JP2000030143A - 密封食品の加熱自動販売機 - Google Patents

密封食品の加熱自動販売機

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JP2000030143A
JP2000030143A JP10210386A JP21038698A JP2000030143A JP 2000030143 A JP2000030143 A JP 2000030143A JP 10210386 A JP10210386 A JP 10210386A JP 21038698 A JP21038698 A JP 21038698A JP 2000030143 A JP2000030143 A JP 2000030143A
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Japan
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food
container
heating
sealed
vending machine
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JP10210386A
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Mamoru Tomita
守 冨田
Kenji Mizuguchi
建治 水口
Kazutaka Makino
收孝 牧野
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵又は冷凍された密封食品を、穿孔手段を
必要とせずに、マイクロ波加熱手段により安全に密封食
品を加熱し、販売できる密封食品の加熱自動販売機を提
供する。 【解決手段】 密封食品の収納室、密封食品を加熱する
マイクロ波加熱手段、加熱された密封食品を取り出す取
出口を備えた加熱自動販売機であり、前記密封食品が
a)マイクロ波透過性の容器本体、及びb)気体排出孔
を有する非通気性材の基板と、前記気体排出孔を被覆
し、容器本体の圧力の増加により自然に剥離可能な接着
強度で前記基板の上面に剥離可能に接合されたカバ−
体、からなる蓋材、からなる容器に充填密封されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封食品の加熱自
動販売機に関する。更に詳しくは、本発明は、密封食品
を加熱して販売する加熱自動販売機であって、密封食品
を加熱する前に容器に穿孔する必要がなく、構造が単純
で設置スペ−スが小さい加熱自動販売機に関する。
【0002】本発明において密封食品とは、食品を容器
に充填し、密封したものを意味する。
【0003】
【従来の技術】最近、密封食品の加熱自動販売機が普及
し始めている。このような加熱自動販売機は、機内に予
め密封食品を収納し、消費者が硬貨を投入する度に、密
封食品を加熱し、取出口に出し、消費者に提供するもの
である。
【0004】このような加熱自動販売機においては、密
封食品の加熱手段には種々のものがあり、例えば、密封
食品が缶飲料である場合には電磁誘導による誘電加熱法
を利用するものが知られている(例えば、特開平10−
111980号公報等)。また、予め密封食品を温蔵庫
に収納し、常時加熱する自動販売機も知られている。
【0005】一般に、加熱自動販売機を使用する消費者
は、手軽に、かつ素早く飲食できる密封食品を求めてい
るので、加熱時間は可及的に短いことが望ましい。この
ために、加熱手段として電子レンジを採用する加熱自動
販売機が普及し始めている。
【0006】従来、電子レンジ付きの加熱自動販売機に
おいては、密封食品を加熱する前に容器に穿孔し、加熱
中の容器内の空気、蒸気等を排出する必要があった。
尚、この場合の「穿孔」とは、孔を開けること以外に、
容器を開封する操作等を包含するものであり、要する
に、容器の内外を導通する操作全般を意味する用語であ
る。
【0007】密封食品を加熱する前に容器を穿孔する理
由は、仮に密封食品をそのままマイクロ波加熱手段によ
り加熱した場合には、容器内の食品の気化に伴い、容器
内の圧力が増加し、容器の破裂等を惹起し、自動販売機
内を汚染する危険を伴うためである。
【0008】従って、この場合、加熱自動販売機には容
器に穿孔するための手段が必要となり、このような穿孔
手段を備えた例としては、例えば、特開平10−124
745号に開示された技術が知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】加熱自動販売機におい
て、容器に穿孔する手段は、安全性に係わるものである
から厳格に動作することが必要であり、動作の確実性が
求められる。従って、一般に穿孔手段及びそのための制
御機器は高価であり、投資コスト、ランニングコストの
増加を招き、また保守点検を頻繁に行う必要があった。
更に、加熱自動販売機の容積も大きくなるため、設置ス
ペ−スの面で不利になる傾向にあった。
【0010】従って、従来の密封食品の加熱自動販売機
においては、穿孔手段が不可欠であったために、種々の
問題を生じていたのである。
【0011】また、予め密封食品を温蔵庫に収納し、常
時加熱する自動販売機においては、容器内の食品が長時
間、常時加温されているので、風味の劣化が生じ、商品
価値を低下させる不都合がある。
【0012】本発明者らは、冷蔵又は冷凍された密封食
品をそのままマイクロ波加熱手段により加熱し得る包装
材について鋭意研究を行った結果、気体排出孔を有する
非通気性材の基板と、前記孔を被覆し、包装袋内部の圧
力の増加により自然に剥離可能な接着強度で前記基板の
上面に接着された非通気性材のカバー体とからなる包装
材により容器を構成すれば、そのままマイクロ波加熱手
段により加熱し得ることを見い出し、本発明を完成し
た。
【0013】本発明の目的は、穿孔手段を必要とせず
に、安全に密封食品を加熱できる密封食品の加熱自動販
売機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、密封食品を収納する収納室、前記収納室よ
り密封食品を移送する第1の移送手段、前記第1の移送
手段の移送先に設置され移送された密封食品を加熱する
マイクロ波加熱手段、前記マイクロ波加熱手段により加
熱された密封食品を移送する第2の移送手段、及び、前
記第2の移送手段の移送先に設置される密封食品の取出
口を備えた密封食品の加熱自動販売機であって、前記密
封食品が、次のa)及びb)、 a)マイクロ波透過性の胴部及び底板を有し、食品が充
填される容器本体、 b)前記容器本体の開口部に被嵌され、次のb1)及び
b2)、 b1)気体排出孔を有する非通気性材の基板、 b2)前記気体排出孔を被覆し、容器本体の圧力の増加
により自然に剥離可能な接着強度で前記b1)の基板の
上面に剥離可能に接合されたカバ−体、からなる蓋材、
からなる容器に充填密封され、マイクロ波加熱手段によ
り加熱する際に容器を穿孔せずに加熱し得ることを特徴
とする密封食品の加熱自動販売機、である。
【0015】また、前記本発明は、前記容器が、次の
a)〜c)、 a)マイクロ波透過性の胴部及び底板を有し、食品が充
填される容器本体、 b)前記容器本体の開口部に被嵌され、次のb1)及び
b2)、 b1)気体排出孔を有する非通気性材の基板、 b2)前記気体排出孔を被覆し、容器本体の圧力の増加
により自然に剥離可能な接着強度で前記b1)の基板の
上面に剥離可能に接合されたカバ−体、からなる蓋材、 c)前記a)の容器本体の胴部の、食品の液面よりも上
の範囲に貼着されるシ−ト状断熱材、からなること、を
望ましい態様としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に前記課題を解決するために
案出した本発明を説明するが、本発明の要素には後記す
る実施例の要素との対応を容易にするため、実施例の要
素の符号をカッコで囲み、付記している。本発明を後記
の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の
理解を容易にするためであって、本発明の技術的範囲を
実施例に限定するためではない。
【0017】図1は、本発明の密封食品の加熱自動販売
機の外観を示す斜視図である。図2は、図1のX−X´
線における断面を示す概略断面図である。図3は、図1
のY−Y´線における一部断面及びZ−Z´線における
一部断面を示す概略断面図である。
【0018】本発明の加熱自動販売機(100)は、収
納室(110。図2又は図3参照)、第1の移送手段
(112、121。図2又は図3参照)、マイクロ波加
熱手段(130。図3参照)、第2の移送手段(12
1、140、150。図2又は図3参照)、及び、密封
食品(S)の取出口(102。図1参照)を備えてい
る。
【0019】密封食品(S)を収納する収納室(11
0)は、密封食品(S)が常温で流通できるものであれ
ば、常温の収納庫で良いが、密封食品(S)が冷蔵食品
であれば収納室(110)は冷蔵庫とする。また密封食
品(S)が冷凍食品であれば収納室(110)は冷凍庫
とする。
【0020】この収納室(110)には、密封食品
(S)を順次送り出すための機構(114、115)を
設けることが望ましい。密封食品(S)は、通常、1個
づつ販売されるためである。
【0021】収納室(110)に収納された密封食品
(S)は、第一の移送手段(112、121)によって
収納室(110)から搬出される。第一の移送手段(1
12、121)は、単一の移送装置によって構成しても
良いが、複数の移送装置(112、121)によって構
成しても良い。要は、収納室(110)から密封食品
(S)を搬出し、マイクロ波加熱手段(130)に搬入
できるものであれば、いかなる形態をとっても良い。こ
のような移送装置としては、ベルトコンベア−を例示す
ることができる。
【0022】マイクロ波加熱手段(130)は、密封食
品(S)が搬入された後、密封食品(S)にマイクロ波
を照射し、加熱する手段である。マイクロ波加熱手段
(130)の構造は、密封食品(S)を遮蔽し、加熱自
動販売機(100)の他の箇所にマイクロ波を漏れさせ
ない構造のものが望ましい。
【0023】マイクロ波加熱手段(130)によって加
熱された密封食品(S)は、第二の移送手段(121、
140、150)によって、取出口(102)まで搬送
される。第二の移送手段(121、140、150)
は、前記第一の移送手段(112、121)と同様に、
単一の移送装置によって構成しても良く、また複数の移
送装置(121、140、150)によって構成しても
良い。更に、第一の移送手段(112、121)と一体
に構成することもできる。
【0024】取出口(102)は、加熱した密封食品
(S)を購買者が取り出すための出口であるが、この取
出口(102)には常時は蓋をし、加熱した容器(C)
を取り出せる状態になった時にのみ蓋が開く態様とする
ことが望ましい。これは、取出口(102)に塵埃が混
入することを防止するとともに、購買者の安全を担保す
るためである。
【0025】以上の要素を備えた本発明の加熱自動販売
機(100)は、全ての要素が制御装置(図示せず)に
よって自動制御される。具体的には、現金投入盤(10
3)、商品選択ボタン(105)、釣銭取出口(10
4)等と一体的に構成された制御装置を内蔵しており、
この制御装置の作動により、密封食品(S)の搬出、加
熱、取出口(102)へのセット等、一連の作業が実行
されるのである。
【0026】以上のような本発明の加熱自動販売機(1
00)には、密封食品(S)を加熱する前に容器(C)
に穿孔する手段を備えていない。この理由は、本発明
は、密封食品(S)に次のような特徴がある加熱自動販
売機であるためである。
【0027】図4は、本発明の加熱自動販売機により販
売される密封食品の一実施例の外観を示す斜視図であ
り、図5は、図4のV−V´線における部分拡大断面図
であり、図6は、図4の実施例の変更例を示す斜視図で
ある。
【0028】密封食品(S)において、容器(C)は、
容器本体(A)を備えており、この容器本体(A)に食
品が充填されるのである。容器本体(A)の開口部には
蓋材(B)が被嵌され、食品を密封する(図4参照)。
容器本体(A)は、マイクロ波透過性の材料で形成され
るべきであり、かかる材料としては、合成樹脂、合成樹
脂加工紙、ガラス、陶器等を例示することができる。
【0029】蓋材(B)は、次のb1)及びb2)、 b1)気体排出孔(5)を有する非通気性材の基板
(1)、 b2)前記気体排出孔(5)を被覆し、容器本体(A)
内部の圧力の増加により自然に剥離可能な接着強度で前
記基板(1)の上面に接着された非通気性のカバー体
(2)、からなっている(図5参照)。
【0030】蓋材(B)において、基板(1)及びカバ
−体(2)は、いずれも非金属材であり、かつ非通気性
の材質から構成される。このような材質としては、ポリ
エステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリスチレン等のオレフィン樹脂のプラスチック材、
紙、前記プラスチック材の積層材、紙及びプラスチック
材の積層材等を例示することができる。
【0031】基板(1)は、4〜300μm、望ましく
は50〜100μm、の厚さを有している。基板(1)
は、容器のフランジ部(7)に強い強度で接着され、剥
離する場合、比較的大きな力が作用するので、剥離途中
における基板(1)の破損を防止する観点から、前記の
とおりの厚さとするのが適当である。
【0032】また、基板(1)には、容器(C)から気
体を排出するために気体排出孔(5。図5参照。以下、
孔と記載することがある。)が設けられている。孔
(5)の形状及び個数は任意であり、容器(C)の容
積、即ち、充填される食品の量及び水分含量に応じて適
宜穿孔することができる。
【0033】カバー体(2)は、容器(C)内の圧力の
増加により自然に基板(1)から剥離するので、厚さは
4〜500μm、望ましくは10〜300μm、であ
る。
【0034】カバー体(2)は、基板(1)に接着剤に
より常温で100〜1650gf/15mm、望ましく
は150〜1250gf/15mm、の接着強度で、前
記基板(1)に穿孔された孔(5)を被覆して接着され
る。接着強度が常温で100gf/15mm未満の場合
は、接着が不十分のため密封性を損なう恐れがあり、ま
た、基板(1)とカバー体(2)の接着強度が常温で1
650gf/15mmを超える場合は、容器(C)の圧
力が増加した場合、カバー体(2)が基板(1)から剥
離せず、容器(C)が破損する恐れがある。
【0035】接着剤としては、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、エチレン−アクリル酸系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ワ
ックス等を例示することができる。カバー体(2)と基
板(1)とは、容器(C)内からの気体を、基板(1)
の孔(5)から排出させるため、比較的弱い接着強度が
必要であり、前記接着剤による接着層(3)の厚さは1
〜50μm、望ましくは2〜30μm、である。
【0036】また、気体排出孔(5)の周辺部から端部
にかけて1又は2以上の気体排出経路のみを、前記基板
(1)とカバー体(2)との接着強度となし、その他の
接着部分は更に接着強度を増加することもできる。
【0037】以上のとおり構成された蓋材(B)は、容
器本体(A)のフランジ部(7)の外形とほぼ同一の形
状に成形され、容器本体(A)に食品を充填し、のち常
法により容器本体(A)のフランジ部(7)に、接着剤
により比較的強く接着される。
【0038】この接着は、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、エチレン−アクリル酸系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル樹脂等の樹脂又は接着剤により、常法
により比較的強力に接着されるが、通常、常温で300
gf/15mm以上、望ましくは800〜1500gf
/15mm、の接着強度で接着される。また、この接着
強度が常温で300gf/15mm未満の場合は、密封
性を損なう恐れがある。更に、蓋材(B)においては、
前記基板(1)とカバー体(2)との接着強度は、基板
(1)とフランジ部(7)との接着強度の約2/3以下
に調整することが望ましい。
【0039】容器(C)に密封された食品は、通気性が
ない材質で密封されているので、衛生的に保存すること
が可能であり、加熱自動販売機(100)において加熱
する前に穿孔の必要がなく、そのままマイクロ波加熱手
段(130)で加熱することができる。即ち、容器
(C)の破裂による加熱自動販売機(100)内の汚
染、火傷等がないため安全なのである。更に、容器
(C)がシールされているので、加熱による水分の過剰
な蒸発、突沸等の防止にも有効である。
【0040】以上の要素を備えた本発明の加熱自動販売
機(100)の作用を説明する。収納室(110)に収
納された密封食品(S)が、第1の移送手段(112、
121)によって収納室(110)より移送され、マイ
クロ波加熱手段(130)に移送される。次いで、密封
食品(S)は、マイクロ波加熱手段(130)により加
熱される。
【0041】前記のように、密封食品(S)は、特別な
容器本体(A)と蓋材(B)を備えた容器(C)に充填
密封されている食品であり、しかも蓋材(B)は、気体
排出孔(5)を有する非通気性材の基板(1)と、圧力
の増加により自然に剥離可能なカバ−体(2)とから構
成されている。従って、密封食品(S)がマイクロ波加
熱手段(130)によって加熱された場合には、加熱に
よる容器(C)内の圧力の増加に伴い、前記基板(1)
に穿孔された孔(5)を通して容器(C)内から気体
が、基板(1)とカバー体(2)との比較的弱い接着層
(3)に排出され、その圧力により自然に基板(1)と
カバー体(2)とが剥離し、気体が容器(C)外に排出
される。
【0042】従って、容器(C)内の圧力が増加しない
ので、容器(C)を穿孔しなくても、容器(C)内の食
品をそのまま加熱することができる。こも結果、本発明
の加熱自動販売機(130)は、特段の穿孔手段を設け
る必要はないのである。
【0043】このため、本発明の加熱自動販売機(13
0)は、高価な穿孔手段が不意用であるため、投資コス
ト、ランニングコストの面で有利であり、また保守点検
の頻度も減少させることができる。更に、容積も小さく
なるめ、設置スペ−スの面でも有利である。
【0044】加熱された密封食品(S)は、第2の移送
手段(121、140、150)により取出口(10
2)に移送され、購買者が取り出すことができる。
【0045】密封食品(S)としては、ス−プ、カレ
−、スナック、おでん、麺類等の手軽に喫食できる食品
を容器(C)に充填密封したものを例示することができ
る。
【0046】結局、本発明は、加熱自動販売機の利用促
進による人件費の抑制、省力化、店舗スペ−スの削減等
を促し得るものであり、密封食品(S)の全く新しい販
売経路を確立することに貢献し得るのである。
【0047】次に、本発明の加熱自動販売機により販売
される密封食品の他の実施例について説明する。図7
は、本発明の加熱自動販売機により販売される密封食品
の他の実施例の一部断面を示す拡大断面図である。
【0048】本発明は、前記の容器(C)が、前記a)
の容器本体(A)、及び前記b)の蓋材(B)の他に、
次のc)、 c)前記a)の容器本体(A)の胴部の、食品の液面
(s1)よりも上の範囲に貼着されるシ−ト状断熱材
(9)、を有することを望ましい態様とする。
【0049】一般に、容器本体(A)は、可及的に肉厚
が薄く形成されているが、これは取扱いの容易さ、及び
廃棄時の簡便性を図るためである。しかしながら、マイ
クロ波加熱手段(130)により加熱した場合、高温と
なった食品から熱が容器本体(A)に伝導し、容器本体
(A)の外側が高温となり、素手で把持することが困難
になる可能性がある。
【0050】そこで、容器本体(A)の、胴部の外側
で、充填された食品の液面(s1)よりも上部の範囲
に、シ−ト状断熱材(9)を貼着するのである。
【0051】シ−ト状断熱材(9)は、例えば、図7の
ように容器本体(A)がスタック用の段差(10)を有
している場合には、この段差(4)に貼着する。
【0052】一般に、シ−ト状断熱材(9)は、印刷が
不鮮明になり易いので、印刷には不適当である。しかし
ながら、図7に例示したごとく、容器本体(A)の胴部
の全面ではなく、食品の液面(s1)よりも上部の範囲
のみにシ−ト状断熱材(9)を貼着するため、胴部の大
部分は、美しい印刷を明瞭に施すことが可能であり、消
費者の受けるイメ−ジが良好となる。
【0053】シ−ト状断熱材(9)としては、紙、発泡
樹脂、成形樹脂、不織布、コルゲ−ト加工紙等を採用す
ることができるが、エコロジ−の観点からは、紙が望ま
しく、特に、40g/m2 〜200g/m2 の超低密度
紙を採用することが好ましい。
【0054】そして、このような容器本体(A)は、シ
−ト状断熱材(9)の面積が最小で済むため、高価なシ
−ト状断熱材(9)の使用量が少量で済み、一般の断熱
容器に比して安価に製造できる。
【0055】容器本体(A)の胴部に貼着したシ−ト状
断熱材(9)の更に外側には、フィルム(11)を被覆
することが望ましい。このような構成にすることによ
り、シ−ト状断熱材(9)が紙である場合にも、排気さ
れた蒸気により濡れる心配がないためである。即ち、一
般に、シ−ト状断熱材(9)は、濡れると断熱効果が低
下し、外側が汚染され、美観を損なうことになるが、フ
ィルム(11)で被覆することによりこれらの問題を防
止できるのである。また、フィルム(11)に印刷を施
すことも可能である。
【0056】このようなフィルム(11)としては、ポ
リエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂等を使用することができ、熱シ
ュリンク、ラベリング等の方法によって容器本体(A)
に被覆することができる。
【0057】以上のシ−ト状断熱材(9)の作用を説明
する。本発明の加熱自動販売機(100)において、マ
イクロ波加熱手段(130)によって加熱された密封食
品(S)は、第2の移送手段(121、140、15
0)により取出口(102)に移送され、購買者が取り
出すことができる。
【0058】この際、密封食品(S)は高温となってい
るため、購買者が取り出す時点では、容器本体(A)の
胴部のうち食品に接している部分(即ち、図7における
食品の液位s1よりも下の範囲)は高温となっている。
【0059】しかしながら、食品の液位(s1)よりも
上部にはシ−ト状断熱材(9)が貼着されている。この
部分は、もともと他よりも温度が低いが、シ−ト状断熱
材(9)を貼着したことによって、更に断熱効果が優れ
ることになり安全性を高めることができるのである。即
ち、このシ−ト状断熱材(9)を介して容器本体(A)
を素手で極めて安全に把持することができるのである。
【0060】また、シ−ト状断熱材(9)は、胴部外側
の一部のみに貼着されているため、胴部(2)を把持し
た際にはその他の部分を介して内部の食品の温度状態を
感知することができる。従って、高温の食品を誤って一
気に喫食する危険を低減させることができるのである。
【0061】尚、以上説明してきた密封食品(S)に関
し、食品の殺菌については、容器本体(A)に充填する
前でも良く、後でも良い。即ち、食品を予め殺菌し、無
菌状態で容器本体(A)に充填し、無菌状態で蓋材
(B)を被嵌しても良く、また、食品を容器本体(A)
に充填し、蓋材(B)を被嵌し、その後、密封食品
(S)ごと加熱して内部の食品を殺菌しても良い。
【0062】
【実施例】次に、実施例を示して本発明を詳細に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 (A)加熱自動販売機 図1は、本発明の密封食品の加熱自動販売機の外観を示
す斜視図である。
【0063】図1において、本発明の加熱自動販売機1
00は、ショ−ケ−ス101を備えており、カップス−
プの商品見本101aが複数陳列されている。また、加
熱自動販売機100には、各商品見本101aに対応す
る商品選択ボタン105が設置されている。
【0064】加熱自動販売機100の前面には現金投入
盤103、及び釣銭取出口104が設置されており、購
買者はこれらによって現金を投入し、釣銭を受け取る。
また、加熱自動販売機100の前面には購買者が購買し
たカップス−プSを取り出すための取出口102を備え
ている。尚、加熱自動販売機100の前面の全体は、扉
式に開く構造になっており、開くための取手106が設
置されている。即ち、カップス−プSを補充する際に
は、前面を開くことができる。
【0065】図2は、図1のX−X´線における断面を
示す概略断面図である。図2において、図1と共通する
要素には図1と同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0066】図2においては、矢印Xの側は加熱自動販
売機100の前面であり、矢印X´の側は後背面であ
る。収納室110は、加熱自動販売機100の後背面側
に設置されており、全体が断熱材111によって囲繞さ
れている。収納室110の内部は、図示しない冷却装置
により5〜8℃の温度範囲に維持されている。
【0067】収納室110の内部には、縦方向に複数の
カップス−プSが収納されており、最下部のカップス−
プSはコンベア−112に載置されている。尚、図2に
おいては、縦方向に収納された複数のカップス−プSの
うち、上部および下部のみを図示し、中央部分の図示は
省略している。
【0068】加熱自動販売機100の前面側には、カッ
プス−プSの移送、加熱、及び取り出しを行うための処
理室120が形成されている。
【0069】コンベア−112は、収納室110から処
理室120にカップス−プSを移送するための手段であ
る。尚、収納室110と処理室120との間は、蓋11
3により仕切られており、コンベア−112がカップス
−プSを処理室120に移送する時にのみ蓋113が開
く構造となっている。
【0070】尚、収納室110に収納されたカップス−
プSの縦列は、図2に図示したもの以外にも、図2の紙
面の奥方向及び手前方向に向かって複数の列が並んで収
納されているが、図2では図示していない。また、図1
におけるショ−ケ−ス101は、図2においては図示を
省略している。
【0071】処理室120には、移動台車121が備え
られている。移動台車121は、図2においては紙面の
垂直方向に往復動する台車である。移動台車121の上
面はベルトコンベア−が備えられており、コンベア−1
12からカップス−プSを受け取り、移動台車121の
中央部に移送する機能を果たす。
【0072】尚、ベルト140及び141、並びに図2
において点線で示したベルト150は、加熱が終了した
カップス−プSを、取出口102まで持ち上げるための
装置である。
【0073】図3は、図1のY−Y´線における一部断
面及びZ−Z´線における一部断面を示す概略断面図で
ある。図3において、図1又は図2と共通する要素には
図1又は図2と同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0074】図3においては、加熱自動販売機100の
右側1/3は収納室110の構造(即ち、図1のZ−Z
´線における断面)を図示しており、左側2/3は処理
室120の構造(即ち、図1のY−Y´線における断
面)を示している。
【0075】前者において、収納室110には、複数の
カップス−プSが縦列に積層され収納されているが、こ
の複数のカップス−プSの縦列の両側には、ベルト11
4及び115が設置されている。ベルト114及び11
5は各々複数の係止具114a、115aを備えてお
り、この係止具114a、115aをカップス−プSの
フランジ部7(図4参照)に係止して、カップス−プS
を保持するのである。従って、最下部のカップス−プS
がコンベア−112により搬出された場合、ベルト11
4及び115が稼働して、順次、カップス−プSを下送
りし、コンベア−112の上に新しいカップス−プSを
載置する構造となっている。尚、コンベア−112、並
びにベルト114及び115は、収納室110内に複数
が並んで設置されているが、図2及び図3ではその中の
一のみを図示し、他は図示を省略している。
【0076】図3の加熱自動販売機100の左側2/3
は、処理室120の内部を示している。処理室120に
おいては、移動台車121が図3の紙面の左右方向に移
動する。移動台車121は、前記コンベア−112より
カップス−プSを受け取った後、図3の(ア)及び
(イ)の位置に移動する。(ア)の位置にはマイクロ波
加熱手段130が備えられており、(イ)の位置には、
取出口102が形成されている。
【0077】(ア)の位置において、マイクロ波加熱手
段130は昇降可能な構造を有しており、通常は上昇位
置にある。マイクロ波加熱手段130は、移動台車12
1が(ア)の位置に停止した際に下降し、移動台車12
1及びカップス−プSを遮蔽する。この状態で、カップ
ス−プSにマイクロ波を照射する。照射が終了した後
は、マイクロ波加熱手段130は、再度上昇する。
【0078】(イ)の位置においては、ベルト140及
び141が設けられており(図2参照)、このベルト1
40及び141は、各々、前記ベルト114及び115
と同様の係止具140a及び141aを備えている(図
2参照)。即ち、(イ)の位置においては、カップス−
プSのフランジ部7(図4参照)が係止具140a及び
141aに係止され、持ち上げられるのである。
【0079】また、(イ)の位置には、別なベルト15
0及び151を備えており(図3参照)、このベルト1
50及び151は、保持片150a及び151aを備え
ている。ベルト150及び151は、前記ベルト140
及び141によって持ち上げられたカップス−プSの底
部に、保持片150a及び151aを差し込み、カップ
ス−プSの底部を保持片150a及び151aによって
支え、この状態で、保持片150a及び151aをベル
ト150及び151の最上端に移動させ、取出口102
にカップス−プSをセットする機能を有する。このよう
にセットされたカップス−プSを、購買者は取出口10
2より取り出すのである。
【0080】以上の構成を備えた、加熱自動販売機10
0の作用を説明する。図1において、購買者が、現金投
入盤103より現金を投入し、商品選択ボタン105を
押して商品を選択する。この際、釣銭がある場合は釣銭
取出口104より釣銭が出る。
【0081】図2において、移動台車121が、選択さ
れた商品のコンベア−112の位置に移動する。収納室
110の蓋113が開き、コンベア−112が稼働し、
カップス−プSが移動台車121の上に移動する。その
後、蓋113が閉じる。
【0082】図3において、カップス−プSを受け取っ
た移動台車121は、図3における(ア)の位置に移動
して停止する。マイクロ波加熱手段130が下降し、移
動台車121及びカップス−プSを遮蔽し、この状態で
マイクロ波を照射し、カップス−プSの内部のス−プを
加熱する。加熱が終了した後は、マイクロ波加熱手段1
30は再度上昇する。
【0083】次いで、移動台車121は、図3における
(イ)の位置に移動し、この位置でベルト140及び1
41(図2参照)を稼働させれば、カップス−プSのフ
ランジ部7(図4参照)が係止具140a及び141a
に引っ掛かり、持ち上げることができる。
【0084】この状態で、ベルト150及び151を稼
働し、保持片150a及び151aをカップス−プSの
底部に差し込み、カップス−プSの底部を支えながら持
ち上げれば、取出口102にカップス−プSをセットす
ることができる。
【0085】ここで、購買者は、取出口102より、加
熱されたカップス−プSを取り出すのである。かくし
て、購買者は、加熱された熱いカップス−プを購入する
ことができる。
【0086】尚、以上の本発明の加熱自動販売機100
は、格別の穿孔手段は設けられていない。この理由は、
本発明の加熱自動販売機100は、専ら特殊な構造を有
するカップス−プSを販売するものであるためである。 (B)カップス−プの特徴 図4は、本発明の加熱自動販売機により販売される密封
食品の一実施例の外観を示す斜視図であり、図5は、図
4のV−V´線における部分拡大断面図であり、図6
は、図4の実施例の変更例を示す斜視図である。
【0087】カップス−プSにおいては、容器Cは容器
本体Aと蓋材Bとからなっている。図5に示すように、
蓋材Bは、ポリエチレンテレフタレート(PET)製の
厚さ42μmの基板1と、カバー体2とから構成されて
おり、このカバ−体2は、厚さ12μmのPET層2a
及び厚さ90μm紙層2bの積層材からなっている。基
板1とカバー体2とは、常温(20℃)における接着強
度250gf/15mmでポリエチレン系の接着剤によ
り接着されている。
【0088】蓋材Bの全体は、ポリプロピレン製の接着
剤6により容器本体Aのフランジ部7に、常温(20
℃)における接着強度1000gf/15mmで接着さ
れている。
【0089】尚、基板1の一端には挟持用の舌片部4が
設けられ、この舌片部4とほぼ反対の端(他端側)には
孔5が1個形成され、この孔5はカバー体2により被覆
されている。即ち、前記舌片部4及び孔5が形成されて
いる基板1の上部に、紙層2bが接着され、更にその上
部にPET層2aが接着され、孔5はカバー体2により
被覆され、完全に封鎖されている。
【0090】尚、この舌片部4は、基板1を延出させて
形成されており、カバー体2は、容器本体Aのフランジ
部7と略同一の円形状を有している。また、舌片部4と
ほぼ反対側の位置(他端側)には、前記したように基板
1に孔5が形成されているが、更に、その孔5の近接位
置には、第二の気体排出孔8が、カバ−体2に形成され
ている。
【0091】加熱自動販売機100において、容器Cに
充填されたス−プ(図示せず)をマイクロ波加熱手段1
30で加熱する場合、蓋材Bを穿孔等をすることなく、
容器Cをそのままマイクロ波加熱手段130で加熱す
る。加熱によりス−プから水蒸気が発生し、容器本体A
内の圧力が増加するが、水蒸気は孔5を介して接着強度
の弱いカバー体2を押上げるので、孔5の周囲において
カバー体2が自然に剥離し、孔5側にあるカバー体2が
基板1から剥離する。この剥離が、第二の気体排出孔8
にまで到達すれば、孔5及び第二の気体排出孔8を介し
て容器本体Aの内外が導通する。従って、容器本体A内
と外部との隔離が解除され、容器本体A内の圧力が低下
するので、蓋材Bをした状態で加熱を継続することが可
能であり、容器本体Aの破裂等の望ましくない現象は生
じない。
【0092】加熱終了後、加熱自動販売機100の取出
口102にセットされたカップス−プSを取り出し、舌
片部4を剥離方向に手指で引き、蓋材Bを容器本体Aか
ら除去すれば、ス−プを喫食することができる。この
際、舌片部4は、孔5から離れた位置にあるので、加熱
時に孔5から水蒸気が排出しても、舌片部4は加熱され
ず、蓋材Bの除去が容易かつ安全に実施できる。
【0093】また、舌片部4に関しては、図7と図5と
を対比すれば明らかなとおり、図5の舌片部4は、基板
1を延出させただけのものであるから、図7のように蓋
材Bの全てを延出させて形成したものに比して、軟らか
く、容易に折曲できる。従って、図6のように、容器本
体Aには、蓋材Bを保護するためのオ−バ−キャップD
を被嵌した場合には、舌片部4が軟らかいため、オ−バ
−キャップDを被嵌する際に舌片部4が自然に折曲し、
オ−バ−キャップDを被嵌する操作をスム−ズに行うこ
とができるという特有の効果がある。
【0094】尚、前記孔5及び第二の気体排出孔8の位
置は、前記舌片部4の反対側であることが望ましい。こ
こに「反体側」とは、例えば、蓋材Bの中心部を原点と
するX−Y平面を仮定した場合、仮に、舌片部4が+X
軸の上に位置しているとすれば、前記孔5及び第二の気
体排出孔8は、−Xの領域(第2象限又は第3象限)に
位置していることを意味するものである。
【0095】前記したように、加熱自動販売機100に
おいて、密封食品Sがマイクロ波加熱手段130により
加熱された場合は、基板1に穿孔された孔5から、基板
1とカバ−体2との間を貫通して第二の気体排出口8よ
り気体が噴出する。この際、第二の気体排出口8が舌片
部4の反対側に設けられていれば、第二の気体排出口8
から高温の蒸気等が吹き出した場合であっても、舌片部
4が反対側にあるため、舌片部4を素手で挟持しても危
険が少なく、安全性がより高くなるのである。
【0096】実施例2 図7は、本発明の加熱自動販売機により販売される密封
食品の他の実施例の一部断面を示す拡大断面図である。
図7において図4乃至図6と共通する要素には図4乃至
図6と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0097】図7において、容器本体Aは、基本的には
ポリプロピレンの材料で形成された深しぼり容器であ
る。胴部の上部にはスタック用の段差10が設けられて
おり、容器本体Aを積み重ねる際には、この段差10に
より均等かつ確実に積み重ねることができる。容器本体
Aの外側は、全面にわたってポリエステル製のフィルム
11により被覆されている。尚、図7の容器Cにおいて
は、舌片部4が蓋材Bの全てを延出させて形成されてお
り、また第二の気体排出孔が設けられていない点で、前
記実施例1とは相違している。
【0098】実施例2の容器本体Aにおいては、前記段
差10の外側には、シ−ト状断熱材として、70g/m
2 の超低密度紙9(新王子製紙社製。「フワットライ
ト」:商標)を短冊状に切ったものを貼着してある。
尚、超低密度紙9は、前記フィルム11の下側に貼着さ
れる。
【0099】以上の容器Cは、内部の食品が高温となっ
た場合、胴部も熱伝導によって高温となるが、超低密度
紙9が貼着された段差10は、指で直接把持することが
可能であり、食品を安全に喫食することができる。尚、
この場合、段差10以外の範囲は断熱されていないた
め、手が触れれば食品が高温であることを感知すること
ができる。従って、熱い食品を一気に喫食して口腔、食
道等に火傷を負う危険性が少ないのである。
【0100】また、図7から明らかなとおり、段差10
以外の範囲には超低密度紙9が存在しないため、美しく
印刷を施すことができる。従って、加熱自動販売機10
0において、ショ−ケ−ス101に商品見本101aと
して陳列した場合に、消費者の印象が良好であり、加熱
自動販売機100における商品価値が高いのである。
【0101】
【発明の効果】本発明の密封食品の加熱自動販売機は、
穿孔手段を必要としないため、投資コスト、ランニング
コストの面で有利であり、また保守点検も頻繁に行う必
要がない。更に、加熱自動販売機の容積も小さくなるた
め、省スペ−ス化を図ることができる。また、安全に密
封食品を加熱し、販売することができる。
【0102】また、冷蔵又は冷凍された密封食品を加熱
して供給するので、食品の風味が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の密封食品の加熱自動販売機の
外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1のX−X´線における断面を示す
概略断面図である。
【図3】図3は、図1のY−Y´線における一部断面及
びZ−Z´線における一部断面を示す概略断面図であ
る。
【図4】図4は、本発明の加熱自動販売機により販売さ
れる密封食品の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図5】図5は、図4のV−V´線における部分拡大断
面図である。
【図6】図6は、図4の実施例の変更例を示す斜視図で
ある。
【図7】図7は、本発明の加熱自動販売機により販売さ
れる密封食品の他の実施例の一部断面を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
A 容器本体 B 蓋 C 容器 D オ−バ−キャップ 1 基板 2 カバー体 3 接着層 4 舌片部 5 孔 6 接着層 7 フランジ部 8 第二の気体排出孔 9 超低密度紙(シ−ト状断熱材) 10 段差 11 フィルム 100 加熱自動販売機 101 ショ−ケ−ス 102 取出口 103 現金投入盤 104 釣銭取出口 105 商品選択ボタン 106 取手 110 収納室 111 断熱材 112 コンベア− 114 ベルト 115 ベルト 120 処理室 121 移動台車 130 マイクロ波加熱手段 140 ベルト 141 ベルト 150 ベルト 151 ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 收孝 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳業 株式会社食品総合研究所内 Fターム(参考) 3E046 BA06 BB05 CA11 CB07 DA02 EA11 EA12 GA08 HA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封食品を収納する収納室、前記収納室
    より密封食品を移送する第1の移送手段、前記第1の移
    送手段の移送先に設置され移送された密封食品を加熱す
    るマイクロ波加熱手段、前記マイクロ波加熱手段により
    加熱された密封食品を移送する第2の移送手段、及び、
    前記第2の移送手段の移送先に設置される密封食品の取
    出口を備えた密封食品の加熱自動販売機であって、前記
    密封食品が、次のa)及びb)、 a)マイクロ波透過性の胴部及び底板を有し、食品が充
    填される容器本体、 b)前記容器本体の開口部に被嵌され、 次のb1)及びb2)、 b1)気体排出孔を有する非通気性材の基板、 b2)前記気体排出孔を被覆し、容器本体の圧力の増加
    により自然に剥離可能な接着強度で前記b1)の基板の
    上面に剥離可能に接合されたカバ−体、 からなる蓋材、からなる容器に充填密封され、マイクロ
    波加熱手段により加熱する際に容器を穿孔せずに加熱し
    得ることを特徴とする密封食品の加熱自動販売機。
  2. 【請求項2】前記容器が、次のa)〜c)、 a)マイクロ波透過性の胴部及び底板を有し、食品が充
    填される容器本体、 b)前記容器本体の開口部に被嵌され、 次のb1)及びb2)、 b1)気体排出孔を有する非通気性材の基板、 b2)前記気体排出孔を被覆し、容器本体の圧力の増加
    により自然に剥離可能な接着強度で前記b1)の基板の
    上面に剥離可能に接合されたカバ−体、 からなる蓋材、 c)前記a)の容器本体の胴部の、食品の液面よりも上
    の範囲に貼着されるシ−ト状断熱材、からなる請求項1
    に記載の密封食品の加熱自動販売機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108922053A (zh) * 2018-09-30 2018-11-30 义乌市中摄市场开发有限公司 自动煮面食售卖机

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