JP2000022990A - フィルタ回路及びtv信号システム - Google Patents

フィルタ回路及びtv信号システム

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JP2000022990A
JP2000022990A JP10185189A JP18518998A JP2000022990A JP 2000022990 A JP2000022990 A JP 2000022990A JP 10185189 A JP10185189 A JP 10185189A JP 18518998 A JP18518998 A JP 18518998A JP 2000022990 A JP2000022990 A JP 2000022990A
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monitor
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JP10185189A
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Kazuyoshi Takagi
和喜 高木
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】信号の出力中に中心周波数が切り換えられてし
まうのを防止できる周波数調整機能付きのフィルタ回路
を提供することを目的としている。 【解決手段】フィルタ回路は、時定数を生成する時定数
回路21、この時定数回路の時定数をモニタするモニタ
回路22、モニタ回路の動作を制御するスイッチ32、
時間を測定する計時回路23、モニタ結果をラッチする
ラッチ回路24及びこのラッチ回路のデータに基づいて
時定数が可変されるCR回路25を含んで構成されてい
る。計時回路で電源の投入から所定の時間が経過したこ
とが検出されるまではモニタ回路で時定数をモニタし、
それ以降はスイッチによりモニタ回路の動作を停止さ
せ、ラッチ回路のデータに基づいてCR回路の時定数の
制御を行うことを特徴とする。電源の投入から所定時間
経過するとモニタ回路の動作を停止するので、信号の出
力中に中心周波数が切り換えられてしまうのを防止でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、TV信号システ
ム、ビデオ信号システム及びオーディオ信号システム等
に適用される周波数調整機能付きのフィルタ回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシステムにおいては、I
C内部のキャパシタの容量値や抵抗素子の抵抗値の製造
ばらつきによりCR積がばらつき、フィルタ回路の中心
周波数f0 が変動する。このため、チップ中にモニタ用
の時定数回路を設け、この時定数回路の時定数をモニタ
し、このモニタ結果に応じてフィルタ回路中のキャパシ
タの容量値あるいは抵抗素子の抵抗値を切り換えること
により、中心周波数f0が所望の値に近付くように常時
調整を行っている。
【0003】図4は、従来のTV信号システムにおける
上述したような周波数(時定数)の調整機能を持ったフ
ィルタ回路を抽出して示しており、(a)図はローパス
フィルタ、(b)図はハイパスフィルタである。図4
(a)に示す如く、時定数回路11は、モニタ回路12
によって時定数がモニタされ、このモニタ回路12の出
力信号がCR回路13Aに供給されてキャパシタCと抵
抗素子R1,R2,R3とによる時定数が可変されるこ
とにより周波数が調整されるようになっている。すなわ
ち、モニタ回路12の出力信号により、CR回路13A
中のスイッチSW1,SW2,SW3が選択的にオン/
オフ制御されて抵抗値が異なる抵抗素子R1,R2,R
3のいずれか1つが選択されることにより、キャパシタ
Cと選択された抵抗素子とによって時定数が設定される
ようになっている。この際、モニタされた時定数が小さ
い時にはCR回路13A中の抵抗値が大きな抵抗素子R
1が選択され、時定数が大きい時にはCR回路13A中
の抵抗値が小さな抵抗素子R3が選択され、中間の時に
はCR回路13A中の抵抗値が中間の抵抗素子R2が選
択される。
【0004】図4(b)に示すハイパスフィルタは、C
R回路の構成がローパスフィルタと異なっており、キャ
パシタCに代えて抵抗Rが、抵抗素子R1,R2,R3
に代えてキャパシタC1,C2,C3がそれぞれ設けら
れている。そして、CR回路13B中のスイッチSW
1,SW2,SW3が選択的にオン/オフ制御されて容
量値が異なるキャパシタC1,C2,C3のいずれか1
つが選択されることにより、抵抗素子Rと選択されたキ
ャパシタとによって時定数が設定されるようになってい
る。この際、モニタされた時定数が小さい時にはCR回
路13B中の容量値が大きなキャパシタC1が選択さ
れ、時定数が大きい時にはCR回路13B中の容量値が
小さなキャパシタC3が選択され、中間の時にはCR回
路13B中の容量値が中間のキャパシタC2が選択され
るようになっている。
【0005】しかしながら、上記のような構成のフィル
タ回路では、周波数の調整を常時行っているため、時定
数が大、中、小のしきい値近辺のサンプル、あるいはス
イッチオンドリフト等により、映像信号の出力中(視聴
中)にフィルタ回路の中心周波数f0 が切り換えられて
しまうことがあり、この場合には色相の変化等が生じ、
視聴者に不快感を与えるという問題がある。この問題
は、ビデオ信号システムやオーディオ信号システム等に
適用した場合にも同様に発生する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように周波数の
調整機能を持った従来のフィルタ回路は、信号の出力中
に中心周波数が切り換えられてしまい、視聴者に不快感
を与えるという問題があった。
【0007】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、信号の出力中に
中心周波数が切り換えられてしまうのを防止できるフィ
ルタ回路を提供することにある。
【0008】また、この発明の別の目的は、映像信号の
出力中にフィルタ回路の中心周波数が切り換えられてし
まうのを防止できるTV信号システムを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載したフィルタ回路は、モニタ用の時定数を生成する時
定数回路と、上記時定数回路によって生成された時定数
をモニタするモニタ回路と、上記モニタ回路によるモニ
タ動作を制御するスイッチ手段と、電源の投入から所定
の時間経過するまでの時間を測定して上記スイッチ手段
を制御し、電源の投入から所定の時間経過するまで上記
モニタ回路を動作させ、所定の時間経過後に上記モニタ
回路の動作を停止させる計時手段と、上記モニタ回路に
よる時定数のモニタ結果をラッチするラッチ回路と、上
記ラッチ回路にラッチされたモニタ結果に基づいて時定
数が可変されるCR回路とを具備することを特徴として
いる。
【0010】また、請求項2に記載したように、請求項
1に記載のフィルタ回路において、前記時定数回路は、
キャパシタと、このキャパシタを充電する充電手段と、
上記キャパシタを一定の電流で放電する放電手段とを備
え、前記モニタ回路で上記キャパシタの放電状態をモニ
タすることを特徴とする。
【0011】請求項3に記載したように、請求項1また
は2に記載のフィルタ回路において、前記モニタ回路
は、非反転入力端に前記時定数回路の出力が供給され、
出力端が反転入力端に接続されたオペアンプと、このオ
ペアンプの出力と複数の基準電位とをそれぞれ比較する
比較手段とを備え、前記スイッチ手段は、上記オペアン
プの出力端と上記比較手段の入力端間に設けれられるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4に記載したように、請求項3に記
載のフィルタ回路において、前記計時手段は、一方の入
力端に垂直同期信号が入力されるアンドゲートと、パワ
ーオンリセット信号でリセットされ、上記アンドゲート
の出力信号の反転信号が入力される第1のフリップフロ
ップと、上記パワーオンリセット信号でリセットされ、
上記第1のフリップフロップの出力信号の反転信号が供
給され、前記スイッチ手段をオン/オフ制御する第2の
フリップフロップと、上記第1,第2のフリップフロッ
プの出力信号が供給され、出力信号が上記アンドゲート
の他方の入力端に帰還されるナンドゲートとを備え、前
記第2のフリップフロップの出力信号の反転信号で前記
スイッチ手段がオン/オフ制御されることを特徴とす
る。
【0013】また、請求項5に記載したように、請求項
1ないし4いずれか1つの項に記載のフィルタ回路にお
いて、前記ラッチ回路は、データ入力端に前記モニタ回
路の出力信号が供給され、データ出力端から前記CR回
路に時定数を可変するための信号を供給し、クロック信
号に応答して動作する複数のフリップフロップを含むこ
とを特徴とする。
【0014】請求項6に記載したように、請求項1ない
し5いずれか1つの項に記載のフィルタ回路において、
前記CR回路は、抵抗素子と、一端がそれぞれ前記抵抗
素子の一端に接続され、容量値が異なる複数のキャパシ
タと、前記各キャパシタの他方の電極と接地点間にそれ
ぞれ設けられ、前記ラッチ回路の出力信号でオン/オフ
制御される複数のスイッチとを含むことを特徴とする。
【0015】請求項7に記載したように、請求項1ない
し6いずれか1つの項に記載のフィルタ回路において、
前記時定数回路及び前記CR回路は、単一の半導体チッ
プ上の物理的に近い位置に配置されることを特徴とす
る。
【0016】更に、この発明の請求項8に記載したTV
信号システムは、キャパシタを充電した後、定電流で放
電することによりモニタ用の時定数を生成する時定数回
路と、上記時定数回路の出力電圧と複数の基準電位とを
比較することにより、上記時定数回路によって生成され
た時定数をモニタするモニタ回路と、上記モニタ回路に
よるモニタ動作を制御するスイッチと、パワーオンリセ
ット信号でリセットされ、垂直同期信号を用いて、電源
の投入から所定の時間経過するまで上記スイッチをオン
させ、所定の時間経過後に上記スイッチをオフさせるタ
イマと、上記モニタ回路による時定数のモニタ結果をラ
ッチするラッチ回路と、上記ラッチ回路にラッチされた
モニタ結果に基づいて時定数が可変されるフィルタ回路
とを具備することを特徴としている。
【0017】請求項1のような構成によれば、電源の投
入から所定の時間経過するまでの短時間のみに時定数の
調整を行い、それ以降はラッチ回路にラッチしたモニタ
結果のデータを用いて一定に調整するので、信号出力中
の中心周波数の変化を防止できる。
【0018】請求項2に示すように、時定数回路は、キ
ャパシタ、充電手段及び放電手段で構成でき、上記キャ
パシタを充電した後、一定の電流で放電してモニタ用の
時定数を生成する。
【0019】請求項3に示すように、モニタ回路は、オ
ペアンプと比較手段とで構成し、スイッチ手段をオペア
ンプの出力端と比較手段の入力端間に設ければ、モニタ
動作を容易に制御できる。
【0020】請求項4に示すように、計時手段は、パワ
ーオンリセット信号でリセットし、垂直同期信号を利用
して時間を計るようにすれば、TV信号システムやビデ
オ信号システムに適用したときに映像が出力されない期
間中に周波数を調整できる。
【0021】請求項5に示すように、ラッチ回路を複数
のフリップフロップで構成し、クロック信号として水平
同期信号を与えれば、TV信号システムやビデオ信号シ
ステムで本来用いる信号を利用できる。
【0022】請求項6に示すように、CR回路として
は、抵抗素子、複数のキャパシタ及び複数のスイッチで
構成した回路を用いることができる。請求項7に示すよ
うに、時定数回路とCR回路を単一の半導体チップ上の
物理的に近い位置に配置すれば、製造ばらつきによるC
R積のばらつきも同様になると考えられるので、高精度
な時定数の調整を行うことができる。
【0023】請求項8のような構成によれば、電源の投
入から映像信号が出力されるまでの短時間のみにフィル
タ回路の時定数の調整を行い、それ以降はラッチ回路に
ラッチしたモニタ結果のデータを用いて一定の時定数で
調整するので、映像信号が出力されない期間中に周波数
を調整でき、且つ映像信号の出力中における色相の変化
等も防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の実施
の形態に係るフィルタ回路について説明するための回路
図である。このフィルタ回路は、モニタ用の時定数を生
成する時定数回路21、この時定数回路21の時定数を
モニタするモニタ回路22、パワーオンリセット信号が
入力されてから垂直同期信号VPを計数して時間を測定
する計時回路23、モニタ結果のデータをラッチするラ
ッチ回路24及び時定数可変のCR回路25を含んで構
成されている。
【0025】上記時定数回路21は、直流電源26、ス
イッチ27、キャパシタ28、定電流源29及びスイッ
チ30等から構成されている。上記直流電源26の正極
はスイッチ27を介してオペアンプ31の非反転入力端
(+)に接続され、負極は接地点に接続される。キャパ
シタ28の一方の電極は基準電圧源VCに接続され、他
方の電極はオペアンプ31の非反転入力端(+)に接続
される。このオペアンプ31の非反転入力端(+)と接
地点間には、定電流源29とスイッチ30が直列接続さ
れている。
【0026】上記モニタ回路22は、オペアンプ31、
スイッチ32、レベル判定回路33及び基準電圧源3
4,35,36等から構成されている。オペアンプ31
の出力端はその反転入力端(−)及びスイッチ32の一
端に接続されている。上記スイッチ32の他端には上記
レベル判定回路33の入力端が接続され、オペアンプ3
1の出力電圧と基準電圧源34,35,36の基準電位
とが比較される。そして、この比較結果がラッチ回路2
4に供給されてラッチされる。
【0027】上記計時回路23は、フリップフロップ3
7,38、ナンドゲート39a及びアンドゲート39b
から構成されている。上記アンドゲート39bの一方の
入力端には垂直同期信号VPが供給され、このアンドゲ
ート39bの出力信号が反転されて上記フリップフロッ
プ37の入力端Tに供給される。フリップフロップ37
の出力端Qにはナンドゲート39aの一方の入力端が接
続されており、この出力端Qの信号が反転されてフリッ
プフロップ38の入力端Tに供給される。上記フリップ
フロップ38の出力端Qには上記ナンドゲート39の他
方の入力端が接続され、出力端/Qには上記スイッチ3
2の制御入力端が接続される。上記ナンドゲート39a
の出力信号は、上記アンドゲート39bの他方の入力端
に帰還される。上記各フリップフロップ37,38のリ
セット入力端RSには、電源の投入時に“H”レベルと
なるパワーオンリセット信号が供給される。
【0028】上記ラッチ回路24は、フリップフロップ
40,41,42から構成されている。フリップフロッ
プ40の入力端Dには上記レベル判定回路33の第1の
判定信号S1(時定数が大きい)が供給され、フリップ
フロップ41の入力端Dには上記レベル判定回路33の
第2の判定信号S2(時定数が中)が供給され、フリッ
プフロップ42の入力端Dには上記レベル判定回路33
の第3の判定信号S3(時定数が小さい)が供給され
る。各フリップフロップ40,41,42のクロック入
力端CKには、クロック信号が供給され、このクロック
信号に応答して動作が制御される。
【0029】上記CR回路25は、抵抗素子43、容量
値が異なるキャパシタ44,45,46及びスイッチ4
7,48,49から構成されている。抵抗素子43の一
端には各キャパシタ44,45,46の一方の電極が接
続され、これらキャパシタ44,45,46の他方の電
極と接地点間にスイッチ47,48,49がそれぞれ接
続される。これら各スイッチ47,48,49は、上記
フリップフロップ40,41,42の出力端Dから出力
されるラッチデータに応答してオン/オフ制御される。
【0030】次に、上記のような構成において図2のタ
イミングチャートを用いて周波数の調整動作を説明す
る。(a)図は時定数回路21の動作を示し、(b)図
は計時回路23の動作を示している。まず、時刻t0に
スイッチ27がオン状態、スイッチ30がオフ状態とな
り、直流電源26の電圧VAでキャパシタ28が充電さ
れる。次の時刻t1に、スイッチ27がオフ状態、スイ
ッチ30がオン状態となり、キャパシタ28に充電され
た電荷は定電流源29によって放電される。その後、ス
イッチ27,30がともにオフ状態となる。同様な動作
が繰り返され(時刻t3,t4,t5)、時刻t5に得
られた電圧VBが時定数に応じて変化し、この電位変化
がオペアンプ31によって増幅された後、スイッチ32
を介してレベル判定回路33に供給される。
【0031】レベル判定回路33では、キャパシタ28
の放電後の上記オペアンプ31の出力電圧VBと基準電
圧源34,35,36の電圧とが比較される。そして、
比較結果に応じたデータがフリップフロップ40,4
1,42のデータ入力端Dに供給されてラッチされる。
これらのフリップフロップ40,41,42にラッチさ
れたデータに応じてスイッチ47,48,49のいずれ
か1つがオンし、キャパシタ44,45,46が選択さ
れてCR回路25の時定数が設定される。上記キャパシ
タ44,45,46の容量値c1,c2,c3がc1>
c2>c3とすると、上記レベル判定回路33で時定数
が大きいと判定されたときにはスイッチ49がオン状
態、スイッチ47,48がオフ状態となってキャパシタ
49が選択され、時定数が小さくなるように制御され
る。一方、レベル判定回路33で時定数が小さいと判定
されたときにはスイッチ47がオン状態、スイッチ4
8,49がオフ状態となってキャパシタ47が選択さ
れ、時定数が大きくなるように制御される。レベル判定
回路33で時定数が中間と判定されたときにはスイッチ
48がオン状態、スイッチ47,49がオフ状態となっ
てキャパシタ48が選択され、時定数が中間になるよう
に制御される。
【0032】上述した時定数回路21で生成した時定数
のモニタ動作と並行して、計時回路23による計時動作
が行われる。まず、電源が投入されるとパワーオンリセ
ット信号によりフリップフロップ37,38がリセット
される。この状態ではナンドゲート39aの出力が
“H”レベルであり、アンドゲート39bの他方の入力
端は“H”レベルを維持するので、垂直同期信号が
“H”レベルになるとアンドゲート39bの出力が
“H”レベルとなり、フリップフロップ37の入力端T
には“L”レベルが入力される(時刻t0)。次に、垂
直同期信号が“L”レベルとなると、アンドゲート39
bの出力も“L”レベルとなり、フリップフロップ37
には“H”レベルがセットされる(時刻t1)。この
際、フリップフロップ38はリセット状態を維持してい
るので、その出力端Qは“L”レベル、出力端/Qは
“H”レベルとなっている。次のアンドゲート39bの
“L”レベルへの立ち下がりに応答して、フリップフロ
ップ37の出力が反転して“L”レベルとなると、フリ
ップフロップ38の出力端Qが“H”レベル、出力端/
Qは“L”レベルとなる(時刻t2)。上記フリップフ
ロップ37,38の出力端Qの“H”レベルにより、ナ
ンドゲート39aの出力が“L”レベルとなり、垂直同
期信号VPのレベルに拘わらずアンドゲート39bの出
力が“L”レベルに固定される。
【0033】スイッチ32は、上記フリップフロップ3
8の出力端/Qが“H”レベルの期間、すなわち電源の
投入から時刻t2までの期間にオン状態となり、時刻t
2以降はオフ状態となる。
【0034】よって、上記のような構成によれば、電源
の投入から映像信号が出力されるまでの短時間(30m
Sec程度)のみにフィルタ回路の時定数の調整を行
い、それ以降はラッチ回路24にラッチしたモニタ結果
のデータを用いて一定の時定数で調整できるので、映像
信号が出力されない期間中に周波数を調整でき、且つ映
像信号の出力中における色相の変化等も防止できる。
【0035】図3は、上記図1に示したフィルタ回路を
SECAM色信号処理用のICに適用するときの概略構
成を示すブロック図である。この回路は、同期分離回路
51、水平同期処理回路52、垂直同期処理回路53、
時定数調整回路54、YC分離回路55、ACC(Au
tomatic color control)回路5
6、アイデント(IDENT)回路57、ベルフィルタ
58、復調回路59、ディエンファシス(De−Emp
hasis)回路60、マトリックス回路61、増幅器
(AMP)62、CRT63及びY信号処理回路64等
を含んで構成されている。
【0036】SECAM信号は、FM変調されて放送局
から送信されるが、FM信号のノイズ出力電圧は、雑音
成分と搬送波との周波数に比例するため、高域周波数に
おけるS/N比を改善するために、高域を持ち上げて送
信される(いわゆるPre−Emphasis)。受信
処理側では逆にラグリードフィルタ等を用いて持ち上げ
られた高域を下げる(De−Emphasis)処理が
必要である。このフィルタを内蔵したICではCR積の
ばらつきによりフィルタの特性がずれるとオーバーシュ
ートがかかったような出力波形となる。そこで、上記C
R積のばらつきを時定数調整回路54で補償するように
している。
【0037】この時定数調整回路54は、上記図1に示
した回路におけるモニタ用の時定数を生成する時定数回
路21、この時定数回路21の時定数をモニタするモニ
タ回路22、パワーオンリセット信号が入力されてから
垂直同期信号を計数して時間を測定する計時回路23及
びモニタ結果のデータをラッチするラッチ回路24を含
んで構成されている。上記垂直同期信号Vは垂直同期処
理回路53から供給され、水平同期処理回路から出力さ
れる水平同期信号がラッチ回路24(フリップフロップ
40,41,42)の動作を制御するクロック信号CK
として供給される。そして、この時定数調整回路54の
出力信号でディエンファシス回路60の時定数が調整さ
れるようになっている。
【0038】上記のような構成において、基本的な動作
は前述した図1の回路と実質的に同じであり、CR回路
25に代えてディエンファシス回路60の時定数が調整
される。この際、電源の投入から所定時間(例えば映像
信号が出力されるまでの短時間)経過するまではディエ
ンファシス回路60の時定数が調整され、それ以降はラ
ッチ回路24にラッチしたモニタ結果のデータを用いて
一定の時定数で調整するので、映像信号が出力されない
期間中に周波数を調整でき、且つ映像信号の出力中にお
ける色相の変化等も防止できる。
【0039】なお、上記実施の形態では、垂直同期信号
VPを用いてスイッチ32をオン/オフ制御するための
時間を測定する場合を例にとって説明したが、電源の投
入から数10〜数100mSec程度の時間を測定でき
れば良いので他の信号を用いるようにしても良い。ま
た、フリップフロップ37,38を用いる場合を例にと
って説明したが、他の回路でも良いのは勿論である。ラ
ッチ回路24としてフリップフロップ41,42,43
を用いる場合を説明したが、他の構成であっても良い。
また、ローパスフィルタを例にとって説明したが、CR
回路25を図4(b)に示したように構成すれば、ハイ
パスフィルタにも適用できる。
【0040】更に、SECAM色信号処理用のICに適
用する場合を例にとって説明したが、他のTV信号シス
テムやビデオ信号システム、あるいはオーディオ信号シ
ステム等にも適用可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、信号の出力中に中心周波数が切り換えられてしまう
のを防止できるフィルタ回路が得られる。また、映像信
号の出力中にフィルタ回路の中心周波数が切り換えられ
てしまうのを防止できるTV信号システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るフィルタ回路を示
す回路図。
【図2】図1に示したフィルタ回路の動作を説明するた
めのもので、(a)図は時定数回路のタイミングチャー
ト、(b)図は計時回路のタイミングチャート。
【図3】図1に示したフィルタ回路をSECAM色信号
処理用のICに適用するときの概略構成を示すブロック
図。
【図4】TV信号システムにおける周波数の調整機能を
持った従来のフィルタ回路を抽出して示すもので、
(a)図はハイパスフィルタ、(b)図はローパスフィ
ルタを示す回路図。
【符号の説明】
21…時定数回路、22…モニタ回路、23…計時回路
(計時手段)、24…ラッチ回路、25…CR回路、2
6…直流電源、27…スイッチ、28…キャパシタ、2
9…定電流源、30…スイッチ、31…オペアンプ、3
2…スイッチ(スイッチ手段)33…レベル判定回路
(比較手段)、34,35,36…基準電圧源、37,
38…フリップフロップ、39a…ナンドゲート、39
b…アンドゲート、40,41,42…フリップフロッ
プ、43…キャパシタ、44,45,46…抵抗素子、
47,48,49…スイッチ、51…同期分離回路、5
2…水平同期処理回路、53…垂直同期処理回路、54
…時定数調整回路、55…YC分離回路、56…ACC
回路、57…アイデント回路、58…ベルフィルタ、5
9…復調回路、60…ディエンファシス回路、61…マ
トリクス回路、62…増幅器、63…CRT、64…Y
信号処理回路。
フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA03 PA18 PA28 PA45 PA53 PA62 PA64 PA83 PA87 PA89 PA95 PA96 SA03 XB05 XB11 5J098 AA11 AA14 AB02 AB06 AB12 AB16 AB22 AB23 AC02 AC10 AC20 AD05 AD10 AD14 CA02 CB02 CB03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モニタ用の時定数を生成する時定数回路
    と、 上記時定数回路によって生成された時定数をモニタする
    モニタ回路と、 上記モニタ回路によるモニタ動作を制御するスイッチ手
    段と、 電源の投入から所定の時間経過するまでの時間を測定し
    て上記スイッチ手段を制御し、電源の投入から所定の時
    間経過するまで上記モニタ回路を動作させ、所定の時間
    経過後に上記モニタ回路の動作を停止させる計時手段
    と、 上記モニタ回路による時定数のモニタ結果をラッチする
    ラッチ回路と、 上記ラッチ回路にラッチされたモニタ結果に基づいて時
    定数が可変されるCR回路とを具備することを特徴とす
    るフィルタ回路。
  2. 【請求項2】 前記時定数回路は、キャパシタと、この
    キャパシタを充電する充電手段と、上記キャパシタを一
    定の電流で放電する放電手段とを備え、前記モニタ回路
    で上記キャパシタの放電状態をモニタすることを特徴と
    する請求項1に記載のフィルタ回路。
  3. 【請求項3】 前記モニタ回路は、非反転入力端に前記
    時定数回路の出力が供給され、出力端が反転入力端に接
    続されたオペアンプと、このオペアンプの出力と複数の
    基準電位とをそれぞれ比較する比較手段とを備え、前記
    スイッチ手段は、上記オペアンプの出力端と上記比較手
    段の入力端間に設けれられることを特徴とする請求項1
    または2に記載のフィルタ回路。
  4. 【請求項4】 前記計時手段は、一方の入力端に垂直同
    期信号が入力されるアンドゲートと、パワーオンリセッ
    ト信号でリセットされ、上記アンドゲートの出力信号の
    反転信号が入力される第1のフリップフロップと、上記
    パワーオンリセット信号でリセットされ、上記第1のフ
    リップフロップの出力信号の反転信号が供給され、前記
    スイッチ手段をオン/オフ制御する第2のフリップフロ
    ップと、上記第1,第2のフリップフロップの出力信号
    が供給され、出力信号が上記アンドゲートの他方の入力
    端に帰還されるナンドゲートとを備え、前記第2のフリ
    ップフロップの出力信号の反転信号で前記スイッチ手段
    がオン/オフ制御されることを特徴とする請求項3に記
    載のフィルタ回路。
  5. 【請求項5】 前記ラッチ回路は、データ入力端に前記
    モニタ回路の出力信号が供給され、データ出力端から前
    記CR回路に時定数を可変するための信号を供給し、ク
    ロック信号に応答して動作する複数のフリップフロップ
    を含むことを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つ
    の項に記載のフィルタ回路。
  6. 【請求項6】 前記CR回路は、抵抗素子と、一端がそ
    れぞれ前記抵抗素子の一端に接続され、容量値が異なる
    複数のキャパシタと、前記各キャパシタの他方の電極と
    接地点間にそれぞれ設けられ、前記ラッチ回路の出力信
    号でオン/オフ制御される複数のスイッチとを含むこと
    を特徴とする請求項1ないし5いずれか1つの項に記載
    のフィルタ回路。
  7. 【請求項7】 前記時定数回路及び前記CR回路は、単
    一の半導体チップ上の物理的に近い位置に配置されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし6いずれか1つの項に記
    載のフィルタ回路。
  8. 【請求項8】 キャパシタを充電した後、定電流で放電
    することによりモニタ用の時定数を生成する時定数回路
    と、 上記時定数回路の出力電圧と複数の基準電位とを比較す
    ることにより、上記時定数回路によって生成された時定
    数をモニタするモニタ回路と、 上記モニタ回路によるモニタ動作を制御するスイッチ
    と、 パワーオンリセット信号でリセットされ、垂直同期信号
    を用いて、電源の投入から所定の時間経過するまで上記
    スイッチをオンさせ、所定の時間経過後に上記スイッチ
    をオフさせるタイマと、 上記モニタ回路による時定数のモニタ結果をラッチする
    ラッチ回路と、 上記ラッチ回路にラッチされたモニタ結果に基づいて時
    定数が可変されるフィルタ回路とを具備することを特徴
    とするTV信号システム。
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