JP2000022321A - ペースト層形成方法、電子部品搭載基板の製造方法 - Google Patents

ペースト層形成方法、電子部品搭載基板の製造方法

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JP2000022321A
JP2000022321A JP10181046A JP18104698A JP2000022321A JP 2000022321 A JP2000022321 A JP 2000022321A JP 10181046 A JP10181046 A JP 10181046A JP 18104698 A JP18104698 A JP 18104698A JP 2000022321 A JP2000022321 A JP 2000022321A
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solder paste
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Kunio Nagaya
邦男 長屋
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材における同一面内にペーストを用いて厚
さの異なるペースト層を効率よく正確に形成できるペー
スト層形成方法を提供すること。 【解決手段】 厚さの異なる複数枚のマスク11,21
を、得ようとするペースト層13,23の厚さ毎に用意
しておく。それらマスク11,21を用い、ペーストP
1 を基材2の被印刷面S1 に対して多段階的に印刷す
る。その結果、基材2における同一面内に厚さの異なる
ペースト層13,23が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペースト層形成方
法、及びそれを用いた電子部品搭載基板の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器の軽薄短小化や高機能化等を実
現する場合、LSIや抵抗器等の各種電子部品をプリン
ト配線板上に高密度に実装することが重要な課題とな
る。
【0003】このため、近年においては、今までの主流
であったリード挿入実装部品(THD:Through-hole mount
device)を用いた実装方式から、徐々に表面実装部品
(SMD: Surface mount device )を併用した混在実装方
式へと移行しつつある。
【0004】基本的に、プリント配線板(例えば両面
板)への混在実装は、片面リフロープロセス(Single s
ided reflow process )によって行われる。片面リフロ
ープロセスとは、プリント配線板の一方の面(フロント
面)をリフローソルダリングし、次いで他方の面(バッ
ク面)をフローソルダリングする方法のことを指す。
【0005】具体的にいうと、まず、同一面内にサイ
ズ、形状、ピッチの異なる各種のパッドが形成された両
面板を作製する必要がある。接続端子数の少ない部品
(チップ抵抗やチップコンデンサなど)が実装されるべ
き領域には、その接続端子に合わせて広ピッチ、大面積
かつ少数のパッドが形成される。その一方で、接続端子
数の多い部品(BGA,QFP等の半導体パッケージ、
またはベアチップなど)が実装されるべき領域には、そ
の接続端子に合わせて、上記のものよりも狭ピッチ、小
面積かつ多数のパッドが形成される。しかも、多端子部
品用のパッドは、近年さらに狭ピッチ化、小面積化、多
数化する傾向にある。
【0006】そして、これに続き両面板のフロント面へ
のはんだペーストの印刷、同面への各種SMDの搭載、
リフローソルダリングの後、反転させてバック面へのS
MDの実装やフローソルダリング等が行われるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、はんだペー
ストの印刷により各種パッドに一律に同じ厚さのはんだ
ペースト層を形成した場合には、次のような問題が生じ
る。例えば、少端子部品に適した厚さのペースト層を多
端子部品用パッドにも形成したとすると、当該パッドに
ついてははんだ量が過多となってしまう。よって、はん
だブリッジの発生につながり、歩留まり率が低下する原
因となる。また、多端子部品に適した厚さのペースト層
を少端子部品用パッドにも形成したとすると、当該パッ
ドについては逆にはんだ量が不足してしまう。よって、
少端子部品が確実に接合されなくなり、信頼性が低下す
る原因となる。従って、混在実装に供されるプリント配
線板の同一面内に、厚さの異なるペースト層を効率よく
形成する何からの手法が望まれている。
【0008】しかしながら、厚さの異なるペースト層を
効率よく形成する手法は、未だ提案されていない状況に
ある。従って、仮にこれを実施しようとすれば、例えば
下記のような煩雑な手法に頼らざるを得ない。
【0009】まず、所定のメタルマスクを用いて、少端
子部品用パッドへのはんだペースト印刷のみを行う。次
に、形成された厚めのペースト層に少端子部品を搭載し
た状態でリフローを行い、少端子部品のみを先に少端子
部品用パッドにはんだ付けする。続いて、同一面内にあ
る多端子部品用パッドに対して、ディスペンサ等により
はんだペーストを供給することにより、比較的薄いペー
スト層を形成する。次に、形成された薄めのペースト層
をはんだこて等により加熱し、多端子部品を多端子部品
用パッドに個別にはんだ付けする。なお、はんだペース
トの印刷を行う代わりに、導電性樹脂などを用いて多端
子部品を搭載する方法も考えられる。
【0010】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、基材における同一面内にペ
ーストを用いて厚さの異なるペースト層を効率よく正確
に形成することができるペースト層形成方法を提供する
ことにある。
【0011】また、本発明のさらなる目的は、上記の優
れたペースト層形成方法を利用することで、生産性、信
頼性、歩留まり率に優れた電子部品搭載基板の製造方法
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、基材における同一面
内にペーストを用いて厚さの異なるペースト層を形成す
る方法において、厚さの異なる複数枚のマスクを、得よ
うとするペースト層の厚さ毎に用意しておき、それらを
用いて前記ペーストを前記基材の被印刷面に対して多段
階的に印刷することを特徴とするペースト層形成方法を
その要旨とする。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記ペーストの多段階印刷は、先に用いたマスクよ
りも厚いマスクを用いるようにして順次行われるものと
した。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、前記複数枚のマスクのうち第1回目の印刷以降の印
刷にて用いられるものの裏面側には、既印刷部位に対応
して凹部が設けられているとした。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1項に記載の方法によって厚さの異なるはん
だペースト層を形成し、次いで前記はんだペースト層に
電子部品の端子を仮固定した状態で一括リフローソルダ
リングを行うことを特徴とした電子部品搭載基板の製造
方法をその要旨としている。
【0016】以下、本発明の「作用」を説明する。請求
項1に記載の発明によると、形成されるペースト層の厚
さはマスクの厚さに依存するため、厚さの異なる複数枚
のマスクを用いた多段階印刷によれば、基材における同
一面内に異なる厚さのペースト層を効率よく形成するこ
とができる。また、印刷を利用した方法であるので、狭
ピッチかつ小面積の部位についても、前記ペースト層を
正確な位置に正確な厚さで形成することができる。
【0017】請求項2に記載の発明によると、薄いペー
スト層から順に厚いペースト層が形成されることから、
既印刷部位が後に行われるペースト印刷の際に邪魔にな
りにくく、ペーストの多段階印刷を比較的容易に行うこ
とができる。
【0018】請求項3に記載の発明によると、基材の被
印刷面にマスクを配置したときに、既印刷部位がマスク
裏面側の凹部に逃がされるため、当該部位が同マスクに
付着したり潰されたりする等の心配がなくなる。従っ
て、第2回目以降のペースト印刷の際に既印刷部位が全
く邪魔にならなくなり、ペーストの多段階印刷を容易に
行うことができる。
【0019】請求項4に記載の発明によると、まず上記
の優れたペースト層形成方法により、基材における同一
面内に厚さの異なるはんだペースト層が効率よく正確に
形成される。印刷により一律に同じ厚さのはんだペース
ト層を形成する従来法とは異なり、この方法によれば、
個々の電子部品に適した厚さを設定することができ、は
んだ量の過不足を解消することができる。従って、はん
だ量過多に起因するはんだブリッジの発生が回避され、
結果として歩留まり率が向上する。また、はんだ量不足
に起因する電子部品の接続不良が回避され、結果として
信頼性が向上する。しかも、電子部品の端子を仮固定し
た状態で一括リフローソルダリングを行うことにより、
簡単にかつ効率よく混在実装を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態の電子部品搭載基板1及びその製造方法を図1〜図
7に基づき詳細に説明する。
【0021】図1には、本実施形態の電子部品搭載基板
1を製造する際の出発材料となるプリント配線板2が示
されている。基材であるプリント配線板2としては、こ
こでは樹脂製板材の表裏両面に導体層を有する、いわゆ
る両面板が用いられている。同プリント配線板2のフロ
ント面S1 の一部には、多端子部品の一種である半導体
パッケージ(ここではBGA;Ball Grid Array )6を
搭載するための領域R1 が設けられている。多端子部品
搭載領域R1 以外の部分は、少端子部品(チップ抵抗
7、チップコンデンサ、チップトランジスタ、チップダ
イオード等)を搭載するための領域となっている。な
お、プリント配線板2のバック面S2 はその全域が少端
子部品を搭載するための領域となっている。
【0022】図1に示されるように、フロント面S1 に
おける多端子部品搭載領域R1 には、多数の多端子部品
用パッド4が存在している。これらのパッド4は正方形
状のパッド列をなしている。パッド列を構成する多端子
部品用パッド4の数は、BGA6の下面に設けられた端
子としてのバンプ6aの数と等しい。また、各パッド4
は各バンプ6aの位置に対応するようにレイアウトされ
ている。本実施形態において前記パッド4は矩形状であ
って、長さ1.0mm×幅0.1mm×高さ38μm であ
る。パッド4のピッチは0.2mmであり、隣接するパッ
ド4間の距離は0.1mmである。なお、BGA6のバン
プ6aの総数は100個〜数百個である。しかし、図面
の作成の便宜上、図1等では実際の数よりも相当少なく
した状態で図示されている。
【0023】一方、多端子部品搭載領域R1 以外の領域
には、少端子部品用パッド5が複数個で1つの組をなす
ようにして存在している。これらのパッド5は矩形状で
ありかつ高さが38μm であって、搭載されるべき少端
子部品の種類、サイズ、端子数等に応じて形成されてい
る。各パッド5のサイズやピッチ等は、多端子部品用パ
ッド4よりも大きく(本実施形態では数倍以上大きく)
なっている。
【0024】図2に概略的に示されるように、プリント
配線板2における複数の箇所には、スルーホール3が形
成されている。これらのスルーホール3は、プリント配
線板2の表裏の導体層を導通させている。また、同プリ
ント配線板2のフロント面S1 及びバック面S2 には、
図示しない配線パターンが形成されている。そして、こ
の配線パターンによって、パッド4,5間の導通や、パ
ッド4,5とスルーホール3のランドとの導通が図られ
ている。なお、上記のプリント配線板2は、例えば従来
公知のサブトラクティブ法を経て作製されることができ
る。
【0025】続いて、上記のプリント配線板2を出発材
料として図7のような電子部品搭載基板1を製造する手
順の一例を以下に説明する。本実施形態における電子部
品搭載基板1の製造方法では、前記プリント配線板2の
フロント面S1 に対して、ペーストとしてのはんだペー
ストP1 を多段階的に印刷することがまず行われる(ペ
ースト層形成工程)。このペースト層印刷工程では、厚
さの異なる2種類のはんだペースト層13,23を形成
すべく、同じく厚さの異なる2枚のメタルマスク11,
21がそれぞれ用いられる。
【0026】図3には、第1回目の印刷に用いられる第
1のメタルマスク11が示されている。このメタルマス
ク11は、少なくともプリント配線板2よりも大きな面
積を有するステンレス等の金属製板材である。第1のメ
タルマスク11の厚さT1 は、得ようとする第1のはん
だペースト層13の厚さに対応しており、ここでは20
μm〜60μmとなっている。第1のメタルマスク11
において各多端子部品用パッド4に対応する箇所には、
多数の開口部12が設けられている。これらの開口部1
2は、各パッド4とほぼ同サイズかつほぼ同形状であっ
て、同メタルマスク11の表裏面を貫通している。
【0027】図5には、第2回目の印刷に用いられる第
2のメタルマスク21が示されている。このメタルマス
ク21も、少なくともプリント配線板2よりも大きな面
積を有するステンレス等の金属製板材である。第2のメ
タルマスク21の厚さT2 は、得ようとする第2のはん
だペースト層23の厚さに対応しており、ここでは12
0μm〜200μmとなっている。つまり、第2のメタ
ルマスク21は、第1のメタルマスク11よりも相対的
に肉厚(具体的には2倍以上肉厚)なものとなってい
る。
【0028】第2のメタルマスク21において各少端子
部品用パッド5に対応する箇所には、複数の開口部22
が透設されている。これらの開口部22は、各パッド5
とほぼ同サイズかつほぼ同形状であって、同メタルマス
ク21の表裏面を貫通している。
【0029】第2のメタルマスク21は裏面側の所定箇
所に、凹部としてのハーフエッチ凹部24を備えてい
る。ハーフエッチ凹部24はここでは正方形状となって
いる。また、ハーフエッチ凹部24の深さは第2のメタ
ルマスク21の厚さの約半分(T2 /2)であり、その
占有面積は各パッド4が属している多端子部品搭載領域
R1 の面積と同程度である。このようなハーフエッチ凹
部24は、金属板材の片面側からエッチングをする際に
半分程度の厚さで止めておく、という従来公知のハーフ
エッチ法により容易に形成可能である。
【0030】ペースト層形成工程における第1のペース
ト印刷工程では、ペースト未印刷状態のプリント配線板
2は、あらかじめ第1のメタルマスク11が取り付けら
れている印刷機(図示略)のテーブル上にセットされ
る。このとき、プリント配線板2は、被印刷面であるフ
ロント面S1 が上を向くように配置される。次に、位置
合わせを行った後、プリント配線板2のフロント面S1
に第1のメタルマスク11を密着させる。そして、同メ
タルマスク11上面の一端にはんだペーストP1を供給
した状態で、スキージSQ1 を水平方向に沿って他端へ
と移動させる(図3参照)。すると、はんだペーストP
1 が各開口部12内に刷り込まれて、各パッド4に付着
する。前記はんだペーストP1 としては、本実施形態で
は共晶はんだ粒を含むはんだペーストP1 が用いられて
いる。
【0031】この後、フロント面S1 から第1のメタル
マスク11を取り除けば、開口部12からはんだペース
トP1 が版抜けし、所望の厚さT1 をした第1のはんだ
ペースト層12が得られる(図4参照)。
【0032】第1回目のペースト印刷工程に引き続き、
第2回目のペースト印刷工程が行われる。この工程にお
いてペースト既印刷状態のプリント配線板2は、あらか
じめ第2のメタルマスク21が取り付けられている別の
印刷機(図示略)に移送され、かつそのテーブル上にセ
ットされる。このとき、プリント配線板2は、被印刷面
であるフロント面S1 が上を向くように配置される。
【0033】次に、位置合わせを行った後、プリント配
線板2のフロント面S1 に第2のメタルマスク21を密
着させる。この場合、既印刷部位である第1のはんだペ
ースト層13は、同メタルマスク21の裏面側のハーフ
エッチ凹部24に逃がされた状態となる。そのため、第
1のはんだペースト層13が同メタルマスク21に付着
したり、同メタルマスク21との接触によって潰された
りする等の心配はない。そして、同メタルマスク21上
面の一端に上記のはんだペーストP1 を供給した状態
で、スキージSQ1 を水平方向に沿って他端へと移動さ
せる(図5参照)。すると、はんだペーストP1 が各開
口部22内に刷り込まれて、各パッド5に付着する。勿
論、第2のメタルマスク21にスキージSQ1 の押圧力
が加わったとしても、ハーフエッチ凹部24内に位置す
る既印刷部位にはその押圧力の影響が及ぶことはない。
【0034】この後、フロント面S1 から第2のメタル
マスク21を取り除けば、開口部22からはんだペース
トP1 が版抜けし、所望の厚さT2 をした第2のはんだ
ペースト層22が得られる(図6参照)。
【0035】以上のような多段階印刷によるペースト層
形成工程を行った後、次いで前記プリント配線板2を、
印刷機から図示しないチップマウンタへと移送する。そ
して、チップマウンタを作動させることにより、所定の
既印刷部位に各電子部品を搬送しかつ各端子を仮固定す
る。より具体的には、第1のはんだペースト層13が形
成された各少端子用部品パッド4に対し、BGA6の各
バンプ6aを位置合わせしたうえで仮固定する。また、
第2のはんだペースト層23が形成された各多端子用部
品パッド5に対し、チップ部品7等に代表される少端子
部品の各端子7aを位置合わせしたうえで仮固定する。
このとき、はんだペーストP1 の粘着力のみにより、パ
ッド4,5上にバンプ6a及び端子7aがある程度は保
持される。勿論、より確実に仮固定するために、接着剤
等を用いても構わない。
【0036】次に、仮固定工程を経たプリント配線板2
を近赤外線方式のリフロー炉に移送して、一括リフロー
ソルダリングを行う。ここでは100℃〜160℃で約
60秒間の予備加熱の後、200℃以上で10秒間の本
加熱を行うという方法を採用している。すると、第1及
び第2のはんだペースト層13,23が溶融する結果、
パッド4上にBGA6がはんだ付けされ、かつパッド5
上にチップ抵抗7等がはんだ付けされる。この後、必要
に応じてバック面S2 への部品実装を行うことにより、
図7に示す電子部品搭載基板1が完成する。
【0037】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)本実施形態のペースト層形成方法では、厚さの異
なる2枚のメタルマスク11,21を、得ようとするは
んだペースト層13,23の厚さ毎に用意しておき、そ
れらを用いてはんだペーストP1 をフロント面S1 に対
して2段階で印刷している。ここで、形成されるはんだ
ペースト層13,23の厚さは、開口部12,22の深
さ、別の言い方をするとメタルマスク11,21の厚さ
T1 ,T2 に依存する。そのため、厚さの異なる2枚の
メタルマスク11,21を用いた2段階印刷によれば、
プリント配線板2の同一面内に異なる厚さのはんだペー
スト層13,23を効率よく形成することができる。
【0038】また、本実施形態の方法は印刷を利用した
方法であるので、狭ピッチかつ小面積の部位についての
ペースト層形成に好適である。つまり、多端子部品用パ
ッド4上の正確な位置に、正確な厚さで第1のはんだペ
ースト層13を形成することができる。
【0039】(2)本実施形態におけるはんだペースト
P1 の多段階印刷は、先に用いたメタルマスク11より
も厚いメタルマスク21を用いるようにして順次行われ
る。従って、相対的に薄いはんだペースト層13から順
に、相対的に厚いはんだペースト層23が形成される。
ゆえに、これを逆にして行った場合に比べて、既印刷部
位である第1のはんだペースト層13が、後に行われる
印刷の際に邪魔になりにくい。このため、はんだペース
トP1 の多段階印刷を比較的容易に行うことができる。
【0040】(3)本実施形態では、第1回目のペース
ト印刷以降の印刷にて用いられるもの、即ち第2回目の
ペースト印刷工程にて用いられる第2のメタルマスク2
1の裏面側に、既印刷部位に対応したハーフエッチ凹部
24を設けている。このため、第2回目のペースト印刷
工程の際に、第1のはんだペースト層13が同メタルマ
スク21に付着したり潰されたりする等の心配がない。
従って、印刷時に既印刷部位が全く邪魔にならなくな
り、はんだペーストP1 の多段階印刷を容易に行うこと
ができる。
【0041】(4)本実施形態においては、上記のペー
スト層形成工程を実施した後、上記の仮固定工程を行
い、この状態で一括リフローソルダリングを行うことに
より、電子部品搭載基板1を製造している。このため、
印刷により一律に同じ厚さのはんだペースト層を形成す
る従来法とは異なり、個々の電子部品の実装に適したは
んだペースト層13,23の厚さを設定することができ
る。よって、はんだ量の過不足を解消することができ
る。
【0042】従って、多端子部品用パッド4におけるは
んだ量過多が防止される。ゆえに、それ起因するはんだ
ブリッジの発生が未然に回避され、結果として歩留まり
率が向上する。また、少端子部品用パッド5におけるは
んだ量不足が防止される。ゆえに、それに起因するチッ
プ抵抗7等の接続不良が回避され、結果として信頼性が
向上する。
【0043】しかも、バンプ6aや端子7aを仮固定し
た状態で一括リフローソルダリングを行うこの方法であ
ると、別個に加熱・溶融を行う従来法に比べ、簡単にか
つ効率よく混在実装を行うことができる。従って、生産
性も確実に向上し、かつ低コスト化の観点からも有利と
なる。
【0044】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 実施形態のような2段階印刷のみに限定されること
はなく、必要に応じて3段階以上(3,4,5,6,…)の多段
階印刷を行うことが許容される。
【0045】・ 基材としてのプリント配線板2は樹脂
製でなくてもよく、金属製またはセラミックス製等であ
っても構わない。また、同プリント配線板2は両面板で
なくてもよく、片面板や多層板でもよい。
【0046】・ 第1のメタルマスク11における矩形
状の開口部12を省略する代わりに、例えば一文字印刷
用の細長いスリット状の開口部を4つのパッド列に対応
させて形成してもよい。
【0047】・ ハーフエッチ以外の手法、例えば表面
研削等といった手法により凹部24を形成することも可
能である。 ・ はんだペースト層13,23が形成される部位は、
パッド4,5のみに限定されることはなく、例えばスル
ーホール3のランド等でも構わない。また、これらのよ
うな導体層上のみならず、プリント配線板2のような基
材(即ち非導体層上)に対して直かに形成されてもよ
い。
【0048】・ 実施形態では共晶はんだ粒を含むはん
だペーストP1 を1種のみ用いて2段階印刷を行ってい
た。しかし、はんだペーストP1 として、共晶はんだと
はPb/Snの組成比の異なるはんだ粒を含むもの(即
ち融点の異なるもの)を用いたり、あるいはPb/Sn
系以外のはんだ粒を含むものを用いたりしてもよい。な
お、Pb/Sn系のはんだ以外のものとしては、Au系
のはんだやIn系のはんだなどが挙げられる。
【0049】さらに、多段階印刷を行う場合には、毎回
の印刷時に同一のはんだペーストP1 を使用することは
必ずしも必須ではなく、複数種のものを準備しておき一
回毎に異なるはんだペーストP1 を使用しても勿論よ
い。
【0050】・ さらに前記ペーストははんだペースト
P1 のみに限定されることはなく、それ以外の導電性金
属、例えばタングステン、炭化タングステン等を含むペ
ーストでもよい。このようなタングステンペーストを選
択して本発明のペースト層形成を行うことは、例えばセ
ラミックス基板への導体パターンの形成において有利で
ある。かかる場合には、セラミックス基板における同一
面内に、厚さの異なる導電ペースト層(例えば相対的に
薄い配線パターンと、相対的に厚くされるべきグランド
パターンや放熱パターン)を効率よく正確に形成するこ
とができる。ゆえに、セラミックスパッケージ等の製造
にあたって極めて好都合となる。
【0051】・ 実施形態では狭ピッチかつ小面積の部
位(即ち多端子部品用パッド4)に薄いはんだペースト
層13を形成し、広ピッチかつ大面積の部位(即ち少端
子用部品パッド5)に厚いはんだペースト層23を形成
していた。必要に応じて、この関係を逆にして多段階印
刷を実施してもよい。
【0052】・ 多端子部品搭載領域R1 は、プリント
配線板2の同一面内における複数の領域に存在していて
もよい。 ・ BGA6以外の半導体パッケージ、例えばQFP(Q
uad Flat Gull-Wing Leaded Package),QFL(Quad Fl
at L-Leaded Package),QTCP(Quad Tape Carrier P
ackage) ,表面実装型のPGA(Pin Grid Array),LG
A(Land Grid Array) ,CSP(Chip size Package)な
どを、多端子部品搭載領域R1 への実装対象としてもよ
い。なお、半導体パッケージ以外の多端子部品として、
例えばベアチップが実装対象として選択されることもで
きる。
【0053】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、前記
ペーストははんだペーストであり、前記はんだペースト
は前記基材に形成された導体層上に印刷されること。
【0054】(2) 請求項1乃至4のいずれか1つに
おいて、前記ペーストは導電性金属を含むペーストであ
り、前記導電性金属を含むペーストは前記基材上に直か
に印刷されること。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、基材における同一面内にペーストを
用いて厚さの異なるペースト層を効率よく正確に形成す
ることができるペースト層形成方法を提供することがで
きる。
【0056】請求項2に記載の発明によれば、ペースト
の多段階印刷を比較的容易に行うことができるため、厚
さの異なるペースト層の形成をより効率よく正確に行う
ことができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、ペースト
の多段階印刷を容易に行うことができるため、厚さの異
なるペースト層の形成をいっそう効率よく正確に行うこ
とができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、上記の優
れたペースト層形成方法を利用していることから、生産
性、信頼性、歩留まり率に優れた電子部品搭載基板の製
造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態において、はん
だペースト印刷前のプリント配線板を示す平面図。
【図2】はんだペースト印刷前のプリント配線板を示す
要部拡大概略断面図。
【図3】第1のメタルマスクを用いた第1回目のペース
ト印刷工程の際のプリント配線板を示す要部拡大概略断
面図。
【図4】第1回目の印刷工程を経たプリント配線板を示
す要部拡大概略断面図。
【図5】第2のメタルマスクを用いた第2回目のペース
ト印刷工程の際のプリント配線板を示す要部拡大概略断
面図。
【図6】第2回目の印刷工程を経たプリント配線板を示
す要部拡大概略断面図。
【図7】リフローソルダリングを経て製造された電子部
品搭載基板を示す要部拡大概略断面図。
【符号の説明】
1…電子部品搭載基板、2…基材としてのプリント配線
板、6…電子部品としてのBGA、6a…端子としての
バンプ、7…電子部品としてのチップ抵抗、7a…端
子、11,21…マスクとしてのメタルマスク、13,
23…ペースト層としてのはんだペースト層、24…凹
部としてのハーフエッチ凹部、S1 …被印刷面としての
フロント面、P1 …ペーストとしてのはんだペースト。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材における同一面内にペーストを用いて
    厚さの異なるペースト層を形成する方法において、厚さ
    の異なる複数枚のマスクを、得ようとするペースト層の
    厚さ毎に用意しておき、それらを用いて前記ペーストを
    前記基材の被印刷面に対して多段階的に印刷することを
    特徴とするペースト層形成方法。
  2. 【請求項2】前記ペーストの多段階印刷は、先に用いた
    マスクよりも厚いマスクを用いるようにして順次行われ
    ることを特徴とする請求項1に記載のペースト層形成方
    法。
  3. 【請求項3】前記複数枚のマスクのうち第1回目の印刷
    以降の印刷にて用いられるものの裏面側には、既印刷部
    位に対応して凹部が設けられていることを特徴とする請
    求項2に記載のペースト層形成方法。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方
    法によって厚さの異なるはんだペースト層を形成し、次
    いで前記はんだペースト層に電子部品の端子を仮固定し
    た状態で一括リフローソルダリングを行うことを特徴と
    した電子部品搭載基板の製造方法。
JP10181046A 1998-06-26 1998-06-26 ペースト層形成方法、電子部品搭載基板の製造方法 Pending JP2000022321A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100771278B1 (ko) 2006-07-25 2007-10-29 삼성전기주식회사 이종 솔더 페이스트 인쇄용 메탈 마스크 및 이를 이용한솔더 페이스트 인쇄방법
KR101908504B1 (ko) * 2011-12-26 2018-12-19 엘지디스플레이 주식회사 액정표시소자의 가용성 인쇄회로 필름 구조

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