JP2000019086A - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

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JP2000019086A
JP2000019086A JP10183682A JP18368298A JP2000019086A JP 2000019086 A JP2000019086 A JP 2000019086A JP 10183682 A JP10183682 A JP 10183682A JP 18368298 A JP18368298 A JP 18368298A JP 2000019086 A JP2000019086 A JP 2000019086A
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Japan
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rope
gripping
test piece
testing machine
curved portion
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JP10183682A
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English (en)
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Hisanori Fuse
寿則 布施
Yasunori Yamamoto
靖則 山本
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片を把持する部分の摩擦によるロープ試
験片の損傷、チャック切れのないキャプスタン型つかみ
具を有する材料試験機を提供する。 【解決手段】 試験片であるロープWの一端を上部つか
み具10、つかみ歯15、16により掴持し、他端を上
部つかみ具10の湾曲部12の案内溝13に沿って巻回
張架し、さらに下部つかみ歯30の案内溝32に沿って
巻回張架し、他端をつかみ歯35、36で掴持する。つ
ぎに材料試験機の負荷機構を作動させてロープに引張荷
重を加えていくと、ロープWは湾曲部12、32の案内
溝13、33に摺接されながら伸長していく。湾曲部1
2、32の外周にローラ22、42を組込むことによ
り、ロープの摺接部分の変位や伸びに応じてローラ2
2、42が転動し、湾曲部の摺接による摩擦を軽減し、
この作用によってロープの損傷が軽減されロープのチャ
ック切れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロープやワイヤー
等線状の材料を試験片として引張試験する材料試験機に
係わり、特にキャプスタン型でロープ等を把持するつか
み具に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の材料試験機に設けられる従来の
キャプスタン型つかみ具は図5に示すとおりである。図
5では上下2個のつかみ具50、60が示されている
が、上部つかみ具50は、図示していないが材料試験機
の負荷枠すなわちクロスヘッド等に吊設されるつかみ具
本体54を基体として有し、このつかみ具本体54に
は、試験片たとえばロープWの一端を掴持するつかみ歯
56と本体つかみ歯55およびロープWの中心を材料試
験機の負荷軸心に合致させるようロープWを巻回張架す
る湾曲部52が設けられている。他方上部つかみ具50
の下方に位置するテーブル上には上部つかみ具50と同
様の構成の下部つかみ具60が設置されている。そして
ロープWの他端が、湾曲部62に巻回張架され、つかみ
歯66と本体つかみ歯65により掴持される。なお図5
において各湾曲部52、62にはロープWが摺接する案
内溝53、63が形成されているとともに、つかみ歯5
6、66を可動させるボルト57、67が付設されてい
る。以上の構成により、ロープWが上下両つかみ具5
0、60間に把持される。
【0003】この状態でクロスヘッドを上昇させ上部つ
かみ具50を変位させてロープWの引張試験を行う。ロ
ープWに引張り荷重が作用すると、ロープWは湾曲部5
2、62の案内溝53、63に摺接把持され、引張試験
機の軸心がロープWの軸心と合致して引張試験が行われ
る。
【0004】一般にロープは細線が撚り合わされてお
り、撚り合わされたロープの引張り試験時、ロープは、
端部のみで均一に把持または挟持することが困難であ
り、通常のロープの引張試験機にはロープを摺接させ、
摩擦力で把持するキャプスタンまたは同等の機構が組み
入れられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したつかみ具を有
する材料試験機において、ロープWに引張荷重が加えら
れるとロープWは、上部つかみ具50の湾曲部52の案
内溝53および下部つかみ具60の湾曲部62の案内溝
63に摺接しながら伸びるが、このときに摺接部の摩擦
による発熱などでロープが損傷しチャック切れが生じる
場合がある。本発明の目的は、ロープのチャック切れを
生じることなく、ロープを把持することができるロ−プ
用つかみ具を有する材料試験機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するために、つかみ具の湾曲部に沿ってロープが懸架さ
れ、ロープWに引張り荷重が加えられて、ロープWが湾
曲部の溝の底部を摺接する位置に摩擦を軽減させるため
の部材、具体的には回転部材、たとえばローラを設置し
たもので、このローラによってロープが案内されること
により摩擦が緩和される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下図1〜図3に基づいて本実施
例を説明する。図1は本発明に係わるキャプスタン型つ
かみ具の構成を示す正面図、図2は左側側面図である。
これらの図において、上部つかみ具10は、試験機本体
のクロスヘッド(上下動可能とされる)にユニバーサル
ジョイント70を介して連結されるつかみ具本体14を
基体とし、このつかみ具本体14には、2本のボルト1
7で作動されるつかみ歯16と本体側の本体つかみ歯1
5と、本体14に4本のボルト20で固定された湾曲部
12が設けられている。両つかみ歯15、16にてロー
プWの一端が掴持される。
【0008】湾曲部12には、ロープWの中心を、材料
試験機の負荷軸芯Lに案内する溝13が形成され、その
溝の底部にローラ22が複数個一定の間隔を有して埋設
されている。これらローラ22は、回転できるよう埋設
する軸受穴23が複数個穿設され、これら軸受穴23に
挿設されている。湾曲部12の部位における本体14に
は4本のボルト20により側版18と側版19がそれぞ
れの間にローラ22を埋設した湾曲部12を挟んで固定
されていて、各ローラ22が脱落しないようになってい
る。また、つかみ具本体14には、上部つかみ具10の
負荷軸Lに対する釣合いを取るためのバランスウエイト
31が設けられている。
【0009】一方、下部つかみ具30は、材料試験機本
体を構成するテーブル72に下部ジョイント71を介し
て設置されるつかみ具本体34を基体とし、上記上部つ
かみ具10のそれと同一の構成を有する本体つかみ歯3
5、つかみ歯36、ローラ42を埋め込んだ湾曲部32
からなる。
【0010】以上のような構成において、つぎに本実施
例の作動、作用について説明する。ロープWを試験する
に際しては、まず上部つかみ具10のボルト17を緩
め、つかみ歯16と本体つかみ歯15の間に隙間を作り
ロープWの一端を挿入し、2本のボルト17を締めてロ
ープWを掴持する。ロープWの自由端を湾曲部12の案
内溝13に沿って巻回張架し、次に、下部つかみ具30
の湾曲部32の案内溝33に沿って巻回張架し、自由端
を本体つかみ歯35とつかみ歯36の間に挿入し2本の
ボルト37で掴持する。以上の操作でロープWのつかみ
具10、30による把持が終了するが、このときロープ
Wの軸心は材料試験機の負荷軸Lに合致する。
【0011】つぎにクロスヘッド等の負荷機構を作動さ
せてロープWに引張荷重を加えていくと、ロープWは湾
曲部12、32の溝13、33に摺接されながら伸長し
ていく。この時湾曲部12、32の外周に組み込まれた
ローラ22、42は、ロープWの摺接部分の変位や伸び
に応じて転動し湾曲部の摺接部の摩擦を軽減することに
なる。この作用によってロープの損傷が軽減されロープ
Wのチャック切れが防止される。
【0012】なお、上記実施の形態においては、ロープ
の把持力は、つかみ歯による掴持部と湾曲部の摺接で分
担されるが、この摺接での分担割合を増すための変形実
施例が図3に示す例である。図3は、ロープを把持する
有効長さを付加するため、ロープを巻回張架するドラム
をつかみ歯と湾曲部の間に追加したつかみ具の正面図、
図4は左側側面図である。以下に、上述の実施例と異な
る部分のみの構成について記述する。
【0013】上部つかみ具10では、つかみ具本体14
にドラム24が4本のボルト82で固定されている。ド
ラム24には、ロープWが摺接する外周に複数個のロー
ラ25が埋設されている。これらローラ25は滑らかに
回転できるよう埋設する軸受穴26が複数個穿設され、
これら軸受穴26に埋設されている。ドラム24の部位
における本体14には、4本のボルト82により側版8
0、側版81がそれぞれの間にローラ25を埋設したド
ラム24を挟んで固定されていて、各ローラ25が脱落
しないようになっている。
【0014】一方、下部つかみ具30は、上記上部つか
み具10のそれと同一の構成を有するドラム44がつか
み具本体34に4本のボルト92で固定されている。ド
ラム44は、その外周に接するようにローラ45が複数
個穿設された軸受穴46に埋設され、側版80、側版8
1に挟まれつかみ具本体34に固定されている。すなわ
ち、ドラム24、44には、それぞれ円周に8ケのロー
ラ25、45が埋設されていて、ロープWがこれらに接
し、それぞれの位置にて摩擦が軽減されることになる。
なお、本発明のつかみ具に利用される試験片としては、
ロープやワイヤのみならず各種線材、線状樹脂材など各
種の線状試験片がある。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ロープを把持する湾曲部での摺接による摩擦がロ
ーラを組み入れることにより軽減され、把持力は一部減
殺されるが、摩擦によるロープの損傷が軽減され、チャ
ック切れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るつかみ具の正面図である。
【図2】本発明に係るつかみ具の左側側面図である。
【図3】本発明に係るつかみ具の変形実施例の正面図で
ある。
【図4】本発明に係るつかみ具の変形実施例の左側側面
である。
【図5】従来のつかみ具を示す正面図である。
【符号の説明】
10、50・・・・・上部つかみ具 12、32、52、62・・・・・湾曲部 13、33、53、63・・・・・案内溝 14、 34、54、64・・・・・本体 15、 35、55、65・・・・・本体つかみ歯 16、 36、56、66・・・・・つかみ歯 17、 20、21、37、40、41、57、67、
82、91・・・・・ボルト 18、 19、48、49、80、81、90、91・・・
・・側版 22、25、42、45・・・・・ローラ 23、26、43、46・・・・・軸受穴 24、44・・・・・ドラム 30、 60・・・・・下部つかみ具 31・・・・・バランスウエイト 70、71・・・・・ジョイント 72・・・・・テーブル W・・・・・・ロープ L・・・・・負荷軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線状試験片のそれぞれの端部を掴持する
    チャック部と掴持された試験片を巻回張架する湾曲部を
    有する一対のつかみ具間で前記試験片を把持して負荷し
    引張試験する材料試験機において、前記湾曲部における
    試験片の摺接部分に回転部材を設けることにより、摩擦
    による試験片の損傷を軽減するようにしたことを特徴と
    する材料試験機。
JP10183682A 1998-06-30 1998-06-30 材料試験機 Withdrawn JP2000019086A (ja)

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