JP2000025816A - 注出口の成形方法及び装置並びに注出口 - Google Patents

注出口の成形方法及び装置並びに注出口

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JP2000025816A JP10198618A JP19861898A JP2000025816A JP 2000025816 A JP2000025816 A JP 2000025816A JP 10198618 A JP10198618 A JP 10198618A JP 19861898 A JP19861898 A JP 19861898A JP 2000025816 A JP2000025816 A JP 2000025816A
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movable sleeve
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Masahiro Yoshikawa
正浩 吉川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 注出口のフランジを容器に超音波シールする
際に、開封用の薄肉部に振動が伝わっても、その薄肉部
に損傷を生じにくい注出口を製造する方法を提供する。 【解決手段】 注出口を射出成形するための金型11A
の、成形空間12内に先端を突出させるように、薄肉部
を成形するための可動スリーブコア22を移動可能に設
け、樹脂射出時には可動スリーブコア22を少し引き抜
いた位置として樹脂を流れやすくし、樹脂射出後可動ス
リーブコア22を所定位置に押し込むことで所定厚さの
薄肉部を形成する構成とする。得られた注出口では、薄
肉部に無理な力が加わっておらず、従って残留応力が少
なく、損傷しにくい特性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、牛乳、ジュース、
酒などを収容するための容器に取り付ける注出口に関
し、また、その注出口を製造するための成形方法及び装
置にも関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図10に示すように、注出口1を
取り付けた紙製の容器2が広く使用されている。この注
出口1は、図12に示すように、筒状のノズル部1a
と、その根元のフランジ1bと、ノズル部1aを閉じる
遮蔽部1cと、遮蔽部1cの一部を容易に開封しうるよ
うに設けられた薄肉部1dと、その薄肉部1dで囲まれ
た領域を開封するためのプルタブ1e等を備えており、
ノズル部1aにキャップ1f(図10参照)を取り付け
る構成となっている。薄肉部1dは、遮蔽部1cの下面
に台形状断面の溝3を形成することで作られている。換
言すれば、薄肉部1dは溝3の底面に形成されている。
そして、この注出口1を容器2に取り付けるには、図1
1に示すように、組み立て途中の容器2の注出口取付穴
にキャップを取り付けた状態の注出口1を挿入し、容器
2の内側にアンビル4を位置させ、外側から超音波シー
ル装置の超音波ホーン5を押し当て、その超音波ホーン
5によって容器2とフランジ1bの接合面に超音波振動
を付与して発熱させ、容器2表面の熱溶着性の層と、熱
溶着性のフランジ1bとを熱溶着させていた(例えば、
特公昭60−50139号公報参照)。また、注出口の
フランジを、容器の外面側に取り付ける構成のものもあ
り、この場合にも、アンビル4と超音波ホーン5を用い
た超音波シールが用いられていた。
【0003】一般に、注出口1は射出成形によって製造
されており、その射出成形には、図13に示すように、
成形すべき注出口の形状に等しい成形空間12を備えた
金型11と、その金型11の成形空間12に溶融樹脂を
射出するための装置(図示せず)を備えた射出成形装置
が用いられている。ここで、金型11は、所定形状の注
出口を成形した後、取り出すことが可能なように分解可
能な複数の部品で構成されている。例えば、金型11
は、成形空間12の側面を形成するように且つ左右に開
閉可能に設けられたスライドキャビティ13と、注出口
の遮蔽部の上面、ノズル部の内面、プルタブ等を成形す
るための上部固定コア14、15と、下方に配置された
ストリッパープレート16と、そのストリッパープレー
ト16の中央に配置され注出口の遮蔽部の下面を成形す
るための下部固定コア17等を備えている。その下部固
定コア17の上面には、注出口1の溝3(図12参照)
を成形するための突起17aが一体に形成されている。
また、上部固定コア14には、溶融樹脂を導くためのス
プルー18が形成されている。そして、注出口の射出成
形時には、金型11を図13に示す状態に型締めし、ス
プルー18から溶融樹脂を成形空間12内に射出し、冷
却した後、金型11を開いて成形された注出口を取り出
すという方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の注出口では、超音波振動を利用して注出口の取付を
行った場合、その超音波振動が、シールすべき部分のみ
ならず、開封時に引き裂くための薄肉部1dにも伝わ
り、その薄肉部1dに損傷を与え、最悪の場合は、穴が
あき、漏れにつながる恐れがあった。特に、この問題
は、注出口が冷えていて(約10°C以下)、注出口を
構成する樹脂が硬くなっている場合に顕著に生じてい
た。
【0005】この問題は、上記した特公昭60−501
39号公報に提案されているように、注出口を容器に対
して超音波シールする前に、注出口を加熱し、少し軟化
させた状態とすることで解決できる。しかしながら、こ
の解決方法では、超音波シール工程の前に注出口の加熱
工程を設けなければならず、その分工程が増えると共に
温度管理を必要とする等の新たな問題を生じる。また、
超音波シール時に薄肉部1dに生じる損傷を防止するに
は、薄肉部1dの厚さを厚くすることが考えられるが、
薄肉部1dを厚くすると、今度は開封が困難となり、や
はり解決策とはならない。
【0006】本発明はかかる従来の問題点を解決すべく
なされたもので、冷たい状態の注出口であっても、薄肉
部に損傷を生じることなく容器に対して超音波シールに
よって取り付けることができ、しかも開封は従来と同様
に行うことの可能な注出口、並びにその注出口の成形方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、注出口の
超音波シール時における薄肉部の損傷を防止すべく鋭意
検討の結果、次の事項を見出した。注出口を射出成形に
よって作る際、図13に示すように、金型11内の成形
空間12内に中央のスプルー18を通して射出された樹
脂が、薄肉部を形成するための狭く絞られた領域(突起
17aの上の領域、具体的には、0.25〜0.3mm
程度のクリアランスの領域)を高速で通過し、成形空間
12内の各部に充満することとなるが、樹脂が狭い領域
を高速で通過するため、その部分に応力が残る。このた
め、成形後の注出口の薄肉部1dには応力が残ってい
て、損傷を受けやすい状態となっており、その薄肉部に
超音波シール時に振動が伝わると、微小な穴や切れ目が
生じるといった損傷を生じさせる。従って、注出口の射
出成形に際し、薄肉部での樹脂の流れをゆるやかにする
ことで、薄肉部に応力が残ることを防止すれば、超音波
シール時に振動が薄肉部に伝播しても損傷を生じないよ
うにすることができる。
【0008】本発明は、かかる知見に基づいてなされた
もので、薄肉部を備えた注出口を射出成形により製造す
るに際し、金型の成形空間内の薄肉部に対応する領域の
厚みを、最終的に作成する薄肉部の厚みよりも厚くした
状態で成形空間に対する樹脂の射出を行い、その後、成
形空間内の薄肉部に対応する領域の厚みを、最終的に作
成する薄肉部の厚みに等しくなるように小さくするとい
う方法によって注出口を成形することを特徴とする。
【0009】上記方法によって成形して得た注出口は、
薄肉部に残留応力があまり存在しておらず、このため損
傷を受けにくく、薄肉部を厚くしなくても、超音波シー
ル時に損傷を生じることがなく、従って、薄肉部に損傷
を生じることなく容器に対して超音波シールによって取
り付けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に詳細に説明す
る。本発明の成形方法は、筒状のノズル部と、そのノズ
ル部を閉じる遮蔽部と、その遮蔽部の一部を容易に開封
しうるように、前記遮蔽部の一方の面に溝を形成するこ
とで形成された薄肉部を有する注出口を成形するための
方法であって、前記注出口の形状に等しい成形空間を備
え且つ前記溝を形成するための先端部分を備えた可動ス
リーブコアを備えた金型を用意し、前記可動スリーブコ
アの先端部分を、所定の薄肉部を形成するための位置よ
りも少し引き抜き、薄肉部に対応する領域の厚さを薄肉
部より厚くした状態で、前記金型の成形空間に溶融樹脂
を射出し、次いで、前記可動スリーブコアの先端部分を
所定厚さの薄肉部を形成するための位置に押し込むこと
を特徴とする。
【0011】また、本発明の成形装置は、筒状のノズル
部と、そのノズル部を閉じる遮蔽部と、その遮蔽部の一
部を容易に開封しうるように、前記遮蔽部の一方の面に
溝を形成することで形成された薄肉部とを有する注出口
を成形するための装置であって、前記注出口の形状に等
しい成形空間を備えた金型と、その金型に溶融樹脂を射
出するための装置を備え、前記金型が、前記溝を形成す
るための先端部分を備え且つ前記溝の深さ方向に移動可
能に設けられた可動スリーブコアと、その可動スリーブ
コアを往復動させる可動スリーブ駆動装置とを備えてい
ることを特徴とする。
【0012】上記した本発明の成形方法及び装置によれ
ば、金型の成形空間内に溶融樹脂を射出する際には、可
動スリーブコアを少し引き抜き、注出口の薄肉部に対応
する領域の厚さ(樹脂が通過する位置の厚さ)を厚くし
た状態で樹脂を射出することで、溶融樹脂が薄肉部に対
応する領域を良好に流れて成形空間の全領域に流れるこ
とができ、その後、可動スリーブコアを、その先端部分
が所定の薄肉部を形成するための位置となるように押し
込むことで、所定厚さの薄肉部を形成でき、所定形状の
注出口を製造できる。かくして得られた注出口では、薄
肉部を高速で樹脂が流れるということがないので、薄肉
部に残留応力が少なく、このため、薄肉部に振動が加わ
っても損傷が生じにくい。従って、得られた注出口は、
薄肉部を従来と同様に或いはそれよりも薄くして引き裂
きやすくした状態でも、容器への取付に際して超音波シ
ールした際に薄肉部が損傷を受けにくく、薄肉部に損傷
を生じることなく容器に対して超音波シールによって容
易に取り付けることができる。
【0013】本発明によって成形した注出口は、上記し
たように、薄肉部を薄くしても超音波シールの際に損傷
を受けにくいという特性を備えており、また、肉厚を薄
くできることにより今まで使うことが難しかった材質選
択の幅が広がる。注出口の材質としては、具体的には、
低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)等を挙げ
ることができる。
【0014】本発明の実施に際し、前記可動スリーブコ
アが、前記溝を形成するための先端部分及びそれにつら
なる部分に、前記可動スリーブコアの移動方向に平行な
内面と外面を有する構成とすることが好ましい。この構
成とすると、成形空間内の薄肉部に対応する領域の厚さ
を厚くするために可動スリーブコアを少し引っ込めた状
態とした時に、樹脂が可動スリーブコアの周囲を通って
成形空間以外に漏れ出して固化するということを防止で
き、樹脂の射出後に支障なく可動スリーブコアを押し込
んで、所定厚さの薄肉部を容易に形成することができ
る。この可動スリーブコアを用いて成形した注出口で
は、薄肉部を形成するための溝の両側の側面が、遮蔽部
の表面につながる部分で注出口の軸線に平行方向とな
る。
【0015】また、前記可動スリーブコアが、前記溝を
形成するための先端部分及びそれにつらなる部分の内面
側に、前記可動スリーブコアの移動方向に平行な内面を
有し、更に、前記溝を形成するための先端部分につらな
る部分の外面側に、前記可動スリーブコアの移動方向に
平行な外面を有し、その外面で注出口の円筒状内面を成
形する構成とすることも好ましい。この構成とした場合
にも、成形空間内の薄肉部に対応する領域の厚さを厚く
するために可動スリーブコアを少し引っ込めた状態とし
た時に、樹脂が可動スリーブコアの周囲を通って成形空
間以外に漏れ出して固化するということを防止でき、樹
脂の射出後に支障なく可動スリーブコアを押し込んで、
所定厚さの薄肉部を容易に形成することができる。この
可動スリーブコアを用いて成形した注出口では、薄肉部
を形成するための溝の、注出口の中心側の側面が、遮蔽
部の表面につながる部分で注出口の軸線に平行方向とな
る。
【0016】本発明の注出口において、薄肉部を形成す
るために、遮蔽部の片面に形成する溝の形状として、そ
の溝の少なくとも注出口の中心側で、前記遮蔽部の表面
につながる側面を前記注出口の軸線に平行方向とした形
状とすることが好ましい。この構成とすると、その注出
口の成形に用いる可動スリーブコアとして、上記した構
成の可動スリーブコアを用いることができ、成形空間内
の薄肉部に対応する領域の厚さを厚くするために可動ス
リーブコアを少し引っ込めた状態とした時に、樹脂が可
動スリーブコアの周囲を通って成形空間以外に漏れ出し
て固化するということを防止でき、樹脂の射出後に支障
なく可動スリーブコアを押し込んで、所定厚さの薄肉部
を容易に形成することができる。
【0017】
【実施例】以下、図面に示す本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例による注出口1Aを示す概
略断面図、図2はその注出口1Aに形成している薄肉部
1d及びその周辺を拡大して示す概略断面図である。図
1に示す注出口1Aは、図12に示す従来の注出口1と
同様に、筒状のノズル部1aと、その根元のフランジ1
bと、ノズル部1aを閉じる遮蔽部1cと、遮蔽部1c
の一部を容易に開封しうるように設けられた環状の薄肉
部1dと、その薄肉部1dで囲まれた領域を開封するた
めのプルタブ1e等を備えている。この薄肉部1dは、
遮蔽部1cの片面(注出口1の下面)に形成された溝6
の底面に形成されている。この溝6は、従来の注出口1
に設けている溝3とは形状が異なっている。すなわち、
図2に拡大して示すように、溝6は、薄肉部1cの表面
につながる部分に、注出口1Aの軸線方向(溝6の深さ
方向)に平行な側面6a、6bを有し、その奥に、斜面
6c、6d、及び平面6eが形成されている。
【0018】図3、図4はそれぞれ、注出口1A(図1
参照)を成形するための成形装置の金型11Aの主要部
を、異なる作動状態で示す概略断面図、図5(a)、
(b)はその金型の可動スリーブコアの先端部分及びそ
の周辺を拡大して且つ異なる作動状態で示す概略断面図
であり、図13に示す従来の金型11と同一部品には同
一符号を付して示している。注出口1Aを成形するため
の成形装置は、図3〜図5に示すように成形すべき注出
口の形状に等しい成形空間12を備えた金型11Aと、
その金型11Aの成形空間12に溶融樹脂を射出するた
めの装置(図示せず)を備えている。この金型11A
は、図13に示す従来の金型11と同様に、成形空間1
2の側面を形成するように且つ左右に開閉可能に設けら
れたスライドキャビティ13と、注出口の遮蔽部の上
面、ノズル部の内面、プルタブ等を成形するための上部
固定コア14、15と、下方に配置されたストリッパー
プレート16等を備え、上部固定コア14に溶融樹脂を
導入するためのスプルー18を形成している。しかしな
がら、従来設けていた下部固定コア17(図13参照)
は設けておらず、その代わりに、中央に、成形すべき注
出口の軸線方向に設けられた固定円筒状コア21と、そ
の固定円筒状コア21を取り囲んで且つ注出口の軸線方
向に移動可能に設けられた可動スリーブコア22と、そ
の可動スリーブコア22を取り囲んで配置された固定ス
リーブコア23を備えている。
【0019】この可動スリーブコア22は、その先端
に、注出口1Aに形成する溝6に等しい断面形状の先端
部分22Aを備えている。すなわち、図5(a)から良
く分かるように、可動スリーブコア22の先端部分22
Aは、溝6(図2参照)の深さ方向に延びる側面6a、
6bを形成するための内面22a、外面22bと、溝6
の斜面6c、6dを形成するための斜面22c、22d
と、平面6eを形成するための平面22eを備えてい
る。先端部分22Aの内面22a、外面22bは、可動
スリーブコア22の移動方向に平行に形成されており、
且つ可動スリーブコア22の先端部分22Aにつらなる
部分にも同一面状に延びている。この構成により、可動
スリーブコア22の内外面とその両側の円筒状コア2
1、固定スリーブコア23との間に隙間を生じることな
く、可動スリーブコア22を、図3、図5(a)に示す
位置と、図4、図5(b)に示す位置とに移動させるこ
とができる。ここで、可動スリーブコア22の図3、図
5(a)に示す位置は、所望厚さの薄肉部1d(図2参
照)を形成しうる最終位置である。また、図4、図5
(b)に示す位置は、可動スリーブコア22を、内面2
2a、外面22bの上端が円筒状コア21、固定スリー
ブコア23の上面にほぼ一致する位置まで引き抜き、成
形空間12内の、注出口の薄肉部に対応する領域の厚さ
tを薄肉部1dよりも厚くした初期位置である。
【0020】可動スリーブコア22の下端には、その可
動スリーブコアを往復動させる可動スリーブ駆動装置
(図示せず)が連結されており、可動スリーブコア22
を図3、図5(a)に示す最終位置と、図4、図5
(b)に示す初期位置に往復動させる構成となってい
る。なお、可動スリーブ駆動装置(図示せず)として
は、通常、エアシリンダ或いは油圧シリンダが使用され
るが、それ以外の機構を利用してもよい。
【0021】次に、上記構成の成形装置を用いた注出口
の成形方法を説明する。図4及び図5(b)に示す状態
に金型11Aを組み立て、且つ可動スリーブコア22を
初期位置としておく。この状態で溶融樹脂を射出装置で
射出し、スプルー18を経て成形空間12内に送り込
む。射出された溶融樹脂は成形空間12のほぼ中央に入
り、図4に矢印で示すように、周囲に流れて成形空間1
2内を満たすこととなり、その際、かなりの量の溶融樹
脂が可動スリーブコア22の上方を流れて行く。この
時、可動スリーブコア22は図5(b)から良く分かる
ように、最終位置よりも少し引き抜かれた位置となって
おり、このため、可動スリーブコア22の上の流路の厚
さtは、最終的に形成する薄肉部の厚さよりもかなり大
きくなっている。かくして、溶融樹脂は可動スリーブコ
ア22の上方を円滑に流れて成形空間12内の各部を満
たすことができる。また、この際、可動スリーブコア2
2はその移動方向に平行な内面22a、外面22bが、
円筒状コア21及び固定スリーブコア23の上端まで接
する状態となっているので、可動スリーブコア22と円
筒状コア21及び固定スリーブコア23の間に樹脂が流
れ込んで固化するということがなく、可動スリーブコア
22を容易に動かすことができる。溶融樹脂の射出開始
から適当な時間経過後(例えば、0.2〜1秒程度経過
後)に、可動スリーブコア22が図3、図5(a)に示
す最終位置に上昇し、その上方の厚さを所望の厚さの薄
肉部1d(図1参照)を形成する厚さとする。この状態
で成形空間12内に射出された溶融樹脂を冷却し、固化
した後、金型11Aを開いて成形された注出口を取り出
す。以上の工程により、図1に示す形状の注出口が製造
される。ここで、初期位置にある可動スリーブコア22
を最終位置に移動させるタイミングは、溶融樹脂の射出
を開始し、成形空間12内のかなりの部分に樹脂が充満
するが、まだあまり固化しない状態の時に設定するもの
であり、具体的には実験により定めればよい。
【0022】以上の工程において、溶融樹脂の射出時に
は、成形空間12内の可動スリーブコア22の上の領域
(薄肉部となる領域)の厚さが大きくなっているので、
樹脂の流れが円滑となり、従来のように、最終製品の薄
肉部と同じ厚さの部分に樹脂を流す場合に比べて、流れ
る樹脂に無理な力が加わらない。このため、成形された
注出口の薄肉部の残留応力が小さく、このため、振動等
によって損傷することが少なくなる。また、薄肉部とな
る領域における樹脂の流れが円滑となる結果、従来に比
べて溶融樹脂温度を下げるとか、射出圧力を下げること
が可能となり、最終製品である注出口の品質低下を抑制
でき、この点からも薄肉部が振動等によって損傷するこ
とが少なくなる。かくして、得られた注出口は、容器に
対して超音波シールする際に、薄肉部に損傷が生じるこ
とがないという利点を有している。また、前記したよう
に、射出時において、薄肉部となる領域における樹脂の
流れが円滑となる結果、従来に比べて射出成形に要する
時間を短縮でき、成形サイクルを短くして生産性を上げ
ることができるという利点も得られる。
【0023】次に、図6は本発明の第二の実施例による
注出口1Bを示す概略断面図、図7はその注出口に設け
ている薄肉部1d及びその周辺を拡大して示す概略断面
図である。この実施例の注出口1Bも、図1に示す注出
口1Aと同様に、筒状のノズル部1aと、その根元のフ
ランジ1bと、ノズル部1aを閉じる遮蔽部1cと、遮
蔽部1cの一部を容易に開封しうるように設けられた薄
肉部1dと、その薄肉部1dで囲まれた領域を開封する
ためのプルタブ1e等を備えたものであるが、この実施
例では、薄肉部1dを形成するために遮蔽部1cの下面
に形成する溝7の断面形状を図1の実施例の溝6とは異
ならせている。すなわち、溝7は、注出口1Bの中心側
の、遮蔽部1cの表面につらなる部分に、注出口の軸線
方向に平行な側面7aを有し、その奥に斜面7cと平面
7eを備えているが、側面7aと反対側には、円弧状の
側面7bを形成している。そして、注出口1Bの遮蔽部
1cの外周部の下方には、注出口の軸線に平行な円筒状
内面1gを形成しており、前記した側面7bの下端が円
筒状内面1gにつながっている。
【0024】図8は、図6に示す注出口1Bを製造する
ための成形装置の金型11Bを示す概略断面図、図9
(a)、(b)はその金型の可動スリーブコアの先端部
分及びその周辺を拡大して且つ異なる作動状態で示す概
略断面図である。この実施例の金型11Bは、図3〜図
5の実施例の金型11Aに用いている可動スリーブコア
22とその外側の固定スリーブコア23に代えて、可動
スリーブコア25を中央の固定円筒状コア21に沿って
移動可能に設けている。この可動スリーブコア25は、
その先端に、注出口1Bに形成する溝7に等しい断面形
状の先端部分25Aを備えている。すなわち、図9
(a)から良く分かるように、可動スリーブコア25の
先端部分25Aは、溝7(図7参照)の深さ方向(注出
口の軸線方向)に延びる側面7aを形成するための内面
25aと、溝7の円弧面7bを形成するための円弧面2
5bと、溝7の斜面7cを形成するための斜面25c
と、平面7eを形成するための平面25eを備えてい
る。先端部分25Aの内面25aは、可動スリーブコア
25の移動方向に平行に形成されており、且つ可動スリ
ーブコア25の先端部分25Aにつらなる部分にも同一
面状に延びている。更に、可動スリーブコア25は、そ
の外面側に、可動スリーブコア25の移動方向に平行に
形成された円筒状の外面25fを有している。この外面
25fは注出口1Bの円筒状内面1g(図6参照)を成
形するためのものである。
【0025】可動スリーブコア25の下端には、その可
動スリーブコアを往復動させる可動スリーブ駆動装置
(図示せず)が連結されており、可動スリーブコア25
を図9(a)に示す最終位置と、図9(b)に示す初期
位置に往復動させる構成となっている。ここで、可動ス
リーブコア22の図9(a)に示す位置は、所望厚さの
薄肉部1d(図7参照)を形成しうる最終位置であり、
また、図9(b)に示す位置は、可動スリーブコア25
を、その移動方向に平行な内面25aの先端が固定円筒
状コア21の上面にほぼ一致する位置まで引き抜き、注
出口の薄肉部に対応する領域の厚さtを薄肉部1d(図
7参照)よりも厚くした初期位置である。前記したよう
に、可動スリーブコア25の内面25a、外面25f
は、可動スリーブコア25の移動方向に平行に形成して
いるので、可動スリーブコア25の内外面とその両側の
固定円筒状コア21、ストリッパープレート16との間
に隙間を生じることなく、可動スリーブコア22を、図
9(a)に示す位置と図9(b)に示す位置とに移動さ
せることができ、射出成形中に、可動スリーブコア25
とその両側の円筒状コア21、ストリッパープレート1
6との間に溶融樹脂が入り込んで固化するということを
防止できる。なお、その他の構成は図3〜5に示す金型
11Aと同様である。
【0026】図8、図9に示す金型11Bにおいても、
図3〜図5に示す実施例と同様の工程で成形が行われ
る。すなわち、図8に示す状態に金型11Bを組み立
て、且つ図9(b)に示すように可動スリーブコア25
を初期位置とした状態で溶融樹脂を射出し、成形空間1
2B内に送り込む。送り込まれた溶融樹脂は、可動スリ
ーブコア25の上方を円滑に流れて成形空間12内の各
部を満たす。そして、溶融樹脂の射出後、適当な時間経
過後に、可動スリーブコア25が図9(a)に示す最終
位置に上昇し、その上方の厚さを所望の厚さの薄肉部1
d(図7参照)を形成する厚さとし、その状態で成形空
間12内に射出された溶融樹脂を冷却し、固化した後、
金型11Bを開いて成形された注出口を取り出す。以上
の工程により、図6、図7に示す形状の注出口1Bが製
造される。この場合にも、射出成形時に溶融樹脂が薄肉
部となる領域(可動スリーブコア25の上)を円滑に流
れるため、製造された注出口1Bの薄肉部1dには残留
応力がきわめて少なく、このため、損傷を生じにくく、
超音波シールによって容器に取り付ける場合において、
薄肉部1dに損傷を生じるというトラブルを回避でき
る。また、金型11Bは、図3に示す金型11Aにおけ
る可動スリーブコア22と固定スリーブコア23に代え
て単一の可動スリーブコア25を設けているので、その
分構造を簡略化できるという利点も有している。
【0027】次に、図3〜5及び図8、9に示す成形装
置を用いて実際に注出口を成形し、且つその注出口を容
器に超音波シールによって取り付ける試験を行った結果
を示す。
【0028】〔実施例A〕図3〜5に示す金型を用い、
次の成形条件で射出成形を行い、図1に示す注出口1A
を得た。 使用成形機:東芝IS130F 使用材料; 低密度ポリエチレン 樹脂温度; 240°C 可動スリーブコア作動時間:射出開始から0.5秒後か
ら5秒間
【0029】〔実施例B〕図8、図9に示す金型を用
い、実施例Aと同一成形条件で射出成形を行い、図6に
示す注出口1Bを得た。
【0030】〔比較例1〕図13に示す従来の金型11
を用いて、実施例A、Bと同一成形条件(但し可動スリ
ーブコアは用いていないので、当然可動スリーブコアの
上昇は行わない)で射出成形し、図12に示す構成の注
出口1(従来品)を得た。
【0031】これらの注出口について、開封強度、薄肉
部の肉厚を測定した。その結果を表1に示す。また、こ
れらの注出口を50個ずつ、約0°C程度に冷却した
後、容器に対する超音波シールテストを行った。なお、
注出口を冷却したのは、超音波シールによる薄肉部への
損傷の発生頻度を増大させ、良否の判定をしやすくする
ためである。シールテストを行った結果も表1に示す。
【0032】なお、表1において、「超音波適性」の欄
における「○」は全部の注出口に損傷がない場合を、
「×」は半数以上の注出口に損傷があった場合を示して
いる。ここで、損傷があるか否かは、放電チェッカーで
判断した。また、「開封状態」の欄における「◎」は、
開封によって形成した穴の内面がきわめて平滑な場合
を、「○」はその穴の内面がかなり平滑な場合を、
「△」はその穴の内面にぎざぎざが生じた場合を示して
いる。
【0033】
【表1】
【0034】表1から明らかなように、本発明の実施例
はいずれも、比較例1(従来品)に対して、薄肉部の肉
厚を薄くしているにも係わらず、超音波適性が良好であ
り、超音波シール時に、薄肉部に損傷を与え漏れが生じ
るということがほとんどなかった。しかも、このテスト
は注出口を冷却し、きわめて損傷の生じやすい条件とし
て行っているので、通常の使用に際しては、注出口の損
傷発生は完全に防止できるものと推定される。
【0035】〔実施例A2、A3、B2、B3〕本発明
の方法では成形条件の幅を広げても良好な注出口を得る
ことができることを確認するため、実施例A、実施例B
の成形条件をそれぞれ以下のように代えて注出口を製造
した。 実施例A2;実施例Aにおける樹脂温度を240°Cか
ら180°Cに変更 実施例A3:実施例A2の射出圧力を倍に変更 実施例B2:実施例Bにおける樹脂温度を240°Cか
ら180°Cに変更 実施例B3:実施例B2の射出圧力を倍に変更
【0036】実施例A2、A3、B2、B3の注出口に
ついて、開封強度、薄肉部の肉厚を測定した。その結果
を表2に示す。また、これらの各注出口を約0°C程度
に冷却した後、容器に対する超音波シールテストを行っ
た。その結果も表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2から分かるように、本発明の実施例で
は、従来成形が困難であった低い溶融温度(180°
C)でも超音波適性、開封強度に優れた注出口の成形が
可能であった。また、射出圧力を高くしても超音波適
性、開封強度に致命的な問題が発生することはなく、従
来であれば残留応力が残り様々な弊害(超音波適性、変
形等)が発生するような成形条件で成形を行っても良好
な注出口が得られた。
【0039】また、成形温度を低くすることができる結
果、樹脂の熱劣化が少なく、このため熱劣化異物混入に
よる不良発生を抑制できるという利点も得られる。更に
実施例に示す注出口は、従来品に比べて、薄肉部の肉厚
を薄くして開封強度を小さくしており、開封を容易に行
うことができるという利点も得られる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
方法及び装置によれば、薄肉部を備えた注出口を射出成
形により製造するに際し、金型の成形空間内の薄肉部に
対応する領域の厚みを、最終的に作成する薄肉部の厚み
よりも厚くした状態で成形空間に対する樹脂の射出を行
い、その後、成形空間内の薄肉部に対応する領域の厚み
を、最終的に作成する薄肉部の厚みに等しくなるように
小さくすることができ、所定形状の注出口を成形でき
る。このため、得られた注出口は、薄肉部に残留応力が
あまり存在しておらず、振動等を受けても損傷を生じに
くい。従って、本発明方法及び装置は、薄肉部に損傷を
生じることなく容器に対して超音波シールによって容易
に取り付けることができる注出口を製造できるという効
果を有している。また、本発明の注出口は上記した方法
で成形されたものであるので、容易に開封することがで
きると共に、薄肉部に損傷を与えることなく容器に対し
て超音波シールによって容易に取り付けることができる
という効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による注出口を示す概略断面
【図2】図1の注出口に形成している薄肉部及びその周
辺を拡大して示す概略断面図
【図3】図1に示す注出口を成形するための金型の主要
部を示す概略断面図
【図4】図3と同一部分を異なる作動状態で示す概略断
面図
【図5】(a)は図3の金型の可動スリーブコアの先端
周辺の概略断面図 (b)は図4の金型の可動スリーブコアの先端周辺の概
略断面図
【図6】本発明の他の実施例による注出口を示す概略断
面図
【図7】図6の注出口に形成している薄肉部及びその周
辺を拡大して示す概略断面図
【図8】図6に示す注出口を成形するための金型の主要
部を示す概略断面図
【図9】(a)、(b)はそれぞれ、図8の金型の可動
スリーブコアの先端周辺を、異なる作動状態で示す概略
断面図
【図10】注出口を取り付けた容器の概略斜視図
【図11】注出口を容器に超音波シールで取り付ける状
態を示す概略断面図
【図12】従来の注出口の概略断面図
【図13】従来の注出口を成形するための金型の主要部
を示す概略断面図
【符号の説明】
1、1A、1B 注出口 1a ノズル部 1b フランジ 1c 遮蔽部 1d 薄肉部 3、6、7 溝 11、11A、11B 金型 12 成形空間 13 スライドキャビティ 14、15 上部固定コア 16 ストリッパープレート 18 スプルー 21 固定円筒状コア 22、25 可動スリーブコア 23 固定スリーブコア
フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA05 AA12 AB01 BA03 CA01 CB01 CB02 CB04 CC03 DA01 DB12 DC03 EA01 EB01 EB02 EB04 EC03 FA09 FB02 FD13 GA01 GB01 GB08 GB12 GB14 GB17 HA01 HB01 HC03 HD04 KA12 KA15 KB01 LA03 LA07 LA17 LB02 LC01 LD01 4F202 AH55 AH56 AH57 CA11 CB01 CK18 CK23 CK35 CK52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のノズル部と、そのノズル部を閉じ
    る遮蔽部と、その遮蔽部の一部を容易に開封しうるよう
    に、前記遮蔽部の一方の面に溝を形成することで形成さ
    れた薄肉部を有する注出口を成形するための方法であっ
    て、前記注出口の形状に等しい成形空間を備え且つ前記
    溝を形成するための先端部分を備えた可動スリーブコア
    を備えた金型を用意し、前記可動スリーブコアの先端部
    分を、所定の薄肉部を形成するための位置よりも少し引
    き抜き、薄肉部に対応する領域の厚さを薄肉部より厚く
    した状態で、前記金型の成形空間に溶融樹脂を射出し、
    次いで、前記可動スリーブコアの先端部分を所定厚さの
    薄肉部を形成するための位置に押し込むことを特徴とす
    る注出口の成形方法。
  2. 【請求項2】 筒状のノズル部と、そのノズル部を閉じ
    る遮蔽部と、その遮蔽部の一部を容易に開封しうるよう
    に、前記遮蔽部の一方の面に溝を形成することで形成さ
    れた薄肉部とを有する注出口を成形するための装置であ
    って、前記注出口の形状に等しい成形空間を備えた金型
    と、その金型に溶融樹脂を射出するための装置を備え、
    前記金型が、前記溝を形成するための先端部分を備え且
    つ前記溝の深さ方向に移動可能に設けられた可動スリー
    ブコアと、その可動スリーブコアを往復動させる可動ス
    リーブ駆動装置とを備えていることを特徴とする注出口
    の成形装置。
  3. 【請求項3】 前記可動スリーブコアが、前記溝を形成
    するための先端部分及びそれにつらなる部分に、前記可
    動スリーブコアの移動方向に平行な内面と外面を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の注出口の成形装置。
  4. 【請求項4】 前記可動スリーブコアが、前記溝を形成
    するための先端部分及びそれにつらなる部分の内面側
    に、前記可動スリーブコアの移動方向に平行な内面を有
    し、更に、前記溝を形成するための先端部分につらなる
    部分の外面側に、前記可動スリーブコアの移動方向に平
    行な外面を有し、この外面で注出口の円筒状内面を成形
    する構成としたことを特徴とする請求項2記載の注出口
    の成形装置。
  5. 【請求項5】 筒状のノズル部と、そのノズル部を閉じ
    る遮蔽部と、その遮蔽部の一部を容易に開封しうるよう
    に設けられた薄肉部を有し、射出成形によって製造した
    注出口であって、射出成形用の金型の成形空間内の薄肉
    部に対応する領域の厚みを、前記薄肉部よりも厚くした
    状態で前記成形空間に対する樹脂の射出を行い、その
    後、成形空間内の薄肉部に対応する領域の厚みを、所定
    の薄肉部の厚みに等しくなるように小さくすることで製
    造した注出口。
  6. 【請求項6】 筒状のノズル部と、そのノズル部を閉じ
    る遮蔽部と、その遮蔽部の一部を容易に開封しうるよう
    に設けられた薄肉部を有する注出口であって、前記薄肉
    部が前記遮蔽部の片面に形成された溝の底部に形成され
    ており、その溝の少なくとも注出口の中心側で、前記遮
    蔽部の表面につながる側面が前記注出口の軸線に平行方
    向に形成されていることを特徴とする注出口。
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