JP2000033092A - 超音波処置装置 - Google Patents

超音波処置装置

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JP2000033092A
JP2000033092A JP11109318A JP10931899A JP2000033092A JP 2000033092 A JP2000033092 A JP 2000033092A JP 11109318 A JP11109318 A JP 11109318A JP 10931899 A JP10931899 A JP 10931899A JP 2000033092 A JP2000033092 A JP 2000033092A
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ultrasonic
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ultrasonic probe
vibration
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JP11109318A
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Toshihiko Hashiguchi
敏彦 橋口
Makoto Miyawaki
宮脇  誠
Mitsumasa Okada
光正 岡田
Yoshikiyo Shibata
義清 柴田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的とするところは、超音波プロー
ブとジョー部材との間の把持部の接触面全体を互いに隙
間なく圧接させることにより良好な処置能力を確保し得
る超音波処置装置を提供することにある。 【解決手段】本発明は、超音波振動を発生する超音波振
動子の超音波振動を伝達する振動伝達部材51の遠位端
に連結された超音波プローブ79と、この超音波プロー
ブ79に対峙して可動自在であり超音波プローブ79と
の間に生体組織を把持するジョー78とを有し、対峙す
る超音波プローブ79とジョー78の接触面全体が互い
に圧接するように、超音波プローブ79のたわみによる
変位に対応してジョー78が追従移動するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、超音波プローブとジョー
により生体組織を把持しながら超音波を利用して生体組
織の切開、切除、或いは凝固等の処置を行う超音波処置
装置に関する。
【0002】
【従来技術】USP第5322055号明細書や特表平
8−505801号公報において知られる従来の超音波
処置装置は、シース内に挿通した超音波振動伝達部材
の、シースから露出する先端部によって超音波プローブ
を形成し、この超音波プローブの側面と対向するよう
に、シースの先端部分にジョー部材を枢着してある。そ
して、超音波プローブとジョー部材との間で生体組織を
挟み込みながら超音波プローブを振動させることによ
り、生体組織を凝固・切開するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】超音波プローブは超音
波振動伝達部材の自由端であるため、超音波プローブと
ジョー部材との間で生体組織を挟み込む際に、超音波プ
ローブがジョー部材に押されてたわむ。このため、超音
波プローブとジョー部材との間に、接触しない隙間の部
分ができ、このために凝固切開能力が低下するという問
題点があった。
【0004】本発明は、上記課題に着目してなされたも
のであり、その目的は、超音波プローブとジョーとの間
の把持部の接触面全体を互いに隙間なく圧接させること
により良好な処置能力を確保し得る超音波処置装置を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】(手段)本発
明は、超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音
波振動子に接続され生体組織を処理するための処置部へ
超音波振動を伝達する振動伝達部材と、振動伝達部材の
遠位端に連結された超音波プローブと、この超音波プロ
ーブに対峙して可動自在であり超音波プローブとの間に
生体組織を把持するジョーと、このジョーを超音波プロ
ーブに対して開閉する操作手段とを具備した超音波処置
装置において、対峙する超音波プローブとジョーの接触
面全体が互いに圧接するように、超音波プローブのたわ
みによる変位に対応してジョーが追従移動する手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0006】(作用)超音波プローブとジョーとの間で
生体組織を挟み込む際に、超音波プローブがジョー部材
に押されてたわんでも、超音波プローブとジョー部材と
の間に隙間ができないため、超音波プローブとジョーの
間の全体で生体組織を均等に挟み込むことによって、良
好な処置能力を確保する。
【0007】
【実施形態】[第1の実施形態]図1乃至図5を参照し
て本発明の第1の実施形態を説明する。(構成)図1は
組み立て状態の超音波凝固切開装置1を示す。超音波凝
固切開装置1は図2(a)で示すハンドルユニット2
と、図2(b)で示すプローブユニット3と、図3で示
す振動子ユニット4とを備える。
【0008】ハンドルユニット2は図2(a)で示す如
く、振動子接続部11を有した操作部本体12を有し、
この操作部本体12には固定式前側ハンドル13と回動
式後側ハンドル14が組み付けられている。前側ハンド
ル13の操作端には親指以外の指を差し込める指掛け孔
15が形成され、後側ハンドル14の操作端には、同じ
手の親指を掛ける指掛け孔16が形成されている。後側
ハンドル14は操作部本体12にねじ止めされた軸ピン
17により枢着されている。後側ハンドル14の他端に
は係止ピン19が貫通して装着されている。この係止ピ
ン19はプローブユニット3の後述するロータ58に掛
止する。操作部本体12の上部には振動子接続部11に
装着されるプローブユニット3を装着位置に固定するた
めのストッパー片30が枢着されている。
【0009】操作部本体12の前端には挿入シース部3
1が連結されている。挿入シース部31は回転ノブ32
を操作することにより操作部本体12に対して同軸的に
回転可能である。挿入シース部31には電気的絶縁処理
が施されている。また、挿入シース部31内にはこれに
挿通されるプローブユニット3に所定の位置で係合する
図示しない位置決め用係止部が設けられている。上記回
転ノブ32の上面部分には上部位置を示す指標38が付
設されている。
【0010】振動子ユニット4は図3で示す如く、ハン
ドピース41の円筒状カバー42内に超音波振動子(図
示せず)を内蔵してなり、その超音波振動子の前端には
ホーン44が連結されている。ホーン44の先端部分に
はプローブユニット3の振動伝達部材51の後端部分の
雄ねじ部53をねじ込む雌ねじ部(図示せず)が形成さ
れている。ハンドピース41にはハンドピースコード4
5が接続され、この延出先端にはハンドピースプラグ4
6が設けられている。このハンドピースプラグ46には
防水キャップ47が付設されている。また、ハンドピー
ス41には高周波給電端子48が設けられている。そし
て、プローブユニット3の先端処置部を利用して高周波
処置を行うときに高周波給電端子48を通じて高周波を
給電するようになっている。
【0011】プローブユニット3は図2(b)及び図4
で示す如く構成されている。すなわち、超音波振動を伝
達する棒状の振動伝達部材51と、これに沿って略平行
に配置される操作駆動軸52とを有する。振動伝達部材
51は音響効果が高く、生体適合性のよいチタン材やア
ルミニウム材等で形成される。振動伝達部材51の後端
部分には雄ねじ部53が形成され、この雄ねじ部53は
上記ホーン44の先端に形成した雌ねじ部にねじ込まれ
るようになっている。操作駆動軸52はワイヤー状部材
で形成され、これは比較的剛性があり、さらにばね弾性
も備えた、例えばステンレススチール(SUS)等の材
料によって形成されている。
【0012】操作駆動軸52の後端には円筒状に形成さ
れたロータ58が固定的に取着されている。ロータ58
には中心孔59が形成されており、この中心孔59の位
置は振動伝達部材51の中心軸と一致する。ロータ58
の外周には2条の鍔61,61を設けてその間に係合用
環状溝62が形成されている。係合用環状溝62にはハ
ンドルユニット2の可動側ハンドルである後側ハンドル
14に取着された係止ピン19の係合部が嵌まり込み係
合するようになっている。
【0013】各ユニット2,3,4を組み立てた際、ロ
ータ58の前端側周部がハンドルユニット2の嵌合孔部
に嵌まり込み、ロータ58の後端側周部が操作部本体1
2内において振動子ユニット4のストッパー受け部材6
3の内腔に嵌まり込む。このとき、振動子ユニット4側
のストッパー受け部材63の周回溝64にはストッパー
片30が係止して連結される。振動子ユニット4はプロ
ーブユニット3と一体的に回転が可能であり、プローブ
ユニット3の操作駆動軸52は、振動伝達部材51、及
びロータ58と一体的に連結した振動子ユニット4の静
止部材に対し、前後軸方向への移動が可能である。そし
て、操作駆動軸52は、ハンドルユニット2によるハン
ドル操作で、前後軸方向へ移動する。
【0014】図2(b)で示す如く、振動伝達部材51
と操作駆動軸52とは複数のスぺーサー66によって連
結されている。各スぺーサー66はいずれも振動伝達部
材51の振動の節に位置して取着されている。スぺーサ
ー66は振動伝達部材51の中間部分を摺動自在に嵌め
込んで操作駆動軸52を支持し、振動伝達部材51と操
作駆動軸52を所定の間隔で平行に保持する。
【0015】また、最先端のスペーサー66は図4で示
す如く、この振動の節の位置より前方へ延びるジョー保
持部材70を形成する。最先端のスペーサー66とジョ
ー保持部材70の両者は一体に形成されているため、ジ
ョー保持部材70は振動伝達部材51の軸方向の移動及
びその軸廻りでの回動が規制されている。ジョー保持部
材70は前方端が振動伝達部材51の先端手前まで延長
されている。また、ジョー保持部材70にはその基端部
付近から先端まで達するスリット溝72が形成されてい
る。ジョー保持部材70の先端部にはそのスリット溝7
2の左右両部分を連結する補強橋73が架設されてい
る。
【0016】補強橋73の位置より先に位置してジョー
保持部材70の先端部にはスリット溝72の左右両部分
にわたり橋架する第1の枢支ピン74が設けられてい
る。この第1の枢支ピン74にはスリット溝72内に位
置した開閉部材75が回動自在に枢着されている。第1
の枢支ピン74を貫通する枢着孔74aの位置は開閉部
材75の後端側に偏倚した中間位置にある。第1の枢支
ピン74より後端部に位置した開閉部材75の部位には
前述した操作駆動軸52の先端を取着する係合孔76が
形成されている。
【0017】また、開閉部材75の先端部分はジョー保
持部材70の先端よりも先方へ突き出し、この先端部分
には第2の枢支ピン77により把持部材としてのジョー
78が回動自在に取り付けられている。第1の枢支ピン
74と第2の枢支ピン77は平行に配置されている。通
常の姿勢の状態で、第1の枢支ピン74と第2の枢支ピ
ン77は水平に配置され、開閉部材75及びジョー78
は鉛直面内で上下に回動するようになっている。ジョー
78の下側にはこれに対向して上記振動伝達部材51の
先端部分によって形成される超音波プローブ(ブレー
ド)79が位置している。そして、ここでは、第2の枢
支ピン77により開閉部材75にジョー78を枢着する
ことにより超音波プローブ79のたわみによる変位に対
応してジョー78が追従移動する手段が構成されてい
る。
【0018】ジョー78はその本体部分の下面の左右両
側に2列の歯部81を配列して設けており、左右の歯部
81を連結する中間部82はプレート83で押さえ付け
て固定され、このプレート83は止めネジ84により、
ジョー78の本体部分にネジ止め固定されている。
【0019】さらに、開閉部材75には左右に横切って
貫通する長孔85が設けられており、この長孔85は後
述する制限ピン86が移動できる幅で第2の枢支ピン7
7を中心とした円弧状に形成されている。また、後述す
る制限ピン86が移動できる幅であれば、長孔85は円
弧状ではなく直線的なものであってもよい。そして、長
孔85にはジョー78に取り付けられた制限ピン86が
貫通して係合しており、ジョー78は長孔85の長さで
回動可能であり、これによって開閉部材75とジョー7
8の相対的な回動範囲を制限する規制手段を構成してい
る。そして、ジョー78とプローブ79により生体組織
を把持する開閉自在な把持部80を構成し、超音波処置
を行うようになっている。
【0020】(作用)ハンドルユニット2の後側ハンド
ル14を回動すれば、プローブユニット3の操作駆動軸
52が前後に移動し、開閉部材75を介してジョー78
が回動し、把持部80を開閉する。つまり操作駆動軸5
2を牽引したとき、開閉部材75は図4中で半時計回り
に回転し、ジョー78がプローブ79側へ移動し、その
ジョー78とプローブ79の間に生体組織を挟み込むこ
とができる。超音波凝固切開装置1で生体組織を凝固切
開する場合、ジョー78とプローブ79の間に生体組織
を挟み、生体組織を把持すると共に、プローブ79に超
音波振動を与えると、把持した生体組織の部分が凝固さ
れながら切開される。
【0021】操作駆動軸52を牽引して軸方向に引っ張
ることにより、開閉部材75が第1の枢支ピン74を中
心に回動し、一方、ジョー78がプローブ79に対して
押し当たる。この際、図4で示す如く、プローブ79は
ジョー78からの加圧力を受けて、下側にたわむ。この
結果、ジョー78は接合しようとするプローブ79の上
面との間に隙間が形成されようとするが、ジョー78が
第2の枢支ピン77を中心に回動することにより、ジョ
ー78とプローブ79の上面との間に発生しようとする
隙間が除去され、ジョー78とプローブ79とは接触す
べき部分の全長で圧接する。つまり、ジョー78とプロ
ーブ79とで構成する把持部80によって把持する生体
組織を隙間なく均一に把持することができる。なお、開
閉部材75とジョー78の回動は、プローブ79の部分
のたわみを吸収可能な最小範囲となるように、長孔85
と制限ピン86により制限されるために必要以上にジョ
ー78がガタつくことはない。
【0022】(効果)超音波プローブ79のたわみによ
る変位に対応してジョー78が追従移動するため、ジョ
ー78とプローブ79とが接触面全体で互いに隙間なく
圧接する。従って、ジョー78とプローブ79と接触面
全体で良好な凝固・切開能力を確保することができる。
【0023】[第2実施形態]図6及び図7を参照して
本発明の第2の実施形態を説明する。 (構成)この実施形態においての開閉部材75は上下方
向に貫通した長孔状の溝部90を設けている。ジョー7
8には曲面状に形成された背面91から突き出した断面
矩形状の突出部92を設ける。この突出部92は溝部9
0内に摺動自在に嵌め込まれ、溝部90内で前後及び上
下方向へ移動可能であり、左右には移動できないように
なっている。突出部92は溝部90内に嵌め込まれた状
態で、その溝部90を横切って架設された第2の枢支ピ
ン77により枢着されている。また、ジョー78の突出
部92には第2の枢支ピン77を貫通させる長孔93が
形成されている。長孔93は上下方向に長く、その幅は
第2の枢支ピン77の径に略等しく形成されている。
【0024】そして、ジョー78は第2の枢支ピン77
に枢着されると共に、溝部90と長孔93との関係で同
一面内での移動と回動が可能であり、これにより超音波
プローブ79がたわみによって変位したとき、それに対
応してジョー78が追従移動する手段を構成している。
さらにジョー78はその曲面状の背面91が溝部90の
開口縁部94に当たることによりジョー78の移動が規
制される。つまり、開閉部材75に枢着されたジョー7
8は溝部90と長孔93とジョー78の背面91との関
係で、開閉部材75に対する相対的な回動及び移動範囲
が制限される。
【0025】また、開閉部材75には前述した第1の実
施形態と同じく、第1の枢支ピン74を挿通する孔96
と、操作駆動軸52の先端を係止する孔97が形成され
ている。その他の構成も前述した第1の実施形態と同様
に構成されている。
【0026】(作用)この実施形態のものにおいて、操
作駆動軸52を手元側軸方向に引っ張ることにより、開
閉部材75が第1の枢支ピン74を中心に回動し、ジョ
ー78も一緒に回動し、プローブ79に対して接触す
る。実際にはジョー78とプローブ79の間に生体組織
を挟み込む。この際、プローブ79はジョー78からの
加重により下側向きにたわむ。両者の接触部の間に隙間
を作らないように、ジョー78は開閉部材75に対して
移動できるため、その隙間を解消する向きにジョー78
が所要量移動し、その隙間を除去することにより、ジョ
ー78とプローブ79は接触すべき部分の全長で圧接す
るようにする。
【0027】また、ジョー78の回動はプローブ79の
部分のたわみを吸収可能な最小範囲となるように、回動
範囲の規制手段により制限されており、必要以上にジョ
ー78がガタつくことはない。
【0028】(効果)超音波プローブ79のたわみによ
る変位に対応してジョー78が追従移動するため、ジョ
ー78とプローブ79とが接触面全体で互いに隙間なく
圧接し、接触面全体で良好な凝固・切開能力を確保する
ことができる。
【0029】[第3実施形態]図8を参照して本発明の
第3の実施形態を説明する。 (構成)この実施形態においては、開閉部材75にジョ
ー78がボールジョイント101により枢着し、超音波
プローブ79のたわみによる変位に対応してジョー78
が追従移動する手段を構成したものである。また、ジョ
ー78は開閉部材75に形成した凹所102内に配置さ
れ、一定以上にジョー78が回動すると、そのジョー7
8の背面103がその凹所102の上壁面に当たりそれ
以上の回動が規制されるようになっている。その他の構
成は前述した第1または第2の実施形態と同じく構成さ
れている。
【0030】(作用)この実施形態のものにおいて、操
作駆動軸52を手元側軸方向に引っ張ることにより、開
閉部材75が第1の枢支ピン74を中心に回動し、ジョ
ー78も一緒に回動してプローブ79に対して接触す
る。実際にはジョー78とプローブ79の間に生体組織
を挟み込む。この際、プローブ79はジョー78からの
加重により下側向きにたわむ。この時、両者の接触部の
間に隙間を作らないように、ジョー78は開閉部材75
に対してボールジョイント101の回りに回動し、その
隙間を解消する向きにジョー78が所要量回動する。こ
れにより隙間が除去され、ジョー78とプローブ79は
接触すべき部分の全長で均等に圧接する。さらに、ボー
ルジョイント101を中心にしてジョー78が全方向に
移動自在であるために、プローブ79の軸方向のねじれ
による隙間も除去することができる。また、ジョー78
の回動はプローブ79の部分のたわみを吸収可能な最小
範囲となるように、回動範囲の規制手段により制限され
ており、必要以上にジョー78がガタつくことはない。
【0031】(効果)超音波プローブ79のたわみによ
る変位に対応してジョー78が追従移動するため、ジョ
ー78とプローブ79とが接触面全体で互いに隙間なく
圧接する。従って、接触面全体で良好な凝固・切開能力
を確保することができる。また、本実施形態では、プロ
ーブ79の下側へのたわみだけでなく、ねじれ方向の隙
間も除去し、ジョー78とプローブ79との接触を良好
にすることができる。
【0032】[第4実施形態]図9乃至図11を参照し
て本発明の第4の実施形態を説明する。 (構成)この第4実施形態のものでは前述した各実施形
態の如く、リンク式開閉機構でジョー78を開閉操作す
るのではなく、超音波伝達部材111を有した振動子ユ
ニット112に取り付けた操作アーム113で把持動作
を操作するようにしたものである。操作アーム113は
振動子ユニット112の本体部114にその一端部分が
取着され、操作アーム113の他端側部分は弾性を有し
た自由端となっている。振動子ユニット112の本体部
114を把持する手の指によって操作アーム113を押
し込むことによって操作アーム113を弾性的に湾曲さ
せる。
【0033】操作アーム113の途中下面には振動子ユ
ニット112の本体部114に当てて操作アーム113
の湾曲量を規制するストッパ115が突設されている。
【0034】操作アーム113の自由端の先端には把持
部116が設けられている。把持部116は操作アーム
113の先端部に枢支ピン117によりジョー118を
回動自在に取り付けてなり、ジョー118は超音波伝達
部材111の先端部で形成したプローブ119に対向位
置するようになっている。超音波プローブ119のたわ
みによる変位に対応してジョー118が追従移動する手
段を構成している。
【0035】また、操作アーム113の先端部には長孔
121が設けられており、この長孔121は枢支ピン1
17を中心とした円弧状に形成されている。また、後述
する制限ピン122が移動できる幅であれば、その長孔
121は円弧状ではなく直線的であってもよい。長孔1
21にはジョー118に取り付けられた制限ピン122
が貫通して係合しており、その長孔121の長さでジョ
ー118が移動可能であり、これによって、ジョー11
8の回動範囲を制限する規制手段を構成している。ジョ
ー118の下面には歯部125が設けられている。歯部
125の中間部126はプレート127で押さえ付けて
固定され、プレート127は止めネジ128によりジョ
ー118にネジ止め固定されている。
【0036】(作用)振動子ユニット112の本体部1
14を把持する手の指によって操作アーム113を押し
込むと、操作アーム113は弾性的に湾曲して把持部1
16がプローブ119に近付く。把持部116のジョー
118とプローブ119の間で生体組織を挟み込むこと
ができる。この時、プローブ119に超音波振動を与え
ると、把持された生体組織の部分が凝固・切開すること
ができる。ジョー118とプローブ119の間で生体組
織を挟み込むとき、プローブ119はジョー118から
の加圧力を受けて、下側にたわみ、ジョー118とプロ
ーブ119の上面との間に隙間が形成されようとする。
しかし、ジョー118が枢支ピン117を中心に回動す
ることにより、プローブ119のたわみを吸収し、ジョ
ー118とプローブ119の上面との間に発生しようと
する隙間を除去し、ジョー118とプローブ119とは
接触すべき部分の全長で密に接触すべく圧接させる。つ
まりジョー118とプローブ119とで生体組織を隙間
なく均一に把持する。なお、ジョー118はプローブ1
19のたわみを吸収可能な最小範囲となるように回動範
囲が制限されるため、必要以上にジョー118がガタつ
くことはない。
【0037】(効果)ジョー118とプローブ119と
が接触面全体で互いに隙間なく圧接するため、接触面全
体で良好な凝固・切開能力を確保することができる。本
実施形態では操作アーム113のたわみにより前述した
実施形態のものに比べ更にジョー118とプローブ11
9との接触を良好にすることができる。
【0038】[第5実施形態]図12乃至図15を参照
して本発明の第5の実施形態を説明する。なお、本実施
形態において、第1の実施形態の構成要素と対応する構
成要素については、同一符号を付してその詳細な説明を
省略する。
【0039】(構成)図12〜図15に示されるよう
に、挿入シース部31を形成する外套管220の先端に
は保持部材70が設けられ、保持部材70には枢支軸7
4を介して片開き型の開閉部材75が回動可能に取り付
けられている。
【0040】開閉部材75は、互いに対向する一対の側
壁75a,75bと、側壁75a,75bの基端側の上
端部同士を接続する基端側接続部75cと、側壁75
a,75bの先端部同士を接続する先端側接続部75d
と、各側壁75a,75bの基端部から下方に延びる取
付け部75e,75eとによって構成されている。
【0041】側壁75a,75b間にはスリット234
が形成され、このスリット234には、振動伝達部材5
1とともに生体組織を把持するジョー78が揺動可能に
配置されている。具体的には、ジョー78は、挟持部材
278を挟み込むようにして筒状のカラー部材77aに
より挟持部材278と一体的に連結されるとともに、ス
リット234内に配置されたその取付け部分78aが枢
支ピン77により開閉部材75に対して揺動可能に取り
付けられている。この場合、カラー部材77aは、スリ
ット234内に配置されるジョー78の取付け部分78
aと挟持部材278とを貫通しており、また、枢支ピン
77はカラー部材77a内に挿通されている。また、ス
リット234の幅はここに挿入配置されるジョー78の
取付け部分78aの幅よりも大きく設定されている。す
なわち、図14の(a)に詳しく示されるように、ジョ
ー78の取付け部分78aと各側壁75a,75bとの
間には所定のクリアランスXが形成されており、ジョー
78は枢支ピン77に沿ってこれと平行な方向にクリア
ランスXの量だけ移動できる。開閉部材75の開動作に
よってジョー78の先端部(基端部)と挟持部材278
の先端部(基端部)とが互いに離れてしまうことを防止
するために、ジョー78の先端部(基端部)と挟持部材
278の先端部(基端部)は固定ピン284によって互
いに連結されている。
【0042】ジョー78は、開閉部材75の各側壁75
a,75bの下側で側方に張り出す張り出し部78dを
有している。また、ジョー78(張り出し部78d)の
下面は、振動伝達部材51の超音波プローブ79との間
で組織を把持する円弧状の把持面78bを形成している
(図15の(a)(b)参照)。把持面78bの曲率半
径は、超音波プローブ79の半径よりも大きく設定され
ている。把持面78bの両端には、把持面78bの長手
方向に沿って複数の歯81が形成されている。
【0043】開閉部材75の取付け部75e,75e
は、保持部材70の先端に形成されたスロット70aに
挿入され、枢支軸74を介して保持部材70に回動可能
に取り付けられている(図14および図15の(c)参
照)。保持部材70の十分な強度を確保するため、スロ
ット70aは保持部材70を上下に貫通することなく保
持部材70の上側でのみ開口している。すなわち、スロ
ット70aが形成された保持部材70の部位の断面形状
はU字型を成している。
【0044】保持部材70には、プローブユニット3の
振動伝達部材51が挿通される主チャンネル孔70b
と、操作ロッド52が挿通される副チャンネル孔70c
とが形成されている。主チャンネル孔70bには、摩擦
係数の小さい例えばテフロンからなる筒状のスペーサ2
66が挿入されて取り付けられている。副チャンネル孔
70cには後述する副チャンネル管222が挿入されて
取り付けられている。スペーサ266は、振動伝達部材
51を通じて伝達される超音波振動の最も先端側の節の
位置に配置されており、把持部80で組織が把持された
際に振動伝達部材51の先端側を下側から支持すること
により、振動伝達部材51の先端側がジョー78から受
ける力によって下方へ大きく撓むことを防止する第1の
支持部材として機能する。
【0045】挿入シース部31の外套管220内には、
プローブユニット3の振動伝達部材51が挿通される主
チャンネル管221と、操作ロッド52が挿通される副
チャンネル管222とが配設されている。この場合、主
チャンネル管221は、その断面形状が円形であり、保
持部材70の主チャンネル孔70bに挿入されてスペー
サ266に接続されている。また、副チャンネル管22
2は、その断面形状が操作ロッド52のそれと異なるよ
うに形成されており、前述したように保持部材70の副
チャンネル孔70cに挿入されている。
【0046】操作ロッド52は、基本的には断面が円形
の棒状部材(本体部)からなる。操作ロッド52の先端
には、円形断面の棒状部材(本体部)を横方向に押し潰
して成る扁平形状の先端連結部52aが形成されてい
る。この先端連結部52aには軸穴52bが設けられて
いる。操作ロッド52の先端側には、先端連結部52a
に隣接して、弾性的に容易に湾曲し得る弾性部52cが
所定の長さにわたって形成されている。この弾性部52
cは、円形断面の棒状部材(本体部)を縦方向に押し潰
すことによって扁平形状に形成されており、その平面部
の延在方向が先端連結部52aの平面部の延在方向と直
交している。なお、この弾性部52cの張り出し幅は副
チャンネル管222の長径よりも若干小さく設定されて
いる。
【0047】操作ロッド52の基端には、円形断面の棒
状部材(本体部)を縦方向に押し潰して成る扁平形状の
基端連結部が形成されている。弾性部52cと前記基端
連結部との間には、複数の張り出し部が互いに所定の間
隔をもって設けられている。本実施形態では、振動伝達
部材51によって伝達される超音波振動の各節の位置に
それぞれ張り出し部が設けられている。これらの張り出
し部は、円形断面の棒状部材(本体部)を縦方向に押し
潰すことによって扁平形状に形成されている。なお、こ
の張り出し部の張り出し幅は副チャンネル管222の長
径よりも若干小さく設定されている。
【0048】このような構成の操作ロッド52は、副チ
ャンネル管222内に挿通された状態では、断面が円形
の本体部分のみが副チャンネル管222の内面と接し、
弾性部52cおよび張り出し部52dが副チャンネル管
222と接触することなく副チャンネル管222内に浮
いた状態で保持される。一方、副チャンネル管222
は、その断面形状が操作ロッド52の本体部のそれと異
なる形状、具体的には、断面が円形の管を縦方向に押し
潰すことによって横方向に長い扁平形状に形成されてい
るため、副チャンネル管222と操作ロッド52との間
には、副チャンネル管22の全長にわたって、十分大き
な隙間からなる流通路が確保される。
【0049】操作ロッド52の先端連結部52aは、開
閉部材75の基端部に連結されている。具体的には、開
閉部材75の基端側接続部75cに形成されたスロット
233内に先端連結部52aが挿入され、その状態で、
側壁75a,75bおよび基端側接続部75cに形成さ
れた係合孔276と先端連結部52aに形成された軸孔
52bとに枢支ピン273が挿通されることにより、操
作ロッド52と開閉部材75とが枢支軸74の上側で回
動可能に連結される。したがって、操作ロッド52を押
し引き操作すると、開閉部材75が枢支軸74を中心に
回動(開閉)する。なお、枢支ピン273の両側には、
スロット70aが形成された保持部材70の部位の内面
が対向して位置しており、この対向する内面によって枢
支ピン273の抜けが防止される。
【0050】(作用)次に、上記構成の超音波処置装置
の作用について説明する。
【0051】超音波処置装置を用いて組織を処置する場
合には、まず、ハンドルユニット2の先端のジョー78
と超音波プローブ79との間に組織を位置させる。次
に、その状態で、固定ハンドル13を握るとともに、可
動ハンドル14をハンドル枢支軸17を中心に回動させ
て固定ハンドル13側に向けて前方に移動させる。可動
ハンドル14が前方に回動されると、操作ロッド52が
副チャンネル管222内で前方に押し出される。
【0052】この場合、操作ロッド52は、その長手方
向に沿って張り出し部と断面が円形の本体部分とが交互
に連接された構造を成し、本体部分が副チャンネル管2
22の内面に接するとともに、張り出し部が副チャンネ
ル管222と略同様の偏平形状を成している(張り出し
部の張り出し幅は副チャンネル管222の長径よりも若
干小さく設定されている)。すなわち、操作ロッド52
は、その長手方向にわたって副チャンネル管222の内
面により適度に支持され、断面が円形の本体部分が副チ
ャンネル管222と接触することにより上下方向の移動
が規制されるとともに、張り出し部が副チャンネル管2
2の長径方向に張り出すことにより左右方向の移動が規
制される。したがって、操作ロッド52は、前方に押し
出されても座屈することはない。
【0053】以上のようにして操作ロッド52が座屈す
ることなく前方に押し出されると、操作ロッド52の先
端に連結された開閉部材75が枢支軸74を中心に下側
(超音波プローブ79に接近する方向)に回動し、開閉
部材75に揺動可能に取り付けられたジョー78と超音
波プローブ79との間で組織が把持される。この時、超
音波プローブ79は図13に示されるようにジョー78
から受ける力によって下方へ撓むが、これに伴ってジョ
ー78が枢支ピン77を中心に開閉部材75に対して揺
動するため、ジョー78は超音波プローブ79に対して
常に垂直に押し付けられる。また、この時、超音波プロ
ーブ79はジョー78の把持面78bの常に中心部に位
置決めされる。すなわち、本実施形態においては、超音
波プローブ79が円柱状に形成されるとともに把持面7
8bが円弧状に形成され、しかも、把持面78bの曲率
半径が先端部51aの半径よりも大きく設定されてい
る。また、ジョー78の取付け部分78aと開閉部材7
5の側壁75a,75bとの間には所定のクリアランス
Xが形成されており、ジョー78は枢支ピン77に沿っ
てクリアランスXの量だけ移動できる。したがって、超
音波プローブ79は、ジョー78との間で組織を把持し
た際に傾いたり偏心した場合には、把持操作力によって
円弧状の把持面78bに沿って移動され、把持面78b
の常に中心部に位置決めされる。また、超音波プローブ
79の偏心が円弧状の面同士の接触によって矯正しきれ
ない場合には、ジョー78が把持操作力により枢支ピン
77に沿って平行に移動して先端部51aを把持面78
bの中心部に位置決めする。
【0054】なお、ジョー78の揺動は、ジョー78の
張り出し部78dの上面が開閉部材75の各側壁75
a,75bの下面に当接することにより規制される。す
なわち、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、ジ
ョー78の揺動制限がジョー78および開閉部材75の
形状によってなされる。また、ジョー78と超音波プロ
ーブ79との間で組織を把持した際の超音波プローブ7
9の撓みは、スペーサ266によって抑制される。この
場合、振動伝達部材51と接触するスペーサ266は、
振動の節の位置に設けられ且つテフロン等の摩擦係数の
小さい材料によって形成されているため、振動伝達部材
51の超音波振動を阻害しない。すなわち、スペーサ2
66と振動伝達部材51との間で振動による摩擦熱が殆
ど発生しない。したがって、振動エネルギは略損失なく
超音波プローブ79に伝達される。
【0055】以上のようにして、ジョー78と超音波プ
ローブ79との間で組織が把持されたら、図示しない超
音波発振装置から超音波振動子に電力を供給し、超音波
振動子を振動させる。超音波振動子で発生した超音波振
動は、ホーン44によって増幅され、ホーン44に接続
された振動伝達部材51およびその先端の超音波プロー
ブ79に伝達される。
【0056】超音波振動が超音波プローブ79に伝達さ
れて超音波プローブ79が振動されると、超音波プロー
ブ79と接触する把持組織が超音波振動による摩擦熱に
よって凝固もしくは切開される。この場合、ジョー78
が前述した揺動によって超音波プローブ79に対して垂
直に押し付けられるため、ジョー78の全長にわたって
組織が確実に凝固・切開される。
【0057】また、把持面78bと超音波プローブ79
とが互いに円弧状の面をもって狭い面積で接触するた
め、単位面積当たりの荷重が大きくなり、摩擦のための
垂直抗力が大きくなる。したがって、摩擦熱が効果的に
発生し、凝固・切開能力が向上する。
【0058】また、開閉部材75は、生体組織を剥離す
る剥離子として使用することもできる。この場合、開閉
部材75と挟持部材278とジョー78の各背面(上
面)に組織が接するため、ジョー78の揺動が剥離操作
に影響を及ぼすことはない。
【0059】以上のようにして組織の処置が完了した
ら、可動ハンドル14を手元側に回動操作して、操作ロ
ッド52を手元側に牽引操作する。これにより、開閉部
材75は、枢支軸74を中心として上側(超音波プロー
ブ79から離間する方向)に回動し、超音波プローブ7
9に対する押し付け力を解放する。この時、操作ロッド
52の先端連結部52aは円弧を描いて下方に移動す
る。この移動は操作ロッド52全体を下方に引き付ける
が、弾性部52cが弾性変形によって湾曲するため、操
作ロッド52の先端部近傍のみが移動するに留まる。ま
た、この場合、弾性部52cは副チャンネル管222と
干渉しない。これは、弾性部52cが偏平な形状を成し
副チャンネル管222との間に十分な隙間を形成してい
るためである。
【0060】なお、ハンドルユニット2からプローブユ
ニット3を取り外すと、副チャンネル管222が開放さ
れるようになっている。したがって、副チャンネル管2
22内に洗滌液を流せば、副チャンネル管222の洗滌
も可能となる。この場合、副チャンネル管222内には
操作ロッド52が挿入されたままの状態となっている
が、操作ロッド52は、断面が円形の本体部分のみが偏
平形状の副チャンネル管222の内面と接し、弾性部5
2cおよび張り出し部が副チャンネル管222と接触す
ることなく副チャンネル管222内に浮いた状態で保持
されているため、副チャンネル管222と操作ロッド5
2との間には、副チャンネル管222の全長にわたっ
て、洗滌するには十分な隙間からなる流通路が確保され
る。したがって、副チャンネル管222内に導入された
洗滌液は、副チャンネル管222の全長にわたって流
れ、副チャンネル管222を確実に洗滌する。
【0061】(効果)超音波プローブ79のたわみによ
る変位に対応してジョー78が追従移動するため、ジョ
ー78とプローブ79とが接触面全体で互いに隙間なく
圧接する。従って、ジョー78とプローブ79と接触面
全体で良好な凝固・切開能力を確保することができる。
【0062】[第6実施形態]図16は把持部80の変
形例を示している。なお、図16および以下の説明にお
いて、第5の実施形態と同一の構成部分については、同
一符号を付してその説明を省略する。
【0063】図16の(a)(b)に示されるように、
この変形例に係る先端作用部5Aにおいて、開閉部材7
5の基端側接続部75cは、枢支ピン77の近傍まで延
びている。また、図16の(c)に示されるように、ジ
ョー78の取付け部分78aは、一対の挟持部材278
によって挟持されつつ、開閉部材75のスリット234
内に挿入されている。このような構成によれば、枢支ピ
ン77の近傍まで延びる基端側接続部75cによって、
枢支ピン77が支持される開閉部材75の部位の強度が
増す。そのため、図15の(b)に示されるようなカラ
ー部材77aが不要となり、加工も容易となる。
【0064】<付記> 1.超音波振動を発生する超音波振動子と、この超音波
振動子に接続され生体組織を処理するための処置部へ超
音波振動を伝達する振動伝達部材と、振動伝達部材の遠
位端に連結された超音波プローブと、この超音波プロー
ブに対峙して可動自在であり超音波プローブとの間に生
体組織を把持するジョーと、このジョーを超音波プロー
ブに対して開閉操作をする操作手段とを具備した超音波
処置装置において、対峙する超音波プローブとジョーの
接触面全体が互いに圧接するように、超音波プローブの
たわみによる変位に対応してジョーが追従移動する手段
を設けたことを特徴とするもの。 2.第1項の超音波処置装置において、上記手段は、リ
ンク手段であるもの。 3.第1項の超音波処置装置において、上記手段は、ボ
ールジョイント手段であるもの。 4.第1項の超音波処置装置において、上記ジョーが、
2つ以上の部材から構成され、これらが互いに回動可能
であるもの。
【0065】5.第1項の超音波処置装置において、ジ
ョーの追従移動に規制手段を設けた。
【0066】6.第5項の超音波処置装置において、前
記規制手段は、ピンとこれが係合する長溝とによって構
成されている。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波プローブと把持用ジョーとの接触面部全体が互いに
隙間なく均等に圧接させるようになり、良好な凝固切開
能力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る超音波凝固切開装置の組
立状態の斜視図。
【図2】(a)は、上記超音波凝固切開装置のハンドル
ユニットの斜視図、(b)は、上記超音波凝固切開装置
のプローブユニットの斜視図。
【図3】上記超音波凝固切開装置の振動子ユニットの斜
視図。
【図4】上記超音波凝固切開装置のプローブユニットの
先端部分の縦断面図
【図5】(a)は上記超音波凝固切開装置のプローブユ
ニットにおける把持用ジョー部の斜視図、(b)は
(a)の把持用ジョー部の先端部の縦断面図。
【図6】第2の実施形態に係る超音波凝固切開装置のプ
ローブユニットにおける把持用ジョー部の縦断面図。
【図7】上記把持用ジョー部を展開して示す斜視図。
【図8】第3の実施形態に係る超音波凝固切開装置のプ
ローブユニットにおける把持用ジョー部の縦断面図。
【図9】第4の実施形態に係る超音波凝固切開装置の斜
視図。
【図10】上記超音波凝固切開装置の先端部分の縦断面
図。
【図11】上記超音波凝固切開装置のプローブユニット
における把持用ジョー部の斜視図。
【図12】第5の実施形態に係る超音波処置装置の挿入
シース部の先端側の側断面図。
【図13】図12の超音波処置装置の処置部の閉状態を
示す側面図。
【図14】(a)は図12の超音波処置装置の先端側の
一部断面を含む平面図(上面図)、(b)は図12の超
音波処置装置の先端側の側断面図。
【図15】(a)は図12のA−A線に沿う断面図、
(b)は図12のB−B線に沿う断面図、(c)は図1
3のC−C線に沿う断面図。
【図16】(a)は第6の実施形態に係る超音波処置装
置の把持部の断面図、(b)は(a)の把持部の側面
図、(c)は(a)のD−D線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…超音波凝固切開装置、2…ハンドルユニット、3…
プローブユニット、4…振動子ユニット、51…振動伝
達部材、52…操作駆動軸、70…ジョー保持部材、7
4…第1の枢支ピン、75…開閉部材、77…第2の枢
支ピン、78…ジョー、79…超音波プローブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 光正 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 柴田 義清 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波振動を発生する超音波振動子と、こ
    の超音波振動子に接続され生体組織を処理するための処
    置部へ超音波振動を伝達する振動伝達部材と、振動伝達
    部材の遠位端に連結された超音波プローブと、この超音
    波プローブに対峙して可動自在であり超音波プローブと
    の間に生体組織を把持するジョーと、このジョーを超音
    波プローブに対して開閉する操作手段とを具備した超音
    波処置装置において、 対峙する超音波プローブとジョーの接触面全体が互いに
    圧接するように、超音波プローブのたわみによる変位に
    対応してジョーが追従移動する手段を設けたことを特徴
    とする超音波処置装置。
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