JP2000029419A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2000029419A JP10196348A JP19634898A JP2000029419A JP 2000029419 A JP2000029419 A JP 2000029419A JP 10196348 A JP10196348 A JP 10196348A JP 19634898 A JP19634898 A JP 19634898A JP 2000029419 A JP2000029419 A JP 2000029419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号とサンプリング信号とのタイミング
の最適化を図り、高品位の画像表示を実現することが可
能な画像表示装置を提供する 【解決手段】 画像表示装置1のデータ信号線駆動回路
3を各映像信号出力ブロックSDi (i=x,1,2,
…,n,y)で構成し、対応するデータ信号線が無いダ
ミー回路としての映像信号出力ブロックSDy から2つ
の検出信号MON1・MON2を出力する。タイミング
回路5内の遅延量検出回路5aは上記検出信号MON1
・MON2間の遅延量をモニターする。タイミング回路
5内の位相調整回路5bは、この遅延量を基にクロック
信号CKSの供給タイミングを算出してずらし、クロッ
ク信号CKSと映像信号DATとのタイミング(位相
差)、すなわち、映像信号DATのサンプリング信号と
映像信号DATとのタイミング(位相差)を最適化す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に代
表される画像表示装置に関するものであり、特に映像信
号をデータ信号線に出力するデータ信号線駆動回路の内
部遅延を検出して、映像信号とタイミング信号との位相
差の最適化を図ることにより、良好な画像表示を実現す
る構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像表示装置の1つとしてアクテ
ィブ・マトリクス駆動方式の液晶表示装置が知られてい
る。図15に液晶表示装置51のブロック図を示す。液
晶表示装置51は、画素アレイ(ARY)52、データ
信号線駆動回路(SD)53、および走査信号線駆動回
路(GD)54から構成される。また、多数のデータ信
号線SLi (i=1,2,…,n)と多数の走査信号線
GLj (j=1,2,…,m)とが互いに交差した状態
で画素アレイ52に接続されており、隣接する2つのデ
ータ信号線SLi ・SLi+1 と隣接する2つの走査信号
線GLj ・GLj+1 とで包囲された部分に画素(PI
X)52aが設けられ、これら画素52a…が全体とし
てマトリクス状に配置されている。
【0003】データ信号線駆動回路53には、外部から
クロック信号CKS、スタート信号SPS、および映像
信号DATが入力される。データ信号線駆動回路53
は、このクロック信号CKSなどのタイミング信号に同
期して、入力された映像信号DATをサンプリングし、
必要に応じて増幅して各データ信号線SLi に書き込む
働きをする。走査信号線駆動回路54には、外部からク
ロック信号CKG、スタート信号SPG、および同期信
号GPSが入力される。走査信号線駆動回路54は、こ
のクロック信号CKGなどのタイミング信号に同期し
て、走査信号線GLj を順次選択し、画素52a…内に
あるスイッチング素子の開閉を制御することにより、各
データ信号線SLi に書き込まれた映像信号(データ)
DATを各画素52aに書き込むとともに各画素52a
に保持させる働きをする。
【0004】各画素52aは、図16示すように、スイ
ッチング素子である電界効果トランジスタSWと、画素
容量とから構成される。画素容量は、液晶容量CLおよ
び必要に応じて付加される補助容量CSからなる。同図
では、電界効果トランジスタSWのドレインおよびソー
スを介してデータ信号線SLi と画素容量の一方の電極
とが接続されている。また、電界効果トランジスタSW
のゲートは走査信号線GLj に接続され、画素容量の他
方の電極が全画素52a…に共通の共通電極線に接続さ
れている。このような構成において、各液晶容量CLに
電圧が印加されることにより液晶の透過率または反射率
が変調されて画像表示が行われる。
【0005】次に、映像信号DATをデータ信号線SL
i に書き込む方式について述べる。データ信号線SLi
の駆動方式としては、点順次駆動方式と線順次駆動方式
とがある。ここでは点順次駆動方式についてのみ述べ
る。
【0006】図17にデータ信号線駆動回路53、図1
8にその変形例であるデータ信号線駆動回路53’の構
成例を示す。点順次駆動方式では、両図に示すように、
ラッチLATi (i=x,1,2,…,n,y)の各段
からゲートブロックBi またはゲートブロックBi
(i=x,1,2,…,n,y)を経て出力されるパル
スに同期させてアナログスイッチASi (i=x,1,
2,…,n,y)を開閉することにより、映像信号線に
入力された映像信号DATをi=1,2,…,nのそれ
ぞれに対応するデータ信号線SLi に書き込む。ラッチ
LATi はシフトレジスタ回路、ゲートブロックBi
たはゲートブロックBi ’はバッファ回路、アナログス
イッチASi はサンプリング回路の機能を有している。
【0007】ここで、図17の構成では、ラッチLAT
i から出力された信号Ni (i=x,1,2,…,n,
y)から直接サンプリング信号Si ・/Si (/は位相
反転したことを表す)を生成しているのに対し、図18
の構成では、隣接する2つのラッチLATi ・LAT
i+1 の出力信号Ni ・Ni+1 の重なりパルスからサンプ
リング信号Si ・/Si を生成している。ただし、x+
1=1、n+1=y、y+1=zとする(以下同様)。
いずれの構成においても、サンプリング信号Si・/S
i の立ち下がり(終端)のタイミングにおける映像信号
DATがデータ信号線SLi に書き込まれる。
【0008】この映像信号DATのデータ信号線SLi
への書き込みを図19のタイミングチャートを用いて以
下に説明する。まずデータ信号線駆動回路53・53’
にスタート信号SPSが供給されると、各ラッチLAT
i へクロック信号CKSが順次供給され始める。各ラッ
チLATi は、同図に示すように、供給されたクロック
信号CKSに対応する信号Ni を出力する。各信号Ni
は、ゲートブロックBi またはゲートブロックBi ’を
通して、対応するサンプリング信号Si ・/Si として
アナログスイッチASi に供給される(/Si は図示し
ていない)。
【0009】ここで、データDi (i=1,2,…,
n)からなる映像信号DATをアナログスイッチASi
に供給する。このとき、サンプリング信号Si ・/Si
の立ち下がりのタイミングでデータDi がサンプリング
されるので、例えば、同図でサンプリング信号S1 が供
給されるアナログスイッチAS1 において、データD1
が供給されている間にサンプリング信号S1 が立ち下が
るようなタイミングで映像信号DATの供給を行う。こ
のようにしてサンプリングされたデータDi はデータ信
号線SLi に書き込まれることになる。
【0010】ところで近年、液晶表示装置の小型化や高
解像度化、実装コストの低減などのために、表示を司る
画素アレイとその駆動回路とを同一基板上に一体形成す
る技術が注目を集めている。このような駆動回路一体型
の液晶表示装置では、現在広く用いられている透過型液
晶表示装置を構成する場合、その基板に透明基板を使う
必要があるので、石英基板上やガラス基板上に構成する
ことができる多結晶シリコン薄膜トランジスタを能動素
子として用いることが多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、液晶
表示装置51で代表される従来の画像表示装置、特に駆
動回路を一体形成した画像表示装置においては、そのデ
ータ信号線駆動回路は図17または図18に示すような
構成をとっているが、これらのデータ信号線駆動回路5
3・53’内では有限の信号遅延が発生する。すなわ
ち、図19に示すように、データ信号線駆動回路53・
53’に入力されるクロック信号CKSと、映像信号D
ATをデータ信号線SLi に書き込むタイミングとなる
サンプリング信号Si ・/Si との時間差t3は無視で
きない値となる。この時間差t3は、データ信号線駆動
回路53・53’を構成するトランジスタの特性(移動
度やしきい値電圧など)やサイズなどによって決まる。
【0012】ここで、外部から与えられるクロック信号
CKSや映像信号DATは、予めこの時間差t3を見込
んだタイミングで供給される。例えば、図19に示すよ
うに、映像信号DATのデータD1 がデータD2 に切り
替わる直前にサンプリング信号S1 が立ち下がるように
設定されている。(t3≦t4)。ところが、製造プロ
セスのばらつきなどのために、トランジスタの特性に差
が生ずると、遅延時間にもばらつきが発生する。
【0013】このとき、図20に示すように、映像信号
DATがデータD1 からデータD2に切り替わった後に
サンプリング信号S1 が立ち下がる(t3>t5)と、
データ信号線SL1 にデータD2 が混入するので、本来
のデータD1 とは異なるデータD2 が画素52aに供給
されることになり、ゴーストや映像の滲みの原因とな
る。また、図21に示すように、サンプリング信号S1
が立ち下がってからずっと後に映像信号DATがデータ
1 からデータD2 に切り替わる(t3≪t6)と、デ
ータD1 をデータ信号線SL1 に書き込むための時間が
不足するため、本来のデータD1 を完全に書き込むこと
ができず、映像の滲みなどを引き起こすことになる。す
なわち、高品位の画像表示を行うためには、サンプリン
グ信号Si・/Si の立ち下がりのタイミングがデータDi
の供給時間中の適切な範囲内に収まっている必要があ
る。
【0014】特開平5−46118号公報には、このよ
うな表示画像の位置ずれを防ぐために、サンプリング信
号と表示データとの両者を検出して同期信号(クロック
信号)と表示データ(映像信号)とのタイミングを設定
することが開示されている。しかし、これは表示データ
に対応するサンプリング信号があるか否かを検出して、
サンプリング信号の周期単位で両信号のタイミングを調
整するものであるため、精度の高い調整を行うには限界
があるという問題を含む。
【0015】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、映像信号とサンプリング
信号とのタイミングの最適化を図り、高品位の画像表示
を実現することが可能な画像表示装置を提供することに
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の画
像表示装置は、上記課題を解決するために、書き込まれ
た映像信号を画像として表示する複数の画素をマトリク
ス状に配置してなる画素アレイと、上記映像信号を上記
画素アレイに伝搬する複数のデータ信号線と、上記デー
タ信号線の少なくとも1つに接続されるとともに上記映
像信号をサンプリングして上記データ信号線に供給する
複数の映像信号出力ブロックからなるデータ信号線駆動
回路と、上記映像信号を上記データ信号線に供給するタ
イミングの制御を行うタイミング信号を上記データ信号
線駆動回路に供給するタイミング回路とを有する画像表
示装置において、上記データ信号線駆動回路内に供給さ
れた上記タイミング信号に基づいた信号を2箇所からそ
れぞれ検出信号として出力する検出信号出力回路と、上
記検出信号に基づいて上記検出信号出力回路内の遅延量
を検出する遅延量検出回路と、上記遅延量に基づいて上
記タイミング信号と上記映像信号との位相差を調整する
位相調整回路とをさらに有することを特徴としている。
【0017】上記の発明によれば、検出信号出力回路内
の所定の2箇所から出力される検出信号の位相差は、デ
ータ信号線駆動回路に供給されたクロック信号などの映
像信号用タイミング信号のデータ信号線駆動回路内にお
いて伝搬する際の遅延時間に起因している。従って、こ
れらの検出信号間の遅延量を遅延量検出回路によって検
出すれば、サンプリング信号と映像信号との位相差、す
なわちタイミング信号と映像信号との位相差を求めるこ
とができる。そして、位相調整回路はこの位相差を好ま
しい値に調整する。
【0018】このように、2つの検出信号間の遅延量を
常時モニターし、これを基にタイミング信号と映像信号
とをデータ信号線駆動回路に供給するタイミングを調整
するので、供給初期の遅延量のばらつきだけでなく、動
作中の遅延量の変動にもリアルタイムに追従する。この
ため、例えば、データ信号線駆動回路を構成するトラン
ジスタの初期特性のばらつきだけでなく、その経時変化
に対しても対応することができる。ところで、この遅延
量のモニターおよびタイミングの調整は常時行ってもよ
いが、経時変化が特に大きくない場合には、一定時間ご
とまたは電源投入時のみに行うようにしてもよい。
【0019】また、2つの検出信号間の遅延量、すなわ
ち時間差を用いているので、検出信号出力回路から位相
調整回路までの配線遅延の影響は相殺される。従って、
検出信号出力回路と位相調整回路とを接続する配線の負
荷(抵抗および容量)が配線によって変わる場合や、そ
の正確な値が不明である場合にも問題なく対応すること
ができる。
【0020】この結果、映像信号をサンプリング信号で
データ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品
位な画像表示を実現することができる。
【0021】請求項2に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1に記載の画像表示装
置において、上記検出信号出力回路は、上記映像信号出
力ブロックと回路構成が同等で上記データ信号線に接続
されないダミー回路であることを特徴としている。
【0022】検出信号出力回路が検出信号を外部へ出力
する場合、データ信号線駆動回路内の信号検出部分に容
量負荷が新たに付加されるため、サンプリング信号など
が微妙に変化することがある。その場合、データ信号線
への映像信号の書き込みタイミングがずれ、画像表示に
不具合を発生させる虞がある。
【0023】上記の発明によれば、映像信号出力ブロッ
クと回路構成が同等でデータ信号線に接続されない、す
なわち、映像信号出力ブロックと同じ信号形態をとりな
がら画像表示と無関係なダミー回路から検出信号を取り
出すので、検出に際して画像表示に影響を与えることが
ない。
【0024】請求項3に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1または2に記載の画
像表示装置において、上記映像信号出力ブロックは、上
記タイミング信号に基づいた信号を出力するシフトレジ
スタ回路と、上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅
するバッファ回路と、上記バッファ回路の出力信号によ
って上記映像信号をサンプリングして上記データ信号線
に供給するサンプリング回路とを有し、上記検出信号は
一方が上記シフトレジスタ回路の出力信号であり、他方
が上記バッファ回路の出力信号であることを特徴として
いる。
【0025】本来、位相調整回路は、タイミング信号と
映像信号とのタイミングを最適化するものであるから、
データ信号線駆動回路内のある位置でのタイミング信号
と、それに対応する映像信号を取り込むためのサンプリ
ング信号(バッファ回路の出力信号)との時間差を用い
ることが理想的である。しかし、クロック信号などのタ
イミング信号は周期パルスとして供給されるため、どの
パルスのエッジが所定の映像信号に対応するかを判断す
るには複雑な回路が必要になる。
【0026】上記の発明によれば、検出信号としてシフ
トレジスタ回路の出力信号とバッファ回路の出力信号
(サンプリング信号)とを用いる。これらの信号は、そ
れぞれ1水平期間当たり1回だけ出力されるパルスで必
ず対応するものであるから、極めて単純な回路構成の遅
延量検出回路で遅延量を検出することができる。ここ
で、シフトレジスタ回路の出力信号は、タイミング信号
より幾分遅れて出力されるが、その差はシフトレジスタ
回路内での遅延時間分のみで、他の回路(バッファ回路
など)内での遅延量に比べて小さいため、検出した遅延
量をタイミング信号とサンプリング信号との間の位相差
に換算するのは容易である。
【0027】請求項4に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1または2に記載の画
像表示装置において、上記映像信号出力ブロックは、上
記タイミング信号に基づいた信号を出力するシフトレジ
スタ回路と、上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅
し複数段のゲート回路からなるバッファ回路と、上記バ
ッファ回路の出力信号によって上記映像信号をサンプリ
ングして上記データ信号線に供給するサンプリング回路
とを有し、上記検出信号は一方が上記バッファ回路の初
段のゲート回路の出力信号であり、他方が上記バッファ
回路の出力信号であることを特徴としている。
【0028】一般に、シフトレジスタ回路を構成するト
ランジスタはサイズが小さく、その駆動能力も小さいた
め、信号検出に伴う容量負荷増大の影響を受けやすい。
従って、検出信号間の遅延量に対する検出精度を損なう
可能性がある。このため、駆動能力がある程度大きいゲ
ート回路を通過した後の信号を検出するのが望ましい。
【0029】上記の発明によれば、検出信号の一方をシ
フトレジスタ回路からゲート回路1段通過した後の信号
とするので、遅延量の検出精度の問題を回避することが
できる。また、この場合にも請求項3の場合と同様に、
極めて単純な回路構成の遅延量検出回路で遅延量を検出
することができる。ただし、この構成では一方の検出信
号がシフトレジスタ回路および初段のゲート回路内にお
ける遅延時間分だけ遅れているので、その分を補正する
ことになる。しかし、この補正についても、請求項3の
場合と同様に、検出した遅延量をタイミング信号とサン
プリング信号との間の位相差に換算するのは容易であ
る。
【0030】請求項5に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし4のいずれか
に記載の画像表示装置において、上記検出信号出力回路
と上記遅延量検出回路との間に上記検出信号を増幅する
バッファ回路をさらに有することを特徴としている。
【0031】検出信号をそのまま遅延量検出回路に入力
させようとすると、検出信号出力回路から遅延量検出回
路までの配線負荷などの影響で検出信号に波形なまりが
生じ、正確な遅延量を検出することができなくなる虞が
ある。
【0032】上記の発明によれば、検出信号をバッファ
回路を介して遅延量検出回路に入力させるので、例えば
バッファ回路の初段のゲート回路の入力容量を小さくす
ることにより、信号検出箇所の負荷の増大を影響のない
レベルにまで低減させることができるとともに、バッフ
ァ回路の最終段の駆動能力を大きくすることにより、遅
延量検出回路までの配線負荷などの影響が現れないよう
にすることができる。
【0033】請求項6に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれか
に記載の画像表示装置において、上記位相調整回路が調
整する上記位相差に相当する時間は、検出した上記遅延
量の1次関数として求めた値に設定されることを特徴と
している。
【0034】前述したように、2つの検出信号の一方を
シフトレジスタ回路の出力信号、あるいはシフトレジス
タ回路からゲート回路1段だけ通過した後の信号とし、
他方をサンプリング信号(バッファ回路の出力信号)と
した場合、この2つの検出信号間の遅延量(位相差)
は、タイミング信号(クロック信号)に対するサンプリ
ング信号の遅延量とは異なる値となる。具体的には、前
述のように、シフトレジスタ回路内やゲート回路内での
信号の遅延量(信号伝搬時間)だけ短い値となってい
る。
【0035】上記の発明によれば、位相調整回路は、タ
イミング信号に対するサンプリング信号の遅延量を、2
つの検出信号間の遅延量の1次関数として求めた値に設
定する。シフトレジスタ回路内や初段のゲート回路内で
の信号の遅延量(信号伝搬時間)も、構成するトランジ
スタの特性のばらつきや経時変化によって変動するが、
同一のデータ信号線駆動回路内では、このような特性の
ばらつきや経時変化に大きな差はないので、2つの検出
信号間の遅延量(バッファ回路などの内部での遅延量)
から推定することができる。例えば、バッファ回路内で
の遅延量が30%増大した場合、シフトレジスタ回路な
どの内部での遅延量も約30%増大すると考えても問題
ない。
【0036】一方、位相調整回路(多くの場合、タイミ
ング回路に内蔵されている)から出力される信号と、こ
れを基に生成されるクロック信号などのタイミング信号
や映像信号との間にもそれぞれの信号生成に関係する遅
延量が存在する。これらの信号生成を司る回路は、一般
に外部ICで構成されており、データ信号線駆動回路と
は異なるトランジスタで構成されているので、その遅延
量はほぼ一定の値をとる。
【0037】この結果、タイミング信号に対するサンプ
リング信号の遅延量の最適値は、2つの検出信号間の遅
延量に比例する部分と、比例しない一定部分とからなる
と近似することができる。すなわち、タイミング信号と
映像信号との位相差を最適値にするための調整時間を、
2つの検出信号間の遅延量を変数とする1次関数として
近似することができる。これにより、調整する位相差を
極めて単純な回路で算出することができるとともに、こ
のような回路構成を含む位相調整回路を容易に実現する
ことができる。
【0038】請求項7に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし5のいずれか
に記載の画像表示装置において、上記位相調整回路が調
整する上記位相差に相当する時間は、一定時間間隔を置
いた離散値であり、検出した上記遅延量の1次関数とし
て求めた値以上の大きさに設定されることを特徴として
いる。
【0039】タイミング信号を生成する回路を初め全て
の回路は、そのシステムでの最高の周波数のタイミング
信号である原クロック信号を基に、これを分周したクロ
ック信号で駆動されている。従って、位相調整回路が調
整する時間も、この原クロック信号の1周期(またはパ
ルス幅)を単位とすることが望ましい。これよりも短い
時間間隔で調整しようとする場合には、新たにより高周
波の信号を容易しなければならない。
【0040】上記の発明によれば、位相調整回路が調整
する位相差に相当する時間は、例えばこのような原クロ
ック信号を用いて、その1周期(またはパルス幅)単位
で変化させることにより一定時間間隔を置いた離散値に
設定される。この原クロック信号の周波数は、データ信
号線駆動回路のクロック周波数よりも数倍大きいので、
原クロック信号の時間(周期)間隔での位相調整でも問
題はない。さらに、サンプリング信号の立ち下がりが映
像信号の切り替わりよりも後になることを避けるため
に、上記離散値は2つの検出信号間の遅延量の1次関数
として求めた値以上に設定される。
【0041】この結果、新たに高周波のクロック信号を
追加することなく充分な精度でタイミング信号と映像信
号との位相調整を行うことができ、高品位の画像表示を
実現することができる。
【0042】請求項8に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項1ないし7のいずれか
に記載の画像表示装置において、上記データ信号線駆動
回路が上記画素と同一基板上に形成されていることを特
徴としている。
【0043】上記の発明によれば、画像表示を行うため
の画素と、画素を駆動するためのデータ信号線駆動回路
とを同一基板上に同一工程で製造することができるの
で、製造コストや実装コストの低減と、実装良品率の向
上を図ることができる。
【0044】請求項9に係る発明の画像表示装置は、上
記課題を解決するために、請求項8に記載の画像表示装
置において、上記検出信号出力回路が上記データ信号線
駆動回路と同一基板上に形成されており、上記検出信号
出力回路の出力端子には電気的衝撃から保護する保護回
路が備えられていることを特徴としている。
【0045】画像表示装置の製造工程中や搬送時におけ
る静電気の発生や、使用時における過大電圧の入力など
の電気的衝撃に対処するために、回路の入力端子には保
護回路を付加する場合が多い。
【0046】上記の発明によれば、検出信号出力回路の
出力端子に保護回路が備えられている。一般に画像表示
装置には出力端子が存在しないのに対して、本発明の画
像表示装置においては、遅延量検出の対象となる検出信
号を外部に出力するための出力端子が必要である。この
出力端子についても保護回路を付加することが、製造工
程中や搬送時における静電気の発生や、使用時における
過大電圧の入力などへの有効な対策となる。この保護回
路については、必ずしも入力端子の保護回路と同一のも
のである必要はなく、保護性能や出力インピーダンスな
どを考慮し、出力端子用として最適な構成のものを用い
ればよい。
【0047】この結果、出力端子からの静電気破壊や過
大入力による破壊を抑制することができ、画像表示装置
の良品率の大幅な向上を図ることができる。
【0048】請求項10に係る発明の画像表示装置は、
請求項8または9に記載の画像表示装置において、少な
くとも上記データ信号線駆動回路を構成する能動素子が
多結晶シリコン薄膜トランジスタであることを特徴とし
ている。
【0049】上記の発明によれば、多結晶シリコン薄膜
トランジスタを用いて能動素子を形成することにより、
例えば従来のアクティブマトリクス液晶表示装置に用い
られていた非晶質シリコン薄膜トランジスタと比較して
極めて駆動力の高い特性が得られるので、画素およびデ
ータ信号線駆動回路を容易に同一基板上に形成すること
ができる。
【0050】請求項11に係る発明の画像表示装置は、
請求項10に記載の画像表示装置において、上記多結晶
シリコン薄膜トランジスタが、ガラス基板上に600℃
以下のプロセスで形成されていることを特徴としてい
る。
【0051】上記の発明によれば、600℃以下のプロ
セス温度で多結晶シリコン薄膜トランジスタを形成する
ので、歪み点温度が低いものの、安価で大型化が容易な
ガラスを基板として用いることができ、大型の画像表示
装置を低コストで製造することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の画像表
示装置の実施の一形態について図1ないし図10に基づ
いて説明すれば、以下の通りである。
【0053】図2に、本実施の形態の画像表示装置1の
概念的なブロック図を示す。画像表示装置1は、画素ア
レイ(ARY)2、データ信号線駆動回路(SD)3、
走査信号線駆動回路(GD)4、タイミング回路(CT
RL)5、および映像信号処理回路(VID)6から構
成される。
【0054】画素アレイ2には、互いに交差した多数の
データ信号線SLi (i=1,2,…,n)と多数の走
査信号線GLj (j=1,2,…,m)とが接続されて
おり、隣接する2つのデータ信号線SLi ・SLi+1
隣接する2つの走査信号線GLj ・GLj+1 とで包囲さ
れた部分に画素(PIX)2aが設けられ、これら画素
2a…は全体としてマトリクス状に配置されている。
【0055】データ信号線駆動回路3は、後述するクロ
ック信号CKSなどのタイミング信号に同期して、入力
された映像信号DATをサンプリングし、必要に応じて
増幅して各データ信号線SLi に書き込む働きをする。
走査信号線駆動回路4は、クロック信号CKGなどのタ
イミング信号に同期して、走査信号線GLj を順次選択
し、画素内にあるスイッチング素子の開閉を制御するこ
とにより、各データ信号線SLi に書き込まれた映像信
号DATとしてのデータDi を各画素2aに書き込むと
ともに各画素2aに保持させる働きをする。
【0056】また、データ信号線駆動回路3から、その
内部遅延量を検出する2つの検出信号MON1・MON
2が、タイミング回路5に入力されている。タイミング
回路5内では、遅延量検出回路(DMC)5aがこれら
検出信号MON1・MON2間の遅延量を検出し、これ
を基に、位相調整回路(PCC)5bがクロック信号C
KSと映像信号DATとの最適な出力タイミング(位相
差)を算出して調整する。
【0057】タイミング回路5は、このように調整した
クロック信号CKSおよびスタート信号SPSをタイミ
ング信号としてデータ信号線駆動回路3に、また、クロ
ック信号CKG、スタート信号SPG、および同期信号
GPSをタイミング信号として走査信号線駆動回路4に
供給する一方、映像信号制御信号TIMをタイミング信
号として映像信号処理回路6に供給している。映像信号
処理回路6は、映像信号制御信号TIMに基づいて映像
信号DATをデータ信号線駆動回路3に供給している。
【0058】図1は、図2の画像表示装置1のデータ信
号線駆動回路3の部分をより詳細に示したブロック図で
ある。ただし画素アレイ2内の画素2a…は省略してあ
る。図1においては、図2のデータ信号線駆動回路3を
映像信号出力ブロックSDi(i=x,1,2,…,
n,y)ごとに分割して描いてある。各映像信号出力ブ
ロックSDi は等価な回路で構成されており、このうち
映像信号出力ブロックSDi (i=1,2,…,n)は
それぞれ1本のデータ信号線SLi に接続されている。
なお、場合によって複数のデータ信号線に接続されてい
てもよい。
【0059】また、映像信号出力ブロックSDi (i=
x,y)は、対応するデータ信号線が無いダミー回路で
ある。そして、このダミー回路の一方(同図では映像信
号出力ブロックSDy )は、検出信号出力回路として検
出信号MON1・MON2をタイミング回路5に向けて
出力する。このような構成とすることにより、後述する
ように、検出信号MON1・MON2の出力に起因し
た、データ信号線駆動回路3内における信号伝搬特性の
擾乱を防止することができる。
【0060】図3、図4および図6は、図1に示すデー
タ信号線駆動回路3の映像信号出力ブロックSDi をよ
り詳細に示した回路図である。また、図5のデータ信号
線駆動回路3’はデータ信号線駆動回路3の変形例であ
る。図3、図4、および図6において、映像信号出力ブ
ロックSDi は、ラッチLATi (i=x,1,2,
…,n,y)、ゲートブロックBi (i=x,1,2,
…,n,y)、およびアナログスイッチASi (i=
x,1,2,…,n,y)から構成される。この場合、
ラッチLATi はシフトレジスタ回路、ゲートブロック
i はバッファ回路、アナログスイッチASi はサンプ
リング回路の機能を有している。
【0061】ラッチLATi は、ゲートブロックBi
介してアナログスイッチASi に接続されており、クロ
ック信号CKSとスタート信号SPSとが入力されると
それに基づいた信号Ni (i=x,1,2,…,n,
y)をゲートブロックBi に出力する。ゲートブロック
i は、ラッチLATi からの信号Ni を取り込んで保
持・増幅するとともに、必要に応じて反転信号を生成
し、サンプリング信号Si・/Si (i=x,1,2,
…,n,y)としてアナログスイッチASi に出力する
ものであり、ゲート回路としての数段のインバータG1
〜G4で構成される。サンプリング信号Si は信号Ni
をインバータG1・G2で2回位相反転した信号であ
り、サンプリング信号/Si は信号Ni インバータG1
・G3・G4で3回位相反転した信号であるから、結
局、サンプリング信号/Si はサンプリング信号Si
1回位相反転した信号となる。
【0062】アナログスイッチASi は、ゲートにHi
ghレベルの信号が入力されたときにソース・ドレイン
間がON状態となる電界効果トランジスタASaと、ゲ
ートにLowレベルの信号が入力されたときにソース・
ドレイン間がON状態となる電界効果トランジスタAS
bとが並列に接続された構成となっている。すなわち、
電界効果トランジスタASa・ASbはともに、サンプ
リング信号Si が立ち上がったとき(すなわちサンプリ
ング信号/Si が立ち下がったとき)にチャンネルが導
通し、サンプリング信号Si が立ち下がったとき(すな
わちサンプリング信号/Si が立ち上がったとき)にチ
ャンネルが遮断されるような極性となっている。
【0063】このような構成のアナログスイッチASi
は、ラッチLATi からの信号NiがゲートブロックB
i を経て生成されるサンプリング信号Si ・/Si によ
って映像信号DATとしてのデータDi を、データ信号
線SLi に書き込む役割を果たしている。ここで、ラッ
チLATi 1段につきデータ信号線SLi 1本が対応し
ているが、これに限ることはなく、複数のデータ信号線
が対応する構成としてもよい。その場合、映像信号DA
Tが送られる映像信号線を必要に応じて増加させるとよ
い。
【0064】また、図5のデータ信号線駆動回路3’
は、シフトレジスタ回路のラッチLATy に隣接させて
ラッチLATz を配し、前述のゲートブロックBi の代
わりにゲートブロックBi ’を配した構成としている。
ゲートブロックBi ’は、初段のゲート回路にNAND
回路G5を設け、ラッチLATi からの信号Ni と、ラ
ッチLATi+1 からの信号Ni+1 との論理積否定をとっ
て後段のインバータG2およびインバータG3・G4へ
向けて出力する。アナログスイッチASi の構成および
機能は前述と同様である。
【0065】図3、図4、図6のデータ信号線駆動回路
3、および図5のデータ信号線駆動回路3’のいずれに
おいても、2つの検出信号MON1・MON2は、対応
するデータ信号線の無い映像信号出力ブロックSDx
たは映像信号出力ブロックSDy から取り出している。
このように映像信号出力ブロックSDx ・SDy から検
出信号MON1・MON2を外部に出力すると、信号検
出部分に容量負荷が新たに付加されることによってサン
プリング信号Sx ・Sy が影響を受けるが、画像表示に
は無関係であるため都合がよい。なお、図3ないし図5
では2つの検出信号MON1・MON2を最終段に位置
する映像信号出力ブロックSDy から取り出しているの
に対し、図6では初段に位置する映像信号出力ブロック
SDx から取り出している。検出信号MON1・MON
2は、いずれから取り出しても構わないが、遅延量検出
回路5aへの接続が容易な位置から取り出すのが好まし
い。
【0066】ここで、図3では、検出信号MON1はラ
ッチLATy からの信号Ny であり、検出信号MON2
はサンプリング信号Sy である。図6では、検出信号M
ON1はラッチLATx からの信号Nx であり、検出信
号MON2はサンプリング信号Sx である。また、図4
および図5では、検出信号MON1はラッチLATy
らゲート回路1段(図4ではインバータG1、図5では
NAND回路G5)を経た信号であり、検出信号MON
2はサンプリング信号Sy である。
【0067】本来、位相調整回路5bは、クロック信号
CKSと映像信号DATとのタイミングを最適化するも
のであるから、データ信号線駆動回路3・3’内のある
位置でのクロック信号CKSと、それに対応する映像信
号DATを取り込むためのサンプリング信号Sx ・Sy
との時間差を用いることが理想的である。しかし、クロ
ック信号CKSは非常に短い周期のパルスとして供給さ
れるため、どのパルスのエッジが所定の映像信号DAT
に対応するかを判断するには複雑な回路が必要になる。
【0068】そこで、前述のように、検出信号MON1
として、ラッチLATx からの信号Nx 、あるいはラッ
チLATy からの信号Ny を用い、検出信号MON2と
して、サンプリング信号Sx ・Sy を用いる。これらの
信号は、それぞれ1水平期間当たり1回だけ出力される
パルスであって、互いに必ず対応するものであるから、
極めて単純な回路構成の遅延量検出回路5aで遅延量を
検出することができる。ここで、例えば、ラッチLAT
x ・LATy からの信号Nx ・Ny は、クロック信号C
KSより幾分遅れて出力されるが、その差はラッチLA
x ・LATy内での遅延時間分のみで、他の回路(ゲ
ートブロックBx ・By など)を通したときの遅延量に
比べて小さいため、検出した遅延量をクロック信号CK
Sとサンプリング信号Sx ・Sy との間の位相差に換算
するのは容易である。
【0069】また、一般に、シフトレジスタ回路を構成
するトランジスタはサイズが小さく、その駆動能力も小
さいため、信号検出に伴う容量負荷増大の影響を受けや
すい。従って、検出信号MON1・MON2間の遅延量
に対する検出精度を損なう可能性がある。このため、駆
動能力がある程度大きいゲート回路を通過した後の信号
を検出するのが望ましい。
【0070】そこで、前述のように、検出信号MON1
をラッチLATy からゲート回路1段を経た信号とし、
検出信号MON2をサンプリング信号Sy とすると、遅
延量の検出精度の問題を回避することができる。また、
この場合にも極めて単純な回路構成の遅延量検出回路5
a で遅延量を検出することができる。ただし、この構成
では検出信号MON1がラッチLATy および初段のゲ
ート回路であるインバータG1あるいはNAND回路G
5内における遅延時間分だけ遅れているので、その分を
補正することになる。しかし、この補正についても前述
の場合と同様であるので、検出した遅延量をクロック信
号CKSとサンプリング信号Sy との間の位相差に換算
するのは容易である。
【0071】次に、図3に示す構成のデータ信号線駆動
回路3の映像信号出力ブロックSDy と遅延量検出回路
5aとの間に、2つの検出信号MON1・MON2をそ
れぞれ増幅して出力するためのバッファ回路7・7を追
加した例を図7に示す。検出信号MON1・MON2を
そのまま遅延量検出回路5aに入力させようとすると、
映像信号出力ブロックSDy から遅延量検出回路5aま
での配線負荷などの影響で検出信号に波形なまりが生
じ、正確な遅延量を検出することができなくなる虞があ
る。
【0072】上述の構成によれば、検出信号MON1・
MON2をそれぞれバッファ回路7を介して遅延量検出
回路5aに入力させるので、例えばバッファ回路7の初
段のゲート回路7aをサイズの小さなトランジスタで構
成して入力容量を小さくすることにより、信号検出箇所
の負荷の増大による信号伝搬特性の擾乱を最小限に抑え
ることができる。また、バッファ回路7の最終段のゲー
ト回路7bをサイズの大きなトランジスタで構成して駆
動能力を大きくする(出力インピーダンスを小さくす
る)ことにより、遅延量検出回路5aまでの信号の歪み
を抑え、検出信号MON1・MON2の時間的検出精度
を向上させることができる。このような構成における各
信号波形の例を図8に示す。
【0073】図8において、ラッチLATy から出力さ
れる信号Ny とサンプリング信号Sy との遅延量t1
は、その間のゲートブロックBy 内での遅延量に相当す
るが、データ信号線駆動回路3内でこれを構成するトラ
ンジスタの特性がほぼ均一であると仮定した場合、各映
像信号出力ブロックSDi でこの遅延量t1はほぼ同一
である。また、検出信号MON1は信号Ny に対して、
検出信号MON2はサンプリング信号Sy に対して、そ
れぞれバッファ回路7内での遅延量t0だけ遅れて遅延
量検出回路5aに出力される。従って、検出信号MON
1・MON2間の遅延量は信号Ny とサンプリング信号
y との遅延量t1に等しい。
【0074】これに対し、遅延量検出回路5aは検出信
号MON1・MON2間の遅延量t1を検出し、これに
基づいて位相調整回路5bがサンプリング信号Si と映
像信号DATの各データDi とのタイミングを調整して
最適化する。検出した遅延量t1に基づけば、映像信号
DATの各データDi は、それぞれに対応するクロック
信号CKSに対して遅延量t2だけ遅れるようにすれば
よいことが分かる。従って、同図の場合、サンプリング
信号Si が映像信号DATの各データDi の供給時間内
の所定の位置にて立ち下がるようにするために、クロッ
ク信号CKSを破線で示した状態から実線で示した状態
へシフトさせることにより位相差としての遅延量t2を
設定してタイミングの最適化を行っている。
【0075】次に、遅延量t1から遅延量t2を求める
方法について説明する。ラッチLATi 内や初段のゲー
ト回路であるインバータG1内での信号の遅延量は、こ
れらの回路を構成するトランジスタの特性のばらつきや
経時変化によって変動するが、同一のデータ信号線駆動
回路3内では、このような特性のばらつきや経時変化に
大きな差はないので、2つの検出信号MON1・MON
2間の遅延量t1から推定することができる。例えば、
ゲートブロックBi 内での遅延量が30%増大した場
合、ラッチLATi などの内部での遅延量も約30%増
大すると考えても問題ない。
【0076】一方、位相調整回路5bから出力される信
号と、これを基に生成されるクロック信号CKSと映像
信号DATの各データDi との間にもそれぞれの信号生
成に関係する遅延量が存在する。これらの信号生成を司
る回路は、一般に外部ICで構成されており、データ信
号線駆動回路3とは異なるトランジスタで構成されてい
るので、その遅延量はほぼ一定の値をとる。
【0077】この結果、クロック信号CKSに対するサ
ンプリング信号Si の遅延量の最適値は、2つの検出信
号MON1・MON2間の遅延量t1に比例する部分
と、比例しない一定部分とからなると近似することがで
きる。すなわち、クロック信号CKSと映像信号DAT
の各データDi との位相差を最適値にするための調整時
間を、図9に示すように、2つの検出信号MON1・M
ON2間の遅延量t1を変数とする1次関数(t2=A
・t1+B)として近似することができる。ここで、A
およびBは定数であり、実験から経験的に求めるか、シ
ミュレーションにより算出することができる。これによ
り、調整する位相差を極めて単純な回路で算出すること
ができるとともに、このような回路構成を含む位相調整
回路5bを容易に実現することができる。
【0078】ところで、クロック信号CKSと映像信号
DATの各データDi との間の遅延量t2は、位相調整
回路5bを備えるタイミング回路5で制御するため、ど
のような値でも自由にとることができる訳ではなく、タ
イミング回路5の動作周波数によって制限される。つま
り、タイミング信号を生成する回路を初め全ての回路
は、そのシステムでの最高の周波数の原クロック信号を
基に、これを分周したクロック信号で駆動されているの
で、位相調整回路5bが調整する時間もこの原クロック
信号の1周期(またはパルス幅)を単位とするのが限界
である。これよりも短い時間間隔で調整しようとする場
合には、より高周波の信号を新たに容易しなければなら
ない。
【0079】このため、位相調整回路5bが調整する遅
延量t2は、このような原クロック信号を用いて、その
1周期(またはパルス幅)単位で変化させることによ
り、図10に示すような一定時間間隔Tを置いた離散値
に設定される。この原クロック信号の周波数は、データ
信号線駆動回路3のクロック周波数よりも数倍大きいの
で、原クロック信号の時間(周期)間隔での位相調整で
も問題はない。さらに、サンプリング信号Si の立ち下
がりが映像信号DATの各データDi の切り替わりより
も後になることを避けるために、上記離散値は2つの検
出信号MON1・MON2間の遅延量t1の1次関数と
して求めた値(A・t1+B)以上の値に設定される。
【0080】これにより、新たに高周波のクロック信号
を追加することなく充分な精度でクロック信号CKSと
映像信号DATの各データDi との位相調整を行うこと
ができ、高品位の画像表示を実現することができる。
【0081】以上述べたように、本発明の画像表示装置
によれば、2つの検出信号間の遅延量を常時モニター
し、これを基に映像用タイミング信号と映像信号とをデ
ータ信号線駆動回路に供給するタイミングを調整するの
で、供給初期の遅延量のばらつきだけでなく、動作中の
遅延量の変動にもリアルタイムに追従する。このため、
例えば、データ信号線駆動回路を構成するトランジスタ
の初期特性のばらつきだけでなく、その経時変化に対し
ても対応することができる。ところで、この遅延量のモ
ニターおよびタイミングの調整は常時行ってもよいが、
経時変化が特に大きくない場合には、一定時間ごとまた
は電源投入時のみに行うようにしてもよい。
【0082】また、2つの検出信号間の遅延量、すなわ
ち時間差を用いているので、検出信号出力回路から位相
調整回路までの配線遅延の影響は相殺される。従って、
検出信号出力回路と位相調整回路とを接続する配線の負
荷(抵抗および容量)が配線によって変わる場合や、そ
の正確な値が不明である場合にも問題なく対応すること
ができる。この結果、映像信号をサンプリング信号でデ
ータ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品位
な画像表示を実現することができる。
【0083】〔実施の形態2〕本発明の画像表示装置の
他の実施の形態について図11ないし図14を用いて説
明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前
記の実施の形態1の図面に示した構成要素と同一の機能
を有する構成要素については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0084】図11に本実施の形態の画像表示装置11
のブロック図を示す。画像表示装置11は、多数の画素
(PIX)2a…からなる画素アレイ(ARY)2、デ
ータ信号線駆動回路(SD)3、走査信号線駆動回路
(GD)4、タイミング回路(CTRL)5、および外
部電源回路(VGEN)12から構成される。このう
ち、画素アレイ2、データ信号線駆動回路3、および走
査信号線駆動回路4は、ドライバモノリシック構造とす
るために同一基板SUB上に構成されており、実施の形
態1で述べたタイミング回路5からの各信号と、外部電
源回路12からの駆動電源とによって駆動されている。
【0085】外部電源回路12は、高電位側の電源電圧
VSHと低電位側の電源電圧VSLとをデータ信号線駆
動回路3に出力するとともに、高電位側の電源電圧VG
Hと低電位側の電源電圧VGLとを走査信号線駆動回路
4に出力するようになっている。また、基板SUBの共
通電極に共通電位COMを出力するようになっている。
そして、検出信号MON1・MON2がデータ信号線駆
動回路3からタイミング回路5に入力されている。な
お、図示しないが、タイミング回路5内には実施の形態
1と同様に遅延量検出回路および位相調整回路が設けら
れている。
【0086】このような構成の画像表示装置11におい
て、検出信号MON1・MON2は、基板SUB上のデ
ータ信号線駆動回路3内の図示しない検出信号出力回路
から外部配線を介して基板SUB外部のタイミング回路
5に出力されるので、信号波形の歪みなどが顕著になる
可能性がある。従って、実施の形態1と同様に、検出信
号MON1・MON2をバッファ回路により増幅してタ
イミング回路5に出力することが望ましい。
【0087】また、データ信号線駆動回路3を、場合に
よっては走査線信号駆動回路4とともに画素アレイ2
(すなわち画素2a…)と同一基板SUB上にモノリシ
ックに形成することにより、これらを別々に構成して実
装するよりも駆動回路の製造コストや実装コストの低減
および信頼性の向上を図ることができる。
【0088】ここで、基板SUB上にデータ信号線駆動
回路3が配置され、基板SUB外部にタイミング回路5
が配置されているので、データ信号線駆動回路3の内部
遅延をモニターするための検出信号MON1・MON2
は、出力端子を介して出力されることになる。一般に、
画像表示装置の製造工程中や搬送時における静電気の発
生や、使用時における過大電圧の入力などの電気的衝撃
に対処するために、回路の入力端子には保護回路を付加
する場合が多い。
【0089】通常の画像表示装置には出力端子が存在し
ないのに対して、本実施の形態の画像表示装置11にお
いては、上述のように、検出信号MON1・MON2を
外部に出力するための出力端子が必要である。そこで、
図12に示すように、タイミング回路5から出力される
各信号の入力端子とともに、検出信号MON1・MON
2の出力端子にも保護回路(PRT)13を設けること
とする。このように、出力端子についても保護回路13
を付加することが、製造工程中や搬送時における静電気
の発生や、使用時における過大電圧の入力などへの有効
な対策となる。
【0090】この保護回路13については、必ずしも入
力端子の保護回路13と同一のものである必要はなく、
保護性能や出力インピーダンスなどを考慮し、出力端子
用として最適な構成のものを用いればよい。この結果、
出力端子からの静電気破壊や過大入力による破壊を抑制
することができ、画像表示装置11の良品率の大幅な向
上を図ることができる。
【0091】次に、図13および図14(a)〜(k)
を用いて、画像表示装置11を構成する能動素子として
の多結晶シリコン薄膜トランジスタ21について述べ
る。多結晶シリコン薄膜トランジスタ21は、例えば従
来のアクティブマトリクス液晶表示装置に用いられてい
た非晶質シリコン薄膜トランジスタと比較して極めて駆
動力の高い特性が得られる。図13に、多結晶シリコン
薄膜トランジスタ21の構造断面図を示す。
【0092】多結晶シリコン薄膜トランジスタ21は、
絶縁性基板22上にシリコン酸化膜23を介して多結晶
シリコン薄膜からなる活性層24、ソース領域25、お
よびドレイン領域26が形成され、さらにその上にシリ
コン酸化膜からなるゲート絶縁膜27、ゲート電極2
8、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜29、ソース電
極およびドレイン電極としての金属配線30が形成され
たものである。すなわち、上記多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタ21は、絶縁性基板22上の多結晶シリコン薄
膜を活性層24とする順スタガー(トップゲート)構造
のものであるが、これに限るものではなく、逆スタガー
構造などの他の構造であってもよい。
【0093】このような多結晶シリコン薄膜トランジス
タ21を用いることによって、実用的な駆動能力を有す
るデータ信号線駆動回路3および走査信号線駆動回路4
を画素アレイ2と同一基板SUB上にほぼ同一の工程で
製造することができる。
【0094】また、一般に、多結晶シリコン薄膜トラン
ジスタは、単結晶シリコントランジスタ(MOSトラン
ジスタ)と比較して、特性のばらつきが大きく、特性の
経時変化量も大きい。従って、クロック信号CKSと映
像信号DATとのタイミングを固定したとすると、製造
した全ての画像表示装置に対して良好な画像表示を保証
するのは困難な場合がある。画像表示装置の数年以上に
わたる使用期間中においてはなおさらである。このた
め、実施の形態1で述べたように、トランジスタの特性
のばらつきや経時変化に対して自動的にリアルタイムで
位相調整を行うことが極めて効果的である。
【0095】次に、図14(a)〜(k)を用い、画像
表示装置11を構成する多結晶シリコン薄膜トランジス
タ21を600℃以下で形成するときの製造プロセスに
ついて説明する。ただし、便宜上、pチャンネル型とn
チャンネル型との両方を同時に製造するプロセスとし、
シリコン酸化膜23の形成については省略することとす
る。同図において、各分図は各工程における素子の断面
図を示す。
【0096】まず同図(a)に示すようなガラス基板な
どの絶縁性基板22上に、同図(b)に示すように非晶
質シリコン薄膜31を堆積する。次いで、この非晶質シ
リコン薄膜31に同図(c)に示すようにエキシマレー
ザを照射し、多結晶シリコン薄膜32を形成する。そし
て、同図(d)に示すように、この多結晶シリコン薄膜
32を所望の形状にパターニングして、後に活性層24
となる部分を含んだ多結晶シリコン薄膜アイランド33
を形成し、その上に同図(e)に示すようにシリコン酸
化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。さらに、同
図(f)に示すように、活性層24の上方にあたるゲー
ト絶縁膜27上にアルミニウムなどからなるゲート電極
28を形成する。
【0097】次に、同図(g)に示すように、ゲート絶
縁膜27を介して多結晶シリコン薄膜アイランド33内
の所定の位置に燐イオン(P+ )を注入してn型のソー
ス領域25およびドレイン領域26を形成する。また、
同図(h)に示すように、同様に、ゲート絶縁膜27を
介して多結晶シリコン薄膜アイランド33内の所定の位
置に硼素イオン(B+ )を注入してp型のソース領域2
5’およびドレイン領域26’を形成する。これらイオ
ン注入工程において、注入しない領域には予めフォトレ
ジストなどからなるマスク34を形成しておく。
【0098】その後、同図(i)に示すように、シリコ
ン酸化膜または窒化シリコンなどからなる層間絶縁膜2
9を堆積し、同図(j)に示すように、ソース領域25
およびドレイン領域26の上方にあたる層間絶縁膜29
にコンタクトホール35…を開口した後、同図(k)に
示すようにコンタクトホール35…を覆って金属配線3
0を形成すると多結晶シリコン薄膜トランジスタ21が
完成する。上述の一連の製造工程において、プロセスの
最高温度はゲート絶縁膜27形成時の600℃であるの
で、絶縁性基板22には例えば米国コーニング社製の1
737ガラスなどの高耐熱性ガラスを使用することがで
きる。
【0099】なお、液晶表示装置においては、この後
に、さらに別の層間絶縁膜を介して透明電極(透過型液
晶表示装置の場合)や反射電極(反射型液晶表示装置の
場合)を形成することになる。
【0100】上述したように、図14(a)〜(k)に
示すような製造工程で多結晶シリコン薄膜トランジスタ
21を600℃以下で形成することにより、安価で大面
積のガラス基板を用いることができるようになるので、
画像表示装置11の低価格化と大面積化とを図ることが
できる。
【0101】以上、本発明の実施の形態について幾つか
を示したが、本発明は個々の実施の形態に限定されるこ
となく、上記実施の形態を組み合わせたものについても
同様に当てはまるものである。
【0102】
【発明の効果】請求項1に係る発明の画像表示装置は、
以上のように、書き込まれた映像信号を画像として表示
する複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレ
イと、上記映像信号を上記画素アレイに伝搬する複数の
データ信号線と、上記データ信号線の少なくとも1つに
接続されるとともに上記映像信号をサンプリングして上
記データ信号線に供給する複数の映像信号出力ブロック
からなるデータ信号線駆動回路と、上記映像信号を上記
データ信号線に供給するタイミングの制御を行うタイミ
ング信号を上記データ信号線駆動回路に供給するタイミ
ング回路とを有する画像表示装置において、上記データ
信号線駆動回路内に供給された上記タイミング信号に基
づいた信号を2箇所からそれぞれ検出信号として出力す
る検出信号出力回路と、上記検出信号に基づいて上記検
出信号出力回路内の遅延量を検出する遅延量検出回路
と、上記遅延量に基づいて上記タイミング信号と上記映
像信号との位相差を調整する位相調整回路とをさらに有
する構成である。
【0103】それゆえ、2つの検出信号間の遅延量を常
時モニターし、これを基にタイミング信号と映像信号と
をデータ信号線駆動回路に供給するタイミングを調整す
るので、供給初期の遅延量のばらつきだけでなく、動作
中の遅延量の変動にもリアルタイムに追従する。このた
め、例えば、データ信号線駆動回路を構成するトランジ
スタの初期特性のばらつきだけでなく、その経時変化に
対しても対応することができる。ところで、この遅延量
のモニターおよびタイミングの調整は常時行ってもよい
が、経時変化が特に大きくない場合には、一定時間ごと
または電源投入時のみに行うようにしてもよい。
【0104】また、2つの検出信号間の遅延量、すなわ
ち時間差を用いているので、検出信号出力回路から位相
調整回路までの配線遅延の影響は相殺される。従って、
検出信号出力回路と位相調整回路とを接続する配線の負
荷(抵抗および容量)が配線によって変わる場合や、そ
の正確な値が不明である場合にも問題なく対応すること
ができる。
【0105】この結果、映像信号をサンプリング信号で
データ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品
位な画像表示を実現することができるという効果を奏す
る。
【0106】請求項2に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1に記載の画像表示装置において、
上記検出信号出力回路は、上記映像信号出力ブロックと
回路構成が同等で上記データ信号線に接続されないダミ
ー回路である構成である。
【0107】それゆえ、映像信号出力ブロックと回路構
成が同等でデータ信号線に接続されない、すなわち、映
像信号出力ブロックと同じ信号形態をとりながら画像表
示と無関係なダミー回路から検出信号を取り出すので、
検出に際して画像表示に影響を与えることがないという
効果を奏する。
【0108】請求項3に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1または2に記載の画像表示装置に
おいて、上記映像信号出力ブロックは、上記タイミング
信号に基づいた信号を出力するシフトレジスタ回路と、
上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅するバッファ
回路と、上記バッファ回路の出力信号によって上記映像
信号をサンプリングして上記データ信号線に供給するサ
ンプリング回路とを有し、上記検出信号は一方が上記シ
フトレジスタ回路の出力信号であり、他方が上記バッフ
ァ回路の出力信号である構成である。
【0109】それゆえ、検出信号としてシフトレジスタ
回路の出力信号とバッファ回路の出力信号(サンプリン
グ信号)とを用いるので、これらの信号は、それぞれ1
水平期間当たり1回だけ出力されるパルスで必ず対応
し、極めて単純な回路構成の遅延量検出回路で遅延量を
検出することができる。ここで、シフトレジスタ回路の
出力信号は、タイミング信号より幾分遅れて出力される
が、その差はシフトレジスタ回路内での遅延時間分のみ
で、他の回路(バッファ回路など)内での遅延量に比べ
て小さいため、検出した遅延量をタイミング信号とサン
プリング信号との間の位相差に換算するのは容易であ
る。
【0110】この結果、映像信号をサンプリング信号で
データ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品
位な画像表示を実現することができるという効果を奏す
る。
【0111】請求項4に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1または2に記載の画像表示装置に
おいて、上記映像信号出力ブロックは、上記タイミング
信号に基づいた信号を出力するシフトレジスタ回路と、
上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅し複数段のゲ
ート回路からなるバッファ回路と、上記バッファ回路の
出力信号によって上記映像信号をサンプリングして上記
データ信号線に供給するサンプリング回路とを有し、上
記検出信号は一方が上記バッファ回路の初段のゲート回
路の出力信号であり、他方が上記バッファ回路の出力信
号である構成である。
【0112】それゆえ、検出信号の一方をシフトレジス
タ回路からゲート回路1段通過した後の信号とするの
で、遅延量の検出精度の問題を回避することができる。
また、この場合にも請求項3の場合と同様に、極めて単
純な回路構成の遅延量検出回路で遅延量を検出すること
ができる。ただし、この構成では一方の検出信号がシフ
トレジスタ回路および初段のゲート回路内における遅延
時間分だけ遅れているので、その分を補正することにな
る。しかし、この補正についても、請求項3の場合と同
様に、検出した遅延量をタイミング信号とサンプリング
信号との間の位相差に換算するのは容易である。
【0113】この結果、映像信号をサンプリング信号で
データ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品
位な画像表示を実現することができるという効果を奏す
る。
【0114】請求項5に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像
表示装置において、上記検出信号出力回路と上記遅延量
検出回路との間に上記検出信号を増幅するバッファ回路
をさらに有する構成である。
【0115】それゆえ、検出信号をバッファ回路を介し
て遅延量検出回路に入力させるので、例えばバッファ回
路の初段のゲート回路の入力容量を小さくすることによ
り、信号検出箇所の負荷の増大を影響のないレベルにま
で低減させることができるとともに、バッファ回路の最
終段の駆動能力を大きくすることにより、遅延量検出回
路までの配線負荷などの影響が現れないようにすること
ができる。
【0116】この結果、映像信号をサンプリング信号で
データ信号線に正確に書き込むことが可能となり、高品
位な画像表示を実現することができるという効果を奏す
る。
【0117】請求項6に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像
表示装置において、上記位相調整回路が調整する上記位
相差に相当する時間は、検出した上記遅延量の1次関数
として求めた値に設定される構成である。
【0118】それゆえ、タイミング信号に対するサンプ
リング信号の遅延量の最適値は、2つの検出信号間の遅
延量に比例する部分と、比例しない一定部分とからなる
と近似することができる。すなわち、タイミング信号と
映像信号との位相差を最適値にするための調整時間を、
2つの検出信号間の遅延量を変数とする1次関数として
近似することができる。これにより、調整する位相差を
極めて単純な回路で算出することができるとともに、こ
のような回路構成を含む位相調整回路を容易に実現する
ことができるという効果を奏する。
【0119】請求項7に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像
表示装置において、上記位相調整回路が調整する上記位
相差に相当する時間は、一定時間間隔を置いた離散値で
あり、検出した上記遅延量の1次関数として求めた値以
上の大きさに設定される構成である。
【0120】それゆえ、位相調整回路が調整する位相差
に相当する時間は、原クロック信号を用いて、その1周
期(またはパルス幅)単位で変化させることにより一定
時間間隔を置いた離散値に設定される。この原クロック
信号の周波数は、データ信号線駆動回路のクロック周波
数よりも数倍大きいので、原クロック信号の時間(周
期)間隔での位相調整でも問題はない。さらに、サンプ
リング信号の立ち下がりが映像信号の切り替わりよりも
後になることを避けるために、上記離散値は2つの検出
信号間の遅延量の1次関数として求めた値以上に設定さ
れる。
【0121】この結果、新たに高周波のクロック信号を
追加することなく充分な精度でタイミング信号と映像信
号との位相調整を行うことができ、高品位の画像表示を
実現することができるという効果を奏する。
【0122】請求項8に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項1ないし7のいずれかに記載の画像
表示装置において、上記データ信号線駆動回路が上記画
素と同一基板上に形成されている構成である。
【0123】それゆえ、画像表示を行うための画素と、
画素を駆動するためのデータ信号線駆動回路とを同一基
板上に同一工程で製造することができるので、製造コス
トや実装コストの低減と、実装良品率の向上を図ること
ができるという効果を奏する。
【0124】請求項9に係る発明の画像表示装置は、以
上のように、請求項8に記載の画像表示装置において、
上記検出信号出力回路が上記データ信号線駆動回路と同
一基板上に形成されており、上記検出信号出力回路の出
力端子には電気的衝撃から保護する保護回路が備えられ
ている構成である。
【0125】それゆえ、画像表示装置の製造工程中や搬
送時における静電気の発生や、使用時における過大電圧
の入力などへの有効な対策となる。
【0126】この結果、出力端子からの静電気破壊や過
大入力による破壊を抑制することができ、画像表示装置
の良品率の大幅な向上を図ることができるという効果を
奏する。
【0127】請求項10に係る発明の画像表示装置は、
以上のように、請求項8または9に記載の画像表示装置
において、少なくとも上記データ信号線駆動回路を構成
する能動素子が多結晶シリコン薄膜トランジスタである
構成である。
【0128】それゆえ、多結晶シリコン薄膜トランジス
タを用いて能動素子を形成することにより、例えば従来
のアクティブマトリクス液晶表示装置に用いられていた
非晶質シリコン薄膜トランジスタと比較して極めて駆動
力の高い特性が得られるので、画素およびデータ信号線
駆動回路を容易に同一基板上に形成することができると
いう効果を奏する。
【0129】請求項11に係る発明の画像表示装置は、
以上のように、請求項10に記載の画像表示装置におい
て、上記多結晶シリコン薄膜トランジスタが、ガラス基
板上に600℃以下のプロセスで形成されている構成で
ある。
【0130】それゆえ、600℃以下のプロセス温度で
多結晶シリコン薄膜トランジスタを形成するので、歪み
点温度が低いものの、安価で大型化が容易なガラスを基
板として用いることができ、大型の画像表示装置を低コ
ストで製造することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における画像表示装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像表示装置の映像信号出力ブロックを
1つにまとめて画像表示装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】図1の画像表示装置の映像信号出力ブロックを
より詳細に示す回路図の一例である。
【図4】図1の画像表示装置の映像信号出力ブロックを
より詳細に示す回路図の他の例である。
【図5】図1の画像表示装置の映像信号出力ブロックを
より詳細に示す回路図のさらに他の例である。
【図6】図1の画像表示装置の映像信号出力ブロックを
より詳細に示す回路図のさらに他の例である。
【図7】図3の映像信号出力ブロックの検出信号出力側
にバッファ回路を設けた回路図である。
【図8】図7の回路を有した画像表示装置における各信
号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図9】図8のタイミングチャートにおけるt1とt2
との関係を示すグラフである。
【図10】図8のタイミングチャートにおけるt1とt
2との関係を示す他のグラフである。
【図11】本発明の他の実施の形態における画像表示装
置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11の画像表示装置に保護回路を設けた画
像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図11または図12の画像表示装置に用いら
れる多結晶シリコン薄膜トランジスタの構造を示す断面
図である。
【図14】(a)ないし(k)は、図13の多結晶シリ
コン薄膜トランジスタを製造する過程を示す説明図であ
る。
【図15】従来の画像表示装置の構成を示すブロック図
である。
【図16】図15の画像表示装置における画素の構成を
示す回路図である。
【図17】図15の画像表示装置におけるデータ信号線
駆動回路の構成を示す回路図である。
【図18】図17のデータ信号線駆動回路の変形例の構
成を示す回路図である。
【図19】図17または図18の回路を有した画像表示
装置における各信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートの一例である。
【図20】図17または図18の回路を有した画像表示
装置における各信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートの他の例である。
【図21】図17または図18の回路を有した画像表示
装置における各信号のタイミングを示すタイミングチャ
ートのさらに他の例である。
【符号の説明】
1 画像表示装置 2 画素アレイ 2a 画素 3 データ信号線駆動回路 4 走査信号線駆動回路 5 タイミング回路 5a 遅延量検出回路 5b 位相調整回路 6 映像信号処理回路 7 バッファ回路 7a ゲート回路 7b ゲート回路 11 画像表示装置 12 外部電源回路 13 保護回路 21 多結晶シリコン薄膜トランジスタ(能動素
子) 22 絶縁性基板 23 シリコン酸化膜 24 活性層 25 ソース領域 25’ ソース領域 26 ドレイン領域 26’ ドレイン領域 27 ゲート絶縁膜 28 ゲート電極 29 層間絶縁膜 30 金属配線 31 非晶質シリコン薄膜 32 多結晶シリコン薄膜 ASa 電界効果トランジスタ ASb 電界効果トランジスタ ASi (i=x,1,2,…,n,y) アナログスイッチ(サンプリング回路) Bi (i=x,1,2,…,n,y) ゲートブロック(バッファ回路) Bi ’(i=x,1,2,…,n,y) ゲートブロック(バッファ回路) CKG クロック信号(タイミング信号) CKS クロック信号(タイミング信号) DAT 映像信号 Di (i=x,1,2,…,n,y) データ G1 インバータ(ゲート回路) G2 インバータ(ゲート回路) G3 インバータ(ゲート回路) G4 インバータ(ゲート回路) G5 NAND回路(ゲート回路) GLj (j=1,2,…,m) 走査信号線 GPS 同期信号 LATi (i=x,1,2,…,n,y,z) ラッチ(シフトレジスタ回路) MON1 検出信号 MON2 検出信号 Ni 信号 Si (i=x,1,2,…,n,y) サンプリング信号 /Si (i=x,1,2,…,n,y) サンプリング信号 SDi (i=x,1,2,…,n,y) 映像信号出力ブロック SLi (i=1,2,…,n) データ信号線 SPG スタート信号(タイミング信号) SPS スタート信号(タイミング信号) SUB 基板 t1 遅延量 t2 遅延量(位相差) TIM 映像信号制御信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 保 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C006 AA02 AA03 AC21 AF52 AF53 AF54 AF72 AF81 BB16 BC12 BF03 BF04 BF26 BF27 FA16 FA23 5C080 AA10 BB05 DD06 DD07 EE01 EE17 EE29 FF11 GG02 GG10 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】書き込まれた映像信号を画像として表示す
    る複数の画素をマトリクス状に配置してなる画素アレイ
    と、上記映像信号を上記画素アレイに伝搬する複数のデ
    ータ信号線と、上記データ信号線の少なくとも1つに接
    続されるとともに上記映像信号をサンプリングして上記
    データ信号線に供給する複数の映像信号出力ブロックか
    らなるデータ信号線駆動回路と、上記映像信号を上記デ
    ータ信号線に供給するタイミングの制御を行うタイミン
    グ信号を上記データ信号線駆動回路に供給するタイミン
    グ回路とを有する画像表示装置において、 上記データ信号線駆動回路内に供給された上記タイミン
    グ信号に基づいた信号を2箇所からそれぞれ検出信号と
    して出力する検出信号出力回路と、上記検出信号に基づ
    いて上記検出信号出力回路内の遅延量を検出する遅延量
    検出回路と、上記遅延量に基づいて上記タイミング信号
    と上記映像信号との位相差を調整する位相調整回路とを
    さらに有することを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】上記検出信号出力回路は、上記映像信号出
    力ブロックと回路構成が同等で上記データ信号線に接続
    されないダミー回路であることを特徴とする請求項1に
    記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】上記映像信号出力ブロックは、上記タイミ
    ング信号に基づいた信号を出力するシフトレジスタ回路
    と、上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅するバッ
    ファ回路と、上記バッファ回路の出力信号によって上記
    映像信号をサンプリングして上記データ信号線に供給す
    るサンプリング回路とを有し、上記検出信号は一方が上
    記シフトレジスタ回路の出力信号であり、他方が上記バ
    ッファ回路の出力信号であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】上記映像信号出力ブロックは、上記タイミ
    ング信号に基づいた信号を出力するシフトレジスタ回路
    と、上記シフトレジスタ回路の出力信号を増幅し複数段
    のゲート回路からなるバッファ回路と、上記バッファ回
    路の出力信号によって上記映像信号をサンプリングして
    上記データ信号線に供給するサンプリング回路とを有
    し、上記検出信号は一方が上記バッファ回路の初段のゲ
    ート回路の出力信号であり、他方が上記バッファ回路の
    出力信号であることを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】上記検出信号出力回路と上記遅延量検出回
    路との間に上記検出信号を増幅するバッファ回路をさら
    に有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】上記位相調整回路が調整する上記位相差に
    相当する時間は、検出した上記遅延量の1次関数として
    求めた値に設定されることを特徴とする請求項1ないし
    5のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】上記位相調整回路が調整する上記位相差に
    相当する時間は、一定時間間隔を置いた離散値であり、
    検出した上記遅延量の1次関数として求めた値以上の大
    きさに設定されることを特徴とする請求項1ないし5の
    いずれかに記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】上記データ信号線駆動回路が上記画素と同
    一基板上に形成されていることを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれかに記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】上記検出信号出力回路が上記データ信号線
    駆動回路と同一基板上に形成されており、上記検出信号
    出力回路の出力端子には電気的衝撃から保護する保護回
    路が備えられていることを特徴とする請求項8に記載の
    画像表示装置。
  10. 【請求項10】少なくとも上記データ信号線駆動回路を
    構成する能動素子が多結晶シリコン薄膜トランジスタで
    あることを特徴とする請求項8または9に記載の画像表
    示装置。
  11. 【請求項11】上記多結晶シリコン薄膜トランジスタ
    が、ガラス基板上に600℃以下のプロセスで形成され
    ていることを特徴とする請求項10に記載の画像表示装
    置。
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