JP2000020969A - 情報記録/再生装置 - Google Patents

情報記録/再生装置

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JP2000020969A
JP2000020969A JP10184797A JP18479798A JP2000020969A JP 2000020969 A JP2000020969 A JP 2000020969A JP 10184797 A JP10184797 A JP 10184797A JP 18479798 A JP18479798 A JP 18479798A JP 2000020969 A JP2000020969 A JP 2000020969A
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JP10184797A
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English (en)
Inventor
Hiroji Unno
広二 海野
Kazuhiko Kono
和彦 甲野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面ぶれを有する光ディスクに対しても、高速
で正確なアクセスが行える情報記録/再生装置を提供す
ることである。 【解決手段】 対物レンズ位置制御部15は、アクセス
モード時において、受光スポット変位検出部11で検出
された受光スポット変位検出信号に基づいて、トラッキ
ング駆動部17を制御する。ここで、面ぶれを有する光
ディスク1に対してアクセスを行ったとき、当該受光ス
ポット検出信号中には、面ぶれに起因するうねりが生じ
る。このうねりは、フォーカス制御部21から出力され
るフォーカス制御信号にも相似の形で現れる。そこで、
重み付け部22でフォーカス制御信号に対して重み付け
を施し、受光スポット検出信号からこの重み付けされた
フォーカス制御信号を減算することにより、受光スポッ
ト検出信号からうねり成分をキャンセルする。これによ
って、アクセス時に対物レンズ4が不所望に移動制御さ
れるのを防ぎ、高速で正確なアクセスを可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録/再生装
置に関し、より特定的には、光学的情報記録媒体に対し
て情報の再生、または情報の再生および記録を行う情報
記録/再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CD,MD,CD−ROM,DV
Dなどの光学的情報記録媒体(以下、光ディスクとい
う)に対して情報の記録/再生を行う情報記録再生装置
において、光ディスクに対する対物レンズの位置を制御
するための方法としては、プッシュプル法が広く用いら
れている。
【0003】図6は、上記プッシュプル法により対物レ
ンズの位置制御を行う従来の情報記録再生装置の構成の
一例を示すブロック図である。この図6に示す従来の情
報記録装置は、例えば特開平9−223321号公報に
開示されている。図7は、図6における受光素子と受光
スポットとの関係を拡大して示した図である。以下、こ
れら図6および図7を参照して、従来の情報記録再生装
置の構成および動作について説明する。
【0004】図6において、光ディスク1は、ターンテ
ーブル2上に載置される。ターンテーブル2は、モータ
3によって回転駆動される。図示しない光源から出射さ
れる光ビームは、対物レンズ4によって集光された後、
光ディスク1上で光スポット(以下、この光スポットを
集光スポットという)として結像する。また、光ディス
ク1からの反射光は、対物レンズ4を透過した後、受光
素子7に入射する(以下、受光素子7に入射した反射光
によって形成される光スポットを受光スポットとい
う)。受光素子7は、図7に示すように、3本の分割線
8a,8bおよび9に沿って分割されている。分割の結
果形成されるそれぞれの区画をセルといい、図7では6
つのセルが形成されている。ここで、セル7A、7Bを
端領域のセルといい、セル7C、7Dを中領域のセルと
いう。
【0005】受光素子7上で形成される受光スポットに
は、ディスク1の情報記録面で回折を受けずに反射した
受光スポット(以下、0次回折光の受光スポットとい
う)6と、ディスク1の情報記録面のトラック形状によ
って回折して反射した受光スポット(以下、±1次回折
光の受光スポットという)6A、6Bとの2種類があ
る。分割線9を中心とした左右のセルの出力差を検出す
ることにより、受光スポットの受光素子上での変位を把
握し、その変位を常に最小にするように対物レンズ4の
位置を制御する。これがプッシュプル法である。
【0006】上記のような情報記録再生装置では、動作
モードとして、情報の記録または再生を行うトラッキン
グモードと、現時点で捕捉しているトラックから指定さ
れた目的トラックに向けて光ピックアップをシークさせ
るアクセスモードとがある。ここで、トラッキングモー
ドにおいては、種々の原因(ジッタ等)により、トラッ
クに対する集光スポットの位置がトラックから見て垂直
方向(すなわち、光ディスク1の半径方向)にずれる
(以下、このずれをトラッキング誤差という)。このよ
うなトラッキング誤差を補正するために、トラッキング
モードでは、トラッキング制御が行われる。
【0007】まず、トラッキングモードで実行されるト
ラッキング制御動作について説明する。トラッキングモ
ードでは、選択部16は、トラッキング制御部14の出
力を選択するように切り換えられている。トラッキング
モードにおいてトラッキング誤差が0の場合(すなわ
ち、集光スポットの位置とトラックの中心位置とが一致
している場合)、0次回折光の受光スポット6の中心位
置と受光素子7との中心位置とは一致しており、また±
1次回折光の受光スポット6A,6Bは、受光素子7の
分割線9を中心として線対称の位置に分布している。従
って、このとき、セル7Cの受光量とセル7Dの受光量
とが等しく、それらの出力の差分(7C−7D)は0で
ある。これに対し、トラッキングモードにおいてトラッ
キング誤差が生じた場合、0次回折光の受光スポット6
の位置はほとんど動かないが、±1次回折光の受光スポ
ット6A,6Bは、トラッキング誤差量に応じて、受光
素子7上で図7の左右方向へと移動する。そのため、ト
ラッキング誤差量に応じて、0次回折光の受光スポット
6と+1次回折光の受光スポット6Aとが重複する部分
の面積と、0次回折光の受光スポット6と−1次回折光
の受光スポット6Bとが重複する部分の面積との間で差
が生じ、セル7Cの受光量とセル7Dの受光量との間の
バランス関係が崩れる。このとき、セル7Cの出力とセ
ル7Dの出力との差分(7C−7D)は、正または負の
値(0以外の値)になる。
【0008】そこで、図6の情報記録再生装置では、セ
ル7Cとセル7Dの出力の差分(7C−7D)を差動増
幅器によって構成されるトラッキング誤差検出部10に
よって検出することにより、0次回折光の受光スポット
と±1次回折光の受光スポットとが重複する部分の面積
の変化をリアルタイムに把握する。セル7Cまたは7D
のいずれかにおいて、上記重複した部分の面積が大きく
なると、差動増幅器10の出力は、正または負の値にな
る。トラッキング誤差検出部10の出力は、トラッキン
グ誤差信号として、補正部13を介してトラッキング制
御部14に与えられる。トラッキング制御部14は、ト
ラッキング誤差検出部10で検出されたトラッキング誤
差を0にする方向の制御信号を出力する。当該制御信号
は、選択部16を介してトラッキング駆動部17に与え
られ、このトラッキング駆動部17で増幅された後、ト
ラッキングアクチュエータ5に与えられる。トラッキン
グアクチュエータ5は、与えられる制御信号に応答し
て、対物レンズ4を光ディスク1の半径方向に移動させ
る。このようなフィードバックループ制御を行うことに
よって、光ディスク1上の集光スポット位置がトラック
の中心位置と一致する。
【0009】次に、アクセスモード時の動作について説
明する。このアクセスモードでは、選択部16は、対物
レンズ位置制御部15の出力を選択するように切り換え
られている。アクセスモードにおいて、光ピックアップ
は、光ディスク1上のトラックに対して略垂直方向(半
径方向)に移動する。このとき、光ディスク1上の集光
スポットは、複数のトラックを横切ることになるので、
トラックの形状に応じて対物レンズ4に入射する0次回
折光の入射角度が変化する。そのため、受光素子7上で
の0次回折光の受光スポット6の位置が変位する。図7
からも明らかなように、端領域のセル7Aと7B上で
は、0次回折光の光スポット6と1次回折光の光スポッ
ト6A,6Bとが重複する部分の面積が少ない。そのた
め、端領域のセル7Aと7Bとの出力差(7A−7B)
を検出することにより、トラッキング誤差の影響をほと
んど受けることなく、0次回折光の光スポット6が受光
素子7上でどのように変位したかを把握することができ
る。
【0010】そこで、図6の情報記録再生装置では、端
領域のセル7Aと7Bとの出力差を差動増幅器で構成さ
れる受光スポット変位検出部11で検出することによ
り、0次回折光の光スポット6が受光素子7上でどのよ
うに変位したかを把握する。受光スポット変位検出部1
1の出力は、受光スポット変位信号として対物レンズ位
置制御部15に与えられる。対物レンズ位置制御部15
は、受光スポット変位検出部11で検出された位置変位
を0にする方向の制御信号を出力する。当該制御信号
は、選択部16を介してトラッキング駆動部17に与え
られ、このトラッキング駆動部17で増幅された後、ト
ラッキングアクチュエータ5に与えられる。トラッキン
グアクチュエータ5は、与えられる制御信号に応答し
て、対物レンズ4を光ディスク1の半径方向に移動させ
る。このようなフィードバックループ制御を行うことに
よって、アクセスモード時においても、光ディスク1上
の集光スポット位置が可能な限りトラックの中心位置と
一致するように制御される。これによって、光ピックア
ップが目標トラックに到達したときに、対物レンズ4を
目標トラックに素早くロックさせることができ、結果と
してアクセス時間の短縮化を図ることができる。
【0011】次に、トラッキングモードまたはアクセス
モードで行われるフォーカス制御について説明する。こ
のフォーカス制御は、光ディスク1の情報記録面に対す
る対物レンズ4の高さ方向のずれ(以下、このずれをフ
ォーカス誤差という)を補正するために行われる制御で
ある。
【0012】対物レンズ4を透過した光ビームは、フォ
ーカス誤差検出部19を透過する。このとき、フォーカ
ス誤差検出部19は、フォーカス誤差を検出し、フォー
カス誤差信号を出力する。フォーカス誤差検出部19か
ら出力されるフォーカス誤差信号は、フォーカス制御部
21に入力される。フォーカス制御部21は、フォーカ
ス誤差検出部19で検出されたフォーカス誤差を0にす
る方向の制御信号を出力する。当該制御信号は、フォー
カス駆動部20で増幅された後、フォーカスアクチュエ
ータ18に与えられる。フォーカスアクチュエータ18
は、与えられる制御信号に応答して、対物レンズ4と光
ディスク1との垂直距離を調節することによりフォーカ
ス制御を行っている。
【0013】ところで、トラッキング制御が正確に行わ
れるためには、0次回折光の光スポット6の中心位置と
受光素子7の中心位置とが正確に一致していなければな
らない。ところが、種々の原因(例えば、光ディスク1
の偏心やトラックの配列の乱れ)によって0次回折光の
対物レンズ4への入射角度が変化すると、受光素子7上
における0次回折光の光スポット6の位置に変位が生じ
る。通常、この現象は、オフセットと呼ばれる。図8
(a)に示すように、オフセットは、時間の経過ととも
に変化し、中領域のセル7Cと7Dの出力差分(7C−
7D)に含まれて検出される。ここで、受光スポット変
位信号を便宜的に直線で表したが、この直線は微視的に
は図2に示した高周波成分がリニアに変化しているもの
である。すなわち、トラッキング誤差検出部10から出
力されるトラッキング誤差信号に、0時回折光の光スポ
ット6のオフセット分が含まれることになる。その結
果、図8(b)に示すように、トラッキングの中心がト
ラックの中心からオフセット分だけ徐々にずれていくと
いう問題が生じていた。
【0014】この対策として、図6の情報記録再生装置
では、アクセスモードにおいて0次回折光の光スポット
6の位置変位を検出するようにしているので、検出され
た位置変位を利用してトラッキング誤差信号に含まれる
オフセット成分を除去する構成としている。より具体的
には、端領域のセル7A,7Bの出力差(7A−7B)
を検出する受光スポット変位検出部11の出力信号を増
幅部12で重み付けして補正部13でトラッキング誤差
信号に重畳することによってオフセット分をキャンセル
し、常に正確なトラッキングができるようにしている。
これをオフセット制御という。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明したようなオフセット制御を行う従来の情報記録再生
装置では、平面性が阻害されているような、すなわち面
ぶれを有するような光ディスクに対してアクセス制御を
行う際に、以下に説明するような問題が生じていた。
【0016】アクセスモードでは、光ピックアップが光
ディスクの半径方向に移動するので、光ディスク1の面
ぶれによって対物レンズ4に入射する0次回折光の入射
角度が変わる。その結果、受光素子7上での0次回折光
の光スポット6の位置が変位して受光スポット変位信号
が発生する。この受光スポット変位信号が発生する態様
は、光ディスク1の情報面の面ぶれに応じて多様なもの
となる。
【0017】光ディスク1の面ぶれによって発生する受
光スポット変位信号によって、対物レンズ位置制御部1
5の出力にうねりが生じる。そのため、光ピックアップ
は、対物レンズ4を光ディスク1上のトラックに対して
適正な位置に素早く固定することができず、結果とし
て、目標トラックへアクセスするのに時間がかかるとい
う問題点があった。
【0018】それ故に、本発明の目的は、面ぶれを有す
る光ディスクに対しても、高速で正確なアクセスが行え
る情報記録/再生装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達成するために、本発明は、以下に述べるような特
徴を有している。
【0020】第1の発明は、ディスク状の光学的情報記
録媒体に対して情報の再生、または情報の再生および記
録を行う情報記録/再生装置であって、光学的情報記録
媒体の情報面上に光ビームを集光すると共に、当該光学
的情報記録媒体の情報面からの反射光を入射する対物レ
ンズと、対物レンズを光学的情報記録媒体の半径方向に
移動させるトラッキング駆動手段と、対物レンズを光学
的情報記録媒体の情報面に対して垂直方向に移動させる
フォーカス駆動手段と、対物レンズを透過した反射光を
受光する受光素子と、受光素子上における受光スポット
の0次回折光に対する1次回折光の偏りを、トラッキン
グ誤差として検出するトラッキング誤差検出手段と、受
光素子上における受光スポットの0次回折光の変位を、
受光スポット変位信号として検出する受光スポット変位
検出手段と、光学的情報記録媒体に対する対物レンズの
焦点のずれを検出するフォーカス誤差検出手段と、フォ
ーカス誤差検出手段の出力信号に基づいて、フォーカス
駆動手段を制御するフォーカス制御手段と、光学的情報
記録媒体の面ぶれに応じたうねり波として検出されるフ
ォーカス制御手段の出力信号に基づいて、受光スポット
変位信号を補正する補正手段と、光学的情報記録媒体の
情報面に形成されたトラックをトレースするトラッキン
グモード時において、トラッキング誤差検出手段の出力
信号に基づいて、トラッキング駆動手段を制御するトラ
ッキング制御手段と、光学的情報記録媒体の情報面に形
成されたトラックを跨いで目的トラックに移行するアク
セスモード時において、補正手段によって補正された受
光スポット変位信号に基づいて、トラッキング駆動手段
を制御する対物レンズ位置制御手段とを備えている。
【0021】上記のように、第1の発明によれば、アク
セスモード時において、補正手段によって補正された受
光スポット変位信号に基づいて、トラッキング駆動手段
を制御するようにしているので、受光スポット変位信号
に含まれるうねり成分(このうねり成分は、光学的情報
記録媒体の面ぶれに起因して生じる)をキャンセルする
ことができ、光学的情報記録媒体の面ぶれに関わりな
く、光ピックアップを目標トラックに速やかに移動させ
て対物レンズをロックすることができる。その結果、ア
クセス時間が短縮化できる。
【0022】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、補正手段は、フォーカス制御手段の出力信号
を重み付けする重み付け手段と、受光スポット変位信号
から重み付け手段によって重み付けされたフォーカス制
御手段の出力信号を減算する減算手段とを含んでいる。
【0023】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、重み付け手段は、所定の重み付け係数によっ
て重み付けを行うことを特徴とする。
【0024】第4の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、重み付け手段は、重み付け係数の値を、光学
的情報記録媒体の面ぶれに対応した波形として検出され
るフォーカス制御手段の出力信号の振幅が、受光スポッ
ト変位信号の低周波成分の振幅と同じになるような値に
決定することを特徴とする。
【0025】第5の発明は、第2ないし第4のいずれか
の発明に従属する発明であって、重み付け手段は、アク
セスモードへの移行に先立って出される面ぶれ検出命令
に応答して、重み付け係数を決定することを特徴とす
る。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る情報記録再生装置の構成を示すブロック図である。本
実施形態の構成は、重み付け部22および補正部23を
除いては、図6に示す従来の情報記録再生装置の構成と
同様であるので、相当する部分には同一の参照番号を付
し、その説明を省略する。
【0027】今、光ディスク1が面ぶれディスクである
とする。面ぶれ検出命令が与えられると、駆動モータ3
は、静止した光ピックアップに対して光ディスク1を1
回転させる。
【0028】ここで、面ぶれ検出命令とは、記録または
再生しようとする光ディスク1の情報面の面ぶれの状態
を把握するための動作を、アクセスの前段階で行わせる
命令である。ただし、ここで言うアクセスの前段階と
は、例えば光ディスク1を本実施形態の情報記録再生装
置にセットしたときである。
【0029】このとき、図2に示すように、受光スポッ
ト変位信号にうねり成分が発生し、また、図3に示すよ
うに、フォーカス制御部21の出力信号にもうねり波が
発生する。
【0030】図2において、横軸は光ディスク1の中心
角の角度を示しており、実線で示す高周波成分が受光ス
ポット変位信号、点線で示す低周波成分が光ディスク1
の面ぶれによる受光スポット変位信号のうねりである。
図2に示す波形の低周波成分を第1のうねり波とする。
【0031】一方、図3は、フォーカス制御部21から
出力される信号を示している。フォーカス制御部21
は、光ディスク1の面ぶれに応じて変化する対物レンズ
4と光ディスク1との垂直距離を一定に保つためのフォ
ーカス制御信号を出力する。フォーカス制御部21の出
力信号の波形も面ぶれの形状に応じた図3に示す波形と
なる。これを第2のうねり波とする。
【0032】ここで、受光スポット変位信号のうねり成
分が図2に記載している座標軸の横軸と交差する点と、
フォーカス制御部の出力信号のうねり波が図3に記載し
ている座標軸の横軸と交差する点とは、それぞれ好まし
くはπである。
【0033】図2および図3を参照すると、第1のうね
り波(受光スポット変位信号が有するうねり波)の波形
と第2のうねり波(フォーカス制御部21の出力信号が
有するうねり波)の波形とを比較すると、波長および位
相が等しく、振幅のみが異なっていることが分かる。そ
の理由は、受光スポット変位信号が有するうねり波も、
フォーカス制御部21の出力信号が有するうねり波も、
それぞれの発生原因が光ディスク1の面ぶれによるとい
う共通点を有しているからである。すなわち、両方のう
ねり波は、光ディスク1の面ぶれに応じた形状となり、
その結果、波長と位相が等しくなる。
【0034】そこで、重み付け部22によってフォーカ
ス制御部21の出力信号に重み付けを施し、補正部23
で受光スポット変位信号から減算すれば、受光スポット
変位検出部11から出力される受光スポット変位信号か
らうねり成分、つまり低周波成分をキャンセルすること
ができる。従って、補正部23からの出力は、図2のう
ねり波における高周波成分(本来の受光スポット変位信
号)のみとなる。
【0035】以上のことをまとめると、図4のようにな
る。図4は、面ぶれのある光ディスク1を1回転させた
ときの対物レンズ4の位置と、受光スポット6の位置
と、受光スポット変位信号の波形と、フォーカス制御部
21の出力波形との関係を示している。以下にこの図4
を参照して、より詳細に説明する。
【0036】図4において、A部は、光ディスク1の1
周回を左右方向に展開した状態を示しており、そこに示
された点線は水平面を表している。水平面と光ディスク
1のディスク面が乖離している部分で面ぶれが生じてい
る。B部において光ピックアップは実際には静止してい
る。B部は、光ピックアップと光ディスク1との相対位
置のうち、代表的と思われる3つの相対位置を一例とし
て記載している。しかしながら、実際は、受光素子7上
の受光スポット6の位置は、面ぶれに応じて連続的に変
化する。また、対物レンズ4は、フォーカスを合わせる
ため光ディスク1との距離を一定に保ち、光ディスク1
に対して垂直方向に移動する。この移動は、フォーカス
制御部21が出力する信号によって制御されている。B
部において、対物レンズ4を左右方向に通過している点
線は、対物レンズ4の中心点を通っている。すなわち、
点線と光ディスク1の情報面との距離が、対物レンズ4
と光ディスク1との、その相対位置における距離に相当
している。なお、光ディスク1の情報面上のビームの集
光部から受光スポット6の中心に対して描かれた一点鎖
線は、反射光の光軸である。C部は、図2に示す第1の
うねり波と、図3に示す第2のうねり波とを、同一座標
軸上に描いたものである。うねり波の波形は、面ぶれに
応じた多様なものが考えられるが、C部に描いた波形は
その一例である。なお、受光スポット変位信号は、うね
り成分のみが記載されている。受光スポット変位信号の
うねり波上の3つの点(1)、(2)、(3)は、それ
ぞれ、B部に示された受光素子7上の変位した受光スポ
ット6の(1)、(2)、(3)に対応している。
【0037】C部に描いたフォーカス制御部21の出力
のうねり波と受光スポット変位信号のうねり波とを比較
すると、波長と位相が同じで振幅のみ異なっている。こ
れは両うねり波の発生原因が面ぶれによる点で共通して
いるためである。フォーカス制御部の出力に重み付け部
が適当な重み付けを行い、振幅を受光スポット変位信号
と同じにすることによって、これら2つのうねり波を相
殺することが可能である。
【0038】図5は、図1に示す重み付け部22のより
詳細な構成の一例を示すブロック図である。図5におい
て、重み付け部22は、セレクタ221と、波形比較部
222と、重み付け決定部223と、重み付け係数演算
部224とを備えている。
【0039】次に、図5に示す重み付け部22の動作に
ついて説明する。まず始めに、重み付け部22に面ぶれ
検出命令が入力される。面ぶれ検出命令が入力される
と、ディスク駆動モータ3が光ディスク1を1回転させ
る。このとき、図4のC部で示されるような受光スポッ
ト変位信号およびフォーカス制御信号が発生し、それぞ
れ、波形比較部222およびセレクタ221に入力され
る。面ぶれ検出命令が入力されたとき、セレクタ221
は、フォーカス制御部21から入力されるフォーカス制
御信号を波形比較部222へ出力する。波形比較部22
2は、例えば振幅弁別器によって構成され、セレクタ2
21を介してフォーカス制御部21から入力されるフォ
ーカス制御信号と、受光スポット変位検出部11から入
力される受光スポット変位信号とを、それぞれの1周期
にわたって比較し、重み付け係数決定部223に比較結
果を出力する。
【0040】重み付け係数決定部223は、波形比較部
222の比較結果に基づいて、フォーカス制御信号の波
形の振幅が、受光スポット変位信号の波形の振幅と同じ
になるような重み付け係数を決定する。決定された重み
付け係数は、重み付け係数演算部224に与えられ、そ
の内部に一時的に記憶される。これで、面ぶれ検出命令
に基づく面ぶれ検出動作が終了する。
【0041】その後、アクセスモードを開始させる場合
は、アクセス命令がセレクタ221および重み付け係数
演算部に入力される。応じて、セレクタ221は、フォ
ーカス制御部21からのフォーカス制御信号をダイレク
トに重み付け係数演算部224に出力する。重み付け係
数演算部224は、例えばアッテネータによって構成さ
れており、面ぶれ検出時に記憶した重み付け係数に応じ
た減衰度でフォーカス制御信号を減衰させる。これによ
って、フォーカス制御信号の振幅が受光スポット変位信
号の振幅と同じにされる。減衰されたフォーカス制御信
号は、補正部23へ出力される。補正部23は、受光ス
ポット変位検出部11から与えられる受光スポット変位
信号から、重み付け部22から与えられる減衰されたフ
ォーカス制御信号を減算することにより、当該受光スポ
ット変位信号が有するうねり成分をキャンセルする。従
って、アクセスモード時において、光ディスク1に面ぶ
れがあっても、正確なオフセット制御が可能となる。
【0042】なお、上記実施形態は、光ディスクに対し
て情報の記録および再生を行う情報記録再生装置として
構成されているが、本発明は、光ディスクに対して情報
の再生のみを行う装置についても適用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報記録再生装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1における受光スポット変位検出部11から
出力される受光スポット変位信号を示す波形図である。
【図3】図1におけるフォーカス制御部20から出力さ
れるフォーカス制御信号を示す波形図である。
【図4】図1の情報記録再生装置において、面ぶれのあ
る光ディスクを1回転させたときの、対物レンズ4の位
置と、受光スポット6の位置と、受光スポット変位信号
の波形と、フォーカス制御部21の出力波形との関係を
示した図である。
【図5】図1における重み付け部22のより詳細な構成
の一例を示すブロック図である。
【図6】従来の情報記録再生装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】受光素子上の光スポットの状態を示す模式図で
ある。
【図8】オフセット量とトラッキング誤差信号との関係
を示す模式図である。
【符号の説明】
1…光ディスク 2…ターンテーブル 3…モータ 4…対物レンズ 5…トラッキングアクチュエータ 6…受光スポット 7…受光素子 7A、7B…端領域の受光セル 7C、7D…中領域の受光セル 8、9…分割線 10…トラッキング誤差検出部 11…受光スポット変位検出部 12…増幅部 13…補正部 14…トラッキング制御部 15…対物レンズ位置制御部 16…選択部 17…トラッキング駆動部 18…フォーカスアクチュエータ 19…フォーカス誤差検出部 20…フォーカス駆動部 21…フォーカス制御部 22…重み付け部 23…減算部 221…セレクタ 222…波形比較部 223…重み付け決定部 224…重み付け係数演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 BB03 CC01 CC04 CC06 DD00 EE07 EE29 FF10 FX06 5D118 AA13 BA01 BB02 BF02 BF03 BF12 CA11 CA13 CB03 CC12 CC16 CC17 CD02 CD03 CD13 CF08 DC03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の光学的情報記録媒体に対し
    て情報の再生、または情報の再生および記録を行う情報
    記録/再生装置であって、 光学的情報記録媒体の情報面上に光ビームを集光すると
    共に、当該光学的情報記録媒体の情報面からの反射光を
    入射する対物レンズと、 前記対物レンズを前記光学的情報記録媒体の半径方向に
    移動させるトラッキング駆動手段と、 前記対物レンズを前記光学的情報記録媒体の情報面に対
    して垂直方向に移動させるフォーカス駆動手段と、 前記対物レンズを透過した反射光を受光する受光素子
    と、 前記受光素子上における受光スポットの0次回折光に対
    する1次回折光の偏りを、トラッキング誤差として検出
    するトラッキング誤差検出手段と、 前記受光素子上における受光スポットの0次回折光の変
    位を、受光スポット変位信号として検出する受光スポッ
    ト変位検出手段と、 前記光学的情報記録媒体に対する前記対物レンズの焦点
    のずれを検出するフォーカス誤差検出手段と、 前記フォーカス誤差検出手段の出力信号に基づいて、前
    記フォーカス駆動手段を制御するフォーカス制御手段
    と、 前記光学的情報記録媒体の面ぶれに応じたうねり波とし
    て検出される前記フォーカス制御手段の出力信号に基づ
    いて、前記受光スポット変位信号を補正する補正手段
    と、 前記光学的情報記録媒体の情報面に形成されたトラック
    をトレースするトラッキングモード時において、前記ト
    ラッキング誤差検出手段の出力信号に基づいて、前記ト
    ラッキング駆動手段を制御するトラッキング制御手段
    と、 前記光学的情報記録媒体の情報面に形成されたトラック
    を跨いで目的トラックに移行するアクセスモード時にお
    いて、前記補正手段によって補正された前記受光スポッ
    ト変位信号に基づいて、前記トラッキング駆動手段を制
    御する対物レンズ位置制御手段とを備える、情報記録/
    再生装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、 前記フォーカス制御手段の出力信号を重み付けする重み
    付け手段と、 前記受光スポット変位信号から前記重み付け手段によっ
    て重み付けされた前記フォーカス制御手段の出力信号を
    減算する減算手段とを含む、請求項1に記載の情報記録
    /再生装置。
  3. 【請求項3】 前記重み付け手段は、所定の重み付け係
    数によって重み付けを行うことを特徴とする、請求項2
    に記載の情報記録/再生装置。
  4. 【請求項4】 前記重み付け手段は、前記重み付け係数
    の値を、前記光学的情報記録媒体の面ぶれに対応した波
    形として検出される前記フォーカス制御手段の出力信号
    の振幅が、前記受光スポット変位信号の低周波成分の振
    幅と同じになるような値に決定することを特徴とする、
    請求項3に記載の情報記録/再生装置。
  5. 【請求項5】 前記重み付け手段は、前記アクセスモー
    ドへの移行に先立って出される面ぶれ検出命令に応答し
    て、前記重み付け係数を決定することを特徴とする、請
    求項2ないし4のいずれかに記載の情報記録/再生装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7130250B2 (en) 2001-12-14 2006-10-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical head and optical disk apparatus for performing focus pull in
JP2007003362A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分析装置
JP2019168420A (ja) * 2018-03-26 2019-10-03 株式会社Jvcケンウッド 微粒子計測機、分析装置、及び、分析方法

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