JP2000028065A - 口金具付き高圧ゴムホース - Google Patents

口金具付き高圧ゴムホース

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JP2000028065A
JP2000028065A JP10200314A JP20031498A JP2000028065A JP 2000028065 A JP2000028065 A JP 2000028065A JP 10200314 A JP10200314 A JP 10200314A JP 20031498 A JP20031498 A JP 20031498A JP 2000028065 A JP2000028065 A JP 2000028065A
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rubber hose
fitting
hose body
mouthpiece
reinforcing
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JP10200314A
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Shinkichi Ishizaka
信吉 石坂
Shizuo Yokobori
志津雄 横堀
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性に優れコスト低減を図れるだけでな
く、大きな抜止め力を確保できるとともに、補強コード
が破断したときも口金具を螺旋ワイヤーを介してゴムホ
ース側に繋がり保持させて口金具の分離落下を防止でき
るようにする。 【解決手段】 ゴムホース本体9と口金具7のニップル
部7aとの相互嵌合部の外側に嵌合配置した金属製筒筒
部材11の加締めて両者9,7を締結する。このとき、
ゴムホース本体9側の補強コード4及び補強用螺旋ワイ
ヤー3の端部はニップル部7aに設けたリング状突起部
7bを越えて配置されており、この状態で金属製筒筒部
材11をその外径がゴムホース本体9の外径と等しくな
るように全体的に加締めることで、螺旋ワイヤー3の端
部をリング状突起部7bに物理的に係合させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生コンクリート打
設用先端ホース、あるいは、セメント、土砂、チップな
どの摩耗物体や油などを含んだスラリーの圧送用ホース
等に用いられる高圧ゴムホースで、詳しくは、補強用螺
旋ワイヤー及び補強コードが中間層に埋込み配置されて
いる耐摩耗性のゴムホース本体の端部に口金具を抜止め
状態に締結してなる口金具付き高圧ゴムホースに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の口金具付き高圧ゴムホースは、
上述のように生コンクリートやスラリーなどの圧送に用
いられるものであることから、高耐圧性及び耐摩耗性が
要求されるだけでなく、ゴムホース本体と口金具とが抜
止め状態に強固に締結されていること、具体的には、生
コンクリート等の圧送に伴い衝撃的な軸方向の引張り荷
重や過大な内圧が負荷された時でもゴムホース本体と口
金具とが互いに離反することなく、ゴムホース本体の中
間部の方が先に破断されるぐらいの大きな締結力が要求
される。
【0003】上記の要求に応えるゴムホース本体と口金
具との締結手段として、従来、例えば実開平6−639
82号公報等に開示されているように、ゴムホース本体
の端部内側に該ゴムホース本体の内径よりも小さい外径
を有し、その外周面には鋸歯状の抜止め突起部が形成さ
れた口金具のニップル部を挿入すると共に、このニップ
ル部挿入箇所に対応するゴムホース本体の外側にスリー
ブを嵌合させた後、上記口金具のニップル部をその内径
がゴムホース本体の内径と等しくなるまで拡径させるこ
とで、鋸歯状の抜止め突起部がゴムホース本体の内面に
喰い込むようにしてゴムホース本体をニップル部と外側
スリーブとの間で挟持する状態に締結する内筒拡大式の
締結手段や、例えば特開平3−99289号公報等に開
示されているように、ゴムホース本体の端部内側に該ゴ
ムホース本体の内径と等しい外径を有する口金具のニッ
プル部を挿入するとともに、このニップル部挿入箇所に
対応するゴムホース本体の外側に塑性変形可能な筒部材
を嵌合させ、この外側筒部材を径外方から内方へ向けて
加締めて塑性変形させることで両者を抜止め状態に締結
する外筒圧縮式の締結手段を採用したものが知られてい
る。
【0004】ところが、上記内筒拡大式の締結手段を採
用した高圧ゴムホースは、口金具のニップル部の内径と
ゴムホース本体の内径が等しくて両者間に段差が発生せ
ず、また、鋸歯状の抜止め突起部の喰い込みにより抜止
め力も大きいので、生コンクリートやスラリーの圧送に
適している反面、口金具のニップル部を拡径させるもの
であるから、口金具の構成材料として塑性変形可能な材
料を使用しなければならず、耐摩耗性の向上を図る上で
有利な硬化鋼や高硬度鋼などを使用することができない
という問題がある。また、外筒圧縮式の締結手段を採用
した高圧ゴムホースは、口金具のニップル部とゴムホー
ス本体の内径差によって両者間に段差が発生するばかり
でなく、外側筒部材を径外方から加締めて塑性変形させ
る領域に対応する箇所に補強用螺旋ワイヤーが存在する
と、筒部材を十分に塑性変形させることができず、所定
の締結力を得ることができないために、油圧用高圧ホー
スのように、口径が精々30〜40mm程度の比較的小
径の補強用螺旋ワイヤーレスタイプの高圧ホースにのみ
適用可能で、口径が75〜130mmと大きい生コンク
リートやスラリー用ホースの締結手段としては実質的に
適用不能であるという問題がある。
【0005】加えて、上記した内筒拡大式あるいは外筒
圧縮式締結手段を採用した口金具付き高圧ゴムホースで
は、使用に伴って軸方向に衝撃的な引張り荷重が作用し
たときや締結部に外的衝撃力が加わったとき、その締結
部のゴムホース本体部分に応力集中が起こり易く、そこ
には補強用螺旋ワイヤーが存在しないことから補強コー
ドに過大な荷重が作用して該補強コードが破断し、口金
具と螺旋ワイヤーとが物理的になんら繋がれていないた
めに、ゴムホース本体と口金具とは完全に分離してしま
い、その結果、高所で使用している場合、分離した口金
具側が落下して事故を引き起こす可能性が高い。
【0006】このような内筒拡大式あるいは外筒圧縮式
の締結手段を採用した口金具付き高圧ゴムホースのもつ
問題点を解消するとして、従来、例えば図4に示すよう
な構成のものが提案されている。それは、合成ゴムや天
然ゴムからなる内面ゴム1と外面ゴム6とからなるゴム
ホース本体9の中間部、すなわち、上記内面ゴム1と外
面ゴム6との間に、ポリエステル等の繊維コードからな
る補強層2、硬鋼線を用いた補強用螺旋ワイヤー3及び
繊維コードからなる補強層4が径内側から径外側にかけ
て順番に埋込み状態に配置されている。このようなゴム
ホース本体9の端部内側には、該ゴムホース本体9の内
径と等しい内径を有し高硬度鋼などから構成された口金
具7のニップル部7aを嵌入させて内径段差をなくして
いる。
【0007】上記口金具7のニップル部7aの外周面に
は、径外方へ向けて一体突出するリング状の突起部7b
が軸線方向に間隔を隔てて複数個(図面上では3個で示
すが、2個以上であればよく、また1個だけでもよい)
設けられており、上記補強用螺旋ワイヤー3をその端部
が上記リング状突起部7bを越えて口金具7のフランジ
部7cの近くにまで配置して該螺旋ワイヤー3の一部を
リング状突起部7bに物理的に係合させるとともに、上
記口金具7のニップル部7aの外周面と上記ゴムホース
本体9の内周面とを加硫接着して両者7,9を締結した
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような加硫接着
を主体とする締結手段を採用してなる図4に示した従来
提案の口金具付き高圧ゴムホースは、段差の発生がない
とともに、口金具7の構成材料として耐摩耗性の向上に
有利な硬化鋼や高硬度鋼などを使用することができ、ま
た、通常の圧送使用時において変動する範囲の軸方向の
引張り荷重や外部衝撃力が負荷された程度では口金具7
とゴムホース本体9とが抜けないだけの大きな抜止め力
を確保することが可能であるけれども、未だ次のような
問題があった。すなわち、口金具7とゴムホース本体9
とを加硫接着するには、接着剤塗布や接着用下地処理及
び蒸気缶加硫等の工程が必要で生産性に欠けるだけでな
く、大掛かりな設備も要し生産コストも高くなりやす
い。
【0009】その上、通常の圧送使用時における変動範
囲を越える激しい軸方向の衝撃力や振動が加わった場
合、口金具7のリング状突起部7bに対する補強用螺旋
ワイヤー3の係合が外れたり、この螺旋ワイヤー3が口
金具7のニップル部7aから抜け出る可能性があり、そ
の結果、抜止め力の低下を招き、また、補強層2,4が
破断したとき、口金具7と螺旋ワイヤー3との物理的な
繋がりがなくなっていることから、ゴムホース本体9と
口金具7とが完全に分離して口金具7が落下し事故を引
き起こす可能性があった。
【0010】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、生産性に優れコストの低減を図れるだけでなく、大
きな抜止め力を確保できるとともに、補強コードが破断
したときも口金具を螺旋ワイヤーを介してゴムホース側
に繋がり保持させて口金具の分離落下を確実に防止する
ことができる口金具付き高圧ホースを提供することを目
的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る口金具付き高圧ゴムホースは、肉厚の
中間部に補強用螺旋ワイヤー及び補強コードが埋込み配
置されているゴムホース本体の端部内側に、このゴムホ
ース本体の内径と等しい内径を有する口金具のニップル
部を嵌入してゴムホース本体と口金具とを抜止め状態に
締結してなる口金具付き高圧ゴムホースであって、上記
口金具のニップル部の外周面には径外方へ向けて突出す
るリング状の突起部がニップル部の軸線方向で少なくと
も1つ設けられ、上記ゴムホース本体側の補強コード及
び補強用螺旋ワイヤーはそれらの端部が上記リング状突
起部を越えて配置され、上記ゴムホース本体と口金具の
ニップル部との相互嵌合部の外側に嵌合配置した金属製
筒部材をその外径が上記相互嵌合部以外のゴムホース本
体部の外径と等しいもしくはほぼ等しい径となるように
全体的に加締めることにより上記ゴムホース本体と口金
具とを抜止め状態に締結していることを特徴とするもの
である。
【0012】上記構成の本発明によれば、ゴムホース本
体側の補強コード及び補強用螺旋ワイヤーの端部が口金
具のニップル部の外周面に設けられているリング状突起
部を越えて配置されるように相互に嵌合されたゴムホー
ス本体と口金具のニップル部との相互嵌合部の外側から
金属製筒部材を全体的に加締めて両者を締結するもので
あるから、締結後のニップル部の内径とゴムホース本体
の内径とが等しく保たれて両者間に段差が発生すること
がないとともに、螺旋ワイヤー及び補強コードの端部が
ニップル部外周面のリング状突起部に物理的に係合さ
れ、かつ、その係合状態が通常の圧送使用時における変
動範囲はもとより、それを越える激しい軸方向の衝撃力
や振動が加わった場合でも確保されるために、強力な抜
止め力を発揮させることが可能である。また、使用に伴
ってゴムホース本体の内外面が摩耗・消滅した上に激し
い軸方向の衝撃力が作用して補強コードが加締め用金属
製筒部材のゴムホース本体側端部で破断したとしても、
螺旋ワイヤーは金属製筒部材の加締めによって口金具の
ニップル部外周面のリング状突起部に係合保持されて口
金具側に物理的に繋がったままとなり、したがって、補
強コードの破断時に口金具がゴムホース本体から完全に
分離することがなく、高所使用時においても口金具側が
落下するといった不都合を皆無とすることが可能であ
る。
【0013】その上、上記筒部材を加締めるだけで強力
な抜止め力及び口金具の分離落下をなくすることが可能
で、口金具のニップル部外周面とゴムホース本体の内周
面との加硫接着は全く不要であるから、加硫接着を主体
とする締結手段を採用してなる従来構成のものに比べ
て、締結部の成形が容易で、口金具付き高圧ゴムホース
の生産性を高め、かつ、生産コストの低減を図ることが
可能である。
【0014】上記構成の口金具付き高圧ゴムホースにお
いて、上述したような強力な抜止め力及び補強コードの
破断時における口金具とゴムホース本体との分離防止機
能を確保するためには、請求項2に記載のように、上記
金属製筒部材の加締めによるゴムホース本体の肉厚圧縮
率を55〜85%の範囲に、かつ、加締め部の最低肉厚
を6mm以上に設定することが好ましい。もし、加締め
によるゴムホース本体の肉厚圧縮率が55%未満である
と、ゴムホース本体に衝撃的な軸方向の引張り力が作用
したとき、締結部内のゴムホース本体部分がちぎれやす
く、また、肉厚圧縮率が85%を越えると、加締めによ
る締結力不足により口金具に対してゴムホース本体に抜
けが発生しやすい。
【0015】また、上記構成の口金具付き高圧ゴムホー
スにおいて、口金具のニップル部の外周面のリング状突
起部を、請求項3に記載のように、軸線方向に間隔を隔
てて複数個設けることにより、抜止め効果並びに補強コ
ードの破断時における口金具の分離落下防止効果を一層
高めることができる。
【0016】また、上記構成の口金具付き高圧ゴムホー
スにおいては、請求項4に記載のように、口金具を高硬
度材から構成することが可能であり、それによって、耐
摩耗性の一層の向上が図れる。さらに、請求項5に記載
のように、加締め用の金属製筒部材を鋼管から構成する
ことにより、材料コストも安くなり、全体の生産コスト
のより一層の低減を図りつつ、加締めによる抜止め効果
を確実に発揮させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1及び図2は本発明に係る口
金具付き高圧ゴムホースの締結前及び締結後の状態を示
す半截縦断面図であり、ゴムホース本体9及び口金具7
の構成は、図4に示した従来例と同一であるため、該当
部分もしくは相当部分に同一の符号を付して、それらの
詳しい説明を省略する。
【0018】本発明に係る口金具付き高圧ゴムホースに
おいて、図4に示した従来例と相違する点は、ゴムホー
ス本体9の端部と該端部内側に嵌入した口金具7との締
結部の構造であり、以下、その締結部の構造について詳
述する。すなわち、ゴムホース本体9側の補強層2、補
強コード4及び補強用螺旋ワイヤー3は、それらの端部
が口金具7のニップル部7a外周面に軸線方向に間隔を
隔てて一体に設けられた複数個(図面上では3個で示す
が、2個以上であればよい)のリング状突起部7bを越
えるように配置されている。
【0019】上記ゴムホース本体9と口金具7における
ニップル部7aとの相互嵌合部の外側には、図1に示す
ように、ゴムホース本体9端部の最大外径部d1よりも
少し大きい内径d2を有し、肉厚tが3mm程度で軸線
方向全長に亘ってほぼストレート管状に形成された金属
製、詳しくは鋼管からなる筒部材11が嵌合配置されて
おり、この鋼管製筒部材11を、図2に示すように、そ
の外径d3が上記相互嵌合部以外のゴムホース本体部9
aの外径d4とほぼ等しくなるように全体的に加締める
ことによって、該筒部材11の軸線方向長さ範囲内に位
置する上記ゴムホース本体部9bの補強層2及び補強用
螺旋ワイヤー3を口金具7側のリング状突起部7bに物
理的に係合させて口金具7とゴムホース本体9とを抜止
め状態に締結したものである。
【0020】ここで、上記鋼管製筒部材11の加締めに
よるゴムホース本体9の肉厚圧縮率(=加締め後の肉厚
/加締め前の平均肉厚)は55〜85%の範囲に設定さ
れているとともに、ゴムホース本体9の肉厚は加締め後
の肉厚t1が6mm以上になるように設定されている。
【0021】上記のような締結構造を有する口金具付き
高圧ゴムホースは、口金具7のニップル部7aの内径と
ゴムホース本体9の内径とが等しく、両者間に段差がな
いために、生コンクリートやスラリーなどの内部流体を
締結部に滞留させることなくスムーズに圧送させること
が可能である。また、ゴムホース本体9側の螺旋ワイヤ
ー3及び補強層2の端部がニップル部7a外周面のリン
グ状突起部7bに物理的に係合され、かつ、通常の圧送
使用時における変動範囲はもとより、それを越える激し
い軸方向の衝撃力や振動が加わった場合でも係合保持さ
れるために、強力な抜止め力が発揮されることになる。
また、長期間使用に伴ってゴムホース本体9の内外面が
摩耗・消滅した上で激しい軸方向の衝撃力が作用して補
強層2、補強コード4が鋼管製筒部材11のゴムホース
本体側端部(図2のA部)で破断したとしても、螺旋ワ
イヤー3は図3に示すように、鋼管製筒部材11の加締
めによって口金具7のニップル部7b外周面のリング状
突起部7bに係合保持されて口金具7側に物理的に繋が
ったままである。したがって、補強コード4、補強層2
の破断時にも口金具7とゴムホース本体9とは完全に分
離することがなく、螺旋ワイヤー3を介して繋がれた状
態となり、高所での使用時に分離した口金具7側が落下
するといった不都合を発生することがない。
【0022】なお、上記実施の形態では、口金具7のニ
ップル部7aの外周面に軸線方向に間隔を隔てて複数個
のリング状突起部7bを突設したものについて説明した
が、軸線方向で1つのリング状突起部を設けただけでも
よく、また、加締め用筒部材11として、上記実施の形
態では、鋼管性のものを用いたが、それ以外に塑性変形
可能な金属管を用いてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ゴムホ
ース本体と口金具のニップル部との相互嵌合部の外側に
嵌合配置した金属製筒部材の加締めにより両者を締結す
る構造を採用することによって、口金具とゴムホース本
体の内径等による段差の発生がなく、生コンクリートや
スラリーなどの圧送に好適に使用することができるとと
もに、口金具を高硬度材から構成することが可能で、こ
の種の高圧ゴムホースに要求される耐圧性及び耐摩耗性
を確保してゴムホース全体の耐久性を向上することがで
きる。しかも、螺旋ワイヤー及び補強コードの端部をニ
ップル部外周面のリング状突起部に物理的に係合保持さ
せることで、通常の圧送使用時における変動範囲はもと
より、それを越える激しい軸方向の衝撃力や振動が加わ
った場合でも、それに対抗するに十分な強力な抜止め力
を発揮させることができるだけでなく、激しい軸方向の
衝撃力等の作用によって補強コードが破断したとして
も、螺旋ワイヤーを加締められた金属製筒部材を介して
口金具側に物理的に繋がり保持させて口金具とゴムホー
ス本体とが完全に分離することをなくすることができ、
したがって、高所での使用時に分離した口金具側が落下
するといった不都合な事態の発生を確実に防止すること
ができる。
【0024】加えて、金属製筒部材を単に加締めるだけ
でよく、加硫接着を主体とする締結手段を採用してなる
従来構成のもののような下地処理や接着剤塗布作業が不
要であるから、締結部の成形が容易で、口金具付き高圧
ゴムホースの生産性を高め、かつ、生産コストの著しい
低減を図ることができるという効果を奏する。
【0025】また、請求項3に記載の構成を採用する場
合は、抜止め力及び補強コードの破断時における口金具
の分離落下防止効果を一層高めることができ、さらに請
求項4に記載のように、加締め用筒部材を鋼管から構成
することにより、材料コストも安くなり、全体の生産コ
ストをより一層低減しつつ、加締めによる抜止め効果を
確実に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る口金具付き高圧ゴムホースの締結
前の状態を示す半截縦断面図である。
【図2】同上高圧ゴムホースの締結後の状態を示す半截
縦断面図である。
【図3】補強コードの破断時における状態を示す要部の
斜視図である。
【図4】従来の口金具付き高圧ゴムホースを示す半截縦
断面図である。
【符号の説明】
3 補強用螺旋ワイヤー 4 補強コード 7 口金具 7a ニップル部 7b リング状突起部 9 ゴムホース本体 11 鋼管製筒部材
フロントページの続き Fターム(参考) 3H017 GA01 3H111 AA02 BA11 CB02 CB28 CB29 CC07 CC18 DA26 DB07 DB12 DB15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 肉厚の中間部に補強用螺旋ワイヤー及び
    補強コードが埋込み配置されているゴムホース本体の端
    部内側に、このゴムホース本体の内径と等しい内径を有
    する口金具のニップル部を嵌入してゴムホース本体と口
    金具とを抜止め状態に締結してなる口金具付き高圧ゴム
    ホースであって、 上記口金具のニップル部の外周面には径外方へ向けて突
    出するリング状の突起部がニップル部の軸線方向で少な
    くとも1つ設けられ、 上記ゴムホース本体側の補強コード及び補強用螺旋ワイ
    ヤーはそれらの端部が上記リング状突起部を越えて配置
    され、 上記ゴムホース本体と口金具のニップル部との相互嵌合
    部の外側に嵌合配置した金属製筒部材をその外径が上記
    相互嵌合部以外のゴムホース本体部の外径と等しいもし
    くはほぼ等しい径となるように全体的に加締めることに
    より上記ゴムホース本体と口金具とを抜止め状態に締結
    していることを特徴とする口金具付き高圧ゴムホース。
  2. 【請求項2】 上記金属製筒部材の加締めによるゴムホ
    ース本体の肉厚圧縮率は55〜85%の範囲に、かつ、
    加締め部の最低肉厚は6mm以上に設定されている請求
    項1に記載の口金具付き高圧ゴムホース。
  3. 【請求項3】 上記口金具のニップル部の外周面のリン
    グ状突起部は、軸線方向に間隔を隔てて複数個設けられ
    ている請求項1または2に記載の口金具付き高圧ゴムホ
    ース。
  4. 【請求項4】 上記口金具は、高硬度材から構成されて
    いる請求項1、2または3に記載の口金具付き高圧ゴム
    ホース。
  5. 【請求項5】 上記金属製筒部材は、鋼管から構成され
    ている請求項1ないし4のいずれかに記載の口金具付き
    高圧ゴムホース。
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Cited By (3)

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