JP2000024260A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2000024260A
JP2000024260A JP11184820A JP18482099A JP2000024260A JP 2000024260 A JP2000024260 A JP 2000024260A JP 11184820 A JP11184820 A JP 11184820A JP 18482099 A JP18482099 A JP 18482099A JP 2000024260 A JP2000024260 A JP 2000024260A
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JP
Japan
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frame
plate
ball
dish
tray
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JP11184820A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾球遊技機の前面に設けられる貯留皿に色彩
変化を付与することが可能な弾球遊技機を提供する。 【構成】 余剰玉受皿20を、景品玉を貯留する貯留部
が形成された皿体23と、該皿体23を収納支持する主
構成枠体としての枠体22及び取付基板21と、該主構
成枠体としての枠体22及び取付基板21に装着される
カバー体24、25と、をそれぞれ別体に成形して組付
構成すると共に、皿体23に形成された被着座面63を
枠体22に形成された着座面55に当接させて収納支持
するように構成したので、皿体23と主構成枠体として
の枠体22及び取付基板21とカバー体24、25とを
それぞれ異なる色彩の合成樹脂で成形することにより、
余剰玉受皿20に色彩変化を与えることができると共
に、枠体22と皿体23との組み付け精度がよく、組み
付け作業が行い易くなると共に、長期間に亘ってその精
度を保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、払い出された景品
玉を貯留する貯留皿を備えた弾球遊技機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ玉を使用して遊技を行う
弾球遊技機の前面には、払い出された景品玉を貯留する
貯留皿、例えば、払い出された景品玉を貯留し且つ発射
位置に打球を供給する打球供給皿が景品玉で満杯となっ
たときに溢れた余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿が設
けられていた。この余剰玉受皿は、例えば、特公昭62
−16661号に示されるように、貯留部を有する主要
構成部と該主要構成部の下部前方から底面を覆う補助構
成部とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、余剰玉受皿
は、弾球遊技機の前面に設けられるものであるので、弾
球遊技機の印象を特徴付ける重要な構成部材であり、こ
のため、近年あざやかな色彩を有する合成樹脂で成形し
て遊技者の注意を引き付ける傾向にある。しかし、その
ようなあざやかな色彩を使用しても、上記した従来の打
球供給皿及び余剰玉受皿においては、貯留部を含む貯留
皿の主要構成部が一体的に形成されているので、貯留皿
の上面が全体として同一色となり、これらに色彩変化を
与えることができなかった。本発明は、上記した事情に
鑑みなされたもので、その目的とするところは、前面に
設けられる貯留皿に色彩変化を付与することが可能な弾
球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、払い出された景品玉を貯留
する貯留皿を備えた弾球遊技機において、前記貯留皿
は、景品玉を貯留する貯留部が形成された皿体と、該皿
体を収納支持する主構成枠体と、該主構成枠体に装着さ
れるカバー体と、をそれぞれ別体に成形して組付構成す
ると共に、前記皿体に形成された被着座面を前記主構成
枠体に形成された着座面に当接させて収納支持したこと
を特徴とするものである。
【0005】
【作用】貯留皿が、景品玉を貯留する貯留部が形成され
た皿体と、該皿体を収納支持する主構成枠体と、該主構
成枠体に装着されるカバー体と、をそれぞれ別体に成形
して組付構成されているので、皿体と主構成枠体とカバ
ー体とをそれぞれ異なる色彩の合成樹脂で成形すること
により、貯留皿に色彩変化を与えることができる。ま
た、それぞれに異なる色彩のものを多種類用意し、それ
らを組合せることにより、色彩的にバラエティのある貯
留皿を提供することができる。更に、皿体と主構成枠体
との組み付けにおいて、皿体に形成された被着座面を主
構成枠体に形成された着座面に当接させて収納支持する
ようにしたので、これらの相互の組み付け精度がよくな
り、組み付け作業が行い易くなると共に、長期間に亘っ
てその精度を保持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図10を参照して、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の全体の構
成について説明する。図10は、パチンコ遊技機1の正
面図である。図において、パチンコ遊技機1の額縁状に
形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉板5とが一側
(左側)を軸として開閉自在に設けられている。ガラス
扉枠4の後方には、遊技盤10が配置され、前面扉板5
の前面には、打球供給皿6が取り付けられている。な
お、本実施形態における扉保持枠4は、従来のようにク
ロムメッキではなく、金色メッキが施され、より高級感
を与えていると共に、パチンコ遊技場内の照明を反射し
て装飾効果を高めている。また、従来とは、異なる印象
を与えるために、扉保持枠3(ガラス扉枠4を含めても
良い)に上記金色メッキ以外の着色処理を施しても良
い。
【0007】前記前面扉枠5の表面に設けられる打球供
給皿6は、払い出された景品玉を貯留し且つ打球として
発射位置に1個ずつ供給するものであり、その上流側内
部に遊技に関連する効果音を発生するスピーカ7を内蔵
している。一方、前記前面枠2の下方には、打球を発射
する際に操作する操作ハンドル8と、前記打球供給皿6
に貯留しきれない余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿2
0とが取り付けられている。操作ハンドル8は、前面枠
2の表面に固着されるハンドルセット板9に設けられ、
このハンドルセット板9と余剰玉受皿20と前記打球供
給皿6とは、それぞれの継ぎ目を分かりずらくして全体
として一体感のある印象を与えるようになっている。ま
た、余剰玉受皿20は、本実施形態の要部を構成するも
のであるが、その詳細な説明は、後に詳述する。
【0008】更に、前面枠2の上部前面には、枠ランプ
11が取り付けられ、前面枠2の開放側側部前面にも、
錠前飾り12が取り付けられている。枠ランプ11及び
錠前飾り12も共にパチンコ遊技機1の前面を装飾する
ものであり、枠ランプ11は、主として遊技状態が特定
遊技状態(大当り遊技状態)となったことを報知するも
のであり、錠前飾り12は、前面枠2及びガラス扉枠4
を開放するためのシリンダー錠が前面に臨むと共に、遊
技者が操作ハンドル8を操作して遊技をしている稼働状
態を表示するランプが内蔵されるものである。
【0009】次に、本実施形態の要部を構成する貯留皿
としての余剰玉受皿20の詳細な構成について図1乃至
図9を参照して説明する。図1は、余剰玉受皿20の背
面から見た分解斜視図であり、図2は、余剰玉受皿20
の正面から見た分解斜視図であり、図3は、余剰玉受皿
20を構成する枠体22とカバー体24、25と灰皿体
26との関係を示す分解斜視図であり、図4は、組み付
けた状態での皿体23部分の断面図であり、図5は、組
み付けた状態での灰皿体26部分の断面図であり、図6
は、灰皿体26部分を破断した余剰玉受皿20の一部破
断正面図であり、図7は、余剰玉受皿20の正面図であ
り、図8は、余剰玉受皿20の平面図であり、図9は、
余剰玉受皿20の背面図である。以下、主として図1及
び図2を中心にして説明し、他の図面は、説明に必要な
都度明示する。
【0010】余剰玉受皿20は、景品玉を貯留する貯留
部が形成された皿体23と、タバコの灰を捨てる灰皿体
26と、該灰皿体26及び前記皿体23を収納支持する
枠体22と、該枠体22の裏面に取り付けられ且つ枠体
22とで主構成枠体を構成する取付基板21と、主構成
枠体を構成する枠体22に装着されるカバー体24、2
5と、をそれぞれ別体に成形し、それらを適宜組み付け
て構成したものである。
【0011】しかして、主構成枠体の一方の部材を構成
する取付基板21には、パチンコ遊技機1の裏面側から
流出する余剰の景品玉が通過する余剰玉流出口30が後
方に突出状に形成されると共に、後方に向かって複数
(図示の実施形態では3本)の締結ネジ31が突設され
ている。この締結ネジ31は、前面枠2に穿設された取
付穴(図5参照)に挿入され、前面枠2の裏面からナッ
ト33(図5参照)で締め付けることにより、余剰玉受
皿20を前面枠2に固定するものである。また、締結ネ
ジ31を固着するために取付基板21の前方に突出する
固着ボス部32は、主構成枠体の他方の部材を構成する
枠体22との相互の位置を決めるための位置決めボスを
兼用している。また、前記余剰玉流出口30の左右に
は、皿体23の後面に突設される後述する係合片60が
挿入される係合長穴34が穿設されている。更に、図1
に示すように、取付基板21の裏面には、前面枠2との
相対的な位置関係を決める位置決めボス35が突設され
ると共に、取付基板21の強度を向上させるために、縦
横に補強リブ36が形成され、さらに枠体22の後述す
る取付ボス54が嵌入された状態でネジ止めするネジ止
め穴37が形成されている。
【0012】一方、主構成枠体の他方の部材を構成する
枠体22は、皿体23を収容する皿体収容部40と灰皿
体26を収納する灰皿収容部41とが隔壁によって区画
形成されている。皿体収容部40は、全体に前方下がり
に形成される収容枠40aによって囲まれていると共に
上下方向に貫通しており、皿体23は、皿体収容部40
の上方から挿入されることにより枠体22に装着され
る。また、皿体収容部40の収容枠40aの前方下部に
は、底面カバー体24をビス43で止着するための取付
部42が形成され、該取付部42の上部前面に底面カバ
ー体24の後述する係合片84と係合する係合凹部44
(図4参照)が形成されている。また、収容枠40aの
前記ハンドルセット板9側(図示右側)の端縁には、ハ
ンドルセット板9の重合面と重合する当接面45が形成
されている。また、当接面45の上部には、ハンドルセ
ット板9の図示しない上部係合突片と係合する上部係合
部46が形成されている。また、灰皿収容部41の両側
面には、金属板47が貼着される。この金属板47は、
枠体22を取付基板21に止着した際に灰皿体26の後
面に対応する取付基板21にも貼着されるようになって
いる。
【0013】また、枠体22には、その両端部に前記固
着ボス部32と係合する係合筒48が形成され、その上
方に取付基板21よりも上方に延設される上部延設片4
9が形成されている。この上部延設片49の前面には、
装飾プレート51が貼付される装飾凹部50が形成さ
れ、さらに装飾凹部50の上部にフランジ片53が形成
されている。このように形成される上部延設片49は、
余剰玉受皿20が前面枠2に取り付けられた際に、扉保
持枠3の下辺の前面を覆うようになっていると共に、前
記前面扉板5を閉じたときにフランジ片53部分の前方
に打球供給皿6の下縁部分が重合するようになってい
る。なお、装飾凹部50部分には、図1に示すように、
透孔52が形成され、装飾プレート51を外し易くなっ
ている。また、装飾凹部50に貼付されるものとして、
装飾プレート51に代えて装飾シールであっても良い。
【0014】更に、枠体22の皿体収容部40の後方を
除く内部には、内側に向かって段差状に形成される着座
面55が形成され、皿体収容部40に皿体23を収納支
持したときに、着座面55に皿体23の後述する被着座
面63が当接するようになっている。一方、枠体22の
灰皿収容部41の下部後端にも着座面56が形成され、
灰皿収容部41に灰皿体26を装着したときに、この着
座面56に灰皿体26の後述する被着座面94が当接す
るようになっている。また、灰皿収容部41の両サイド
下部には、係合凹部57が形成され、この係合凹部57
に底面カバー体24に形成される区画壁85が挿入支持
されて、灰皿収容部41の下方部の間隔が一定となるよ
うに保持している。この点については、後に詳述する。
なお、枠体22の裏面には、前記したように取付基板2
1と枠体22とを一体化するための取付ボス54が突設
されている。
【0015】次に、前記皿体23は、後面が開放された
凹状に形成され、その上端周縁が前記皿体収容部40の
収容枠40aの上端周縁に当接係止されるようになって
いる。この場合、収容枠40aの周縁と皿体23の傾斜
下端部とは、図4に示すように、収容枠40aの方が僅
かな距離L3だけ低くなるように設計されているので、
枠体22と皿体23とが同一色の合成樹脂で成型されて
いても視覚的に明確に区別できると共に、手ざわり感が
よい。また、皿体23の後端縁には、係合片60が突設
され、枠体22に装着された状態で前記取付基板21に
止着されたときに前記係合長穴34に挿入されるように
なっている。また、皿体23の底面は、図8に示すよう
に、1箇所に向かって傾斜する3つの傾斜面a〜cによ
って形成されており、その3つの傾斜面a〜cの最も低
いところに玉抜き穴61が形成されている。そして、こ
の玉抜き穴61は、後述する玉抜き弁76によって開閉
される。ところで、前記余剰玉流出口30に臨む傾斜面
aの上流側長さL2は、余剰玉流出口30の長さL1よ
りも大きくなるように形成されている。これは、余剰玉
流出口30から流出して直ちに玉抜き穴61に向かうほ
とんどの景品玉を傾斜面aだけで導くことにより、玉抜
き時間を短くするためである。また、皿体23の底面の
裏面には、後述する弁蓋71を止着するための取付ボス
62が突設されている。
【0016】更に、皿体23の外周中程には、段差状に
形成された被着座面63が形成されている。この被着座
面63は、前記したように枠体22に形成された着座面
55に密着して当接するものであり、このように皿体2
3と枠体22との組み付けにおいて、皿体23に形成さ
れた被着座面63を枠体22に形成された着座面55に
当接させて収納支持することによって、これらの相互の
組み付け精度がよくなり、組み付け作業が行い易くなる
と共に、長期間に亘ってその精度を保持することができ
る。
【0017】また、枠体22の前方下部から一側(左
側)を覆う底面カバー体24及び側面カバー体25は、
合成樹脂によって一体的に形成されている。しかして、
底面カバー体24には、前記皿体23の底面に対応して
連通開口70が開設されている。そして、この連通開口
70を貫通して皿体23の底面の裏面に玉抜き連通穴7
2を有する弁蓋71がビス75で螺着される。この弁蓋
71と皿体23との間には、前記玉抜き穴61を開閉す
る玉抜き弁76が設けられている。この構成についてよ
り詳細に説明すると、前記弁蓋71には、前記玉抜き連
通穴72と玉抜き弁76の摺動を案内するガイドレール
突片73と弁蓋71を前記皿体23の取付ボス62にビ
ス75で止着するための取付穴74とが形成されてお
り、一方、玉抜き弁76には、該玉抜き弁76を付勢す
るスプリング80が収納されるスプリング収納溝79と
該スプリング収納溝79の一側の側壁であって前記ガイ
ドレール突起73と摺接するレール摺接片78と弁蓋7
1から外側に突出する操作部77とが一体的に形成され
ている。
【0018】しかして、上記のように構成される玉抜き
弁76は、弁蓋71と皿体23の裏面とに挟まれるよう
に収納され、スプリング80の付勢力により常に玉抜き
弁76が前記玉抜き穴61を閉塞するようになってい
る。そして、皿体23の下方部分で突出している操作部
77を、遊技者がスプリング80の付勢力に抗して移動
させることにより、玉抜き弁76を開放して玉抜き穴6
1から貯留された景品玉を下方に落下させることができ
る。この場合、図4に示すように、ガイドレール突片7
3とレール摺接片78とが当接しながら摺動するので、
操作部77が底面カバー体24の下部に当接することな
くスムーズに操作でき、玉抜き操作を簡便に行うことが
できる。
【0019】また、底面カバー体24の前方裏面には、
取付ボス81が突設されると共に切欠部83を有する取
付突片82も突設されている。取付ボス81は、枠体2
2の前記取付部42と一致させてビス43で螺着するも
ので、枠体22と底面カバー体24とを相互に連結固定
するものである。また、取付突片82は、前記弁蓋71
を皿体23の裏面にビス75で螺着する際に、該ビス7
5を通すことにより皿体23の底面を底面カバー体24
に連結固定するものであるが、取付突片82には、切欠
部83が形成されているので、皿体23の底面に突設さ
れる取付ボス62と取付突片82との位置合わせを容易
に行うことができる。更に、底面カバー体24の右側前
方には、下部係合部87が形成され、該下部係合部87
にハンドルセット板9の図示しない下部係合突片が係合
して余剰玉受皿20とハンドルセット板9との係合を正
確に行うようになっている。
【0020】上記した底面カバー体24と前記灰皿収容
部41との間隔を置いて一体的に形成される側面カバー
体25は、前記枠体22の左側の全域を覆うように膨出
状に形成され、その上部に形成された取付凹部88に導
電性のタッチ板89が装着されるようになっている。こ
のタッチ板89は、遊技において使用する必要があると
きに、その裏面にタッチ配線を接続するように構成さ
れ、使用する必要がないときには、配線の接続に関係な
く装飾として機能するものである。
【0021】また、底面カバー体24と側面カバー体2
5とは、図3に示すように、その底部が補強板86で連
結されると共に、該補強板86の左右両端から立ち上が
るように区画壁85が形成されている。この区画壁85
は、図6に示すように灰皿収容部41の下方に形成され
た前記係合凹部57に挿入されるものである。そして、
図3に示すように、灰皿収容部41の下部において、そ
の横幅寸法L4、前後寸法L5、及び係合凹部57の上
方の上下寸法L8と、左右の区画壁85の横幅寸法L
6、前後寸法L7、及び上下寸法L8との関係におい
て、L4>L6という関係と、L7>L5+(回転軸9
3の直径)という関係と、L8>(回転軸93の直径)
という関係になるように設計される。このように設計さ
れることにより、成型時に変形し易い灰皿収容部41の
横幅寸法L4を補強板86によって正確に寸法出しされ
る区画壁85の横幅寸法L6によって必要な横幅寸法が
確保されて灰皿体26の設置間隔を保持することができ
ると共に、灰皿体26の回転軸93を回転自在に軸支す
る軸受部が区画壁85を係合凹部57に係合させる際に
形成されるようになっている。
【0022】また、枠体22の灰皿収容部41に収容さ
れる灰皿体26の下方には、下部カバー体90が装着さ
れる。即ち、灰皿体26の両側部から下方に向かって突
設される取付ボス91を下部カバー体90の底面に形成
される取付穴92に一致させ、下部カバー体90の裏面
からビスで螺着することにより、灰皿体26と下部カバ
ー体90とを連結固定する。下部カバー体90の前方上
端には、回転軸93が突設され、該回転軸93を前記し
たように区画壁85と係合凹部57とを係合させたとき
に形成される軸受部に支持することにより、灰皿体26
を回転自在に軸支することができる。また、下部カバー
体90の後部には、前記着座面56と当接する被着座面
94が形成されており、灰皿体26の正常な位置での状
態を保持するようになっている。
【0023】上記した各構成からなる余剰玉受皿20を
組み立てるには、下部カバー体90を止着した灰皿体2
6の回転軸93を係合凹部57の前端上部に挿入した状
態で枠体22に底面カバー体24及び側面カバー体25
を組み付け、その後、皿体23を枠体22の皿体収容部
40に上方から収容枠40aに装着し、玉抜き弁76を
挿入した弁蓋71を皿体23の裏面に止着する。その状
態で枠体22を取付基板21に取り付け、取付基板21
の後方からネジ止め穴37にビスを差し込んで螺着す
る。そして、枠体22を取付基板21に止着した状態に
おいては、図9に示すように、取付基板21全体が枠体
22と底面カバー体24及び側面カバー体25によって
完全に被覆された状態となり、正面から見ることはでき
ない。また、枠体22と皿体23とカバー体24、25
の最終的な固着は、すべて取付基板21の後方からの一
方向による作業で行われるため、余剰玉受皿20の製造
時における作業性が著しく良い。
【0024】以上、余剰玉受皿20の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態に係る余剰玉受皿20
は、景品玉を貯留する貯留部が形成された皿体23と、
該皿体23を収納支持する主構成枠体としての枠体22
及び取付基板21と、該主構成枠体としての枠体22及
び取付基板21に装着される底面カバー体24及び側面
カバー体25と、をそれぞれ別体に成形して組付構成さ
れているので、皿体23と主構成枠体としての枠体22
及び取付基板21と底面カバー体24及び側面カバー体
25とをそれぞれ異なる色彩の合成樹脂で成形すること
により、余剰玉受皿20に色彩変化を与えることができ
る。また、それぞれに異なる色彩のものを多種類用意
し、それらを組合せることにより、色彩的にバラエティ
のある余剰玉受皿20を提供することができる。更に、
皿体23と枠体22との組み付けにおいて、皿体23に
形成された被着座面63を枠体22に形成された着座面
55に当接させて収納支持するようにしたので、これら
の相互の組み付け精度がよくなり、組み付け作業が行い
易くなると共に、長期間に亘ってその精度を保持するこ
とができる。
【0025】また、本実施形態においては、特に打球供
給皿6と余剰玉受皿20とハンドルセット板9との間に
遊技者から見て明らかに継ぎ目となる部分を分かりずら
くして打球供給皿6から下方部分に一体感を持たせたの
で、従来のパチンコ遊技機1のように、それぞれが独立
して設けられている印象と大幅に異なる印象を与えて、
遊技者の注意を引くこともできる。
【0026】なお、上記した実施形態においては、主構
成枠体と皿体とカバー体とを別体に構成し且つそれぞれ
色彩の異なる合成樹脂で成形されることを前提として説
明してきたが、もちろん、同一色の合成樹脂で成形して
組み付けても何ら問題はない。また、弾球遊技機として
パチンコ遊技機1を示したが、景品玉としてパチンコ玉
が排出される弾球遊技機であれば、どのような弾球遊技
機(例えば、アレンジ式パチンコ機、又はパチンコ玉使
用スロットマシーン等)であっても良い。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、貯留皿が、景品玉を貯留する貯
留部が形成された皿体と、該皿体を収納支持する主構成
枠体と、該主構成枠体に装着されるカバー体と、をそれ
ぞれ別体に成形して組付構成されているので、皿体と主
構成枠体とカバー体とをそれぞれ異なる色彩の合成樹脂
で成形することにより、貯留皿に色彩変化を与えること
ができる。また、それぞれに異なる色彩のものを多種類
用意し、それらを組合せることにより、色彩的にバラエ
ティのある貯留皿を提供することができる。更に、皿体
と主構成枠体との組み付けにおいて、皿体に形成された
被着座面を主構成枠体に形成された着座面に当接させて
収納支持するようにしたので、これらの相互の組み付け
精度がよくなり、組み付け作業が行い易くなると共に、
長期間に亘ってその精度を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る貯留皿としての余剰玉受皿の背
面から見た分解斜視図である。
【図2】余剰玉受皿の正面から見た分解斜視図である。
【図3】余剰玉受皿を構成する枠体とカバー体と灰皿体
との関係を示す分解斜視図である。
【図4】組み付けた状態での皿体部分の断面図である。
【図5】組み付けた状態での灰皿体部分の断面図であ
る。
【図6】灰皿体部分を破断した余剰玉受皿の一部破断正
面図である。
【図7】余剰玉受皿の正面図である。
【図8】余剰玉受皿の平面図である。
【図9】余剰玉受皿の背面図である。
【図10】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(弾球遊技機) 20 余剰玉受皿(貯留皿) 21 取付基板(主構成枠体) 22 枠体(主構成枠体) 23 皿体 24 底面カバー体 25 側面カバー体 26 灰皿体 55 着座面 63 被着座面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月29日(1999.7.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 弾球遊技機
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、正面から視認し得
る前面枠に、遊技盤と該遊技盤の遊技領域内に打ち込ま
れる玉を供給するための打球供給皿と該打球供給皿に貯
留しきれず払い出された余剰玉を貯留するための余剰玉
受皿とが集約して設けられる弾球遊技機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技盤の前面を覆うガラス扉枠及
び該ガラス扉枠を開閉自在に軸支する扉保持枠には、着
色処理としてクロムメッキが施されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス扉枠
及び扉保持枠等の枠部材は、弾球遊技機の前面に設けら
れるものであるので、弾球遊技機の印象を特徴付ける重
要な構成部材であるが、すべての弾球遊技機の枠部材
は、クロムメッキが施されているだけであるため、画一
化した印象しか与えないという欠点があった。本発明
は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、前面に設けられる枠部材に色彩変化を付与
することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、正面から視認し得る前面枠
に、遊技盤と該遊技盤の遊技領域内に打ち込まれる玉を
供給するための打球供給皿と該打球供給皿に貯留しきれ
ず払い出された余剰玉を貯留するための余剰玉受皿とが
集約して設けられる弾球遊技機において、前記遊技盤の
前面を覆う枠部材にクロムメッキ以外の着色処理を施
たことを特徴とするものである。着色処理としては、金
色メッキ等が考えられる。
【0005】
【作用】枠部材が、クロムメッキ以外の着色処理が行わ
れているので、枠部材に色彩変化を与えることができ
る。特に、着色処理として金色メッキが施された場合に
は、より高級感を与えていると共に、パチンコ遊技場内
の照明を反射して装飾効果を高めるという効果がある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態について説明する。まず、図10を参照して、
弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機1の全体の構
成について説明する。図10は、パチンコ遊技機1の正
面図である。図において、パチンコ遊技機1の額縁状に
形成された前面枠2の開口には、扉保持枠3が周設さ
れ、該扉保持枠3にガラス扉枠4と前面扉板5とが一側
(左側)を軸として開閉自在に設けられている。ガラス
扉枠4の後方には、遊技盤10が配置され、前面扉板5
の前面には、打球供給皿6が取り付けられている。な
お、本実施形態における扉保持枠は、従来のようにク
ロムメッキではなく、金色メッキが施され、より高級感
を与えていると共に、パチンコ遊技場内の照明を反射し
て装飾効果を高めている。また、従来とは、異なる印象
を与えるために、扉保持枠3(ガラス扉枠4を含めても
良い)に上記金色メッキ以外の着色処理を施しても良
い。
【0007】前記前面扉枠5の表面に設けられる打球供
給皿6は、払い出された景品玉を貯留し且つ打球として
発射位置に1個ずつ供給するものであり、その上流側内
部に遊技に関連する効果音を発生するスピーカ7を内蔵
している。一方、前記前面枠2の下方には、打球を発射
する際に操作する操作ハンドル8と、前記打球供給皿6
に貯留しきれない余剰の景品玉を貯留する余剰玉受皿2
0とが取り付けられている。操作ハンドル8は、前面枠
2の表面に固着されるハンドルセット板9に設けられ、
このハンドルセット板9と余剰玉受皿20と前記打球供
給皿6とは、それぞれの継ぎ目を分かりずらくして全体
として一体感のある印象を与えるようになっている。ま
た、余剰玉受皿20は、本実施形態の要部を構成するも
のであるが、その詳細な説明は、後に詳述する。
【0008】更に、前面枠2の上部前面には、枠ランプ
11が取り付けられ、前面枠2の開放側側部前面にも、
錠前飾り12が取り付けられている。枠ランプ11及び
錠前飾り12も共にパチンコ遊技機1の前面を装飾する
ものであり、枠ランプ11は、主として遊技状態が特定
遊技状態(大当り遊技状態)となったことを報知するも
のであり、錠前飾り12は、前面枠2及びガラス扉枠4
を開放するためのシリンダー錠が前面に臨むと共に、遊
技者が操作ハンドル8を操作して遊技をしている稼働状
態を表示するランプが内蔵されるものである。
【0009】次に、本実施形態の要部を構成する貯留皿
としての余剰玉受皿20の詳細な構成について図1乃至
図9を参照して説明する。図1は、余剰玉受皿20の背
面から見た分解斜視図であり、図2は、余剰玉受皿20
の正面から見た分解斜視図であり、図3は、余剰玉受皿
20を構成する枠体22とカバー体24、25と灰皿体
26との関係を示す分解斜視図であり、図4は、組み付
けた状態での皿体23部分の断面図であり、図5は、組
み付けた状態での灰皿体26部分の断面図であり、図6
は、灰皿体26部分を破断した余剰玉受皿20の一部破
断正面図であり、図7は、余剰玉受皿20の正面図であ
り、図8は、余剰玉受皿20の平面図であり、図9は、
余剰玉受皿20の背面図である。以下、主として図1及
び図2を中心にして説明し、他の図面は、説明に必要な
都度明示する。
【0010】余剰玉受皿20は、景品玉を貯留する貯留
部が形成された皿体23と、タバコの灰を捨てる灰皿体
26と、該灰皿体26及び前記皿体23を収納支持する
枠体22と、該枠体22の裏面に取り付けられ且つ枠体
22とで主構成枠体を構成する取付基板21と、主構成
枠体を構成する枠体22に装着されるカバー体24、2
5と、をそれぞれ別体に成形し、それらを適宜組み付け
て構成したものである。
【0011】しかして、主構成枠体の一方の部材を構成
する取付基板21には、パチンコ遊技機1の裏面側から
流出する余剰の景品玉が通過する余剰玉流出口30が後
方に突出状に形成されると共に、後方に向かって複数
(図示の実施形態では3本)の締結ネジ31が突設され
ている。この締結ネジ31は、前面枠2に穿設された取
付穴(図5参照)に挿入され、前面枠2の裏面からナッ
ト33(図5参照)で締め付けることにより、余剰玉受
皿20を前面枠2に固定するものである。また、締結ネ
ジ31を固着するために取付基板21の前方に突出する
固着ボス部32は、主構成枠体の他方の部材を構成する
枠体22との相互の位置を決めるための位置決めボスを
兼用している。また、前記余剰玉流出口30の左右に
は、皿体23の後面に突設される後述する係合片60が
挿入される係合長穴34が穿設されている。更に、図1
に示すように、取付基板21の裏面には、前面枠2との
相対的な位置関係を決める位置決めボス35が突設され
ると共に、取付基板21の強度を向上させるために、縦
横に補強リブ36が形成され、さらに枠体22の後述す
る取付ボス54が嵌入された状態でネジ止めするネジ止
め穴37が形成されている。
【0012】一方、主構成枠体の他方の部材を構成する
枠体22は、皿体23を収容する皿体収容部40と灰皿
体26を収納する灰皿収容部41とが隔壁によって区画
形成されている。皿体収容部40は、全体に前方下がり
に形成される収容枠40aによって囲まれていると共に
上下方向に貫通しており、皿体23は、皿体収容部40
の上方から挿入されることにより枠体22に装着され
る。また、皿体収容部40の収容枠40aの前方下部に
は、底面カバー体24をビス43で止着するための取付
部42が形成され、該取付部42の上部前面に底面カバ
ー体24の後述する係合片84と係合する係合凹部44
(図4参照)が形成されている。また、収容枠40aの
前記ハンドルセット板9側(図示右側)の端縁には、ハ
ンドルセット板9の重合面と重合する当接面45が形成
されている。また、当接面45の上部には、ハンドルセ
ット板9の図示しない上部係合突片と係合する上部係合
部46が形成されている。また、灰皿収容部41の両側
面には、金属板47が貼着される。この金属板47は、
枠体22を取付基板21に止着した際に灰皿体26の後
面に対応する取付基板21にも貼着されるようになって
いる。
【0013】また、枠体22には、その両端部に前記固
着ボス部32と係合する係合筒48が形成され、その上
方に取付基板21よりも上方に延設される上部延設片4
9が形成されている。この上部延設片49の前面には、
装飾プレート51が貼付される装飾凹部50が形成さ
れ、さらに装飾凹部50の上部にフランジ片53が形成
されている。このように形成される上部延設片49は、
余剰玉受皿20が前面枠2に取り付けられた際に、扉保
持枠3の下辺の前面を覆うようになっていると共に、前
記前面扉板5を閉じたときにフランジ片53部分の前方
に打球供給皿6の下縁部分が重合するようになってい
る。なお、装飾凹部50部分には、図1に示すように、
透孔52が形成され、装飾プレート51を外し易くなっ
ている。また、装飾凹部50に貼付されるものとして、
装飾プレート51に代えて装飾シールであっても良い。
【0014】更に、枠体22の皿体収容部40の後方を
除く内部には、内側に向かって段差状に形成される着座
面55が形成され、皿体収容部40に皿体23を収納支
持したときに、着座面55に皿体23の後述する被着座
面63が当接するようになっている。一方、枠体22の
灰皿収容部41の下部後端にも着座面56が形成され、
灰皿収容部41に灰皿体26を装着したときに、この着
座面56に灰皿体26の後述する被着座面94が当接す
るようになっている。また、灰皿収容部41の両サイド
下部には、係合凹部57が形成され、この係合凹部57
に底面カバー体24に形成される区画壁85が挿入支持
されて、灰皿収容部41の下方部の間隔が一定となるよ
うに保持している。この点については、後に詳述する。
なお、枠体22の裏面には、前記したように取付基板2
1と枠体22とを一体化するための取付ボス54が突設
されている。
【0015】次に、前記皿体23は、後面が開放された
凹状に形成され、その上端周縁が前記皿体収容部40の
収容枠40aの上端周縁に当接係止されるようになって
いる。この場合、収容枠40aの周縁と皿体23の傾斜
下端部とは、図4に示すように、収容枠40aの方が僅
かな距離L3だけ低くなるように設計されているので、
枠体22と皿体23とが同一色の合成樹脂で成型されて
いても視覚的に明確に区別できると共に、手ざわり感が
よい。また、皿体23の後端縁には、係合片60が突設
され、枠体22に装着された状態で前記取付基板21に
止着されたときに前記係合長穴34に挿入されるように
なっている。また、皿体23の底面は、図8に示すよう
に、1箇所に向かって傾斜する3つの傾斜面a〜cによ
って形成されており、その3つの傾斜面a〜cの最も低
いところに玉抜き穴61が形成されている。そして、こ
の玉抜き穴61は、後述する玉抜き弁76によって開閉
される。ところで、前記余剰玉流出口30に臨む傾斜面
aの上流側長さL2は、余剰玉流出口30の長さL1よ
りも大きくなるように形成されている。これは、余剰玉
流出口30から流出して直ちに玉抜き穴61に向かうほ
とんどの景品玉を傾斜面aだけで導くことにより、玉抜
き時間を短くするためである。また、皿体23の底面の
裏面には、後述する弁蓋71を止着するための取付ボス
62が突設されている。
【0016】更に、皿体23の外周中程には、段差状に
形成された被着座面63が形成されている。この被着座
面63は、前記したように枠体22に形成された着座面
55に密着して当接するものであり、このように皿体2
3と枠体22との組み付けにおいて、皿体23に形成さ
れた被着座面63を枠体22に形成された着座面55に
当接させて収納支持することによって、これらの相互の
組み付け精度がよくなり、組み付け作業が行い易くなる
と共に、長期間に亘ってその精度を保持することができ
る。
【0017】また、枠体22の前方下部から一側(左
側)を覆う底面カバー体24及び側面カバー体25は、
合成樹脂によって一体的に形成されている。しかして、
底面カバー体24には、前記皿体23の底面に対応して
連通開口70が開設されている。そして、この連通開口
70を貫通して皿体23の底面の裏面に玉抜き連通穴7
2を有する弁蓋71がビス75で螺着される。この弁蓋
71と皿体23との間には、前記玉抜き穴61を開閉す
る玉抜き弁76が設けられている。この構成についてよ
り詳細に説明すると、前記弁蓋71には、前記玉抜き連
通穴72と玉抜き弁76の摺動を案内するガイドレール
突片73と弁蓋71を前記皿体23の取付ボス62にビ
ス75で止着するための取付穴74とが形成されてお
り、一方、玉抜き弁76には、該玉抜き弁76を付勢す
るスプリング80が収納されるスプリング収納溝79と
該スプリング収納溝79の一側の側壁であって前記ガイ
ドレール突起73と摺接するレール摺接片78と弁蓋7
1から外側に突出する操作部77とが一体的に形成され
ている。
【0018】しかして、上記のように構成される玉抜き
弁76は、弁蓋71と皿体23の裏面とに挟まれるよう
に収納され、スプリング80の付勢力により常に玉抜き
弁76が前記玉抜き穴61を閉塞するようになってい
る。そして、皿体23の下方部分で突出している操作部
77を、遊技者がスプリング80の付勢力に抗して移動
させることにより、玉抜き弁76を開放して玉抜き穴6
1から貯留された景品玉を下方に落下させることができ
る。この場合、図4に示すように、ガイドレール突片7
3とレール摺接片78とが当接しながら摺動するので、
操作部77が底面カバー体24の下部に当接することな
くスムーズに操作でき、玉抜き操作を簡便に行うことが
できる。
【0019】また、底面カバー体24の前方裏面には、
取付ボス81が突設されると共に切欠部83を有する取
付突片82も突設されている。取付ボス81は、枠体2
2の前記取付部42と一致させてビス43で螺着するも
ので、枠体22と底面カバー体24とを相互に連結固定
するものである。また、取付突片82は、前記弁蓋71
を皿体23の裏面にビス75で螺着する際に、該ビス7
5を通すことにより皿体23の底面を底面カバー体24
に連結固定するものであるが、取付突片82には、切欠
部83が形成されているので、皿体23の底面に突設さ
れる取付ボス62と取付突片82との位置合わせを容易
に行うことができる。更に、底面カバー体24の右側前
方には、下部係合部87が形成され、該下部係合部87
にハンドルセット板9の図示しない下部係合突片が係合
して余剰玉受皿20とハンドルセット板9との係合を正
確に行うようになっている。
【0020】上記した底面カバー体24と前記灰皿収容
部41との間隔を置いて一体的に形成される側面カバー
体25は、前記枠体22の左側の全域を覆うように膨出
状に形成され、その上部に形成された取付凹部88に導
電性のタッチ板89が装着されるようになっている。こ
のタッチ板89は、遊技において使用する必要があると
きに、その裏面にタッチ配線を接続するように構成さ
れ、使用する必要がないときには、配線の接続に関係な
く装飾として機能するものである。
【0021】また、底面カバー体24と側面カバー体2
5とは、図3に示すように、その底部が補強板86で連
結されると共に、該補強板86の左右両端から立ち上が
るように区画壁85が形成されている。この区画壁85
は、図6に示すように灰皿収容部41の下方に形成され
た前記係合凹部57に挿入されるものである。そして、
図3に示すように、灰皿収容部41の下部において、そ
の横幅寸法L4、前後寸法L5、及び係合凹部57の上
方の上下寸法L8と、左右の区画壁85の横幅寸法L
6、前後寸法L7、及び上下寸法L8との関係におい
て、L4>L6という関係と、L7>L5+(回転軸9
3の直径)という関係と、L8>(回転軸93の直径)
という関係になるように設計される。このように設計さ
れることにより、成型時に変形し易い灰皿収容部41の
横幅寸法L4を補強板86によって正確に寸法出しされ
る区画壁85の横幅寸法L6によって必要な横幅寸法が
確保されて灰皿体26の設置間隔を保持することができ
ると共に、灰皿体26の回転軸93を回転自在に軸支す
る軸受部が区画壁85を係合凹部57に係合させる際に
形成されるようになっている。
【0022】また、枠体22の灰皿収容部41に収容さ
れる灰皿体26の下方には、下部カバー体90が装着さ
れる。即ち、灰皿体26の両側部から下方に向かって突
設される取付ボス91を下部カバー体90の底面に形成
される取付穴92に一致させ、下部カバー体90の裏面
からビスで螺着することにより、灰皿体26と下部カバ
ー体90とを連結固定する。下部カバー体90の前方上
端には、回転軸93が突設され、該回転軸93を前記し
たように区画壁85と係合凹部57とを係合させたとき
に形成される軸受部に支持することにより、灰皿体26
を回転自在に軸支することができる。また、下部カバー
体90の後部には、前記着座面56と当接する被着座面
94が形成されており、灰皿体26の正常な位置での状
態を保持するようになっている。
【0023】上記した各構成からなる余剰玉受皿20を
組み立てるには、下部カバー体90を止着した灰皿体2
6の回転軸93を係合凹部57の前端上部に挿入した状
態で枠体22に底面カバー体24及び側面カバー体25
を組み付け、その後、皿体23を枠体22の皿体収容部
40に上方から収容枠40aに装着し、玉抜き弁76を
挿入した弁蓋71を皿体23の裏面に止着する。その状
態で枠体22を取付基板21に取り付け、取付基板21
の後方からネジ止め穴37にビスを差し込んで螺着す
る。そして、枠体22を取付基板21に止着した状態に
おいては、図9に示すように、取付基板21全体が枠体
22と底面カバー体24及び側面カバー体25によって
完全に被覆された状態となり、正面から見ることはでき
ない。また、枠体22と皿体23とカバー体24、25
の最終的な固着は、すべて取付基板21の後方からの一
方向による作業で行われるため、余剰玉受皿20の製造
時における作業性が著しく良い。
【0024】以上、余剰玉受皿20の詳細な構成につい
て説明してきたが、本実施形態に係る余剰玉受皿20
は、景品玉を貯留する貯留部が形成された皿体23と、
該皿体23を収納支持する主構成枠体としての枠体22
及び取付基板21と、該主構成枠体としての枠体22及
び取付基板21に装着される底面カバー体24及び側面
カバー体25と、をそれぞれ別体に成形して組付構成さ
れているので、皿体23と主構成枠体としての枠体22
及び取付基板21と底面カバー体24及び側面カバー体
25とをそれぞれ異なる色彩の合成樹脂で成形すること
により、余剰玉受皿20に色彩変化を与えることができ
る。また、それぞれに異なる色彩のものを多種類用意
し、それらを組合せることにより、色彩的にバラエティ
のある余剰玉受皿20を提供することができる。更に、
皿体23と枠体22との組み付けにおいて、皿体23に
形成された被着座面63を枠体22に形成された着座面
55に当接させて収納支持するようにしたので、これら
の相互の組み付け精度がよくなり、組み付け作業が行い
易くなると共に、長期間に亘ってその精度を保持するこ
とができる。
【0025】また、本実施形態においては、特に打球供
給皿6と余剰玉受皿20とハンドルセット板9との間に
遊技者から見て明らかに継ぎ目となる部分を分かりずら
くして打球供給皿6から下方部分に一体感を持たせたの
で、従来のパチンコ遊技機1のように、それぞれが独立
して設けられている印象と大幅に異なる印象を与えて、
遊技者の注意を引くこともできる。
【0026】なお、上記した実施形態においては、主構
成枠体と皿体とカバー体とを別体に構成し且つそれぞれ
色彩の異なる合成樹脂で成形されることを前提として説
明してきたが、もちろん、同一色の合成樹脂で成形して
組み付けても何ら問題はない。また、弾球遊技機として
パチンコ遊技機1を示したが、景品玉としてパチンコ玉
が排出される弾球遊技機であれば、どのような弾球遊技
機(例えば、アレンジ式パチンコ機、又はパチンコ玉使
用スロットマシーン等)であっても良い。
【0027】
【発明の効果】以上、説明したところから明らかなよう
に、本発明においては、枠部材が、クロムメッキ以外の
着色処理が行われているので、枠部材に色彩変化を与え
ることができる。特に、着色処理として金色メッキが施
された場合には、より高級感を与えていると共に、パチ
ンコ遊技場内の照明を反射して装飾効果を高めるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る貯留皿としての余剰玉受皿の背
面から見た分解斜視図である。
【図2】余剰玉受皿の正面から見た分解斜視図である。
【図3】余剰玉受皿を構成する枠体とカバー体と灰皿体
との関係を示す分解斜視図である。
【図4】組み付けた状態での皿体部分の断面図である。
【図5】組み付けた状態での灰皿体部分の断面図であ
る。
【図6】灰皿体部分を破断した余剰玉受皿の一部破断正
面図である。
【図7】余剰玉受皿の正面図である。
【図8】余剰玉受皿の平面図である。
【図9】余剰玉受皿の背面図である。
【図10】弾球遊技機の一例としてのパチンコ遊技機の
正面図である。
【符号の説明】 1 パチンコ遊技機(弾球遊技機)3 扉保持枠 4 ガラス扉枠 5 前面扉板 10 遊技盤 20 余剰玉受皿(貯留皿)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 払い出された景品玉を貯留する貯留皿を
    備えた弾球遊技機において、 前記貯留皿は、景品玉を貯留する貯留部が形成された皿
    体と、該皿体を収納支持する主構成枠体と、該主構成枠
    体に装着されるカバー体と、をそれぞれ別体に成形して
    組付構成すると共に、前記皿体に形成された被着座面を
    前記主構成枠体に形成された着座面に当接させて収納支
    持したことを特徴とする弾球遊技機。
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