JP2000019628A - 磁気記憶機能付き光学装置、およびそのような装置において使用されるスプール軸 - Google Patents

磁気記憶機能付き光学装置、およびそのような装置において使用されるスプール軸

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JP2000019628A
JP2000019628A JP10188740A JP18874098A JP2000019628A JP 2000019628 A JP2000019628 A JP 2000019628A JP 10188740 A JP10188740 A JP 10188740A JP 18874098 A JP18874098 A JP 18874098A JP 2000019628 A JP2000019628 A JP 2000019628A
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JP
Japan
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spool shaft
photographic film
optical device
friction layer
magnetic head
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JP10188740A
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Masatoshi Kamiya
雅俊 紙谷
Takushi Mashima
拓士 真島
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁波の影響を受ける構成要素を備えた光学
装置であって、給送モータ等の電磁波を発する電気部品
による磁気的悪影響を低減でき、なおかつ、コンパクト
さが損なわれないものを提供する。 【解決手段】 撮影フィルムに設けた磁気記憶部に対し
て情報の書込みおよび読出しを行う磁気ヘッドを備えた
光学装置において、撮影フィルムを巻き取る外周面に摩
擦層44を有する中空円筒状スプール軸42内に、撮影フィ
ルム給送モータ41を配置する。スプール軸42は、カーボ
ン等の導電性材料を混入したプラスチックで構成され
る。これによって、スプール軸42自体にシールド特性を
与えることができ、給送モータの作動に起因する磁気ヘ
ッドの誤動作を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記憶機能を備
えたカメラ等の光学装置に関する。さらに詳しくは、そ
のような光学装置において、フィルム給送モータに起因
して磁気ヘッドに生じるノイズを低減するフィルム給送
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばAPSカメラにおいては、撮影フィ
ルム上への磁気記録が大きな特徴となっているが、この
磁気記録を行う磁気ヘッドはノイズに非常に弱い。しか
も、磁気ヘッドにおける情報の書込みおよび読出しは、
フィルム給送時(すなわち、給送モータが回転している
時)に行われるため、給送モータの作動に起因するノイ
ズによって磁気ヘッドが誤動作するという問題がある。
これに対する従来の解決策としては、図1〜3に示した
構成等が知られている。
【0003】図1は、カメラ本体内における主要構成部
を概略的に示したものである。カメラ本体内のほぼ中央
に配置された撮影画枠1の両側に、カートリッジ室2と
フィルム巻上げ用スプール軸3とが配置されており、撮
影画枠1の近傍には磁気ヘッド5が配置される。フィル
ム給送モータ4は、所定のギア列7を介して、スプール
軸3またはカートリッジ室2内に装填されたパトローネ
(図示せず)と係合し、フィルムの巻上げおよび巻戻しを
行う。
【0004】図1のカメラにおいては、給送モータ4を
シールドケース6内に配置するとともに、該給送モータ
4を磁気ヘッド5からなるべく遠ざけて配置し、磁気ヘ
ッド5の誤動作を防ごうとしている。この構成において
は、スプール軸3、画枠1、カートリッジ室2の外側に
給送モータ4をレイアウトしているため、カメラの全幅
が給送モータ4の分だけ大きくなり、カメラのコンパク
ト化という点で不利である。
【0005】図2は、カメラ内のスプール軸のみを取り
出して示している。図2においては、スプール軸11内に
給送モータ13を配置するとともに給送モータ13とスプー
ル軸11との間にシールドケース12を設けることにより、
磁気ヘッド(図示せず)に対する給送モータの影響を低減
している。この構成においては、給送モータ13がスプー
ル軸11内に配置されているため図1の場合のようにカメ
ラ全幅が大きくなるという問題はないが、シールドケー
ス12とスプール軸13とで構成される二重壁構造がカメラ
の薄型化を妨げるという欠点がある。
【0006】図3では、スプール軸31自体をシールド性
金属で構成することにより、上記問題を解決している。
しかしながら、スプール軸31を金属で構成し、そのギア
部32および支持部材33はプラスチックで構成している、
すなわち、スプール軸31、ギア部32、支持部材33の三者
を別部材で構成しているため、これらを組み付けるため
の作業工程が増加し、生産コストが上昇するという問題
がある。さらに、回転する金属製スプール軸31を支持す
る支持部材33がプラスチック製であるため、その磨耗が
問題となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決すべき技術的課題は、APSカメラ等、電磁波の影
響を受ける構成要素を備えた光学装置であって、給送モ
ータ等の電磁波を発する電気部品による磁気的悪影響を
低減でき、なおかつ、コンパクトさが損なわれないもの
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段・作用・効果】本発明は、上
記課題を有効に解決するために創案されたものであっ
て、以下の特徴を備えた磁気記憶機能付き光学装置を提
供するものである。
【0009】すなわち、本発明の光学装置は、「撮影フ
ィルムに設けた磁気記憶部に対して情報の書込みおよび
読出しを行う磁気ヘッド」を備えている。そして、「撮
影フィルムを巻き取る外周面に摩擦層を有する中空円筒
状スプール軸」内に撮影フィルム給送モータが配置され
ている。このスプール軸は、カーボン等の導電性材料を
混入したプラスチックで構成されている。
【0010】上記構成を備えた本発明の光学装置におい
ては、その内部に給送モータが配置されるスプール軸自
体を「導電性粉末を混入したプラスチック」で形成した
ので、カメラの全幅や奥行きを増大させることなく簡単
な構成でシールドを達成できる。さらに、スプール軸自
体がプラスチック製であるため、その回転を支持する相
手部品の磨耗が殆ど無く、耐久性を高くすることができ
る。
【0011】上記光学装置においては、スプール軸自体
ではなく、その外周面に設けられる摩擦層にシールド特
性を持たせてもよい。すなわち、摩擦層を「導電性材料
を混入したゴム」で構成してもよい。
【0012】さらに、上記光学装置においては、スプー
ル軸がその外周面に摩擦層を備えていたが、これを廃止
して、スプール軸自体を「導電性材料を混入したゴム
(硬質ゴムが望ましい)」で構成することも考えられる。
かかる構成を採用した場合には、スプール軸自体が摩擦
層の機能をも兼ね備えることができるので、別に摩擦層
が必要なくスプール軸の小型化とさらなる生産コストの
低減を達成することができる。
【0013】さらに本発明により、撮影フィルムを巻き
取る外周面に摩擦層を有するとともに、電磁波を発生す
る電気部品をその内部に収容する中空円筒状のスプール
軸であって、導電性材料を混入したプラスチックで構成
されたものが提供される。
【0014】カメラ等の光学装置内において電磁波によ
り悪影響を受けるのは磁気ヘッドのみに限られない。光
学装置は精密な電子制御を行うものが多く、ほとんどの
ものが電子回路等、電磁波の悪影響を受ける部品を備え
ている。一方、電磁波を発生する電気部品も給送モータ
に限らず、フラッシュ用コンデンサ、その他種々のもの
が考えられる。したがって、シールド特性を有し、電磁
波を発生する電気部品を収容した上記スプール軸を採用
することにより、光学装置の駆動系を安定して制御する
ことができる。
【0015】また、本発明においては、上記摩擦層を
「導電性材料を混入したゴム」で構成した場合でも同様
の効果を得ることができる。さらに、スプール軸自体を
「導電性材料を混入したゴム」で構成すれば、スプール
軸自体が摩擦層としての機能を兼ね備え、生産コスト低
減という効果を併せて達成できる。
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を添付の図面を
参照して以下に詳細に説明する。図4は、本発明の一実
施形態に係るカメラのフィルム巻上げ用スプール軸を取
り出して示したものである。フィルム給送用モータ41
は、中空円筒状のスプール軸42内に挿入・配置される。
図では、給送モータ41をスプール軸42から上方に突出さ
せた状態を描いているが、実際には図4に示した位置よ
りもさらに下方側に給送モータ41は配置される。
【0016】スプール軸42とその駆動ギア43とはプラス
チックで一体成形されている。このプラスチックには、
カーボン、金属粉末等の導電性材料あるいは磁性体粉末
が混入され、この結果、スプール軸42(ギア43も)がシー
ルド特性を有することとなり、給送モータ41の作動によ
り発生する電磁波によって磁気ヘッドが誤動作すること
が防止できる。なお、磁気ヘッドは図示していないが、
カメラ本体内においてスプール軸42の外部に配置され
る。
【0017】また、スプール軸42とその駆動ギア43とが
一体的に成形されているため、部品点数の削減により生
産コストを低減することができる。
【0018】なお、上記の例では、スプール軸42に導電
性材料を混入することによりシールド特性を得ている
が、摩擦層44に導電性材料を混入させ、これによりシー
ルド特性を得ることも可能である。
【0019】摩擦層44は、スプール軸42の外周面に設け
られたゴム性の層であって、スプール軸42へのフィルム
の巻上げ特性を向上させる。このゴム材料に上記導電性
材料を混入させた場合にも、同様のシールド特性を得る
ことができる。
【0020】図5は、本発明の第2の実施形態を示して
いる。この実施形態においては、フィルム給送用モータ
51を収容する中空円筒状のスプール軸52は、導電性材料
を混入させたゴム(硬質ゴムであることが好ましい)で作
られている。これにより、スプール軸52自体が図4の例
における摩擦層44の機能を兼ね備えることとなる。この
結果、別個の摩擦層44を設ける必要がなくなり、部品点
数および製造工数が削減される。なお、駆動ギア53は所
望の硬度が要求されるため、図5の例においては、スプ
ール軸52とは別部材で構成している。
【0021】なお、図4および5に示した各実施形態に
おいても、図3の従来例の場合と同様に、回転するスプ
ール軸の下端をプラスチック製の支持部材で支持するこ
とも考えられる。その場合、本発明においては、スプー
ル軸42、52が金属製ではなくプラスチック製であるた
め、支持部材の磨耗が従来よりも低減されるというメリ
ットもある。
【0022】図4および5を参照して以上に説明した実
施形態では、カメラ内のスプール軸部分のみを取り出し
て図示しているが、カメラ全体の構成は、図1に示した
従来のものと基本的には同じであって、磁気ヘッドを備
えたものである。また、本発明は、APSシステムに使用
されるスチルカメラだけでなく、ビデオカメラ等の他の
光学装置に対しても適用可能であることは言うまでもな
い。
【0023】なお、カメラ本体内に配置される部品であ
って、その作動時に電磁波を発生し、磁気ヘッドの誤動
作を誘発するものとしては給送モータ以外にも、例え
ば、フラッシュ用コンデンサが考えられる。したがっ
て、本発明においては、スプール軸内には、給送モータ
に加えて、上記のごとく電磁波を生じさせる電気部品を
併せて挿入・配置することが好ましい。
【0024】また、カメラ本体内において電磁波により
悪影響を受けるのは磁気ヘッドのみに限られない。一般
に、ほとんどの電子回路は電磁波の悪影響を受ける。し
たがって、上記各スプール軸は、磁気ヘッドを備えない
カメラ等の光学装置に使用された場合にも、その駆動系
の制御を安定させるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 磁気ヘッドの誤動作を防ぐための従来の構成
を示す概略図である。
【図2】 磁気ヘッドの誤動作を防ぐための従来の構成
を示す概略図である。
【図3】 磁気ヘッドの誤動作を防ぐための従来の構成
を示す概略図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態に係るカメラのスプ
ール軸部分を取り出して説明する斜視図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係るカメラのスプ
ール軸部分を取り出して説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 撮影画枠 2 カートリッジ室 3、11、31、42、52 スプール軸 4、13、41、51 給送モータ 5 磁気ヘッド 6、12 シールドケース 7 ギア列 32、43、53 ギア部(駆動ギア) 33 支持部材 34、44 摩擦層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影フィルムに設けた磁気記憶部に対し
    て情報の書込みおよび読出しを行う磁気ヘッドを備え、 撮影フィルムを巻き取る外周面に摩擦層を有する中空円
    筒状スプール軸内に、撮影フィルム給送モータが配置さ
    れてなる磁気記憶機能付き光学装置であって、 上記スプール軸が導電性材料を混入したプラスチックで
    構成されていることを特徴とする、磁気記憶機能付き光
    学装置。
  2. 【請求項2】 撮影フィルムに設けた磁気記憶部に対し
    て情報の書込みおよび読出しを行う磁気ヘッドを備え、 撮影フィルムを巻き取る外周面に摩擦層を有する中空円
    筒状スプール軸内に、撮影フィルム給送モータが配置さ
    れてなる磁気記憶機能付き光学装置であって、 上記摩擦層が導電性材料を混入したゴムで構成されてい
    ることを特徴とする、磁気記憶機能付き光学装置。
  3. 【請求項3】 撮影フィルムに設けた磁気記憶部に対し
    て情報の書込みおよび読出しを行う磁気ヘッドを備え、 撮影フィルムを巻き取る中空円筒状スプール軸内に、撮
    影フィルム給送モータが配置されてなる磁気記憶機能付
    き光学装置であって、 上記スプール軸が導電性材料を混入したゴムで構成され
    ていることを特徴とする、磁気記憶機能付き光学装置。
  4. 【請求項4】 撮影フィルムを巻き取る外周面に摩擦層
    を有するとともに、電磁波を発生する電気部品をその内
    部に収容する中空円筒状のスプール軸であって、 導電性材料を混入したプラスチックで構成されているこ
    とを特徴とする、スプール軸。
  5. 【請求項5】 撮影フィルムを巻き取る外周面に摩擦層
    を有するとともに、電磁波を発生する電気部品をその内
    部に収容する中空円筒状のスプール軸であって、 上記摩擦層が導電性材料を混入したゴムで構成されてい
    ることを特徴とする、スプール軸。
  6. 【請求項6】 電磁波を発生する電気部品をその内部に
    収容する中空円筒状のスプール軸であって、導電性材料
    を混入したゴムで構成されていることを特徴とする、ス
    プール軸。
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Effective date: 20050615