JP2000020824A

JP2000020824A - ポイントシステム

Info

Publication number: JP2000020824A
Application number: JP18592498A
Authority: JP
Inventors: Koji Naito; 浩司内藤; Isao Yamada; 功山田
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1998-07-01
Filing date: 1998-07-01
Publication date: 2000-01-21

Abstract

(57)【要約】【課題】ポイント発行を行うＰＯＳシステムにおいて、
顧客購入実績に応じポイント還元率を可変させる手段を
提供する。【解決手段】ポイントカ−ドをＰＯＳ端末で読ませる
と、顧客マスタを検索し、当該顧客のポイント情報、顧
客ランク等の顧客情報を得る。次に顧客マスタ上の顧客
ランク情報を元に顧客ランク別ポイント乗数テーブルを
検索し、該当顧客のポイント乗数を得る。商品登録時、
登録された商品の、品番・サイズで、品番サイズ別基本
還元率テ−ブルを検索し、品番サイズ別に設定されたポ
イント還元率を得る。全商品の登録が終わると、商品額
とポイント還元率の積の総和より第一次ポイント還元点
数を求める。次に、第一次ポイント還元点数と顧客ラン
ク別乗数で示される値の積で総ポイント還元点数を算出
する。最後に、総ポイント還元点数を対象商品の金額比
で配分しポイント対象商品毎のポイントを求める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、小売業の分野にお
いて顧客サービスの一つとして実施されているポイント
システムに関し、ＰＯＳ端末等による商品販売時の特典
処理であるポイント点数の計算に有効な技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】ポイントシステムの原点は、ブル−チッ
プまたはスタンプカ−ドであり、小売業の分野では、顧
客の固定化を狙って広く実施されている。

【０００３】ところで、従来のポイントシステムでは、
購入額によって還元倍率を変えているが、優良顧客の分
析に問題がある。

【０００４】尚、関連する技術として、たとえば、特開
平７−２１０７６６号公報に開示されたポイントシステ
ムは、前月の購入実績と取引回数と顧客属性に従ってポ
イント還元倍率を変えてポイント計算されているが、こ
れだと例えば、隔月３０万円ずつ購入する顧客より（年
間購買実績１８０万円）、毎月１０万円ずつ購入する顧
客（年間購入実績１２０万円）の方が優遇される結果と
なり、正しく顧客の分析がなされていないと言った技術
が開示されているのみであり、１〜数年の購入実績を分
析して、顧客を出来るだけ正しく順序づけした顧客ラン
クに従いポイント還元率を変え、また、この顧客ランク
を販売員に示し、サービスの差別化を図れるようにする
というポイントシステムについては言及されていない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来から、
一般的に売上高の７０〜８０％は、２０〜３０％の優良
顧客に依存しており、単に顧客の固定化のみでなく、こ
うした優良顧客を優遇し、顧客獲得型マ−ケティングを
展開することが要求されている。

【０００６】本発明の目的は、売上高の増加を狙ったポ
イントシステムに関する技術を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、数年間の販売デ−タと、顧客購入実績デ−タより平
均購入額を求め、この加工したデータを下降順に並べ替
え顧客をいくつかのグループに階層化する顧客ＡＢＣ分
析を実施し、その結果で顧客マスタ上の顧客ランクを更
新する。

【０００８】そして、顧客が商品購入時のポイント計算
に、一旦購入金額に応じて計算したポイント点数に前記
の顧客ランク別乗数テ−ブルのランクの示す値を掛けて
最終的なポイント点数とすることで、顧客ランクに従っ
てポイントを還元する。

【０００９】また、この際、顧客ランクをＰＯＳ端末画
面に表示することにより販売員はその顧客へ適切な接客
を行うことができる。

【００１０】なお、顧客属性である年収等も副次的に顧
客の階層化に利用することも手段として考えられる。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。

【００１２】図１はポイントシステムを実現するＰＯＳ
システムの実施例を示すブロック図である。本システム
は、ＬＡＮ回線６に接続された店舗システムである。店
舗には店舗サ−バ１があり、これには商品マスタ２と顧
客マスタ３と顧客ランク別乗数テ−ブル４と品番・サイ
ズ別基本還元率テ−ブル５とがある。本店舗システムに
は１台以上のＰＯＳ端末７とＰＣ９が接続されている。

【００１３】商品マスタ２は、商品の明細情報と売価を
格納したファイルであり、その構成を図２に示す。図２
において、ＪＡＮコード２１は、流通コードセンターが
標準化した共通商品コードで、値札にバーコード印刷さ
れ、一般にこのコードをバーコードリーダ８（ＢＣＲ）
でスキャンすることで商品を登録する。型式２２は、商
品のユニ−クな型式番号である。品番２３は、商品ライ
ンである。サイズ２４は、該当品番内の商品アイテムを
示すコードである。商品名２５は、商品の名称である。
売価２６は、店頭価格である。

【００１４】顧客マスタ３は、顧客のポイント情報と購
入実績と顧客ユニットと顧客ランクを格納したファイル
であり、その構成を図３に示す。

【００１５】図３において、顧客ＩＤ３１は顧客毎にユ
ニークに設定された値である。氏名３２には顧客の氏名
が格納される。ポイント情報３３は、有効ポイントと使
用済みポイント情報である。本年度購入金額３４は、本
年度の１月１日から１２月３１日の間に購入した購入累
計額で、本情報で来年度の顧客ランクが決まる。前年度
購入金額３５は、前年度の１月１日から１２月３１日の
間に購入した購入累計額であり、現在の顧客ランク判別
金額である。購入累計額３６は、現在までの購入額の累
計である。顧客ランク３７は、顧客のＡＢＣ分析で決定
したＡＢＣランクである。顧客ユニット３８は、顧客の
デモグラフィックスとテイストよりなり、デモグラティ
クスは、顧客の人口統計学的情報であり、テイストは、
顧客の嗜好・ライフスタイルを示す情報である。購入履
歴３９は、今までに購入した商品情報である。

【００１６】顧客ランク別ポイント乗数テ−ブル４は、
顧客の３種類のランクに対応したポイント還元率の乗数
をしめすもので、例を図４に示す。図４の例では、Ａラ
ンクポイント乗数４１の値は「５」。Ｂランクポイント
乗数４２の値は「２」。Ｃランクポイント乗数４３の値
は「１」となっている。

【００１７】品番サイズ別基本還元率テ−ブル５は、ポ
イント対象商品のアイテムと、基本還元率、特売日のセ
−ル還元率を格納したファイルで、その構造図を図５に
示す。

【００１８】図５において、品番５１・サイズ５２は、
ある商品カテゴリ−中のアイテムを示し、本テ−ブルに
登録されている商品がポイント還元対象商品となる。通
常還元率５３は、通常時の還元率であり、購入金額百円
当たりの還元金額で示される。キャンペーン開始５４・
キャンペーン終了５５は、催事期間を示し、本期間中
は、セール還元率５６に設定されているセ−ル時の還元
率５６を使用してポイント計算を行う。

【００１９】以下、本実施の形態のポイントシステムに
おけるポイント計算の作用の一例について説明する。

【００２０】図６は、本実施形態のポイントシステムに
おける店舗での動作の一例を示すフロ−チャ−トであ
る。先ず、ポイントカ−ド１０をＰＯＳ端末７で読ませ
ると（ステップ６１）、顧客マスタ３を検索して、当該
顧客のポイント情報３３と、顧客氏名３２と顧客ランク
３７をＰＯＳ画面（ステップ６２）に表示する。次に検
索した顧客ランクを基に顧客ランク別ポイント乗数テー
ブル４を検索し該当顧客の乗数を得る（ステップ６３〜
６６）。次に、ＰＯＳ端末７は、顧客の購入した商品の
バ−コ−ドをＢＣＲ８で読みとるか、または、商品の型
式を手入力し、商品マスタ２をＪＡＮコ−ド、または、
型式で検索し、商品名２５、売価２６、品番２３、サイ
ズ２４情報を得る（ステップ６７）。商品マスタ２で得
た品番２３・サイズ２４で、今度は、品番サイズ別基本
還元率テ−ブル５を検索し、通常還元率５３、キャンペ
−ン開始５４、キャンペ−ン終了５５、セ−ル還元率５
６を得る（ステップ６８）。キャンペーン開始５４・キ
ャンペーン終了５５とシステム日付を比較して（ステッ
プ６９）、キャンペーン期間ならセ−ル還元率５６を
（ステップ７１）、キャンペーン期間以外ならば、通常
還元率５３（ステップ７０）で、ポイント計算に使用す
る還元率を求める。

【００２１】購入する全商品の登録が終わると（ステッ
プ７２）、第一次ポイント還元点数の計算を実施する。

【００２２】第一次ポイント還元点数は、図７で示した
如く計算する（ステップ７３）。

【００２３】次に、総ポイント還元点数の計算をする
（ステップ７４）。これは、図７の第一次ポイント還元
点数で計算されたポイント点数に顧客ランク別乗数（４
１、４２、または４３）でしめされる値を掛け合わせて
求める。図８に、その計算例を示す。

【００２４】最後に、ポイント対象商品にポイント点数
の按分を行う（ステップ７５）。図９は、その按分計算
の例で、前記の図８の総ポイント還元点数を対象商品の
金額比で配分したものである。

【００２５】本実施例では総ポイント還元点数を求め、
商品毎に按分する例を示したが、商品毎に還元ポイント
点数を求める方法も考えられる。

【００２６】以上、本発明の一実施形態を具体的に説明
したが、支払メデイア（現金、クレジット、サ−ビス券
等）によって還元倍率を変えることもその要旨を逸脱し
たものではない。

【００２７】

【発明の効果】本発明によれば、顧客ランク別にポイン
ト還元率を変更できるので、優良顧客に対するきめ細か
いサ−ビスの向上と、新規顧客の獲得に有効であり、売
上高の向上が期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のポイント発行システムの構
成の一例を示すブロック図である。

【図２】本発明の一実施例の形態であるポイント発行シ
ステムにて利用される商品マスタの構成の一例を示す概
念図である。

【図３】本発明の一実施例のポイント発行システムにて
利用される顧客マスタの構成の一例を示す概念図であ
る。

【図４】本発明の一実施例のポイント発行システムにて
利用される顧客ランク別ポイント乗数テーブルの構成の
一例を示す概念図である。

【図５】本発明の一実施例のポイント発行システムにて
利用される品番サイズ別ポイント還元率テーブルの構成
の一例を示す概念図である。

【図６】本発明の一実施例のポイント発行システムのＰ
ＯＳ端末の動作の一例を示すフローチャートである。

【図７】本発明の一実施例のポイント発行システムにお
ける、第一次ポイント還元点数計算の一例を示す計算式
である。

【図８】本発明の一実施例のポイント発行システムにお
ける、総ポイント還元点数計算の一例を示す計算式であ
る。

【図９】本発明の一実施例のポイント発行システムにお
けるポイント点数の按分計算の一例を示す計算式であ
る。

【符号の説明】

１…店舗サーバ（第一のコンピュータ）、２…商品マス
タ、３…顧客マスタ、４…顧客ランク別ポイント乗数テ
ーブル、５…品番サイズ別基本還元率テーブル、６…Ｌ
ＡＮ回線（情報ネットワーク）、７…ＰＯＳ端末、８…
ＢＣＲ、１０…ポイントカ−ド、２１…ＪＡＮコード、
２２…型式、２３…品番、２４…サイズ、２５…商品
名、２６…売価、３１…顧客ＩＤ、３２…氏名、３３…
ポイント情報、３４…本年度購入金額、３５…前年度購
入金額、３６…購入累計、３７…顧客ランク、３８…顧
客ユニット、３９…購入履歴、４１…Ａランクポイント
乗数、４２…Ｂランクポイント乗数、４３…Ｃランクポ
イント乗数、５１…品番、５２…サイズ、５３…通常還
元率、５４…キャンペーン開始、５５…キャンペーン終
了、５６…セール還元率。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ＰＯＳ端末が設置された店舗の販売情報・
顧客情報等を管理する第一のコンピュ−タと第一のコン
ピュ−タ上のデ−タを加工・分析するＰＣを相互に接続
するネットワ−クシステムにおいて、商品情報ＤＢと、
１から数年間の購入額実績から平均購入額を求めそれを
下降順に並べいくつかのグループに階層化した顧客ラン
クと、購入履歴情報と顧客属性等を格納した顧客マスタ
ＤＢと、商品の管理単位毎にポイント還元率を格納した
商品別基本還元率テ−ブルと、顧客ランク別にポイント
還元点数に乗ずるべき乗数を格納した顧客ランク別乗数
テ−ブルを備え、顧客が新規商品を購入する時、購入金
額に商品別基本還元率と顧客ランク別乗数の双方を乗じ
てポイント還元点数を計算するようにしたことを特徴と
するポイントシステム。
【請求項２】前記ＰＯＳ端末が読書可能なポイントカ−
ド（顧客特定コ−ドやポイント点数を格納したカ−ド）
を磁気カ−ド読取機などの媒体から読ませたときに、第
一のコンピュ−タ上の顧客ランク別乗数テ−ブルから顧
客ランク情報を読み出し前記ＰＯＳ端末の表示画面に表
示するようにしたことを特徴とする請求項１記載のポイ
ントシステム。