JP2000025060A - 熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法Info
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- JP2000025060A JP2000025060A JP23223398A JP23223398A JP2000025060A JP 2000025060 A JP2000025060 A JP 2000025060A JP 23223398 A JP23223398 A JP 23223398A JP 23223398 A JP23223398 A JP 23223398A JP 2000025060 A JP2000025060 A JP 2000025060A
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- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 加熱時間の短い、設備の耐久性の高い、熱可
塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法を提供す
る。 【解決手段】 所望形状の熱圧成形金型１と、金型１を
載置するテーブル２と、一端４がテーブル２に接触する
鉄芯３と、鉄芯３の周囲に巻かれた誘導加熱用コイル７
と、鉄芯３と接触する可動鉄芯６と、可動鉄芯６を移動
させるエアーシリンダー７，８より成る熱可塑性樹脂発
泡体の２次成形装置及び成形方法。
塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法を提供す
る。 【解決手段】 所望形状の熱圧成形金型１と、金型１を
載置するテーブル２と、一端４がテーブル２に接触する
鉄芯３と、鉄芯３の周囲に巻かれた誘導加熱用コイル７
と、鉄芯３と接触する可動鉄芯６と、可動鉄芯６を移動
させるエアーシリンダー７，８より成る熱可塑性樹脂発
泡体の２次成形装置及び成形方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂発泡
体を２次成形する装置及び成形方法に関する。更に詳し
くは、本発明は、熱可塑性樹脂発泡体を所望形状の熱圧
成形金型に仕込み誘導加熱により金型を昇温して、該発
泡体を２次成形する成形装置及び成形方法に関する。
体を２次成形する装置及び成形方法に関する。更に詳し
くは、本発明は、熱可塑性樹脂発泡体を所望形状の熱圧
成形金型に仕込み誘導加熱により金型を昇温して、該発
泡体を２次成形する成形装置及び成形方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂発泡体の型物成形品
をつくる方法としては、一般には、発泡剤及び架橋剤を
混和した発泡性コンパウンドを密閉金型中に充填して加
熱後除圧して架橋発泡成形を行なう方法が知られてい
た。しかしながら、この方法では、製品と寸法安定性が
悪い、複雑な形状の型物をつくりにくい、歩留りが悪い
等の欠点があった。その後、架橋ポリオレフィン発泡体
シートを一対の金型の間に挿入し加圧加熱して型物を成
形する方法（特開昭５５−５５８３４号公報、特開昭５
７−１４６６３４号公報、特公昭５２−４９０２２号公
報等参照）が提案されている。
をつくる方法としては、一般には、発泡剤及び架橋剤を
混和した発泡性コンパウンドを密閉金型中に充填して加
熱後除圧して架橋発泡成形を行なう方法が知られてい
た。しかしながら、この方法では、製品と寸法安定性が
悪い、複雑な形状の型物をつくりにくい、歩留りが悪い
等の欠点があった。その後、架橋ポリオレフィン発泡体
シートを一対の金型の間に挿入し加圧加熱して型物を成
形する方法（特開昭５５−５５８３４号公報、特開昭５
７−１４６６３４号公報、特公昭５２−４９０２２号公
報等参照）が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は、プレスの熱盤又は成形金型に設けたジャケットに加
熱水蒸気を通して金型を間接的に加熱した後、水冷する
ものであり、加熱時間が長くて生産性が低く、また、加
熱冷却の繰り返しにより、熱盤又はジャケットが傷み易
い等の欠点があった。従って、本発明の目的は、上記従
来技術の問題点を解消し、加熱時間が短くて生産性が高
く、装置の耐久性の良い、熱可塑性樹脂発泡体の２次成
形装置及び成形方法を提供することにある。
は、プレスの熱盤又は成形金型に設けたジャケットに加
熱水蒸気を通して金型を間接的に加熱した後、水冷する
ものであり、加熱時間が長くて生産性が低く、また、加
熱冷却の繰り返しにより、熱盤又はジャケットが傷み易
い等の欠点があった。従って、本発明の目的は、上記従
来技術の問題点を解消し、加熱時間が短くて生産性が高
く、装置の耐久性の良い、熱可塑性樹脂発泡体の２次成
形装置及び成形方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置は、所
望形状の熱圧成形金型と、両端が該金型に近接又は接触
可能な鉄芯と、該鉄芯に巻かれた誘導加熱用コイルとよ
り成ることを特徴とする。本発明の熱可塑性樹脂発泡体
の２次成形方法は、熱可塑性樹脂発泡体を所望形状の熱
圧成形金型に仕込み、誘導加熱用コイルに電流を流して
電磁誘導作用により金型を所定の温度に昇温させて、該
発泡体を所望の形状に成形することを特徴とするもので
ある。本発明で使用する誘導加熱は、導電体である金属
製の金型に電流を誘起させ、金型自身にジュール熱を発
生させるものである。
め、本発明の熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置は、所
望形状の熱圧成形金型と、両端が該金型に近接又は接触
可能な鉄芯と、該鉄芯に巻かれた誘導加熱用コイルとよ
り成ることを特徴とする。本発明の熱可塑性樹脂発泡体
の２次成形方法は、熱可塑性樹脂発泡体を所望形状の熱
圧成形金型に仕込み、誘導加熱用コイルに電流を流して
電磁誘導作用により金型を所定の温度に昇温させて、該
発泡体を所望の形状に成形することを特徴とするもので
ある。本発明で使用する誘導加熱は、導電体である金属
製の金型に電流を誘起させ、金型自身にジュール熱を発
生させるものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。図１は誘導加熱方式による熱可塑性樹
脂発泡体の２次成形装置の概略図で、１は熱圧成形用金
型で、アルミニウム、鉄等で出来ており、ボルト、クラ
ンプ等で固定している（図示省略）。２は金型用テーブ
ルで通常絶縁体で構成され、熱圧成形用金型１をその上
に載置する。３は、鉄芯で、通常鉄板を貼り合わせたも
のであり、一端４は、テーブル２に接し、他の一端５
は、可動鉄芯６と接している。７は、誘導加熱用コイル
で、鉄芯３の周囲に巻かれている。可動鉄芯６は、金型
１の大きさに応じて、移動可能である。８はエアーシリ
ンダーで、可動鉄芯６を上下方向に移動させる。９はエ
アシリンダーで、横方向に可動鉄芯６を移動させ、可動
鉄芯６と鉄芯３の端部５とを接触させる。可動鉄芯６の
金型１に面する部分は通常絶縁体で覆われ（図示省
略）、電流が金型に流れないようにしてある。本発明に
おいて、絶縁体としては、ポリエチレン、ナイロン、テ
フロン等が使用できる。
づいて説明する。図１は誘導加熱方式による熱可塑性樹
脂発泡体の２次成形装置の概略図で、１は熱圧成形用金
型で、アルミニウム、鉄等で出来ており、ボルト、クラ
ンプ等で固定している（図示省略）。２は金型用テーブ
ルで通常絶縁体で構成され、熱圧成形用金型１をその上
に載置する。３は、鉄芯で、通常鉄板を貼り合わせたも
のであり、一端４は、テーブル２に接し、他の一端５
は、可動鉄芯６と接している。７は、誘導加熱用コイル
で、鉄芯３の周囲に巻かれている。可動鉄芯６は、金型
１の大きさに応じて、移動可能である。８はエアーシリ
ンダーで、可動鉄芯６を上下方向に移動させる。９はエ
アシリンダーで、横方向に可動鉄芯６を移動させ、可動
鉄芯６と鉄芯３の端部５とを接触させる。可動鉄芯６の
金型１に面する部分は通常絶縁体で覆われ（図示省
略）、電流が金型に流れないようにしてある。本発明に
おいて、絶縁体としては、ポリエチレン、ナイロン、テ
フロン等が使用できる。
【０００６】次に図に従って、熱可塑性樹脂発泡体の２
次成形方法について説明する。本発明において使用する
熱可塑性樹脂発泡体は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル等特に限
定されないが、加工性、弾性の面でポリエチレン発泡体
が好ましい。まず、ポリエチレン発泡体シートを熱圧成
形金型１に仕込み、ボルト等で固定してテーブル２上に
載置する。可動鉄芯６をエアシリンダー８で下に押し、
金型１に接触させる。但し、金型１が鉄製の場合は、可
動鉄芯６を接触させる必要がなく、近付けるだけで良
い。次いで、誘導加熱用コイル７に例えば、２００Ｖｘ
３００Ａ ＝ ６０ｋＶＡの電流を流し、鉄芯３及び
可動鉄芯６に磁場を生成させ、金型１にジュール熱を発
生させ、例えば、金型１を１３０℃に昇温し、１分程度
で成形できる。加熱後、金型１をテーブル２から移動し
冷却する。冷却方法としては、水槽に浸漬、シャワーリ
ング、水冷用ジャケットに挟んで冷却する方法等があ
る。エアーシリンダー８及び９は、油圧シリンダー、ス
クリュージャッキ等の移動手段に変えることができ、エ
アーシリンダーに限定されない。金型１は、ジュール熱
を生成するものであれば、アルミニウム、鉄等が適用出
来、特に限定されない。
次成形方法について説明する。本発明において使用する
熱可塑性樹脂発泡体は、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル等特に限
定されないが、加工性、弾性の面でポリエチレン発泡体
が好ましい。まず、ポリエチレン発泡体シートを熱圧成
形金型１に仕込み、ボルト等で固定してテーブル２上に
載置する。可動鉄芯６をエアシリンダー８で下に押し、
金型１に接触させる。但し、金型１が鉄製の場合は、可
動鉄芯６を接触させる必要がなく、近付けるだけで良
い。次いで、誘導加熱用コイル７に例えば、２００Ｖｘ
３００Ａ ＝ ６０ｋＶＡの電流を流し、鉄芯３及び
可動鉄芯６に磁場を生成させ、金型１にジュール熱を発
生させ、例えば、金型１を１３０℃に昇温し、１分程度
で成形できる。加熱後、金型１をテーブル２から移動し
冷却する。冷却方法としては、水槽に浸漬、シャワーリ
ング、水冷用ジャケットに挟んで冷却する方法等があ
る。エアーシリンダー８及び９は、油圧シリンダー、ス
クリュージャッキ等の移動手段に変えることができ、エ
アーシリンダーに限定されない。金型１は、ジュール熱
を生成するものであれば、アルミニウム、鉄等が適用出
来、特に限定されない。
【０００７】
【実施例】実施例１ 架橋ポリエチレン発泡体（商品名：サンペルカ Ｌ−２
５００、発泡倍率３０倍、三和化工株式会社製）２００
ｘ２００ｘ２０ｍｍを図１記載の成形装置のアルミニウ
ム製熱圧成形用金型１（２００ｘ２００ｘ１０ｍｍ）に
仕込み、誘導加熱用コイル７に６０ＫＶＡの電流を流
し、誘導加熱により金型１を１３０℃に昇温させ、１分
間加熱後、金型１を水槽に浸漬し、冷却後、金型１と同
じサイズの成形品を取り出した。 実施例２ 架橋ポリエチレン発泡体を商品名：サンペルカ Ｌ−１
４００、発泡倍率１４倍、三和化工株式会社製に変え、
実施例１と同じ装置及び条件で加熱、冷却した結果、加
熱時間１分間で金型１と同じサイズの成形品が得られ
た。 比較例１ 実施例１と同じ架橋ポリエチレン発泡体を、実施例１と
同じサイズを有する加熱冷却用ジャケットを備えた金型
に仕込み、加熱水蒸気で１３０℃で１分間加熱、冷却後
取り出したが、ほとんど成形できていなかった。徐々に
加熱時間を長くしてテストをした結果、加熱時間２０分
間で、金型１と同じサイズの成形品を得ることができ
た。 比較例２ 実施例２と同じ発泡体を比較例１と同じジャケット式の
金型に仕込んで成形した結果、加熱時間２０分間以上
で、金型のサイズと同じ成形品を得ることができた。
５００、発泡倍率３０倍、三和化工株式会社製）２００
ｘ２００ｘ２０ｍｍを図１記載の成形装置のアルミニウ
ム製熱圧成形用金型１（２００ｘ２００ｘ１０ｍｍ）に
仕込み、誘導加熱用コイル７に６０ＫＶＡの電流を流
し、誘導加熱により金型１を１３０℃に昇温させ、１分
間加熱後、金型１を水槽に浸漬し、冷却後、金型１と同
じサイズの成形品を取り出した。 実施例２ 架橋ポリエチレン発泡体を商品名：サンペルカ Ｌ−１
４００、発泡倍率１４倍、三和化工株式会社製に変え、
実施例１と同じ装置及び条件で加熱、冷却した結果、加
熱時間１分間で金型１と同じサイズの成形品が得られ
た。 比較例１ 実施例１と同じ架橋ポリエチレン発泡体を、実施例１と
同じサイズを有する加熱冷却用ジャケットを備えた金型
に仕込み、加熱水蒸気で１３０℃で１分間加熱、冷却後
取り出したが、ほとんど成形できていなかった。徐々に
加熱時間を長くしてテストをした結果、加熱時間２０分
間で、金型１と同じサイズの成形品を得ることができ
た。 比較例２ 実施例２と同じ発泡体を比較例１と同じジャケット式の
金型に仕込んで成形した結果、加熱時間２０分間以上
で、金型のサイズと同じ成形品を得ることができた。
【０００８】
【発明の効果】上述の様に、本発明の成形装置及び成形
方法は、商用周波数（５０／６０Ｈｚ）による誘導加熱
の発熱原理に基づき、電磁誘導作用により、直接金型自
体をジュール発熱させ、金型全体にわたって温度を均一
にする理想的な加熱方式で、加熱時間が蒸気加熱に較べ
て極端に短く、生産性が大幅に良くなり、省エネルギー
で、設備の耐久性が良く、長期間に渡って修理の必要が
ない。本発明の装置及び成形方法によれば、ヘアーカー
ラー、水泳用ビート板、健康用品、フロアマット等多種
類の成形に好適である。
方法は、商用周波数（５０／６０Ｈｚ）による誘導加熱
の発熱原理に基づき、電磁誘導作用により、直接金型自
体をジュール発熱させ、金型全体にわたって温度を均一
にする理想的な加熱方式で、加熱時間が蒸気加熱に較べ
て極端に短く、生産性が大幅に良くなり、省エネルギー
で、設備の耐久性が良く、長期間に渡って修理の必要が
ない。本発明の装置及び成形方法によれば、ヘアーカー
ラー、水泳用ビート板、健康用品、フロアマット等多種
類の成形に好適である。
【図１】本発明の熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置の
概略図である。
概略図である。
１ 熱圧成形用金型 ２ テーブル ３ 鉄芯 ４ 鉄芯３の一端 ５ 鉄芯３の他の一端 ６ 可動鉄芯 ７ 誘導加熱用コイル ８ エアーシリンダー ９ エアーシリンダー
Claims (2)
- 【請求項１】 所望形状の熱圧成形金型と、両端が該金
型に近接又は接触可能な鉄芯と、該鉄芯に巻かれた誘導
加熱用コイルとより成る熱可塑性樹脂発泡体の２次成形
装置。 - 【請求項２】 熱可塑性樹脂発泡体を所望形状の熱圧成
形金型に仕込み、誘導加熱用コイルに電流を流して電磁
誘導作用により金型を所定の温度に昇温させて、該発泡
体を所望の形状に成形する熱可塑性樹脂発泡体の２次成
形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23223398A JP2000025060A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23223398A JP2000025060A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000025060A true JP2000025060A (ja) | 2000-01-25 |
Family
ID=16936070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23223398A Pending JP2000025060A (ja) | 1998-07-14 | 1998-07-14 | 熱可塑性樹脂発泡体の２次成形装置及び成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000025060A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11225047B2 (en) | 2017-03-15 | 2022-01-18 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Skin-foam-substrate structure via induction heating |
-
1998
- 1998-07-14 JP JP23223398A patent/JP2000025060A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11225047B2 (en) | 2017-03-15 | 2022-01-18 | International Automotive Components Group North America, Inc. | Skin-foam-substrate structure via induction heating |
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