JP2000019852A - 液体現像剤における荷電制御剤濃度検出方法及び装置並びに荷電制御剤濃度制御方法及び装置 - Google Patents

液体現像剤における荷電制御剤濃度検出方法及び装置並びに荷電制御剤濃度制御方法及び装置

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JP2000019852A
JP2000019852A JP10184991A JP18499198A JP2000019852A JP 2000019852 A JP2000019852 A JP 2000019852A JP 10184991 A JP10184991 A JP 10184991A JP 18499198 A JP18499198 A JP 18499198A JP 2000019852 A JP2000019852 A JP 2000019852A
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liquid
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Atsuto Makii
厚人 牧井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散さ
せた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度をトナー帯電量
やトナー濃度に影響されることなく、直接的に、精度よ
く検出できる液体現像剤における荷電制御剤濃度検出方
法及び装置を提供する。また、キャリア液にトナー及び
荷電制御剤を分散させた液体現像剤中の該荷電制御剤の
濃度を所定の濃度に精度よく制御できる液体現像剤にお
ける荷電制御剤濃度の制御方法及び装置を提供する。 【解決手段】 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分
散させた液体現像剤D中の該荷電制御剤の濃度を検出す
る方法、及びその方法を実施する荷電制御剤濃度検出装
置50であり、現像剤Dをローラ電極51及び対向電極
52(二つの電極)間に配置し、該両電極間に所定の電
圧を印加して現像剤D中のトナーをローラ電極51に付
着させるとともに現像剤D中の電荷により電位を飽和さ
せ、次いでローラ電極51のトナー付着面を非電界印加
領域P0に配置して該トナー付着面の電位を測定し、該
測定電位から現像剤D中の荷電制御剤濃度を知る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ等
の画像形成装置において、静電潜像担持体上に形成され
る静電潜像の現像に供される液体現像剤における荷電制
御剤の濃度を検出する方法及び装置並びに該荷電制御剤
の濃度の制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像、モノカラー画像或いは
白黒画像を作成若しくは複写する場合、オフセット方
式、電子写真方式、インクジェット方式などの画像形成
装置により画像形成を行う。しかし、昨今、パーソナル
コンピューター等の普及により、安価で且つ簡易にフル
カラー画像等を作成若しくは複写できることが要求され
るようになってきている。また、この要求は現代の世相
にあわせて少部数多品種という場合が多い。
【0003】このような観点からすると、オフセット方
式の画像形成は、高画質の画像を形成できるものの、少
部数では採算がとれないので対応し難い。この点、電子
写真方式による画像形成では、画像作製数が1部であっ
ても数千部であっても1部あたりの単価がほとんと変わ
らないので、少部数多品種の画像形成に適当であると言
える。インクジェット方式の画像形成に比べても、印字
速度や画像の再現性、画像形成装置の耐久性といった点
からも好ましいと言える。
【0004】電子写真方式による画像形成は、通常、感
光体等の静電潜像担持体表面を帯電させ、その帯電域に
画像情報に基づいて画像露光して静電潜像を形成し、そ
の潜像を現像剤を用いて現像して可視トナー像とし、こ
のトナー像を直接紙等からなる記録材に転写するか、又
は一旦中間転写部材に1次転写し、さらに記録材に2次
転写し、定着させる。
【0005】このような電子写真方式による画像形成
は、使用する現像剤の種類によって乾式現像方式による
画像形成と、湿式現像方式による画像形成に大別され
る。このうち、湿式現像方式で使用する現像剤は液体現
像剤と呼ばれ、炭化水素系の有機溶剤(キャリア液)中
に顔料等の色剤やバインダ樹脂を主成分とするトナー、
及び該トナーに電荷を付与する荷電制御剤等を分散させ
ることによって構成される。
【0006】キャリア液中にトナーが分散された液体現
像剤を用いる湿式現像方式の画像形成では、トナーが空
中に逃散する恐れがないので、トナー粒径を乾式現像剤
におけるトナーのそれより小さくでき、それだけ高解像
度で階調性に優れた画像が得られる。ここでフルカラー
画像形成をみてみると、フルカラー画像の画質は年々高
画質が求められるようになってきている。これに対し、
乾式現像方式による画像形成技術はほとんど限界にまで
熟成されつつあるにもかわらず、それでもオフセット方
式による画質領域までには達成していない。従って、乾
式現像方式による画質より高画質の要求に対しては、よ
り粒径が小さいトナーを使用して高解像度で階調性に優
れた画像が得られ、またトナーの荷電性を高くでき、こ
れらにより高画質を達成できる湿式現像方式による画像
形成を採用する必要がある。
【0007】このような利点のある湿式現像方式による
電子写真方式の画像形成であっても、問題点も存在す
る。すなわち、液体現像剤中のトナーは、荷電制御剤等
のイオン吸着により表面がある極性に帯電した粒子とし
て存在すると考えられる。この液体現像剤に電圧を印加
することにより、帯電したトナーはキャリア液中を電気
泳動し、この現象を利用して現像が行なわれる。一方、
トナーに吸着してない荷電制御剤(フリーな荷電制御
剤)はそれ自体トナーとは別にキャリア液中にフリーな
状態で存在する。キャリア液中に存在するフリーな荷電
制御剤は、イオン解離可能であり、キャリア液の電気抵
抗に影響を与える。このことより静電潜像を現像する際
にはトナーがキャリア液中を電気泳動し、静電潜像に吸
着すると同時にフリーな荷電制御剤でイオン解離したも
のが静電潜像を打ち消すように働く。よって湿式現像方
式による画像形成では、現像性(現像スピード、静電潜
像へのトナー付着量など)はトナー及びフリーな荷電制
御剤のそれぞれに影響される。また、キャリア液中にフ
リーな荷電制御剤が多いと画像流れを生じ易い。
【0008】画像形成初期の液体現像剤においては、ト
ナーとフリーな荷電制御剤は一定の値(濃度)に調整し
易いが、画像形成を重ねるうちにトナーの帯電性や濃
度、フリーな荷電制御剤の濃度が変化し、その結果現像
後に得られる画像品質も変化してくる。従って、トナー
の帯電性や濃度、フリーな荷電制御剤の濃度をモニター
(検出)し、その結果に基づいて、それらを制御するこ
とが必要となる。
【0009】この点、従来においては、フリーな荷電制
御剤の濃度測定にあたって液体現像剤の電流値を測定
し、液体現像剤の導電性(すなわち、キャリア液中のト
ナー及び荷電制御剤による導電性の和)を検出すること
により、キャリア液中の荷電制御剤の濃度を検出するこ
とが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな検出方式は、トナーの帯電性や濃度が常に一定の場
合には液体現像剤の導電性から荷電制御剤の濃度を検出
し、コントロールすることが可能であるが、画像形成を
重ね、液体現像剤の使用を重ねるうちに、トナーの帯電
性や濃度が変化した場合には、荷電制御剤の濃度を精度
よく検出できず、その結果画質低下を招き易くなる。例
えば、トナー帯電量が低下した場合、トナーの導電性が
低下するので、過剰の荷電制御剤を投入することとな
り、ひいては画像流れを起こしやすい状態を招く結果と
なる。
【0011】そこで本発明は、キャリア液にトナー及び
荷電制御剤を分散させた液体現像剤中の該荷電制御剤の
濃度をトナー帯電量やトナー濃度に影響されることな
く、直接的に、精度よく検出できる液体現像剤における
荷電制御剤濃度検出方法及び装置を提供することを課題
とする。また、本発明は、キャリア液にトナー及び荷電
制御剤を分散させた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度
を所定の濃度に精度よく制御できる液体現像剤における
荷電制御剤濃度の制御方法及び装置を提供することを課
題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するため研究を重ねたところ、次のことを見出した。
すなわち、キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散さ
せた液体現像剤を二つの電極間に配置し、この両電極間
に所定の電圧を印加すると、該液体現像剤中のトナーが
片方の電極に付着するとともに液体現像剤中の電荷(特
にトナーと荷電制御剤の電荷)により両電極間の電位が
飽和する。すなわち、主として電界により移動したトナ
ー、荷電制御剤の電荷が蓄積し、電位を形成し、その電
位が印加された電位と等しくなって、それ以上の電荷の
移動が起こらない状態となる。ここで、トナーの付着し
た電極を液体現像剤から取り出し、非電界印加領域にお
いてトナー付着面の電位を測定すると、その表面電位は
測定当初は前記所定の印加電圧に近い値を示す。これは
付着したトナーの電荷と液体現像剤中の荷電制御剤の電
荷により電位の飽和まで該電極の表面電位が上昇してい
るためと考えられる。液体現像剤から該電極を取り出し
た時には、表面張力によりトナー付着面の電着したトナ
ー層の上方に荷電制御剤を含んだ液体現像剤の層が存在
する。トナー付着面をその状態で非電界印加領域に放置
すると、その部分では電界が形成されていないことか
ら、トナー付着面の表面電位が上層の液体現像剤の電気
抵抗により時間経過とともに低下していく。また、この
液体現像剤の電気抵抗は該液体現像剤中に存在する荷電
制御剤の量に影響される。
【0013】すなわち、トナー付着面の放置後の表面電
位は、荷電制御剤濃度が高いほど低下する。従って、こ
の表面電位低下の度合いは、液体現像剤中に存在する荷
電制御剤の量、すなわち液体現像剤中の荷電制御剤の濃
度を表す。また、トナーの付着した電極は電位の飽和ま
で表面電位が上昇することから、トナー濃度を変えても
飽和時の表面電位は変化せず、従って荷電制御剤濃度と
表面電位の関係は液体現像剤中のトナー濃度に影響され
ないと考えられる。
【0014】さらに、本発明者は研究の結果、この相関
関係が液体現像剤中のトナー帯電量にも影響されないと
いうことも見出した。本発明はかかる知見に基づくもの
で、次の荷電制御剤濃度検出方法及び装置並びに荷電制
御剤濃度制御方法及び装置を提供するものである。 (1)液体現像剤における荷電制御剤濃度検出方法 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散させた液体現
像剤中の該荷電制御剤の濃度を検出する方法であり、該
液体現像剤を二つの電極間に配置し、前記液体現像剤が
間に配置された前記両電極間に所定の電圧を印加して該
液体現像剤中のトナーを片方の電極に付着させるととも
に該液体現像剤中の電荷により電位を飽和させ、次いで
該片方の電極のトナー付着面を非電界印加領域に配置し
て所定時間放置後該トナー付着面の電位を測定し、該測
定電位から前記液体現像剤中の荷電制御剤濃度を知るこ
とを特徴とする液体現像剤における荷電制御剤濃度検出
方法。 (2)液体現像剤における荷電制御剤濃度検出装置 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散させた液体現
像剤中の該荷電制御剤の濃度を検出する装置であり、前
記液体現像剤が間に配置される二つの電極と、液体現像
剤が間に配置された該両電極間に所定の電圧を印加して
該液体現像剤中のトナーを片方の電極に付着させるとと
もに該液体現像剤中の電荷により電位を飽和させるため
の電圧印加装置と、前記片方の電極のトナー付着面の電
位を非電界印加領域において測定する表面電位センサと
を備えていることを特徴とする液体現像剤における荷電
制御剤濃度検出装置。 (3)液体現像剤における荷電制御剤濃度制御方法 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散させた液体現
像剤中の該荷電制御剤の濃度を制御する方法であり、補
給用キャリア液とキャリア液に荷電制御剤を高濃度に分
散させた濃縮荷電制御剤液とを準備し、該液体現像剤を
二つの電極間に配置し、前記液体現像剤が間に配置され
た前記両電極間に所定の電圧を印加して該液体現像剤中
のトナーを片方の電極に付着させるとともに該液体現像
剤中の電荷により電位を飽和させ、次いで該片方の電極
のトナー付着面を非電界印加領域に配置して所定時間放
置後該トナー付着面の電位を測定し、該測定電位が所定
の電位より低いときは該液体現像剤に前記補給用キャリ
ア液を供給し、該測定電位が所定の電位より高いときは
該液体現像剤に前記濃縮荷電制御剤液を供給することを
特徴とする液体現像剤における荷電制御剤濃度制御方
法。 (4)液体現像剤における荷電制御剤濃度制御装置 キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散させた液体現
像剤中の該荷電制御剤の濃度を制御する装置であり、補
給用キャリア液を液体現像剤に供給できる補給用キャリ
ア液供給装置と、キャリア液に荷電制御剤を高濃度に分
散させた濃縮荷電制御剤液を液体現像剤に供給できる濃
縮荷電制御剤液供給装置と、前記液体現像剤が間に配置
される二つの電極と、液体現像剤が間に配置された該両
電極間に所定の電圧を印加して該液体現像剤中のトナー
を片方の電極に付着させるとともに該液体現像剤中の電
荷により電位を飽和させるための電圧印加装置と、前記
片方の電極のトナー付着面の電位を非電界印加領域にお
いて測定する表面電位センサと、前記表面電位センサに
より検出される電位が所定の電位より低いときは前記補
給用キャリア液供給装置に補給用キャリア液を液体現像
剤へ供給させ、検出される電位が所定の電位より高いと
きは前記濃縮荷電制御剤液供給装置に濃縮荷電制御剤液
を液体現像剤に供給させる制御部とを備えていることを
特徴とする液体現像剤における荷電制御剤濃度制御装
置。
【0015】本発明に係る荷電制御剤濃度検出方法及び
装置では、液体現像剤中の荷電制御剤濃度の検出にあた
り、液体現像剤を二つの電極の間に配置する。さらにそ
れら電極に電圧印加装置により所定の電圧を印加し、該
液体現像剤中のトナーを片方の電極に付着させるととも
に液体現像剤中の電荷(特にトナーと荷電制御剤の電
荷)により電位を飽和させる。その後該片方の電極のト
ナー付着面を非電界印加領域に配置して所定時間放置後
該トナー付着面の電位を測定する。前記荷電制御剤濃度
検出装置ではこの表面電位の測定を表面電位センサで行
う。このようにして測定された表面電位は液体現像剤中
の荷電制御剤濃度を表しており、この測定表面電位から
荷電制御剤濃度を知ることができる。かかる測定電位は
通常、荷電制御剤濃度が高いほど低くなり、荷電制御剤
濃度が低いほど高くなる。
【0016】前記測定された表面電位から液体現像剤中
の荷電制御剤濃度を知る場合、前記測定表面電位をその
まま荷電制御剤濃度として用いてもよいし、或いは、例
えば予め参照データを求めておいて、これに照らして荷
電制御剤濃度を求めてもよい。参照データは、例えば荷
電制御剤濃度がそれぞれ異なるが既知である複数の液体
現像剤を用いて、そのそれぞれについて前記二つの電極
の間に配置し、いずれの現像剤についても同じ所定電圧
を印加して電位を飽和させ、トナーが付着した面を非電
界印加領域に配置して所定時間放置し、そのときいずれ
の現像についても同じ所定時間放置し、その所定時間放
置後トナー付着面の表面電位を測定することで、荷電制
御剤濃度が様々の液体現像についての前記所定時間放置
後の表面電位を求めて作製できる。
【0017】また、液体現像剤を二つの電極の間に配置
し、それら電極に所定の電圧を印加し、該液体現像剤中
のトナーを片方の電極に付着させるとともに液体現像剤
中の電荷(特にトナーと荷電制御剤の電荷)により電位
を飽和させ、その後該片方の電極のトナー付着面を非電
界印加領域に配置した直後は、該トナー付着面の表面電
位は、液体現像剤中のトナー濃度、荷電制御剤濃度等に
実質上関係なく、該二つの電極間に印加された電圧に近
い値を示す一方、該トナー付着面を非電界印加領域に所
定時間放置したあとでは、その表面電位は荷電制御剤濃
度に応じたものに低下するから、前記測定された表面電
位から液体現像剤中の荷電制御剤濃度を知る場合、二つ
の電極に印加した電圧とその測定電位との差、或いは、
片方の電極のトナー付着面を非電界印加領域に配置した
直後の該トナー付着面の表面電位と所定時間放置後の該
トナー付着面の表面電位との差に基づいて荷電制御剤濃
度を求めてもよい。この場合も、必要に応じ、その差が
いくらのときに荷電制御剤濃度がいくらであるかを示す
参照データを荷電制御剤濃度が既知である複数の液体現
像剤から予め作製しておいてもよい。
【0018】いずれにしても本発明に係る荷電制御剤濃
度検出方法及び装置によると、液体現像剤中のトナー濃
度やトナー帯電量に影響されることなく、液体現像剤中
の荷電制御剤の濃度を前記測定表面電位に基づいて直接
的に精度よく検出できる。また本発明に係る荷電制御剤
濃度制御方法及び装置では、液体現像剤中の荷電制御剤
濃度の制御にあたり、液体現像剤を二つの電極の間に配
置する。さらにそれら電極に電圧印加装置により所定の
電圧を印加し、該液体現像剤中のトナーを片方の電極に
付着させるとともに液体現像剤中の電荷(特にトナーと
荷電制御剤の電荷)により電位を飽和させる。その後該
片方の電極のトナー付着面を非電界印加領域に配置して
所定時間放置後該トナー付着面の電位を測定する。前記
荷電制御剤濃度制御装置ではこの表面電位の測定を表面
電位センサで行う。このようにして測定された表面電位
が所定の電位より低いときは(換言すれば荷電制御剤濃
度が所定濃度より高いときは)、予め準備された補給用
キャリア液を液体現像剤に供給して荷電制御剤濃度を正
規の濃度に近づける。この場合、前記荷電制御剤濃度制
御装置においては、前記制御部が補給用キャリア液供給
装置に指示して該装置から液体現像剤に補給用キャリア
液を供給させる。また、測定された表面電位が所定の電
位より高いときは(換言すれば荷電制御剤濃度が所定濃
度より低いときは)、予め準備された濃縮荷電制御剤液
を液体現像剤に供給して荷電制御剤濃度を正規の濃度に
近づける。この場合、前記荷電制御剤濃度制御装置にお
いては、前記制御部が濃縮荷電制御剤液供給装置に指示
して該装置から液体現像剤に濃縮荷電制御剤液を供給さ
せる。
【0019】かくして液体現像剤中のトナー濃度やトナ
ー帯電量に影響されることなく、液体現像剤中の荷電制
御剤の濃度が前記測定表面電位に基づいて直接的に精度
よく検出され、正規の濃度に向けて制御される。前記荷
電制御剤濃度制御において、液体現像剤中の荷電制御剤
濃度が低すぎるか、高すぎるかを判断するための前記測
定表面電位と比較される所定の電位は予め実験等により
求めて設定しておけばよい。それは一つ設定されている
だけでもよいし、例えば許容上限値、許容下限値の二つ
が設定されていてもよい。また、荷電制御剤濃度が適正
である初期の現像剤について前記と同様の表面電位を測
定しておき、その電位を比較される所定の電位としても
よい。
【0020】本発明に係るいずれの装置においても、使
用する表面電位センサとして、TRECK社製のModel
1344を例示できるが、この限りではない。本発明に
係るいずれの方法及び装置においても、液体現像剤を二
つの電極の間に配置し、所定の電圧を印加してトナーを
片方の電極に付着させるときの該所定の電圧の大きさや
電圧印加時間は、トナーを片方の電極に付着させること
ができ、液体現像剤中の電荷により電位を飽和させるこ
とができる電圧、時間であれば特に制限はない。
【0021】また、該片方の電極のトナー付着面を非電
界印加領域に配置して所定時間放置後トナー付着面の表
面電位を測定するときの、該所定放置時間は、あまり短
すぎると荷電制御剤濃度に応じた表面電位の低下が未だ
小さく、そのために濃度測定誤差が大きくなる傾向にあ
り、長くすると測定精度は向上するが、長すぎるのは時
間の無駄であるから、それには限定されないが、概ね1
0秒〜2分程度、例えば1分程度を例示できる。
【0022】本発明に係るいずれの方法及び装置も、画
像形成装置とは別個に実施し、画像形成装置から独立さ
せて設けることができるが、画像形成装置に適用するこ
ともできる。画像形成装置に適用する場合、荷電制御剤
濃度の検出時期や荷電制御剤濃度の制御時期として、画
像形成装置の電源投入時、所定の画像形成回数毎等を例
示できるが、それには限定されない。
【0023】本発明に係るいずれの方法及び装置におい
ても、液体現像剤が間に配置される二つの電極として
は、ローラ電極と該ローラ電極と一定の間隔をおいて対
向配置される対向電極などを例示できるが、それには限
定されず、他の電極構成でも構わない。また、この電極
として、検出専用に別途設けた電極を用いてもよいし、
画像形成装置に設けられる部材、例えば、表面が移動す
る静電潜像担持体(例えば感光体ドラム)や、液体現像
剤を収容する液体現像装置の該液体現像剤にその一部が
没するように設けられて該液体現像剤を静電潜像現像領
域に搬送する現像ローラなどを用いてもよい。すなわ
ち、画像形成装置に設けられる現像ローラや静電潜像担
持体をローラ電極として用いることができる。この場
合、前記二つの電極としては、現像ローラと該現像ロー
ラと一定の間隔をおいて対向配置される対向電極や、静
電潜像担持体と該像担持体と一定の間隔をおいて対向配
置される現像ローラ(対向電極)などを例示できる。
【0024】また、片方の電極のトナー付着面を非電界
印加領域に配置する方法としては、例えば、 前記二つの電極としてローラ電極と該ローラ電極と一
定の間隔をおいて対向配置される対向電極を用いる場
合、ローラ電極をその一部が液体現像剤に没するように
設け、ローラ電極側に液体現像剤中のトナーが付着する
ような電圧を両電極間に印加し、該ローラ電極にトナー
が付着してトナー付着面の電位飽和後、該ローラ電極を
回転させることで該トナー付着面を液体現像剤中から出
し、非電界印加領域に配置するもの、 前記二つの電極として現像ローラと該現像ローラと一
定の間隔をおいて対向配置される対向電極を用いる場
合、現像ローラをその一部が液体現像剤に没するように
設け、現像ローラ側に液体現像剤中のトナーが付着する
ような電圧を両電極間に印加し、該現像ローラにトナー
が付着してトナー付着面の電位飽和後、該現像ローラを
回転させることで該トナー付着面を液体現像剤中から取
り出し、非電界印加領域に配置するもの、 前記二つの電極として静電潜像担持体と該像担持体と
一定の間隔をおいて対向配置される現像ローラを用いる
場合、前記現像ローラを回転させて液体現像剤を前記静
電潜像担持体との対向部(現像領域)に汲み上げ該像担
持体に接触するように搬送して、該像担持体側に液体現
像剤中のトナーが付着するような電圧を両電極間に印加
し、該像担持体にトナーが付着してトナー付着面の電位
飽和後、該像担持体の表面を移動させることで該トナー
付着面を現像領域から非電界印加領域に配置するものな
どを挙げることができる。
【0025】なお、の前記二つの電極として静電潜像
担持体と現像ローラを用いる場合、該像担持体表面を移
動させつつ該像担持体のトナー付着用部を現像領域に通
過させてもよいし、より確実に該像担持体にトナーが付
着するように該像担持体のトナー付着用部を現像領域で
一旦停止させても構わない。前者の場合、現像ローラの
表面移動速度は静電潜像担持体の表面移動速度に対して
2倍程度が好ましいが、現像ローラの表面移動速度が遅
くなりすぎると、液体現像剤の汲み上げ量が低下するた
め、現像ローラの表面移動速度は30cm/sec以上
が好ましい。しかし、液体現像剤の供給方法によって
は、下限値は周速度30cm/secに限定されるもの
ではない。なお、静電潜像担持体と現像ローラの距離は
70μmから150μm程度が好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。先ず、本発明に係る荷電制御剤濃
度検出方法の実施に用いる荷電制御剤濃度検出装置の1
例について図1を参照し説明する。図1に示す荷電制御
剤濃度検出装置100は、電極本体が球体であるローラ
電極101、対向電極102及び表面電位センサ103
から構成されている。
【0027】ローラ電極101は、直径24mmの導電
性の球体の両端に回転軸101aを突設したものであ
る。対向電極102は上面中央部に凹部が設けられてお
り、該対向電極両端には電気絶縁部材102aが配置さ
れている。ローラ電極101と部材102aとの間には
スペーサとしてリング形状の電気絶縁部材102bが設
けられている。また、該凹部には荷電制御剤濃度を検出
すべき液体現像剤D1を注入できる。
【0028】ローラ電極101は絶縁部材102a、1
02bに位置規制されて対向電極102に250μmの
距離をおいて配置されている。なお、ローラ電極101
は回転軸101aが手動又は適当な回転駆動手段により
回されることで、対向電極102上方で回転できる。ま
た、ローラ電極101はグランド(接地)されており、
対向電極102は、電源PWAに接続されている。対向
電極102は電源PWAから所定の電圧を印加できる。
これにより、現像剤D1中のトナーT1を電極101の
液体現像剤D1の接触部に付着させることができる。
【0029】表面電位センサ103(ここではTREC
K社製MODEL 1344)は、ローラ電極101の上方に
対向配置されている。これにより、非電界印加領域P0
に配置される電極101のトナー付着面の電位を測定で
きる。この荷電制御剤濃度検出装置100では、荷電制
御剤濃度を検出しようとする液体現像剤D1を電極10
1、102の間に注入し、電極102に電源PWAから
所定の電圧(例えば現像剤中のトナーが負帯電性のトナ
ーであるときに−500V程度)を印加し、そのとき電
圧印加時間を、電極101にトナーが付着するとともに
電位を飽和させ得る時間(例えば10秒程度)とし、か
くしてトナーT1が付着した電極101面を、回転軸1
01aを回すことで非電界印加領域P0に配置し、所定
時間(例えば1分間程度)放置したのち、トナー付着面
の表面電位をセンサ103で測定する。このようにして
測定された表面電位から現像剤D1中の荷電制御剤濃度
を知ることができる。
【0030】次に、ローラ電極101のトナー付着面を
非電界印加領域P0に所定時間放置後、該面の表面電位
が現像剤中の荷電制御剤濃度を表すことを確認する実験
を行ったので説明する。この実験で使用した液体現像剤
D1は、次のような方法で作成した。すなわち、カーボ
ンブラック・モーガルL(キャボット社製)を分散させ
たポリエステル樹脂からなるトナー粗粒子30gと、6
wt%の石油スルホン酸バリウム塩スルホールBa−3
0N((株)松村石油研究所製)(荷電制御剤)の0号
ソルベントL(日本石油化学(株)社製)溶液70gと
を混合し、サンドグラインダー(IGARASHI KIKAI SEIZO
CO.,Ltd. 製)によりメディアとして直径1mmのガラ
スビーズ(170cc)を用いてウォータージャケット
付き1/8ガロンベッセルにて冷却温度20℃、ディス
ク回転数2000rpmで15時間処理することにより
湿式グラインディングを行った。このようにして体積平
均粒径2.70μmの濃縮トナー液を得た。
【0031】この濃縮トナー液に400gの荷電制御剤
を含まない0号ソルベントLを添加し、重量比率で5倍
に希釈した液を作製する。この後、この希釈した液を遠
心分離器H−110A(コクサン社製)を用いて300
0rpmで45分間回転して固形分と液体分とに分離
し、固形分を取り出した。この固形分に対して荷電制御
剤を含まない0号ソルベントLを添加し、全量を100
gに調整した濃縮トナー液を得、このようにして固形分
比約30wt%程度の濃縮トナー液を得た。
【0032】この濃縮トナー液を4種類の互いに濃度の
異なる石油スルホン酸バリウム塩スルホールBa−30
N((株)松村石油研究所製)(荷電制御剤)の0号ソ
ルベントL(日本石油化学(株)社製)溶液で希釈し、
固形分比3wt%の4種類の液体現像剤(荷電制御剤濃
度が0wt%、0.25wt%、0.5wt%、1wt
%の液体現像剤)D1を作成した。なお、濃縮トナー液
中にもフリーな状態の荷電制御剤が存在するが、その量
は僅かでありさらに約10倍に希釈されるため液体現像
液D1中の荷電制御剤濃度は希釈液の荷電制御剤濃度と
等しくなるとみてよい。
【0033】この実験は、このような方法で作成した4
種類の互いに異なる荷電制御剤濃度(0wt%、0.2
5wt%、0.5wt%、1wt%) の液体現像剤D1
をそれぞれ装置100の対向電極102の凹部に100
μl注入して行った。装置100では、液体現像剤D1
が間に配置された電極101と対向電極102との両電
極間に電源PWAにて−500Vの電圧を10秒間印加
して現像剤D1中のトナーを電極101に付着させると
ともに現像剤D1中の電荷(特に現像剤D1中のトナー
と荷電制御剤の電荷)により電位を飽和させる。次い
で、回転軸101aを回し、電極101のトナー付着面
を表面電位センサ103の対向部の非電界印加領域P0
に移動させる。そして表面電位センサ103により電極
101のトナー付着面の電位を測定した。その結果を図
2に示す。
【0034】図2は液体現像剤D1中の荷電制御剤濃度
と、電極101のトナー付着面の領域P0への移動直後
(初期)及び移動直後から放置して1分後の表面電位と
の相関関係を示すグラフである。図2に示すように、移
動直後(初期)ではいずれの現像剤についても測定表面
電位は印加電圧に応じた、それに近い略一定のものであ
るが、放置1分後の表面電位は、荷電制御剤濃度が高く
なると、その濃度に応じて低くなることが分かる。この
ように所定時間放置後の表面電位と現像剤D1中の荷電
制御剤濃度との間に一定の相関があることが分かる。ま
た、トナーT1が付着した電極101は電位の飽和まで
表面電位が上昇することから、飽和時の表面電位は液体
現像剤D1中のトナー濃度に依存せず、従って、この一
定の関係は現像剤D1中のトナー濃度に影響されないこ
とが分かる。
【0035】次に、この相関関係が液体現像剤D1中の
トナー帯電量に影響されるかどうかを確かめる実験を行
ったので、以下にそれについて説明する。この実験で
は、前記実験に用いた4種類の液体現像剤D1に加え、
この4種類の現像剤D1とは荷電制御剤濃度は同じであ
るが、トナー帯電量が異なる4種類の液体現像剤D2を
使用して行った。
【0036】液体現像剤D2は、その製法及び材料は現
像剤D1の場合と同様であるが、現像剤D1中のトナー
帯電量を変えるために湿式グラインディング時の荷電制
御剤溶液の荷電制御剤濃度を4wt%にして作成した。
このようにして作成した現像剤D2中のトナー帯電量及
び前記現像剤D1中のトナー帯電量をそれぞれ測定し
た。その結果、現像剤D1はいずれも92μC/gであ
り、現像剤D2はいずれも21μC/gであった。
【0037】このトナー帯電量の測定は、図4に示すト
ナー帯電量測定装置200を用いて行った。測定装置2
00は、直径70mmの円盤状の電極対201を間隔部
材202を介することで250μmのギャップを設け対
向させたものである。電極対201の一方には電源PW
Bが接続されており、他方は抵抗器Rを介してグランド
(接地)されている。また、抵抗器Rの電圧は電圧計2
03にて測定される。
【0038】電極対201のギャップに実験用液体現像
剤D1又はD2を注入し、電源PWBから500Vの電
圧を2秒間印加した。このとき電極対201間に流れる
電流値(電圧計203で測定した電圧値を抵抗器Rの抵
抗値で割った値)を積算し、現橡剤D1又はD2の電荷
量を求めた。次に現橡剤D1又はD2からトナー固形分
を除いた液(荷電制御剤を含むキャリア液)を遠心分離
により得、この液の電荷量を測定装置200にて現像剤
D1又はD2の場合と同様の方法で求めた。現像剤D1
又はD2の電荷量からトナー固形分を除いたキャリア液
の電荷量を差し引くことで現像剤D1又はD2のトナー
の電荷量を求めた。さらに、現像剤D1又はD2の電荷
量測定時に電極対201の片方に付着したトナー付着重
量を測定し、トナーの電荷量をこのトナー付着量で割る
ことで単位重量当たりのトナーの帯電量を求めた。な
お、現像剤D1とD2とでは、湿式グラインディング時
の荷電制御剤濃度は6wt%及び4wt%と異なってい
るが、遠心分離により置換し、そのあとトナー固形分に
荷電制御剤を含まない0号ソルベントLを添加するので
濃縮トナー中の荷電制御剤の量には大差はない。
【0039】液体現像剤D1又はD2を図1に示す装置
100に注入し、図2に示す実験結果の場合と同様にし
て電極101のトナー付着面の表面電位を測定した。そ
の結果を図3に示す。図3はトナーの帯電量の異なる液
体現像剤D1及びD2中の荷電制御剤濃度と、電極10
1のトナー付着面の非電界印加領域P0への移動直後か
ら1分間放置後のトナー付着面の表面電位との相関関係
を示すグラフである。
【0040】図3から明らかなようにトナーの帯電性が
異なる場合においても放置1分後の表面電位と現像剤の
荷電制御剤濃度との間に図2の実験と同様の相関関係が
あり、この相関関係はトナーの帯電性に影響されないこ
とが分かる。なお、図2や図3に示す実験結果は、図1
に示す検出装置を含め、本発明に係る液体現像剤中の荷
電制御剤濃度の検出装置において、トナー付着電極面を
非電界印加領域で1分間放置したあとの該電極面の表面
電位から現像剤中の荷電制御剤濃度を知るときの参照デ
ータとして使用できる。
【0041】次に、図5に示す画像形成装置について説
明する。この画像形成装置は、本発明に係る荷電制御剤
濃度検出方法及び荷電制御剤濃度制御方法を実施する本
発明に係る荷電制御剤濃度検出装置及び荷電制御剤濃度
制御装置の1例を備えた画像形成装置である。この画像
形成装置は、略中央にドラム形状の感光体1(静電潜像
担持体の1例)を備えている。感光体1の周囲には、帯
電装置2、露光装置3、液体現像装置4、スクイーズロ
ーラ5、転写ローラ7、クリーニングブレード8及びイ
レーサランプ9がこの順に配置されている。
【0042】感光体1は、図中時計方向Aに回転駆動さ
れる。ここでの感光体1はドラム状の感光体ドラムであ
るが、ベルト形状の感光体ベルトなどでもよい。転写ロ
ーラ7は感光体1に臨み、図中転写部Pを形成してい
る。転写部Pの図中下方にはガイド板10及びタイミン
グローラ対11が設けられ、さらに図示を省略した給紙
部が設けられている。また、上方にはガイド板12、定
着器13が順次設けられ、さらに図示を省略した排出ロ
ーラ対及び排紙トレイが設けられている。
【0043】帯電装置2は電源PW1から高電圧を印加
でき、これにより感光体1を帯電させることができる。
露光装置3は図示を省略した画像読み取り装置等から送
られてくる画像情報に基づきレーザ光Lを感光体1に照
射でき、これにより感光体1上に静電潜像を形成でき
る。
【0044】液体現像装置4は現像ローラ41、掻き取
りブレード41a及び現像剤槽42を含んでおり、後述
する液体現像剤供給装置400から液体現像剤Dが供給
される。現像ローラ41は槽42中の現像剤Dに一部没
しており、図中反時計方向Bに回転駆動され、現像剤D
を現像領域に汲み上げ、搬送する。ローラ41は電圧印
加装置410から現像バイアス電圧を印加できる。これ
により感光体1上の静電潜像を現像できる。掻き取りブ
レード41aは、現像ローラ41に接触配置されてい
る。これにより、静電潜像現像後の該ローラ上に残った
現像剤を除去できる。
【0045】スクイーズローラ5は感光体1に臨設さ
れ、図中A方向に回転駆動される。これにより感光体1
上に付着した余剰のキャリア液を除去できる。なお、図
中、スクイーズローラ5は液体現像装置4とは別個に設
けているが、液体現像装置4と同様な位置に一体的に組
み合わせて設けてもよい。転写ローラ7は図中B方向に
回転駆動され、電源PW3から転写用電圧を印加でき、
これにより感光体1上のトナー像を後述する記録紙Sに
転写できる。
【0046】クリーニングブレード8は、ブレードタイ
プのもので、感光体1に接触配置され、後述する記録紙
Sに転写されずに残った感光体1上の残留トナーを除去
できる。イレーサランプ9は感光体1に光照射でき、こ
れにより感光体1上の電荷を光除電できる。
【0047】この画像形成装置は液体現像剤供給装置4
00を備えている。この供給装置400は現像剤供給用
チューブ402と現像剤戻し用チューブ403を介して
液体現像装置4の現像剤槽42に接続されている。供給
用チューブ402の途中には現像剤循環用ポンプ404
が設けられている。液体現像剤Dは、ポンプ404によ
って供給装置400からチューブ402を通って現像剤
槽42に供給される。さらに現像ローラ41にて感光体
1上の静電潜像の現像に供されたあと、チューブ403
を通って供給装置400に戻る。これにより、現像剤D
は供給装置400と現像剤槽42間を循環する。
【0048】図6に前記現像剤供給装置400のより詳
細な構造説明図を示す。図6に示す液体現像剤収容槽4
00は、液体現像剤タンク401、濃縮トナー液(濃縮
トナー含有キャリア液)供給装置44、濃縮荷電制御剤
液(荷電制御剤が高濃度に分散されたキャリア液)供給
装置45、補給用キャリア液(トナー及び荷電制御剤を
含まないキャリア液)供給装置46、トナー濃度検出用
センサ47、フロートセンサ48及び荷電制御剤濃度検
出装置50を備えている。
【0049】現像剤タンク401は液体現像剤Dを収容
する。現像剤Dはキャリア液にトナー及び該トナーに電
荷を付与する荷電制御剤などを分散させたものである。
濃縮トナー液供給装置44は濃縮トナー液用タンク44
a、濃縮トナー液供給部44b、濃縮トナー液用ノズル
44cから構成されている。タンク44aはトナーを濃
縮したトナー濃縮液を収容する。供給部44bはポンプ
であり、後述する制御部CONTからの指示信号により
タンク44aのトナー濃縮液をノズル44cからタンク
401の現像剤Dに補給できる。
【0050】濃縮荷電制御剤液供給装置45は濃縮荷電
制御剤液用タンク45a、濃縮荷電制御剤供給部45
b、濃縮荷電制御剤液用ノズル45cから構成されてい
る。タンク45aはキャリア液に荷電制御剤を高濃度に
分散させた濃縮荷電制御剤液を収容する。供給部45b
はポンプであり、制御部CONTからの指示信号により
タンク45aの濃縮荷電制御剤液をノズル45cからタ
ンク401の現像剤Dに補給できる。
【0051】補給用キャリア液供給装置46はキャリア
液用タンク46a、キャリア液供給部46b、キャリア
液用ノズル46cから構成されている。タンク46aは
トナー及び荷電制御剤を含まないキャリア液を収容す
る。供給部46bはポンプであり、制御部CONTから
の指示信号によりタンク46aのキャリア液をノズル4
6cからタンク401の現像剤Dに補給できる。
【0052】トナー濃度検出用センサ47は、発光部4
71及び受光部472からなる光学式センサであり、全
体が現像剤Dに没するように設けられている。センサ4
7は発光部471から現像剤D中に照射された光を受光
部472で受光する。これにより、液体現像剤D中のト
ナー濃度を検出できる。フロートセンサ48は、後述す
るローラ電極51が没する液体現像剤D液面位置に配設
されている。これにより、現像剤タンク401に収容さ
れる現像剤Dの容量を検出できる。
【0053】荷電制御剤濃度検出装置50はローラ電極
51、対向電極52、表面電位センサ53、掻き取りブ
レード54及び電圧印加装置55を備えている。ローラ
電極51は、その一部が液体現像剤Dに没しており、図
中A方向に回転駆動可能である。対向電極52は、皿型
の電極であり、ローラ電極51と一定の距離(本例では
250μm)をおいてローラ電極の下方に対向配置さ
れ、液体現像剤D中に没している。
【0054】また、ローラ電極51はグランド(接地)
されており、対向電極52は電圧印加装置55に接続さ
れている。電圧印加装置55は対向電極52に所定の電
圧(本例では−500V)を印加できる。これにより、
現像剤D中のトナー(本例では負帯電性のトナー)をロ
ーラ電極51表面の一部(対向電極52との対向部)に
付着させることができる(図2中トナーT)。
【0055】表面電位センサ53は、ローラ電極51の
上方に対向配置されている。これにより、非電界印加領
域P0に配置されるローラ電極51のトナー付着面の電
位を測定できる。センサ53による検出情報は制御部C
ONTに入力される。掻き取りブレード54は、ローラ
電極51に接触配置されている。これにより、ローラ電
極51表面に付着する電着トナーを除去できる。
【0056】また、検出装置50、制御部CONT、濃
縮荷電制御剤液供給装置45、補給用キャリア液供給装
置46等でタンク401内の現像剤における荷電制御剤
の濃度を正規の濃度に向けて制御する荷電制御剤濃度制
御装置500が構成されている。制御部CONTには、
現像剤D中の荷電制御剤の濃度の許容下限値を示す第1
の所定電位及び許容上限値を示す第2の所定電位が予め
記録されている。
【0057】制御部CONTはコンピュータを中心に構
成されており、現像動作時に現像剤D中のトナー濃度を
制御し、画像形成装置の電源投入時及び所定の画像形成
回数毎に現像剤D中の荷電制御剤濃度を制御する。制御
部CONTは図5、図6及び図8に示すように、濃縮ト
ナー液供給装置44、濃縮荷電制御剤液供給装置45、
補給用キャリア液供給装置46、トナー濃度検出用セン
サ47、フロートセンサ48及び表面電位センサ53に
接続されている。
【0058】制御部CONTは画像形成装置全体の動作
を制御する主制御部(図8参照)からの指示信号に基づ
いて、現像動作時には、トナー濃度検出用センサ47及
びフロートセンサ48にて検出される検出値に基づいて
濃縮トナー液供給装置44及びキャリア液供給装置46
の液供給を制御する。また、電源投入時及び所定の画像
形成回数毎には、荷電制御剤濃度検出装置50にて検出
される検出値に基づいて濃縮荷電制御剤液供給装置45
及びキャリア液供給装置46の液供給を制御する。この
とき、濃縮荷電制御剤液供給装置45、キャリア液供給
装置46、ロ−ラ電極51、対向電極52、電圧印加装
置55、表面電位センサ53及び制御部CONTは、既
述のとおり、本発明に係る荷電制御剤濃度制御方法を実
施する荷電制御剤濃度制御装置500を構成する。な
お、制御部CONTは前記主制御部とは別個に設けたが
該主制御部内に含めて制御するようにしてもよい。
【0059】荷電制御剤濃度制御装置500は、荷電制
御剤濃度検出装置50の表面電位センサ53にて検出さ
れた荷電制御剤濃度を示す表面電位に基づいて、制御部
CONTの指示の下、検出された表面電位が前記第1の
所定電位より高いときは、従って現像剤D中の荷電制御
剤の濃度が許容下限値より低いときは、濃縮荷電制御剤
液供給装置45から濃縮荷電制御剤液を現像剤タンク4
01の現像剤Dに供給させることができる。また、セン
サ53で検出された表面電位が前記第2の所定電位より
低いときは、従って現像剤D中の荷電制御剤の濃度が許
容上限値より高いときは、キャリア液供給装置46から
補給用キャリア液を現像剤タンク401の現像剤Dに供
給させることができる。
【0060】以上説明した画像形成装置によると、感光
体1が回転駆動され、帯電装置2によって一様に帯電さ
れる。露光装置3から照射されたレーザ光Lが該帯電域
を露光し、静電潜像を形成する。この静電潜像は感光体
1の回転とともに液体現像装置4に移行する。液体現像
装置4では、ポンプ404によって液体現像剤Dが供給
装置400と現像剤槽42間を循環する。
【0061】現像剤槽42では、現像ローラ41の一部
が液体現像剤Dに浸かっており、現像ローラ41の回転
に伴って現像剤Dを汲み上げ、感光体1に形成される静
電潜像に供してこれを現像バイアス電圧印加のもとに現
像し、可視トナー像とする。この現像動作によって、現
像剤D中のキャリア液が蒸発したり、トナー及び荷電制
御剤が消費される。このとき、制御部CONTの指示の
下、トナー濃度検出センサ47及びフロートセンサ48
の検出結果に基づいて、濃縮トナー液補給装置44或い
はキャリア液補給装置46からそれぞれ必要に応じて濃
縮トナー液或いはキャリア液が現像剤槽42の現像剤D
に補給される。
【0062】可視トナー像はスクイーズローラ5によっ
て余分なキャリア液が取り除かれ、転写部Pに移行す
る。転写部Pに移行したトナー像は記録紙Sに転写され
る。記録紙Sは図示を省略した給紙ローラによって同じ
く図示を省略した給紙トレイから送り出され、タイミン
グローラ対11に送られる。タイミングローラ対11
は、感光体1上のトナー像と同期をとって、記録紙Sを
送り出す。記録紙Sは、ガイド板10に支持されて転写
部Pに移行する。
【0063】転写部Pでは、転写ローラ7が記録紙Sを
裏面から感光体1方向へ押圧する。感光体1上のトナー
像は記録紙Sに接触し、電源PW3からの転写電圧印加
によってローラ7側に引き寄せられて、記録紙Sに転写
される。記録紙Sはトナー像転写後、ガイド板12に支
持されて定着器13に運ばれ、ここでトナー像が記録紙
Sに定着される。そのあと図示を省略した排紙ローラ対
にて排紙トレイへ排出される。
【0064】なお、ここでの転写方式は、感光体1上の
トナー像を直接記録紙Sに転写するものであるが、トナ
ー像を一旦転写ドラムや転写ベルト等の中間転写体に1
次転写した後、記録材に転写する、いわゆる中間転写方
式を採用してもよい。また、ここではトナー像の記録紙
Sへの転写を静電的に行うものを採用したが、転写ロー
ラ7に代えて、適当な圧力の下に熱的に転写する熱転写
ローラ等を採用してもよい。
【0065】感光体1には記録紙Sに転写されずに残っ
たトナーが保持されているが、クリーニングブレード8
がこの感光体1上の残留トナーを除去する。そのあとイ
レーサランプ9から感光体1に光が照射され、感光体1
上の電荷は光除電され、画像形成動作が終了する。この
ようにして画像形成動作が行われるのであるが、このま
までは、現像剤Dにおける荷電制御剤濃度が変化し、そ
の結果現像後に得られる画像品質も変化してくる。この
画像形成装置では、電源投入時及び所定の画像形成回数
毎に現像剤Dの荷電制御剤濃度を検出し、その検出値に
基づいて荷電制御剤濃度を制御する。
【0066】以下に、図5及び図6に示す荷電制御剤濃
度検出装置50の荷電制御剤濃度の検出及び荷電制御剤
濃度制御装置500の荷電制御剤濃度の制御について説
明する。現像剤Dにおける荷電制御剤濃度の検出にあた
り、検出装置50において現像剤Dが間に配置されたロ
ーラ電極51と対向電極52との両電極間に電圧印加装
置55から所定の電圧が印加される。(本例では対向電
極52に−500Vの電圧が印加される。)現像剤D中
のトナーはローラ電極51に付着する。そのあと、両電
極間の現像剤D中の電荷(特にトナーと荷電制御剤の電
荷)により電極51のトナー付着面の電位を飽和させ
る。なお、この電圧印加の時から電位が飽和するまでの
時間は、本例では約10秒である。
【0067】その後、ローラ電極51を半周だけ駆動回
転させ、電極51のトナー付着面を表面電位センサ53
に対向する非電界印加領域P0に移動させる。この移動
後1分経過後に表面電位センサ53によりローラ電極5
1のトナー付着面の表面電位を測定する。この表面電位
の測定値は制御部CONTに送られる。表面電位測定
後、ローラ電極51上に付着する電着トナーは該ローラ
電極の回転により掻き取りブレード54にて除去され
る。
【0068】制御部CONTでは、表面電位センサ53
から送られてきた表面電位の測定値が制御部CONTに
予め記録されている第1の所定電位より高いときは、従
って現像剤D中の荷電制御剤の濃度が許容下限値より低
いときは、濃縮荷電制御剤液供給装置45から濃縮荷電
制御剤液を現像剤Dに供給させる。これにより現像剤D
中の荷電制御剤濃度を正規の濃度に向け補正する。セン
サ53から送られてきた表面電位の測定値が制御部CO
NTに予め記録されている第2の所定電位より低いとき
は、従って現像剤D中の荷電制御剤の濃度が許容上限値
より高いときは、キャリア液供給装置46から補給用キ
ャリア液を現像剤Dに供給させる。これにより現像剤D
中の荷電制御剤濃度を正規の濃度に向け補正する。
【0069】このようにして、液体現像剤Dにおける荷
電制御剤の濃度はトナー帯電量やトナー濃度に影響され
ることなく、直接的に、精度よく正規の濃度に向けて制
御される。図7に本発明に係る荷電制御剤濃度検出装置
及び荷電制御剤濃度制御装置の他の例を備えた画像形成
装置の概略構成図を示す。
【0070】図7に示す画像形成装置では、図5に示す
画像形成装置において荷電制御剤濃度検出装置50に代
えて検出装置50aを、荷電制御剤濃度制御装置500
に代えて制御装置500aを採用している。他の点は図
5の装置と同様であり、同じ構成、作用を有する部品に
は同じ参照符号を付してある。なお、検出装置50a、
制御部CONT、濃縮荷電制御剤液供給装置45、キャ
リア液供給装置46等で荷電制御剤濃度制御装置500
aが構成されている。
【0071】図5に示す画像形成装置の検出装置50は
現像剤収容槽401に設けられた荷電制御剤濃度検出専
用の電極(ローラ電極51及び対向電極52)を含んで
いるが、図7に示す検出装置50aでは、ローラ電極5
1に代えて感光体1を用い、対向電極52に代えて現像
ローラ41を用いるようにしている。そして図5の表面
電位センサ53に代えて感光体1に臨む表面電位センサ
6を採用している。液体現像装置4により感光体1上に
トナーを電着させて、そのトナー付着面の表面電位を測
定することで、液体現像剤D中の荷電制御剤濃度を検出
する。
【0072】以下に図7に示す荷電制御剤濃度検出装置
50a及び荷電制御剤濃度制御装置500aについて説
明する。なお、他の点については図1の装置と同様なの
でここでは説明を省略する。電圧印加装置410は現像
ローラ41に、本例では−600Vから−50Vの間の
濃度検出のための所定の電圧を印加できる。これによ
り、現像剤D中のトナー(本例では負帯電性のトナー)
を感光体1と現像ローラ41との対向部(現像領域P
1)における感光体1表面に付着させることができる
(図7中トナーT)。
【0073】表面電位センサ6は感光体1に臨んでお
り、感光体回転方向Aにおいて現像装置4より下流側且
つスクイーズローラ5より上流側に配置されている。こ
れにより非電界印加領域に配置される感光体1のトナー
付着面の電位を測定できる。すなわち、この画像形成装
置では、現像剤D中の荷電制御剤濃度を検出するとき、
感光体1、現像ローラ41、電圧印加装置410及び表
面電位センサ6は荷電制御剤濃度検出装置50aを構成
する。
【0074】現像剤D中の荷電制御剤濃度の検出にあた
っては、感光体1が回転駆動され、帯電装置2により一
様に(本例では−600Vの表面電位に)帯電される。
その後、露光装置3から照射された濃度検出のためのレ
ーザ光Lが該帯電域を露光する。感光体1のレーザ光L
が照射された露光部の表面電位は本例では−50v程度
にまで低下する。なお、レーザ光Lが照射されていない
非露光部の表面電位は−600Vのままである。
【0075】現像ローラ41には前記所定の電圧が印加
される一方、 現像剤槽42の現像剤Dは、現像ローラ
41の回転により汲み上げられ、現像領域P1に供給さ
れる。その状態で静電潜像が現像領域P1に突入する
と、感光体1の露光部のみが現像されトナー層が形成さ
れる。静電潜像を確実に現像するには、感光体1の周速
度は遅い方が有利である。なお、より確実に現像するた
めに感光体1のトナー付着部を現像領域P1で一旦停止
させても構わない。また、現像ローラ41の周速度は感
光体1の周速度に対して2倍程度が好ましいが、現像ロ
ーラ41の周速度が遅くなりすぎると、現像剤槽42か
らの現像剤Dの汲み上げ量が低下するため、現像ローラ
41の周速度は30cm/sec以上が好ましい。なお
感光体1と現像ローラ41の距離は70μmから150
μm程度の範囲に設定してある。
【0076】以上の条件で確実に現像を行った後、感光
体1はさらに回され、感光体1上のトナー付着部は表面
電位センサー6との対向部P2(非電界印加領域)まで
移動し、そこに停止される。その後所定時間経過後、該
トナー付着部の表面電位を表面電位センサ6で測定す
る。トナー付着部の表面電位は移動直後は現像ローラ4
1の電位と略同じ電位を示すが、所定時間経過後は液体
現像剤D中の荷電制御剤により電位は低下し、露光部の
表面電位の−50Vに近づいて行く。図5に示す荷電制
御剤濃度検出装置50と同様に荷電制御剤の濃度が異な
れば、この電位の低下の度合いも変化する。従って、表
面電位センサ6から送られてきた表面電位の測定値と制
御部CONTに予め記録されている前記第1及び第2の
所定電位との比較により図5の画像形成装置における荷
電制御剤濃度制御装置500と同様に荷電制御剤濃度を
制御できる。なお感光体1上の電着トナーはクリーニン
グブレード8により除去される。
【0077】なお、前記荷電制御剤濃度検出装置50a
は、ローラ電極として感光体1を、対向電極として現像
ローラ41を利用するものであるが、現像ローラ41に
対向する対向電極を設け、ローラ電極として現像ローラ
41を利用するものとしてもよい。すなわち、図7に鎖
線で示すように、現像ローラ41の下方に所定の間隔を
おいて対向配置される対向電極405、現像ローラ41
に現像剤D中のトナーが付着するような電圧を対向電極
405に印加する電圧印加装置406及び現像ローラ4
1の上方に臨設され制御部CONTに接続される表面電
位センサ407を採用してもよい。この場合、対向電極
405、電圧印加装置406及び表面電位センサ407
は、それぞれ図5に示す対向電極52、電圧印加装置5
5、表面電位センサ53と同様の働きをする。
【0078】この構成の場合、現像剤D中の荷電制御剤
濃度を検出するとき、現像ローラ41、対向電極40
5、表面電位センサ407及び電圧印加装置406は荷
電制御剤濃度検出装置50bを構成する。また、この装
置50bを含む荷電制御剤濃度制御装置500bが構成
される。検出装置50bでは、現像剤槽42の現像剤D
中の荷電制御剤濃度の検出にあたり、現像剤Dが間に配
置された現像ローラ41と対向電極405との両電極間
に電圧印加装置406から所定の電圧が印加され、これ
により現像ローラ41にトナーが付着するとともに現像
剤D中の電荷によりローラ41のトナー付着面の電位が
飽和する。
【0079】次いで、現像ローラ41を回転させ、ロー
ラ41と表面電位センサ407の対向部P3(非電界印
加領域)にトナー付着部を移動させる。こうしてローラ
41のトナー付着面の移動直後から所定時間放置後に該
トナー付着面の表面電位をセンサ407にて測定する。
この測定電位を荷電制御剤濃度の制御に利用する。ロー
ラ41のトナー付着面の電位測定後、ローラ41上に付
着する電着トナーは該ローラの回転により掻き取りブレ
ード41aにて除去される。
【0080】
【発明の効果】本発明によると、キャリア液にトナー及
び荷電制御剤を分散させた液体現像剤中の該荷電制御剤
の濃度をトナー帯電量やトナー濃度に影響されることな
く、直接的に、精度よく検出できる液体現像剤における
荷電制御剤濃度検出方法及び装置を提供することができ
る。
【0081】また、本発明によると、キャリア液にトナ
ー及び荷電制御剤を分散させた液体現像剤中の該荷電制
御剤の濃度を所定の濃度に精度よく制御できる液体現像
剤における荷電制御剤濃度の制御方法及び装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(A)は本発明に係る荷電制御剤濃度検出装
置の1例の概略構成を示す正面図であり、図(B)は図
(A)に示す荷電制御剤濃度検出装置の右側面図であ
る。
【図2】荷電制御剤濃度検出装置による測定表面電位と
液体現像剤中の荷電制御剤濃度との相関関係を確認する
実験の結果を示す図である。
【図3】荷電制御剤濃度検出装置による測定表面電位と
液体現像剤中の荷電制御剤濃度との相関関係がトナー帯
電量に影響されないことを確認する実験の結果を示す図
である。
【図4】液体現像剤中のトナー帯電量を測定するための
トナー帯電量測定装置の概略構成を示す図である。
【図5】本発明に係る荷電制御剤濃度検出装置及び荷電
制御剤濃度制御装置の1例を備えた画像形成装置の概略
構成を示す図である。
【図6】図5に示す画像形成装置中の現像剤供給装置の
構造をより詳しく示す図である。
【図7】本発明に係る荷電制御剤濃度検出装置及び荷電
制御剤濃度制御装置の他の例を備えた画像形成装置の概
略構成を示す図である。
【図8】図5に示す画像形成装置における荷電制御剤濃
度制御等のための制御回路の概略を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 感光体(静電潜像担持体の1例) 2 帯電装置 3 露光装置 4 液体現像装置 41 現像ローラ 41a 掻き取りブレード 42 現像剤槽 44 濃縮トナー液供給装置 44a 濃縮トナー液用タンク 44b 濃縮トナー液供給部 44c 濃縮トナー液用ノズル 45 濃縮荷電制御剤液供給装置 45a 濃縮荷電制御剤液用タンク 45b 濃縮荷電制御剤供給部 45c 濃縮荷電制御剤液用ノズル 46 キャリア液供給装置 46a キャリア液用タンク 46b キャリア液供給部 46c キャリア液用ノズル 47 トナー濃度検出用センサ 471 発光部 472 受光部 48 フロートセンサ 400 液体現像剤供給装置 401 液体現像剤タンク 402 現像剤供給用チューブ 403 現像剤戻し用チューブ 404 現像剤循環用ポンプ 405 対向電極 406 電圧印加装置 407 表面電位センサ407 410 電圧印加装置 5 スクイーズローラ 50、50a、50b 荷電制御剤濃度検出装置 51 ローラ電極 52 対向電極 53 表面電位センサ 54 掻き取りブレード 55 電圧印加装置 500、500a、500b 荷電制御剤濃度制御装置 6 表面電位センサ 7 転写ローラ 8 クリーニングブレード 9 イレーサランプ 10 ガイド板 11 タイミングローラ対 12 ガイド板 13 定着器 100 表面電位測定装置 101 球状電極 101a 回転軸 102 対向電極 102a、102b 電気絶縁部材 103 表面電位センサ 200 トナー帯電量測定装置 201 電極対 202 間隔部材 203 電圧計 CONT 制御部 D 液体現像剤 D1、D2 実験用液体現像剤 L レーザ光 P 転写部 P0 非電界印加領域 P1 現像領域 P2 感光体1と表面電位センサーの対向部 P3 現像ローラと表面電位センサの対向部 PW1、PW3、PWA、PWB 電源 R 抵抗器 T、T1 トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散
    させた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度を検出する方
    法であり、 該液体現像剤を二つの電極間に配置し、 前記液体現像剤が間に配置された前記両電極間に所定の
    電圧を印加して該液体現像剤中のトナーを片方の電極に
    付着させるとともに該液体現像剤中の電荷により電位を
    飽和させ、 次いで該片方の電極のトナー付着面を非電界印加領域に
    配置して所定時間放置後の該トナー付着面の電位を測定
    し、該測定電位から前記液体現像剤中の荷電制御剤濃度
    を知ることを特徴とする液体現像剤における荷電制御剤
    濃度検出方法。
  2. 【請求項2】キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散
    させた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度を検出する装
    置であり、 前記液体現像剤が間に配置される二つの電極と、 液体現像剤が間に配置された該両電極間に所定の電圧を
    印加して該液体現像剤中のトナーを片方の電極に付着さ
    せるとともに該液体現像剤中の電荷により電位を飽和さ
    せるための電圧印加装置と、 前記片方の電極のトナー付着面の電位を非電界印加領域
    において測定する表面電位センサとを備えていることを
    特徴とする液体現像剤における荷電制御剤濃度検出装
    置。
  3. 【請求項3】キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散
    させた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度を制御する方
    法であり、 補給用キャリア液とキャリア液に荷電制御剤を高濃度に
    分散させた濃縮荷電制御剤液とを準備し、 該液体現像剤を二つの電極間に配置し、 前記液体現像剤が間に配置された前記両電極間に所定の
    電圧を印加して該液体現像剤中のトナーを片方の電極に
    付着させるとともに該液体現像剤中の電荷により電位を
    飽和させ、 次いで該片方の電極のトナー付着面を非電界印加領域に
    配置して所定時間放置後の該トナー付着面の電位を測定
    し、 該測定電位が所定の電位より低いときは該液体現像剤に
    前記補給用キャリア液を供給し、該測定電位が所定の電
    位より高いときは該液体現像剤に前記濃縮荷電制御剤液
    を供給することを特徴とする液体現像剤における荷電制
    御剤濃度制御方法。
  4. 【請求項4】キャリア液にトナー及び荷電制御剤を分散
    させた液体現像剤中の該荷電制御剤の濃度を制御する装
    置であり、 補給用キャリア液を液体現像剤に供給できる補給用キャ
    リア液供給装置と、 キャリア液に荷電制御剤を高濃度に分散させた濃縮荷電
    制御剤液を液体現像剤に供給できる濃縮荷電制御剤液供
    給装置と、 前記液体現像剤が間に配置される二つの電極と、 液体現像剤が間に配置された該両電極間に所定の電圧を
    印加して該液体現像剤中のトナーを片方の電極に付着さ
    せるとともに該液体現像剤中の電荷により電位を飽和さ
    せるための電圧印加装置と、 前記片方の電極のトナー付着面の電位を非電界印加領域
    において測定する表面電位センサと、 前記表面電位サンサにより検出される電位が所定の電位
    より低いときは前記補給用キャリア液供給装置に補給用
    キャリア液を液体現像剤へ供給させ、検出される電位が
    所定の電位より高いときは前記濃縮荷電制御剤液供給装
    置に濃縮荷電制御剤液を液体現像剤に供給させる制御部
    とを備えていることを特徴とする液体現像剤における荷
    電制御剤濃度制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7248060B2 (en) 2004-09-03 2007-07-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Test apparatus for evaluating electrical properties of liquid toner and test method for the same
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