JP2000031682A - ノイズフィルタ - Google Patents

ノイズフィルタ

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JP2000031682A
JP2000031682A JP10199933A JP19993398A JP2000031682A JP 2000031682 A JP2000031682 A JP 2000031682A JP 10199933 A JP10199933 A JP 10199933A JP 19993398 A JP19993398 A JP 19993398A JP 2000031682 A JP2000031682 A JP 2000031682A
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Masuo Kato
益生 加藤
Naohiro Kanazawa
直弘 金沢
Masayoshi Yamamoto
雅善 山本
Kazuo Tokari
和夫 戸苅
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズフィルタから磁性体が容易には外れ
ず、電線を傷つけない電線の固定手段を有し、2分割さ
れた磁性体の位置合わせが正確になって、磁性体の挿入
作業で破損がおきないノイズフィルタを提供すること 【解決手段】 ケース部11,12へ取り付けられる磁
性体固定部材18を有し、磁性体15における電線溝1
6に磁性体固定部材の中央部の外側面形状と符合する内
面形状である凹溝17が形成され、ケース部に形成され
た電線取出穴4に、磁性体固定部材の端部の外面形状と
符合する内面形状の取付溝13が形成される。そして、
磁性体固定部材が磁性体を跨ぐように配置された状態
で、取付溝,凹溝に磁性体固定部材が嵌め込まれ、固定
されることによって、ケース部から磁性体が離脱するこ
とを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子装置の電線に
使用されるノイズフィルタに関し、より具体的には、電
子装置の電線に後付けで装着されてその電線から発生す
るノイズや他の電子装置で発生して電線に流れ込むノイ
ズを吸収するノイズフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電線に装着されるノイズフィルタ
としては、環状のフェライト等の磁性体に電線を挿入す
ることにより、その電線を流れるノイズ電流を磁性体に
て吸収するようにしたノイズフィルタが知られている。
【0003】係る電線に後付けで装着されるタイプの電
線用ノイズフィルタとしては、電線を通す部分を円柱状
に除いて円管状のフェライトを軸方向に等分に2分割し
てケースの中に収め、そのケースで磁性体ごと電線の一
部を挟み込むように設置されるノイズフィルタが知られ
ている。
【0004】上記した従来のノイズフィルタについて、
図5を用いてさらに詳しく説明する。一面が開放された
ケース部1aとケース部1bは、内部にノイズ吸収用の
フェライト等の磁性体2を収納可能となっている。そし
て、それら両ケース部1a,1bはヒンジ部3を介して
接続され、これによりケース部1aとケース部1bを開
いたり閉じたりできるようになっている。
【0005】また、ケース部1a,1bの長手方向両側
面開放側には、半円弧状の切り欠き部からなる電線取出
穴4が形成されている。この電線取出穴4は、ケース部
1とケース部2を閉じたときに円形状の開口部となり、
電線が挿入可能としている。さらに、この半円弧状の電
線取出穴4の内周面には、突起4aが設けられている。
これにより、ケース部1aとケース1bにより電線が挟
み込まれた場合に、係る突起4aが電線の被覆に他の部
分より強くはまりこんで、電線の動きやずれを抑制する
ようになっている。
【0006】一方、磁性体2は、フェライト等の磁性材
料で形成され、全体的な形状としては、筒状体を2分割
した形状からなる。つまり各磁性体2の接合面側中央に
は、軸方向に延びるようにして電線溝5が形成されてい
る。そして、この電線溝5は、ノイズフィルタとして設
置された場合に電線を通すための貫通孔となる部分であ
り、電線の直径よりも内径が一回り広い管となるように
形成される。
【0007】さらにケース部1bの底面(奥面)には、
バネ部6を設け、磁性体2に電線の中心軸方向への力を
付勢し、磁性体2がもう一方の磁性体2に面接触するよ
うにしている。
【0008】また、ケース部1a,1bの軸方向に沿っ
た両側縁には、取付爪7が設けられている。そして、こ
の取付爪7に応じて磁性体2の接合面の軸に沿った両外
側縁に取付凹部8が設けられており、磁性体2をケース
部1a,1b内に挿入した際には、この取付凹部8に上
記したケース部1a,1bに設けられた取付爪7が係合
されて磁性体2がケース部1aやケース部1bから脱落
するのを防いでいる。
【0009】また、ケース部1aのヒンジ部3と対向す
る辺には係止爪9aが設けられ、この係止爪9aと係止
する係止部9bがケース部1bのヒンジ部3と対向する
辺に設けられている。そして、両ケース部1a,1bを
閉じた状態でそれら係止爪9aと係止部9bとをはめ合
わせることにより、ケース部1aとケース部1bは箱状
に固定される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズフィルタでは、磁性体2を保持するためには薄く
短く形成された取付爪7により抑えられているだけなの
で、磁性体2の保持力が弱く、磁性体2がケース部1
a,1bから外れやすいという問題を有する。一方、磁
性体2の保持力を上げるためには、取付爪7の長さを長
くするか、厚みを増す必要があるが、そのような構成に
すると、磁性体2をケース部1a,1b内に挿入すると
きに、取付爪7が妨げとなってしまい、磁性体2をケー
ス部1a,1b内に装着できないか、挿入時に取付爪7
を損傷してしまうおそれがある。
【0011】また、取付爪7が湾曲して磁性体2のケー
ス内の装着を許容するということは、取付爪7は弾性変
形しやすいことを意味するので、逆に言うと、磁性体2
が離脱しようとした場合にも弾性変形してそれを許容し
てしまうおそれがある。その点でも保持力が弱い。
【0012】また、従来のノイズフィルタでは、電線を
固定する部分(突起4a)がノイズフィルタの匡体の電
線の取り出し口周辺に集中して行われていたので、電線
の被覆を傷つけやすかった。さらに、磁性体2がケース
部1a,1bの中で遊んでしまい、所望の位置に位置で
きずに2分割された磁性体2を組み合わせる場合の位置
合わせが正確ではないことがあった。また、磁性体2の
ケース部1a,1bへの挿入作業中に取付爪7を破損し
やすかった。
【0013】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、ノイズフィルタから磁性体が容易には外れず、電線
を傷つけない電線の固定手段を有し、2分割された磁性
体の位置合わせが正確になって、磁性体の挿入作業で破
損がおきないノイズフィルタを提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るノイズフィルタでは、電子装置に
接続された電源線路または信号線路となる電線の一部の
外周部を囲むようにして配置される2個一対の半割筒型
(実施の形態では、半割円筒形としているが、必ずしも
円筒形である必要はない)の磁性体と、その磁性体を各
々収納する2分割された一対のケース部とを備えたノイ
ズフィルタであって、前記磁性体は接合面側の中央に軸
方向に延びる電線溝を有し、前記一対のケース部の軸方
向両端面の開放側中央には前記電線の挿入を許容する電
線取出穴を設け、前記電線取出穴の内壁面に、取付溝を
設け、前記ケース部に収納された前記磁性体の前記電線
溝に接触するとともに、両端部が前記取付溝に結合する
ことにより、前記磁性体を固定する磁性体固定部材とを
備えるように構成した(請求項1)。
【0015】このように構成すると、ケース部に磁性体
を挿入した状態で磁性体固定部材の端部を取付溝に固定
すると、磁性体固定部材は磁性体の軸方向を跨ぐように
して装着されているので、磁性体がケース部から外れる
方向には磁性体固定部材が横たわるように位置してお
り、その進路を遮断しているので磁性体がケース部から
離脱することは可及的に抑制される。
【0016】また、磁性体固定部材の両端がケース部の
軸方向両端面に設けた電線取出穴の内壁面(取付溝)に
固定されることから、軸方向でケース部の容積にほぼ合
致する形状の磁性体を配置することができ、磁性体の位
置ずれを可及的に防止することができる。さらに、ノイ
ズフィルタの取付スペースの関係で、磁性体を軸方向に
薄くなる形状としても、ケース部内の容積とほぼ同様の
体積である磁性体をケース部内に配置することができる
ので、ノイズフィルタの大きさと比較して、良好なノイ
ズ除去の特性を得ることができる。
【0017】また好ましくは、前記取付溝は、前記ケー
スの開放側に向けて狭くなる逆テーパ状に形成すること
である(請求項2)。磁性体固定部材の両端部の側面が
取付溝の側面にひっかかるので、磁性体固定部材が取付
溝から離脱することが可及的に抑制される。
【0018】また好ましくは、前記磁性体固定部材と接
触する前記電線溝に、その磁性体固定部材と符合する凹
溝を形成し、前記磁性体の軸方向と直交する方向への移
動を抑制するように構成することである(請求項3)。
係る構成にすると、磁性体固定部材が凹溝に符合してい
るので、磁性体の軸方向と直交する方向への移動を抑制
される。よって、一対の磁性体の軸方向と直交する方向
への相対位置合わせが行われ、両磁性体の接合面積が所
望の量だけ確保でき、磁気抵抗を低下させないように
し、高品質のノイズフィルタを構成できる。
【0019】さらに好ましくは、前記磁性体固定部材の
電線接触面に、滑り止め加工することである(請求項
4)。ここで「滑り止め加工」は、実施の形態では、
「突起20,くさび状突起23,波型突起24,ヤスリ
状突起25,スリット26」に対応し、電線の周囲に接
触し、軸方向に移動するのを抑止する保持機構としての
機能を有するものを意味する。
【0020】係る構成にすると、電線へノイズフィルタ
を取り付けた場合に、滑り止め加工された磁性体固定部
材の接触面により、電線に沿って複数箇所で全体的に抑
止力が働く。よって、電線の被覆の一部に応力集中する
ことがなく、さらに接触面積の増加や電線と結合しよう
とする力が増加するので、電線を確実に固定することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1,図2は、本発明に係るノイ
ズフィルタの好適な一実施の形態を示している。なお、
図5に示した従来品に対応する部分については、同一符
号を付している。同図に示すように、本形態では、一面
が開放された半割円筒箱状のケース部11とケース部1
2がヒンジ部3を介して連結され、開閉可能となってい
る。そして、このケース部11,12は、ポリアミド樹
脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ABS樹脂、
または、ポリカーボネート樹脂等の高分子材料等による
一体成形により製造するようにしている。
【0022】これら、両ケース部11,12を閉じた際
に係止爪9aと係止部9bをはめることにより、閉じた
状態を保持するようにしている。そして、それら係止爪
9a,係止部9bも、一体成形によりケース部11,1
2と同時に形成される。
【0023】また、各ケース部11,12の底面には、
弧状に湾曲したバネ部6を配置し、このバネ部6の弾性
力を利用して磁性体15を電線15の中心軸方向へ付勢
するようになっている。このバネ部6も、別部材からな
る板バネ等を配置してもよく、或いは、ケース部11,
12と一体に形成してもよい。
【0024】さらに、バネ部6は、本形態では両ケース
部11,12に設けたため、各ケース部11,12に装
着した磁性体15は、両側から中央に向かって付勢され
る。よって、接合面も中央になるので好ましいが、必ず
しも両方に設置する必要はなく一方のみにバネ部を設け
てもよい。そのようにしても、両磁性体15同士の接合
面を密着させることができる。
【0025】さらにまた、本形態にも、両ケース部1
1,12の長手方向両側面の開放側中央に半円弧状の切
り欠き部からなる電線取出穴4を設けているが、その内
周面には従来のように突起4aは設けていない。そし
て、その電線取出穴4の内径は、電線の直径よりも一回
り大きくしている。これにより、この電線取出穴4自体
では電線を固定する機能は有していない。
【0026】一方、各ケース部11,12内に装着する
磁性体15は、フェライト等の磁性材料で形成され、接
合面中央部に軸方向に延びる電線溝16が形成されてい
る。そして、各ケース部11,12を閉じた状態ではそ
れぞれに実装された2つの磁性体15が接合されて、筒
状体が形成される。このとき、電線溝16により形成さ
れる空間形状は円柱状となり、その内径は装着する電線
の外径よりも一回り大きくなるように設定している。ま
た、磁性体15の外形状は、ケース部11,12の内形
状にほぼ一致させ、ノイズ除去をするのに十分な量を確
保している。上記した構成は、従来のものと基本的に同
様である。
【0027】ここで本形態では、各ケース部11,12
に形成された電線取出穴4の最奥部に、取付溝13を形
成している。そして、同じケース部11に形成された対
向する取付溝13は、中心軸に平行な同一の線上に形成
されている。
【0028】また、本形態では、各電線溝16の最奥部
に、軸方向に平行な凹溝17を形成している。この凹溝
17は、その両端が磁性体15の長手方向両端面に達し
ている。そして、これら取付溝13と凹溝17は、とも
に、矩形状の凹部となっているが、その寸法形状は凹溝
17のほうが大きく設定されている。
【0029】そして、この取付溝13と凹溝17内に、
帯板状の磁性体固定部材18を装着している。係る磁性
体固定部材18は、その本体部分の外周面形状と凹溝1
7の内周面形状とを略一致させ、磁性体固定部材18の
露出表面と電線溝16の内周面とはほぼ連続した面を形
成するようになっている。
【0030】さらに、磁性体固定部材15の長さは、ケ
ース部11,12の軸方向の長さとほぼ一致させてお
り、その両端部19の幅を、凹溝17に符合する本体部
分の幅よりも狭くしている。そして具体的な寸法形状と
しては、ケース部11,12に形成した取付溝13の内
形状と等しくしている。
【0031】つまり、磁性体15をケース部11,12
内に挿入配置した状態で磁性体固定部材18を凹溝17
内に装着するとともに、その両端部19を取付溝13に
挿入し、両端部19を接着剤などにより固定する。する
と、磁性体固定部材18は、磁性体15の長手方向にわ
たって接触して保持し、しかも、磁性体15がケース部
11,12から離脱する方向を遮るようにして磁性体固
定部材18が横断配置されているので、確実に磁性体1
5の離脱が防止される。
【0032】さらには、磁性体固定部材18が磁性体1
5の凹溝16内に符合されているので、磁性体15が短
手方向に移動するのが抑制される。その結果、両ケース
部11,12に装着された磁性体15の短手方向の相対
位置が位置決め固定されることになる。よって、両磁性
体15の接触面積は所望の値をとれる。さらにまた、ノ
イズフィルタの寸法に対して磁性体15の寸法形状を可
及的に大きくすることができ、電線溝16内に配置され
る電線21のノイズ除去の特性を良好にすることができ
る。
【0033】また、本形態では磁性体固定部材18の露
出側表面に突起20を3個設けている。この突起20
は、半球状からなり、図2に示すように、磁性体15,
両ケース部11,12で電線21を挟み込んだ場合に
は、係る突起20が電線21の被覆に食い込み、より確
実に固定するようになっている。しかも、突起20によ
り広範囲に電線21が固定されるので、電線21の被覆
を傷つけることなく確実に電線を固定できるノイズフィ
ルタとすることができる。なお、本実施の形態では、磁
性体15に凹溝17を設けたが、本発明はこれに限るこ
とはなく、凹溝を形成しない場合にも適用可能である。
【0034】また、上記した実施の形態では、磁性体固
定部材18の両端19並びにそれが符合する取付溝13
の形状を矩形状としたため、挿入作業はしやすいものの
両者が離脱しやすいので接着剤などにより固定するよう
にしていた。但し、本発明はこれに限ることはなく、例
えば図3に示すように、取付溝13の内形状を径方向中
心側、つまり、ケース部11,12の開放側にいくに従
って狭くなる逆テーパ状に形成し、これにともない磁性
体固定部材18の両端部19の外形状を台形状(その寸
法形状は、取付溝13の内形状とほぼ一致させる)とし
てもよい。
【0035】これにより、取付溝13に磁性体固定部材
18の端部19を符合させた状態では、磁性体固定部材
18がケース部11,12の開放側に移動して離脱する
のが抑制される。また、軸方向の移動はもともと両端部
19の幅を狭くしているので阻止される。従って、磁性
体固定部材18は、3次元方向への移動が規制されるた
め、確実に磁性体15を保持できる。
【0036】なお、この場合に磁性体固定部材18(端
部19)をケース部11,12の取付溝13内に装着す
る処理は、ケース部11,12及び磁性体固定部材18
が合成樹脂から形成されているため、ある程度の弾性変
形が可能なことを利用し、開放側から押し込むことによ
り実現できる。
【0037】また、上記した実施の形態及び変形例で
は、いずれも磁性体固定部材18の端部19の幅を狭く
するようにしたが、これは、磁性体固定部材18が軸方
向に移動するのを抑制するためであるので、必ずしもは
必須の要件ではなく、同一幅等にしてもよい。そして、
図3(B)に示すように、同図(A)を基本構成として
同一幅とした場合には、磁性体固定部材18を取付溝1
3に対してスラスト移動(軸方向と平行に移動)するこ
とにより、取付溝13の逆テーパの角度がきつくても確
実に装着することができ、装着後の抜けも防止できる。
【0038】図4は、図1の磁性体固定部材18におけ
る、滑り止め加工の他の実施の形態を示すものである。
すなわち、同図(A)では、第2の実施の形態として、
磁性体固定部材18の電線接触面状にくさび状の突起2
3を形成した。この場合には、前記した球状突起20よ
りもより確実な電線の固定が可能となる。
【0039】また、同図(B)では、第3の実施の形態
として、磁性体固定部材18の電線接触面状に波型の突
起24を形成した。この場合には、前記した球状突起2
0よりもより確実な電線の固定が可能で、さらに電線の
被覆を傷つけることが少なくなる。
【0040】さらに、同図(C)では、第4の実施の形
態として、磁性体固定部材18の電線接触面状にヤスリ
目状の突起25を形成した。この場合にも、前記した球
状突起20よりもより確実な電線の固定が可能で、さら
に電線の被覆を傷つけることが少なくなる。
【0041】そして、同図(D)では、第5の実施の形
態として、磁性体固定部材18の電線接触面状に電線の
軸方向に垂直にスリット26を形成した。この場合に
は、電線の被覆を傷つけることが非常に少なくなる。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るノイズフィルタは、ノイズ
フィルタの匡体のケース部に挿入した磁性体を、軸方向
にわたるように押さえ込むようにして磁性体固定部材を
ケース部に装着するので、磁性体の離脱を抑制できる。
【0043】また、ケース部内の容量とほぼ同じ体積の
磁性体を配置することができるので、ノイズフィルタの
寸法に対して、係る磁性体の体積の比率が大きくなる。
すなわち、ノイズフィルタの寸法形状に対するノイズ除
去能力の特性が良好となる。これにより、実施の形態で
示したように、磁性体が円筒形の場合には通常その軸方
向が短いタイプに適用されることが多いが、本発明で
は、磁性体の寸法形状をケース部の軸方向いっぱいに設
定することができる(もちろん小さくしても問題はない
が)ので、顕著な効果が得られる。
【0044】また、請求項2のように構成した場合に
は、磁性体取付部材とケース部の結合を確実に行うこと
ができるので、より好ましい。さらに、磁性体に凹溝を
設けた場合(請求項3)には、磁性体の位置決めが容易
になり、対向する磁性体との位置ずれを可及的に抑制す
ることができるので、ノイズ除去の特性も向上する。
【0045】磁性体固定部材に滑り止め加工(保持機
構)を設けた場合(請求項4)には、電線を挟み込んで
電線にノイズフィルタとして取り付けることで、磁性体
が容易に外れず、電線の固定面積が増えるので、電線を
傷つけないノイズフィルタが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るノイズフィルタの全体構成の実施
の形態の一例を示す図である。
【図2】本発明に係るノイズフィルタにおける磁性体固
定部材の電線固定の構造を示す図である。
【図3】(A)は変形例(その1)の要部を示す図であ
る。(B)は変形例(その2)の要部を示す図である。
【図4】図1に示す磁性体固定部材の他の実施の形態を
示す図である。
【図5】従来技術のノイズフィルタを示す図である。
【符号の説明】
4 電線取出穴 11,12 ケース部 13 取付溝 15 磁性体 16 電線溝 17 凹溝 18 磁性体固定部材 19 端部(磁性体固定部材の端部) 20 突起(滑り止め加工) 21 電線 23 くさび状の突起 24 波型の突起 25 ヤスリ状の突起 26 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雅善 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 戸苅 和夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 Fターム(参考) 5E070 AA20 AB01 BA18 DA03 5E321 AA32 BB51 CC01 GG09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子装置に接続された電源線路または信
    号線路となる電線の一部の外周部を囲むようにして配置
    される2個一対の半割筒型の磁性体と、その磁性体を各
    々収納する2分割された一対のケース部とを備えたノイ
    ズフィルタであって、 前記磁性体は接合面側の中央に軸方向に延びる電線溝を
    有し、 前記一対のケース部の軸方向両端面の開放側中央には前
    記電線の挿入を許容する電線取出穴を設け、 前記電線取出穴の内壁面に、取付溝を設け、 前記ケース部に収納された前記磁性体の前記電線溝に接
    触するとともに、両端部が前記取付溝に結合することに
    より、前記磁性体を固定する磁性体固定部材とを備えた
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記取付溝は、前記ケースの開放側に向
    けて狭くなる逆テーパ状に形成したことを特徴とする請
    求項1に記載のノイズフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記磁性体固定部材と接触する前記電線
    溝に、その磁性体固定部材と符合する凹溝を形成し、前
    記磁性体の軸方向と直交する方向への移動を抑制したこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のノイズフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記磁性体固定部材の電線接触面は、滑
    り止め加工されていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載のノイズフィルタ。
JP10199933A 1998-07-15 1998-07-15 ノイズフィルタ Withdrawn JP2000031682A (ja)

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