JP2000024114A - 内層ptfe複合カテーテルチューブ及びその製造方法 - Google Patents

内層ptfe複合カテーテルチューブ及びその製造方法

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JP2000024114A JP10195700A JP19570098A JP2000024114A JP 2000024114 A JP2000024114 A JP 2000024114A JP 10195700 A JP10195700 A JP 10195700A JP 19570098 A JP19570098 A JP 19570098A JP 2000024114 A JP2000024114 A JP 2000024114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造するときには極薄肉のPTFEチューブが
容易に成形できると共にブレードを整然と密着でき、そ
して製造により得られたものは内径が広く且つ潤滑性が
優れ、しかも外径が細く、更に操作性が優れた内層PT
FE複合カテーテルチューブ及びその製造方法の提供。 【解決手段】内層のポリテトラフルオロエチレン樹脂チ
ューブ層上にブレード層が設けられており且つ該ブレー
ド層の上層に外層樹脂層が被覆されて成る内層PTFE
複合カテーテルチューブにおいて、前記ブレード層の一
部分或いは全体が前記ポリテトラフルオロエチレン樹脂
チューブ層内に埋設されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内層PTFE複合
カテーテルチューブ及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カテーテルは気管、胃、腸等を直接診察
できる医療機器として多用されている。更に近年では、
カテーテルは手術を伴わない治療機器としても使用され
るようになってきている。
【0003】ここにおいてカテーテルは、カテーテルチ
ューブと操作部とから成っている。そして、カテーテル
チューブの外周若しくは、中間層には操作性を向上する
ため金属線若しくは非金属線条体の螺旋巻きブレード層
又は編組ブレード層が設けられるようになっている。
【0004】このような診察兼治療機器として使用され
るカテーテルチューブでは、そのチューブ内を薬剤や微
小治療器具が行き来することになる。このため治療機器
として使用されるカテーテルチューブでは、そのチュー
ブ内径をできるだけ広く、しかも内層はできるだけ潤滑
性がよいことが要求される。
【0005】従来、内層の潤滑性がよいカテーテルチュ
ーブとしては、内層に潤滑性がよいふっ素樹脂、例えば
ポリテトラフルオロエチレン樹脂(以下、PTFEとい
う)を用い、外層に機械的特性及び端末加工性が優れた
ポリアミド樹脂、ポリアミドエラストマ、ポリウレタン
樹脂、ポリウレタンエラスト等を用いて成る複合プラス
チックカテーテルチューブが用いられている。
【0006】この内層がPTFE、外層がポリアミド樹
脂、ポリアミドエラストマ、ポリウレタン樹脂、ポリウ
レタンエラストマ等を用いて成る複合プラスチックカテ
ーテルチューブでは、外径はカテーテルチューブ特有の
要求である細径化が要求され、また内径はチューブ内を
挿通する微小治療器具の挿通性の点からできるだけ広く
したいという要求がなされる。このため、内層のPTF
E層は極薄にするようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら内層がP
TFE、外層がポリアミド樹脂若しくはポリウレタン樹
脂を用いて成る複合プラスチックカテーテルチューブで
は、次のような難点があった。
【0008】(1)PTFE層が極薄のPTFEチュー
ブの製造上の難点 PTFEは超硬質、高軟化点、高溶融粘度の樹脂である
ことから押し出し成形性が著しく乏しく、その結果押出
機による連続チューブ押し出しが不可能である。このた
め極薄肉厚のPTFEチューブの押し出し作業は、ラム
押し出し方式で間欠的に行われている。しかし、このラ
ム押し出し方式の間欠押し出しでは極薄肉厚に押し出し
することが極めて難しく、且つ間欠押し出し作業である
から短尺のものしかできないとか、或いは長尺のものが
できたとしても節々があるという難点がある。その上P
TFEチューブの補強層として細い金属線ブレード等を
一緒に設けようとすると、PTFEの高い押し出し圧力
により金属線ブレードが破断する懸念があった。
【0009】(2)ブレード層との接着障害 PTFEは、本質的に非節着性で且つ非粘着性でしかも
低摩擦係数を有している。
【0010】このため、極薄肉厚のPTFEチューブ上
に配置されたブレードが滑り易く、その結果ブレードを
配置したPTFEチューブ上に外層を押し出し被覆する
ときにはブレードの位置が乱れたり、外層被覆が容易に
剥離したりしてしまうという難点があった。
【0011】従来、このようなブレードの乱れに対して
は次のような対策が行われていた。
【0012】 ブレードの張力強化 この方法は、ブレード作業時のブレード張力を強化し、
PTFEチューブ表面に埋め込むようにする。
【0013】 ブレードへの接着剤処理 この方法は、ブレード作業時にブレード表面上へ接着剤
を塗布し、それによりブレードとPTFEチューブ表面
とを接着させる。
【0014】しかし、これらの改善方法でも次のような
難点があった。
【0015】 ブレードの張力強化 この方法でブレードの張力を強化すると、作業性が悪化
すると共にブレードの断線事故も多発する難点がある。
【0016】また、極薄肉厚のPTFEチューブ上にブ
レードを埋め込む結果、PTFEチューブの凹凸不良が
発生したり、PTFEチューブの切り傷が発生したり、
そして酷いときにはPTFEチューブ片が剥離したりす
る。
【0017】 ブレードへの接着剤処理 この方法では、ブレード表面上へ接着剤を塗布する結
果、作業工数が増加する難点があり、また塗布した接着
剤の人体に対する安全性の問題や接着剤の経年劣化等の
難点がある。
【0018】本発明はかかる点に立って為されたもので
あって、その目的とするところは前記した従来技術の欠
点を解消し、製造するときには極薄肉のPTFEチュー
ブが容易に成形できると共にブレードを整然と密着で
き、そして製造により得られたものは内径が広く且つ潤
滑性が優れ、しかも外径が細く、更に操作性が優れた内
層PTFE複合カテーテルチューブ及びその製造方法を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、次の3点にある。
【0020】(1)内層のPTFE樹脂チューブ層上に
ブレード層が設けられており、且つ該ブレード層の上層
に外層樹脂層が被覆されて成る内層PTFE複合カテー
テルチューブにおいて、前記ブレード層の一部分或いは
全体が前記PTFE樹脂チューブ層内に埋設されている
ことを特徴とする内層PTFE複合カテーテルチュー
ブ。
【0021】(2)マンドレル棒上にPTFE樹脂分散
液を塗布、焼き付け、焼結することによりPTFE樹脂
チューブを作成した後、該PTFE樹脂チューブ上にブ
レード層を設け、然る後ブレード層付きPTFE樹脂チ
ューブ上にPTFE樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結
し、最後に前記マンドレル棒を引く抜くことを特徴とす
る内層PTFE複合カテーテルチューブの製造方法。
【0022】(3)マンドレル棒上にPTFE樹脂分散
液を塗布、焼き付け、焼結することによりPTFE樹脂
チューブを作成した後、該PTFE樹脂チューブ上にP
TFE樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結して成るブレ
ード層を設け、然る後ブレード層のPTFE樹脂層と前
記PTFE樹脂チューブとを熱融着し、最後に前記マン
ドレル棒を引く抜くことを特徴とする内層PTFE複合
カテーテルチューブの製造方法。
【0023】即ち、本発明の内層PTFE複合カテーテ
ルチューブ及びその製造方法の第1の特徴は、PTFE
樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結することにより極薄
肉のPTFE樹脂チューブを作成することにある。ま
た、その第2の特徴は、極薄肉のPTFE樹脂チューブ
上にブレード層を設けてから再度PTFE樹脂分散液を
塗布、焼き付け、焼結することによりブレード層をPT
FE樹脂チューブ内に埋設するようにしたことにある。
つまり、再度のPTFE樹脂分散液を塗布すると、PT
FE樹脂チューブとブレード層との間隙にPTFE樹脂
分散液が毛管現象により集中し、その結果ブレード層が
選択的にPTFE樹脂で覆うようになり、その結果ブレ
ード層がPTFE樹脂チューブ内に効率的に埋設される
のである。
【0024】更に、ブレード層がPTFE樹脂チューブ
内に効率的に埋設される結果、PTFE樹脂チューブの
外周側にはブレード層の凸部が発生するこになる。そし
てこのブレード層の凸部は外層被覆層の物理的アンカー
となり、内層、ブレード層及び外層の三者が強固に結合
し、その結果内径が広く且つ潤滑性が優れ、しかも外径
が細く、更に操作性が優れた内層PTFE複合カテーテ
ルチューブが得られるのである。
【0025】
【発明の実施の形態】次に、本発明の内層PTFE複合
カテーテルチューブ及びその製造方法の実施の形態につ
いて説明する。
【0026】本発明においてマンドレル棒としては金属
線、合金線、めっき金属線がある。金属線としては銅
線、アルミニウム線、銀線、金線等がある。なお、安価
さと人体への安全性を考慮すると、マンドレル棒として
は銀めっき銅線等が適切である。
【0027】PTFE樹脂分散液としては水分散液、溶
剤分散液のどちらでもよいが、火災防止及び作業環境の
点からは水分散液が望ましい。
【0028】PTFE樹脂の粒子は粒径と濃度とを適宜
決定する。また、分散液には分散安定剤、粘度調整剤、
界面活性剤、着色剤、PH調整剤等を適宜配合すること
ができる。界面活性剤としてはオキシエチレン基等の親
水基を洩ったものが望ましい。
【0029】ブレード層はカテーテルチューブの回転ト
ルクの伝達性、耐圧性、弾性、柔軟性等の付与層として
設けられる。このブレードの材料としては外径がφ30
〜70mmのステンレス線等がある。
【0030】図2は、本発明の内層PTFE複合カテー
テルチューブの製造方法を示したフローチャートであ
る。
【0031】図2から分かるように、本発明の内層PT
FE複合カテーテルチューブの製造方法は次のようにな
る。
【0032】1.金属線上へのPTFE樹脂分散液の塗
布、焼き付け、焼結 2.PTFE樹脂チューブ上へブレード層の形成 3.ブレード層の処理 3−1.ブレード層へPTFE樹脂分散液の塗布、焼き
付け、焼結 3−2.PTFE樹脂チューブ上へPTFE樹脂分散液
の塗布、焼き付け、焼結した金属線のブレード層を形成
し、それから両者のPTFE層層同志の熱融着 4.外層被覆 5.金属線を抜き取り、内層PTFE複合カテーテルチ
ューブの取り出し
【0033】
【実施例】次に、本発明の内層PTFE複合カテーテル
チューブ及びその製造方法の実施例を比較例と共に説明
する。
【0034】(実施例1)マンドレル棒となる外径φ
0.85mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0035】次に、そのPTFEチューブ上に、外径φ
0.04mmのステンレス線8本から成る集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0036】次に、そのブレード層を設けたPTFEチ
ューブ上に、PTFEの水分散液を2回繰り返し塗布、
焼き付け、焼結することにより、ブレード層埋め込みP
TFEチューブを作成した。ここにおいてステンレス線
8本から成る集合線はその半分がこのPTFEの水分散
液の2回の繰り返し塗布、焼き付けにより埋められた。
【0037】図1は、かくして得られたブレード層埋め
込みPTFEチューブの説明図である。
【0038】図1において1は銀めっき銅線、2はPT
FEチューブ、3はブレード層である。
【0039】次に、このようにして得られたブレード層
埋め込みPTFEチューブの上に、押出機によりポリア
ミドエラストマを200μm厚さとなるように押し出し
被覆することにより、外径φ1.50mmの内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0040】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、実施例1の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0041】(実施例2)マンドレル棒となる外径φ
0.55mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0042】次に、外径φ0.04mmのステンレス線8
本から成る集合線上に、PTFEの水分散液を塗布、焼
き付け、焼結することにより、PTFE肉厚が10μm
のPTFE被覆ステンレス線集合線を作成した。
【0043】次に、先に得たPTFEチューブ上に、上
記で得られたPTFE被覆ステンレス線集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0044】次に、上記で得られたPTFE被覆ステン
レス線集合線螺旋巻PTFEチューブを、450℃の電
機炉内を通過させることによりPTFE被覆ステンレス
線集合線螺旋巻層のPTFE被覆と、PTFEチューブ
のPTFEとを融着させた。
【0045】次に、このようにして得られたPTFE被
覆ステンレス線集合線螺旋巻PTFEチューブの上に、
押出機によりポリアミドエラストマを200μm厚さと
なるように押し出し被覆することにより、外径φ1.2
0mmの内層PTFE複合カテーテルチューブを得た。
【0046】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、実施例2の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0047】(実施例3)マンドレル棒となる外径φ
0.55mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0048】次に、そのPTFEチューブ上に、外径φ
0.03mmのステンレス線8本から成る集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0049】次に、そのブレード層を設けたPTFEチ
ューブ上に、PTFEの水分散液を2回繰り返し塗布、
焼き付け、焼結することにより、ブレード層埋め込みP
TFEチューブを作成した。ここにおいてステンレス線
8本から成る集合線はその半分がこのPTFEの水分散
液の2回の繰り返し塗布、焼き付け、焼結により埋めら
れた。
【0050】次に、このようにして得られたブレード層
埋め込みPTFEチューブの上に、押出機によりポリア
ミドエラストマを150μm厚さとなるように押し出し
被覆することにより、外径φ1.00mmの内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0051】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、実施例3の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0052】(比較例1)マンドレル棒となる外径φ
0.85mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0053】次に、そのPTFEチューブ上に、外径φ
0.04mmのステンレス線8本から成る集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0054】次に、このようにして得られたブレード層
付PTFEチューブの上に、押出機によりポリアミドエ
ラストマを200μm厚さとなるように押し出し被覆す
ることにより、外径φ1.50mmの内層PTFE複合カ
テーテルチューブを得た。
【0055】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、比較例1の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0056】(比較例2)マンドレル棒となる外径φ
0.55mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0057】次に、外径φ0.04mmのステンレス線8
本から成る集合線上に、PTFEの水分散液を塗布、焼
き付けすることにより、PTFE肉厚が10μmのPT
FE被覆ステンレス線集合線を作成した。
【0058】次に、先に得たPTFEチューブ上に、上
記で得られたPTFE被覆ステンレス線集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0059】次に、このようにして得られたステンレス
線集合線螺旋巻PTFEチューブの上に、押出機により
ポリアミドエラストマを200μm厚さとなるように押
し出し被覆することにより、外径φ1.2mmの内層PT
FE複合カテーテルチューブを得た。
【0060】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、比較例2の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0061】(比較例3)マンドレル棒となる外径φ
0.55mmの銀めっき銅線上に、PTFEの水分散液を
3回繰り返し塗布、焼き付け、焼結することにより、P
TFE肉厚が30μmのPTFEチューブを作成した。
【0062】次に、そのPTFEチューブ上に、外径φ
0.03mmのステンレス線8本から成る集合線を螺旋巻
きすることによりブレード層を設けた。
【0063】次に、このようにして得られたブレード層
付PTFEチューブの上に、押出機によりポリアミドエ
ラストマを150μm厚さとなるように押し出し被覆す
ることにより、外径φ1.00mmの内層PTFE複合カ
テーテルチューブを得た。
【0064】最後に、両端部の内層PTFE複合カテー
テルチューブを切除し、それからマンドレル棒の銀めっ
き銅線を引き抜くことにより、比較例3の内層PTFE
複合カテーテルチューブを得た。
【0065】(特性試験方法)次に、かくして得られた
実施例1〜3及び比較例1〜3の内層PTFE複合カテ
ーテルチューブについて特性試験を行った。
【0066】a.極薄肉成形性 極薄肉のPTFE複合カテーテルチューブができるもの
を○、できないものを×で示した。
【0067】b.ブレード層の整然性 外層を押し出し被覆したとき、ブレード層に乱れのない
ものを○、乱れたものを×で示した。
【0068】c.内層と外層との接着性 実施例1〜3及び比較例1〜3の内層PTFE複合カテ
ーテルチューブを、90度耐屈曲を20回行い、それか
ら内層と外層との接着を検査した。結果は内層と外層と
の接着に異状ないものを○、内層と外層とが剥離したも
のを×で示した。
【0069】(特性試験結果)表1に特性試験結果を示
した。
【0070】
【表1】
【0071】表1から分かるように、実施例1〜3及び
比較例1〜3の内層PTFE複合カテーテルチューブ
は、いずれも塗布、焼き付け方式で製造したものである
から極薄肉成形性が良好である。
【0072】しかし比較例1〜3の内層PTFE複合カ
テーテルチューブは、いずれもブレード層に乱れが発生
し、且つ内層と外層とが剥離するという難点が発生し
た。
【0073】これらに対して、実施例1〜3の内層PT
FE複合カテーテルチューブは、いずれもブレード層の
乱れがなく、且つ内層と外層とが完全に接着しており、
その結果信頼性を顕著に高めることができる。
【0074】
【発明の効果】本発明の内層PTFE複合カテーテルチ
ューブ及びその製造方法によれば、製造するときには極
薄肉のPTFEチューブが容易に成形できると共にブレ
ードを整然と密着でき、そして製造により得られたもの
は内径が広く且つ潤滑性が優れ、しかも外径が細く、更
に操作性が優れたものであり、工業上有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内層PTFE複合カテーテルチューブ
及びその製造方法における中間製品の説明図である。
【図2】本発明の内層PTFE複合カテーテルチューブ
の製造方法を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 銀めっき銅線 2 PTFEチューブ 3 ブレード層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月24日(1999.9.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】(1)内層のPTFE樹脂チューブ層上に
ブレード層が設けられており、且つ該ブレード層の上層
に外層樹脂層が被覆されて成る内層PTFE複合カテー
テルチューブにおいて、前記ブレード層が、内層のポリ
テトラフルオロエチレン樹脂チューブ層上に金属線若し
くは非金属線を螺旋巻きして成る螺旋巻物から成り、且
つ該螺旋巻物上にはポリテトラフルオロエチレン樹脂分
散液が塗布、焼き付け、焼結され、ポリテトラフルオロ
エチレン樹脂チューブ層とブレード層の間隙に集中して
覆われていることを特徴とする内層PTFE複合カテー
テルチューブ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】(2)マンドレル棒上にPTFE樹脂分散
液を塗布、焼き付け、焼結することによりPTFE樹脂
チューブを作成した後、該PTFE樹脂チューブ上にブ
レード層を設け、然る後該ブレード層付きPTFE樹脂
チューブ上にPTFE樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼
結し、最後に前記マンドレル棒を引抜くことを特徴と
する内層PTFE複合カテーテルチューブの製造方法。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】(3)マンドレル棒上にPTFE樹脂分散
液を塗布、焼き付け、焼結することによりPTFE樹脂
チューブを作成した後、該PTFE樹脂チューブ上にP
TFE樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結して成るブレ
ード層を設け、然る後該ブレード層のPTFE樹脂層と
前記PTFE樹脂チューブとを熱融着し、最後に前記マ
ンドレル棒を引抜くことを特徴とする内層PTFE複
合カテーテルチューブの製造方法。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内層のポリテトラフルオロエチレン樹脂チ
    ューブ層上にブレード層が設けられており、且つ該ブレ
    ード層の上層に外層樹脂層が被覆されて成る内層PTF
    E複合カテーテルチューブにおいて、前記ブレード層の
    一部分或いは全体が前記ポリテトラフルオロエチレン樹
    脂チューブ層内に埋設されていることを特徴とする内層
    PTFE複合カテーテルチューブ。
  2. 【請求項2】内層のポリテトラフルオロエチレン樹脂チ
    ューブが、マンドレル棒上にポリテトラフルオロエチレ
    ン樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結することにより得
    られた肉厚が100μm以下のものであることを特徴と
    する請求項1記載の内層PTFE複合カテーテルチュー
    ブ。
  3. 【請求項3】ブレード層が、内層のポリテトラフルオロ
    エチレン樹脂チューブ層上に金属線若しくは非金属線を
    螺旋巻きして成る螺旋巻物から成り、且つ該螺旋巻物上
    にはポリテトラフルオロエチレン樹脂分散液が塗布、焼
    き付け、焼結されていることを特徴とする請求項1記載
    の内層PTFE複合カテーテルチューブ。
  4. 【請求項4】ブレード層が、金属線若しくは非金属線上
    にポリテトラフルオロエチレン樹脂分散液を塗布、焼き
    付け、焼結して成るポリテトラフルオロエチレン樹脂被
    覆線から成り、且つ該ポリテトラフルオロエチレン樹脂
    被覆線のポリテトラフルオロエチレン樹脂被覆と内層の
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂チューブとが熱融着し
    ていることを特徴とする請求項1記載の内層PTFE複
    合カテーテルチューブ。
  5. 【請求項5】マンドレル棒上にポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結することにより
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂チューブを作成した
    後、該ポリテトラフルオロエチレン樹脂チューブ上にブ
    レード層を設け、然る後該ブレード層付きポリテトラフ
    ルオロエチレン樹脂チューブ上にポリテトラフルオロエ
    チレン樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結し、最後に前
    記マンドレル棒を引く抜くことを特徴とする内層PTF
    E複合カテーテルチューブの製造方法。
  6. 【請求項6】マンドレル棒上にポリテトラフルオロエチ
    レン樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼結することにより
    ポリテトラフルオロエチレン樹脂チューブを作成した
    後、該ポリテトラフルオロエチレン樹脂チューブ上にテ
    トラフルオロエチレン樹脂分散液を塗布、焼き付け、焼
    結して成るブレード層を設け、然る後該ブレード層のポ
    リテトラフルオロエチレン樹脂層と前記ポリテトラフル
    オロエチレン樹脂チューブとを熱融着し、最後に前記マ
    ンドレル棒を引く抜くことを特徴とする内層PTFE複
    合カテーテルチューブの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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