JP2000027646A - エンジンの冷却水制御装置 - Google Patents

エンジンの冷却水制御装置

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JP2000027646A
JP2000027646A JP10207225A JP20722598A JP2000027646A JP 2000027646 A JP2000027646 A JP 2000027646A JP 10207225 A JP10207225 A JP 10207225A JP 20722598 A JP20722598 A JP 20722598A JP 2000027646 A JP2000027646 A JP 2000027646A
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Japan
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valve
engine
cooling water
flow control
control valve
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Tatsujiro Okuno
達二郎 奥野
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Nidec Tosok Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、省電力の流量制御弁を用いつつ、必
要時に冷却水の環流量を急速に増大させることができる
冷却水制御装置を提供する。 【解決手段】 流量制御弁8の弁体60の開弁方向、す
なわち環状部60cの移動方向を冷却水が流出口40b
を流れる方向と同じ方向とする。冷却水の圧力が全て環
状部60cに加わり、弁体60の開弁方向への操作力と
して働く。冷却水の圧力を全て利用して開弁することが
でき、弁体60を駆動するアクチュエータの開弁時の負
担が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの冷却水
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車用エンジンの冷却装
置においては、エンジン内の冷却水温度をエンジン負荷
やエンジン回転数等の運転状態に応じて予め設定されて
いる制御目標温度に制御している。
【0003】具体的な方法としては、流量制御弁をエン
ジンの冷却水の入口または出口に設けておき、水温セン
サによって検出されたエンジン内の冷却水温度と、制御
目標温度との差に基づいて流量制御弁の開度を調整する
ことにより、冷却水の環流量を制御する。これにより、
エンジン内の冷却水温度を制御目標温度に制御してい
る。例えば自動車の加速開始時においては、エンジンの
回転数が急激に上昇し、エンジン負荷が大きくなる。こ
の場合においては、エンジン内の制御目標温度は低温に
設定されており、流量制御弁を急速に開弁することによ
り冷却水の環流量を増大させ、エンジン内の冷却水温度
を急速に目標温度に制御している。
【0004】前記流量制御弁には、本体であるバルブボ
ディと、流量制御弁の開閉を行って冷却水の環流量を制
御する弁体と、弁体に連結して弁体を作動させる駆動ロ
ッドと、駆動ロッドを駆動させるアクチュエータとして
ステップモータを有するものがある。
【0005】そしてかかる流量制御弁を急速に開弁する
ために、こうした冷却装置においては、ステップモータ
を高い駆動周波数で駆動させている。これにより、駆動
ロッドが高速回転して弁体を開弁方向に急速に移動させ
ることができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ステッ
プモータは高い駆動周波数で駆動させた場合、駆動軸力
が低減する特性がある。このため、小型のステップモー
タを使用する場合では、流量制御弁を急速に開弁するこ
とができない。これを解消するためには、ステップモー
タへの供給電力を増加させれば良いが、それでは電力消
費量が増加する。一方、電力消費量を抑えようとする
と、ステップモータすなわち流量制御弁が大型化するの
で、流量制御弁をエンジン内に設置するスペースが限ら
れてしまう問題がある。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、小型で、省電力の流量制御弁を用いつ
つ、必要時に冷却水の環流量を急速に増大させることが
できる冷却水制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の発明においては、エンジンとラジエータ間
で循環する冷却水の通路に設けられ、冷却水の環流量を
制御する流量制御弁を備えたエンジンの冷却水制御装置
において、前記流量制御弁が、前記冷却水の圧力が開弁
方向への操作力として加わる弁体を有したものとしてい
る。
【0009】かかる構成においては、冷却水の圧力を利
用して前記流量制御弁の弁体を開弁することができる。
【0010】また、請求項2の発明においては、前記流
量制御弁が有する弁体の開弁方向を、前記冷却水が流れ
る方向と同じ方向にしたものとしている。
【0011】かかる構成においては、冷却水の圧力を全
て利用して前記流量制御弁の弁体を開弁することができ
る。
【0012】また、請求項3の発明においては、前記流
量制御弁が、パルス信号により動作し前記弁体を開閉駆
動させるアクチュエータを有する一方、前記流量制御弁
の閉弁駆動時よりも開弁駆動時に前記パルス信号の周波
数を高く設定する周波数設定手段を備えたものとしてい
る。
【0013】かかる構成においては、前記流量制御弁の
閉弁駆動時よりも開弁駆動時に前記アクチュエータの駆
動速度が速くなる。
【0014】また、請求項4の発明においては、前記流
量制御弁が、パルス信号により動作し前記弁体を開閉駆
動させるアクチュエータを有する一方、エンジンの回転
数が所定のエンジン回転数未満である場合よりも所定の
エンジン回転数以上である場合に前記パルス信号の周波
数を高く設定する周波数設定手段を備えたものとしてい
る。
【0015】かかる構成においては、エンジンの回転数
が所定のエンジン回転数以上である場合に、前記アクチ
ュエータの駆動速度が速くなっている。
【0016】また、請求項5の発明においては、前記流
量制御弁が、パルス信号により動作し前記弁体を開閉駆
動させるアクチュエータを有する一方、エンジンの運転
状態が低負荷状態よりも高負荷状態にエンジン内の冷却
水の制御目標温度を低く設定する制御目標温度設定手段
と、前記制御目標温度設定手段によってエンジンの運転
状態が高負荷状態の制御目標温度が設定された当初の一
定期間における前記パルス信号の周波数を、それ以前の
周波数よりも高く設定する周波数設定手段とを備えたも
のとしている。
【0017】かかる構成においては、エンジン内の冷却
水温度が、エンジンの運転状態に応じた制御目標温度に
制御される。この時、エンジンの運転状態が高負荷状態
の当初の一定期間においては、それ以前よりも前記アク
チュエータの駆動速度が速くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。
【0019】図1は本発明の一実施の形態を示す自動車
用エンジンの冷却装置を示す概略構成図である。このエ
ンジン冷却装置は、ラジエータ1で放熱された冷却水を
ウォータポンプ2により入口流路3からエンジンEのウ
ォータジャケット4に循環し、これにより燃焼室やシリ
ンダを冷却した後、暖められた冷却水を出口流路5から
ラジエータ1に戻すとともに放熱した後、再びウォータ
ジャケット4に循環する構造を有している。ウォータジ
ャケット4内には、一度暖められた冷却水を再び入口流
路3側に循環させ、エンジン内の水温や水圧変化を減少
させるためのバイパス流路6が設けられている。また、
前記出口流路5には、冷却水の循環の開始・停止及び循
環量の制御を行う流量制御弁8が設けられており、本実
施の形態においては軸流弁型のものが使用されている。
【0020】図2は前記流量制御弁8の断面図である。
流量制御弁8はほぼ円筒状のバルブボディ20と、その
一端側に一体的に設けられたアクチュエータとしてのス
テップモータ30とを備えている。バルブボディ20は
他端側に向かって開放する弁室40を形成しており、そ
の径方向の周壁20aにはウォータジャケット4内及び
バイパス流路6に連通される流入口40aが設けられて
いる。一方、バルブボディ20の周壁20aの端縁に
は、内部に突出する環状のフランジ部20bが一体形成
されている。これにより、バルブボディ20の他端部に
は、前記出口流路5の前記ラジエータ1側に連通される
流出口40bが形成されている。前記弁室40には、冷
却水が循環する循環路40cが形成されている。
【0021】一方、前記ステップモータ30はバルブボ
ディ20に結合されたケーシング10と、その内部に収
容されるとともにボビン11の前後に巻回された電磁コ
イル12,12とボビン11に内嵌された筒状の固定コ
ア13とを有している。固定コア13内には、その両端
側をベアリング14,14を介して回転自在に支持され
るとともに、電磁コイル12,12に駆動用のパルス信
号が伝えられることによって正転・逆転するロータ15
とを有している。ロータ15には雌ねじが切られたネジ
孔16が設けられ、その内部には、ロータ15の回転に
伴い軸方向に進退するように雄ねじが切られた駆動ロッ
ド17が螺嵌されている。そして駆動ロッド17のバル
ブボディ20側の端部に前記流出口40bに向かって開
口する弁体60が連結されている。弁体60は、駆動ロ
ッド17に固定された底部60aと、円筒状の周壁部6
0bと、椀状の環状部60cとを有している。
【0022】図3は流量制御弁8における弁体60の開
弁状態と閉弁状態を示す図であり、上半分が開弁状態、
下半分が閉弁状態を示している。閉弁状態は、弁体60
の環状部60cの側面部が、バルブボディ20のフラン
ジ部20bの流出口40b側に当接することにより流出
口40bを閉鎖している状態である。開弁状態は、弁体
60の環状部60cの側面部が、バルブボディ20のフ
ランジ部20bの流出口40bの前方側に位置すること
により流出口40bを開放している状態である。そし
て、閉弁状態から開弁状態への弁体60の動作は、弁体
60の環状部60cがフランジ部20bから離れて、冷
却水が流出口40bを流れる方向と同じ方向に、前記流
出口40bの前方側まで移動することによって行われ
る。この時、流出口40bを流れる冷却水の圧力が全て
環状部60cに加わるとともに、弁体60の開弁方向へ
の操作力として働くようになっている。
【0023】また流量制御弁8はECM(エンジン・コ
ントロール・モジュール)7に接続されており、エンジ
ンの運転状態に応じたECM7の制御信号により作動し
ている。ECM7には、ウォータジャケット4の冷却水
の出口部分の温度を検出する水温検出手段である水温セ
ンサ9が接続されている。また、図示しないが、ECM
7にはエンジンの運転状態を検出するためのアクセル開
度センサや回転数センサ等の各種検出手段が接続されて
いる。
【0024】ECM7は図示しないCPU、及びCPU
の制御プログラム及び各種パラメータが格納されたRO
M、CPUの動作に伴い各種データを記憶するRAM、
A/D変換器及びD/A変換器等を含む入出力装置を備
えており、ROMに記憶されたプログラムに基づきRA
Mをワーキングメモリとして動作することにより、本発
明の制御手段及び設定手段として機能する。
【0025】前記ROMにはエンジンの運転状態に対応
したエンジン内の冷却水の制御目標温度が記憶されてお
り、本実施の形態においてエンジンの運転状態が低負荷
状態における制御目標温度は110℃、高負荷状態にお
ける制御目標温度は90℃にそれぞれ設定されている。
【0026】次に、前述したエンジンの運転状態におけ
る低負荷状態と高負荷状態について、図4のエンジン運
転時の各状態下における車速とアクセル開度とエンジン
回転数の変化図を用いて説明する。A域は、自動車の速
度が一定であってアクセル開度とエンジン回転数が一定
である低負荷状態を示す領域である。またB域は、アク
セルを踏んで自動車が加速する状態を示す領域である。
つまりアクセル開度は急激に増大して、アクセルを戻す
までアクセルは全開で一定しており、エンジン回転数が
急激に上昇する高負荷状態を示す領域である。
【0027】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、ECM7が流量制御弁8の制御に際して行うステッ
プモータ30の駆動周波数の設定処理を図5のフローチ
ャートに従って説明する。ECM7は、イグニッション
・スイッチのオン操作とともに制御を開始し、水温セン
サ9によりウォータジャケット4の出口側のエンジン内
の冷却水の温度(WT)を検出する(SA1)。次に、
エンジンの運転状態が前述したA域かB域かを判断し
(SA2)、エンジンの運転状態がA域の場合には流量
制御弁8の弁体60を開弁させるときのステップモータ
30の駆動周波数を50ppsに設定する(SA3)。
また、ステップSA2の判断結果よりエンジンの運転状
態がB域の場合には、ステップSA1で検出したエンジ
ン内の冷却水の温度(WT)と、エンジンの運転状態が
B域での制御目標温度(90℃)との差が5℃を越える
か否かを判断し(SA4)、5℃を越える場合には前記
駆動周波数を200ppsに設定する(SA5)。ま
た、ステップSA4の判断結果がNOである場合には前
記駆動周波数を50ppsに設定する(SA3)。
【0028】そして流量制御弁8の開弁動作は、先ずE
CM7から、前記駆動周波数のパルス信号がステップモ
ータ30の電磁コイル12,12に伝えられ、駆動ロッ
ド17が回転しながら流出口40bの方向に向かって移
動する。そして、駆動ロッド17に連結されている弁体
60も流出口40bの方向に向かって移動する。そし
て、フランジ部20bに当接している弁体60の環状部
60cがフランジ部20bから流出口40bの前方に向
かって離れ、流出口40bが開放される。これに伴い、
循環路40cにある冷却水が流出口40bを通って出口
流路5に向かって環流を開始し、やがて環状部60c
は、冷却水が流出口40bを流れる方向と同じ方向に図
3の上半分に示した位置まで移動する。そしてこの開弁
動作においては、流出口40bを流れる冷却水の圧力が
全て環状部60cに加わるとともに、弁体60の開弁方
向への操作力として働くようになっていることから、前
記駆動周波数が高くとも、トルクの低下分が十分補われ
ることにより、弁体60の移動速度が速く、急速に開弁
する。よって前記ステップモータ30の駆動周波数の設
定処理において、エンジンの運転状態が低負荷状態(A
域)よりも高負荷状態(B域)に前記駆動周波数を高く
設定したため、A域に比べB域のほうがステップモータ
30の駆動速度が速くなる。従って、エンジンの運転状
態が高負荷状態におけるエンジン内の冷却水の温度と制
御目標温度(90℃)との差が5℃を越えなくなるまで
流量制御弁8が急速に開弁しているので、冷却水の環流
量が急速に増大する。よって、エンジン内の冷却水の温
度を急速に制御目標温度(90℃)に制御することがで
きる。
【0029】また、環状部60cは流出口40bを流れ
る冷却水の圧力を全て受けており、その圧力が全て開弁
方向への操作力として環状部60cに加わっているの
で、その圧力を全て利用して開弁することができる。よ
って、弁体60を開弁駆動するためのステップモータ3
0に要求される駆動力が少なくて済む。このため、ステ
ップモータ30への供給電力も少なくて済むので、小型
のステップモータを使用することができる。従って、エ
ンジンの運転状態が高負荷状態におけるエンジンの冷却
水の温度を制御目標温度に制御する場合において、小型
で省電力の流量制御弁を用いつつ、冷却水の環流量を急
速に増大させることができる。
【0030】次に、図示しないが、ECM7に行わせる
他のステップモータ30の駆動周波数設定処理について
説明する。すなわち、エンジン内の冷却水の温度の制御
中において、開弁させるか閉弁させるかを判断し、開弁
させる場合には、エンジンの運転状態が前述したA域や
B域とは関係なく、ステップモータ30の駆動周波数
を、閉弁させる場合よりも高く設定する。かかる処理に
おいても、流量制御弁8の開弁駆動時にステップモータ
30の駆動速度が速くなるので、弁体60の作動速度も
開弁駆動時に速くなる。従って、流量制御弁8の開弁駆
動時において本実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0031】また、これとは別に、ECM7に以下の処
理を行わせるようにしてもよい。先ずエンジン回転数セ
ンサによりエンジンの回転数を検出させる。次に、エン
ジンの回転数がECM7のROMに予め記憶された所定
のエンジン回転数以上か未満かを判断させる。その判断
結果により、流量制御弁8の弁体60を開弁させるステ
ップモータ30の駆動周波数を、エンジンの回転数が所
定のエンジン回転数未満である場合よりも所定のエンジ
ン回転数以上である場合に高く設定させる。よって、エ
ンジンの回転数が所定のエンジン回転数以上である場合
には、ステップモータ30の駆動速度が速くなっている
ので、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0032】なお、本実施の形態では、流量制御弁とし
て軸流弁型のものを使用したが、図6に示したようなバ
タフライ弁型のものを使用してもよい。
【0033】この流量制御弁80は、エンジンとラジエ
ータ間で循環する冷却水の通路上に位置して冷却水の環
流量を制御する円盤状の弁体81と、弁体81の弁軸で
弁体81を作動させるシャフト82と、図示しないがシ
ャフト82に連結してシャフト82を駆動させるアクチ
ュエータとを有しており、弁体81の中心83を所定寸
法αだけ偏心させている。流量制御弁80の開弁状態は
弁体81が冷却水の流れる方向に対して垂直な状態であ
り、閉弁状態は弁体81が冷却水の流れる方向に対して
平行な状態である。
【0034】そして流量制御弁80の開弁動作は、開弁
駆動するためのパルス信号が伝えられたアクチュエータ
によって、シャフト82を冷却水の流れる方向に向かっ
て回転駆動させる。そうすると、弁体81が冷却水の流
れる方向に対して垂直な状態から平行になる状態まで冷
却水の流れる方向に向かって回転される。この時、弁体
81は冷却水の圧力を受けており、弁体81の中心83
を偏心させているため、偏心させていない弁体と異な
り、その圧力が開弁方向への操作力として働く。従っ
て、その圧力を利用して弁体81を回転させて開弁する
ことができる。よって、流量制御弁80の弁体81を開
弁駆動するためのアクチュエータに要求される駆動力が
少なくて済む。従って、かかるバタフライ弁型の流量制
御弁80を使用した場合でも、小型で省電力の流量制御
弁を用いつつ、開弁時に冷却水の環流量を急速に増大さ
せることができる。
【0035】また、アクチュエータとして、ステップモ
ータを使用したが、位置センサ付のモータを使用しても
よい。また、冷却装置において流量制御弁8を出口流路
5に設けたが、エンジンEとラジエータ1間で循環する
冷却水の通路上のどの場所に設けても本実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明にお
いては、冷却水の圧力を利用して流量制御弁の弁体を開
弁できるようにした。よって、流量制御弁の弁体を開弁
駆動するためのアクチュエータに要求される駆動力が少
なくて済む。従って、小型で省電力の流量制御弁を用い
つつ、開弁時に冷却水の環流量を急速に増大させること
ができる。
【0037】また、請求項2の発明においては、冷却水
の圧力を全て利用して流量制御弁の弁体を開弁できるよ
うにした。よって、流量制御弁の弁体を開弁駆動するた
めのアクチュエータに要求される駆動力がさらに少なく
て済む。従って、より小型で省電力の流量制御弁を用い
つつ、開弁時に冷却水の環流量をさらに急速に増大させ
ることができる。
【0038】また、請求項3の発明においては、流量制
御弁の閉弁駆動時よりも開弁駆動時にアクチュエータの
駆動速度が速くなるようにした。よって、アクチュエー
タによって駆動する流量制御弁の弁体の作動速度も閉弁
駆動時より開弁駆動時に速くなる。従って、エンジン内
の冷却水の温度を急速に低下させたい時には冷却水の環
流量を急速に増大させることができる。
【0039】また、請求項4の発明においては、エンジ
ンの回転数が所定のエンジン回転数以上である場合に、
アクチュエータの駆動速度が速くなっているようにし
た。従って、エンジンの回転数が所定のエンジン回転数
以上である場合に、冷却水の環流量を急速に増大させ、
エンジン内の冷却水の温度を直ちに低下させることがで
きる。
【0040】また、請求項5の発明においては、エンジ
ン内の冷却水温度が、エンジンの運転状態に応じた制御
目標温度に制御されるようにした。この時、エンジンの
運転状態が高負荷状態の当初の一定期間においては、そ
れ以前よりもアクチュエータの駆動速度が速くなるよう
にした。よって、エンジンの運転状態が高負荷状態の当
初の一定期間において、弁体が急速に開弁するので、冷
却水の環流量を急速に増大させることができる。従っ
て、エンジンが高負荷状態となった時には、エンジン内
の冷却水の温度を急速に目標温度まで低下させることが
できる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す自動車用エンジン
の冷却装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態における軸流弁型の流量制御弁の
断面図である。
【図3】同流量制御弁における弁体の開弁状態と閉弁状
態を示す図であって、上半分が開弁状態、下半分が閉弁
状態を示す図である。
【図4】エンジン運転時の各状態下における車速とアク
セル開度とエンジン回転数の変化図である。
【図5】ECMにおけるステップモータの駆動周波数の
設定処理を示すフローチャートである。
【図6】他の実施の形態におけるバタフライ弁型の流用
制御弁の断面図である。
【符号の説明】
E エンジン 1 ラジエータ 7 ECM 8 流量制御弁 9 水温センサ 20 バルブボディ 20b フランジ部 30 ステップモータ 40 弁室 40b 流出口 60 弁体 60c 環状部 80 流量制御弁 81 弁体 82 シャフト 83 中心

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンとラジエータ間で循環する冷却
    水の通路に設けられ、冷却水の環流量を制御する流量制
    御弁を備えたエンジンの冷却水制御装置において、前記
    流量制御弁が、前記冷却水の圧力が開弁方向への操作力
    として加わる弁体を有したことを特徴とするエンジンの
    冷却水制御装置。
  2. 【請求項2】 前記流量制御弁が有する弁体の開弁方向
    を、前記冷却水が流れる方向と同じ方向にしたことを特
    徴とする請求項1記載のエンジンの冷却水制御装置。
  3. 【請求項3】 前記流量制御弁が、パルス信号により動
    作し前記弁体を開閉駆動させるアクチュエータを有する
    一方、前記流量制御弁の閉弁駆動時よりも開弁駆動時に
    前記パルス信号の周波数を高く設定する周波数設定手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の冷却水
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記流量制御弁が、パルス信号により動
    作し前記弁体を開閉駆動させるアクチュエータを有する
    一方、エンジンの回転数が所定のエンジン回転数未満で
    ある場合よりも所定のエンジン回転数以上である場合に
    前記パルス信号の周波数を高く設定する周波数設定手段
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の冷却水
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記流量制御弁が、パルス信号により動
    作し前記弁体を開閉駆動させるアクチュエータを有する
    一方、エンジンの運転状態が低負荷状態よりも高負荷状
    態にエンジン内の冷却水の制御目標温度を低く設定する
    制御目標温度設定手段と、前記制御目標温度設定手段に
    よってエンジンの運転状態が高負荷状態の制御目標温度
    が設定された当初の一定期間における前記パルス信号の
    周波数を、それ以前の周波数よりも高く設定する周波数
    設定手段とを備えたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の冷却水制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224879A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Nissan Motor Co Ltd 車両冷却システム
US10961898B2 (en) 2018-06-19 2021-03-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cooling controller and control method for cooling device

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