JP2000031513A - CdS/CdTe太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

CdS/CdTe太陽電池およびその製造方法

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潤二 中島
Akira Hanabusa
彰 花房
Mikio Murozono
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各構成膜の密着性、電気的接合性および均一
製膜性を向上させ、高変換効率、高信頼性のCdS/C
dTe太陽電池を提供する。 【解決手段】 透明導電膜とCdS膜との間、CdTe
膜とカーボン電極との間の少なくとも一方に亜鉛化合物
層を介在させる。さらに、透明導電膜と透明基板との間
に酸化チタン膜を形成する。さらにこの酸化チタンに紫
外線を照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CdS/CdTe
太陽電池に関するもので、特に、高効率化と品質安定化
の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、炭酸ガスによる地球温暖化、オゾ
ン層の破壊等、地球環境問題がクローズアップされる
中、新エネルギー開発、とりわけ太陽電池の早期実用化
に対する期待はますます高まっている。しかしながら、
太陽電池の早期実用化の為には多くの課題が残ってお
り、特に、変換効率の向上、信頼性向上と低コスト化、
製造工程の安定化は重要な課題である。そのような中
で、CdS/CdTe太陽電池は、光吸収層として最適
な禁制帯幅に近い1.4eVのCdTeを用いており、
また、使用材料も安価なことから、低コスト高効率太陽
電池の本命の一つとして期待されている。
【0003】CdS/CdTe太陽電池は、一般的に、
バリウムホウ珪酸ガラスなどの透光性基板上に透明導電
膜、硫化カドミウム(以下、CdSという)の膜、テル
ル化カドミウム(以下、CdTeという)の膜を順次形
成し、その上にカーボン電極などのCdTe側電極を形
成して構成される。CdS/CdTe太陽電池の作製方
法は、種々試みられており、製造装置が安価な印刷・焼
結法で製造された太陽電池がすでに電卓用等として広く
使用されている。しかし、上記の印刷・焼結法では、そ
れぞれの層が厚く形成され、半導体としての抵抗が大き
く、電気的損失が大きい。また、CdS層が厚いため、
太陽光吸収材料であるCdTeへの光の侵入が大きく損
なわれるので、太陽電池としての変換効率が低い。これ
を高効率化するためには、CdS膜とCdTe膜の薄膜
化が必要であり、そのために、例えば、スパッタ法によ
りそれぞれの層を蒸着して薄膜を形成する方法などが検
討されている。
【0004】しかし、太陽電池の高効率化のためには、
薄膜化とともに 、以下に述べるような問題があった。
まず、CdTe側電極として一般的に用いられるカーボ
ン電極に関しては、その主要導電材料であるグラファイ
トの形状が粗く、CdTe膜との接触割合が表面積に対
して小さいことなどから、CdTe膜表面とカーボン電
極との界面抵抗の低減が困難なので、集電効率の向上に
妨げになっていた。これを改善するために、グラファイ
トとCdTe膜表面を結着させるための樹脂を用いた場
合には、この樹脂層が界面抵抗を増大させる問題があっ
た。また、上記の樹脂を用いない場合には、カーボン電
極自体の結着性、およびカーボン電極とCdTe膜との
密着性が悪いために、寿命信頼性、製造安定性に問題が
あった。
【0005】また、CdS膜に関しては、CdS層が粒
子の重なりによる多孔層であるため、透明導電膜との密
着性、接合性が不十分であり、両者の間の界面抵抗を低
減させることが困難であり、しかも、均一な厚みに製膜
するのが困難であった。更に、CdS/CdTe太陽電
池の土台となる透明導電膜も基板上に均一な厚みに製膜
することが困難であり、その上に形成されるCdS膜、
CdTe膜およびカーボン電極層も下地の影響を受けて
均一性を得るのが難しくなる問題があった。しかし、上
記問題点を解決するための有効な手法がなく、その解決
が今後の重要な課題とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、透明基板上
に透明導電膜、CdS膜、CdTe膜、およびカーボン
電極が順次積層された構成のCdS/CdTe太陽電池
の上記問題点に鑑み、CdTe膜とカーボン電極間、C
dSと透明導電膜間の密着性向上と界面抵抗の低減を図
り、高効率、長寿命化、かつ高信頼性の太陽電池を提供
することを目的とする。本発明は、また、透明導電膜の
均一製膜を図り、その上に形成される膜の均一製膜と大
面積化をも可能にして、安定した高品質の太陽電池を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるCdS/C
dTe太陽電池は、透明導電膜とCdS膜との間と、C
dTe膜とカーボン電極層の間との、少なくともいずれ
か一方に、亜鉛化合物層を介在させたものである。これ
により、各構成膜間の密着性と電気的接合性およびPN
特性を高め、太陽電池の変換効率を高め、長寿命化する
ことができる。
【0008】本発明によるCdS/CdTe太陽電池
は、透明導電膜と透明基板との間に、酸化チタン層を介
在させたものである。さらに、本発明によるCdS/C
dTe太陽電池の製造方法は、前記酸化チタン膜を透明
導電膜と透明基板との間に形成した後、この透明基板に
紫外光を照射する工程を有すものである。これにより、
透明基板との接合性、密着性が良好で、均一な厚さの透
明導電膜が得られ、さらに、その膜上にCdS膜または
亜鉛化合物層を均一な厚さで形成することができるの
で、高効率太陽電池を高品質に安定して製造することが
できる。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、本発明により透明導電膜と
CdS膜との間に亜鉛化合物層を形成することによっ
て、透明導電膜とCdS膜との密着性を向上させ、さら
に透明導電膜に対するCdSの粒状点接触接合の接合性
を向上させることができる。これは、前記亜鉛化合物層
が形成される過程での、亜鉛化合物とCdSの化学反応
により、前記亜鉛化合物層のCdS膜との接合部とその
近傍にCdZnSが生成し、その化学結合により前記の
密着性と接合性が向上して界面抵抗が低減するためであ
る。さらに、前記亜鉛化合物層を形成すると、前記Cd
ZnSがCdTeの吸収波長に対してほぼ透明性を有
し、これを透過するため、CdS膜を薄くでき、バンド
ギャップを上げてPN特性を向上させることができる。
【0010】また、本発明によりCdTe膜とカーボン
電極の間に亜鉛化合物層を形成することによって、カー
ボン電極とCdTe膜との接合性及び密着性を向上させ
ることができる。これは、前記亜鉛化合物層が形成され
る過程での亜鉛化合物とCdTeの化学反応により、前
記亜鉛化合物層のCdTe膜との接合部とその近傍にZ
nTeが生成し、その化学結合により前記の密着と接合
性が向上するためである。以上のように、本発明による
亜鉛化合物層の作用により、各膜間の抵抗を減少させ、
CdTe膜への光透過性、光利用効率を向上させて、C
dS/CdTe太陽電池の出力電流を向上させることが
できる。
【0011】前記亜鉛化合物層の有効な形成方法として
は、透明基板上あるいはCdS膜上に亜鉛化合物を含む
溶液を塗布して形成した膜を熱処理する方法が一例とし
て挙げられる。これに用いる亜鉛化合物としては、Cd
SあるいはCdTeと反応して容易にCdZnSあるい
はZnTeを形成するもの、特に、酸化亜鉛やオクチル
酸亜鉛などが好ましい。また、あらかじめ前記亜鉛化合
物を含有させたカーボンペーストをCdTe膜上に塗布
した後、熱処理することにより、カーボン電極の形成と
同時に、前記作用を有するZnTeなどを含む亜鉛化合
物をCdTe膜とカーボン電極の間に生成させることも
できる。
【0012】また、本発明は、透明導電膜と透明基板と
の間に、酸化チタン膜を形成することにより、透明導電
膜の均一な製膜を可能にするもので、前記酸化チタン膜
を透明基板上に形成した後、この透明基板に紫外光を照
射することにより、特に顕著な効果が得られる。前記酸
化チタン膜は、透明導電膜形成面の接触角を低下させる
が、これに紫外線照射することにより表面改質されて、
さらにこの性質が大きく増幅される。これにより、透明
導電膜の透明基板への濡れ性(湿潤性)を向上させるこ
とができ、酸化インジウム錫(以下、ITOという)や
酸化錫などの透明導電膜の蒸着法などにおける均一な製
膜が可能となる。更に、前記濡れ性の向上により、成膜
された透明導電膜の凹凸が減少し配向性が均一になるた
め、透明導電膜上に形成されるCdS膜または亜鉛化合
物層もその影響を受け、透明導電膜への濡れ性が良くな
り、均一性、接合性が良好な製膜ができる。以上のよう
に、前記酸化チタンの作用により、透明基板との接合
性、密着性が良好で、均一な厚さの透明導電膜を形成
し、この膜上にCdS膜または亜鉛化合物を均一に形成
することができるので、高効率太陽電池を高品質に安定
して製造することができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明を具体的な実施例を挙げてよ
り詳しく説明する。 《実施例1》図1に、実施例として作製した太陽電池の
一部分である単セルの模式断面を示す。まず、ガラス基
板1(#1737)に厚さ1000オングストロームの酸化
チタン膜8をスパッタ法により蒸着した後、このガラス
基板1に、紫外線照射ランプにより、波長360nm近辺、
出力33mW/cm2の条件で紫外線を1分間照射した。このガ
ラス基板1上に、厚さ2500オングストロームのITO2
をスパッタ法により形成した。ITO2を形成後のガラ
ス基板の表面抵抗率は7Ω/□であった。次いで、厚さ
800オングストロームのCdS膜3をITO2の表面に
蒸着した。これを160℃で30分間加熱した後、素早
くCdTe蒸着槽に入れて厚さ5μmのCdTe膜4を
蒸着した。 その後、0.3モルのCdCl2水溶液をC
dTe膜4に塗布し、酸素濃度1%の窒素雰囲気のベル
ト式電気炉中で415℃で30分間加熱し、水洗の後、
120℃、30分間加熱乾燥した。このCdTe膜4を
単セル単位に分割するため、ガラス基板側からSHGレ
ーザ光を照射してCdTe膜4を部分的に除去し、パタ
ーニングを行った。
【0014】次いで、この分割された各CdTe膜4上
にカーボンペーストをスクリーン印刷した後、150℃
で30分間加熱して溶媒を除去し、酸素濃度120pp
m以下の窒素雰囲気中において、375℃で30分間の
熱処理を行ってカーボン電極5を形成した。カーボンペ
ーストは、黒鉛粉末、ポリビニルブチラール、カーボン
ブラックを17:3:3の重量比で配合し、撹拌混合し
て調整した。続いて、CdTe膜が除去された部分に露
出したCdS膜3上に、銀およびインジウムの混合ペー
ストをスクリーン印刷した後、200℃で60分間加熱
してAgIn電極6を形成させた。また、銀ペーストを
カーボン電極5上にスクリーン印刷後、170℃で60
分間加熱してAg電極7を形成した。このようにして、
34cm角のガラス基板上に、図1に示す2cm×0.
5cmの単セル群が構成された太陽電池を作製した。
【0015】《比較例1》酸化チタン層8を形成しない
以外は、実施例1と同じ方法で太陽電池を作製した。
【0016】次に、同一基板上に構成された太陽電池の
単セル群の内、ほぼ等間隔の位置に形成された単セル4
9セルを選択し、それぞれの単セルの変換効率を測定し
た。測定はソーラーシミュレータを用いて、25℃でA
M1.5,100mW/cm2の疑似太陽光を照射して
行った。その結果、実施例1では15.4%〜15.5
%の高変換効率が確認され、基板全面に形成された各単
セルがほぼ一定の安定した特性を示すことが観測され
た。一方、比較例1では14.0%〜15.3%と大き
なバラツキを示した。また、走査電子顕微鏡(SEM)
及びトンネル顕微鏡(TEM)での観察、および分光波
長特性(透過率)の測定の結果、実施例1では、透明導
電膜、CdS膜、CdTe膜ともに、基板全面の膜厚バ
ラツキが±0.5%以下と均一に製膜できたのに対し、比
較例では±5%程度の大きなバラツキが観測された。
【0017】《実施例2》実施例1と同様に、ガラス基
板1上に酸化チタン膜8を形成し、この上にITO2を
形成した。次いで、このITO2上にオクチル酸亜鉛溶
液(日本化学産業株式会社製ニッカオクチックス亜鉛8
%)をスピナーにより、3000rpmでスピンコートした
後、150℃で30分間加熱した。この熱処理によって、膜
厚4500オングストロームの亜鉛化合物層9を形成した。
その後、実施例1の膜厚の約1/2のCdS膜3を製膜し
た。それ以外の工程は、実施例1と同様にして太陽電池
を作製した。このように作製した太陽電池の単セル群の
変換効率を実施例1の場合と同様にして測定した結果、
15.7%〜15.8%の高い変換効率が得られ、基板
全面に形成された各単セルがほぼ一定の安定した良好な
特性を示すことが観測された。
【0018】以上のように、透明導電性膜上への亜鉛化
合物層の形成により、CdS膜を薄くすることができる
ので、CdTe膜への取り込み光が多くなり、しかもC
dS膜と透明導電膜との電気的な接合性が向上した結
果、特に出力電流が向上し、変換効率が向上したものと
考えられる。なお、XMA分析、SIMS分析の結果、
亜鉛化合物層中には主としてCdZnSとオクチル酸亜
鉛が混在していることが観測された。
【0019】《実施例3》CdCl2処理後のCdTe
膜4上に、実施例2で用いたオクチル酸亜鉛溶液をスピ
ンコートした後、150℃で30分間加熱する工程を加えた
以外は、実施例2と同様にして太陽電池を作製した。こ
の工程によって、膜厚4500オングストロームの亜鉛化合
物層9をCdTe膜4上にも形成した。このように作製
した太陽電池の単セル群の変換効率を実施例1の場合と
同様に測定した結果、15.9±0.03%の高い変換
効率が得られ、しかも基板全面に形成された各単セルが
ほぼ一定の安定した特性を示すことが観測された。この
特性の向上は、カーボン電極とCdTe膜との接合性が
向上し、電気的損失が減少したためと考えられる。これ
は、カーボン電極をピールテスト法で密着性を評価した
結果、本実施例の場合は表面が若干剥がれる程度であっ
たが、比較例1ではカーボン電極全体が剥がれたことか
らも裏付けられる。
【0020】また、85℃放置1000時間、85℃85%
高温高湿放置1000時間、60℃90%高温高湿放置1000
時間、耐光性試験、ヒートサイクル試験等での信頼性評
価の結果、変換効率の変化は、比較例1では−7〜−1
2%であるのに対し、実施例2では−3%以内と少な
く、特性、信頼性共に比較例1に比べて大きく向上して
いることが確認された。なお、耐光性試験の条件は、サ
ンシャインカーボンアーク灯式耐光性試験機において、
255W/m2の照度でパネル温度63℃、相対湿度5
0%RHで500時間とした。ヒートサイクル試験は、
−40℃、10分間と90℃、10分間、温度勾配87
℃/hのサイクルを200サイクル行った。
【0021】《実施例4》CdTe膜上にオクチル酸亜
鉛溶液をコートして亜鉛化合物層を形成する代わりに、
カーボンペースト中にペースト全体に対して実施例1で
用いたオクチル酸亜鉛溶液を3%添加した以外は、実施
例3と同様の方法で太陽電池を作製した。この太陽電池
の単セル群の変換効率を実施例1の場合と同様に測定し
た結果、実施例3とほぼ同様に15.8%〜15.9%
の一定した高い変換効率が観測された。また、SEM、
TEMによる観察、およびXMA(X線解析)の結果、
実施例3と同様にCdTe膜とカーボン電極との間に主
としてZnTe,ZnOが混在した亜鉛化合物層が形成
されていることが確認された。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、透明導電
膜とCdS膜間、CdTe膜とカーボン電極間の電気抵
抗の低減、CdTe膜の吸収光量の増大などが可能とな
り、高変換効率、高信頼性を備えたCdS/CdTe太
陽電池を得ることができる。さらに、上記太陽電池の各
構成膜が均一に製膜できるので、大面積化が容易とな
り、製造安定性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるCdS/CdTe太
陽電池の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明導電膜(ITO) 3 CdS膜 4 CdTe膜 5 カーボン電極 6 AgIn電極 7 Ag電極 8 酸化チタン膜 9 亜鉛化合物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 室園 幹夫 大阪府守口市松下町1番1号 松下電池工 業株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA09 FA02 FA10 GA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に透明導電膜、CdS膜、C
    dTe膜およびカーボン電極が順次積層して形成され、
    前記透明導電膜と前記CdS膜との間、前記CdTe膜
    と前記カーボン電極との間、の少なくともいずれか一方
    に、亜鉛化合物層が介在していることを特徴とするCd
    S/CdTe太陽電池。
  2. 【請求項2】 透明基板上に透明導電膜、CdS膜、C
    dTe膜およびカーボン電極が順次積層して形成され、
    前記透明基板と前記透明導電膜との間に酸化チタン膜が
    介在していることを特徴とするCdS/CdTe太陽電
    池。
  3. 【請求項3】 透明基板上に透明導電膜、CdS膜、C
    dTe膜およびカーボン電極が順次積層して形成され、
    前記透明基板と前記透明導電膜との間に酸化チタン膜が
    介在し、前記透明導電膜と前記CdS膜との間、および
    前記CdTe膜と前記カーボン電極との間に、亜鉛化合
    物層が介在していることを特徴とするCdS/CdTe
    太陽電池。
  4. 【請求項4】 透明基板上に透明導電膜、CdS膜、お
    よびCdTe膜を順次形成する工程、亜鉛化合物を含有
    させたカーボンペーストを前記CdTe膜上に塗布する
    工程、および前記塗布したカーボンペーストを熱処理す
    ることにより、亜鉛化合物を含むカーボン電極を形成す
    る工程を有することを特徴とするCdS/CdTe太陽
    電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 透明基板上に酸化チタン膜を形成する工
    程、前記酸化チタン膜を形成した透明基板に紫外線を照
    射する工程、および前記紫外線を照射した透明基板上
    に、透明導電膜、CdS膜、CdTe膜、およびカーボ
    ン電極を順次形成する工程を有することを特徴とするC
    dS/CdTe太陽電池の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007129512A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Showa Shell Sekiyu K.K. Cis系薄膜太陽電池モジュールの改良された耐久性試験方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129512A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Showa Shell Sekiyu K.K. Cis系薄膜太陽電池モジュールの改良された耐久性試験方法
US8242795B2 (en) 2006-05-01 2012-08-14 Showa Shell Sekiyu K.K. Method of testing durability of CIS based thin-film solar cell module

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