JP2000022907A - イメ―ジセンサ―モジュ―ル - Google Patents

イメ―ジセンサ―モジュ―ル

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JP2000022907A
JP2000022907A JP11128623A JP12862399A JP2000022907A JP 2000022907 A JP2000022907 A JP 2000022907A JP 11128623 A JP11128623 A JP 11128623A JP 12862399 A JP12862399 A JP 12862399A JP 2000022907 A JP2000022907 A JP 2000022907A
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axis
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Robert D Pepe
ロバート・デイ・ペプ
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Agfa Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 較正保護の完全性を得る。 【解決手段】 スキャナー又はその他のイメージ獲得装
置のためのイメージセンサー副組立体は、スキャナー光
学系により画像化された光を検出するイメージセンサー
アレイ、及びイメージセンサーアレイの光学系に関する
位置を較正できるイメージセンサーモジュールを備え
る。この方法で、許容差内で構成されている光学系のあ
るモジュールは、その調整により、光学系に対してイメ
ージセンサーアレイを整列させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、イメージ獲得装置用の
イメージセンサーモジュールに関する。
【０００２】
【従来技術及びその課題】デジタルイメージ獲得装置、
例えばスキャナー、デジタル複写機、及びデジタルカメ
ラは、反射性及び／又は透過性のオリジナル文書から、
カラー又はモノクロの写真、アートワーク、テキスト、
及びその他のグラフィックスであるグラフックの内容を
デジタル化するために使用される。この能力は、デジタ
ル文書の記憶、デジタル内容の作成において、及びより
工業的なプロセス環境において有用である。後者の場
合、例えば、化学製品のフィルムベースの写真は、これ
を印刷物に作るより前に未定稿のレビューのためにデジ
タル式に走査することができる。
【０００３】スキャナーを例にして考えると、その最も
普通の形態の一つはフラットベッドスキャナーである。
透過式又は反射式のオリジナル文書がガラス板を有する
ベッド上に下向きに置かれる。文書に面したスリット開
口を有しガラス板の下方にあるキャリッジがオリジナル
文書の上方で走査される。キャリッジの光学系が、走査
線を逐次抜き出す。一つの形態においては、高解像度モ
ードでは１個のフォールドミラー（fold mirror）が使
用され、低解像度では一連の大きいフォールドミラーが
使用される。いずれの場合も、フォールドミラーは、光
学系の走査線を高解像度又は低解像度のレンズに中継
し、このレンズが交差線を線形又は２次元のイメージセ
ンサー上に画像化する。イメージセンサーは新しいＣＭ
ＯＳベースのイメージセンサーが一般的になってきつつ
あるが、最も普通の設備においてはトリリニヤー電荷結
合素子（ＣＣＤ）である。
【０００４】スキャナー又はその他のイメージ獲得装置
の製造においては、較正はかなりの費用要因である。ス
キャナーにおいては、スリット開口、中継光学系、及び
画像化光学系を含んだキャリッジの光学系は、走査線の
イメージがセンサーアレイ上に適正に形成されるように
イメージセンサーアレイと整列されねばならない。更
に、光学系の較正は頑丈でなければならない。製造後、
装置は、世界中を商業的輸送機関により何回も輸送さ
れ、衝撃及び極端な温度に曝される。
【０００５】スキャナーの最も通常の較正技法は、事前
に整列されたＣＣＤセンサーのキャリッジへの取付けを
含む。中継光学系及び画像化用光学系は、取り付けられ
たセンサーアレイにより所要の整列レベルに微細に同調
される。
【０００６】イメージ獲得装置の通常の較正の過程に多
くの問題が存在し又は発生し、その最も重要なものは較
正保護の完全性である。例えば、スキャナーにおいて、
適正に置かれた走査線は、スリット開口を通して中継光
学系により抜き取られ、イメージセンサーアレイに送ら
れることが必要である。更に、走査線のイメージは、２
次元センサーアレイの全面に亙って焦点にあるように形
成されねばならない。イメージ面がセンサーの面に関し
て中心がずれ、回転し（ｃｌｏｃｋｅｄ）、前後方向に
傾き、又は左右方向に傾いた場合は、中継光学系の再整
列が行われ、これが走査線の位置に影響を与える可能性
がある。そこで、較正は、多くの独立変数を同時に制御
することが必要である。特に、２次元センサーアレイで
は、カラーの位置合わせについては傾きが極めて重要で
ある。
【０００７】更に、現在のスキャナーでは、野外での再
較正及び／又はイメージセンサーアレイの交換／高位化
は非常に困難である。センサーアレイが現場で故障する
ことは珍しくない。原因は、輸送、通常の操作、又は電
気的サージによる故障に関係する。更に、イメージセン
サーは、入手可能でかつ費用効果があるようになった高
密度センサーとしてスキャナーの解像度を大きくするた
めにときどき交換される。これらの状況において、通常
のシステムの光学系は、新しいイメージセンサーアレイ
を古いセンサーと正確に同じ方向でキャリッジに取り付
けることができないため再較正しなければならない。適
切な較正なしでは、例えば、新しいイメージセンサーに
より達成し得る解像度の増加は、装置の貧弱なイメージ
形成のためこれを実現することができない。しかし、現
場における較正は、製造環境で較正を容易にするために
使用される特別目的の装備及びジグの入手ができないこ
とにより更に困難である。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の原理は、スキャ
ナー、デジタル複写機、又はデジタルカメラのような適
宜のイメージ獲得装置に向けられる。装置は、光学系に
より画像化された光を検出するイメージセンサーアレ
イ、及びイメージセンサーアレイの位置を光学系に関し
て較正し得るイメージセンサーモジュールを備える。こ
の方法で、光学系が許容差内で作られた状態で、モジュ
ールはイメージセンサーアレイを光学系に対して整列さ
せることができる。好ましくは、センサーモジュール
は、標準を定めるために分離して較正され、光学系の較
正を特定のモジュールから独立させ、そしてモジュール
の較正を所与のイメージ獲得装置に使用される特定の光
学系から独立させる。
【０００９】モジュールは、センサーアレイを６自由度
で位置決めし、これを光学系と完全に無関係に整列させ
ることができることが好ましい。更に、センサーアレイ
が一体化された電子回路板は、アナログ−デジタル変換
器の置かれたマザーボードから分離される。これは、再
整列の困難と組み合った高価な光学センサーアレイの置
換を要することなく、電子回路構成要素における不適切
な作動の主原因のアナログ・デジタル変換器を交換でき
る利点を持つ。
【００１０】一般に、本発明は、その一態様により、イ
メージ獲得装置用のイメージセンサーモジュールを特徴
とする。このモジュールは、光学系を取り付けるように
された台板及び特にキャリッジを備える。イメージセン
サー取付用ブラケットは、イメージセンサーアレイを支
持するようにされる。取付用ブラケットは、イメージセ
ンサーアレイを光学系と整列させ得るように台板に関し
て位置決めすることができる。
【００１１】好ましい実施例においては、取付用ブラケ
ットは、台板に関して３自由度で調整することができ
る。特に、これは、イメージセンサーアレイのイメージ
面に直交しているとして定義されたｚ軸に沿って移動方
向で調整可能であり、イメージセンサーアレイの長手方
向軸線と平行に走っているとして定義されたｙ軸に関し
て回転方向で調整可能であり、そしてイメージセンサー
アレイの横断方向軸線と平行に走っているとして定義さ
れたｘ軸に関して回転方向で調整可能である。
【００１２】より特別には、台板に関して取付用ブラケ
ットに予備荷重をかけるための少なくも１個のピン及び
取付用ブラケットと台板との間の距離を制御するための
少なくも１組の押しネジを備えたブラケット位置整列シ
ステムが設けられる。
【００１３】好ましい実施例においては、予備荷重をか
けるために２個の支持ピンが使用され、そしてブラケッ
トと台板との間の距離の制御のために３個の押しネジが
使用される。
【００１４】更に、台板位置整列システムは、台板を、
従ってイメージセンサーアレイを、光学系に関して指向
させることができる。好ましくは、台板整列システムは
追加の３自由度を提供する。特に、台板は、光学系に関
してｙ軸に沿って移動方向で調整可能であり、ｚ軸に関
して回転方向で調整可能であり、そしてｘ軸に関して移
動方向で調整可能である。
【００１５】このようにして、台板位置整列システム
は、ブラケット位置整列システムと共に、光学系に関す
るセンサーアレイの位置決めにおける全部で６個の自由
度を提供する。
【００１６】好ましい実施例の別の態様においては、セ
ンサーアレイはイメージセンサー取付用ブラケットに接
着される。センサーアレイからの信号を処理しかつアレ
イのためのサンプリング制御をするアナログ信号を支持
しているドーターボードが、イメージセンサーアレイに
より支持されるドーターカードに設けられる。好ましく
は、センサーアレイからのこれらの信号をデジタル化す
るアナログ・デジタル変換器が分離したマザーボードに
置かれ、遮蔽されたジャンパー線によりドーターボード
に接続される。これにより、光学系と揃える必要があり
かつ高価なセンサーアレイを有するドーターボードの取
外し又は交換の必要なしに、アナログ・デジタル変換器
のあるマザーボードを置換することができる。
【００１７】較正及び部品の組合せの種々の新規な詳細
を含んだ本発明の以上及びその他の特徴、並びにその他
の利点は、付属図面を参照し特に説明され実施態様にお
いて指摘されるであろう。本発明を実施する特別な方法
及び装置が例示により説明されたが本発明を限定するも
のでないことが理解されるであろう。本発明の原理及び
特徴は、本発明の範囲から離れることなく種々の多くの
実施例において使用することができる。
【００１８】
【実施例】図面において、全図を通して同じ番号は同じ
部品を指す。図面は縮尺は必要でなく、本発明の原理を
図解するための誇張がある。
【００１９】図１は本発明の原理を取り込んだフラット
ベッドスキャナー１００の主な構成要素を示す。
【００２０】一般に、スキャナー１００はハウジング又
はフレーム１１０を備える。２個のレール１１２がハウ
ジング１００に固定され、そして長手方向又はｚ軸と平
行な方向に伸びる。斜視図であるため、右側のレールだ
けが示される。これらのレール１１２は光学系キャリッ
ジ１１４を支持し、これは、ｚ軸において走査し又は移
動しつつｙ軸方向に伸びている走査線ｓを抜き出す。
【００２１】キャリッジ１１４に照明装置１１６が設置
される。好ましくは、照明装置１１６からの光を走査す
べきオリジナル文書上に集中させるために反射器システ
ム１１８が使用される。好ましい実施例においては、反
射器は、走査されるオリジナルが反射性であるか透過性
であるかに依存している２カ所の位置の間を動くことが
できる。いずれの場合も、走査線ｓからの光はスリット
開口１２０を通ってキャリッジ内に通過する。キャリッ
ジ内には、中継光学系１２２と画像化用光学系１２４と
が収容される。好ましい実施例においては、２個の画像
化用レンズ系１２６、１２８が設けられる。これらは高
解像度又は低解像度の走査のために設けられた光路内に
交互に動くことができる。
【００２２】イメージセンサーモジュール１３０が、３
個のボルト３２０、３２２、３２４によりキャリッジ１
１４の前面１３２に固定される。このモジュール１３０
はイメージセンサーアレイ１３４／センサードーターボ
ード１３６を支持する。センサーモジュール１３０は、
イメージセンサー取付用ブラケット１４０及び台板１４
２を備える。
【００２３】ドーターボード１３６は、イメージセンサ
ーアレイを制御しかつアナログ画素情報を増幅するため
に要する電子回路を支持する。しかし、センサーアレイ
により作られたアナログ信号は、ドーターボード１３６
においてはデジタル化されない。その代わりに、この信
号は金属遮蔽されたジャンパー１４４を経てマザーボー
ド１４６に送られる。マザーボードは、イメージセンサ
ーアレイ１３４からの走査イメージを表しているアナロ
グ信号をデジタル化するに必要なアナログ・デジタル変
換器を収容する。
【００２４】ドーターボード１３６のイメージセンサー
アレイとマザーボード１４６のアナログ・デジタル変換
器とを分離する利点は、イメージセンサーアレイ１３４
を外す必要なしにアナログ・デジタル変換器を交換でき
ることである。従来の経験では、アナログ・デジタル変
換器は電子回路の諸問題のために比較的しばしば交換す
ることが必要である。この形態においては、アナログ・
デジタル変換器は、高価なトリリニヤーＣＣＤアレイ１
３４の取外し又はその再整列の必要なしに交換すること
ができる。
【００２５】図２は光学系キャリッジの内部配列を示
す。特に、透明オリジナルの走査用に形成された反射器
１１８は、オリジナルＯを通過した光をスリット開口１
２０に向けるように照明装置１１６を囲む。光は中継光
学系１２２に通過し、これが光を画像化用光学系１２４
に向ける。画像化用光学系１２４は、モジュール１３０
上に保持されたイメージセンサーアレイ１３４上に走査
線ｓの像を形成する。
【００２６】好ましい実施例においては、２組の中継光
学系が使用される。特に、高解像度走査に対してはフォ
ールドミラー１５０が光路内に動かされる。低解像度走
査中は、フォールドミラー１５０は光路外に出され、こ
のため、光は低解像度フォールドミラー１５４及び１５
６に行く。光はフォールドミラー１５４で反射してフォ
ールドミラー１５６に至り、これが光を画像化光学系１
２４に向けなおす。
【００２７】図３は、本発明によるイメージセンサーモ
ジュール１３０の詳細斜視図である。図示のように、台
板１４２は本質的に長方形である。これは、２個のピン
１６０、１６２によりイメージセンサー取付用ブラケッ
ト１４０を支持し、これらのピンはブラケット１４０と
台板１４２との間に予備荷重を与えている。ブラケット
位置整列システムは、３個のブラケット押しネジ１６
４、１６６、１６８を備える。硬化された球状先端を有
するこれらの押しネジ１６４、１６６、１６８はブラケ
ット１４０のネジと組み合い、ブラケットの後面から直
角に突き出し、そしてドーターボード１３６を通って伸
びて台板１４２の前面と組み合う。
【００２８】ブラケット位置整列システムの押しネジ１
６４、１６６、１６８の調整によって、ブラケット１４
０と台板１４２との間の距離は３カ所において制御され
る。全体として、これがセンサーアレイ１３４の３自由
度の調整を提供する。特に、押しネジ１６４と１６６と
は、イメージセンサーアレイ１３４のイメージ面に直交
しているとして定義されたｚ軸に沿ってセンサーアレイ
１３４を移動させるために一緒に使用される。押しネジ
１６４、１６６は、イメージセンサーアレイをｘ軸に関
して回転させるために独立して調整され、又は互いに逆
に調整される。ｘ軸は、イメージセンサーアレイ１３４
の横断方向軸線と平行に走るとして定義される。最後
に、押しネジ１６８は、イメージセンサーアレイのｙ軸
に関する回転を調整するために使用される。ｙ軸はイメ
ージセンサーアレイ１３４の長手方向軸線と平行に走る
として定義される。
【００２９】図３は、更に棒先押しネジ１７０、１７
２、１７４を備えた台板位置整列システムを示す。台板
押しネジ１７０、１７２、１７４は、台板１４２のコー
ナーを通る４５゜のネジ穴と組み合う。台板整列システ
ムは、キャリッジ１１４への取付けにおける台板の調整
ができることにより、センサーアレイ１３４の位置決め
に更に追加の３自由度を与える。特に、台板押しネジ１
７２及び１７０の調整は、一緒に、ｘ軸に沿った取付け
における台板１４２の並進運動の調整を提供する。押し
ネジ１７０又は１７２の調整は、台板をｚ軸まわりに互
いに逆に又は独立して回転させる。最後に、押しネジ１
７４の調整は、ｙ軸に沿った並進移動の調整を与える。
台板１４２が適正に位置決めされ整列して取り付けられ
ると、これは、ボルト穴１７６、１７８、１８０を通る
台板ボルト３２０、３２２、３２４により、キャリッジ
１１４にボルト止めされる。
【００３０】図４は、センサーモジュール１３０の後面
を示している別の斜視図である。この図面は、ＣＣＤア
レイ１３４及び台板１４２の中央の開口部１８２内のそ
の位置を最もよく示す。
【００３１】図５は、モジュール１３０の分解図であ
る。この図面は、センサーアレイ１３４をドーターボー
ド１３６に設置する方法を示す。特に、そのピン１９０
はドーターボード１３６の穴１９２を通って伸び、セン
サーアレイとドーターボードとの間の機械的及び電気的
な結合を提供し、チップから回路ボードへの接続を容易
にする。この配列で顕著な点は、イメージセンサー取付
用ブラケットと一体のブロック１９４にセンサーアレイ
１３４が接着されることである。ドーターボード１３６
はセンサーチップにより実際に機械的に支持される。こ
の方法で、センサーアレイ１３４は、強固な金属ブラケ
ット１４０に直接的に取り付けられる。
【００３２】従来のシステムにおいては、センサーアレ
イはドーターボードにより支持された。これは、ドータ
ーボードとの組み合わせられた何らかの機械的な不安定
に対する調整を受ける。好ましい実施例におけるＣＣＤ
アレイの金属ブラケットへの直接接着はこれらの変動を
避ける。
【００３３】ブラケット位置整列システムに関して、図
５の分解図にも示された湾曲したワッシャー１９８、２
００が、予備荷重ピン１６０、１６２の頭部と取付用ブ
ラケット１４０との間の予備荷重ピンの軸上にそれぞれ
設置される。これらは、ブラケット１４０を台板１４２
の方向に押し又は強制する効果を有し、これが、ブラケ
ット押しネジ１６４、１６６、１６８の先端を台板１４
２の押しネジ組合い領域２０２、２０４、２０６の組み
合わせる。これが、良好な耐機械的衝撃性と確りした較
正とを有する機械的に安定したシステムを提供する。
【００３４】ブラケット押しネジ１６４−１６８と予備
荷重ピン１６８とを、ドーターボードに接触することな
しに台板に組み合わせ得るドーターボード１３６の穴も
示される。特に、穴１８４、１８６、１８８は、それぞ
れ段付きのネジワッシャー１９１と共に使用される押し
ネジ１６４、１６６、１６８のための間隙を提供する。
部分穴１８９は予備荷重ピン１６０のための間隙を提供
する。
【００３５】図６は、台板１４２の前面を示す斜視図で
ある。この図面は、ブラケット押しネジ１６４、１６
６、１６８の球状先端部と台板１４２との間の機械的境
界面を形成する押しネジ組合い領域２０２、２０４、２
０６の理解に有用である。
【００３６】好ましい実施例においては、押しネジ組合
い領域２０４は、好ましくは硬化され凹みが付けられ
る。このため、押しネジ１６６の球状先端部が押しネジ
組合い領域２０４と組み合わせられると、押しネジは台
板１４２の面におけるその動きが束縛される。
【００３７】対比して、押しネジ２６４の球状先端部が
組み合う押しネジ組合い領域２０２は、Ｖ字状の凹まさ
れ硬化された組合い領域である。このため、押しネジ１
６４は、台板１４２に関してｙ軸に沿って動き又は滑る
ことができる。これにより、ブラケット１４０と台板１
４２との間で膨張及び収縮が許される。
【００３８】好ましい実施例では、ブラケット１４０と
台板１４２とは両者ともアルミニウムのダイキャストで
形成され、従って同じ熱膨張係数を持つが、この両者
は、センサーアレイ１３４及びドーターボード１３６に
おける熱消費のため異なった温度勾配にされ、一方が他
方より多く膨張収縮させられることがある。かかる熱に
よる膨張収縮は、押しネジ１６４が押しネジ組合い領域
２０２のＶ内で円滑に滑ることにより、ブラケット１４
０と台板１４２との間の接合部において受け入れられ
る。
【００３９】最後に、押しネジ組合い領域２０６は硬化
された平面である。組合い領域２０４と組合い領域２０
２のＶにおける円錐状突起との組合いのため、ブラケッ
トの運動はｙ軸方向の動きに限定される。このため、領
域２０６は相対運動を受け入れるように平坦である。
【００４０】図７は、センサーブラケット１４０の前側
を示している斜視図である。この図面は、ブラケット押
しネジ１６４、１６６、１６８の球状先端部２１２を示
す。更に、これは、センサーアレイ１３４が接着される
ブロック１９４を示す。
【００４１】図８は、キャリッジ１１４及びモジュール
１３０用の取付け区域３００を示す斜視図である。特
に、キャリッジ１１４のフレーム２９０には３個の穴３
０４、３０６、３０８が形成される。これにより、モジ
ュール１３０は３個のモジュールボルト３２０、３２
２、３２４によりキャリッジ１１４にボルト止めするこ
とができる（図１参照）。また、３個の組合い面３１
０、３１２、３１４も示される、これらは台板位置整列
システムの一部を形成する。特に、台板調整ネジ１７４
の棒先は面３１４と組み合い、台板押しネジ１７２は面
３１２と組み合い、そして台板押しネジ１７０は面３１
０と組み合う。従って、台板押しネジ１７０、１７２、
１７４の各の棒先とこれに対応する組合い面３１０、３
１２、３１４との第１の位置合わせにより、台板１４２
はキャリッジ１１４及びその光学系との予定の配列に置
かれる。次いで、この配列は３個のモジュールボルト３
２０、３２２、３２４を締めることにより確保される。
図８の図面は、中継光学系への光の通過を許すスリット
開口１２０も示す。
【００４２】好ましい実施例においては、押しネジは、
ＮＤインダストリーより発売のVIBRA-TITE（商標名）の
ようなネジ用シーラントにより調整がずれないように固
定される。
【００４３】本発明は、その好ましい実施例について特
に図示され説明されたが、技術熟練者は、請求項により
定められた本発明の範囲から離れることなくこれに形式
及び詳細における種々の変更をなし得ることを理解され
るであろう。熟練技術者は、ここに特に説明された本発
明の特別な実施例と多くの相当例があることを、日常の
経験により認識し、又は確認できるであろう。かかる相
当例は特許請求の範囲内に含むべきであると考えられ
る。
【００４４】本発明の実施態様は以下のとおりである。
【００４５】１．イメージ獲得装置と使用するためのイ
メージセンサーモジュール（１３０）であって（図
１）、光学系に取り付けられるようにされた台板（１４
２）、及び光学系により形成されたイメージを検出する
イメージセンサーアレイ（１３４）を保持するようにさ
れたイメージセンサー取付用ブラケット（１４０）であ
って、イメージセンサーアレイ（１３４）を光学系に対
して較正するために台板に関して位置決めし得る前記取
付用ブラケット（１４０）を特徴とする前記イメージセ
ンサーモジュール（１３０）。
【００４６】２．取付用ブラケット（１４０）が、イメ
ージセンサーアレイのイメージ面に直交するとして定め
られたｚ軸に沿って横断方向で調整可能である実施態様
１に説明されたイメージセンサーモジュール（１３
０）。
【００４７】３．取付用ブラケット（１４０）が、イメ
ージセンサーアレイの長手方向軸線と平行に走っている
として定義されたｙ軸に関して回転方向で調整可能であ
り、又はイメージセンサーアレイ（１３４）の横断方向
軸線と平行に走っているとして定義されたｘ軸に関して
回転方向で調整可能である実施態様２に説明されたイメ
ージセンサーモジュール（１３０）。
【００４８】４．取付用ブラケット（１４０）が、イメ
ージセンサーアレイ（１３４）の横断方向軸線と平行に
走っているとして定義されたｘ軸に関しても回転方向で
調整可能である実施態様３に説明されたイメージセンサ
ーモジュール（１３０）。
【００４９】５．イメージセンサー取付用ブラケット
（１４０）を台板（１４２）に関して指向させ得るブラ
ケット位置整列システムを更に特徴とする実施態様１に
説明されたイメージセンサーモジュール（１３０）。
【００５０】６．ブラケット位置整列システムが、取付
用ブラケット（１４０）に、台板（１４２）に関して予
備荷重をかけるための少なくも１個の支持ピン、及び取
付用ブラケット（１４０）と台板（１４２）との間の距
離を制御するための少なくも１個の押しネジを特徴とす
る実施態様５に説明されたイメージセンサーモジュール
（１３０）。
【００５１】７．ブラケット位置整列システムが、取付
用ブラケット（１４０）に、台板（１４２）に関して予
備荷重をかけるための２個の支持ピン、及び取付用ブラ
ケット（１４０）と台板（１４２）との間の距離を３点
において制御するための３組の押しネジを特徴とする実
施態様５に説明されたイメージセンサーモジュール（１
３０）。
【００５２】８．イメージセンサーアレイ（１３４）の
長手方向軸線と平行に走っているとして定義されたｙ軸
に関する取付用ブラケット（１４０）の回転を制御する
第１の押しネジ、及びイメージセンサーアレイ（１３
４）の横断方向軸線と平行に走っているとして定義され
たｘ軸に関する取付用ブラケット（１４０）の回転を制
御する第２及び第３の押しネジを備え、そして３個の押
しネジの全てが、イメージセンサーアレイ（１３４）
を、イメージセンサーアレイ（１３４）のイメージ面に
直交しているとして定義されたｚ軸に沿って移動させる
ように一緒に作用することを特徴とする実施態様７に説
明されたイメージセンサーモジュール（１３０）。
【００５３】９．台板（１４２）、従ってイメージセン
サーアレイ（１３４）を光学系に関して指向させる得る
台板位置調整システムを更に特徴とする実施態様１に説
明されたイメージセンサーモジュール（１３０）。
【００５４】１０．台板（１４２）が、イメージセンサ
ーアレイ（１３４）の長手方向軸線と平行に走っている
として定義されたｙ軸に沿って光学系に関して移動方向
で調整可能であり、又はイメージセンサーアレイ（１３
４）のイメージ面に直交しているとして定義されたｚ軸
に関して光学系に関して回転方向で調整可能であり、又
はイメージセンサーアレイ（１３４）の横断方向軸線と
平行に走っているとして定義されたｘ軸に沿って光学系
に関して移動方向で調整可能である実施態様９に説明さ
れたイメージセンサーモジュール（１３０）。
【００５５】１１. 台板位置調整システムが光学系のモ
ジュール取付領域と台板（１４２）との間を伸びている
複数の押しネジを備える実施態様９に説明されたイメー
ジセンサーモジュール（１３０）。
【００５６】１２．光学系により画像化された光を検出
するイメージセンサーアレイ（１３４）、及びイメージ
センサーアレイ（１３４）の光学系に関する位置を較正
し得るイメージセンサー整列システムを特徴とするイメ
ージ獲得装置用のイメージセンサーモジュール（１３
０）。
【００５７】１３．イメージセンサーモジュール（１３
０）が、光学系に対するモジュール（１３０）の取付け
の調整により少なくも３自由度でイメージセンサーアレ
イの位置決めをなし得る実施態様１２に説明されたイメ
ージセンサーモジュール。
【００５８】１４．イメージセンサー整列システムが光
学系に取り付けられるようにされた台板（１４２）、及
びイメージセンサーアレイ（１３４）が取り付けられた
イメージセンサー取付用ブラケットであって、３自由度
で台板（１４２）に関して位置決めし得る前記取付用ブ
ラケット（１４０）を特徴とする実施態様１２に説明さ
れたイメージセンサーモジュール（１３０）。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を取り入れたフラットベッドスキャナー
の斜視図である。
【図２】スキャナー光学系の図式的断面図及びこれの本
発明のイメージセンサーモジュールとの関係である。
【図３】本発明によるイメージセンサーモジュールの前
面の斜視図である。
【図４】本発明のイメージセンサーモジュールの後面を
示している斜視図である。
【図５】本発明のイメージセンサーモジュールの分解斜
視図である。
【図６】本発明のイメージセンサーモジュールの前面の
形態を示している詳細図である。
【図７】本発明のイメージセンサーモジュールの光学セ
ンサー取付用ブラケットを示している斜視図である。
【図８】イメージセンサーモジュールを受け入れる光学
系のキャリッジに取り付けられたモジュールを示してい
る斜視図である。
【符号の説明】
１３０ イメージセンサーモジュール １３４ イメージセンサーアレイ １４０ イメージセンサー取付用ブラケット １４２ 台板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 イメージ獲得装置と使用するためのイメ
    ージセンサーモジュールであって、 光学系に取り付けられるようにされた台板、及び光学系
    により形成されたイメージを検出するイメージセンサー
    アレイを保持するようにされたイメージセンサー取付用
    ブラケットであって、イメージセンサーアレイを光学系
    に対して較正するために台板に関して位置決めし得る前
    記取付用ブラケットを特徴とする前記イメージセンサー
    モジュール。
  2. 【請求項２】 光学系により画像化された光を検出する
    イメージセンサーアレイ、及びイメージセンサーアレイ
    の光学系に関する位置を較正し得るイメージセンサー整
    列システムを特徴とするイメージ獲得装置用のイメージ
    センサーモジュール。
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