JP2000029849A - 分散制御システム、及び分散制御システムにおけるフィルタリング方法 - Google Patents

分散制御システム、及び分散制御システムにおけるフィルタリング方法

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JP2000029849A
JP2000029849A JP10200063A JP20006398A JP2000029849A JP 2000029849 A JP2000029849 A JP 2000029849A JP 10200063 A JP10200063 A JP 10200063A JP 20006398 A JP20006398 A JP 20006398A JP 2000029849 A JP2000029849 A JP 2000029849A
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Masahiro Ohashi
正博 大橋
Takeo Aizono
岳生 相薗
Masaru Fujii
大 藤井
Hiroyuki Tanaka
洋幸 田中
Makoto Kogure
誠 小暮
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】同一伝送路上で内容コード通信方式や送信先指
定による1対1通信方式などの異なる通信方式が混在し
てもデータの送受信を可能とする。 【解決手段】機器の制御や他の機器との通信等の処理を
行う演算手段と当該演算手段にて処理されるプログラム
を格納する記憶手段とを含む制御処理装置を備えた機器
が、伝送路を介して複数接続された分散制御システムに
おいて、前記制御処理装置は、前記伝送路上を流れるメ
ッセージより受信すべきメッセージを選択する比較選択
回路を有し、当該制御処理装置は前記比較選択回路を介
して前記伝送路に接続されることを特徴とする。 【効果】CPUの通信処理に必要な時間と負荷が大幅に
減り、安価なCPUを使ってコントローラを構成できる
と共に、通信処理が他の制御処理などに影響を及ぼさな
くなり、容易に安全な分散制御システムを構築すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の制御装置を
共通の伝送路で接続することにより構成される分散制御
システムに係り、特に、伝送路からメッセージを選択し
て受信するための分散制御システムのフィルタリング方
法及びフィルタリング回路に関する。
【0002】
【従来の技術】プロセスオートメーションやファクトリ
ーオートメーションのシステムでは、圧力,温度,流量
などの物理量を検出するセンサー,流量などを制御する
バルブ,機械を駆動するモーター,位置検出を行うフォ
トセンサなど、プロセッサを備えたフィールド機器と呼
ばれる機器が多数利用されている。このようなフィール
ド機器と、フィールド機器を制御するPC(プログラマ
ブル・コントローラ)、更に、入出力装置や表示装置を
備えたコンピュータなどを伝送路で接続し、相互にメッ
セージを送受信することによりプラントなどを制御する
システムを一般に分散制御システムと呼ぶ。
【0003】分散制御システムにおける通信では、例え
ば、同一のセンサーデータを複数のモーターにて同時に
受信し、各々のモーターで独自にセンサーデータに対応
した処理を実行するといった場合など、プラント等制御
対象をリアルタイムで制御するため、フィールド機器を
制御するためのデータ(以下、メッセージという。)を
短時間で送受信しなければならない。また、プラントな
どの拡張や変更が行われ、システム構成が頻繁に変化す
るため、フィールド機器やPCの拡張,リプレースに対
する要求も強い。
【0004】このような分散制御システムの要求を満足
するため、従来は、メッセージにデータの内容を示す内
容コードを付与してメッセージを伝送路にブロードキャ
ストし、伝送路に接続された各ノードがメッセージに付
与された内容コードをもとにメッセージを選択受信する
という内容コード通信方式が用いられている。内容コー
ド通信方式に関しては、例えば特開昭56−111353号公報
に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、半導体技術の進
歩により、フィールド機器のインテリジェント化が進
み、従来、単に検出や測定のみを行っていたフィールド
機器において、自己診断やフィードバック制御などの複
雑な処理を実行するようになってきている。これに伴
い、フィールド機器の上位機器であるコンピュータなど
から、フィールド機器の自己診断情報を収集したり、フ
ィールド機器へ複数のパラメータ情報を設定する、など
の処理を行う必要性が生じている。これにより、従来、
上位のコンピュータやフィールド機器間を接続する伝送
路では、プラントなどを制御するデータ長の短いメッセ
ージ(以下、制御系データと呼ぶ)が短時間で送受信さ
れていたのに加え、自己診断情報やパラメータ設定情報
などのデータ長が長く、また必ずしも短時間で送受信さ
れる必要のない制御系データとは質の異なるメッセージ
(以下、情報系データと呼ぶ)が混在するようになって
きている。
【0006】制御系データは、分散制御システムの拡張
性や同期などに対する要求により、前述のように内容コ
ード通信方式にて送受信するが、情報系データは複数の
ノードに対して同時に送信する必要性がないため、送信
先を指定して送信する、いわゆる1対1通信方式を行う
のが良い。しかしながら、情報系データはデータ長が長
いために受信したノードにおける通信処理に時間がかか
り、処理負荷も上がるという特徴がある。
【0007】上記従来技術で示した内容コード通信方式
では、送信先を指定せず、データにデータ自身の内容を
示す内容コードを付与してブロードキャストする。この
ため、例えば送信先を指定してデータを送信することは
できないため、送信先を指定しない内容コード通信方式
と送信先を指定する1対1通信方式を混在して使用する
ことはできないという問題があった。
【0008】また、内容コード通信方式を使用するシス
テムでは、伝送路を流れる全てのメッセージを受信し、
内容コードをもとにメッセージを受信するか否かを判断
するため、受信したノードにおける通信処理の負荷が大
きいという問題があった。特に、機器制御と通信処理を
同じCPUにて行うフィールド機器では、内容コード通
信方式により通信処理の負荷が大きくなるとフィールド
機器の制御を実行するアプリケーションプログラムの処
理に影響を及ぼし、処理のタイミングや周期を守ること
ができなくなり、プラントなどを正常に制御できなくな
る。これにより、プラントの安全性を損なったり、生産
ラインの歩留まりを低下させるなどの問題が発生する。
【0009】本発明の第1の目的は、このような従来技
術の問題を解決し、内容コード通信方式や送信先指定に
よる1対1通信方式などの異なる通信方式の混在を可能
とし、同一伝送路上で制御系データや情報系データなど
の質の異なるデータの送受信を可能とすることにある。
【0010】本発明の第2の目的は、通信処理の負荷向
上がアプリケーションプログラムなどの他の処理に対し
て影響を及ぼすのを防ぐことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、機器の制御や他の機器との通信等の
処理を行う演算手段と当該演算手段にて処理されるプロ
グラムを格納する記憶手段とを含む制御処理装置を備え
た機器が、伝送路を介して複数接続された分散制御シス
テムにおいて、前記制御処理装置は、前記伝送路上を流
れるメッセージより受信すべきメッセージを選択する比
較選択回路を有し、当該制御処理装置は前記比較選択回
路を介して前記伝送路に接続されることである。
【0012】また、各々が独自に動作するための制御手
段を有する機器を伝送路に複数接続して構成される分散
制御システムの各機器において、前記伝送路上を流れる
メッセージを受信するステップと、前記受信したメッセ
ージ内の少なくとも2つのメッセージ内比較部と予め受
信すべきメッセージの条件として登録された条件データ
とを比較するステップと、比較した結果に基づいてメッ
セージを受信するか否かを判断するステップを行うこと
である。
【0013】また更には、外部から入力されるデータ及
びデータに付随する条件情報を含むメッセージを格納す
るメッセージ格納部と、受信すべきメッセージの条件を
示す条件情報を予め格納した登録部と、前記メッセージ
に含まれるデータに付随する情報と前記登録部内のデー
タとを比較する比較部と、当該比較部の比較結果に応じ
て、前記メッセージ格納部内のメッセージを格納し、且
つ外部へ出力する受信メッセージ格納部とを有すること
を特徴とするフィルタリング回路を構成することであ
る。
【0014】本発明では、必要なメッセージのみを選択
して受信するフィルタリング手段を備えることにより、
1つのプロセッサで制御と通信の両方の処理を実行する
フィールド機器であっても、通信処理の負荷向上が制御
処理に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施例1)本発明における第1
の実施例について説明する。
【0016】図1は本発明を適応した分散制御システム
の構成例である。プロセッサ101,プロセッサ10
2,プロセッサ103は、各ノードの制御及び他のノー
ドとの通信処理を行う構成要素であり、それぞれ伝送路
100に接続されている。各プロセッサは接続される伝
送路100を介してメッセージを送受信する。本実施例
では、伝送路としてバス型の伝送路を適応した例を示す
が、これは任意の形態の伝送路でよく、無線・赤外線な
どの通信手段を用いてもよい。
【0017】また、プロセッサを実装したノードとして
は、例えば、汎用計算機,制御用プロセスコンピュー
タ,ワークステーション,パーソナルコンピュータ,P
C(プログラマブル・コントローラ),インテリジェン
トI/Oデバイスなどのフィールド機器等が挙げられ
る。また更に、このようなプロセッサを実装したノード
を有するシステムとしては、プロセスオートメーション
やファクトリーオートメーションのシステム以外に、半
導体製造装置やホーム/ビルオートメーション、または
血液自動分析装置などの医用システム等においても本発
明のシステムを適用することができる。
【0018】図2にプロセッサの構成を示す。プロセッ
サ200は、自ノードの制御や他のノードの通信などの
処理を行うプログラムを実行する演算処理装置であるCP
U201,プログラムを記憶する不揮発性メモリであるROM2
02,データを一時的に記憶する揮発性メモリであるRAM2
03,タイマーなどの周辺機器204,伝送路210より
受信するメッセージを選択して記憶するフィルタリング
回路205,各回路が接続されている内部バスにより構
成され、これらが1チップに実装されている。これらの
プロセッサ200の各構成要素は、内部バス206を介
して相互にデータを交換することができる。
【0019】図3にフィルタリング回路の構成を示す。
フィルタリング回路300は伝送路350上を流れる全
てのメッセージ310を受信する。フィルタリング回路
300はメッセージ310を受信すると、メッセージ格納
部301に、シリアルで伝送されてきたメッセージ31
0をパラレルに変換して格納する。フィルタリング回路
300は、メッセージ310内の複数のメッセージ内比
較部と登録部3021,3022,3023に登録され
たデータを比較部3031,3032,3033で比較
し、メッセージ310を受信するか否かを判断する。
【0020】フィルタリング回路の該略図を図4に示
す。登録部400には、メッセージを受信するか否かを
判断するための複数の条件データを登録できる(以下、
このデータを登録データと呼ぶ)。これらのデータは、
例えば内部バスを介してCPUより登録される。図4で
は、登録データ1(4001),登録データ2(400
2),登録データ3(4003),登録データ4(40
04)が登録されている例を示す。比較部403は、メ
ッセージ格納部420に伝送路より受信されたメッセー
ジ410が格納されると、メッセージ内比較部401と
登録部400内の複数のデータを順次比較し、一致して
いるか否かを判断する。比較部403が比較するメッセ
ージ内比較部401の位置(メッセージの先頭からのビ
ット数またはバイト数)とサイズ(ビット数またはバイ
ト数)は、予め決まっている。また、1つの比較部は、
メッセージ410内の1つのメッセージ内比較部を比較
する。
【0021】比較部403にて比較された結果は、制御
部404に通知される。図4の場合、比較部403はメ
ッセージ内比較部401のデータと登録データ1(40
01),登録データ2(4002),登録データ3(400
3),登録データ4(4004)を比較し、1つでも一致
した場合にはデータが一致したと判断し、一致した旨を
制御部404に通知する。
【0022】ここで、メッセージには少なくとも2つの
メッセージ内比較部があるものとする。図3で示したメ
ッセージ310にはメッセージ内比較部3001,30
02,3003があり、フィルタリング回路300は、
これらを比較するために同数の比較部3031,303
2,3033を備えている。また、各比較部はそれぞれ
1つの登録部を備えている。比較部3031では登録部
3021の登録データとメッセージ内比較部3001の
データを比較する。同様に、比較部3032では登録部
3022の登録データとメッセージ内比較部3002の
データを比較し、比較部3033では登録部3023の
登録データとメッセージ内比較部3003のデータを比較す
る。比較部3031,3032,3033は、各登録部
に一致する登録データがあったか否かを制御部304に
通知する。
【0023】制御部304は、図5に示す比較部設定レ
ジスタ500及びメッセージ内比較部位置設定レジスタ
510を備える。比較部設定レジスタ500は、比較部
を有効とするか無効とするかを設定するためのレジスタ
である。比較部設定レジスタ500は比較部と同数の有
効/無効設定フラグにより構成され、各有効/無効設定
フラグは比較部に1対1で対応する。例えば、有効/無
効設定フラグ5001,5002,5003は、比較部
3031,3032,3034に対応する。有効/無効
設定フラグが無効と設定された場合、比較部で一致した
か否かに関わらず、常に一致したものと見なされる。
【0024】また、メッセージ内比較部位置設定レジス
タ510は、各比較部において比較されるメッセージ内
比較部の位置およびサイズを登録する。メッセージ内比
較部位置設定レジスタ510は、バイトオフセット51
01,5103,5105とバイト数5102,510
4,5106により構成される。各バイトオフセットと
バイト数は比較部に1対1で対応する。例えば、バイト
オフセット5101とバイト数5102は比較部303
1に、バイトオフセット5103とバイト数5104は
比較部3032に、バイトオフセット5105とバイト
数5106は比較部3033に対応する。バイトオフセ
ットは、メッセージの先頭からのバイト数であり、各メ
ッセージ内比較部の先頭位置を示す。バイト数はメッセ
ージ内比較部のサイズを表わす。尚、ここでは、メッセ
ージ内比較部の位置をバイトで扱う例を示したが、メッ
セージ内比較部の先頭位置やサイズをバイトで表現でき
ない場合には、バイトオフセットはビットオフセット
(メッセージの先頭からのビット数)、バイト数はビッ
ト数であってもよい。メッセージ内比較部位置設定レジ
スタ510の各バイトオフセットとバイト数は、例えば
CPUにより内部バスを介して設定される。
【0025】制御部304は、各比較部の結果が全て一
致した場合、メッセージ格納部301内のメッセージ31
0を受信メッセージ格納部305に格納する。受信メッ
セージ格納部305は、メッセージを複数格納でき、内
部バス360を介して順次CPUより読み出せるFIF
O型のメモリ領域であるが、メッセージを上書きして最
新のメッセージのみを格納するオーバーライト型のメモ
リ領域であってもよい。受信メッセージ格納部305に
格納されたメッセージは、内部バス360を介してCP
Uに読み込まれ、CPUで実行されるプログラムにより
処理される。比較部の結果が1つでも不一致であった場
合、メッセージ格納部301内のメッセージ310は廃
棄される。
【0026】また、フィルタリング回路300にてメッ
セージを送信することもできる。メッセージを送信する
場合、CPUは内部バス360を介して送信するメッセ
ージを送信メッセージ格納部306に格納する。フィル
タリング回路300は、メッセージが送信メッセージ格
納部306に格納されると、メッセージを伝送路350に
送信する。
【0027】フィルタリング回路にてメッセージを受信
したときの処理フローを図6に示す。フィルタリング回
路は伝送路よりメッセージを受信すると(ステップ60
1)、メッセージをメッセージ格納部に格納する(ステ
ップ602)。各比較部は格納されたメッセージの予め
指定されたメッセージ内比較部のデータを読み込む(ス
テップ603)。登録部に比較すべき登録データがある
場合(ステップ604)、比較部は登録部の登録データを
1つ読み込み(ステップ605)、メッセージ内比較部
のデータと比較する(ステップ606)。比較した結
果、データが不一致の場合(ステップ606)、比較部
は登録部に次の登録データがあるか否かを判断する(ス
テップ604)。データが一致した場合(ステップ60
6)、データが一致した旨を制御部に通知する(ステッ
プ607)。登録部にデータがない場合(ステップ60
4)、登録部は制御部にデータが不一致である旨を通知
する(ステップ608)。ステップ603からステップ
608の処理は、全ての比較部において並行して実行さ
れる。制御部は全ての比較部から比較結果を受け取る
と、有効/無効設定フラグが有効と設定されたフラグに
対応する全比較部からの比較結果が一致であるか否かを
判断する(ステップ609)。全て一致であった場合に
は、メッセージ格納部に格納されたメッセージを受信メ
ッセージ格納部に格納する(ステップ610)。1つで
も不一致であった場合には、メッセージ格納部に格納さ
れたメッセージを廃棄する(ステップ611)。
【0028】本実施例におけるシステムの構成例と設定
例を図7に示す。
【0029】図7は、システムの構成例である。伝送路
700には、オペレータ用のディスプレイ装置を備えた
コンピュータA(701),コンピュータB(70
2)、そしてA地点に設置されたデバイスA(70
3)、B地点に設置されたデバイスB(704),C地
点に設置されたデバイスC(705)が接続されてい
る。デバイスは、入出力I/Oを備えたセンサーやモー
ターであり、プラントの制御を行う。図7では、デバイ
スA(703)は物体を検知するセンサーであり、デバ
イスB(704)はモーターであり、デバイスC(70
5)はモーターである。
【0030】これらの各ノードは、同じメッセージフォ
ーマットのメッセージ750を伝送路700に送信す
る。メッセージ750は、メッセージ750内のデータ
754の種別を表わすデータ種別751,メッセージ7
50を送信したノードを識別するための送信元ノード識
別子752,メッセージ750の送信先のノードを識別
するための送信先ノード識別子753により構成され
る。主に、コンピュータ間では文書などの情報系データ
が送受信され、デバイス間ではセンサーデータなどの制
御系データが送受信される。
【0031】ここで、コンピュータA(701)は自分
宛に送られる文書データ,画像データ,音声データなど
の情報系データを受信して処理し、デバイスB(70
4)はデバイスA(703)が送信するセンサーデータ
等の制御系データを受信してモーターを駆動し、デバイ
スC(705)はセンサーデータ等を受信してモーター
を駆動するものの、デバイスA(703)からのセンサ
ーデータは受信しないものとする。図8に、コンピュー
タB(702)がコンピュータA(701)に文書デー
タを含むメッセージ710を送信し、デバイスA(70
3)が宛先を指定せずにセンサーデータを含むメッセー
ジ720を送信したと仮定し、コンピュータA(70
1)とデバイスB(704)の設定例を示す。
【0032】コンピュータAでは、特定の種類のデータ
を受信するため、「データ種別」に対応する比較部設定
レジスタの有効/無効設定フラグ(801)を有効=1
に設定する。コンピュータAでは、データ種別として
「文書データ」,「画像データ」,「音声データ」を取り
込むため、登録部811に登録データとして、これらの
データ種別を登録する。また、自ノード宛のメッセージ
のみを受信するため、「送信先ノード識別子」に対応す
る比較部設定レジスタの有効/無効設定フラグ(80
3)を有効=1に設定する。そして、登録部813に
は、登録データとして自ノードを表わす「コンピュータ
A」を登録する。また、送信元には関係なく任意のノー
ドからのメッセージを受信するため、「送信元ノード識
別子」に対応する比較部設定レジスタの有効/無効設定
フラグ(802)を無効=0に設定する。従って、登録
部812に登録データを登録したとしても、有効/無効
設定フラグ(802)が無効である限り、比較結果は常
に一致したと判断される。これらの設定により、コンピ
ュータAでは自分宛の文書データ,画像データ,音声デ
ータのみを選択受信することができる。ここでは登録デ
ータとメッセージ内比較部に日本語の文字列を使った例
を示したが、英語の文字列や文字列に対応した数値(例
えば、文書データ=1,画像データ=2,音声データ=
3と文字列に対して規定された意味のある数値)であっ
てもよい。
【0033】デバイスBでは、センサーデータとスイッ
チデータを受信する。またA地点のセンサー(デバイス
A),D地点のセンサー,B地点のスイッチからのデー
タのみを受信してモーターを駆動する。尚、D地点のセ
ンサーとB地点のスイッチは図7には示していない。デ
バイスBでは、特定の種類のデータを受信するので、比
較部設定レジスタの「データ種別」に対応する有効/無
効設定フラグ851は有効=1に設定する。センサーデ
ータとスイッチデータのみを受信するため、これらのデ
ータ種別を登録部861に登録データとして登録する。
また、特定のノードから送信されたデータを受信するた
め、「送信元ノード識別子」に対応する有効/無効設定
フラグ852は有効=1に設定する。そして、A地点セ
ンサー,D地点センサー,B地点スイッチからのデータ
のみを受信するので、これらの「送信元ノード識別子」
を登録部862に登録する。制御データは複数のノード
により受信されるため、送信先を指定せずにブロードキ
ャストされる。このため、メッセージには「送信先ノー
ド識別子」が指定されていない。従って、送信先ノード
は任意であり、送信先ノード識別子に対応する有効/無
効設定フラグ853は無効=0に設定する。これらの設
定により、デバイスBではA地点センサー,D地点セン
サー,B地点スイッチより送信されたセンサーデータと
スイッチデータのみを受信し、これに該当しないメッセ
ージは全てフィルタリング回路にて廃棄される。
【0034】この実施例によれば、プロセッサがメッセ
ージを受信すると、プロセッサ内のフィルタリング回路
によりメッセージ内の複数のデータが事前に登録された
登録データと比較され、メッセージを受信するか否かが
判断される。これにより、ユーザは受信したいメッセー
ジを受信するための条件を登録すれば、この条件に合致
したメッセージのみを受信することができ、不要なメッ
セージを受信しなくてもよい。例えば、コンピュータで
自分宛の文書データのみを受信する、デバイスで特定デ
バイスから送信されたセンサーデータのみを受信すると
いった、制御系データと情報系データが混在したシステ
ムを構築することが可能である。また、メッセージを受
信するか否かという判断をフィルタリング回路にて行う
ことにより、判断を高速に行うことが可能であり、メッ
セージの取りこぼしをなくすことができる。従来のよう
にCPUにてメッセージを受信するか否かの判断を行う
必要がないため、この処理によりCPU負荷が向上する
ことがなく、CPUで実行されるプログラム処理に影響
を及ぼさない。プログラムを開発するプログラマは、受
信処理による影響を考慮せず、効率的にプログラム開発
を行うことができる。
【0035】(実施例2)本発明における第2の実施例
を説明する。
【0036】上記の第1の実施例では、メッセージのメ
ッセージ内比較部毎(比較部毎)に比較結果を有効にす
るか無効にするかを設定する例を示した。本第2の実施
例における特徴は、比較結果を有効にするか無効にする
かの設定を、第1の実施例と異なり、登録部に登録され
た登録データ毎に行う点にある。システムの構成(図
1),プロセッサの構成(図2),フィルタリング回路
の構成(図3)は第1の実施例と同じであるが、登録部
の構成および制御部の処理が異なる。
【0037】本実施例では、制御部には、図5で示す比
較部設定レジスタ500は存在せず、メッセージ比較部
位置設定レジスタ510のみを有する。
【0038】登録部の構成を図9に示す。登録部900
には、登録データ910と次比較部有効フラグ920が
登録される。これらの登録は、例えばCPUより内部バ
スを介して行われる。図9に示す例では、登録データ9
10として登録データ1、この登録データ1に対応する
次比較部有効フラグ920として「有効」が登録されてい
る(9001)。同様に登録データ2と次比較部有効フ
ラグ920が「無効」(9002)、登録データ3と次
比較部有効フラグ920が「無効」(9003)が登録さ
れている。本実施例の場合、図3に示した比較部303
1は、メッセージ310内のメッセージ内比較部300
1と登録部3021に登録された登録データ910を比
較する。登録データ910が一致した場合、制御部30
4に対してデータが一致した旨と、一致した登録データ
910に設定された次比較部有効フラグ920を制御部
に対して通知する。この次比較部有効フラグ920が無
効の場合には、残りの比較部の比較結果に関係なく、メ
ッセージ格納部301内のメッセージを受信メッセージ
格納部305に格納する。次比較部有効フラグ920が有
効の場合には、次の比較部3032が通知する比較結果
と次比較部有効フラグ920の内容をもとに同様の処理
を繰り返す。
【0039】処理フローを図10に示す。フィルタリン
グ回路は伝送路よりメッセージを受信すると(ステップ
1001)、メッセージをメッセージ格納部に格納する
(ステップ1002)。各比較部は格納されたメッセー
ジ内の予め指定されたメッセージ内比較部のデータを読
み込む(ステップ1003)。登録部に比較すべき登録
データがある場合(ステップ1004)、比較部は登録
部の登録データと次比較部有効フラグを読み込み(ステ
ップ1005)、メッセージ内比較部のデータと比較す
る(ステップ1006)。比較した結果、データが不一
致の場合(ステップ1006)、比較部は登録部に次の
登録データがあるか否かを判断する(ステップ100
4)。比較した結果、データが一致した場合(ステップ
1004)、データが一致した旨と一致した登録データ
に設定された次比較部有効フラグが有効であるか無効で
あるかを制御部に通知する(ステップ1007)。登録
部に登録データがない場合(ステップ1004)、比較
部は制御部に対してデータが不一致であった旨を通知す
る(ステップ1008)。ステップ1003からステッ
プ1008の処理は、全ての比較部において並列に実行
される。制御部は全ての比較部からの比較結果を受け取
ると、比較部1の処理結果から順にステップ1009か
らステップ1014の処理を行う。ここで比較部Nと
は、メッセージ内に複数あるメッセージ内比較部の先頭
からN番目のメッセージ内比較部を比較する比較部であ
る。先頭のメッセージ内比較部(比較部1)から順に処
理を行うため、N=1を設定する(ステップ100
9)。比較部Nから通知された比較結果は「一致」であ
るか否かを判断する(ステップ1010)。もしも「一
致」でない場合には、メッセージ格納部に格納されたメ
ッセージを廃棄し(ステップ1011)、処理を終了す
る。「一致」している場合(ステップ1010)、比較
部Nの次比較部設定フラグが有効であるか無効であるか
を判断する(ステップ1012)。有効である場合に
は、次の比較部である比較部N+1に対して同様の処理
を繰り返す(ステップ1013)。無効である場合(ス
テップ1012)、メッセージ格納部に格納されたメッ
セージを受信メッセージ格納部に格納し(ステップ10
14)、処理を終了する。
【0040】本実施例におけるシステムの構成例と設定
例を図11,図12,図13に示す。図11は、システ
ムの構成例である。伝送路1100には、ノードA(11
01),ノードB(1102),ノードC(1103),
ノードD(1104)が接続されている。ノードA,ノ
ードB,ノードCは制御系データを送受信してプラント
を制御するデバイスであり、ノードDはデバイスのパラ
メータ設定や状態監視などを行うオペレータ用のディス
プレイ装置を備えたコンピュータである。伝送路110
0に接続された各ノードは同じフォーマットのメッセー
ジ1150を送信する。メッセージ1150は、メッセ
ージ1150内のデータ1154の種別を表わすデータ
種別1151,メッセージ1150を送信したノードを
識別するための送信元ノード識別子1152,メッセー
ジ1150の送信先のノードを識別するための送信先ノ
ード識別子1153により構成される。
【0041】ノードA(1101)は、制御系データを
含むメッセージ1120を送信する。メッセージの送信
先ノードは指定せず、ブロードキャスト通信を行う。こ
のメッセージ1120は、プラントを制御しているノー
ドB(1102)とノードC(1103)に受信され、
処理される。コンピュータD(1104)は、ノードC
(1103)の設定値を変更するため、設定値の情報をデ
ータとして含むメッセージ1110を送信する。設定値
は特定のノードに対して送信されるため、コンピュータ
D(1104)は設定値を設定する送信先ノードであるノ
ードC(1103)を指定して送信する。このため、メッセ
ージ1110はノードC(1103)のみに受信され
る。設定値の情報は制御系データに比べてデータ長も大
きく、デバイスにて受信されると制御を実行しているプ
ログラムに影響を与える。このため、ノードAやノード
Bでは受信しないようフィルタリング回路においてメッ
セージ1110を廃棄する。
【0042】フィルタリング回路の設定例を図12と図
13に示す。図12は、ノードAが送信する制御系デー
タ(メッセージ1120)をフィルタリングする設定例
であり、図13はノードDが送信する設定値の情報(メ
ッセージ1110)をフィルタリングする設定例であ
る。図12(1)と図13(1)はノードBの設定例で
あり、図12(2)と図13(2)はノードCの設定例
である。
【0043】図12に示すように、ノードAは送信する
メッセージに対して「データ種別」としてセンサーデー
タ(1205)、「送信元ノード識別子」としてノード
A(1206)を設定する。「送信先ノード識別子」は
ブロードキャスト通信を行うため、任意のノードであ
り、特定のノードは指定しない(1207)。データ1
208には、センサーデータ(例えば、センサーのオン
/オフ)などの制御系データが設定される。ノードB
は、「センサーデータ」および自内のパラメータ値を変更
するために受信する「設定データ」を登録データとして
登録部1(1201)に登録し、次比較部有効フラグをど
ちらも有効とする。「文書データ」は受信しないため、
文書データを登録データとして登録部1(1201)に
登録した場合、次比較部有効フラグは無効とする。ノー
ドBは、ノードA,ノードD,ノードFから送信された
メッセージを受信するので、これらのノードの識別子を
登録部2(1202)に登録する。しかし、ノードAと
ノードFはデバイスであり、制御系データを送信するた
め、送信先ノード識別子まで比較して受信するか否かの
判断をする必要がない。このため、ノードAとノードF
の次比較部有効フラグは無効に設定する。ノードDはパ
ラメータなどの値を設定するコンピュータであり、特定
の送信先ノードを指定して送信する。ノードBは、自ノ
ード宛のメッセージのみを受信するため、送信先ノード
識別子まで比較して受信するか否かを判断しなければな
らない。したがって、ノードDに対しては次比較部有効
フラグを有効に設定する。このため、登録部3(120
3)には自分のノードを識別するための識別子である
「ノードB」を登録する。ここではメッセージ内比較部
と登録データとして日本語の文字列を使用する例を示し
たが、英語の文字列や番号でもよい。
【0044】ノードBのフィルタリング回路では、ノー
ドAから送信されたメッセージを受信すると、データ種
別(最初のメッセージ内比較部1205)と登録部1(1
201)の登録データを比較する。データが一致すると一致
した旨と、一致した登録データに対応する次比較部有効
フラグが有効か無効かを制御部に通知する。この例の場
合、比較部より制御部に対して「一致」とセンサーデータ
に設定された次比較部有効フラグである「有効」が通知さ
れる。同様に、送信元ノード識別子(先頭から2番目の
メッセージ内比較部)であるノードA(1206)と登録
部2(1202)の登録データを比較して「一致」と「無
効」が通知される。次比較部有効フラグが「無効」であ
るため、送信先ノード識別子(先頭から3番目のメッセ
ージ内比較部1207)の比較結果はメッセージを受信
するか否かに影響しない。制御部は、登録部1(120
1)の登録データとの比較結果が「一致」かつ「有効」
であるため、登録部2(1202)の登録データとの比
較結果も参照する。この結果は「一致」かつ「無効」で
あるため、伝送路より受信したメッセージは受信メッセ
ージ格納部に格納される。
【0045】同様に(2)のノードCの設定に関して説
明する。ノードCもデバイスであり、同じセンサーデー
タを受信して処理する。このため、ノードBと同じ「デ
ータ種別」,「送信元ノード識別子」を登録部1(125
1)と登録部2(1252)に登録する。また、登録部
3(1253)には自ノードの識別子である「ノード
C」を登録する。これにより、ノードBと同様に、デー
タ識別子であるセンサーデータ1255と送信元ノード
識別子1256がそれぞれ登録部1(1251)と登録
部2(1252)の登録データと一致し、比較部から制
御部に対してそれぞれ「一致」かつ「有効」,「一致」か
つ「無効」が通知され、メッセージは受信メッセージ格
納部に格納される。
【0046】図13はコンピュータであるノードDが送
信先ノードとしてデバイスであるノードCを指定してパ
ラメータ値などの設定データを送信する例である。ノー
ドBの登録部1301,1302,1303およびノー
ドCの登録部1351,1352,1353の設定は図12
と同じである。ノードBの登録部1(1301)には設
定データが登録されており、ノードDが送信したメッセ
ージのデータ種別である設定データ1305と一致する
ため、最初の比較部は「一致」かつ「有効」を制御部に
通知する。登録部2(1302)にはノードDが登録さ
れており、これはメッセージの送信元ノード識別子であ
るノードD(1306)と一致するため、2番目の比較部
は「一致」かつ「有効」を制御部に通知する。登録部3
(1303)にはノードBのみが登録されており、これは
メッセージの送信先ノード識別子であるノードC(13
07)とは一致しないため、3番目の比較部は「不一
致」を制御部に通知する。3番目の比較部による比較結
果が「不一致」であるため、受信されたメッセージは廃
棄される。ノードDの登録部1(1351)には設定デ
ータが登録されており、ノードDが送信したメッセージ
のデータ種別である設定データ1355と一致するた
め、最初の比較部は「一致」かつ「有効」を制御部に通
知する。登録部2(1352)にはノードDが登録され
ており、これはメッセージの送信元ノード識別子である
ノードD(1356)と一致するため、2番目の比較部
は「一致」かつ「有効」を制御部に通知する。登録部3
(1353)にはノードCが登録されており、これはメ
ッセージの送信先ノード識別子であるノードC(135
7)と一致するため、3番目の比較部は「一致」かつ
「無効」を制御部に通知する。1番目と2番目の比較部
による比較結果が「一致」かつ「有効」であり、3番目
の比較部の比較結果が「一致」かつ「無効」であるた
め、有効な全ての比較結果が「一致」であると判断さ
れ、受信されたメッセージは受信メッセージ格納部に格
納される。
【0047】本実施例によれば、プロセッサがメッセー
ジを受信すると、プロセッサ内のフィルタリング回路に
よりメッセージ内の複数のデータが事前に登録された登
録データと比較され、メッセージを受信するか否かを判
断する。いくつのメッセージ内比較部の比較結果を有効
とするかは、メッセージの種類毎に設定することができ
る。本実施例では、ブロードキャスト通信(1対N通
信)により送信される制御系データは2つの比較結果を
もとに受信されるが、相手先を指定した通信(1対1通
信)により送信される情報系データは3つの比較結果を
もとに受信される例を示した。これにより、制御系デー
タなどの多くのノードにおいて受信する必要のあるデー
タは、ブロードキャスト通信により任意のノードで選択
受信することができ、同時にコンピュータやハンディー
ターミナルなどから特定のノードに対して送信される設
定データ,監視データ,状態変更指示データなどの情報
系データは、特定のノードのみで選択受信することがで
きる。つまり、伝送路に接続された各ノードは、ブロー
ドキャストされたメッセージの中から自ノードが必要と
するメッセージのみを選択受信することが可能となり、
同時に特定ノードに対して送信されるメッセージの中か
ら自ノード宛てのメッセージのみを選択受信することが
できる。これにより、各ノードは異なる種類のメッセー
ジが混在しても自ノードに必要なメッセージのみを選択
受信することが可能となり、受信処理による処理負荷向
上の影響を受けない。このため、アプリケーションプロ
グラムの開発者は通信処理負荷向上による影響を考慮せ
ずにプログラム設計を行うことが可能となり、プログラ
ム開発効率が向上する。また、通信処理負荷向上がアプ
リケーションプログラムの実行に影響を与えないため、
アプリケーションプログラムの実行タイミングや周期性
が保証され、プラント制御などを行っている場合には、
安全にシステムを運用することができる。メッセージを
送信してもフィルタリング回路により他ノードのアプリ
ケーションプログラムの実行に影響を与えないため、ノ
ード間の影響を考慮しなければならないシステム設計も
容易に行うことができる。
【0048】(実施例3)本発明における第3の実施例
を説明する。
【0049】第1と第2の実施例では、メッセージのメ
ッセージ内比較部をフィルタリング回路内の複数の比較
部にて比較し、一致した場合にはメッセージを1つの受
信メッセージ格納部に格納する方式を示した。本実施例
は、上記の第1,第2の実施例と異なり、各比較部毎に
受信メッセージ格納部を持ち、比較結果が一致した場合
には各比較部毎に設けられた受信メッセージ格納部にメ
ッセージを格納することが特徴である。
【0050】システムの構成(図1),プロセッサの構
成(図2),制御部内の設定レジスタ(図5)は第1の
実施例と同じである。
【0051】本実施例におけるフィルタリング回路の構
成を図14に示す。伝送路1460より受信されたメッ
セージ1410は、メッセージ格納部1401に格納さ
れる。メッセージには、複数のメッセージ内比較部14
001,14002,14003があり、フィルタリング回
路1400は、このメッセージ内比較部をもとに受信し
たメッセージ1410を受信メッセージ格納部145
1,1452,1453に格納するか否かを判断する。
【0052】例えば、メッセージ内比較部14001
は、比較部1431にて登録部1421内の登録データと比
較され、一致した場合にはメッセージ格納部1401内
のメッセージは受信メッセージ格納部1451に格納さ
れる。登録部1431の構成は、図4に示された登録部
の構成と同じであり、複数の登録データを登録すること
ができる。同じくメッセージ内比較部14002は、比
較部1432にて登録部1422内の登録データと比較
され、一致した場合にはメッセージ格納部1401内のメッ
セージは受信メッセージ格納部1452に格納される。
また、メッセージ内比較部14003は、比較部143
3にて登録部1423内の登録データと比較され、一致
した場合にはメッセージ格納部1401内のメッセージ
は受信メッセージ格納部1453に格納される。
【0053】メッセージ格納部1401に格納されたメ
ッセージ1410は、複数のメッセージ内比較部と比較
部にて比較され一致した場合、複数の受信メッセージ格
納領域に格納される。例えば、メッセージ内格納部14
001と登録部1421内の登録データが一致し、更に
メッセージ内格納部14002と登録部1422内の登
録データが一致した場合、メッセージ1410は、受信
メッセージ格納部1451と1452に格納される。メッセ
ージ格納部1401に格納されたメッセージ1410
は、比較処理終了後に廃棄される。各受信メッセージ格
納部1451,1452,1453は、FIFO型のメ
モリ領域であり、複数のメッセージを格納できる。ま
た、受信メッセージ格納部1451,1452,145
3は、メッセージを上書きし、最新のメッセージのみを
保存するオーバーライト型のメモリ領域であってもよ
い。受信メッセージ格納領域1451,1452,14
53内に格納されたメッセージは、内部バス1470を
介してCPUに読み込まれ、処理される。
【0054】図15にシステム構成例を示す。伝送路1
500には、ノードA(1501),ノードB(150
2),ノードC(1503),ノードD(1504)が
接続され、相互に通信を行っている。各ノードが送信す
るメッセージのフォーマット1550は、データ種別1
551,送信元ノード識別子1552,送信先ノード識
別子1553,データ1554により構成される。ノー
ドA(1501),ノードB(1502),ノードC
(1503)はプラントなどを制御するデバイスであ
り、ノードD(1504)はこれらのデバイスのパラメ
ータ設定や監視を行うディスプレイ装置を備えたコンピ
ュータである。ノードD(1504)は、パラメータ設
定情報などをデータ1554として含むメッセージ15
10を送信し、ノードA(1501)はプラントの制御
データなどをデータ1554として含むメッセージ15
20を送信する。ノードB(1502)は、ノードD(1
504)から送信されたメッセージ1510とノードA
(1501)から送信されたメッセージ1510を選択
受信し、自内のフィルタリング回路内の受信メッセージ
格納部に分けて格納する。
【0055】図16にノードBの設定例を示す。図16
(1)はノードAが送信するメッセージを選択受信する
例を示し、図16(2)はノードDが送信するメッセー
ジを選択受信する例を示している。
【0056】図16(1)において、ノードAより送信
されるメッセージには、データ種別が「センサーデー
タ」(1611)、送信元ノード識別子が「ノードA」(16
12)、送信先ノード識別子はブロードキャストされる
メッセージであるため設定されず(1613)、センサ
ーの測定データが「データ」(1614)として設定さ
れている。ノードBでは、最初のメッセージ内比較部を
比較する比較部の登録部1601には何も登録されてい
ない。このため、比較部は制御部に対して「不一致」を
通知し、メッセージは最初の比較部に接続された受信メ
ッセージ格納部1604には格納されない。2番目のメ
ッセージ内比較部を比較する比較部の登録部1602に
は「ノードA」が登録データとして登録されている。こ
のため、比較部は制御部に対して「一致」を通知し、メ
ッセージ格納部に格納されたメッセージは2番目の比較
部に接続された受信メッセージ格納部1605に格納さ
れる。3番目のメッセージ内比較部を比較する比較部の
登録部1603には自ノードのノード識別子である「ノ
ードB」が登録データとして登録されている。従って、
メッセージ内比較部1613と一致しないため、比較部
は制御部に対して「不一致」を通知し、メッセージ格納
部に格納されたメッセージは、3番目の比較部に接続さ
れた受信メッセージ格納部1606に格納されない。
【0057】尚、メッセージ内比較部に何も設定しない
場合には、即ち未設定の場合は、通常「0」と設定され
るが、登録部内においてもデータが何も登録されていな
い場合、即ち、未登録の場合には、当然登録部でも
「0」と設定されるため、比較部では「一致」と判定し
てしまうことになる。したがって、このような場合、メ
ッセージ内比較部には、何も設定がない場合は「0」以
外の特定の値を設定するようにして、両者が未設定/未
登録の場合に比較された結果が「一致」とならないよう
予め規定されているものとする。(これは、他の実施例
においても同様に規定される。) 図16(2)において、ノードDより送信されるメッセ
ージには、データ種別が「設定データ」(1661),
送信元ノード識別子が「ノードE」(1662),送信先
ノード識別子が「ノードB」(1663),デバイスの
パラメータ値などの「データ」(1664)が設定され
ている。ノードBでは、最初のメッセージ内比較部を比
較する比較部の登録部1601には何も登録されていな
い。このため、比較部は制御部に対して「不一致」を通
知し、メッセージは最初の比較部に接続された受信メッ
セージ格納部1604には格納されない。2番目のメッ
セージ内比較部を比較する比較部の登録部1602には
「ノードA」が登録データとして登録されている。このた
め、比較部は制御部に対して「不一致」を通知し、メッセ
ージ格納部に格納されたメッセージは2番目の比較部に
接続された受信メッセージ格納部1605には格納され
ない。3番目のメッセージ内比較部を比較する比較部の
登録部1603には、自ノードのノード識別子である
「ノードB」が登録データとして登録されている。送信先
ノード識別子であるノードB(1603)と一致するた
め、比較部は制御部に対して「一致」を通知し、メッセ
ージ格納部に格納されたメッセージを受信メッセージ格
納部1606に格納する。
【0058】本実施例によれば、プロセッサがメッセー
ジを受信すると、プロセッサ内のフィルタリング回路に
よりメッセージ内比較部の各データが事前にそれぞれの
登録部に登録された登録データと比較され、一致した場
合には各比較部毎に設けられた格納領域に保存される。
これにより、特定のノードから送信されたメッセージ,
特定の種類のメッセージ,自分宛てのメッセージなど、
メッセージ内比較部によって区別することのできるデー
タ毎に、それぞれ分けて格納領域に保存することができ
る。図15に示した例では、コンピュータであるノード
Dより受信した情報系データと、デバイスであるノード
Aから受信した制御系データとを分けて受信メッセージ
格納部に格納することができる。一般に、制御系データ
は短時間で処理する必要があり、パラメータなどの設定
データや監視用のデータに優先して処理されなければな
らない。種々のメッセージを分けて受信メッセージ格納
部に格納することにより、CPUは優先順位の高いメッ
セージ(例えば制御系データを含むメッセージ)から順
に処理することが可能となる。これにより、本実施例で
は、必要なメッセージのみをフィルタリング回路におい
て選択受信するとともに、優先順位の高いメッセージか
ら順に処理をすることができ、優先順位が異なるメッセ
ージが混在するシステムにおいて特に有効である。
【0059】尚、これまでに示した各実施例1〜3で
は、メッセージのフォーマットは固定であり、フィルタ
リング回路内の各比較部では、予め決められた位置のメ
ッセージ内比較部を登録データと比較していた。しか
し、メッセージのフォーマットは、図17に示すような
フォーマットにすることで、各比較部が比較するメッセ
ージ内比較部の位置をメッセージ毎に可変することがで
きる。以下に、メッセージ内比較部の位置を随時可変可
能とした場合の例を説明する。
【0060】図17(1)はメッセージ内比較部の位置
が可変の場合のメッセージフォーマットを示し、図17
(2)はメッセージフォーマット例を示す。伝送路に送
信されるメッセージ1700には比較部宣言部1701
が付与される。また、メッセージ1700にはメッセー
ジ内比較部17001,17002,17003があ
る。比較部宣言部1701は、比較数1711,複数の
オフセット1712とバイト数1713の組により構成
される。比較数1711はメッセージ内比較部の数を表
わし、オフセット1712とバイト数1713はメッセ
ージ内比較部の先頭位置とサイズを表わす。オフセット
1712とバイト数1713の組は比較数1711で示
された数だけ付与される。
【0061】メッセージフォーマット1750は、メッ
セージ内比較部が3つ存在する例である。メッセージ内
比較部が3つであるので比較数1751は3である。最
初のメッセージ内比較部17501の位置は先頭から1
4バイト目であり、サイズが2バイトであるため、オフ
セット1752には14が設定され、バイト数1753には
2が設定される。同様に、2番目のメッセージ内比較部
17502の位置は先頭から18バイト目であり、サイ
ズが2バイトであるため、オフセット1754には18
が設定され、バイト数1755には2が設定される。3
番目のメッセージ内比較部17503の位置は先頭から
24バイト目であり、サイズが4バイトであるため、オ
フセット1756には24が設定され、バイト数175
7には4が設定される。
【0062】上記のように、メッセージに比較部宣言部
1701を備えることにより、まず比較部宣言部170
1の内容をCPUにて参照し、メッセージ内の指定され
た位置のデータをフィルタリング回路内の各比較部に割
り当て、比較処理を行うようにすることにより、メッセ
ージ内比較部の位置を随時可変可能としたメッセージを
受信することができる。これにより、より自由なメッセ
ージフォーマットでの送受信が可能となる。
【0063】(実施例4)本発明における第4の実施例
を説明する。
【0064】上記の第1,第2,第3の実施例では、同
一プロセッサ内のフィルタリング回路において複数のメ
ッセージ内比較部と登録データを比較し、メッセージを
選択受信する方式を示した。これに対し、本実施例は、
複数のメッセージ内比較部を複数のプロセッサにおいて
比較することに特徴がある。
【0065】システムの構成例を図18に示す。コント
ローラ1801,コントローラ1802,コントローラ18
03が伝送路1800に接続され、伝送路1800を介
して相互に通信を行う。ここでコントローラとは、通信
機能を備えたセンサーやモーターなどのインテリジェン
トデバイス,PC,コンピュータなどである。また、本
実施例では伝送路としてバス型の伝送路を用いた例を示
すが、他の形態の伝送路でもよく、無線/赤外線通信な
どであってもよい。
【0066】コントローラの構成を図19に示す。コン
トローラ1900は、伝送路1950を介して送受信される
全てのメッセージ1960を受信する。メッセージ19
60はトランシーバ1910を介して受信され、コント
ローラ1900内部の複数の通信プロセッサ1901,
1902,1903に格納される。通信プロセッサ19
01,1902,1903とプロセッサ1930は、シ
ステムバス1920に接続されており、システムバス1
920を介してデータを交換することができる。プロセ
ッサ1930は、アプリケーションプログラムや通信ド
ライバなどが実行されるプロセッサであり、通信プロセ
ッサ1901,1902,1903よりメッセージを読
み込んで処理を行う。
【0067】通信プロセッサの構成を図20に示す。通
信プロセッサ2000は、トランシーバ2050を介し
てメッセージ2010を受信すると、メッセージ格納部
2001に受信したメッセージ2010を格納する。メッセ
ージ2010には複数のメッセージ内比較部2011,
2012があり、通信プロセッサは予め設定されたメッ
セージ内比較部のうちの1つのデータを読み出し、比較
部2002にて登録部2003に登録された登録データ
と比較する。登録部2003の構成は、図4に示した登
録部の構成と同じであり、複数の登録データを登録する
ことができる。登録部2003の登録データとメッセー
ジ内比較部2011の比較結果は、制御部2004に通
知され、一致した登録データがある場合には受信したメ
ッセージ2010は、受信メッセージ格納部2005に
格納される。受信メッセージ格納部2005に格納され
たメッセージは、システムバス2060を介してプロセ
ッサにより読み込まれ処理される。
【0068】各通信プロセッサにおいて比較されるメッ
セージ内比較部の位置は、各通信プロセッサの制御部内
のレジスタに登録する。登録するレジスタの構成を図2
1に示す。メッセージ内比較部の位置を登録するレジス
タ2100は、バイトオフセット2101とバイト数2
102により構成される。バイトオフセット2101
は、メッセージの先頭からのバイト数であり、メッセー
ジ内比較部の先頭位置を示す。バイト数2102はメッ
セージ内比較部のサイズを表わす。尚、ここでは、メッ
セージ内比較部の位置をバイトで扱う例を示したが、メ
ッセージ内比較部の先頭位置やサイズをバイトで表現で
きない場合には、バイトオフセット2101はビットオフセ
ット(メッセージの先頭からのビット数)、バイト数2
102はビット数であってもよい。レジスタ2100の
バイトオフセット2101とバイト数2102は、例え
ばプロセッサによりシステムバスを介して設定される。
【0069】図22に本実施例の処理フローを示す。コ
ントローラが伝送路よりメッセージを受信すると(ステ
ップ2201)、各通信プロセッサは受信したメッセー
ジ格納部にメッセージを格納する(ステップ220
2)。各通信プロセッサは、レジスタに登録されたバイ
トオフセットとバイト数で指定された位置よりメッセー
ジ内比較部のデータを読み込む(ステップ2203)。
各通信プロセッサは、自内登録部に登録データがあれば
(ステップ2204)、登録部の登録データを読み込み
(ステップ2205)、読み込んだメッセージ内比較部
のデータと比較する(ステップ2206)。データが一
致した場合(ステップ2206)、メッセージ格納部の
メッセージを受信メッセージ格納部に格納する(ステッ
プ2207)。自内登録部に登録データがなければ(ス
テップ2204)、メッセージ内比較部と一致する登録
データがないのでメッセージ格納部に格納されたメッセ
ージを廃棄する(ステップ2208)。
【0070】上記のステップ2202からステップ22
08までの処理は、各通信プロセッサにおいて並列に実
行される。レジスタにバイトオフセットとバイト数が登
録されていない場合、あるいはバイトオフセットの値や
バイト数の値が、受信したメッセージ長より大きく無効
な場合には、通信プロセッサは処理を実行しない。
【0071】図23にコントローラの構成例と通信プロ
セッサの設定例を示す。コントローラ2300は、伝送
路2320を介して送受信される全てのメッセージを受
信する。図23の例では、コントローラ2300は2つ
の通信プロセッサ2302,2303を実装している例
を示す。受信したメッセージ2330は、トランシーバ
2301を介して通信プロセッサA(2302)のメッ
セージ格納部2306と通信プロセッサB(2303)の
メッセージ格納部2307に格納される。伝送路232
0より受信するメッセージ2330は、例えばメッセー
ジ1(2350)に示すフォーマットとし、先頭の2バイ
トが「データ種別」、次の2バイトが「送信元ノード識
別子」、次の2バイトが「送信先ノード識別子」であ
る。ここでは、このフォーマットに基づいたメッセージ
1(2350)とメッセージ2(2360)を受信する
例を示す。
【0072】通信プロセッサAの設定2308は、登録
部とレジスタの設定である。通信プロセッサBの設定2
309も、同様に登録部とレジスタの設定である。通信
プロセッサA(2302)のレジスタには、バイトオフ
セット=0,バイト数=2が設定されており、登録デー
タとして「センサーデータ」が登録されている。すなわ
ち、通信プロセッサAでは、登録データとして、「デー
タ種別」が“センサーデータ”のものを選択するように
登録されている。通信プロセッサB(2303)のレジス
タには、バイトオフセット=4,バイト数=2が設定さ
れており、登録データとして「ノードB」が登録されて
いる。すなわち、通信プロセッサBでは、登録データと
して、「送信先ノード識別子」が“ノードB”のものを
選択するように登録されている。
【0073】メッセージ1(2350)が受信される
と、通信プロセッサA(2302)において、設定23
08で設定された内容(バイトオフセット=0,バイト
数=2,登録データ=センサーデータ)とメッセージ1
(2350)の「データ種別」の部分が比較される。メ
ッセージ1(2350)では、センサーデータが無いた
め、不一致であり、受信したメッセージ2330は受信
メッセージ格納部2310に格納されず廃棄される。通信プ
ロセッサB(2303)では、設定2309で設定され
た内容(バイトオフセット=4,バイト数=2,登録デ
ータ=ノードB)とメッセージ1(2350)の「送信
先ノード識別子」の部分が比較される。メッセージ1
(2350)では、ノードBが設定されているため、一
致となり、受信したメッセージは受信メッセージ格納部
2311に格納される。
【0074】メッセージ2(2360)が受信される
と、通信プロセッサA(2302)において、設定23
08で設定された内容(バイトオフセット=0,バイト
数=2,登録データ=センサーデータ)とメッセージ2
(2360)の「データ種別」の部分が比較される。メ
ッセージ2(2360)では、センサーデータが設定され
ているため、一致となり、受信したメッセージは受信メ
ッセージ格納部2310に格納される。通信プロセッサ
B(2303)では、設定2309で設定された内容
(バイトオフセット=4,バイト数=2,登録データ=
ノードB)とメッセージ2(2360)の「送信先ノー
ド識別子」の部分が比較される。メッセージ2(236
0)では、設定が無いため不一致となり、受信したメッ
セージは受信メッセージ格納部2311に格納されず廃
棄される。
【0075】以上の処理により、通信プロセッサA(2
302)内の受信メッセージ格納部2310には、セン
サーデータのみが格納され、通信プロセッサB(230
3)内の受信メッセージ格納部2311には、ノードB
宛てのメッセージのみが格納される。プロセッサ230
5は、優先順位の高いセンサーデータを格納した通信プ
ロセッサA(2302)の受信メッセージ格納部231
0に格納されたメッセージから先にメッセージを読み込
み処理を実行する。
【0076】受信メッセージ格納部2310と2311
がFIFO型のメモリ領域である場合、一定数のメッセ
ージを受信メッセージ格納部に格納しておくことができ
る。このため、プロセッサ2305は優先順位の高い受
信メッセージ格納部2310のメッセージを先に処理
し、受信メッセージ格納部2310のメッセージがない
場合に、優先順位の低い受信メッセージ格納部2311
のメッセージを処理することにより、メッセージが失わ
れることがなく、優先度の高いメッセージから順に処理
を行うことができる。
【0077】本実施例によれば、コントローラがメッセ
ージを受信すると、フィルタリング回路を備えたコント
ローラ内の複数の通信プロセッサにて、指定されたメッ
セージのデータと予め登録された登録データとを比較
し、一致すると受信する。これにより、メッセージ内の
識別子の位置と登録データを各通信プロセッサ毎に設定
し、これらのデータが一致したメッセージを分けて受信
メッセージ格納部に格納することができる。また、各通
信プロセッサ毎に比較しているため、例えばメッセージ
のフォーマットが変わり、比較したいメッセージ内比較
部の数が増えた場合でも、通信プロセッサを追加するの
みでよく、フィルタリング回路の設計変更は必要ない。
このため、拡張性や変化に対して設計者の負担を軽減す
ることが可能となり、メッセージフォーマットの変更な
どに対しても柔軟に対応することができる。
【0078】(実施例5)本発明における第5の実施例
を説明する。
【0079】上記第1〜第4の実施例では、フィルタリ
ング回路の比較部あるいは1つの比較部を備えたフィル
タリング回路を有する通信プロセッサを並列に配置し、
メッセージの複数のメッセージ内比較部を比較し、メッ
セージを選択受信する方式を示した。本実施例は、上記
の各実施例と異なり、単にフィルタリング回路の比較部
を並列に配置するだけではなく、直列方向にも配置し
て、行列配置することを特徴としたものである。
【0080】システム構成例(図1)とプロセッサ構成
例(図2)は、第1の実施例と同じである。本実施例で
は、複数の基本フィルタリング回路を組み合わせてフィ
ルタリング回路を実現する。図24(1)に基本フィル
タリング回路の構成を示す。基本フィルタリング回路2
400は、外部より受け取るメッセージを格納する入力
メッセージ格納部2401,登録データを登録する登録
部2402,登録データとメッセージ内比較部とを比較
する比較部2403,比較結果を基にメッセージの流れ
を制御する制御部2404,外部にメッセージを渡すイ
ンターフェース部である出力メッセージ格納部2405
により構成される。図24(2)は、登録部2402の
構成例であり、複数の登録データを登録することができ
る。登録データは、内部バスを介してCPU(図示せ
ず)などから登録することができる。また基本フィルタ
リング回路2400の制御部2404は、図24(3)
に示す比較部設定レジスタ2410とメッセージ内比較
部位置設定レジスタ2450を有している。比較部設定
レジスタ2410では、基本フィルタリング回路2400の
動作を有効にするか無効にするかを登録でき、比較部設
定レジスタ2410の登録方法は登録データの場合と同
じであり、内部バスを介してCPUなどから登録するこ
とができる。また更にメッセージ内比較部位置設定レジ
スタ2450は、比較部2403で比較すべきメッセー
ジ内比較部の位置(バイトオフセット2451)とサイ
ズ(バイト数2452)を登録できる。
【0081】図25に本実施例におけるフィルタリング
回路の構成を示す。フィルタリング回路2500は直列
(例えば2501,2502,2503)に接続された
基本フィルタリング回路を更に並列に接続することで構
成される。直列に並ぶ基本フィルタリング回路の数は、
伝送路2550より受信するメッセージ2560内のメ
ッセージ内比較部の数と同じ、若しくはメッセージ内比
較部よりも多いものとし、直列に並んだ各基本フィルタ
リング回路は各々異なるメッセージ内比較部を比較す
る。例えば、基本フィルタリング回路2501は最初の
メッセージ内比較部と自内に登録された登録データを比
較し、基本フィルタリング回路2502は先頭から2番
目のメッセージ内比較部と自内に登録された登録データ
を比較し、基本フィルタリング回路2503は先頭から
3番目のメッセージ内比較部と自内に登録された登録デ
ータを比較する。メッセージのメッセージ内比較部の数
と、各基本フィルタリング回路が比較するメッセージ内
比較部の位置は、予め決められているものとする。並列
にならぶ基本フィルタリング回路の組の数は任意であ
り、この数が多いほど分類できるメッセージの種類が多
くなる。
【0082】フィルタリング回路2500は、伝送路2
550よりメッセージ2560を受信すると、直列に並
んだ基本フィルタリング回路の中で最も伝送路2550
側に配置された基本フィルタリング回路2501,25
11,2521が、メッセージ2560を自内の入力メ
ッセージ格納部に格納する。これらの基本フィルタリン
グ回路は、自内に登録された登録データとメッセージ内
比較部を比較し、一致するか、または比較部設定レジス
タが無効である場合、メッセージを自内の出力メッセー
ジ格納部に格納する。2番目の基本フィルタリング回路
2502,2512,2522は最初の基本フィルタリング
回路2501,2511,2521の出力メッセージ格
納部よりメッセージを読み込んで自内の入力メッセージ
格納部に格納し、同様の処理を繰り返す。3番目の基本
フィルタリング回路2503,2513,2523は2
番目の基本フィルタリング回路2502,2512,2
522の出力メッセージ格納部よりメッセージを読み込
んで自内の入力メッセージ格納部に格納し、同じ処理を
繰り返す。CPU(図示せず)は、内部バス2570を
介して基本フィルタリング回路2503,2513,2
523の出力メッセージ格納部よりメッセージを読み込
んで処理する。
【0083】図26に基本フィルタリング回路の設定例
を示す。ここでは、直列に並んだ1組の基本フィルタリ
ング回路の設定例を示している。伝送路より受信するメ
ッセージ2650には、3つのメッセージ内比較部26
51,2652,2653があり、最初のメッセージ内
比較部2651にはAが、2番目のメッセージ内比較部
2652にはBが、3番目のメッセージ内比較部265
3にはCが設定されている。基本フィルタリング回路2
601,2602,2603は直列に接続されており、
基本フィルタリング回路2601はメッセージ内比較部
2651と自内に登録された登録データを、基本フィル
タリング回路2602はメッセージ内比較部2652と
自内に登録された登録データを、基本フィルタリング回
路2603はメッセージ内比較部2653と自内に登録され
た登録データを各々比較する。各基本フィルタリング回
路の比較部の処理動作は、第1の実施例と同じであり、
入力メッセージ格納部に格納されたメッセージのメッセ
ージ内比較部と登録データを順次比較し、一致している
か否かを判断する。
【0084】基本フィルタリング回路2601の制御部
内の比較部設定レジスタには「有効」が設定されており、
登録部には登録データ=Aが登録されている。基本フィ
ルタリング回路2601はメッセージ2650を自内の
入力メッセージ格納部に格納すると、比較部設定レジス
タが「有効」であるため、メッセージ内比較部2651と
登録データを比較する。これらは一致するため、入力メ
ッセージ格納部のメッセージは出力メッセージ格納部に
格納される。もしも不一致である場合には、入力メッセ
ージ格納部のメッセージは廃棄される。基本フィルタリ
ング回路2602の制御部内の比較部設定レジスタには「無
効」が設定されており、登録部には登録データが登録さ
れていない。基本フィルタリング回路2602は、メッ
セージ2650を基本フィルタリング回路2601の出
力メッセージ格納部より自内の入力メッセージ格納部に
格納すると、比較部設定レジスタが「無効」であるた
め、入力メッセージ格納部のメッセージをそのまま出力
メッセージ格納部に格納する。基本フィルタリング回路
2603の制御部内の比較部設定レジスタには「有効」
が設定されており、登録部には登録データ=Cが登録さ
れている。基本フィルタリング回路2603はメッセー
ジ2650を基本フィルタリング回路2602の出力メッセ
ージ格納部より読み込んで自内の入力メッセージ格納部
に格納すると、比較部設定レジスタが「有効」であるた
め、メッセージ内比較部2653と登録データを比較す
る。これらは一致するため、入力メッセージ格納部のメ
ッセージは出力メッセージ格納部に格納される。
【0085】図27に基本フィルタリング回路における
処理フローを示す。基本フィルタリング回路は、メッセ
ージを入力メッセージ格納部に読み込むと(ステップ270
1)、予め指定されたメッセージのメッセージ内比較部を
読み込む(ステップ2702)。比較部設定レジスタ27
03が「無効」である場合(ステップ2703)、比較
部は制御部に対して比較を行わず「一致」を通知する。
登録部に登録データが登録されているとき(ステップ2
704)、登録部の登録データを1つ読み込む(ステッ
プ2705)。メッセージ内比較部と登録データが一致
する場合(ステップ2706)、入力メッセージ格納部
に格納されたメッセージを出力メッセージ格納部に格納
する(ステップ2707)。登録部に登録データがない
場合(ステップ2704)、入力メッセージ格納部のメ
ッセージを廃棄する(ステップ2708)。
【0086】ステップ2701からステップ2708の
処理により、図26に示した例では{メッセージ内比較
部2651=A,メッセージ内比較部2653=C}と
いう2つの条件の組み合わせを満足するメッセージのみ
が選択される。この直列に接続された基本フィルタリン
グ回路を複数、並列に実装することにより、種々の条件
を設定して受信するメッセージを分類することができ
る。例えば、図25の基本フィルタリング回路2511
の登録部にAとFを登録し、比較部設定レジスタに有効
を設定する。基本フィルタリング回路2512の登録部
にBを登録し、比較部設定レジスタに有効を設定する。
基本フィルタリング回路2513の登録部にDとEを登
録し、比較部設定レジスタに有効を設定する。これによ
り、受信メッセージ={最初のメッセージ内比較部=A
またはF,2番目のメッセージ内比較部=B,3番目の
メッセージ内比較部=DまたはE}という条件が設定で
き、この条件を満足するメッセージのみが基本フィルタ
リング回路2513の出力メッセージ格納部に格納され
る。
【0087】本実施例によれば、プロセッサがメッセー
ジを受信すると、メッセージ内の個々のメッセージ内比
較部と予め登録された登録データとを比較し、それらの
比較結果の組み合わせによって設定される複数の条件
を、各条件毎に分類して格納する。即ち、例えば{デー
タ種別=センサーデータ,送信元ノード=ノードA},
{データ種別=設定データ,送信先ノード=ノードBま
たはノードC},{送信元ノード=A,送信先ノード=ノ
ードC}などの条件を設定してメッセージを受信し、別
々の受信メッセージ格納部に格納することができる。こ
の受信処理と分類処理はフィルタリング回路にて実行さ
れるため、CPU負荷を向上することなく、CPUで実
行されているプログラムに影響を与えることはない。ま
た、分類するためのプログラムをユーザが開発する必要
はなく、簡単な条件をフィルタリング回路に設定するの
みで分類することができる。また更に、並列に接続され
る基本フィルタリング回路の列を増やすことで、フィル
タリング回路において受信することのできる条件を容易
に増やすことが可能である。
【0088】(実施例6)次に、本発明における第6の
実施例について説明する。
【0089】本実施例は、伝送路上で送受信されるメッ
セージの優先順位を制御することができる点において前
述の実施例と異なる。
【0090】図32は、本発明の第6の実施例における
分散制御システムの構成例を示す。図示するように、分
散制御システムは、計測・制御対象の複数の機器323
0に対応して設けられた複数のプロセッサ3200と、
各プロセッサ3200に共通に接続される伝送路325
0とで構成される。
【0091】伝送路3250上を送受信されるメッセー
ジのフォーマットを図33に示す。本実施例のメッセー
ジのフォーマットは、調停部とデータ部により構成され
る。調停部は、データ番号と送信元ノード識別子により
構成される。調停部のサイズはnビットである。データ
番号は、データを区別するための識別子であり、サイズ
はmビットである。送信元ノード識別子はメッセージを
送信したノードを識別するためのノードアドレスであ
り、サイズはn−mビットである。データ部には送受信
されるデータが格納される。更に本実施例においては、
データ部の一部に送信先のノードを識別するための送信
先ノード識別子が含まれる。送信先ノード識別子のサイ
ズは、送信元ノード識別子と同じn−mビットとする。
このように、調停部と、データ部内の送信先ノード識別
子のデータが、前述した実施例のメッセージ内比較部に
相当する。
【0092】プロセッサの構成を図34に示す。プロセ
ッサ3400は、伝送路3450に接続するためのメッ
セージ格納部3407,伝送路3450より受信したメ
ッセージ3420の調停部と比較するデータを格納する
登録部3406,調停部と登録部3406内のデータと
を比較する比較部3405,伝送路3450より受信し
たメッセージのデータ部内の送信先ノード識別子と比較
するデータを格納する登録部3412,送信先ノード識
別子と登録部3412内のデータとを比較する比較部3
411、これらの動作を処理するための制御部341
0,比較部3405と比較部3411の両方の比較結果が一
致した際に受信したメッセージを記憶する受信メッセー
ジ格納部3403,通信及びアプリケーションの処理を
行うCPU3401,CPU3401のバスである内部バス3402,
メッセージ格納部3407と内部バス3402の間に接
続されプロセッサ3400より外部へメッセージを送信
する際に送信するメッセージを格納する送信メッセージ
格納部3460により構成される。これらの構成要素
は、1つのプロセッサとして1チップに実装される。ま
た、メッセージ格納部3407は、伝送路3450上の
全てのメッセージを受信し、且つ送信メッセージ格納部
3460内のメッセージの送信時に優先制御を行う。
【0093】メッセージ格納部3407における処理を
説明する。
【0094】制御系データを送受信する伝送路では、デ
ータの到達時間を保証しなければならない。つまり、プ
ラントの緊急停止などを伝える優先順位の高いメッセー
ジが、メッセージの衝突などにより大幅に遅延すること
があってはならない。そこでメッセージ格納部3407
では、図35(a)に示すオープンドレイン方式の伝送
形態を使用し、メッセージの優先制御を実現する。オー
プンドレイン方式の特徴は、1本の伝送路に複数の出力
を持たせることができることであり、伝送路に接続され
た各ノードは同時に伝送路にメッセージを送信すること
が可能である。尚、図35(a)に示される各ノードの
構成は、それぞれ各プロセッサのメッセージ格納部34
07内に備えられているものである。
【0095】メッセージの優先制御は図35(b)に示
す方式でなされる。メッセージ格納部3407が伝送路
3450にメッセージを送信する際、伝送路3450上
でのメッセージは1ビットのオン/オフ情報が連なった
波形信号として表現される。まず伝送路3450に接続
された各プロセッサ(以下、単にノードという。)は、
同じタイミングでメッセージの送信を開始する。例え
ば、エンドフラグにより他ノードの送信が終了したこと
を認識し、メッセージを送信する必要のあるノードは一
斉にメッセージの送信を開始する。各ノードは自ノード
が送信する送信波形のオン/オフ情報(オン情報は0、
オフ情報は1で表す)と、伝送路3450より受信した
受信波形のオン/オフ情報を比較する。異なるノードが
オフ情報とオン情報を同時に伝送路3450上に送信し
た場合、伝送路3450上の波形はオン情報が優先され
るためオン情報の波形となり、受信波形はオン情報が得
られる。
【0096】各ノードはオフ情報を送信したにも関わら
ず、オン情報を受信した場合、つまり自ノード以外にオ
ン情報を送信したノードを認識した場合、メッセージの
送信を中断する。図35(b)の例では、ノードAとノ
ードCは2ビット目まで同じデータを送信しているが、
3ビット目ではノードAがオフ情報を、ノードCがオン
情報を送信している。受信波形は全てのノードが受信す
る伝送路上の波形であり、3ビット目の情報としてノー
ドAはオフ情報を、ノードCはオン情報を受信する。ノ
ードAは送信した情報と受信した情報が異なるため、メ
ッセージ送信を中断し、ノードCは送信した情報と受信
した情報が一致するために送信処理を継続する。同様
に、ノードBは5ビット目で送受信波形の食い違いを認
識し、送信を中断する。これを繰り返すことにより、常
にオン情報を送信したノードが勝ち残り、いずれ1つの
ノードを残して全てのノードが送信を中断することにな
る。尚、送信を中断されたノードは、勝ち残ったノード
の送信終了後、再送信の処理が行われる。
【0097】このような送信波形と受信波形の比較は、
図33に示すメッセージの先頭からnビット目まで、つ
まり調停部において行われる。ここで、常にオン情報を
送信したノードが生き残るということは、他ノードより
データ番号の小さいメッセージを送信したノードが伝送
路を占有し、メッセージを送信できるということであ
る。また、調停部には送信元ノードアドレスが含まれる
ため、ノードアドレスが重複していない限り、各ノード
が送信するメッセージの調停部の値は異なり、調停部を
比較すれば必ず最後には1つのノードのみが生き残り、
伝送路を占有することになる。これにより、データ番号
を小さい値に設定すれば他ノードに優先してメッセージ
を送信することができ、メッセージの優先制御が可能と
なる。例えば、緊急停止のメッセージを送信する場合に
は、データ番号を「0」に設定すれば最優先でメッセー
ジが送信される。また、優先度が同じ状態のノードがあ
る場合、また単にデータ番号が重複した場合は、優先さ
せて送信したいノードのノードアドレスを小さい方に設
定しておくことにより、優先的にメッセージが送信され
る。
【0098】上記の様なオープンドレイン方式での優先
制御は、一般にビットアービトレーション方式と呼ば
れ、分散制御を行うシステムでは通常用いられる通信方
式である。
【0099】本実施例においては、上記のような通信方
式を用いて、更に、データ部にもメッセージ内比較部を
備え、またデータ部のメッセージ内比較部を比較する手
段を備えたことを特徴とする。
【0100】以下にメッセージ内比較部の比較について
説明する。図34に示す登録部3406と登録部3412に
は予め自プロッセッサ内に格納すべき条件となるデータ
が登録されている。比較部3405は、通信コントロー
ラ3407が受信したメッセージの調停部と登録部34
06に登録されたデータを、比較部3411は、メッセ
ージのデータ部内の送信先ノード識別子と登録部341
2内のデータをそれぞれ比較する。登録部に登録されて
いるデータは1つ以上とし、複数登録されている場合に
は、各々の登録データと調停部あるいは送信先ノード識
別子を比較する。もしも登録データが登録されていない
場合には、各比較部は一致したものと判断する。各比較
部の比較結果は制御部3410に通知され、比較部34
05と比較部3411の両方において一致する登録デー
タが存在した場合、メッセージ格納部3407において
受信されたメッセージは受信メッセージ格納部3403
に格納される。受信メッセージ格納部3403に格納さ
れたメッセージは、内部バス3402を介してCPU3401
に読み込まれ、アプリケーションにより処理される。
【0101】上記に示すように本実施例では、伝送路に
接続された各ノードは、メッセージの優先順位にしたが
ってメッセージを送信し、これらのメッセージを受信す
る各ノードは、優先制御にも使用される調停部と、更に
データ部の一部を自内に登録された登録データと比較
し、両方が一致した場合にのみメッセージを受信する。
これにより、制御系データのように短時間で送信先に到
達しなければならないメッセージと、情報系データのよ
うにある程度時間がかかってもプラント制御に影響を及
ぼさないような異なる種類のメッセージが混在するシス
テムにおいて、制御系データを優先的に送信できる。
【0102】更に、本実施例のようなビットアービトレ
ーション方式を行うシステムでは、従来は調停部のみの
比較であり、しかもCPUにて比較処理を行っていたた
め、各ノードに必要なメッセージ以外も多く格納され、
また比較処理のためのCPUの負荷向上はやむをえなか
ったのに対し、本実施例では、データ部でも比較を行う
ことから、データのフィルタリングの精度が向上し、必
要なデータのみを格納することができ、更に比較処理は
全てフィルタリング回路で行われることから、不要なデ
ータはCPUにて判断処理を行うことなく廃棄(受信拒
否)することができるため、CPUの負荷向上はない。
【0103】したがって、メッセージの優先度を高くす
ることにより、メッセージの到達時間を保証することも
可能であり、またCPUにおける通信処理負荷が高くな
らないため、CPU上で実行される制御プログラムが通
信の影響をほとんど受けず、制御周期を保証した制御を
実行することが可能である。つまり、プラント制御を安
全に実行しながら、パラメータ設定情報や診断情報とい
った情報系データを送受信することができる。
【0104】(実施例7)これまで述べてきた第1乃至
第6の実施例においては、すべての例でメッセージのフ
ィルタリングを行う回路を有しており、CPUに負荷を
かけることがない。各実施例では、プロセッサの一部に
構成されたフィルタリング回路または通信プロセッサと
して独立して設けられたフィルタリング回路により、高
速な処理を行うことが可能である。しかしながら、それ
ぞれのフィルタリング回路は、各実施例における専用の
回路構成であり、そのフィルタリング方式以外には使用
することはできない。そこで、以下に上記第1乃至第6
の実施例の何れの回路構成でも実現可能なフィルタリン
グ回路を第7の実施例として説明する。
【0105】図28は、本発明の第7の実施例に関わる
分散制御システムにおける1つのノードの概略構成図で
ある。分散制御システムは、計測・制御対象の複数の機
器に対応して設けられた複数のコントローラ2800
と、各コントローラ2800へ共通に接続される信号の
伝送路2850とを有する。ここでコントローラとは、
実施例4と同様に、通信機能を備えたセンサーやモータ
ーなどのインテリジェントデバイス,PC,コンピュー
タなどであり、図28で示すコントローラ2800は、これ
らの一部の回路構成である。また、本実施例では、コン
トローラ2800での各構成要素は、それぞれ独立した
回路として説明するが、コントローラ2800を1チップの
プロセッサとして構成することも可能である。
【0106】以下に、コントローラ2800の構成を説
明する。
【0107】各ノードにおけるコントローラ2800
は、図28に示すように伝送路2850に接続されたトラン
シーバ2808,トランシーバ2808で受信されたメ
ッセージ2809内の複数のメッセージ内比較部(以
下、IDともいう。)を比較・転送するDSP(Digita
l Signal Processor)2801,DSP2801 の比較の結
果、格納すべき条件と一致したメッセージを格納する受
信バッファ2807,トランシーバ2808とDSP2801
と受信バッファ2807との間を結びメッセージ280
9を伝送されるデータバス2802,DSP2801
の動作条件を示すプログラムが格納される登録部280
4,DSP2801 と登録部2804とのデータをやり取りを
するプログラムバス2803,通信及びアプリケーショ
ンの処理をするCPU2805 ,CPU2805 と受信バッファ28
07と登録部2804との間でデータのやり取りをする
ためのCPUバス2806を有している。
【0108】上記のDSP2801 は、フォンノイマン型のプ
ロセッサであり、すなわち、その内部に信号処理用のバ
スとプログラム用のバスを別々に有し、プログラム用の
バス上を流れる命令に従って、信号処理用のバスを通じ
て入出力されるデータの演算を高速に行う機能を有する
ものである。
【0109】以下に、本実施例での動作について説明す
る。
【0110】コントローラ2800において、伝送路2
850よりメッセージを受信した場合、まずトランシー
バ2808にメッセージが伝送される。トランシーバ28
08は、シリアルで伝送されてきたメッセージ2809の
フレームをパラレルに変換し、DSP2801へメッセージが
受信されたことを通知する。
【0111】DSP2801 は、メッセージ2809が受信さ
れたことをトランシーバ2808から通知されると、登
録部2804にあるプログラムをプログラムバス280
3を用いて読み込む。尚、DSP2801 が登録部2804か
らプログラムを読み込む処理は、新たなメッセージが受
信され、DSPが処理を行う度に行われる。登録部28
04には、受信したメッセージ中に含まれる複数のメッ
セージ内比較部の位置や各メッセージ比較部に対する格
納すべき条件となるデータ、及び比較を行うための論理
回路(例えば、実施形態1〜6で示されたようなフィル
タリング回路を構成する論理回路)についての情報が、
プログラムとして記憶されている。また、登録部280
4は、自由に書き換え可能なメモリであり、登録される
プログラムは、CPU2805 によって書き換えが行われる。
【0112】プログラムの読み込みが終わると、図29
で示すように、DSP2801 は、プログラムに基づきトラン
シーバ2808内にあるメッセージ内比較部を読み込
む。受信されたメッセージには、前記の各実施例にある
ように、複数のメッセージ内比較部(ID1〜IDnま
で)を含んでいる。DSP2801 は、受信したメッセージ2
809内にある各メッセージ内比較部と、登録部280
4にあるメッセージ内比較部に対応した一致条件とを逐
次、または同時に比較し、更にプログラムに基づいた論
理演算を行う。DSP2801 は、比較の結果、すべての条件
を満足し、取り込むべきメッセージであると判断された
場合、データバス2802を用いて、受信したメッセー
ジ2809を受信バッファ2807に転送する。受信バ
ッファ2807は、FIFO等のメモリであり、複数の
メッセージを記憶することができる。また、受信バッフ
ァ2807は、メッセージを上書きし、最新のメッセー
ジのみを保存するオーバーライト型のメモリ領域であっ
てもよい。DSP2801 は、CPU2805 に対して、受信メッセ
ージのあることを通知する。その後、受信バッファ28
07内に格納されたメッセージは、システムバス280
6を介してCPU2805 に読み込まれ、処理される。
【0113】コントローラ2800は、適用されるシス
テムが、仮に、最大mバイトのメッセージ長をn bps
(bit par second)の速度で送受信するものであるとす
ると、1つのメッセージあたりの比較処理を(m/n)s
ec以内で行う動作速度を有するよう構成する。これによ
り、上記のコントローラ2800における一連の処理
は、次のメッセージが受信されるまでに行われるため、
メッセージを取りこぼすことはない。
【0114】また、伝送路2850は、他の実施例と同
様に、光ファイバや、有線以外の無線・赤外線に変更す
ることも可能である。その場合は、OSI(Open Syste
msInterconnection)7層構造の物理層に対応するトラン
シーバ2808で、通信媒体を光ファイバー対応のもの
や、有線以外の無線,赤外線に対応したものに変更する
ことにより対応が可能となる。また更に、伝送路上での
伝送形態をベースバンド,ブロードバンド,拡散スペク
トラム等の方式にも対応可能であり、物理層を自由に選
択可能である。
【0115】この実施形態では、次の効果がある。DS
PのプログラムをCPUから変更可能であるために、同
一ハードウェア構成にて、様々なメッセージの構造やフ
ィルタリング回路に対応可能である。さらに、トランシ
ーバも通信媒体・伝送形態に合わせて自由に選択可能で
ある。また、次のフレームを受信するまでの間に処理が
終わるものであれば、受信メッセージのフィルタリング
以外の、その他のプロトコルの処理にも対応可能であ
る。
【0116】(実施例8)次に第8の実施例について説
明する。前記第7の実施例では、第1から第6の実施例
の回路をDSPによって実現した例を示したが、本実施
例では、DSPではなく、プログラマブル・ロジックを
用いて実現した例を示す。
【0117】図30に、本実施例におけるプログラマブ
ル・ロジックを用いた回路構成を示す。
【0118】本実施例においても、分散制御システムの
各ノードは、実施例4と同様に、通信機能を備えたセン
サーやモーターなどのインテリジェントデバイス,P
C,コンピュータなどのコントローラとして説明する。
また、コントローラでの各構成要素は、それぞれ独立し
た回路として説明するが、1チップのプロセッサとして
構成することも可能である。
【0119】以下に、図30のコントローラ3000の
構成を説明する。
【0120】コントローラ3000は、図30に示すよ
うに伝送路3080に接続されたトランシーバ305
9,受信されたメッセージ3058にある複数のメッセ
ージ内比較部(以下、IDともいう。)を比較・転送す
るプログラマブル・ロジック3051,プログラマブル
・ロジック3051とトランシーバ3059との間でメ
ッセージ3058を転送するバス3052,プログラマ
ブル・ロジック3051での比較の結果、条件と一致したメ
ッセージを格納する受信バッファ3057,プログラマ
ブル・ロジック3051と受信バッファ3057の間で
メッセージを転送するバス3060,プログラマブル・
ロジック3051が受信したメッセージ3058の各メ
ッセージ内比較部を比較するときの情報とプログラマブ
ル・ロジック3051のプログラムが格納されている登
録部3054,プログラマブル・ロジック3051で実
行させるべきプログラムと、一致条件を登録部3054
内の複数のメモリの中から選択するための選択レジスタ
3053,選択されたメモリのデータをプログラマブル
・ロジック3061ヘ伝送するメモリセレクタ3061,通
信及びアプリケーションの処理をするCPU3055 ,CPU305
5 と受信バッファ3057と選択レジスタ3053との
間でメッセージのやり取りをするためのCPUバス30
56を有している。
【0121】上記のプログラマブル・ロジック3051
は、複数の組合せ回路,順序回路を持ち、それらの接続
方法を接続情報に基づいて自由に変更できる機能を有し
た回路であり、接続情報は、外部の不揮発メモリ(本実
施例においては登録部3054)やプログラマブル・ロジッ
ク内の不揮発メモリに蓄えられており、必要に応じてプ
ログラマブル・ロジック3051へ伝送されるものであ
る。
【0122】以下に、本実施例での動作について説明す
る。
【0123】コントローラ3000は、伝送路3080
上の全てのメッセージを受信し、トランシーバ3059
にメッセージを格納する。トランシーバ3059は、伝
送路3080をシリアルで伝送されてきたメッセージ3
058をパラレルに変換する。受信されたメッセージ
は、図31で示すように、複数のメッセージ内比較部
(ID)を含んでいる。
【0124】CPU3055 は、自ノードにおいて受信したい
メッセージを選択するために、登録部3054内に格納
されている複数のメモリのうち、適切な条件が記憶され
たメモリを選択レジスタ3053に書き込む。ここで、
登録部3054は、複数のメモリを有し、各メモリに
は、受信したメッセージ中に含まれる複数のメッセージ
内比較部の位置や格納すべき条件となるデータ、及び比
較を行うための論理回路(例えば、実施形態1〜6で示
されたようなフィルタリング回路を構成する論理回路)
についての情報が、それぞれの接続情報(ロジックデー
タ)として含まれている。プログラマブル・ロジック3
051は、登録部3054から、選択されたメモリのロ
ジックデータを読み込み、図31に示すように、論理回
路を構成する。
【0125】プログラマブル・ロジック3051は、メ
ッセージ3058が受信されたことをトランシーバ30
59から通知されると、選択レジスタ3053を介して
伝送されたメモリ内に記憶されたロジックデータに従っ
て、受信したメッセージ3058のメッセージ内比較部を比
較し、更に論理回路にしたがって比較を行い、条件と一
致していると判断されれば、バス3060を介して受信
バッファ3057に転送する。転送後、CPU3055 に受信
バッファ3057にメッセージがあることを通知する。
ここまでの処理は、次のメッセージの受信までに行われ
るために通信を取りこぼすことはない。
【0126】本実施例では、実施形態1〜6のような完
全な専用設計の回路よりも処理速度は劣るものの、前述
のDSPの場合よりも高速な処理が可能であるため、短
い受信メッセージ長に対しても対応可能である。
【0127】また、登録部3054内にあるメモリ1か
らメモリnを選択レジスタ3053を介してCPU3055 か
ら変更することができるため、同一ハードウェア構成に
て、様々なメッセージの構造やフィルタリング回路に対
応可能である。
【0128】また更に、実施例7の場合と同様に、伝送
路3080は、光ファイバや、有線以外の無線・赤外線
に変更することも可能である。その場合は、OSI(Op
enSystems Interconnection)7層構造の物理層に対応す
るトランシーバ3058で、通信媒体を光ファイバー対
応のものや、有線以外の無線,赤外線に対応したものに
変更することにより対応が可能となる。また更に、伝送
路上での伝送形態をベースバンド,ブロードバンド,拡
散スペクトラム等の方式にも対応可能であり、物理層を
自由に選択可能である。
【0129】本実施例では、プログラマブル・ロジック
を用いることにより、フィールドでの柔軟性、すなわち
様々な比較条件を選択可能な構成となっている。
【0130】(実施例9)次に第9の実施例について説
明する。前記第1から第8の実施例では、受信したメッ
セージを受信メッセージ格納部に格納するかどうかを、
比較結果を用いて判断していた。前記第1から第8の実
施例に示したような登録データを検索する方式では、受
信メッセージ格納部に格納するかどうかを判断するの
に、登録部へ登録された登録データの内容を逐次読み出
して比較を行っていく必要があり、登録件数が多い場合
には処理時間が長くなる場合がある。本実施例では、登
録件数が多い場合でも常に高速に格納判断を行うため
に、メッセージ内比較部のデータを登録部のアドレスと
し、そのアドレス内容を参照するだけで格納判断するこ
とを特徴とする。
【0131】本実施例におけるフィルタリング回路の構
成を図36に示す。システムの構成及びプロセッサの構
成は、第1の実施例の図1及び図2と同じである。
【0132】フィルタリング回路3600は、伝送路上
を流れる全てのメッセージを一時的に格納するメッセー
ジ格納部3603と、フィルタリングして受信すると判
断されたメッセージを格納する受信メッセージ格納部3
605と、受信メッセージ格納部3605に格納したい
メッセージに関する条件情報を登録しておく登録部A3
621及び登録部B3622と、登録部A3621のデ
ータをラッチするためのフラグ格納部3631と、登録
部B3622のデータをラッチするためのフラグ格納部
3632と、CPUが内部バス3660を介してメッセ
ージを送信する時にメッセージを一時記憶しておく送信
メッセージ格納部3606と、これらの各構成を制御す
るための制御部3604と、からなる。
【0133】制御部3604は、伝送路上にメッセージ
が送信されていると判断した場合に、シリアルで伝送さ
れてきたメッセージ3610のフレームをパラレルに変
換し、メッセージ格納部3603に格納する。本実施例
では、伝送路上を流れる各メッセージのメッセージ内比
較部は、少なくとも2箇所以上備えられ、その位置は予
め定められており、その位置とサイズは実施例1の図5
と同様に制御部3604に備えられたメッセージ内比較部位
置設定レジスタに格納されている。
【0134】メッセージ格納部3603にメッセージが
格納されると、制御部3604はフラグ格納部3631
にメッセージ内比較部A3601のアドレスが示すデー
タを登録部A3621よりラッチする。また更に、フラ
グ格納部3632にメッセージ内比較部B3602のア
ドレスが示すデータを登録部B3622よりラッチす
る。尚、メッセージ格納部3603におけるメッセージ
内比較部A3601の格納場所は登録部A3621のア
ドレス線に結線されており、メッセージ内比較部B36
02の格納場所は登録部B3622のアドレス線に結線
されている。
【0135】制御部3604は、各登録部からラッチし
たデータをフラグ格納部3631とフラグ格納部363
2を介して参照し、その内容からメッセージ3610を
受信メッセージ格納部3605に格納するか否かを判断
し、格納する場合にはメッセージ格納部3603にある
メッセージ3610を受信メッセージ格納部3605に
ラッチする。
【0136】図37に、本実施例の登録部A3621と
登録部B3622の構成を示す。本実施例のメッセージ
内比較部は、前述のように登録部のアドレスが格納され
ており、メッセージ内比較部A3601のデータは登録
部A3621のアドレスを示し、メッセージ内比較部B
3602のデータは登録部B3622のアドレスを示
す。各登録部のメモリ容量(アドレス数)は、各メッセ
ージ内比較部のデータ長で表し得る数以上の容量があ
る。登録部の各アドレスには、それぞれ有効/無効設定
フラグのデータが格納される。有効/無効設定フラグ
は、受信を行うか否かの判断を行うためのフラグであ
り、判断に値するアドレスには“1”、判断を行わない
アドレスには“0”を登録しておく。フラグの登録は、
内部バス3660を介してCPUから自由に行えるもの
とする。
【0137】各メッセージ内比較部及び各登録部で示さ
れるアドレスは、前述の実施例1などの登録部に格納さ
れる登録データに相当する。各登録部のアドレスに、そ
れぞれセンサーデータや送信先ノードの識別子などの条
件情報を予め定義しておき、自ノードにおいて受信する
条件が該当するアドレスの有効/無効設定フラグを
“1”にしておけば、アドレスを参照するのみで、フィ
ルタリングが可能となる。
【0138】以下に例として、フィルタリング回路36
00において、ノードDと定義された上位のコンピュー
タから設定データを受信するという場合のフィルタリン
グ動作を示す。
【0139】システム全体のメッセージの定義として
は、メッセージ内比較部A3601で設定データを示
し、メッセージ内比較部B3602で送信先ノード識別
子を示すものとしておき、フィルタリング回路3600
で受信したい上位コンピュータの設定データをアドレス
「00000004(H)」とし、上位コンピュータのノード種別
(送信先ノード識別子)をアドレス「00000007(H)」と定
義しておく。登録部内の有効/無効設定フラグは、図3
7で示すように、登録部A3621のアドレス「000000
04(H)」を“1”とし、登録部B3622のアドレス「0
0000007(H)」も“1”と登録する。
【0140】フィルタリング回路3600では、伝送路
上のメッセージを順次メッセージ格納部3603に格納
し、各メッセージ比較部で示されたアドレスを読み込
み、該当する登録部のアドレスを参照する。制御部36
04では、上記のアドレスを含むメッセージを受信した
とき、ノードDの上位コンピュータから送信された設定
データであると認識でき、自ノードにおいて受信すべき
メッセージであると判断して、受信メッセージ格納部3
605にメッセージを格納する。
【0141】従って、フィルタリング回路3600で
は、メッセージ内比較部に示されたアドレスを参照する
のみで、受信したメッセージの内容を認識することがで
きるため、自ノードにおいて受信すべきメッセージのフ
ィルタリングを行うことができる。本実施例の方式で
は、登録部を参照する回数は1回で良くなり、前述の実
施例と異なり登録部に格納されるデータが多い場合でも
常に高速な判断を行うことができる。また更には、フィ
ルタリング回路の動作時間が大幅に短縮されるので、消
費電力も大幅に低減することが可能となる。
【0142】尚、上記の例では、メッセージ比較部が2
箇所の例を示したが、本実施例の方式では、特にメッセ
ージ比較部の数に制限はない。また、メッセージ内のメ
ッセージ比較部の数に合わせて登録部も同数備える例を
示したが、本実施例では登録部のアドレス自体に実施例
1〜8で用いた登録データの意味を定義するので、例え
ばメッセージ比較部A3601のデータを登録部のハイ
アドレスに、メッセージ比較部B3602のデータを同
一の登録部のローアドレスに結線して、それらのアドレ
スが示す内容を見て、受信メッセージ格納部3605に
格納するか否かを判断することが可能となるので、登録
部の数はメッセージ比較部の数に合わせる必要はなく、
少なくとも1つの登録部で実現可能である。
【0143】また上記では、メッセージ内比較部に示し
たアドレスを参照してフィルタリングする例を示した
が、前述の実施例1〜8で用いた比較部を組み合わせる
ことも可能である。以下にその例を示す。
【0144】図38に、アドレス参照と比較部を組み合
わせたフィルタリング回路の構成図を示す。
【0145】フィルタリング回路3800は、受信メッ
セージ格納部3805に格納したいメッセージに関する
条件情報を登録データとして登録しておく登録部B38
22と、登録部B3822の内容とメッセージ内比較部
B3802の内容を比較処理する比較部3832とを備
えている。その他の構成は図36の回路と同じである。
登録部B3822の内容は、実施例1で示した図4と同
じである。
【0146】制御部3804は、伝送路上にメッセージ
が送信されていると判断した場合に、シリアルで伝送さ
れてきたメッセージ3610のフレームをパラレルに変
換し、メッセージ格納部3603に格納する。ここで本
例においても、伝送路上を流れる各メッセージのメッセ
ージ内比較部は、2箇所備えられ、その位置は予め定め
られているものとする。また、メッセージ内比較部A3
801は、登録部A3821のアドレスを示すデータが
記載され、メッセージ内比較部B3802には、前述の
実施例1〜8のように設定データや送信先ノード識別子
などの条件情報がそのまま記載されている。
【0147】メッセージ格納部3803にメッセージが
格納されると、制御部3804はフラグ格納部3831
にメッセージ内比較部A3801のアドレスが示すデー
タを登録部A3821よりラッチする。尚、メッセージ
格納部3803におけるメッセージ内比較部A3801
の格納場所は登録部A3821のアドレス線に結線され
ている。また、制御部3804は比較部3832に対し
登録部B3822中の登録データとメッセージ内比較部
B3802のデータとを比較するよう指示し、比較部3
832は登録部B3822の登録データをサーチし、一
致するものがある場合に制御部3804に対して“1”
を送信し、一致するものがない場合には“0”を送信す
る。
【0148】図39に、本実施例の登録部A3821の
構成を示す。本例においては、メッセージ内比較部A3
801には、上記と同様に登録部A3821のアドレス
が記載されており、登録部A3821のメモリ容量(ア
ドレス数)は、少なくともメッセージ内比較部A360
1のデータ長で表し得る数以上の容量がある。登録部A
3821の各アドレスには、上記と同様にそれぞれ有効
/無効設定フラグのデータが格納されると共に、比較部
の判断結果を参照するか否かを判断するための比較部有
効フラグが合わせて格納される。これら登録部A382
1や登録部B3822のフラグの登録及び条件データの
登録は、内部バス3660を介してCPUから自由に行
えるものとする。
【0149】制御部3804は、登録部A3821から
ラッチしたデータをフラグ格納部3831を介して参照
し、また比較部3832の比較結果と合わせて、その内
容からメッセージ3610を受信メッセージ格納部36
05に格納するか否かを判断し、格納する場合にはメッ
セージ格納部3603にあるメッセージ3610を受信
メッセージ格納部3605に伝送する。
【0150】上記の比較部有効フラグは、比較部383
2の演算結果を考慮して、受信メッセージ格納部380
5に格納するか否かを判断する場合に設定する。比較部
有効フラグに“1”が書き込まれている場合には、有効
/無効設定フラグに“1”が書き込まれていても、登録
部B3822にメッセージ内比較部B3802のデータ
と一致するものがなければ、受信メッセージ格納部38
05に受信メッセージは格納されない。
【0151】本例においては、図40の真理値表に従
い、メッセージは受信メッセージ格納部3805に格納
される。すなわち、フラグ格納部3831にラッチした
有効/無効設定フラグが“0”の場合には、メッセージ
は格納されない。有効/無効設定フラグが“1”で比較
部有効フラグが“0”の場合には、比較部の結果にかか
わらず、メッセージを格納する。有効/無効設定フラグ
が“1”で比較部有効フラグが“1”の場合には、比較
部の結果が“1”のときにのみメッセージを格納する。
尚、本例では比較部が1箇所の場合を示しているが、メ
ッセージ内比較部の数によっては、更に複数の比較部を
備えても良く、この場合は更に複雑なフィルタリングの
条件を設定することができる。
【0152】上記のように、本例によれば、複数あるメ
ッセージ内比較部の内、非常に種類の多いものがある場
合(例:伝送路上に接続されるノードが非常に多く、送
信元ノード識別子の種類が他のデータよりも格段に多い
場合など)、そのメッセージ内比較部に該当する比較部
を本例のようにメッセージ内比較部A3801のように
アドレスを参照するようにし、他のデータ種類が少ない
メッセージ比較部は、通常の比較部を用いる方式にする
ことにより、高速にフィルタリング処理を行うことが可
能である。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、受信したメッセージ内
に含まれる少なくとも2つの条件データを予め登録され
たデータと比較してメッセージを選択受信するフィルタ
リング回路を備えることにより、選択受信するための処
理をCPUで行う必要はなくなり、通信処理が他の処理
に影響を及ぼすことなく、CPUの負荷軽減が可能とな
る。よって、安価なCPUを使ってコントローラを構成
することが可能となる。また、制御系と情報系の混在し
た種々のメッセージが送受信される伝送路において、必
要なメッセージのみを効率よく受信することが可能とな
る。
【0154】従って、プログラムを開発するプログラマ
は不要なメッセージを処理するためのプログラム開発が
必要なくなると共に、不要なメッセージの受信による通
信負荷向上の影響を考慮することなく、容易にプログラ
ムを開発することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例におけるシステム例を示す図であ
る。
【図2】プロセッサの構成例を示す図である。
【図3】プロセッサに内蔵されるフィルタリング回路構
成例を示す図である。
【図4】フィルタリング回路の一部と登録部の構成例を
示す図である。
【図5】比較部設定レジスタの構成例を示す図である。
【図6】第1の実施例の処理フローを示す図である。
【図7】第1の実施例におけるシステム構成例を示す図
である。
【図8】第1の実施例における設定例を示す図である。
【図9】第2の実施例における登録部の構成例を示す図
である。
【図10】第2の実施例の処理フローを示す図である。
【図11】第2の実施例のシステム構成例を示す図であ
る。
【図12】第2の実施例における設定例を示す図であ
る。
【図13】第2の実施例における設定例を示す図であ
る。
【図14】第3の実施例におけるフィルタリング回路の
構成例を示す図である。
【図15】第3の実施例におけるシステム構成例を示す
図である。
【図16】第3の実施例における設定例を示す図であ
る。
【図17】第3の実施例におけるメッセージフォーマッ
ト例を示す図である。
【図18】第4の実施例におけるシステム構成例を示す
図である。
【図19】第4の実施例におけるコントローラの構成例
を示す図である。
【図20】通信プロセッサの構成例を示す図である。
【図21】メッセージ内比較部の位置を登録するレジス
タの構成例を示す図である。
【図22】第4の実施例における処理フローを示す図で
ある。
【図23】第4の実施例における設定例を示す図であ
る。
【図24】第5の実施例における基本回路構成例を示す
図である。
【図25】第5の実施例におけるフィルタリング回路の
構成例を示す図である。
【図26】第5の実施例における設定例を示す図であ
る。
【図27】第5の実施例における処理フローを示す図で
ある。
【図28】第7の実施例におけるコントローラの構成例
を示す図である。
【図29】コントローラの機能を説明する図である。
【図30】第8の実施例におけるコントローラの構成例
を示す図である。
【図31】コントローラの機能を説明する図である。
【図32】第6の実施例におけるシステム構成例を示す
図である。
【図33】メッセージフレームの構成例を示す図であ
る。
【図34】第6の実施例におけるプロセッサの構成例を
示す図である。
【図35】オープンドレイン方式、及び優先制御方式を
説明する図である。
【図36】第9の実施例のフィルタリング回路の構成を
示す図である。
【図37】登録部A3621と登録部B3622の構成
を示す図である。
【図38】第9の実施例のアドレス参照と比較部を組み
合わせたフィルタリング回路の構成図を示す図である。
【図39】登録部A3821の構成を示す図である。
【図40】図38の構成例における受信判断の真理値表
を示す図である。
【符号の説明】
100,210,350,700,1460,180
0,1950,2320,2550,2850,308
0,3250,3450…伝送路、101,102,10
3,1930,2305,3200…プロセッサ、20
1,2805,3055,3401…CPU、205,
300,1400,2500…フィルタリング回路、4
03,1431,1432,1433,2002,24
03,3031,3032,3033…比較部、31
2,400,900,1421,1422,1423,
1601,1602,1603,2003,2402,
2804,3021,3022,3023,3054,3
406…登録部、305,1451,1452,145
3,1604,1605,1606,2005,340
3…受信メッセージ格納部、301,420,1401,
2001,3407…メッセージ格納部、500…比較
部設定レジスタ、1801,1802,1803,2300
…コントローラ、1901,1902,1903,20
00,2302,2303…通信プロセッサ、1910,
2050,2301,2808,3054…トランシー
バ、2401…入力メッセージ格納部、2405…出力
メッセージ格納部、2801…DSP、3051…プロ
グラマブル・ロジック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 大 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 田中 洋幸 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 (72)発明者 小暮 誠 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器事業部内 Fターム(参考) 5B045 AA05 BB44 BB56 GG01 KK06 5H215 AA01 AA06 AA20 BB01 BB11 CC07 CX01 GG02 GG03 GG11 KK03 5K030 GA05 GA07 HA08 HB06 HB16 KA01 KA04 KA06 LE02 5K032 AA03 AA04 BA08 CD03 DB19 DB22

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器の制御や他の機器との通信等の処理を
    行う演算手段と当該演算手段にて処理されるプログラム
    を格納する記憶手段とを含む制御処理装置を備えた機器
    が、伝送路を介して複数接続された分散制御システムに
    おいて、 前記制御処理装置は、前記伝送路上を流れるメッセージ
    より受信すべきメッセージを選択する比較選択回路を有
    し、当該制御処理装置は前記比較選択回路を介して前記
    伝送路に接続されることを特徴とする分散制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】前記請求項1において、 前記比較選択回路は、 伝送路より受信したメッセージを格納するメッセージ格
    納部と、 受信すべきメッセージの条件データを登録する登録部
    と、 当該登録部に予め登録された条件データと、伝送路を介
    して受信されるメッセージ中の条件データとを比較する
    少なくとも2つの比較部と、 受信すべきメッセージを格納する受信メッセージ格納部
    と、 前記比較部の比較結果をもとにメッセージを受信するか
    否かを判断し、メッセージを受信する場合にはメッセー
    ジを前記受信メッセージ格納部に格納する制御部とを有
    することを特徴とする分散制御システム。
  3. 【請求項3】前記請求項1において、 前記比較選択回路は、 伝送路より受信したメッセージを格納するメッセージ格
    納部と、 受信すべきメッセージの条件を示す複数の条件データ
    と、当該条件データと共に条件データの有効性を示すフ
    ラグを登録する登録部と、 当該登録部に予め登録された条件データと、伝送路を介
    して受信されるメッセージ中の条件データとを比較する
    少なくとも2つの比較部と、 受信すべきメッセージを格納する受信メッセージ格納部
    と、 前記比較部の比較結果及び前記登録部の有効性を示すフ
    ラグを基にメッセージを受信するか否かを判断し、メッ
    セージを受信する場合にはメッセージを前記受信メッセ
    ージ格納部に格納する制御部とを有することを特徴とす
    る分散制御システム。
  4. 【請求項4】前記請求項1において、 前記比較選択回路は、 前記伝送路より受信したメッセージを格納するメッセー
    ジ格納部と、 受信すべきメッセージの条件データを登録する登録部
    と、 当該登録部に予め登録された条件データと、伝送路を介
    して受信されるメッセージ中の条件データとを比較する
    少なくとも2つの比較部と、 受信すべきメッセージを格納する前記比較部と同数の受
    信メッセージ格納部と、 前記比較部の比較結果を基にメッセージを受信するか否
    かを判断しメッセージを前記受信メッセージ格納部に格
    納する制御部とを有することを特徴とする分散制御シス
    テム。
  5. 【請求項5】前記請求項1において、 前記比較選択回路は、 入力したメッセージに対して、予め登録された所定の条
    件と比較判断を行い、当該所定の条件と一致したメッセ
    ージを出力する基本フィルタリング回路を備え、当該基
    本フィルタリング回路を少なくとも2つ直列に接続配置
    して構成されることを特徴とする分散制御システム。
  6. 【請求項6】前記請求項5において、 前記基本フィルタリング回路は、 外部より入力されたメッセージを格納する入力メッセー
    ジ格納部と、受信すべき所定の条件データを登録する登
    録部と、当該登録部に登録された条件データとメッセー
    ジ中の条件データを比較する比較部と、当該比較部の比
    較結果を基にメッセージを受信するか否かを判断する制
    御部と、受信すると判断されたメッセージを格納する出
    力メッセージ格納部とを有することを特徴とする分散制
    御システム。
  7. 【請求項7】前記請求項1において、 前記メッセージは、メッセージに関する情報が予め定義
    されたアドレスデータをメッセージ中に有し、 前記比較選択回路は、伝送路より受信したメッセージを
    格納するメッセージ格納部と、各々個別のアドレスが付
    された複数のフラグ格納領域を設けた登録部と、受信す
    べきメッセージを格納する受信メッセージ格納部と、メ
    ッセージを受信するか否かを判断する制御部とを備え、 前記比較選択回路の制御部は、前記受信したメッセージ
    が有するアドレスデータが該当する前記登録部のフラグ
    格納領域に登録されたフラグをもとに、メッセージを受
    信するか否かを判断し、メッセージを受信する場合には
    メッセージを前記受信メッセージ格納部に格納すること
    を特徴とする分散制御システム。
  8. 【請求項8】前記請求項1において、 前記メッセージは、メッセージに関する情報を条件デー
    タ及び予め定義されたアドレスデータとしてメッセージ
    中に有し、 前記比較選択回路は、伝送路より受信したメッセージを
    格納するメッセージ格納部と、各々個別のアドレスが付
    された複数のフラグ格納領域を設けた第1の登録部と、
    受信すべきメッセージの条件データを登録する第2の登
    録部と、当該第2の登録部に登録された条件データと前
    記メッセージ内の識別データとを比較する比較部と、受
    信すべきメッセージを格納する受信メッセージ格納部
    と、受信したメッセージを格納するか否かを判断する制
    御部とを備え、 前記比較選択回路の制御部は、前記受信したメッセージ
    が有するアドレスデータが該当する前記登録部のフラグ
    格納領域に登録されたフラグ及び前記比較部の比較結果
    をもとに、メッセージを受信するか否かを判断し、メッ
    セージを受信する場合にはメッセージを前記受信メッセ
    ージ格納部に格納することを特徴とする分散制御システ
    ム。
  9. 【請求項9】前記請求項2乃至4、および6乃至8にお
    いて、 前記制御部に、前記メッセージ内の前記比較部にて比較
    すべきデータの位置情報およびサイズ情報を登録する記
    憶部を備えたことを特徴とする分散制御システム。
  10. 【請求項10】自機器の制御および他の機器との通信を
    行うための制御手段を有する機器が伝送路を介して複数
    接続された分散制御システムにおいて、 前記制御手段は、 各機器内の動作及び他の機器との通信の制御を行うプロ
    セッサと、 伝送路上を流れるメッセージの内、所定の条件を基に受
    信すべきメッセージを選択する複数の通信プロセッサ
    と、 前記伝送路に接続され、伝送路上の全てのメッセージを
    受信し、前記通信プロセッサへ受信したメッセージを伝
    送するトランシーバとを有することを特徴とする分散制
    御システム。
  11. 【請求項11】前記請求項10において、 前記通信プロセッサは、 受信したメッセージを格納するメッセージ格納部と、 受信すべきメッセージの条件データを登録する登録部
    と、 当該登録部に登録された条件データとメッセージ内の条
    件データとを比較する比較部と、 受信すべきメッセージを格納する受信メッセージ格納部
    と、 当該比較部の比較結果をもとにメッセージを受信するか
    否かを判断し、受信すべきメッセージを前記受信メッセ
    ージ格納部に格納する制御部とを有することを特徴とす
    る分散制御システム。
  12. 【請求項12】前記請求項11において、 前記制御部に、前記比較部にて比較すべき前記メッセー
    ジ内の識別データの位置情報と、当該識別データのサイ
    ズを登録する記憶部を備えたことを特徴とする分散制御
    システム。
  13. 【請求項13】機器の制御や他の機器との通信等の処理
    を行う演算手段、当該演算手段にて処理されるプログラ
    ム等を格納する記憶手段を含む制御処理装置を備えた機
    器が、伝送路を介して複数接続された分散制御システム
    において、 前記伝送路上で伝送されるメッセージは、メッセージの
    種別を示す識別子と送信元の機器を示す識別子からなる
    調停部と、送信先の機器を示す識別子とメッセージが伝
    送すべきデータからなるデータ部を有し、 前記各制御処理装置は、前記伝送路において送受信され
    るメッセージを格納するメッセージ格納部と、メッセー
    ジの前記調停部に対して比較を行う第1の比較部と、前
    記データ部に対して比較を行う第2の比較部と、受信す
    べきメッセージを格納する受信メッセージ格納部と、前
    記第1の比較部と前記第2の比較部の比較結果に基づき
    受信すべきメッセージを前記受信メッセージ格納部へ伝
    送する制御部とを備えたことを特徴とする分散制御シス
    テム。
  14. 【請求項14】前記請求項13において、 前記調停部は、メッセージの先頭に付され、 前記メッセージ格納部は、メッセージを送信する際に、
    当該調停部を基に送信順序を制御することを特徴とする
    分散制御システム。
  15. 【請求項15】各々が独自に動作するための制御手段を
    有する機器を伝送路に複数接続して構成される分散制御
    システムの各機器において、 前記伝送路上を流れるメッセージを受信するステップ
    と、 前記受信したメッセージ内の少なくとも2つのメッセー
    ジ内比較部と予め受信すべきメッセージの条件として登
    録された条件データとを比較するステップと、比較した
    結果に基づいてメッセージを受信するか否かを判断する
    ステップを行うことを特徴とする分散制御システムにお
    けるフィルタリング方法。
  16. 【請求項16】前記請求項15において、 前記メッセージが有する少なくとも2つのメッセージ内
    比較部のそれぞれに対して比較結果の有効または無効を
    示すフラグ設定部を有し、前記メッセージ内比較部と条
    件データとの比較時に、当該フラグ設定手段の判断を行
    うステップと、 有効と判断された比較結果が全て一致している場合にメ
    ッセージを受信するステップとを含むことを特徴とする
    分散制御システムにおけるフィルタリング方法。
  17. 【請求項17】前記請求項15において、 前記予め受信すべきメッセージの条件として登録された
    条件データを、メッセージ内比較部に対して複数有し、
    当該複数の条件データ毎に条件データの有効性を示すフ
    ラグを有し、前記条件データとメッセージ内比較部との
    比較結果と共に、前記各条件データのフラグを判断する
    ステップを有することを特徴とする分散制御システムに
    おけるフィルタリング方法。
  18. 【請求項18】前記請求項15において、 前記受信したメッセージ内の少なくとも2つのメッセー
    ジ内比較部と予め登録された条件データとを比較した
    後、各メッセージ内比較部の比較結果毎に異なるメッセ
    ージ格納部に受信すべきメッセージを格納するステップ
    とを含むことを特徴とする分散制御システムにおけるフ
    ィルタリング方法。
  19. 【請求項19】前記請求項15において、 前記メッセージ受信時に、メッセージの先頭に付される
    前記メッセージ内比較部についての情報を読み込むステ
    ップと、 前記読み込んだメッセージ内比較部についての情報に基
    づき、前記受信したメッセージ内のメッセージ内比較部
    と予め登録された条件データとを比較するステップとを
    有することを特徴とする分散制御システムにおけるフィ
    ルタリング方法。
  20. 【請求項20】前記請求項19において、 前記メッセージ内比較部についての情報は、メッセージ
    に含まれるメッセージ内比較部の数情報,位置情報、及
    びデータサイズ情報であることを特徴とする分散制御シ
    ステムにおけるフィルタリング方法。
  21. 【請求項21】伝送路に接続され伝送路上のメッセージ
    を受信するトランシーバと、機器を制御するプロセッサ
    と、他の機器からのメッセージについて所定の条件によ
    り選択受信を行う通信プロセッサとを有する機器を伝送
    路に複数接続して構成される分散制御システムであっ
    て、 前記トランシーバにおいて受信したメッセージを少なく
    とも2つの通信プロセッサへ伝送するステップと、 前記通信プロセッサにおいて、受信したメッセージ内の
    メッセージ内比較部と予め登録された所定の条件データ
    とを比較するステップと、比較した結果に基づいてメッ
    セージを受信するか否かを判断するステップと、受信す
    ると判断されたメッセージを受信メッセージ格納部に格
    納するステップを有することを特徴とする分散制御シス
    テムにおけるフィルタリング方法。
  22. 【請求項22】前記請求項21において、 前記各通信プロセッサには、メッセージに内在するメッ
    セージ内比較部の位置情報、及びデータサイズ情報が記
    憶され、それらの情報は、通信プロセッサ毎に異なるこ
    とを特徴とする分散制御システムにおけるフィルタリン
    グ方法。
  23. 【請求項23】各々が独自に動作するための制御手段を
    有する機器を伝送路に複数接続して構成される分散制御
    システムの各機器において、 前記伝送路上を流れるメッセージを受信するステップ
    と、 前記受信したメッセージ内の送信元を示す識別子及び送
    信先を示す識別子を、予め受信すべきメッセージの条件
    として登録された条件データと比較するステップと、 比較した結果に基づいてメッセージを受信するか否かを
    判断するステップを行うことを特徴とする分散制御シス
    テムにおけるフィルタリング方法。
  24. 【請求項24】前記請求項23において、 各機器は、送信すべきメッセージの先頭に付与された識
    別子と伝送路からの受信信号を比較し、送信タイミング
    を決定するステップを含むことを特徴とする分散制御シ
    ステムにおけるフィルタリング方法。
  25. 【請求項25】外部から入力されるデータ及びデータに
    付随する条件情報を含むメッセージを格納するメッセー
    ジ格納部と、 受信すべきメッセージの条件を示す条件情報を予め格納
    した登録部と、 前記メッセージに含まれるデータに付随する情報と前記
    登録部内の条件情報とを比較する比較部と、 当該比較部の比較結果に応じて、前記メッセージ格納部
    内のメッセージを格納し、且つ外部へ出力する受信メッ
    セージ格納部とを有することを特徴とするフィルタリン
    グ回路。
  26. 【請求項26】前記請求項25において、 前記比較部は、DSP(Digital Signal Processor)よ
    り構成されることを特徴としたフィルタリング回路。
  27. 【請求項27】前記請求項25において、 前記比較部は、プログラマブル・ロジック回路より構成
    されることを特徴としたフィルタリング回路。
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