JP2000032399A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶した番組データの再生を行った後にも、
放送された番組が欠けることなく、放送される番組デー
タをリアルタイムで再生することを可能とする。 【解決手段】 チューナ１により受信された番組データ
は、Ａ／Ｄ変換器２、圧縮回路４を経て記憶装置６に書
き込まれる。記憶装置６は、各々独立に駆動可能な書き
込みヘッドおよび読み出しヘッドを有している。録画再
生時にはスイッチ１１はＢに接続されており、読み出し
ヘッドが記憶装置６に書き込まれたデータを読み出し、
伸長回路８、Ｄ／Ａ変換器９および出力端１２を介して
映像・音声出力部１０に出力する。このとき、読み出し
ヘッドの読み出し速度は、書き込みヘッドの書き込み速
度より大きくなっている。この後、読み出しヘッドの読
み出し位置が書き込みヘッドの書き込み位置に追いつく
と、再生コントローラ７はスイッチ１１をＡに切り換
え、リアルタイムで受信される番組の再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばテレビジョ
ン放送などで供給される映像・音声データ等の番組デー
タを記録・再生する記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、テレビ番組等の記録・再生する
には、ビデオテープレコーダが用いられている。そし
て、再生を行う場合、所望の番組を録画した後にビデオ
テープを巻き戻し、録画開始点から再生する。

【０００３】ところで、テレビ番組の放送中に、少し前
に放送された部分をもう一度見たい場合や、野球中継な
どでホームランがでた場面を見逃したときに、見逃した
ホームランの場面を見たい場合がある。ビデオテープレ
コーダーを用いて、このような場面を再生するには、こ
の番組を最初から録画しておき、見たい場面があると録
画を中止して、見たい場面までビデオテープを巻き戻し
てから再生する必要があり、面倒である。

【０００４】そこで、受信しているテレビ番組のデータ
を常時メモリに記憶させておき、見たい場面があった場
合には、メモリに記憶されたデータを読み出すことによ
り、見たい場面を再生する装置が開発されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したビデ
オテープレコーダーを用いる方法や、メモリに常時デー
タを記憶しておく装置では、ビデオテープを再生してい
る間、またはメモリに記憶されているデータを再生して
いる間に放送された番組内容を見ることができない。

【０００６】そこで、受信しているテレビ番組のデータ
を常時メモリーに記憶させながら、既に記憶されたデー
タをメモりから読み出して再生することが可能な装置が
提案されている。このような装置においては、再生を行
った後も番組内容を欠けることなく見ることが可能であ
る。しかし、このようにして番組を見た場合、その後の
番組は実際に放送された時間より遅れて見ることにな
る。従って、番組を見ている途中で１度再生を行った後
には、録画した番組を見ることはできてもリアルタイム
で放送される番組を見ることができなかった。

【０００７】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、放送される番組データを記憶して再生する
ことが可能であり、かつ番組データの再生を行った後に
も、放送された番組が欠けることなく、放送される番組
データをリアルタイムで再生することが可能な記録再生
装置を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項１に記載の記録再生装置は、番組デ
ータを受信する受信手段と、番組データを記憶する記憶
手段と、前記受信手段により受信される番組データを前
記記憶手段に順次書き込む書込手段と、再生指示が与え
られたときに、使用者に設定された時点以降に前記記憶
手段に書き込まれた番組データを、前記書込手段による
データの書き込み速度より大きい速度で読み出す読出手
段と、前記読出手段により読み出された番組データを再
生する再生手段とを具備することを特徴としている。

【０００９】また、本発明の請求項２に記載の記録再生
装置は、番組データを受信する受信手段と、番組データ
を記憶する記憶手段と、前記受信手段により受信される
番組データを前記記憶手段に順次書き込む書込手段と、
再生指示が与えられたときに、使用者に設定された時点
以降に前記記憶手段に書き込まれた番組データを、前記
書込手段によるデータの書き込み速度より大きい速度で
読み出す読出手段と、前記受信手段により受信された番
組データ、および前記読出手段により読み出された番組
データのいずれかを切り換えて出力する切換手段と、前
記切換手段により出力された番組データを再生する再生
手段と、前記切換手段によって、前記読出手段に読み出
された番組データが出力されている場合に、前記記憶手
段における前記読出手段による番組データの読み出し位
置が前記書込手段による番組データの書き込み位置に追
いついた時に、前記切換手段を制御して、前記受信手段
により受信された番組データを前記再生手段に出力する
制御手段とを具備することを特徴としている。

【００１０】この構成によれば、記憶手段に記憶された
番組データを読出手段が読み出して出力端から出力して
いる場合、記憶領域における読出手段の読み出し位置が
書込手段の書き込み位置に追いついた時点で、受信され
た番組データが再生するように切り換えられる。従っ
て、視聴者は見たい場面を再生して、そのまま視聴し続
けていると、自動的にリアルタイムで放送される番組を
視聴できる。

【００１１】また、請求項３に記載の記録再生装置は、
請求項２に記載の記録再生装置において、前記切換手段
によって、前記受信手段により受信された番組データが
出力されている場合に、一時停止指示が与えられると、
前記読出手段は一時停止指示があった時点で前記記憶手
段に書き込まれ番組データを読み出すとともに、前記制
御手段は前記切換手段を制御して前記読出手段に読み出
された番組データを前記再生手段に出力し、一時停止指
示が解除されると、前記読出手段は、一時停止指示があ
った時点以降に前記記憶手段に書き込まれた番組データ
を読み出すことを特徴としている。

【００１２】また、請求項４に記載の記録再生装置は、
請求項２または３に記載の記録再生装置において、前記
受信手段は、複数の番組データのいずれかを選択して受
信することが可能であり、前記切換手段によって、前記
読出手段により読み出された番組データが出力されてい
る場合に、前記受信手段に受信される番組データが切り
換えられると、前記制御手段は、前記切換手段を制御し
て、前記受信手段により受信された番組データを前記再
生手段に出力することを特徴としている。

【００１３】また、請求項５に記載の記録再生装置は、
請求項１ないし４のいずれかに記載の記録再生装置にお
いて、前記受信手段は、複数の番組データを同時に受信
し、前記書込手段は、前記受信手段によって受信された
複数の番組データを前記記憶手段の異なる領域に各々順
次書き込み、前記読出手段は、前記記憶手段に書き込ま
れた複数の番組データのうち、使用者に指定された番組
データを前記記憶手段から読み出すことを特徴としてい
る。

【００１４】また、請求項６に記載の記録再生装置は、
請求項１ないし５のいずれかに記載の記録再生装置にお
いて、前記読出手段による前記記憶手段からの番組デー
タの読み出し速度を設定する速度設定手段をさらに具備
することを特徴としている。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 Ａ．実施形態の構成 まず、図１は本発明の一実施形態に係る記録再生装置の
構成を示すブロック図である。同図において、符号１は
チューナ（受信手段）を示す。チューナ１は、同調した
局の番組に対応する映像・音声データ信号を受信する。
この場合、チューナ１は地上波放送により供給されるデ
ータを受信するものであってもよいし、通信衛星（Ｃ
Ｓ）や放送衛星（ＢＳ）を介して送信されるデータを受
信する、つまり衛星放送により供給される番組データを
受信するものであってもよい。他にもＣＡＴＶ等の有線
放送により供給される番組データを受信するものであっ
てもよい。ここでは、地上波放送によりアナログデータ
である番組データが供給される場合について説明する。

【００１６】Ａ／Ｄ変換器２はチューナ１の受信した映
像・音声データをディジタルデータに変換し、圧縮回路
４に出力する。圧縮回路４は、Ａ／Ｄ変換器２から入力
されたディジタルデータをＭＰＥＧによって圧縮する。
符号６は記憶装置を示す。記憶装置６はランダムアクセ
ス可能なハードディスクであり、各々独立に駆動可能な
書き込みヘッド（書込手段）と読み出しヘッド（読出手
段）とを有している。

【００１７】再生コントローラ（読出手段、制御手段）
７は、操作部１３を介して入力される使用者の指令に基
づいて、記憶装置６における読み出しヘッドの示す位置
（すなわち読出ポインタ）、および読み出し速度を制御
する。操作部１３は再生ボタン、早送りボタンおよび巻
き戻しボタン等を備えており、使用者はこれらのボタン
を選択して押下することにより再生コントローラ７に指
令を入力する。伸長回路８は、記憶装置６から読み出さ
れたディジタルデータに伸長処理を施してＤ／Ａ変換器
９に出力する。伸長回路８により伸長処理が施されたデ
ィジタルデータはＤ／Ａ変換器９でアナログデータに変
換される。

【００１８】スイッチ（切換手段）１１は、出力端１２
から出力するデータの供給元を切り替えるスイッチであ
り、スイッチ１１がＡに接続されている場合には、チュ
ーナ１に受信されたデータが出力端１２から出力され
る。一方、スイッチ１１がＢに接続されている場合に
は、記憶装置６から読み出されたデータが出力端１２か
ら出力される。出力端１２には、映像・音声出力部（再
生手段）１０が接続されており、出力端１２から出力さ
れたデータは映像・音声出力部１０に出力される。映像
・音声出力部１０はＣＲＴ（Cathode Ray Tube）あるい
は液晶パネル、および音声出力部などを備えており、チ
ューナ１から供給されるデータ、または記憶装置６から
読み出されたデータに対応した番組を再生する。

【００１９】Ｂ．実施形態の動作 次に、上述した構成の記録再生装置の動作について説明
する。 Ｂ−１．記録 まず、チューナ１が使用者により設定されたチャンネル
の周波数に同調し、当該チャンネルを流れる映像・音声
信号を受信する。チューナ１に受信された映像・音声信
号は、Ａ／Ｄ変換器２によりディジタルデータに変換さ
れ、圧縮回路４に出力される。そして、このディジタル
データが圧縮回路４においてＭＰＥＧなどにより圧縮さ
れ、記憶装置６に書き込まれる。

【００２０】ここで、記憶装置６の記憶領域は、先頭ア
ドレスと最終アドレスとを論理的につないだリングバッ
ファとして構成されており、記憶装置６の書き込みヘッ
ドはこのリングバッファをあたかもエンドレステープの
ように使用して受信データを書き込んでいく。この場
合、チューナ１が放送を受信している間、常にその内容
を記憶装置６に記憶しており、記憶装置６に書き込みヘ
ッドが示す位置がリングバッファを一巡すると、前に書
き込んだデータの上に新しいデータを上書きするように
なっている。

【００２１】Ｂ−２．再生 このようにチューナ１が放送を受信している間、記憶装
置６へのデータの記憶が行われるが、この記録動作と並
行して記録したデータに応じた再生を行うことが可能で
ある。ここで、番組の再生には、現在放送中の番組をリ
アルタイムに再生するリアルタイム再生と、既に記憶装
置６に記録したデータを読み出して再生する録画再生の
２つの再生モードがある。以下、これらを分けて説明す
る。

【００２２】（１）リアルタイム再生モード まず、リアルタイム再生モードについて説明する。この
モードにおいては、スイッチ１１はＡに接続された状態
となっており、これによりチューナ１が受信したデータ
は記憶装置６に書き込まれるとともに、出力端１２から
映像・音声出力部１０に出力される。これにより映像・
音声出力部１０において、チューナ１が受信したデータ
に対応した番組が放送される。つまり、チューナ１が受
信した番組がリアルタイムで再生される。

【００２３】（２）録画再生モード 一方、録画再生モードは、既に記憶装置６に記憶された
番組を再生するモードであり、記憶装置６の読み出しヘ
ッドの読み出し位置を操作してその位置からの映像・音
声データに対応した再生を行う。このモードにおいて
は、スイッチ１１はＢに接続された状態となっており、
記憶装置６から読み出されたデータが出力端１２から映
像・音声出力部１０に出力されるようになっている。

【００２４】録画再生モードでは、まず、使用者が記憶
装置６における再生を開始する位置、つまり読み出しヘ
ッドの示す位置を指定する。読み出し位置の指定方法と
しては、例えば再生状態、つまり読み出しヘッドによる
読み出しを行っている状態で巻き戻しボタンを押下する
ことにより、逆方向への高速再生を行って所望の場面ま
で読み出しヘッドの位置を移動させるといった方法があ
る。このようにすれば、使用者は逆方向へ高速で再生さ
れる画面を見ながら、見たい場面をサーチすることが可
能となる。また、記憶装置６に複数の番組が記憶されて
いる場合には、番組毎に対応するアドレスを付加させて
おき、使用者が番組を指定することにより、指定された
番組のデータの先頭位置に読み出しヘッドを移動させる
ようにしてもよい。

【００２５】読み出しヘッドの位置が指定されると、読
み出しヘッドはその位置からのデータの読み出しを開始
する。このとき、読み出しヘッドによるデータの読み出
しは、書き込みヘッドによるデータの書き込み速度、す
なわちチューナ１からのデータの出力速度より大きい速
度で行うようになっている。

【００２６】記憶装置６の読み出しヘッドにより読み出
されたデータは、伸長回路８で伸長処理が行われた後、
Ｄ／Ａ変換器９でアナログデータに変換される。そし
て、このアナログデータが出力端１２から映像・音声出
力部１０に出力され、このアナログデータに対応した番
組が映像・音声出力部１０で再生される。上述したよう
に記憶装置６からのデータの読み出し速度がチューナ１
からのデータの出力速度より大きくなっているため、こ
のモードにおいて映像・音声出力部１０で再生される番
組の再生速度は、リアルタイム再生モードの再生速度よ
り大きくなっている。

【００２７】ここで、図２は録画再生モードが行われて
いる際の、記憶装置６において構成されるリングバッフ
ァを示す模式図である。同図において、Ｗは書き込みヘ
ッドの示す位置（以下書き込みポインタ）であり、Ｒは
読み出しヘッドの示す位置（以下読み出しポインタ）で
ある。これらの書き込みポインタＷおよび読み出しポイ
ンタＲは、それぞれ書き込みまたは読み出しが進行する
と、図中左回りに進行する。録画再生モードが行われて
いる場合、読み出しポインタＲの読み出し速度Ｖｒが書
き込みポインタＷの書き込み速度Ｖｗより大きくなって
いる。

【００２８】ここで、図３は書き込みポインタＷおよび
読み出しポインタＲの位置と時間との関係の一例を示す
図であり、縦軸はリングバッファのアドレス、横軸は時
間を示す。なお、図中の実線は書き込みポインタＷを示
し、破線は読み出しポインタＲを示す。同図に示すよう
に、この例は、時間ｔ₂の時点で使用者からリングバッ
ファのアドレスａに書き込まれたデータ、つまり（ｔ₂
−ｔ₁）前に書き込まれたデータを再生する指示があっ
た場合である。この場合、書き込みポインタＷによるデ
ータの書き込みが行われるとともに、読み出しポインタ
Ｒによりデータの読出が行われる。この間、映像・音声
出力部１０には、読み出しポインタＲに読み出されたデ
ータに対応した映像・音声が再生される。図４に示すよ
うに、読み出しポインタＲの読み出し速度は書き込みポ
インタＷの書き込み速度より大きいので、時間が経過す
るに連れて読み出しポインタＲが書き込みポインタＷに
近づいていく。そして、図３に示すように、ｔ₃になっ
た時点で読み出しポインタＲが書き込みポインタＷに追
いつくことになる。つまり、録画再生モードを続けてい
ると、記憶装置６におけるデータの読み出し位置が書き
込み位置に追いつくことになる。この記録再生装置で
は、記憶装置６におけるデータの読み出し位置が書き込
み位置に追いつくと、再生コントローラ７が読み出しヘ
ッドの読み出し動作を停止させるとともに、スイッチ１
１をＢからＡに切り換えて、上述したリアルタイム再生
モードに切り換えるようになっている。

【００２９】本実施形態に係る記録再生装置では、使用
者がチューナ１で受信したデータに対応した番組を視聴
しているときに、見逃した場面を見たい場合、使用者は
操作部１３を操作して記憶装置６における見逃した場面
に対応するデータが書き込まれた位置に読み出しポイン
タＲを移動させて再生を開始する。これにより、映像・
音声出力部１０において、見逃した所望の場面からの再
生が開始されることになる。このとき、再生がリアルタ
イム再生モードより大きい速度で行われるため、しばら
く録画再生モードを行っていると、自動的にリアルタイ
ム再生モードに切り換わる。従って、使用者は、録画中
に見逃した場面を見た場合にも、放送された番組を欠け
ることなく視聴することが可能であり、かつ録画再生モ
ードを開始した後、映像・音声出力部１０に再生される
録画された番組を視聴し続けていれば、自動的にリアル
タイムで放送される番組を視聴することができる。

【００３０】例えば、野球中継を見る場合に、この記録
再生装置を使用すれば、野球中継の途中で使用者が見逃
したホームランの場面を見ることが可能となり、かつそ
のホームラン以後の放送内容を欠けることなく視聴で
き、かつそのまま再生される野球中継を見続けていれ
ば、リアルタイムで放送される野球中継を視聴すること
ができる。この場合、録画再生モードの再生速度がリア
ルタイムで放送される映像より速くなるが、通常の再生
速度よりも若干速くなる程度に再生すれば、使用者はほ
とんど違和感のない映像・音声で野球中継を視聴するこ
とができる。

【００３１】Ｃ．変更例 本発明は、上述した実施形態に限定されず、以下のよう
な種々の変形が可能である。

【００３２】（１）例えば、記憶装置６における書き込
みヘッドおよび読み出しヘッドと、チューナとを複数設
けることにより、同じ時間帯に放送される複数チャンネ
ルの番組を同時に記憶可能な構成としてもよい。チュー
ナが番組データＸと番組データＹを受信した場合、図５
に示すように、記憶装置６に構成されたリングバッファ
には、番組データＸと番組データＹとがそれぞれ別の領
域に書き込みポインタＷｘ，Ｗｙにより書き込まれる。
また、これらのデータを読み出す場合には、それぞれ読
み出しポインタＲｘ，Ｒｙにより読み出される。このよ
うにすれば、使用者は番組Ｘを視聴しているときに、番
組Ｙを視聴することが可能であり、かつ番組Ｙを視聴し
ている間に放送された番組Ｘの内容を欠けることなく視
聴することができる。

【００３３】（２）また、上述した実施形態において
は、チューナ１が受信する信号は映像・音声信号として
いたが、本発明は、これに限定されず、例えば映像信号
のみでも、あるいは音声信号のみであってもよい。

【００３４】（３）また、上述の実施形態において、圧
縮回路４および伸長回路８を設けず、構成を簡略化して
もよい。

【００３５】（４）また、上述の実施形態においては、
記憶装置６はハードディスクであったが、これに限定さ
れず、光磁気ディスク、書き換え可能なＤＶＤ（ディジ
タルビデオディスク）、半導体メモリ等を用いるように
してもよい。

【００３６】（５）また、上述の実施形態において、操
作部１３に一時停止ボタンを設け、使用者に一時停止ボ
タンが押下された場合には、再生をポーズ状態にするよ
うにしてもよい。また、リアルタイム再生モードにおい
て、一時停止ボタンを押下した場合には、再生をポーズ
状態にし、再度一時停止ボタンが押下されたときに自動
的に録画再生モードに切り換わり、一時停止していた間
に放送された番組を再生するようにしてもよい。図６に
一時停止を行った場合の書き込みポインタＷおよび読み
出しポインタＲの位置と時間の関係の一例を示す。同図
に示すように、ｔ₁の時点で一時停止ボタンが押下され
ると、読み出しポインタＲはアドレスｂに停止した状態
となる。一方、書き込みポインタＷはそのままデータの
書き込みを続ける。ｔ₂になった時点で一時停止が解除
されると、読み出しポインタＲはアドレスｂ以降のデー
タの読み出しを開始する。そして、ｔ₃になった時点で
読み出しポインタＲが書き込みポインタＷに追いつき、
この後はリアルタイム再生モードに切り換わる。このよ
うな一時停止機能があれば、例えば料理番組のレシピな
どが表示された場面を一時停止させることができ、かつ
その後の番組内容を欠けることなく視聴できるので便利
である。

【００３７】（６）また、上述の実施形態において、録
画再生モードの再生速度を使用者が操作部（速度設定手
段）１３を介して任意に設定できるようにしてもよい。
このようにすれば、録画再生を行う際に、なるべくリア
ルタイムの放送に近い再生速度で再生したい場合や、な
るべく早くリアルタイムの放送に戻したい場合など、使
用者の使用状況に応じた再生速度を設定することが可能
となる。また、録画再生モードにおいて、操作部１３を
操作して再生開始位置を設定した後に、リアルタイム再
生に切り換わるまでの時間を設定できるようにしてもよ
い。この場合、再生コントローラ７は設定された時間
と、再生開始位置とから再生速度を算出し、算出した速
度で再生を行うように読み出しヘッドを制御すればよ
い。

【００３８】（７）また、上述の実施形態においては、
放送により供給される番組データがアナログデータであ
ったが、放送により供給されるディジタルデータをチュ
ーナ１が受信するようにしてもよい。この場合、Ａ／Ｄ
変換器２およびＤ／Ａ変換器９は不要となり、構成を簡
略化することが可能である。

【００３９】（８）また、上述の実施形態において、録
画再生モードが行われている際に、チューナ１のチャン
ネル切り換えが行われた場合には、スイッチ１１をＡに
接続し、リアルタイム再生モードに自動的に切り換える
ようにしてもよい。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放送される番組データを記憶して再生することが可能で
あり、かつ番組データの再生を行った後にも、放送され
た番組が欠けることなく、放送される番組データをリア
ルタイムで再生することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施形態に係る記録再生装置の構
成を示すブロック図である。

【図２】 前記記録再生装置の構成要素である記憶装置
におけるリングバッファの構成を示す模式図である。

【図３】 前記記憶装置におけるデータの書き込み位置
および読み出し位置と時間との関係を示すグラフであ
る。

【図４】 前記記録再生装置による録画再生モード時
の、前記記憶装置のリングバッファの内容を示す模式図
である。

【図５】 前記記録再生装置の変形例の構成要素である
記憶装置のリングバッファの構成を示す模式図である。

【図６】 前記記録再生装置の他の変形例の構成要素で
ある記憶装置におけるデータの書き込み位置および読み
出し位置と時間との関係を示すグラフである。

【符号の説明】

１…チューナ（受信手段）、２…Ａ／Ｄ変換器、４…圧
縮回路、６記憶装置（記憶手段、書込手段、読出手
段）、７…再生コントローラ（読出手段、制御手段）、
８…伸長回路、９…Ｄ／Ａ変換器、１０…映像・音声出
力部、１１…スイッチ（切換手段、速度設定手段）、１
２…出力端、１３…操作部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 番組データを受信する受信手段と、 番組データを記憶する記憶手段と、 前記受信手段により受信される番組データを前記記憶手
   段に順次書き込む書込手段と、 再生指示が与えられたときに、使用者に設定された時点
   以降に前記記憶手段に書き込まれた番組データを、前記
   書込手段によるデータの書き込み速度より大きい速度で
   読み出す読出手段と、 前記読出手段により読み出された番組データを再生する
   再生手段とを具備することを特徴とする記録再生装置。
2. 【請求項２】 番組データを受信する受信手段と、 番組データを記憶する記憶手段と、 前記受信手段により受信される番組データを前記記憶手
   段に順次書き込む書込手段と、 再生指示が与えられたときに、使用者に設定された時点
   以降に前記記憶手段に書き込まれた番組データを、前記
   書込手段によるデータの書き込み速度より大きい速度で
   読み出す読出手段と、 前記受信手段により受信された番組データ、および前記
   読出手段により読み出された番組データのいずれかを切
   り換えて出力する切換手段と、 前記切換手段により出力された番組データを再生する再
   生手段と、 前記切換手段によって、前記読出手段に読み出された番
   組データが出力されている場合に、前記記憶手段におけ
   る前記読出手段による番組データの読み出し位置が前記
   書込手段による番組データの書き込み位置に追いついた
   時に、前記切換手段を制御して、前記受信手段により受
   信された番組データを前記再生手段に出力する制御手段
   とを具備することを特徴とする記録再生装置。
3. 【請求項３】 前記切換手段によって、前記受信手段に
   より受信された番組データが出力されている場合に、一
   時停止指示が与えられると、前記読出手段は一時停止指
   示があった時点で前記記憶手段に書き込まれ番組データ
   を読み出すとともに、前記制御手段は前記切換手段を制
   御して前記読出手段に読み出された番組データを前記再
   生手段に出力し、 一時停止指示が解除されると、前記読出手段は、一時停
   止指示があった時点以降に前記記憶手段に書き込まれた
   番組データを読み出すことを特徴とする請求項２に記載
   の記録再生装置。
4. 【請求項４】 前記受信手段は、複数の番組データのい
   ずれかを選択して受信することが可能であり、 前記切換手段によって、前記読出手段により読み出され
   た番組データが出力されている場合に、前記受信手段に
   受信される番組データが切り換えられると、前記制御手
   段は、前記切換手段を制御して、前記受信手段により受
   信された番組データを前記再生手段に出力することを特
   徴とする請求項２または３に記載の記録再生装置。
5. 【請求項５】 前記受信手段は、複数の番組データを同
   時に受信し、 前記書込手段は、前記受信手段によって受信された複数
   の番組データを前記記憶手段の異なる領域に各々順次書
   き込み、 前記読出手段は、前記記憶手段に書き込まれた複数の番
   組データのうち、使用者に指定された番組データを前記
   記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項１ないし
   ４のいずれかに記載の記録再生装置。
6. 【請求項６】 前記読出手段による前記記憶手段からの
   番組データの読み出し速度を設定する速度設定手段をさ
   らに具備することを特徴とする請求項１ないし５のいず
   れかに記載の記録再生装置。