JP2000025402A - ホイールキャップ - Google Patents

ホイールキャップ

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JP2000025402A
JP2000025402A JP10198853A JP19885398A JP2000025402A JP 2000025402 A JP2000025402 A JP 2000025402A JP 10198853 A JP10198853 A JP 10198853A JP 19885398 A JP19885398 A JP 19885398A JP 2000025402 A JP2000025402 A JP 2000025402A
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wheel cap
wheel
cap
center
fins
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Tomokazu Inoue
智量 井上
Takahiro Komori
敬博 古森
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクホイールに装着した際,上記ディス
クホイール及びホイールキャップ等の温度上昇を防ぐこ
とのできるホイールキャップを提供すること。 【解決手段】 ディスクホイールに着脱可能に装着さ
れ,外周縁に空気排出口を有するホイールキャップ1に
おいて,該ホイールキャップ1の裏面には,ホイールキ
ャップ中心10から外周へ向かう放射状の複数のフィン
15,16を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,ブレーキパッド,ディスクホイ
ール及びホイールキャップ等の温度上昇を抑制すること
のできるホイールキャップに関する。
【0002】
【従来技術】従来のホイールキャップには,図7に示す
ごとく,外周縁に空気排出口99を有するものがある。
上記ホイールキャップ9は,図7(A)に示すごとく,
ディスクホイール2に嵌合係止することにより装着して
用いられる。また,上記ディスクホイール2は車体のア
クスルハブ33に対し,ハブナット21を介して固定さ
れている。
【0003】上記ホイールキャップ9を,上記のごとく
上記ディスクホイール2に装着した場合には,該ディス
クホイール2の内側から空気4を吸入する。そして,空
気4は,上記ディスクホイール2の貫通穴22からホイ
ールキャップ9とディスクホイール2との間のキャップ
内空間5に入り,上記空気排出口99から排出される
(図7(A)の矢印)。これにより,ブレーキ操作によ
るブレーキパッド31及びブレーキディスク32の温度
上昇,更には,それに伴うアクスルハブ33,ハブナッ
ト21,ディスクホイール2,或いはホイールキャップ
9等の温度上昇を防いでいる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のホ
イールキャップには以下の問題がある。上記ホイールキ
ャップ9とディスクホイール2との間のキャップ内空間
5は狭く,図7(A)に示すごとく,特に強制排気手段
も有していない。そのため,上記貫通穴22から上記キ
ャップ内空間5に吸入された空気4の循環は円滑に行わ
れず,上記キャップ内空間5の中で停滞しやすい。
【0005】そのため,上記アクスルハブ33,ハブナ
ット21,ディスクホイール2,或いはホイールキャッ
プ9等を,充分に冷却することができず,これらの温度
上昇を防ぐことができないおそれがある。これにより,
上記ホイールキャップ9の変形を生ずる等の不具合が発
生するおそれがある。
【0006】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,ディスクホイールに装着した際,上記デ
ィスクホイール及びホイールキャップ等の温度上昇を防
ぐことのできるホイールキャップを提供しようとするも
のである。
【0007】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,ディスク
ホイールに着脱可能に装着され,外周縁に空気排出口を
有するホイールキャップにおいて,該ホイールキャップ
の裏面には,ホイールキャップ中心から外周へ向かう放
射状の複数のフィンを設けてなることを特徴とするホイ
ールキャップにある。
【0008】本発明において最も注目すべきことは,上
記ホイールキャップの裏面には,ホイールキャップ中心
から外周へ向かう放射状の複数のフィンを設けてあるこ
とである。
【0009】次に,本発明の作用効果につき説明する。
上記ホイールキャップの裏面には,上記のごとく複数の
フィンが設けてある。これにより,上記ホイールキャッ
プとディスクホイールとの間のキャップ内空間に吸入さ
れた空気には,ホイールの回転による遠心力が加わり,
上記フィンに沿ってホイールキャップ外周縁の空気排出
口に送られる。
【0010】即ち,上記遠心力は,上記空気がホイール
の回転に伴って回転することにより発生する。上記のご
とく,ホイールキャップの裏面に上記フィンを設けるこ
とにより上記空気が効率良く回転し,上記空気には大き
な遠心力が加わる。そのため,上記キャップ内空間にお
ける空気は効率良く上記空気排出口へ送られる。従っ
て,上記キャップ内空間における空気の循環量が増大
し,ディスクホイール等の冷却効率が向上する。
【0011】以上のごとく,本発明によれば,ディスク
ホイールに装着した際,上記ディスクホイール及びホイ
ールキャップ等の温度上昇を防ぐことのできるホイール
キャップを得ることができる。
【0012】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記複数のフィンは,ホイールキャップ中心から外周縁ま
で形成されていることが好ましい。これにより,ホイー
ルキャップ中心から外周縁までに存在する空気に,ホイ
ールに伴う回転を与えることができるため,一層大きな
遠心力が加えられる。そのため,上記キャップ内空間に
おける空気の循環量が一層増大し,ディスクホイール等
の冷却効率を一層向上させることができる。
【0013】次に,請求項3に記載の発明のように,ホ
イールキャップの半径をRとしたとき,上記複数のフィ
ンは,ホイールキャップの中心と外周縁を結ぶ直線上に
おいて,ホイールキャップ中心からの距離がR/2の位
置から外周縁まで形成されていることが好ましい。これ
により,上記キャップ内空間における空気の循環量を増
大させることができる(実験例1参照)と共に,上記請
求項2に記載の発明の場合と比較して,軽量なホイール
キャップを得ることができる。
【0014】次に,請求項4に記載の発明のように,ホ
イールキャップ半径をRとしたとき,上記複数のフィン
は,ホイールキャップ中心と外周縁を結ぶ直線上におい
て,ホイールキャップ中心からの距離が3R/4の位置
から外周縁まで形成されていることが好ましい。
【0015】これにより,上記キャップ内空間における
空気の循環量を増大させることができる(実験例1参
照)と共に,上記請求項3に記載の発明の場合と比較し
て,更に軽量なホイールキャップを得ることができる。
【0016】次に,請求項5に記載の発明のように,ホ
イールキャップ半径をRとしたとき,上記複数のフィン
は,ホイールキャップ中心と外周縁を結ぶ直線上におい
て,ホイールキャップ中心からの距離がR/2の位置か
ら3R/4の位置まで形成されていることが好ましい。
これにより,請求項4に記載の発明と同様に,軽量なホ
イールキャップを得ることができる。
【0017】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記ホイールキャップに設けられたフィンは20〜30枚
であることが好ましい。これにより,上記ホイールキャ
ップとディスクホイールとの間のキャップ内空間におけ
る空気を,一層効率良く回転させることができる。その
ため,上記キャップ内空間における空気の循環量を一層
増大させることができる(実験例2参照)。
【0018】上記フィンの配設枚数が20枚未満の場合
には,フィンの効果が少なく,上記キャップ内空間にお
ける空気の循環量を充分に増大させることができない。
一方,上記フィンの配設枚数が30枚を超えると,フィ
ンの枚数増加による空気循環改善の効果は少なく,ホイ
ールキャップの重量化の問題が生ずる。従って,本発明
によれば,ディスクホイールに装着したとき,該ディス
クホイール等の冷却効率が一層高いホイールキャップを
得ることができる。
【0019】次に,請求項7に記載の発明のように,ホ
イールキャップ半径をRとしたとき,上記複数のフィン
は,ホイールキャップ中心からの距離がR/20〜R/
10の位置までの間の中心側部位,及びホイールキャッ
プ中心からの距離が9R/10〜19R/20の位置か
ら外周縁までの間の外周側部位を除いて,形成されてい
ることが好ましい(図3(B)参照)。
【0020】これにより,上記キャップ内空間内の空気
の循環量を増大させることができ,かつ,製造が容易で
あり,また,ディスクホイールへの装着が容易なホイー
ルキャップを得ることができる。
【0021】次に,請求項8に記載の発明のように,上
記ホイールキャップは空気吸入口を環状に有していると
共に該空気吸入口よりも中心側にはセンタープレートを
有しており,上記空気吸入口における最内壁とホイール
キャップ中心との間の内側距離Cは,上記ディスクホイ
ールをアクスルハブに固定する固定位置とディスクホイ
ール中心との間の固定距離Dよりも小さいことが好まし
い(図2参照)。
【0022】上記ホイールキャップを上記ディスクホイ
ールに取付けた場合,上記固定位置よりもディスクホイ
ール中心に近い位置に対応する位置に上記空気吸入口を
有する。そのため,空気は上記固定位置よりもディスク
ホイール中心に近い位置から,キャップ内空間に入り,
上記空気排出口から排出される(図2矢印)。
【0023】そのため,吸入された上記空気は,上記固
定位置にあるハブナット等を含め,上記ブレーキディス
ク,アクスルハブ,及びディスクホイールの中央部を
り,これらを充分に冷却する。それ故,上記ブレーキデ
ィスク,アクスルハブ,及びディスクホイールは,その
中央部における温度上昇を抑制することができる。
【0024】また,上記ハブナット等が充分に冷却され
るため,上記ブレーキディスク,アクスルハブから上記
ディスクホイールへの伝熱が抑制され,該ディスクホイ
ール及び該ディスクホイールに装着したホイールキャッ
プの温度上昇が抑制される。
【0025】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるホイールキャップにつき,
図1,図2を用いて説明する。本例のホイールキャップ
1は,図2に示すごとく,ディスクホイールに着脱可能
に装着され,外周縁に空気排出口19を有するものであ
る。
【0026】図1,図2に示すごとく,上記ホイールキ
ャップ1の裏面には,ホイールキャップ中心10から外
周へ向かう放射状の複数のフィン15,16を設けてあ
る。上記フィン15,16は,上記センタープレート1
2から上記空気排出口19まで伸びている長いフィン1
5と,上記空気吸入口11と上記空気排出口19との中
間から上記空気排出口19まで伸びている短いフィン1
6とが交互に上記ホイールキャップ1の全周にわたって
配置されている。また,上記フィン15,16の枚数
は,合計で20〜30枚である。
【0027】また,本例のホイールキャップ1は,ホイ
ールキャップ中心10付近に空気吸入口11を設けてい
る。該空気吸入口11は,図2に示すごとく,上記ホイ
ールキャップ1をディスクホイール2に装着したとき,
該ディスクホイール2をアクスルハブ33に固定してい
るハブナット21より中心側に配置される。なお,図1
において,符号17はホイールキャップ1をディスクホ
イール2に係止するための爪部である。
【0028】次に,本例の作用につき説明する。上記ホ
イールキャップ1を,図2に示すごとく,上記ディスク
ホイール2に装着した場合には,該ディスクホイール2
の内側,及び上記空気吸入口11から空気4を吸入す
る。そして,空気4は,上記ディスクホイール2の貫通
穴22からホイールキャップ1とディスクホイール2と
の間のキャップ内空間5に入り,上記空気排出口19か
ら排出される。即ち,図2の矢印に示すごとく,空気4
は,ブレーキパッド31,ブレーキディスク32,アク
スルハブ33,ハブナット21,ディスクホイール2,
或いはホイールキャップ1等の表面部分を流れる。
【0029】次に,本例の効果につき説明する。本例の
ホイールキャップ1の裏面には,上記のごとく複数のフ
ィン15,16が設けてある(図1,図2)。これによ
り,上記のごとく,上記キャップ内空間5に吸入された
空気4には,ホイールの回転による遠心力が加わり,上
記フィン15,16に沿ってホイールキャップ1の外周
縁の空気排出口19に送られる。
【0030】即ち,上記遠心力は,上記空気4がホイー
ルの回転に伴って回転することにより発生する。上記の
ごとく,ホイールキャップ1の裏面に上記フィン15,
16を設けることにより上記空気4が効率良く回転し,
上記空気4には大きな遠心力が加わる。そのため,上記
キャップ内空間5における空気4は,上記フィン15,
16に沿って効率良く上記空気排出口19へ送られる。
従って,上記キャップ内空間5における空気4の循環量
が増大し,ディスクホイール2等の冷却効率が向上す
る。
【0031】また,上記フィン15,16は,ホイール
キャップ1に合計で20〜30枚設けてある。そのた
め,上記キャップ内空間5における空気4を,一層効率
良く回転させることができる。そのため,上記空気4の
循環量を一層増大させることができる(実験例2参
照)。
【0032】また,上記フィン16は,外周部にのみ設
けてある。そのため,上記フィン16を,上記フィン1
5と同様に上記センタープレート12から上記空気排出
口19まで設けた場合と同様に上記キャップ内空間5の
空気循環を円滑に行なうことができ(実験例1参照),
更にホイールキャップ1の軽量化を図ることもできる。
【0033】また,上記ホイールキャップ1における空
気吸入口11は,ハブナット21よりホイールキャップ
中心10側に配置されている。そのため,図2の矢印に
示すごとく,上記空気吸入口11から吸入された空気4
が,上記ハブナット21の部分を通りやすい。これによ
り,上記ハブナット21は効率良く冷却される。
【0034】そのため,アクスルハブ33からディスク
ホイール2への,上記ハブナット21を介した熱伝導を
抑制することがでる。これにより,上記ディスクホイー
ル2及びこれに装着されているホイールキャップ1の温
度上昇を効率良く防ぐことができる。
【0035】以上のごとく,本例によれば,ディスクホ
イールに装着した際,上記ディスクホイール及びホイー
ルキャップ等の温度上昇を防ぐことのできるホイールキ
ャップを得ることができる。
【0036】実験例1 本例は,図3,図4に示すごとく,ホイールキャップ1
の半径方向におけるフィンの配設位置による,空気吸入
口11及びディスクホイールの貫通穴における空気の風
量の変化を測定した例である。本例で用いたホイールキ
ャップ1は,図3(A)に示すごとく,空気吸入口11
と空気排出口19とを有する。そして,ホイールキャッ
プ1の半径Rが426mm,空気排出口19の配設位置
がホイールキャップ中心10から373〜390mm,
空気吸入口11の配設位置がホイールキャップ中心10
から125〜138mmである。
【0037】図3(B)に示すごとく,上記のホイール
キャップ1において,フィンを設けないもの(試料
1),ホイールキャップ中心10と外周縁を結ぶ直線上
におけるホイールキャップ中心からの距離が,20〜6
5mmの位置にフィン160を設けたもの(試料2),
65〜110mmの位置にフィン160を設けたもの
(試料3),110〜155mmの位置にフィン160
を設けたもの(試料4),155〜200mmの位置に
フィン160を設けたもの(試料5),20〜200m
mの位置にフィン160を設けたもの(試料6)を用意
した。
【0038】更に,上記試料1〜試料6において,上記
空気吸入口11を設けないものをそれぞれ試料11〜試
料16として用意した。なお,上記ホイールキャップ1
において,試料2〜試料6,及び試料12〜試料16に
設けたフィン160の枚数は,それぞれ24枚である。
【0039】上記12種類の試料について,以下のごと
く評価を行なった。即ち,上記ホイールキャップ1をデ
ィスクホイールに装着し,ホイールを1000rpmに
て回転させ,空気吸入口11及び貫通穴における空気の
風量を測定し,その総和を比較した。測定結果を図4に
示す。
【0040】図4から分かるように,空気吸入口11を
有する場合には,試料6が最も風量が大きい。一方,上
記空気吸入口11を有しない場合には,試料16が最も
風量が大きい。即ち,フィン160をホイールキャップ
中心10から外周までの略全範囲に設けたものが最も風
量が大きい。
【0041】しかし,試料4,試料5の場合にも試料6
と略同等の風量が測定され,また,試料14,試料15
の場合にも試料16と略同等の風量が測定された。即
ち,ホイールキャップ中心10と外周縁を結ぶ直線上に
おいて,外周側半分にフィン160を設けたものは,中
心側半分にフィンを設けていなくても,風量が大きく減
少することはないことが分かる。
【0042】一方,試料2,試料3の場合には,風量は
試料6と比較して明らかに小さく,試料1と略同等であ
った。また,試料12,試料13の場合にも,風量は試
料16と比較して明らかに小さく,試料11と略同等で
あった。即ち,ホイールキャップ中心10と外周縁を結
ぶ直線上において,外周側半分にフィン160を設けて
いないものは,中心側半分にフィン160を設けていて
も,フィンの効果がなく風量は大きくならないことが分
かる。
【0043】以上の結果は,ホイールキャップの裏面側
において,中心側半分のみにフィンを設けていても風量
を大きくする効果はなく,一方,外周側半分にのみ設け
た場合には,中心から外周までの略全範囲に設けた場合
と略同等の効果があることを示している。なお,図3
(B)の試料2〜6に示すごとく,ホイールキャップ1
における中心側部位101及び外周側部位109にはフ
ィンが形成されていない。
【0044】実験例2 本例は,図5に示すごとく,ホイールキャップの裏面に
設けたフィンの枚数による,風量の変化を測定した例で
ある。上記ホイールキャップは,実験例1における試料
6のものと同形状のものを用いた。
【0045】上記ホイールキャップについて,フィンの
設置枚数を0〜35枚まで変化させ,ディスクホイール
に装着し,ホイールを1000rpmにて回転させた時
の風量を測定した。上記風量は,貫通穴及び空気吸入口
において測定し,その総和を比較した。
【0046】測定結果を図5に示す。図5から分かるよ
うに,フィンの設置枚数が20枚までは,設置枚数が増
えるほど風量は大きくなるが,20枚を超えると設置枚
数を増やしても風量は増加しない。また,設置枚数が3
0枚を超えると,逆に,設置枚数が増えるにつれ風量は
小さくなる傾向がある。
【0047】上記の結果は,ホイールキャップの裏面に
設置するフィンの枚数は,20〜30枚である場合に最
も効率的にキャップ内空間における空気循環量を増大さ
せることができることを示している。
【0048】実施形態例2 本例は,図6に示すごとく,空気排出口19を外周に向
けて開口した開口穴としたホイールキャップ1の例であ
る。即ち,上記空気排出口19は,図6(A)に示すご
とく,上記ホイールキャップ1の外周縁に切欠き形状に
形成されている。従って,図6(B)に示すごとく,上
記ホイールキャップ1をディスクホイール2に装着した
ときに,上記切欠き形状の空気排出口19とディスクホ
イール2の端部との間に間隙199が形成される。その
他は,実施形態例1と同様である。
【0049】次に,本例の作用効果につき説明する。上
記ホイールキャップ1は,最外周に空気排出口19を設
けている。そのため,キャップ内空間に吸入された空気
は,ホイールキャップ1の最外周から排出されることと
なる。従って,排気性に優れ,また,上記ディスクホイ
ール2等の全体を効率良く冷却することができる。
【0050】また,上記空気排出口19がホイールキャ
ップ1の外周縁に形成された切欠き形状であり,貫通穴
形状ではないため,上記ホイールキャップ1を成形する
際,成形樹脂が外周部において会合することがない。そ
のため,従来のホイールキャップの外周部に発生してい
た筋状異色部を発生することがなく,表面外観性が劣化
するおそれがない。
【0051】また,上記ホイールキャップ1は外周縁が
切欠き形状であるため,上記ディスクホイール2に装着
した状態において,該ディスクホイール2の端部との間
に間隙199が形成される(図6(B))。そのため,
上記間隙199に工具等を挿入することにより,上記ホ
イールキャップ1をディスクホイール2から取外す作業
が容易である。
【0052】また,上記ホイールキャップ1の空気排出
口19は,切欠き形状であり外周に向かって開口してい
る。そのため,ブレーキパッド粉等が空気と共に空気排
出口19より排出されたとき,上記ブレーキパッド粉等
は,特にホイールキャップ1の意匠面18に付着するこ
となく排出される。従って,汚れの発生しにくいホイー
ルキャップが得られる。
【0053】また,上記ホイールキャップ1は,意匠面
18に開口部を設ける必要がないため,意匠面18は平
板状にすることができる。そのため,上記ホイールキャ
ップ1の清掃作業が容易である。また,空気抵抗を表す
cd値にも優れている。以上のごとく,本例によれば,
ディスクホイールに装着した際,上記ブレーキパッド,
ディスクホイール及びホイールキャップ等の温度上昇を
防ぐことができると共に,意匠性に優れたホイールキャ
ップを得ることができる。その他,実施形態例1と同様
の作用効果を有する。
【0054】
【発明の効果】上述のごとく,本発明によれば,ディス
クホイールに装着した際,上記ディスクホイール及びホ
イールキャップ等の温度上昇を防ぐことのできるホイー
ルキャップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,ホイールキャップの裏
面の斜視図。
【図2】実施形態例1における,ホイールキャップをデ
ィスクホイールに装着した状態の図1のA−A線矢視断
面相当図。
【図3】実験例1における,ホイールキャップに設けた
フィンの説明図。
【図4】実験例1における,風量の測定結果を表す線
図。
【図5】実験例2における,風量の測定結果を表す線
図。
【図6】実施形態例2における,(A)ホイールキャッ
プ,(B)ディスクホイールに取付けた状態のホイール
キャップの斜視図。
【図7】従来例における,(A)ホイールキャップをデ
ィスクホイールに装着した状態の断面図,及び(B)ホ
イールキャップの裏面図。
【符号の説明】
1...ホイールキャップ, 11...空気吸入口, 15,16,160...フィン, 19...空気排出口, 2...ディスクホイール, 22...貫通穴, 4...空気, 5...キャップ内空間,

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクホイールに着脱可能に装着さ
    れ,外周縁に空気排出口を有するホイールキャップにお
    いて,該ホイールキャップの裏面には,ホイールキャッ
    プ中心から外周へ向かう放射状の複数のフィンを設けて
    なることを特徴とするホイールキャップ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記複数のフィン
    は,ホイールキャップ中心から外周縁まで形成されてい
    ることを特徴とするホイールキャップ。
  3. 【請求項3】 請求項1において,ホイールキャップ半
    径をRとしたとき,上記複数のフィンは,ホイールキャ
    ップ中心と外周縁を結ぶ直線上において,ホイールキャ
    ップ中心からの距離がR/2の位置から外周縁まで形成
    されていることを特徴とするホイールキャップ。
  4. 【請求項4】 請求項1において,ホイールキャップ半
    径をRとしたとき,上記複数のフィンは,ホイールキャ
    ップ中心と外周縁を結ぶ直線上において,ホイールキャ
    ップ中心からの距離が3R/4の位置から外周縁まで形
    成されていることを特徴とするホイールキャップ。
  5. 【請求項5】 請求項1において,ホイールキャップ半
    径をRとしたとき,上記複数のフィンは,ホイールキャ
    ップ中心と外周縁を結ぶ直線上において,ホイールキャ
    ップ中心からの距離がR/2の位置から3R/4の位置
    まで形成されていることを特徴とするホイールキャッ
    プ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記ホイールキャップに設けられたフィンは20〜30
    枚であることを特徴とするホイールキャップ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    ホイールキャップ半径をRとしたとき,上記複数のフィ
    ンは,ホイールキャップ中心からの距離がR/20〜R
    /10の位置までの間の中心側部位,及びホイールキャ
    ップ中心からの距離が9R/10〜19R/20の位置
    から外周縁までの間の外周側部位を除いて,形成されて
    いることを特徴とするホイールキャップ。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれか一項において,
    上記ホイールキャップは空気吸入口を環状に有している
    と共に該空気吸入口よりも中心側にはセンタープレート
    を有しており,上記空気吸入口における最内壁とホイー
    ルキャップ中心との間の内側距離Cは,上記ディスクホ
    イールをアクスルハブに固定する固定位置とディスクホ
    イール中心との間の固定距離Dよりも小さいことを特徴
    とするホイールキャップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003048403A (ja) * 2001-08-08 2003-02-18 Toyota Motor Corp 車両の車輪構造

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