JP2000026281A - 圧縮成型徐放性製剤 - Google Patents

圧縮成型徐放性製剤

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JP2000026281A
JP2000026281A JP10187249A JP18724998A JP2000026281A JP 2000026281 A JP2000026281 A JP 2000026281A JP 10187249 A JP10187249 A JP 10187249A JP 18724998 A JP18724998 A JP 18724998A JP 2000026281 A JP2000026281 A JP 2000026281A
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Koji Kojima
孝治 小島
Tomomi Sato
友美 佐藤
Eiji Imai
英治 今井
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Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
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Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 徐放性錠剤等の圧力をかけて成型する圧縮成
型製剤において、所望の徐放化能を与えることのできる
手段を提供すること。 【解決手段】 難水溶性薬物および不活性担体を、有機
溶媒と水の混合液を用いて湿式造粒し、得られた粒子を
圧縮成型した圧縮成型徐放性製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、難水溶性薬物の圧
縮成型徐放性製剤に関し、更に詳細にはサラゾスルファ
ピリジン、ロキスロマイシン、モルヒネ水和物、FK−
506、インドメタシン、ノルフロキサシン、オフロキ
サシン、レボフロキサシン、ベザフィブラート等の難水
溶性薬物を特殊なマトリックス形成物質や被膜形成物資
等を用いずに徐放化させた圧縮成型徐放性製剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生体内において、薬物を徐々に放出する
徐放性製剤は、薬剤投与回数の削減、有効血中濃度の維
持、副作用の低減など医療上の多くの利点を有する。現
在広く採用されている徐放化法としては、マトリックス
中での薬物の拡散を制御することにより薬物の放出を抑
制する方法と放出制御膜により薬物の放出を制御する方
法が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、徐放性
製剤においては、単に薬物の放出が遅ければよいという
わけではなく、遅いながらも一定の薬物が継続的に放出
されるよう薬物の放出を微妙に制御する必要がある。ま
た、徐放化された錠剤等を製造する場合においては、徐
放化処理した後に圧縮成型することが普通であるが、医
薬品の製造において圧縮に用いる圧力の管理は難しく、
しかもこの圧縮圧力の変化により徐放化が影響を受ける
こともあり、わずかな圧力の違いによって製造者の期待
した溶出を示さない製剤が製造される危険があった。従
って、圧力をかけて成型する圧縮成型製剤において、所
望の徐放化能を与えることのできる手段の開発が求めら
れていた。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らは、圧縮成
型製剤における徐放化に関し、鋭意研究を行ったとこ
ろ、意外にも特別な徐放化材料を用いなくても難水溶性
薬物を不活性担体の練合に用いる溶液を有機溶媒と水の
混合液とし、その比率を適宜調整することにより圧縮成
型製剤に徐放化能を付与できることを見出し、本発明を
完成した。
【0005】すなわち、本発明は、難水溶性薬物および
不活性担体を、有機溶媒と水の混合液を用いて湿式造粒
し、得られた粒子を圧縮成型した圧縮成型徐放性製剤を
提供するものである。また本発明は、上記圧縮成型徐放
性製剤の製造法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の圧縮成型徐放性製剤は、
難水溶性薬物および不活性担体を湿式造粒(練合)する
溶液として、有機溶媒と水の混合液を用いる以外は公知
方法により実施することができる。
【0007】本発明において、湿式造粒で用いる溶液
は、1種または2種以上の有機溶媒と水を混合すること
で得られる。使用される有機溶媒としては、エタノ−
ル、メタノ−ル、イソプロパノールなどの低級アルコー
ル類、アセトンなどが挙げられる。その他の有機溶媒
は、医薬品という観点からすると、人体に有害であり、
好ましくない。有機溶媒と水の比率は混合中の有機溶媒
量が5%(V/V)以上が好ましく、特に20%から8
0%程度が好ましい。
【0008】本発明の圧縮成型徐放性製剤において、難
水溶性薬物として用いられる化合物の例としては、サラ
ゾスルファピリジン、ロキスロマイシン、モルヒネ水和
物、FK−506、ベザフィブラート、インドメタシ
ン、ノルフロキサシン、オフロキサシン、レボフロキサ
シン等の、水に対する溶解性が2g/l以下のものが挙
げられる。
【0009】また、本発明の圧縮成型徐放性製剤で用い
ることのできる不活性担体としては、通常医薬の製剤化
に用いられる種々の添加剤、例えば乳糖、結晶セルロ−
ス、D−マンニト−ル、トウモロコシデンプン、ヒドロ
キシプロピロセルロ−ス、ポリビニルピロリドン、タル
ク、ステアリン酸マグネシウム、硬化油、ポリエチレン
グリコ−ル、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、酸
化チタン、タ−ル色素等が挙げられ、これらは本発明の
効果を損なわない範囲において配合することができる。
【0010】本発明の圧縮成型徐放性製剤を調製するに
は、上記の難水溶性薬物と添加剤を混合後、有機溶媒と
水の混合液を添加しながら造粒し、混合粒子を得た後、
乾燥し、これを圧縮成型すれば良い。
【0011】造粒時の有機溶媒と水の混合液の添加量は
難水溶性薬物と添加剤の合計量に対して、0.1〜0.
8倍程度で良い。また、混合粒子の乾燥は、40〜90
℃程度の温度、圧縮成型は、700〜6500kg/c
程度の圧力とすればよい。
【0012】かくすることにより、錠剤、粒剤、顆粒剤
等の圧縮成型徐放性製剤を得ることができる。この圧縮
成型徐放性製剤は更に必要により糖衣液等によりコーテ
ィングすることもできる。なお、本発明の圧縮成型徐放
性製剤の徐放性は、有機溶媒と水の混合比と関係があ
り、有機溶媒の使用量が高いほど徐放性も高まる傾向に
ある。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるも
のではない。
【0014】実 施 例 1 下記の処方、製法でベザフィブラ−ト徐放性製剤を得
た。 ( 処 方 ) ベザフィブラ−ト 200 g 乳 糖 78.5g トウモロコシデンプン 10 g ヒドロキシプロピルセルロ−ス 9 g ステアリン酸マグネシウム 2.5g ─────────────────────────── 合 計 300 g
【0015】( 製 法 )ベザフィブラ−ト、乳糖、
トウモロコシデンプン及びヒドロキシプロピルセルロ−
スを混合し、攪拌造粒機に入れ、練合用の溶液としてエ
タノ−ルを20(V/V)%含有する水−エタノール混
合液65mlを用い、6分間練合し、粒子を得た。これ
を60℃で12時間乾燥した。乾燥後、篩(710μ
m)で整粒し、ステアリン酸マグネシウムを混合し、1
900kg/cmの圧力で打錠することで1錠300
mg、直径9mmの錠剤を得た。
【0016】実 施 例 2 練合用の溶液として50(V/V)%エタノ−ル水溶液
を用いる以外は実施例1と同様の処方、製法で錠剤を得
た。
【0017】実 施 例 3 練合用の溶液として80(V/V)%エタノ−ル水溶液
を用いる以外は実施例1と同様の処方、製法で錠剤を得
た。
【0018】実 施 例 4 練合用の溶液として無水エタノールを用いる以外は実施
例1と同様の処方、製法で錠剤を得た。
【0019】実 施 例 5 下記の処方、製法でベザフィブラ−ト徐放性製剤を得
た。 ( 処 方 ) ベザフィブラ−ト 200 g 乳 糖 40 g トウモロコシデンプン 49.2g ヒドロキシプロピルセルロ−ス 15 g タルク 3.2g ステアリン酸マグネシウム 2.6g ─────────────────────────── 合 計 310 g
【0020】( 製 法 )ベザフィブラ−ト、乳糖、
トウモロコシデンプン及びヒドロキシプロピルセルロ−
スを混合し、攪拌造粒機に入れ、練合用の溶液として、
エタノ−ル−アセトン−水の混合液(混合比は1:1:
2)70mlを用い、5分間練合して粒子を得た。この
粒子を60℃で12時間乾燥した。乾燥後、篩(710
μm)で整粒し、タルクとステアリン酸マグネシウムを
混合し、2600kg/cmの圧力で打錠することで
1錠155mg、直径7mmの錠剤を得た。
【0021】実 施 例 6 練合用の溶液として、80(V/V)%エタノ−ル水溶
液を用いる以外は実施例5と同様の処方、製法で錠剤を
得た。
【0022】比 較 例 1 練合用の溶液として水を用いる以外は実施例1と同様の
処方、製法で錠剤を得た。
【0023】試 験 例 1 実施例1、2、3および比較例1で得られた製剤につい
て、日本薬局方溶出試験第2法(パドル法)によりベザ
フィブラ−トの放出特性を調べた。溶出試験は以下の条
件で行なった。この結果を図1に示す。
【0024】試験条件: 回転数;90rpm 試験液;pH6.8、0.05Mリン酸塩緩衝液900m
l 温 度;37±0.5℃ 試験時間;6時間 定量法;吸光度法(280nmと400nmの吸光度
差)
【0025】この結果から明らかなように、造粒時の溶
液として、有機溶媒と水の混合液を用いることにより、
水単独の場合と比べ明らかに徐放性が高まっている。ま
た、徐放性は、混合液中の有機溶媒の量に比例して高ま
ることが示されている。
【0026】
【発明の効果】本発明の圧縮成型徐放性製剤は、単に造
粒時の溶液として、有機溶媒と水の混合液を用いること
のみにより徐放性を得るものであり、しかも混合液の有
機溶媒比率を変化させることで、薬物の放出を微調整す
ることも可能である。
【0027】よって、従来のマトリックスを用いる方法
や放出制御膜を用いる方法に比べ、簡便で、しかも経済
的であり、極めて価値の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1、2、3および比較例1で得られた
製剤についての溶出試験結果を示す図面である。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/495 A61K 31/495 38/00 45/08 45/08 37/02 Fターム(参考) 4C076 AA37 BB01 CC01 CC03 CC04 CC05 CC31 CC32 DD28 DD29 DD37 DD40 DD41 DD67 EE16 EE23 EE30 EE31 EE32 EE38 EE52 FF31 GG14 4C084 AA16 AA27 BA01 BA13 BA27 MA01 MA05 MA35 MA52 NA12 ZA021 ZA022 ZA081 ZA082 ZA421 ZB111 ZB112 ZB351 ZB352 ZC331 ZC332 4C086 AA02 BC15 BC17 BC21 BC29 BC50 CB23 GA02 GA07 MA03 MA05 MA07 MA08 MA35 MA52 NA12 ZA02 ZA08 ZB11 ZB35 4C206 AA02 FA11 MA03 MA05 MA55 MA72 NA12 ZA42 ZC33

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難水溶性薬物および不活性担体を、有機
    溶媒と水の混合液を用いて湿式造粒し、得られた粒子を
    圧縮成型したことを特徴とする圧縮成型徐放性製剤。
  2. 【請求項2】 難水溶性薬物の溶出速度を、有機溶媒と
    水の混合比率により制御することを特徴とする請求項第
    1項記載の圧縮成型徐放性製剤。
  3. 【請求項3】 難水溶性薬物がサラゾスルファピリジ
    ン、ロキスロマイシン、モルヒネ水和物、FK−50
    6、インドメタシン、ノルフロキサシン、オフロキサシ
    ン、レボフロキサシンまたはベザフィブラートから選ば
    れたものの何れかである請求項第1項または第2項記載
    の圧縮成型徐放性製剤。
  4. 【請求項4】 難水溶性薬物がベザフィブラートである
    請求項第1項または第2項記載の圧縮成型徐放性製剤。
  5. 【請求項5】 難水溶性薬物および不活性担体に、有機
    溶媒と水の混合液を加えて練合した後乾燥、造粒し、次
    いで得られた粒子を圧縮成型することを特徴とする圧縮
    成型徐放性製剤の製造法。
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