗浄装置に於ける有機溶剤蒸気の回収方法
JPH0426081U (ja) * 1990-06-21 1992-03-02
JPH07213802A (ja) * 1994-01-31 1995-08-15 Mec Corp:Kk 真空蒸留回収装置
JP3046413U (ja) * 1997-08-21 1998-03-10 サーマル化学産業株式会社 有機溶媒回収装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183512A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 World Kiko:Kk 減圧蒸留再生装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5013567B2 (ja) 流体供給システム
JP2004269346A (ja) 精製・加圧された液体二酸化炭素流れを生成させるための方法および装置
JP2011502768A5 (ja) 溶媒リサイクルシステム
JP3409028B2 (ja) 溶剤の再生方法及び装置
US4745690A (en) Method of replenishing and/or preparing treating liquids
JP2000033232A (ja) 溶剤回収装置
JP3409005B2 (ja) 剥離液の再生方法および装置
JP4125879B2 (ja) 溶剤再生装置及び方法
JP4557742B2 (ja) 溶剤回収機能付き蒸留装置
JP3816066B2 (ja) 回収フロンの再生方法
JP2001129302A (ja) 溶剤再生装置及び再生方法
JP2000296294A (ja) 石油系ドライクリーニング溶剤の再生装置
EP0969907B1 (en) Device for recovering and separating impurities from the cooling fluid of a conditioning system
JPH07308501A (ja) 洗浄剤再生装置及び洗浄装置システム
JP2004249267A (ja) トラップ装置の蒸発成分付着防止方法およびトラップ装置
KR100521420B1 (ko) 폐압연유 재생장치
JP3231747B2 (ja) 汚染洗浄液の煮詰め装置
JPH0141447Y2 (ja)
JPH0985007A (ja) 汚濁洗浄液の蒸留再生装置
JP4157804B2 (ja) 溶剤回収装置
JP3729496B2 (ja) 回収冷媒再生装置
JP2610063B2 (ja) 蒸気乾燥方法及びその装置
JPS5966304A (ja) 溶媒回収方法およびその装置
CN113905794A (zh) 通过使用溶剂洗涤产自于工业生产的物品的方法和系统
JP4782154B2 (ja) 溶剤回収装置および洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050623

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061024