JP2000019040A - 圧力センサの製造方法 - Google Patents

圧力センサの製造方法

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JP2000019040A
JP2000019040A JP10183680A JP18368098A JP2000019040A JP 2000019040 A JP2000019040 A JP 2000019040A JP 10183680 A JP10183680 A JP 10183680A JP 18368098 A JP18368098 A JP 18368098A JP 2000019040 A JP2000019040 A JP 2000019040A
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JP
Japan
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pressure sensor
silicon
glass
joining
hydrofluoric acid
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JP10183680A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Nishimoto
尚弘 西本
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリコンチップとガラス台座の接合時に残留
応力を発生させない圧力センサの製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン部材1をエッチングなどにより
薄くしたダイヤフラム7(受圧部)上に拡散やイオン打
ち込みで形成したピエゾ抵抗素子3を設け、保護膜4に
導通孔としてコンタクトホール5を介して電極6を設
け、そのシリコン部材1を台座のガラス部材2に重ねあ
わせ、接合界面に希フッ酸(HF:水=50:1)を滴
下する。すると、毛管現象により滴下された希フッ酸は
界面に沿って拡散するが、この後所定時間上方から荷重
を加えながら両者を接合する。このように常温で接合す
るので残留応力は発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧力センサの製造方
法に関し、特にシリコンチップとガラス台座を貼り合わ
せて製作される圧力センサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式ダイヤフラム型圧力センサとして
ピエゾ抵抗型と容量型がある。いずれも、ダイヤフラム
のたわみによって圧力を検出するセンサであり、検出信
号は電気的に外部に取り出される。ダイヤフラムのたわ
みから電気信号の変換方法として、前者はピエゾ抵抗、
後者は電極―ダイヤフラム間の容量変化を用いている。
圧力以外の要因によるダイヤフラムのたわみは検出信号
の誤差となるため、センサチップにパッケージ外部から
の力や温度等によるストレスが加わらない構造、構成材
料を検討する必要がある。このため構成材料の線膨張係
数や、接着材料とその接着方法などに工夫を要する。従
来、シリコンチップとガラス台座の接合にはガラスバイ
ンダーを両面に塗付し、両部材を重ねあわせた状態で、
500℃以上に加熱して、その後徐冷する方法や、両部
材を400℃程度にまで加熱して高電圧を加えて接合す
る陽極接合が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子式ダイヤフ
ラム型の圧力センサは以上のような方法で製作されてい
るが、ガラスバインダーを用いた接着方法では、両部材
を重ねあわせた状態で500℃以上に加熱するため、ガ
ラスの材質としてシリコンと熱膨張係数のほぼ等しいも
のが用いられるが、接合温度から室温に戻った時の残留
応力の発生が避けられない。また陽極接合の場合も、両
部材を400℃程度にまで加熱して接合するので同様に
残留応力が発生する。これらの残留応力がセンサ出力の
オフセット変化となって現れ、圧力測定精度を低下させ
るという問題があった。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ガラス部材とシリコン部材の接合方法
を高温接合による方法でなく、残留応力が発生しない方
法で製作できる圧力センサの製造方法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の圧力センサの製造方法は、シリコンチップと
ガラス台座を接合してなる圧力センサの製造方法におい
て、接合面に酸化膜を形成したシリコンチップとガラス
台座の両部材を溶解させるための溶液を接合面に介在さ
せ固着することを特徴とする。
【0006】本発明の圧力センサの製造方法は上記のよ
うな方法で製作されており、両部材を溶解する溶液を用
いて常温で接合するため、残留応力を発生させない方法
で製作することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の圧力センサの接合方法の
一実施例を図1、図2により説明する。図1はピエゾ抵
抗型絶対圧センサの構造図を示す。1はシリコン部材で
エッチングによって一部が薄く作られたダイヤフラム7
(受圧部)を形成し、3はダイヤフラム7上に拡散やイ
オン打ち込みで形成されたピエゾ抵抗層(ゲージ抵抗)
で、4はシリコン部材1の保護膜で、その保護膜4に孔
(コンタクトホール5)を開けてピエゾ抵抗層3との導
通をとることのできる電極6を形成している。一方、下
部には台座としてのガラス部材2が本発明の接合方法で
シリコン部材1に常温接合されている。
【0008】図1において上方から圧力が加わるとダイ
ヤフラム7が圧力を受けてたわみ、ピエゾ抵抗層3には
ダイヤフラム7のたわみ量に応じた応力が発生する。こ
の応力に応じてピエゾ抵抗層3の抵抗率(電気導電率)
が変化する。図2は圧力センサの製作プロセスを示す図
である。(a)工程は酸化膜8を有するシリコン基板
(n型)にp型不純物(例えばホウ素)をイオン注入な
どの方法により導入し、ピエゾ抵抗層3を形成する。
(b)工程では基板表面に保護膜4(例えばシリコン窒
化膜など)を形成し、ピエゾ抵抗層3からの信号を検出
するためのコンタクトホール5を形成する。(c)工程
では、信号取り出し用の電極6を形成する。(d)工程
では裏面からシリコンのエッチングを行ない、ダイヤフ
ラム7を形成する。(e)工程ではダイシングによりチ
ップを分割する。以上でシリコン部材が完成する。
(f)工程ではアセトン、メタノールによる有機洗浄、
純水洗浄を済ませたシリコン部材1及びガラス部材2を
重ねあわせ、接合界面に希フッ酸(HF:水=50:
1)を滴下する。このとき、毛管現象により滴下された
希フッ酸は界面に沿って拡散する。(g)工程では室温
で上部シリコンに荷重(例えば1平方センチメートル当
たり31gf)を加え、適当な時間(例えば24時間)
放置後、純水で洗浄し、表面の余分のフッ酸を除去す
る。上記の方法ではシリコン部材1とガラス部材2とを
希フッ酸で常温で気密接合するので、残留応力の発生が
ない。
【0009】本実施例では、ピエゾ抵抗型絶対圧力セン
サに本接合方法を用いた例を示したが、その他にも図3
に示したガラス部材に貫通孔を形成した差圧センサ、図
4に示したダイヤフラム対向電極間の容量変化で圧力を
検出する容量型圧力センサにも本発明は適用可能であ
る。
【0010】本実施例では50:1の希フッ酸を用いた
が、この他にも接合部材を溶解するものであればよく、
例えば混合比の異なる希フッ酸、バッファードフッ酸
(フッ化アンモニウムとフッ酸の混合液)、あるいは、
市販されているフッ酸原液(50%)、水酸カリウム溶
液などを用いてもよい。また、工程(e)を工程(g)
の後に行なうことも可能である。この場合、工程(f)
の接合をウエハ単位で行なうことができるため、量産に
適している。
【0011】
【発明の効果】本発明の圧力センサの製造方法は上記の
ように、シリコン酸化膜とガラスを高温接合による方法
でなく、常温で気密接合することが可能である。このた
め、常温での使用において、残留応力が発生してセンサ
出力のオフセットを変化させることもないので、圧力測
定精度を向上させることができる。さらに、本方法は接
合界面における液体の毛管現象を利用しているため、基
板全面にわたり均一な接合が可能である。また、顕微鏡
下で適当な駆動機構(例えば半導体製造工程で用いられ
ているマスクアライメント装置と同様の機構)を用いて
接合を行なうことによって部材同士の位置合わせも容易
にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧力センサの一実施例を示す図であ
る。
【図2】 本発明の圧力センサの製作プロセスを示す図
である。
【図3】 本発明の圧力センサの他の実施例を示す図で
ある。
【図4】 本発明の圧力センサの他の実施例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1、1A、1B…シリコン部材 2、2A、2B…ガラス部材 3、3A…ピエゾ抵抗層 4、4A…保護膜 5、5A…コンタクトホール 6、6A…電極 7、7A、7B…ダイヤフラム 8…酸化膜 9…HF溶液 10…荷重 11…上部電極 12…下部電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコンチップとガラス台座を接合してな
    る圧力センサの製造方法において、接合面に酸化膜を形
    成したシリコンチップとガラス台座の両部材を溶解させ
    るための溶液を接合面に介在させ固着することを特徴と
    する圧力センサの製造方法。
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