JP2000024699A - 汚泥の固化処理装置 - Google Patents

汚泥の固化処理装置

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JP2000024699A JP10197396A JP19739698A JP2000024699A JP 2000024699 A JP2000024699 A JP 2000024699A JP 10197396 A JP10197396 A JP 10197396A JP 19739698 A JP19739698 A JP 19739698A JP 2000024699 A JP2000024699 A JP 2000024699A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の構成を簡単なものとし、処理能力を確
保しながら汚泥の排出を容易に行うことができるととも
に、製造コストの低減を達成することができる汚泥の固
化処理装置を提供する。 【解決手段】 円筒状の回転ドラム13は回転可能に設
けられ、その前部には汚泥供給筒18及び脱水剤供給筒
を介して、ホッパー状をなす汚泥供給部20及び脱水剤
供給部が接続されている。円錐台形状の排出ドラム24
は、大径の前端面と回転ドラム13の後端面とを溶接接
合することによって、回転ドラム13と一体的に連結さ
れている。そして、回転ドラム13で生成された汚泥固
化物は、排出ドラム24を介して排出口27から外部へ
と排出されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば下水汚泥
を脱水して肥料等に再利用するために用いられる汚泥の
固化処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、各種産業で排出される有機物
汚泥、無機物汚泥等の汚泥は、汚泥の固化処理装置によ
って乾燥固化された後、肥料、地盤材料等に再利用され
るかあるいは廃棄処理されている。従来、この汚泥の固
化処理装置は、例えば汚泥を供給する汚泥供給部と、脱
水剤を供給する脱水剤供給部とを有し、各供給部から供
給された汚泥及び脱水剤は、固化処理部としての回転ド
ラム内で混合及び攪拌されるようになっている。
【0003】そして、回転ドラム内において、汚泥が脱
水され汚泥固化物が生成されるとともに、この汚泥固化
物は、排出部に設けられたスクリューによって固化処理
部内から移送され、排出口から排出されるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の汚泥
の固化処理装置において、回転ドラムと排出部とは別体
として構成されており、回転ドラムを回転するためのモ
ータと、排出部のスクリューを回転するためのモータの
少なくとも2つのモータを設けなければならない。この
ため、装置全体が大型なものとなるとともに、装置の部
品構成が複雑なものとなり、製造コストの上昇を招くと
いう問題があった。また、汚泥の排出にスクリューを用
いたことから、この汚泥がスクリューに付着し、これが
原因となって詰まり、装置の故障等による処理能力の低
下が起こるという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、装置の構成を簡単なものとし、処理能力
を確保しながら汚泥の排出を容易に行うことができると
ともに、製造コストの低減を達成することができる汚泥
の固化処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の汚泥の固化処理装置の発明は、
汚泥及びその汚泥を脱水する脱水剤を供給するための供
給部と、筒体を回転可能に構成するとともに、内周面に
送り羽根を設け、前記供給部から供給された汚泥と脱水
剤を回転しながら混合して汚泥を脱水剤により脱水して
固化物を形成し、かつ移動させるための固化処理部と、
その固化処理部に連結された筒体により構成するととも
に、内周面に送り羽根を設け、固化処理部と一体的に回
転して固化物を排出するための排出部とを備えたもので
ある。
【0007】請求項2に記載の汚泥の固化処理装置の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記固化処理部
にエアブロー装置を接続し、そのエアブロー装置からエ
アを固化処理部に供給し、そのエアが排出部から排出さ
れるように構成したものである。
【0008】請求項3に記載の汚泥の固化処理装置の発
明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前
記脱水剤として生石灰を用いるとともに、固化処理部に
炭酸ガス供給装置を接続し、生石灰と炭酸ガスを反応さ
せて加熱するように構成したものである。
【0009】請求項4に記載の汚泥の固化処理装置の発
明は、請求項1に記載の発明において、前記排出部に、
回転可能でかつ内周面に送り羽根を設けた筒体を有する
第2固化処理部を接続し、脱水剤として生石灰を用いる
とともに、第2固化処理部に炭酸ガス供給装置を接続
し、生石灰と炭酸ガスを反応させて加熱するように構成
したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図1〜図5に基づいて詳細に説明す
る。
【0011】図1及び図2に示すように、基台11は四
角板状に形成されるとともに、その上面中央には前後に
各一対ずつの支持輪12が設けられている。図1、図2
及び図5に示すように、固化処理部としての回転ドラム
13は前端壁14を有する円筒状に形成され、前端壁1
4には貫通孔14aが形成されている。円板状の接続板
15は、その後部が回転ドラム13の貫通孔14aに嵌
め込まれ、前端壁14との間で相対回転可能となってい
る。この回転ドラム13は、前記支持輪12に支持され
た状態で、モータ16により図示されないベルトを介し
て、通常、図2に矢印で示した方向、すなわち時計方向
へ回転可能になっている。また、この回転ドラム13
は、モータ16によって図2に矢印で示す方向と反対側
の方向、すなわち反時計方向へも回転可能になってい
る。
【0012】円筒状に形成された汚泥供給筒18及び脱
水剤供給筒19は、基台11前部の上方に横並びで位置
するように、基枠17に支持されている。これら汚泥供
給筒18及び脱水剤供給筒19は、その内部に図示され
ないスクリュー等の供給手段を備えるとともに、各々の
一端が回転ドラム13の接続板15に支持されて回転ド
ラム13内に開口している。
【0013】汚泥供給部20はホッパー状をなし、上端
部が汚泥投入口20aとなり、下端部が汚泥供給筒18
のほぼ中央上部に開口されている。脱水剤供給部21は
ホッパー状をなし、上端が脱水剤投入口21aとなり、
下端部が脱水剤供給筒19のほぼ中央上部に開口されて
いる。
【0014】炭酸ガス供給装置22は基台11上面の前
部に設置され、配管22aの一端が炭酸ガス供給装置2
2に接続されるとともに、他端が回転ドラム13の接続
板15に支持されて回転ドラム13内に開口している。
エアブロー装置23は、基台11上面の側部に設置さ
れ、配管23aの一端がエアブロー装置23に接続され
るとともに、他端が回転ドラム13の接続板15に支持
されて回転ドラム13内に開口している。
【0015】前記汚泥投入口20aから供給された汚泥
及び脱水剤投入口21aから供給された脱水剤は、それ
ぞれの供給筒18,19内へと送り込まれ、各供給筒1
8,19内の供給手段によって、回転ドラム13内へと
供給されるようになっている。また、炭酸ガス供給装置
22及びエアブロー装置23から送り込まれたエア及び
炭酸ガスは、各配管22a,23aから接続板15を介
して回転ドラム13内へと直接送り込まれるようになっ
ている。
【0016】図1及び図3に示すように、排出部として
の排出ドラム24は円錐台形状の筒状体をなし、大径の
前端面と回転ドラム13の後端面とを溶接接合すること
によって、回転ドラム13と一体的に連結されている。
排出塔25は、ほぼ四角箱状に形成され、前面に円孔2
6が貫設されるとともに、下面に四角孔形状をなす排出
口27が設けられている。この排出塔25は、排出ドラ
ム24の後端面が円孔26内に挿入された状態で、基台
11に立設された左右二対の支持脚28によって支持さ
れている。断面逆L字状をなす排気ダクト29は、排出
塔25の上端に接続されている。
【0017】図4及び図5に示すように、板状をなす複
数の混合用送り羽根30は、回転ドラム13の軸線方向
において、その前端が後端よりも回転ドラム13の回転
方向の進行側に位置するように、傾斜した状態で回転ド
ラム13の内周面に溶接接合されている。隣接する混合
用送り羽根30の間隔は、回転ドラム13の前面側にお
いて長く、後面側において短くなるように構成されてい
る。各混合用送り羽根30は、回転ドラム13の回転に
伴って、回転ドラム13前部より供給された汚泥、脱水
剤及び炭酸ガスを混合し、脱水して汚泥固化物を生成す
るとともに、その汚泥固化物を排出ドラム24へと送る
ようになっている。
【0018】一対の排出用送り羽根31は、断面円弧状
に形成されるとともに、排出ドラム24の内周面に溶接
接合されている。各排出用送り羽根31は、排出ドラム
24内へと移動された汚泥固化物を、排出塔25内へと
送り込むようになっている。そして、図1に示すよう
に、排出塔25内へと送られた汚泥固化物は、排出口2
7から外部へと排出されるとともに、図中に2点鎖線で
示すコンベア32等の移送手段によって所定場所へ移送
されるようになっている。
【0019】前記汚泥は、通常85〜95重量%の水を
含有し、汚泥中の水を脱水するための脱水剤として、本
実施形態においては生石灰が用いられる。生石灰は、汚
泥と混合した際、汚泥中の水と以下に示すような反応式
(1)に従って反応する。 CaO+H2 O → Ca(OH)2 ・・・(1) 汚泥は、このとき生ずる反応熱によって水が蒸発され、
乾燥される。この脱水剤の添加量としては、汚泥に対し
て、5〜25容量%添加することが好ましい。添加量が
5容量%よりも少ない場合には、所望とする脱水効果が
得られず、25容量%よりも多い場合には、脱水効果は
変わらず反応しなかった脱水剤が余剰分として排出さ
れ、処理コストの上昇を招くことになる。
【0020】上記脱水によって得られた汚泥固化物は、
含水率が50〜60%とされる。汚泥固化物中に含有さ
れる未反応の生石灰は、炭酸ガス供給装置22より送り
込まれた炭酸ガスと以下に示すような反応式(2)に従
って反応する。 CaO+CO2 → CaCO3 ・・・(2) 汚泥固化物は、この反応によって生ずる反応熱によって
乾燥が促進され、含水率が37〜45%となるまで脱水
され、固化される。
【0021】前記生石灰による脱水後の汚泥固化物のp
Hは12前後であり、生成された汚泥固化物はアルカリ
性を示す。この汚泥固化物は、炭酸ガスと以下に示すよ
うな反応式(3)に従って反応する。 Ca(OH)2 +CO2 → CaCO3 +H2 O ・・・(3) 汚泥固化物は、この反応によってpHが8〜9となり、
弱アルカリ性を示す。また、上記反応によって生じた炭
酸カルシウムは、回転ドラム13の内部が高温に保持さ
れていることから、さらに炭酸ガスと以下に示すような
反応式(4)に従って反応する。 CaCO3 +CO2 +H2 O → Ca(HCO3 2 ・・・(4) このときの汚泥固化物のpHは7.5〜8.5となり、
汚泥固化物は、ほぼ中性を示す。
【0022】通常、汚泥固化物がほぼ中性となるまでに
かかる所要時間は、10〜14日であるが、本実施形態
によれば、ほぼ半日〜1日で処理が行われる。加えて、
ほぼ中性に保持された汚泥固化物は、微生物の発生が防
止され、悪臭を防止される。そして、乾燥固化された汚
泥固化物は、図示されない破砕機によって破砕され、特
殊肥料、地盤材料等として使用される。
【0023】第1実施形態の汚泥の固化処理装置の作用
について以下に記載する。さて、汚泥の固化処理を行う
際には、まず、図1に示すように、汚泥投入口20a及
び脱水剤投入口21aより汚泥及び生石灰が投入され
る。投入された汚泥及び脱水剤は、各供給筒18,19
内において図示されないスクリュー等により回転ドラム
13内へと送り込まれる。このとき、炭酸ガス供給装置
22及びエアブロー装置23から送り込まれた炭酸ガス
及びエアは、各配管22a,23aから接続板15を介
して回転ドラム13内へ送り込まれる。
【0024】次いで、汚泥、生石灰及び炭酸ガスは、回
転ドラム13内において各混合用送り羽根30によって
混合、攪拌され、互いに反応し、反応熱を生ずる。そし
て、反応熱によって汚泥は乾燥、固化され、汚泥固化物
が生成される。このとき、回転ドラム13内において、
前方の隣接する各混合用送り羽根30の間隔が広くなる
ように設けられていることから、脱水に充分な反応熱が
生ずるように、汚泥、生石灰及び炭酸ガスは、ゆっくり
と混合、攪拌される。
【0025】また、大量の汚泥を投入した場合等には、
回転ドラム13をこれまでとは逆方向へ回転させること
で滞留時間が長くなるように調整し、脱水に充分な反応
熱が生ずるまで汚泥は回転ドラム13の内部前方位置に
保持される。そして、所定温度の反応熱を生ずるように
滞留時間を調整された汚泥は、混合用送り羽根30によ
って回転ドラム13後方へと移動される。
【0026】回転ドラム13後方へ移動された汚泥固化
物は、各混合用送り羽根30によってさらに混合、攪拌
されながら、排出ドラム24へと移動される。これによ
り、汚泥固化物は、乾燥、固化が促進されるとともに、
そのpHがほぼ中性となるように調整される。このと
き、エアブロー装置23から送り込まれるエアによっ
て、汚泥固化物の排出ドラム24への移動が促進される
と同時に、脱水によって生じる水蒸気が排出ドラム24
へと送られる。
【0027】続いて、排出ドラム24内において汚泥固
化物は、一対の排出用送り羽根31によって排出塔25
内へと移動される。そして、排出塔25の排出口27か
ら排出された汚泥固化物は、コンベア32によって所定
場所へ移動された後、図示されない破砕機によって破砕
され、特殊肥料、地盤材料等として使用される。また、
脱水によって生じる水蒸気、未反応の炭酸ガス等の気体
は、エアブロー装置23から送られたエアとともに、排
出塔25上部に設けられた排気ダクト29から外部へ排
気される。
【0028】前記第1実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置によれば、回転
ドラム13と排出ドラム24とを溶接接合することによ
って一体化したことから、装置の構成を簡単なものと
し、部品点数を削減することによって製造コストの低減
を達成することができる。加えて、従来例のように排出
にスクリュー等を用いず、排出用の送り羽根を使用し、
排出手段の構成を簡便なものとすることで、汚泥の付着
による詰まり等を減少させたことから、処理能力を確保
しながら汚泥の排出を容易に行うことができる。
【0029】・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置に
よれば、エアブロー装置23を接続し、エアを回転ドラ
ム13に供給するとともに、排出塔25に取着された排
出ノズルより排出されるように構成されている。このた
め、汚泥を脱水する際に生ずる水蒸気を容易かつ効果的
に装置外部へと排出することができるとともに、回転ド
ラム13内部における汚泥固化物の移動を確実に行うこ
とができる。
【0030】・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置に
よれば、脱水剤として生石灰を用いるとともに、炭酸ガ
ス供給装置22を接続し、生石灰と炭酸ガスとが反応す
るように構成したことから、汚泥の脱水をより効果的な
ものとし、汚泥固化物の固化を促進させることができ
る。
【0031】・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置に
よれば、図2において、回転ドラム13は時計方向又は
反時計方向へ回転できるように構成されていることか
ら、回転ドラム13内における汚泥と脱水剤との反応時
間を調整することができ、汚泥の脱水をより確実かつ効
果的なものとすることができる。
【0032】・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置に
よれば、回転ドラム13前方の内周面に接合された混合
用羽根は、隣接する羽根の間隔が長くなるように構成さ
れていることから、回転ドラム13内において汚泥と脱
水剤とを確実に反応させることができる ・ 第1実施形態の汚泥の固化処理装置によれば、炭酸
ガスと汚泥とを連続的に反応させ、汚泥固化物のpHを
ほぼ中性としたことから、得られた汚泥固化物を塩酸等
の薬品によって中和する必要がなく、汚泥固化物の廃
棄、再利用等の処理を容易に行うことができる (第2実施形態)以下、この発明の第2実施形態を、図
6に基づいて詳細に説明する。なお、この第2実施形態
においては、前記第1実施形態と異なる点を中心に説明
する。
【0033】図6に示すように、第2実施形態の汚泥の
固化処理装置は、2つの汚泥の固化処理装置を、接続手
段としてのコンベア32で接続することによって構成さ
れている。
【0034】すなわち、第1固化処理部としての第1回
転ドラム41は、その長さが第1実施形態のものと比較
して短くなるように形成されるとともに、炭酸ガス供給
装置22が省略されて構成されている。
【0035】第2固化処理部としての第2回転ドラム4
2は、その長さが第1回転ドラム41よりも短くなるよ
うに形成されるとともに、接続板15には炭酸ガス供給
装置22の配管22aが接続され、その先端が第2回転
ドラム42内に開口されている。円筒状に形成された汚
泥固化物供給筒43は、基台11前部の上方に横置きに
位置するように基枠17に支持され、その内部に図示さ
れないスクリュー等の供給手段を備えている。汚泥固化
物供給筒43の後端は第2回転ドラム42の接続板15
に接続され、第2回転ドラム42内に開口されている。
【0036】汚泥固化物供給部44はホッパー状をな
し、上端部が汚泥固化物投入口44aとなり、下端部が
汚泥固化物供給筒43のほぼ中央上部に開口されてい
る。そして、第1回転ドラム41から排出された汚泥固
化物は、コンベア32によって汚泥固化物投入口44a
まで運ばれた後、汚泥固化物供給筒43を介し第2回転
ドラム42内へと供給されるようになっている。
【0037】さて、第2実施形態の汚泥の固化処理装置
を用いて汚泥の固化処理を行う際には、まず、第1回転
ドラム41内において、主として前記反応式(1)に基
づき1度目の汚泥の脱水が行われる。このとき生成され
た汚泥固化物は、排出口27から排出された後、コンベ
ア32によって汚泥固化物投入口44aまで運ばれる。
【0038】次いで、汚泥固化物は、汚泥固化物供給筒
43を介し第2回転ドラム42内へと送り込まれる。第
2回転ドラム42内において、汚泥固化物は、炭酸ガス
供給装置22から供給された炭酸ガスと混合、攪拌され
る。そして、主として前記反応式(2)に基づき連続し
て2度の脱水が行われた汚泥固化物は、排出ドラム24
内を通り、排出塔25を介して排出口27から排出され
る。
【0039】従って、第2実施形態の汚泥の固化処理装
置によれば、第1回転ドラム41において脱水され、排
出された汚泥固化物を、第2回転ドラム42内において
炭酸ガスと混合し、攪拌するといった連続して2度の脱
水を行うように構成されている。このため、第1回転ド
ラム41内において、生石灰が汚泥を脱水する前に、炭
酸ガスと反応することを防止することができるため、汚
泥の脱水及び固化の効率を向上させ、生石灰及び炭酸ガ
スの使用量を抑制し、ランニングコストの低減を容易に
達成することができる。
【0040】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 第1実施形態において、炭酸ガス供給装置22と配
管22a及びエアブロー装置23と配管23aの少なく
とも一方を省略すること。
【0041】このように構成した場合においても、所要
の汚泥を固化する効果を得ることができるとともに、汚
泥の固化処理装置の構成を簡易なものとし、装置の小型
化及び製造コストの低減を図ることができる。
【0042】・ 第2実施形態において、第2回転ドラ
ム42にエアブロー装置23、配管23aを接続した
り、第2回転ドラム42側にも脱水剤供給部21、脱水
剤供給筒19を設けたりすること。
【0043】このようにエアブロー装置23を接続した
場合、第2回転ドラム42内の水蒸気及び残留する炭酸
ガスを容易かつ効果的に第2回転ドラム42外へと排出
することができるとともに、汚泥固化物の移動を確実に
行うことができる。また、脱水剤供給部21を設けた場
合には、第2回転ドラム42内における汚泥の脱水を確
実かつ効果的に行うことができる。
【0044】・ 第2実施形態において、接続手段とし
て、例えばスクリュー等を用いること。 ・ 第1及び第2実施形態において、脱水剤として生石
灰の他に炭酸カルシウム、塩化カルシウム、塩化マグネ
シウム、硫酸マグネシウム等を用いるとともに、これら
の内の一種又は二種以上を混合することによって脱水剤
とすること。
【0045】このように構成した場合、例えば、脱水剤
として生石灰と炭酸カルシウムとを混合したものを用い
た場合、汚泥固化物のpHをさらに効率よく中性に保持
することができる。
【0046】・ 第1及び第2実施形態において、汚泥
及び脱水剤を供給した後、所定時間だけ回転ドラム13
を、図2において反時計方向へ回転させ、汚泥固化物を
回転ドラム13内に滞留させること。あるいは、モータ
16を調整し、回転ドラム13の回転数を低くすること
によって、汚泥固化物を回転ドラム13内に滞留させる
こと。
【0047】このように構成した場合、回転ドラム13
内において、汚泥及び脱水剤は排出ドラム24方向へ移
動されず、その場で混合及び攪拌される。このため、未
反応のまま排出ドラム24方向へ移動される生石灰を減
少させることができる。そして、汚泥の脱水効率を向上
させ、生石灰の使用量を抑制することができる。
【0048】また、汚泥の滞留時間を変えることによっ
て、前記反応式(3)、(4)を確実に進行させ、汚泥
固化物のpHをほぼ中性とすることができる。 ・ 第1及び第2実施形態において、エアブロー装置2
3に例えばヒータ等を取付け、回転ドラム13内に送り
込まれるエアを熱風とすること。
【0049】このように構成した場合、汚泥の処理時間
の短縮化を図ることができる。さらに、前記実施形態よ
り把握できる技術的思想について以下に記載する。 ・ 前記生石灰の添加量を汚泥に対して、5〜25容量
%とした請求項3又は請求項4に記載の汚泥の固化処理
装置。
【0050】このように構成した場合、脱水剤の使用量
を抑制するとともに、適量の脱水剤を加えることによっ
て、汚泥の脱水を効率よく行うことができる。 ・ 前記固化処理部の回転方向又は回転数の変化によっ
て、汚泥固化物のpHがほぼ中性となるように滞留時間
を調整した請求項3又は請求項4に記載の汚泥の固化処
理装置。
【0051】このように構成した場合、固化処理部の回
転方向又は回転数を変化させるだけで汚泥の滞留時間を
変え、pHを調整することができ、汚泥固化物をほぼ中
性としたことから例えば、肥料、地盤材料等に再利用で
きる汚泥固化物を提供することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
汚泥の固化処理装置によれば、装置の構成を簡単なもの
とし、処理能力を確保しながら汚泥の排出を容易に行う
ことができるとともに、製造コストの低減を達成するこ
とができる。
【0053】請求項2に記載の発明の汚泥の固化処理装
置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、汚
泥の脱水によって生じる水蒸気を容易かつ効果的に装置
外部へと排出することができるとともに、固化処理部の
内部における汚泥固化物の移動を確実に行うことができ
る。
【0054】請求項3に記載の発明の汚泥の固化処理装
置によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果
に加えて、汚泥の脱水をより効果的なものとし、汚泥固
化物の固化を促進させることができる。
【0055】請求項4に記載の発明の汚泥の固化処理装
置によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、汚
泥の脱水及び固化の効率を向上させ、生石灰及び炭酸ガ
スの使用量を抑制し、ランニングコストの低減を容易に
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の汚泥の固化処理装置を示す正
面図。
【図2】 汚泥の固化処理装置を前方から見た状態を示
す側面図。
【図3】 汚泥の固化処理装置を後方から見た状態を示
す側面図。
【図4】 回転ドラムを示す側断面図。
【図5】 回転ドラムを示す平断面図。
【図6】 第2実施形態の汚泥の固化処理装置を示す正
面図。
【符号の説明】
13…固化処理部としての回転ドラム、20…汚泥供給
部、21…脱水剤供給部、22…炭酸ガス供給装置、2
3…エアブロー装置、24…排出部としての排出ドラ
ム、25…排出部としての排出塔、30…混合用送り羽
根、31…排出用送り羽根、41…固化処理部としての
第1回転ドラム、42…第2固化処理部としての第2回
転ドラム。
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月21日(1999.4.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の汚泥の固化処理装置の発明は、
汚泥及びその汚泥を脱水する脱水剤を供給するための供
給部と、筒体を回転可能に構成し、同筒体の内周面には
複数の混合用送り羽根を設けるとともに、隣接する混合
用送り羽根の間隔を前記供給部から汚泥が送り込まれる
筒体の前面側において長くなるように且つ後面側におい
ては短くなるように構成し、前記供給部から供給された
汚泥と脱水剤を回転しながら混合して汚泥を脱水剤によ
り脱水して固化物を形成し、かつ移動させるための固化
処理部と、その固化処理部に連結された筒体により構成
するとともに、内周面に送り羽根を設け、固化処理部と
一体的に回転して固化物を排出するための排出部とを備
えたものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
汚泥の固化処理装置によれば、装置の構成を簡単なもの
とし、処理能力を確保しながら汚泥の排出を容易に行う
ことができるとともに、製造コストの低減を達成するこ
とができ、さらには固化処理部内において汚泥と脱水剤
とを確実に反応させることができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月28日(1999.7.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の汚泥の固化処理装置の発明は、
汚泥及びその汚泥を脱水する脱水剤を供給するための供
給部と、筒体を回転可能に構成し、同筒体の内周面には
複数の混合用送り羽根を設けるとともに、筒体の進行方
向において隣接する混合用送り羽根の間隔を前記供給部
から汚泥が送り込まれる筒体の前面側において長くなる
ように且つ後面側においては短くなるように構成し、前
記供給部から供給された汚泥と脱水剤を回転しながら混
合して汚泥を脱水剤により脱水して固化物を形成し、か
つ移動させるための固化処理部と、その固化処理部に連
結された筒体により構成するとともに、内周面に送り羽
根を設け、固化処理部と一体的に回転して固化物を排出
するための排出部とを備えたものである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥及びその汚泥を脱水する脱水剤を供
    給するための供給部と、 筒体を回転可能に構成するとともに、内周面に送り羽根
    を設け、前記供給部から供給された汚泥と脱水剤を回転
    しながら混合して汚泥を脱水剤により脱水して固化物を
    形成し、かつ移動させるための固化処理部と、 その固化処理部に連結された筒体により構成するととも
    に、内周面に送り羽根を設け、固化処理部と一体的に回
    転して固化物を排出するための排出部とを備えた汚泥の
    固化処理装置。
  2. 【請求項2】 前記固化処理部にエアブロー装置を接続
    し、そのエアブロー装置からエアを固化処理部に供給
    し、そのエアが排出部から排出されるように構成した請
    求項1に記載の汚泥の固化処理装置。
  3. 【請求項3】 前記脱水剤として生石灰を用いるととも
    に、固化処理部に炭酸ガス供給装置を接続し、生石灰と
    炭酸ガスを反応させて加熱するように構成した請求項1
    又は請求項2に記載の汚泥の固化処理装置。
  4. 【請求項4】 前記排出部に、回転可能でかつ内周面に
    送り羽根を設けた筒体を有する第2固化処理部を接続
    し、脱水剤として生石灰を用いるとともに、第2固化処
    理部に炭酸ガス供給装置を接続し、生石灰と炭酸ガスを
    反応させて加熱するように構成した請求項1に記載の汚
    泥の固化処理装置。
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