JP2000022999A - タッチセンサ入力装置を備えたビデオカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作モード切り替えが簡単な小型で操作性の
良いタッチセンサ入力装置を備えたビデオカメラを提供
する。 【解決手段】 撮影された被写体を記録・再生するビデ
オ部２と、該ビデオ部に対して回転可能に並らんで配置
されたカメラ部１と、前記ビデオ部に設けられた被写体
の撮影状態または再生状態を表示すると共に、表示画面
上で位置の指示が可能な表示装置４と、該表示装置の表
示画面上の指示位置を検出する位置検出手段９と、操作
モードを切り替える前記ビデオ部に設けられたモード切
り替え手段８と、を有し、前記モード切り替え手段から
の切り替え信号に基づいて、対応するモードに切り替え
る

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示画面上で指示
位置の入力及びその検出が可能なタッチセンサ入力装置
を備えたビデオカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】被写体を撮影するカメラ部と、その撮像
画像を記録し且つ再生するビデオ部と、被写体の撮影状
態または再生状態を表示する液晶ディスプレイ（以降Ｌ
ＣＤ）からなるビデオカメラにおいて、操作性を改善す
るためにボタン操作のかわりにタッチセンサを利用して
ＬＣＤ画面上で様々なスイッチやメニューのページ切り
替えやモード切り替えを直接入力できるものが知られて
いる。

【０００３】この様なタッチセンサ等を利用した様々な
スイッチやメニューのページ切り替えやモード切り替え
の操作例を開示したものとして特開平９−１４９３０７
号公報や特開平９−２９７７３８０号公報がある。この
場合、タッチパネル画面上で各種操作を行うので、その
操作のため、ビデオカメラにおいては撮像画像の一部が
操作用領域で隠れてしまう虞れがあった。

【０００４】この課題に対しては、タッチセンサの領域
を表示画面領域より大きくすることで操作用領域を表示
画面領域からはずすことで解決できる。しかし、製品本
体の小型化ができなくなるという問題がある。この課題
に対しては、特開平７−１６０３９８号公報に記載され
たものがある。これによれば、撮像画像の一部が操作用
領域で隠れてしまうことなく、製品本体の小型化がはか
れないという課題については問題ない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものにおいては、タッチパネル等を利用した様々な
スイッチやメニューのページ切り替えやモード切り替え
の操作を、電子ペンにノックスイッチを設け、そのスイ
ッチにより行っている。このため、ビデオカメラでの撮
影時では、保持する手を本体から電子ペンに持ち替えな
ければならず、使用者の操作性が必ずしも改善されてい
るとは言えなくなっていた。

【０００６】また、電子ペンに電気回路と機構を新たに
追加しなければならず複雑になり、ペンが小型化できな
いという課題があった。そこで、本発明は、上記課題を
解決したビデオカメラを提供することを目的とするもの
である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成される。請求項１の発明
は、撮影された被写体を記録・再生するビデオ部と、該
ビデオ部に対して回転可能に並らんで配置されたカメラ
部と、前記ビデオ部に設けられた被写体の撮影状態また
は再生状態を表示する表示装置と、該表示装置の表示画
面上の指示位置を検出する位置検出手段と、操作モード
を切り替える前記ビデオ部に設けられたモード切り替え
手段と、を有し、前記モード切り替え手段からの切り替
え信号に基づいて、対応するモードに切り替えるもので
ある。

【０００８】また、請求項２の発明は、前記モード切り
替え手段が、押しボタン式のオン・オフ切り替え可能な
スイッチから構成され、該スイッチの切り替え回数に応
じて、操作モードを変更するものであり、また、請求項
３の発明は、前記モード切り替え手段が、ビデオ部側面
の指で操作可能な位置に設けられているものである。

【０００９】また、請求項４の発明は、前記モード切り
替え手段が、スライド式あるいは可倒式スイッチで構成
され、前記押しボタン式のオン・オフ切り替えに加えて
スライド式或いは可倒式の切り替えにより操作モードの
切り替えを行い、請求項５の発明は、前記表示装置の表
示画面上の指示位置を検出する位置検出手段が、前記表
示装置の前記表示画面上に重ねて配置された、前記表示
画面を透視できるタッチセンサであることを特徴とする
ものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図１は本発明に係るビデオ
カメラの基本的な構成を示すブロック図、図２は本発明
に係るビデオカメラの概略構成を示す構成図、図３は図
２におけるモード切替スイッチ周辺部の拡大図、図４は
本発明の他の実施の形態を示した概略構成図、図５は図
４に示したビデオカメラにおける切替スイッチ周辺部の
拡大図、図６は本発明に係るビデオカメラの表示画面上
の初期画面表示例を示した図面、図７は本発明に係るビ
デオカメラにおける切替スイッチによる表示画面の遷移
例を示した図面である。

【００１１】図１において、１はカメラ部、２はビデオ
部、３は前記カメラ部１で撮影された映像信号とビデオ
部２で再生された映像信号とを切り替える切替スイッ
チ、４は例えば液晶パネル等の表示装置で、前記カメラ
部１で撮影された映像もしくはビデオ部２で再生された
映像が表示加算部５を通して映し出される。６は図６に
示すような複数の図形情報を格納したＲＯＭ、７は映像
にオンスクリーンされる図形情報を格納するＲＡＭ、８
は「瞬間ズーム」，「明るさ補正」，「フォーカスロッ
ク」，「初期画面」，「瞬間ズーム」等のモードを切り
替えるモード切り替えスイッチ、９は表示装置４におけ
る指示位置を検出する位置検出装置、１０はＲＯＭ６，
ＲＡＭ７，モード切り替えスイッチ８，位置検出装置
９，他の制御を行う制御装置（以下ＣＰＵという）であ
る。

【００１２】上記構成のビデオカメラにおいて、カメラ
部１で撮影された映像もしくはビデオ部２で再生された
映像が、映像切替スイッチ３により切り替えられて表示
加算部５を通して表示装置４に映し出される。

【００１３】このとき、ＲＯＭ６に格納された複数の図
形情報より、ＣＰＵ１０が映像をオンスクリーンさせる
図形情報を選択してその図形情報をＲＡＭ７に格納す
る。このＲＡＭ７に格納された図形情報に基づき表示加
算部５は、映像切替スイッチ３から送られて来る映像
に、この図形情報（オンスクリーン情報）を加算して表
示装置４に表示する。

【００１４】図２は、このビデオカメラを構造的に捕ら
えて示したものであり、１はカメラ部、２はビデオ部で
ある。また、４は表示装置であり、この表示装置４に
は、その表示画面上の位置を指示するためのタッチセン
サが、該表示装置４の表示画面上に重ねて配置されてい
る。このタッチセンサは、前記表示画面を透視できるタ
ッチセンサとなっており、位置の指示とその指示された
位置の検出とを行えるように構成されている。なお、こ
のタッチセンサは、周知の構造のものを採用することが
できる。

【００１５】また、８は前述のモード切り替えスイッチ
であり、この図２に示した実施の形態では、このモード
切り替えスイッチ８がビデオ部２の表示装置４と同じ面
に設けた例を示している。

【００１６】このモード切り替えスイッチ８は、図３の
ように、矢印方向に、押しボタン式にＯＮ／ＯＦＦする
ことで、「瞬間ズーム」，「明るさ補正」，「フォーカ
スロック」，「初期画面」，「瞬間ズーム」等のモード
を順に切り替えるように構成されている。また、このモ
ード切り替えスイッチ８は、矢印で示すＵＰ／ＤＯＷＮ
方向にスライドさせることで、例えばズーム倍率を変更
する等の機能の追加が可能となっている。なお、この図
２において、１１は主電源スイッチ、１２は記録スター
ト／ストップ・スイッチ、１３はカメラ・ズームスイッ
チである。

【００１７】図４に示した実施の形態は、図２のモード
切り替えスイッチ８をビデオ部２の側面に設けた例であ
り、この場合のモード切り替えスイッチ８は、図５に示
すように、矢印で示すＵＰ／ＤＯＷＮ方向に可倒式とな
っており、まず、矢印方向に、押しボタン式にＯＮ／Ｏ
ＦＦすることで、「瞬間ズーム」，「明るさ補正」，
「フォーカスロック」，「初期画面」，「瞬間ズーム」
等のモードを切り替え、また、ＵＰ／ＤＯＷＮ方向に可
倒させることで、例えばズーム倍率を変更する等の機能
の追加が可能に構成されている。なお、図４及び図５に
おいて、図２及び図３と同じ符号は同一部分を示す。

【００１８】次に、図２及び図４に示したビデオカメラ
における操作例及び動作等について説明する。カメラの
撮影時における操作では、図６の初期画面が表示装置
(例えば液晶パネル)４上にカメラ映像の上にＲＯＭ６に
あらかじめ格納された図形が、オンスクリーン図形とし
て表示される。この時、表示された「瞬間ズーム」，
「明るさ補正」，「フォーカスロック」の各々の画面位
置１４，１５，１６を押すと、表示装置４の上に配置さ
れた透明の位置検出装置（以下、タッチセンサと称す）
を押すことになる。このタッチセンサにより押された位
置をＣＰＵ１０により判断し、図７の各々対応した表示
画面に変化させる。その上で、カメラ映像の画面部分を
再度押すことにより、押した部分に対して「瞬間ズー
ム」，「明るさ補正」，「フォーカスロック」の機能が
はたらき、カメラ撮影時の演出効果を実現する。

【００１９】このとき、図６の初期画面にて、図２〜図
５に示したモード切り替えスイッチ８を押しＯＮさせる
ことにより、モード切り替えスイッチ８のＯＮ信号がＣ
ＰＵ１０に入力される毎に、図７に示した「瞬間ズー
ム」→「明るさ補正」→「フォーカスロック」→「初期
画面」→「瞬間ズーム」→へとモード移行を順次切り替
え行う。

【００２０】なお、図２の実施の形態では、モード切り
替えスイッチ８が表示画面と同一面にあるため、モード
移行の際、表示画面の一部を指先で触る虞れがあり、ま
た、モード切り替え操作を左手親指で行うか右手指先で
行うことになる。このとき、左手親指では、女性のよう
な手の小さい人では使えず、そのため、右手指先で操作
を行うことになり、その際、ビデオカメラ本体を片手で
支える必要があり不安定になりやすいが、図４の実施の
形態では、そのような問題が解消できる。

【００２１】つまり、図４の実施の形態のように、モー
ド切り替えスイッチ８を、ビデオ部２の側面の撮影時本
体を持つ手を動かさずに指先にて操作できる位置に配置
することにより、モード切り替えスイッチ８の操作の
際、図２の実施の形態と異なり、撮影時本体を持つ手を
動かさず切り替え操作を行うことができ、簡単な指先移
動のみにて、モード移行をおこなうことができ、初心者
でも確実に操作することができる。

【００２２】また、画面を触ることなくモード移行がで
きることより、画面に触れる回数が減り、指先の脂や汚
れがつく回数が減り、カメラ撮影後のクリーニングも楽
になることが予想される。

【００２３】また、上記実施の形態では、初期画面に、
図５のような表示を行うとしたが、ユーザー側にてモー
ド切り替えは、モード切り替えスイッチ８で行うことを
熟知すれば、初期画面で特にこのような表示は必要なく
なる。図５のような表示をなくすることで、表示図形は
無くなるため、カメラ撮影時邪魔にならず、必要な時に
モード切り替えスイッチ８を押してモード移行し、図６
の表示画面を確認し、確実な操作を素早くできるように
なる。

【００２４】また、モード切り替えスイッチ８を上下に
スライドまたは可倒できるものにすることで、機能の追
加ができる。すなわち、図７の「瞬間ズーム」画面にお
いて「瞬間ズーム」の文字の下に「Ｘ１．５」と書かれ
ているのはズーム倍率であるが、このズーム倍率をモー
ド切り替えスイッチ８を上下にスライドまたは可倒して
切り替えるようにすることも可能で、このように構成す
ることで、ユーザーの操作性をより一層向上するができ
る。

【００２５】

【発明の効果】請求項１の発明は、撮影された被写体を
記録・再生するビデオ部と、該ビデオ部に対して回転可
能に並らんで配置されたカメラ部と、前記ビデオ部に設
けられた被写体の撮影状態または再生状態を表示すると
共に、表示画面上で位置の指示が可能な表示装置と、該
表示装置の表示画面上の指示位置を検出する位置検出手
段と、操作モードを切り替える前記ビデオ部に設けられ
たモード切り替え手段と、を有し、前記モード切り替え
手段からの切り替え信号に基づいて、対応するモードに
切り替えるものであり、この発明によれば、ビデオカメ
ラの操作モードを簡単に変更ができ、ユーザの使い勝手
が向上できる。

【００２６】また、請求項２の発明は、前記モード切り
替え手段が、押しボタン式のオン・オフ切り替え可能な
スイッチから構成され、該スイッチの切り替え回数に応
じて、操作モードを変更するものであるから、ビデオカ
メラでの撮影時でも、モード切り替えが簡単に行え、そ
の操作性の改善が図れる。

【００２７】また、請求項３の発明は、前記モード切り
替え手段が、ビデオ部側面の指先により操作可能な位置
に設けられているので、モード切り替え手段を構成する
操作スイッチを指先のみで操作でき、撮影時のビデオカ
メラを支える手を持ちかえたり動かすことことなく操作
モードを変更することができる。このため、初心者で
も、操作変更に伴う手ブレや、操作ボタンを探している
間に撮影チャンスを逃すということなく操作することが
可能になり、操作性の改善が図れるという効果がある。

【００２８】さらに、請求項４の発明は、前記モード切
り替え手段が、スライド式あるいは可倒式スイッチで構
成され、前記押しボタン式のオン・オフ切り替えに加え
てスライド式或いは可倒式の切り替えにより操作モード
の切り替えを行うので、操作モード変更に機能を追加す
ることが可能となり、利便性が向上する。

【００２９】また、請求項５の発明は、前記表示装置の
表示画面上の指示位置を検出する位置検出手段が、前記
表示装置の前記表示画面上に重ねて配置された、前記表
示画面を透視できるタッチセンサで構成されているの
で、表示画面を見ながら指で指示位置を入力することが
でき、その操作性の改善がはかれる。

【００３０】以上、本発明は、モード切り替え手段を構
成する操作スイッチをビデオ本体に設けることで、ペン
入力時のペンも操作スイッチと製品本体との通信する機
能が必要なくなり、結果として製品全体の小型化がはか
れるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るビデオカメラの基本的な構成を示
すブロック図である。

【図２】本発明に係るビデオカメラの概略構成を示す構
成図である。

【図３】図２におけるモード切替スイッチ周辺部の拡大
図である。

【図４】本発明の他の実施の形態を示した概略構成図で
ある。

【図５】図４に示したビデオカメラにおける切替スイッ
チ周辺部の拡大図である。

【図６】本発明に係るビデオカメラの表示画面上の初期
画面表示例を示した図面である。

【図７】本発明に係るビデオカメラにおける切替スイッ
チによる表示画面の遷移例を示した図面である。

【符号の説明】 １ カメラ部 ２ ビデオ部 ３ 切替スイッチ ４ 表示装置 ５ 表示加算部 ６ ＲＯＭ ７ ＲＡＭ ８ モード切り替えスイッチ ９ 位置検出装置 １０ ＣＰＵ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮影された被写体を記録・再生するビデ
   オ部と、 該ビデオ部に対して回転可能に並らんで配置されたカメ
   ラ部と、 前記ビデオ部に設けられた被写体の撮影状態または再生
   状態を表示する表示装置と、 該表示装置の表示画面上の指示位置を検出する位置検出
   手段と、 操作モードを切り替える前記ビデオ部に設けられたモー
   ド切り替え手段と、を有し、 前記モード切り替え手段からの切り替え信号に基づい
   て、対応するモードに切り替えることを特徴とするタッ
   チセンサ入力装置を備えたビデオカメラ。
2. 【請求項２】 前記モード切り替え手段が、押しボタン
   式のオン・オフ切り替え可能なスイッチから構成され、
   該スイッチの切り替え回数に応じて、操作モードを変更
   することを特徴とする請求項１記載のタッチセンサ入力
   装置を備えたビデオカメラ。
3. 【請求項３】 前記モード切り替え手段が、ビデオ部側
   面の指で操作可能な位置に設けられていることを特徴と
   する請求項１または請求項２記載のタッチセンサ入力装
   置を備えたビデオカメラ。
4. 【請求項４】 前記モード切り替え手段が、スライド式
   あるいは可倒式スイッチで構成され、前記押しボタン式
   のオン・オフ切り替えに加えてスライド式或いは可倒式
   の切り替えにより操作モードの切り替えを行うことを特
   徴とした請求項２記載のタッチセンサ入力装置を備えた
   ビデオカメラ。
5. 【請求項５】 前記表示装置の表示画面上の指示位置を
   検出する位置検出手段が、前記表示装置の前記表示画面
   上に重ねて配置された、前記表示画面を透視できるタッ
   チセンサであることを特徴とする請求項１記載のタッチ
   センサ入力装置を備えたビデオカメラ。