JP2000027792A - 低温ガスターボ圧縮機の運転開始方法 - Google Patents

低温ガスターボ圧縮機の運転開始方法

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JP2000027792A JP10194080A JP19408098A JP2000027792A JP 2000027792 A JP2000027792 A JP 2000027792A JP 10194080 A JP10194080 A JP 10194080A JP 19408098 A JP19408098 A JP 19408098A JP 2000027792 A JP2000027792 A JP 2000027792A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温ガスターボ型の圧縮機のクールダウンを
行う際のバイパス運転時間及び動力を削減する。 【解決手段】 低温液化ガスタンクから吸入ラインであ
る管路2を通って送られて来たBOG3を圧縮機7によ
り圧縮し得るようにした低温液化ガス貯蔵設備におい
て、低温液化ガスタンクから吸入ライン2を通って圧縮
機7へ導入されると共に当該圧縮機7から流出した後、
吸入ライン2よりも低圧の所定の低圧ラインに送給され
るようにしたBOG3により圧縮機7及び当該圧縮機7
へBOG3を導入する吸入管5の所定の部分を圧縮機7
の起動前に予冷する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低温ガスターボ圧縮
機の運転開始方法に係わり、特にLNGボイルオフガス
等の低温ガスターボ圧縮機の早期圧送のための運転開始
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、LNGの低温液化ガスタンクで
発生したBOG(ボイルオフガス)は圧縮機で圧縮さ
れ、低温液化ガスタンクからポンプに吸込まれ昇圧され
加熱されて発生したガスと一緒にされたうえ、ボイラ、
ガスタービンの燃料用或いは都市ガス、一般産業用とし
て消費先へ送られる。
【0003】低温液化ガスタンクで発生するBOGの量
は大気温度、大気圧力の変動に伴い変動し又低温液化ガ
スを船から陸上の低温液化ガスタンクへ移送する際は大
量のBOGが発生するため、通常BOG圧縮用の圧縮機
は複数台並列に設置されて、発生するBOG量に応じて
これを処理する運転台数が決定される台数制御が行われ
ている。このため圧縮機は頻繁に起動、停止を繰り返す
ことになるが、圧縮機停止中は低温ガスが流れない圧縮
機及び、当該圧縮機の前後の配管は大気温度となってい
る。なお、通常は少なくとも必ず1台の圧縮機は運転さ
れており、吐出ラインは所定の吐出圧力となっている。
【0004】低温ガスターボ型の圧縮機は図4に示すと
おり、吐出流量Qが同一だと吸入温度Tiが高い場合
は、吐出圧力が低くなる特性を持っている。図4の例で
は計画の吸入温度Tiが−140℃の場合、−130℃
より高い温度では計画の吐出圧力すなわち吐出ラインの
圧力が得られないことを示している。
【0005】停止中で大気温度となっている圧縮機を起
動した場合、該圧縮機は低温のBOGを吸引し始める
が、大気温度となっている吸入管及び圧縮機が所定の温
度までクールダウンされ、所定の吐出圧力すなわち吐出
ラインの圧力より高い圧力となる温度、図4の例では、
−130℃までクールダウンされないと吐出ラインへの
送風ができない。このため、従来は以下の起動方法が行
われており、この従来方法を図3により説明する。
【0006】図3中、1は低温液化ガスタンク、2は低
温液化ガスタンク1で発生したBOG3を取出すため低
温液化ガスタンク1の天井部に接続された管路であり、
管路2は吸入ラインとなっている。又管路2はフラッシ
ングにより管路2の温度を一定に制御するためのサクシ
ョンドラム41が接続されている。
【0007】更に、管路2には中途部に吸入弁4を備え
た吸入管5が接続され、吸入管5の先端は駆動装置6に
より駆動し得るようにした低温ガスターボ型の圧縮機7
の入口側に接続されている。
【0008】圧縮機7の出口側には、中途部に吐出弁8
を備えた吐出管9が接続され、吐出管9の先端は管路1
0に接続されている。而して、管路10は吐出ラインと
なっている。
【0009】吐出管9の吐出弁8よりも圧縮機7側に
は、中途部にバイパス弁11を備えたバイパス管12が
接続され、バイパス管12の先端は管路13に接続され
ている。而して、管路13はバイパスラインとなってお
り、その先端は低温液化ガスタンク1の天井部に接続さ
れている。
【0010】上述の設備で、駆動装置6により圧縮機7
を起動する場合には、吸入弁4、バイパス弁11は開い
ておき、吐出弁8は閉止しておく。
【0011】このため、低温液化ガスタンク1で発生し
た例えば温度−140℃のBOG3は、管路2、吸入管
5を通り駆動されている圧縮機7へ導入され、圧縮され
るが、所望の圧力に達しない低い圧力で吐出管9へ吐出
され、バイパス管12を通って管路13へ送給され、管
路13へ導入されたBOG3は低温液化ガスタンク1へ
戻される。従って、この場合、BOG3は吐出ラインで
ある管路10には導入されない。
【0012】なお、低温液化ガスタンク1へ戻されたB
OG3は温度が上昇しているため低温液化ガスタンク1
内の入口で低温液化ガスをフラッシングさせて冷却する
が、これにより更に新たなBOG3が発生する。
【0013】吸入管5や圧縮機7が管路2及び吸入管5
を通って送給されたBOG3により所定の温度までクー
ルダウンされると、吐出弁8が開きバイパス弁11が閉
止するため、以後は、BOG3は圧縮機7で所定の圧力
に圧縮され、吐出管9から管路10を通って下流側へ送
給される。
【0014】圧縮機7の起動後、圧縮機7のクールダウ
ンを行うためBOG3をバイパスラインである管路13
から低温液化ガスタンク1へ戻しているバイパス運転の
間は、BOG3は吐出ラインである管路10には送給さ
れず、従って、この間圧縮機7を駆動する動力は無駄に
消費される。更に低温液化ガスタンク1でフラッシング
により発生した新たなBOG3を昇圧させる動力が無駄
になる。
【0015】このバイパス運転の時間を短縮するため実
公平6−43519号公報では、図5に示す起動時バイ
パス弁42を全開で起動し、より大風量を流して早く冷
却すること、計画の吸入温度(図4の例では−140
℃)に到達する以前に所定の吐出圧力が得られる温度
(図4の例では−130℃)に到達した時点でバイパス
弁42を閉め始めて吐出ラインへの圧送を開始すること
が提案されている。この方法では低温ガスターボ型の圧
縮機の吐出流量と吐出圧力の関係は図4の矢印の線上を
移動する。
【0016】なお、図5中43は低温ガスターボ型の圧
縮機、44は吸入ライン、45は吐出ライン、46はバ
イパスライン、47は温度検出器、48は圧力検出器、
49は温度検出器、50は流量検出器、51は制御器で
ある。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法でも図
4の例では−130℃から−140℃までのクールダウ
ンに要するバイパス運転時間は短縮できるが、大気温度
からバイパス弁42を閉め始める温度−130℃にクー
ルダウンされるまではバイパス運転を行わなければなら
ず、従って、クールダウンのためのバイパス運転時間の
大幅な短縮にはならない。
【0018】本発明は、上述の実情に鑑み、BOGを圧
縮する低温ガスターボ型の圧縮機の起動時に行うクール
ダウンのためのバイパス運転時間を短縮し、圧縮機の無
駄な動力の消費を削減し得るようにすることを目的とし
てなしたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の低温ガスターボ
圧縮機の運転開始方法は、低温液化ガスタンクで発生し
て吸入ラインを通り送給されて来たBOGを低温ガスタ
ーボ型の圧縮機により圧縮し得るようにした低温液化ガ
ス貯蔵設備において、前記圧縮機及び該圧縮機へBOG
を導入する吸入管の所定の部分を、起動前に予冷し、し
かる後起動するものである。
【0020】又、本発明の方法においては、前記圧縮機
から吐出されたBOGが流れる吐出ラインよりBOGの
少くとも一部を分岐して冷却し、該冷却されたBOGに
より停止中の当該圧縮機及び当該圧縮機へBOGを導入
する吸入管の所定の部分を予冷するようにすることがで
きる。
【0021】更に本発明の方法においては、低温液化ガ
スタンクから吸入ラインを通って圧縮機へ導入されると
共に当該圧縮機から流出した後、前記吸入ラインよりも
低圧の所定の低圧ラインに送給されるようにしたBOG
により当該圧縮機及び当該圧縮機へBOGを導入する吸
入管の所定の部分を予冷するようにすることもできる。
【0022】本発明によれば、BOGを圧縮する圧縮機
の起動時に行うクールダウンのためのバイパス運転の時
間を短縮でき、従って圧縮機クールダウン時の無駄な動
力の消費を削減することができる。更に低温液化ガスタ
ンクでフラッシングにより発生した新たなBOGを昇圧
させる無駄な動力の消費を削減できる。
【0023】低温液化ガスタンクから吸入ラインを通っ
て圧縮機へ導入されると共に当該圧縮機から流出した
後、前記吸入ラインよりも低圧の所定の低圧ラインに送
給されるようにしたBOGにより当該圧縮機及び当該圧
縮機へBOGを導入する吸入管の所定の部分を予冷する
ようにした場合には、既設の低圧ラインを有効に利用す
ることができ、設備費を安価にできる。又、この場合は
圧縮機が1台の場合でも予冷が可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しつつ説明する。
【0025】図1は本発明の実施の形態の一例を示し、
図3に示す複数の圧縮機7のうち、左から2番目、若し
くは3番目にある圧縮機7の近傍の状態を吸入ライン、
吐出ライン、バイパスラインと共に示している。図1
中、図3に示すものと同一のものには同一の符号が付し
てある。
【0026】吐出ラインである管路10には管路14が
接続されており、管路14の先端は、吸入管5の吸入弁
4接続部よりも圧縮機7側に接続されている。
【0027】管路14には、BOG3の流れ方向上流側
から下流側へ向けて、順次、減圧弁15、冷却器16、
オリフィス17、逆止弁18、流量制御弁19、遮断弁
20が接続されている。
【0028】オリフィス17の前後を挾むよう管路14
に接続した流量検出管21には流量検出器22が接続さ
れており、流量検出器22で検出した管路14を流れる
BOG3の単位時間当りの流量23は、信号として流量
指示調節計24へ与え得るようになっている。
【0029】圧縮機7には温度検出器25が接続されて
おり、温度検出器25で検出した圧縮機7の温度26
は、信号として温度指示調節計27へ与え得るようにな
っている。
【0030】流量指示調節計24では、流量検出器22
で検出したBOG3の流量23と予め設定されたBOG
3の流量との偏差が求められると共に求められた偏差が
流量指示調節計24に内蔵の比例積分調節器で調節さ
れ、指令信号28として低信号選択器30へ与え得るよ
うになっている。
【0031】温度指示調節計27では、温度検出器25
で検出した圧縮機7の温度26と予め設定された圧縮機
7の温度との偏差が求められると共に求められた偏差が
温度指示調節計27に内蔵の比例積分調節器で調節さ
れ、指令信号29として低信号選択器30へ与え得るよ
うになっている。
【0032】低信号選択器30では、流量指示調節計2
4からの指令信号28と温度指示調節計27からの指令
信号29のうち低い信号を選択し、選択した低い信号を
弁開閉指令信号31として流量制御弁19へ与え得るよ
うになっている。
【0033】吐出管9のバイパス管12接続部よりも圧
縮機7側には中途部に遮断弁32を備えた管路33が接
続されており、管路33の先端は吸入ラインである管路
2に接続されている。
【0034】なお、図1中、34は吐出管9の吐出弁8
とバイパス管12接続部との間に設けられた逆止弁であ
る。
【0035】次に本発明の実施の形態の作用について説
明する。
【0036】本実施の形態においては、圧縮機7は停止
した状態で、予冷されることになる。而して、圧縮機7
の予冷に際しては、遮断弁32は開いており、吸入弁4
及び吐出弁8並にバイパス弁11は閉止しており、流量
制御弁19は開度調整が行われる。
【0037】吐出ラインである管路10から管路14へ
導入された例えば温度約10℃、圧力約9kg/cm2
GのBOG3は減圧弁15で減圧されたうえ冷却器16
へ送給され、冷却器16において例えば温度−160℃
の低温液化ガスにより−140℃まで冷却され、冷却さ
れたBOG3は管路14を通り、流量制御弁19で流量
を制御され、流量を制御された低温のBOG3は吸入管
5へ送給される。吸入管5内の圧力は吸入ラインである
管路2内の圧力よりも若干高い、例えば1000mmA
q程度である。
【0038】吸入管5へ送給された低温のBOG3は吸
入管5を流れつつ吸入管5の所定部分を予冷し、吸入管
5から圧縮機7へ導入され、停止している圧縮機7内を
流れて当該圧縮機7を予冷し、しかる後吐出管9へ吐出
され、吐出管9から管路33を経て吸入ラインである管
路2へ送出される。
【0039】流量検出器22により検出された、管路1
4を流れるBOG3の単位時間当りの流量23は、流量
指示調節計24へ与えられ、流量指示調節計24では、
予め設定されたBOG3の単位時間当りの流量と検出さ
れた単位時間当りの流量23の偏差が求められ、求めら
れた偏差は流量指示調節計24に内蔵された比例積分調
節器で処理されて指令信号28が求められ、求められた
指令信号28は低信号選択器30へ与えられる。
【0040】温度検出器25により検出された圧縮機7
の温度26は、温度指示調節計27へ与えられ、温度指
示調節計27では、予め設定された圧縮機7の温度と検
出された圧縮機7の温度26の偏差が求められ、求めら
れた偏差は、温度指示調節計27に内蔵された比例積分
調節器で処理されて指令信号29が求められ、求められ
た指令信号29は低信号選択器30へ与えられる。な
お、温度検出器25を設置する位置は、圧縮機7の内
部、吸入管5、吐出管9の何れでも良いが、設置位置に
応じて設定する温度を変更するようにする。
【0041】低信号選択器30では、指令信号28,2
9のうち低信号が選択され、弁開閉指令信号31として
流量制御弁19へ与えられ、流量制御弁19の開度が所
定の状態に調整される。
【0042】流量制御弁19は指令信号28,29のう
ち低い信号により制御されるため、流量制御弁19の開
度の変化幅は小さい。このため、管路14から吸入管5
を通って圧縮機7へ導入される低温のBOG3の単位時
間当りの流量の変動は小さく、吸入管5の所定部分及び
圧縮機7の予冷を徐々に安定して行うことができる。
【0043】圧縮機7を起動する場合には、遮断弁2
0,32を閉めて管路14,33に予冷用のBOG3が
流れないようにし、その後は、従来通りの弁開閉操作で
起動すれば良い。前述の実公平6−43519号のシス
テム(図5のシステム)を採用する場合でもこの構成を
変更する必要はない。既設の設備に本実施の形態例のシ
ステムを追設することも可能である。
【0044】本発明の実施の形態例においては、吸入管
5や圧縮機7は停止時に予冷されているため、圧縮機7
が起動された後のクールダウンのためのバイパス運転時
間が大幅に短縮される。従って、バイパス運転のために
圧縮機7を駆動する動力の消費を削減することができ、
低温液化ガスのフラッシングによる新たなBOGの発生
を削減できる。
【0045】なお、本実施の形態例では、冷却器16を
設けて吐出ラインである管路10から管路14へ導入さ
れた温度の高いBOG3を低温液化ガスにより冷却する
ようにしているが、吸入ライン(管路2)の圧力よりも
高い圧力のガス源があれば、吐出ライン(管路10)か
ら分岐させなくても良い。又低温の予冷ガス源がある場
合には、冷却器16は設けなくても良い。
【0046】図2は本発明の実施の形態の他の例であ
る。
【0047】近年、低温液化ガスタンクの設備を新設す
る場合、吸入ラインである管路2には従来よりも高圧の
BOG3が導入されるようになって来ている(従来は管
路2内のBOG3の圧力は例えば600mmAq程度で
あるが、新設の場合は例えば1200mmAq程度)。
従って、本実施の形態例は斯かる設備を新設する場合
で、且つ吸入ラインとして低圧(例えば約600mmA
q)の既設のラインが近くにある場合に適している。
【0048】而して、本実施の形態例においては、吐出
管9のバイパス管12接続部と圧縮機7との間に管路3
5が接続されており、管路35にはBOG3の流れ方向
上流側から下流側に向けて、順次オリフィス36、逆止
弁37、流量制御弁38、遮断弁40が接続されてい
る。
【0049】オリフィス36の前後を挾むよう管路35
に接続した流量検出管39には、図1の場合と同様、流
量検出器22が接続されており、流量検出器22で検出
した管路35を流れるBOG3の単位時間当りの流量
は、信号として流量指示調節計24へ与え得るようにな
っている。又流量指示調節計24で図1の場合と同様に
して求めた指令信号28は低信号選択器30へ与え得る
ようになっている。
【0050】圧縮機7には図1の場合と同様、温度検出
器25が接続されており、温度検出器25で検出した圧
縮機7の温度26は、信号として温度指示調節計27へ
与え得るようになっている。又温度指示調節計27で求
めた指令信号29は低信号選択器30へ与え得るように
なっている。
【0051】更に低信号選択器30からは、流量指示調
節計24から与えられた指令信号28、温度指示調節計
27から与えられた指令信号29のうち低信号が、弁開
閉指令信号31として流量制御弁38へ与え得るように
なっている。
【0052】次に、本発明の実施の形態の作用について
説明する。
【0053】本実施の形態例においても、吸入管5及び
圧縮機7は停止した状態で予冷されることになる。而し
て、吸入管5及び圧縮機7の予冷に際しては、吸入弁4
は開いており、吐出弁8及びバイパス弁11は閉止して
おり、流量制御弁38は開度調整が行われる。
【0054】吸入ラインである管路2から吸入管5へ導
入された例えば温度−140℃、圧力1200mmAq
のBOG3は、吸入管5を予冷して圧縮機7へ導入さ
れ、停止している圧縮機7内を流れて当該圧縮機7を予
冷し、しかる後吐出管9へ吐出され、吐出管9から管路
35へ送給される。BOG3が管路2から管路35へ流
れるのは管路2の圧力が管路35及びその下流側の圧力
よりも高いためである。
【0055】管路35へ送給されたBOG3は流量制御
弁38で流量を制御され、管路35から例えば既設の設
備の低圧(例えば600mmAq)の吸入ラインへ送給
される。
【0056】流量検出器22により検出された、管路3
5を流れるBOG3の単位時間当りの流量23は流量指
示調節計24へ与えられて図1の場合と同様に指令信号
28が求められ、求められた指令信号28は低信号選択
器30へ与えられる。
【0057】一方、温度検出器25により検出された圧
縮機7の温度26は、温度指示調節計27へ与えられて
図1の場合と同様に指令信号29が求められ、求められ
た指令信号29は低信号選択器30へ与えられる。な
お、温度検出器25を設置する位置は、圧縮機7内部、
吸入管5、吐出管9の何れでも良いが、設置位置に応じ
て設定する温度を変更するようにする。
【0058】低信号選択器30では、指令信号28,2
9のうち低信号が選択され、弁開閉指令信号31として
流量制御弁38へ与えられ、流量制御弁38の開度が所
定の状態に調整される。
【0059】流量制御弁38は指令信号28,29のう
ち低い信号により制御されるため、流量制御弁38の開
度の変化幅は小さい。このため、吸入ラインである管路
2から吸入管5を通って圧縮機7へ導入される低温のB
OG3の単位時間当りの流量の変動は小さく、吸入管5
及び圧縮機7の予冷を徐々に安定して行うことができ
る。
【0060】圧縮機7を起動する場合には、遮断弁40
を閉めて管路35に予冷用のBOG3が流れないように
し、その後は従来通りの弁開閉操作で起動すれば良い。
前述の実公平6−43519号のシステム(図5のシス
テム)を採用する場合でもこの構成を変更する必要はな
い。既設の設備に本実施の形態例のシステムを追設する
ことも可能である。
【0061】本発明の実施の形態例においては、吸入管
5や圧縮機7は停止時に予冷されているため、圧縮機7
が起動された後のクールダウンのためのバイパス運転時
間が大幅に短縮される。従ってバイパス運転のために圧
縮機7を駆動する動力の消費を削減することができ、低
温液化ガスのフラッシングによる新たなBOG3の発生
を削減できる。
【0062】又、本発明の実施の形態例においては、吸
入管5及び圧縮機7予冷用のBOG3を冷却する手段を
設けないようにしているため、低圧ラインを有する既設
の設備がある場合に特に有利である。低圧ラインが無い
場合は管路35へ送給された予冷用のBOG3をフレア
ー等を通じて大気へ放出しても良いが、この場合はBO
G3が無駄になる。
【0063】なお、本発明は前述の形態例に限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更を加え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】本発明の低温ガスターボ圧縮機の運転開
始方法によれば、請求項1〜3の何れにおいても圧縮機
を起動する際に吸入管や圧縮機をクールダウンするため
の無駄な動力の消費を削減することができ、又低温液化
ガスタンクでの低温液化ガスのフラッシングによる新た
なBOGの発生も削減でき、更に請求項3の場合は既設
の装置を有効に使用することができるため設備費が安価
になる、等種々の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温ガスターボ圧縮機の運転開始方法
の実施の形態の一例を示すフローシートである。
【図2】本発明の低温ガスターボ圧縮機の運転開始方法
の実施の形態の他の例を示すフローシートである。
【図3】従来の管路や圧縮機のクールダウンを行う場合
の説明のフローチャートである。
【図4】図5に示すシステムにおける吐出流量と吐出圧
力との関係を示すグラフである。
【図5】従来の低温ガスターボ型の圧縮機を冷却する方
法を説明するためのシステムの一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
1 低温液化ガスタンク 2 管路(吸入ライン) 3 BOG 7 圧縮機 10 管路(吐出ライン)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液化ガスタンクで発生して吸入ライ
    ンを通り送給されて来たBOGを低温ガスターボ型の圧
    縮機により圧縮し得るようにした低温液化ガス貯蔵設備
    において、前記圧縮機及び当該圧縮機へBOGを導入す
    る吸入管の所定の部分を、起動前に予冷し、しかる後起
    動することを特徴とする低温ガスターボ圧縮機の運転開
    始方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、圧縮機から吐出され
    たBOGが流れる吐出ラインよりBOGの少くとも一部
    を分岐して冷却し、該冷却されたBOGにより停止中の
    圧縮機及び当該圧縮機へBOGを導入する吸入管の所定
    の部分を予冷する低温ガスターボ圧縮機の運転開始方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、低温液化ガスタンク
    から吸入ラインを通って圧縮機へ導入されると共に当該
    圧縮機から流出した後、前記吸入ラインよりも低圧の所
    定の低圧ラインに送給されるようにしたBOGにより当
    該圧縮機及び当該圧縮機へBOGを導入する吸入管の所
    定の部分を予冷する低温ガスターボ圧縮機の運転開始方
    法。
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