JP2000029026A - 導光板及びその蒸着方法 - Google Patents

導光板及びその蒸着方法

Info

Publication number
JP2000029026A
JP2000029026A JP10200491A JP20049198A JP2000029026A JP 2000029026 A JP2000029026 A JP 2000029026A JP 10200491 A JP10200491 A JP 10200491A JP 20049198 A JP20049198 A JP 20049198A JP 2000029026 A JP2000029026 A JP 2000029026A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
guide plate
light guide
base material
reflection layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10200491A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Ota
達男 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP10200491A priority Critical patent/JP2000029026A/ja
Publication of JP2000029026A publication Critical patent/JP2000029026A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)
  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部光源を導光して効率よく外部の対象部材
に照射し、また、前記対象部材よりの光を反射層で効率
よく前記外部の対象部材に反射し、且つ蒸着の膜付きが
よく、耐環境性の良い導光板を提供。 【解決手段】 外部光源から入射した光を導光して複数
の射出面より射出するシート状の基材と、前記基材の前
記射出面を有する側の表面に設けられ外光を反射する複
数の反射層とを備えた導光板であって、前記反射層は前
記基材側より順に下地膜、金属膜を有し、膜厚が下記の
条件を満足することを特徴とする導光板。 t2<t1 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は導光板及びその蒸着
方法に関し、更に詳しくは、例えば、液晶表示素子の背
面に表示の視認性を高めるためのいわゆるバックライト
等に用いる導光板、およびその蒸着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】(従来技術1)従来より、導光板として
図8(a)に示す如く、外部光源102から入射した光
を導光して複数の射出面105より射出するシート状の
基材101と、前記基材101の前記射出面105を有
する側の表面に設けられ外光を反射する複数の反射層1
04とを備えた導光板100が知られている。
【0003】外光としては例えば液晶表示素子Uよりの
光がある。基材101の表面には複数の射出面105
と、複数の反射層104が設けられ、隣接する反射層1
04に基材101の表面に対し直交する方向に段差Hを
設けている。
【0004】反射層104に基材101側より順に下地
膜107、金属膜108を蒸着している。下地膜は酸化
シリコン、金属膜はアルミ金属層がそれぞれ形成されて
いる。なお、図の106は基材101の蒸着面である。
【0005】(従来技術2)また、従来より、図8
(b)に示す如く、図8(a)の導光板に、更に射出面
と反射層に保護膜を蒸着した導光板が知られている。導
光板200は、反射層104に基材101側より順に下
地膜107、金属膜108及び保護膜109を蒸着して
いる。下地膜はクローム金属層、金属膜にはアルミ金属
層、保護膜は酸化シリコン層がそれぞれ形成されてい
る。
【0006】(従来技術3)更に、前記図8(a),
(b)に示す如く、導光板の表面に前記反射層と前記射
出面があり、前記反射層にのみ下地膜、金属膜を蒸着
し、又は、前記反射層と前記射出面の両方に保護膜を蒸
着する導光板の蒸着方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(従来
技術1)の課題として、下地膜の膜厚が金属膜の膜厚に
比べ薄く、そのため膜付きが劣り、例えば、アクリル樹
脂材料を用いた場合、膜はがれが生じやすい。
【0008】(従来技術2)の課題として、前記従来技
術1に比べ、膜付きは良くなるが、外部光源として例え
ばランプで導光板の側面より照射して導光する場合、射
出面の透過が低下する。
【0009】(従来技術3)の課題として、導光板に蒸
着するための蒸着方向が適切でないと、導光板の表面に
ある反射層にのみ精度良く下地膜、金属膜を蒸着でき
ず、膜厚の不均一が生じ、蒸着が射出面に回り込み射出
面よりの光量が減り問題となる。また、前記蒸着方向が
適切でないと、反射層と射出面の両方に精度良く均一に
保護膜を蒸着できないという問題がある。
【0010】本発明は、上記の課題に鑑みなされたもの
で、第1発明の目的は、外部光源を導光して効率よく外
部の対象部材である例えば液晶表示素子に照射し、ま
た、前記対象部材よりの光を反射層で効率よく反射し、
さらに導光板の表面の膜付きがよく、耐環境性の良い導
光板を提供することにある。
【0011】また、第2発明の目的は、上記の目的に加
え、外部光源を導光して効率よく外部の対象部材に照射
する導光板を提供することにある。
【0012】更に、第3発明の目的は、基材の表面に有
る反射層と射出面の内、反射層のみに精度良く下地膜、
金属膜を蒸着し、または、反射層と射出面の両方に精度
良く保護膜を蒸着する導光板の蒸着方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的は下記のいず
れかの手段により達成できる。
【0014】(1) 外部光源から入射した光を導光し
て複数の射出面より射出するシート状の基材と、前記基
材の前記射出面を有する側の表面に設けられ外光を反射
する複数の反射層とを備えた導光板であって、前記反射
層は前記基材側より順に下地膜、金属膜を有し、膜厚が
下記の条件を満足することを特徴とする導光板。
【0015】 t2<t1 (1)式 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 (2) 隣接する前記反射層間に前記基材の前記表面と
直交する方向に段差を設け、下記の条件を満足すること
を特徴とする(1)に記載の導光板。
【0016】 (1/10)H<t1 (2)式 但し、H:隣接する反射層の段差 t1:反射層の下地膜の膜厚 (3) 前記反射層の前記下地膜が酸化シリコン若しく
はフッ化マグネシウム、前記金属膜がアルミニウム金
属、アルミニウム系金属、白金若しくは銀で形成され、
且つ、前記隣接する反射層に前記基材の前記表面と直交
する方向に設けた段差をHとして、前記段差が3μm<
H<6μmのとき、下記の条件を満足することを特徴と
する(1)又は(2)に記載の導光板。
【0017】 0.3μm<t1<2μm (3)式 15nm<t2<300nm (4)式 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 (4) 外部光源から入射した光を導光して複数の射出
面より射出するシート状の基材と、前記基材の前記射出
面を有する側の表面に設けられ外光を反射する複数の反
射層とを備えた導光板であって、前記反射層に前記基材
側より順に下地膜、金属膜、保護膜を形成し、下記の条
件を満足することを特徴とする導光板。
【0018】 t2+t3<t1 (5)式 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 t3:反射層の保護膜の膜厚 (5) 前記隣接する反射層間に前記基材の前記表面と
直交する方向に段差を設け、下記の条件を満足すること
を特徴とする(4)に記載の導光板。
【0019】 (1/10)H<t1 (2)式 但し、H:隣接する反射層の段差 t1:反射層の下地膜の膜厚 (6) 下記の条件を満足することを特徴とする(4)
又は(5)に記載の導光板。
【0020】 5nm<t3<100nm (6)式 但し、t3:反射層の保護膜の膜厚 (7) 前記反射層の前記下地膜が酸化シリコン若しく
はフッ化マグネシウム、前記金属膜がアルミニウム金
属、アルミニウム系金属、白金若しくは銀、更に前記反
射層と射出面の保護膜が酸化シリコンで形成され、且
つ、隣接する反射層に前記基材の表面と直交する方向に
設けた段差をHとして、前記段差が3μm<H<6μm
のとき、下記の条件を満足することを特徴とする
(4)、(5)又は(6)に記載の導光板。
【0021】 0.3μm<t1<2μm (3)式 15nm<t2<300nm (4)式 5nm<t3<100nm (6)式 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 t3:反射層の保護膜の膜厚 (8) 外部光源から入射した光を導光して複数の射出
面より射出するシート状の基材における前記射出面を有
する側の表面に外光を反射する複数の反射層を形成すべ
く下地膜と金属膜とを蒸着、又は前記反射層と前記射出
面に保護膜を蒸着する導光板の蒸着方法において、前記
基材の前記表面の垂線と、前記基材に蒸着する蒸着材の
入った蒸発源よりの蒸発方向とのなす角度をθとし、前
記角度θが前記垂線に対し前記基材の外部光源より入射
する側にあるとき負とし、前記角度θが前記垂線に対し
前記基材の外部光源より入射する側とは反対側にあると
き正としたとき、下記の条件を満足して蒸着することを
特徴とする導光板の蒸着方法。
【0022】前記反射層に下地膜、金属膜を蒸着する場
合 −50°<θ1<−30° (7)式 前記反射層と射出面に保護膜を蒸着する場合 −50°<θ2<50° (8)式 但し、θ1:反射層に下地膜、金属膜を蒸着する場合の
角度θ θ2:反射層と射出面に保護膜を蒸着する場合の角度θ ここで、上記条件式について説明する。条件式1を満足
すると、前記反射層の下地膜の膜付きが良くなり、また
範囲を超えると悪くなる。
【0023】条件式2を満足すると、前記射出面の比透
過率が高くなり、また範囲を超えると低くなる。好まし
くは(1/6)H<t1である。
【0024】条件式3を満足すると、反射層の下地膜の
膜付きが良くなり、また範囲を超えると悪くなる。好ま
しくは0.5μm<t1<2μmである。
【0025】条件式4を満足すると、反射層に金属膜が
均一に蒸着できる。下限を越えると、金属膜の反射率が
低下し、上限を越えると金属膜の不均一による白濁が発
生し易くなり良好な蒸着が出来ない。
【0026】条件式5を満足すると、反射層の膜付きが
良くなり、また範囲を超えると悪くなる。
【0027】条件式6を満足すると、耐環境性の高い保
護膜が蒸着できる。範囲を越えると、膜付きの低下、ク
ラックの発生が生じ良好な蒸着が出来なくなる。好まし
くは5nm<t3<45nmである。
【0028】条件式7を満足すると、射出面に回り込み
蒸着される下地膜と金属膜の膜厚を極めて薄く維持でき
るため射出量を高くすることができる。下限を越えると
膜厚の不均一が生じ、上限を越えると射出面への膜厚が
増し、射出面よりの光量が減る。好ましくは−45°<
θ1<−35°である。
【0029】条件式8を満足すると、保護膜が均一に下
地膜と金属膜の上に蒸着できる。範囲を超えると均一に
蒸着できなくなる。好ましくは−45°<θ2<30°
である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の導光板を図
面を参照して説明するがこれに限定されるものではな
い。
【0031】(実施の形態1)図1は導光板の模式断面
図(a)と要部拡大図(b)で、図2は他の導光板の模
式断面図である。
【0032】図1で、導光板9は基材11、反射層13
等より構成されている。基材11は外部光源である例え
ばランプ31からの光を入射させ、入射した光を導光し
て射出面12bより光線12cに示す如く外部の例えば
液晶表示素子Uを照明する。導光板9の材質はアクリル
樹脂等である。
【0033】反射層13は例えば液晶表示素子Uよりの
光線13bを反射して反射光13cにより液晶表示素子
Uを照明する。反射層13には基材11側より順に下地
膜21、金属膜22を形成している。なお図の13aは
基材の下地膜の蒸着面である。下地膜の膜厚をt1、金
属膜の膜厚をt2としたとき、t2<t1となる条件を満
足する。このことにより蒸着による下地膜と金属膜の積
層膜の内部歪みなどを少なくして、膜付きをよくしてい
る。
【0034】反射層13の下地膜21は酸化シリコン若
しくはフッ化マグネシウムである。反射層13の金属膜
22はアルミニウム金属、アルミニウム系金属、白金若
しくは銀である。なお、段差Hは隣接する反射層13の
基材11と直交する方向の基材の段差、また反射層長さ
Lは反射層13の長さである。
【0035】次に、図2で、導光板の反射層の形状の変
形例を太線で示すがこれに限定されるものではない。先
ず、図2(a)は導光板の反射層131は複数の傾斜平
面で階段状となっている。段差H1は隣接する反射層の
直交する方向の段差を示す。次に図2(b)は導光板の
反射層132は複数のなだらかな曲面で階段状となって
いる。段差H2は隣接する反射層の直交する方向の段差
を示す。更に図2(c)は導光板の反射層133は急な
複数の傾斜曲面で凹凸状となっている。段差H3は隣接
する反射層の直交する方向の段差を示す。
【0036】以上、前記蒸着により、外部光源を導光し
て照明される部材(例えば、液晶表面素子)に効率よく
照射し、また、前記照明される部材よりの光りを反射層
で効率よく前記部材に反射する。更に、蒸着の膜付き、
耐環境性が良くなる。
【0037】(実施の形態2)本発明の実施の形態の導
光板につき図面を参照して説明する。図3は導光板の模
式断面図(a)と要部拡大図(b)である。なお、図1
と機能的に同一部材は同一符号を付け説明を省略し、異
なる部分を説明する。
【0038】導光板10は基材11、反射層13等より
構成されている。基材11は外部光源である例えばラン
プ31からの光を入射させ、入射した光を導光して射出
面12bより光線12cに示す如く外部の例えば液晶表
示素子Uを照明する。導光板10の材質はアクリル樹脂
等である。
【0039】反射層13は例えば液晶表示素子Uよりの
光線13bを反射して反射光13cにより液晶表示素子
Uを照明する。反射層13には基材11側より順に下地
膜21、金属膜22、保護膜23を形成している。また
射出面12bにも保護膜23を形成している。なお、図
の13aは基材の下地膜の蒸着面である。
【0040】下地膜の膜厚をt1、金属膜の膜厚をt2
保護膜の膜厚をt3としたとき、t2+t3<t1の条件
を満足する。蒸着により積層膜の内部歪み等が良くなり
膜付きが良くなる。
【0041】反射層13の下地膜21は酸化シリコン若
しくはフッ化マグネシウムである。また反射層13の金
属膜22はアルミニウム金属、アルミニウム系金属、白
金若しくは銀である。また反射層と射出面の保護膜は酸
化シリコンである。
【0042】以上、前記蒸着により、外光光源を導光し
て照明される部材(例えば、液晶表示素子)により効率
よく照射し、また、前記照明される部材よりの光を反射
層でより効率よく前記部材に反射し、且つ蒸着の膜付
き、耐環境性が良好となる。
【0043】(実施の形態3)本発明の導光板の蒸着方
法を説明すると、図4は導光板の蒸着方法の構成図で、
図5は図4の導光板への蒸着方向の細部説明図である。
【0044】図4,図5で、真空蒸着装置40は導光板
10を蒸着する。真空蒸着槽41に導光板10を所定角
度θで固定する。また、導光板10に蒸着する蒸着材料
の入った蒸発源42a,42bを設ける。この角度θは
導光板10が照明する面を基準面Sとして、この基準面
Sからの垂線をNとし、この垂線Nと蒸発源42a,4
2bからの導光板への蒸着方向とのなす角度である。な
お、導光板10に設けた反射層13が基準面Sと平行の
場合は、蒸着面13aを含む平面S′でも良い。蒸着面
13aに下地膜、金属膜を蒸着する場合の角度θを角度
θ1とすると、−50°<θ1<−30°の条件を満足す
る角度θ1で蒸着する。
【0045】また、反射層と射出面に保護膜を蒸着する
場合の角度θを角度θ2とすると、−50°<θ2<50
°の条件を満足する角度θ2で蒸着する。なお、角度θ
の符号は図5に示す如く、垂線Nに対し、基材11の外
部光源より入射する入射部12a側に蒸着方向があると
き負とし、前記基材の外部光源より入射する入射部12
aと反対側に蒸着方向があるとき正とする。
【0046】上記角度θにセットした後に、真空蒸着槽
41を排気口43より空気を抜き、真空度5×10-3
ASより高い高真空度で蒸着する。加熱は電子銃加熱若
しくは抵抗加熱で行う。
【0047】以上により、導光板の表面に有る反射層と
射出面の内、反射層のみに、射出面に殆ど蒸着されるこ
となく精度良く下地膜、金属膜を蒸着し、または、反射
層と射出面の両方に均一に精度良く保護膜を蒸着でき
る。
【0048】
【実施例】本発明の実施例の導光板について説明する。
なお、説明に使用する符号は下記の通りである。
【0049】t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 t3:反射層の保護膜の膜厚 t3′:射出面の保護膜の膜厚 H:隣接する反射層の直交する方向の段差 θ:導光板の表面垂線と蒸着方向とのなす角 L:反射層の長さ R:反射率 T:比透過率 I1,I1O:透過光量 I2,I2O:反射光量 (試料の製作方法)次に試料の製作方法につき説明す
る。試料は図1,3に示す形状の素材を射出成形機を使
用して製作する。また真空蒸着装置は図4に示す装置で
蒸着する。
【0050】(評価項目と評価方法) 1)膜付き 蒸着面にクロス状のカット線を引き、テープを貼り付け
て、テープをはがし、膜の剥離状態を調べる。膜残存率
をFとし、クロスカットしたマス目の数をn,テープ剥
離後に膜がまだ付着しているマス目の数をn1としたと
き、F=n1/n×100(%)で評価する。
【0051】2)耐環境性 温度60℃、湿度90%で1週間放置し、さらに60℃
の乾燥状態で1週間放置後にひび割れ等を観察する。
【0052】3)比透過率 比透過率の測定は図6に示す如く、反射ミラー32で覆
われたランプ31で導光板10を照明し、射出面12b
からの透過光量を垂線Nより45度傾けた方向より約3
0cm離して照度計50を設置して測定する。比透過率
は蒸着なしの透過光量をI1Oとし、蒸着有りの透過光量
をI1としたときの比較で測定し、比透過率=I1/I10
×100(%)で求める。
【0053】4)反射率の測定 反射率の測定は図7に示す如く、導光板10の表面の垂
直Nに対し12度で入射し、反射層での反射光を前記垂
直Nに対し12度で反射した方向より約30cm離して
照度計50を設置して測定する。白金ミラーの反射率を
Oとし、反射率は既知の反射率の白金ミラーを反射層
と同等位置に置いたときの反射光量をI2oとし、蒸着有
りの導光板の反射光量をI2としたときの比較で測定
し、反射率(R)=(I2/I2o)×RO×100(%)
で求める。
【0054】(評価尺度)膜付きF、耐環境性、比透過
率T及び反射率Rについて、良好(◎)、実用上問題な
い(○)、不良(×)の3点評価した。
【0055】次に、テストデータ、テスト結果につき下
記に示す。
【0056】(実施例1)請求項1に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
1に、テスト結果を表2に示す。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】表2に示すように、本発明は良好な結果と
なっている。
【0060】(実施例2)請求項2に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
3に、テスト結果を表4に示す。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】表4に示すように、本発明は良好な結果と
なっている。
【0064】(実施例3)請求項3に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。テストした試料内容を表5
に、テスト結果を表6に示す。
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】表6に示すように、本発明は良好な結果と
なっている。
【0068】(実施例4)請求項4に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
7に、テスト結果を表8に示す。
【0069】
【表7】
【0070】
【表8】
【0071】表8に示すように、本発明は良好な結果と
なっている。
【0072】(実施例5)請求項5に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
9に、テスト結果を表10に示す。
【0073】
【表9】
【0074】
【表10】
【0075】表10に示すように、本発明は良好な結果
となっている。
【0076】(実施例6)請求項6に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
11に、テスト結果を表12に示す。
【0077】
【表11】
【0078】
【表12】
【0079】表12に示すように、本発明は良好な結果
となっている。また、ts=150nmと厚くなってお
り、過ぎるとコートクラックが生じやすくなる。
【0080】(実施例7)請求項7に記載の発明に関わ
る実施例につき説明する。またテストした試料内容を表
13に、テスト結果を表14に示す。
【0081】
【表13】
【0082】
【表14】
【0083】表14に示すように、本発明は良好な結果
となっている。また、ts=150nmと厚くなってお
り、過ぎるとコートクラックが生じやすくなる。
【0084】(実施例8)請求項8に記載の発明に関わ
る2つの実施例につき説明する。テストした試料内容を
表15に、テスト結果を表16に示す。
【0085】
【表15】
【0086】
【表16】
【0087】表16に示すように、本発明は良好な結果
となっている。
【0088】次に、他のテストした試料内容を表17
に、テスト結果を表18に示す。
【0089】
【表17】
【0090】
【表18】
【0091】表18に示すように、本発明は良好な結果
となっている。
【0092】
【発明の効果】以上のように構成したので下記の効果を
奏する。請求項1に記載の発明によれば、下地膜の膜厚
を金属膜の膜厚より厚くして積層膜の内部応力等を少な
くしたので、反射層の膜付きが良くなる。
【0093】請求項2に記載の発明によれば、下地膜の
膜厚を段差Hの(1/10)以上にすることで、特に請
求項8に記載の方法で、下地膜と金属膜を斜方蒸着した
とき、射出面への金属の回り込みが防止され、射出面の
比透過率をよくする。
【0094】請求項3に記載の発明によれば、耐環境性
が良好となり、膜のクラック、膜はがれを防止する。更
に請求項1から2と同様の効果が得られる。
【0095】請求項4に記載の発明によれば、金属膜の
上に保護膜を付けるので、請求項1の効果に加え、耐環
境性がより向上し、より膜付きが向上する。
【0096】請求項5に記載の発明によれば、下地膜の
厚さを段差Hの(1/10)以上にすることで、特に金
属膜の射出面へのまわり混みが防止され、射出面の透過
が高くなる。
【0097】請求項6に記載の発明によれば、反射層の
反射がよくなり、金属の耐環境性の向上が得られる。ま
た射出面の比透過率が向上する。
【0098】請求項7に記載の発明によれば、反射層の
表面の反射率、裏面の反射率が高くなり、請求項3から
6と同様の効果が得られる。
【0099】請求項8に記載の発明によれば、下地膜、
金属膜の場合は射出面の比透過率が高くできる。また保
護膜の場合は比透過率、反射率が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】導光板の模式断面図(a)と、要部拡大図
(b)である。
【図2】他の導光板の模式断面図である。
【図3】導光板の模式断面図(a)と、要部拡大図
(b)である。
【図4】導光板の蒸着方法の構成図である。
【図5】図4の導光板への蒸着方向の細部説明図であ
る。
【図6】導光板の比透過率の測定方法の説明図である。
【図7】導光板の反射率の測定方法の説明図である。
【図8】従来の導光板の構造説明断面図である。
【符号の説明】
9,10 導光板 11 基材 12b 射出面 13 反射層 21 下地膜 22 金属膜 23 保護膜 31 ランプ 40 真空蒸着装置 41 真空蒸着槽 42a,42b 蒸発源 50 照度計 t1 反射層の下地膜の膜厚 t2 反射層の金属膜の膜厚 t3 反射層の保護膜の膜厚 t3′ 射出面の保護膜の膜厚 H 段差 θ 角度 L 反射層長さ R 反射率 N 垂線 T 比透過率 U 液晶表示素子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部光源から入射した光を導光して複数
    の射出面より射出するシート状の基材と、前記基材の前
    記射出面を有する側の表面に設けられ外光を反射する複
    数の反射層とを備えた導光板であって、前記反射層は前
    記基材側より順に下地膜、金属膜を有し、膜厚が下記の
    条件を満足することを特徴とする導光板。 t2<t1 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚
  2. 【請求項2】 隣接する前記反射層間に前記基材の前記
    表面と直交する方向に段差を設け、下記の条件を満足す
    ることを特徴とする請求項1に記載の導光板。 (1/10)H<t1 但し、H:隣接する反射層の段差 t1:反射層の下地膜の膜厚
  3. 【請求項3】 前記反射層の前記下地膜が酸化シリコン
    若しくはフッ化マグネシウム、前記金属膜がアルミニウ
    ム金属、アルミニウム系金属、白金若しくは銀で形成さ
    れ、且つ、前記隣接する反射層に前記基材の前記表面と
    直交する方向に設けた段差をHとして、前記段差が3μ
    m<H<6μmのとき、下記の条件を満足することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の導光板。 0.3μm<t1<2μm 15nm<t2<300nm 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚
  4. 【請求項4】 外部光源から入射した光を導光して複数
    の射出面より射出するシート状の基材と、前記基材の前
    記射出面を有する側の表面に設けられ外光を反射する複
    数の反射層とを備えた導光板であって、前記反射層に前
    記基材側より順に下地膜、金属膜、保護膜を形成し、下
    記の条件を満足することを特徴とする導光板。 t2+t3<t1 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 t3:反射層の保護膜の膜厚
  5. 【請求項5】 前記隣接する反射層間に前記基材の前記
    表面と直交する方向に段差を設け、下記の条件を満足す
    ることを特徴とする請求項4に記載の導光板。 (1/10)H<t1 但し、H:隣接する反射層の段差 t1:反射層の下地膜の膜厚
  6. 【請求項6】 下記の条件を満足することを特徴とする
    請求項4又は5に記載の導光板。 5nm<t3<100nm 但し、t3:反射層の保護膜の膜厚
  7. 【請求項7】 前記反射層の前記下地膜が酸化シリコン
    若しくはフッ化マグネシウム、前記金属膜がアルミニウ
    ム金属、アルミニウム系金属、白金若しくは銀、更に前
    記反射層と射出面の保護膜が酸化シリコンで形成され、
    且つ、隣接する反射層に前記基材の表面と直交する方向
    に設けた段差をHとして、前記段差が3μm<H<6μ
    mのとき、下記の条件を満足することを特徴とする請求
    項4、5又は6に記載の導光板。 0.3μm<t1<2μm 15nm<t2<300nm 5nm<t3<100nm 但し、t1:反射層の下地膜の膜厚 t2:反射層の金属膜の膜厚 t3:反射層の保護膜の膜厚
  8. 【請求項8】 外部光源から入射した光を導光して複数
    の射出面より射出するシート状の基材における前記射出
    面を有する側の表面に外光を反射する複数の反射層を形
    成すべく下地膜と金属膜とを蒸着、又は前記反射層と前
    記射出面に保護膜を蒸着する導光板の蒸着方法におい
    て、 前記基材の前記表面の垂線と、前記基材に蒸着する蒸着
    材の入った蒸発源よりの蒸発方向とのなす角度をθと
    し、前記角度θが前記垂線に対し前記基材の外部光源よ
    り入射する側にあるとき負とし、前記角度θが前記垂線
    に対し前記基材の外部光源より入射する側とは反対側に
    あるとき正としたとき、下記の条件を満足して蒸着する
    ことを特徴とする導光板の蒸着方法。前記反射層に下地
    膜、金属膜を蒸着する場合 −50°<θ1<−30° 前記反射層と射出面に保護膜を蒸着する場合 −50°<θ2<50° 但し、θ1:反射層に下地膜、金属膜を蒸着する場合の
    角度θ θ2:反射層と射出面に保護膜を蒸着する場合の角度θ
JP10200491A 1998-07-15 1998-07-15 導光板及びその蒸着方法 Pending JP2000029026A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10200491A JP2000029026A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 導光板及びその蒸着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10200491A JP2000029026A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 導光板及びその蒸着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000029026A true JP2000029026A (ja) 2000-01-28

Family

ID=16425211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10200491A Pending JP2000029026A (ja) 1998-07-15 1998-07-15 導光板及びその蒸着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000029026A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017117988A1 (zh) * 2016-01-08 2017-07-13 京东方科技集团股份有限公司 背光模组、显示装置及其驱动方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017117988A1 (zh) * 2016-01-08 2017-07-13 京东方科技集团股份有限公司 背光模组、显示装置及其驱动方法
US10520743B2 (en) 2016-01-08 2019-12-31 Boe Technology Group Co., Ltd. Backlight module, display device and method for driving the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7203003B2 (en) Reflective Ag alloy film for reflectors and reflector provided with the same
Pockrand et al. Surface plasmon spectroscopy of organic monolayer assemblies
EP0039125B1 (en) Optical article and method
Tidswell et al. X-ray specular reflection studies of silicon coated by organic monolayers (alkylsiloxanes)
US5411890A (en) Method for measuring atmospheric corrosion
US7875372B2 (en) Perpendicular magnetic recording medium and method of manufacturing the same
US20160076134A1 (en) Gas barrier film and method for producing same
Tompkins et al. Spectroscopic ellipsometry measurements of thin metal films
Phillips et al. Progress in UCO's search for silver-based telescope mirror coatings
JP2000029026A (ja) 導光板及びその蒸着方法
Phillips et al. Progress toward high-performance astronomical coatings
JP3614575B2 (ja) 光学的素子又は装置、これらの製造方法、及びその製造装置
JPS585855B2 (ja) 半反射ガラス
Fryauf et al. Corrosion protection of silver-based telescope mirrors using evaporated anti-oxidation overlayers and aluminum oxide films by atomic layer deposition
Machorro et al. Optical properties of Mg, from UV to IR, using ellipsometry and reflectometry
JP2000338307A (ja) 反射防止フィルム
JP6928309B2 (ja) 反射鏡の製造方法
JP2003527278A (ja) 硬さおよび耐磨耗性の付加のための非金属製品上のダイヤモンド様炭素コーティング
JP3497236B2 (ja) 高精度光学部品用反射防止膜
JPH0278041A (ja) 光磁気ディスク媒体およびその製造方法
JP2890588B2 (ja) 膜厚の測定方法
Xu et al. NiCrN x interlayer thickness dependence of spectral performance and environmental durability of protected-silver mirrors
JP2936103B2 (ja) 酸化アルミニウム薄膜
JPH11213448A (ja) 耐食性反射膜及び該膜で被覆された構造体
JPS60117281A (ja) 液晶表示用無指向性反射板およびその製造方法