JP2000019037A - 糸張力測定装置 - Google Patents
糸張力測定装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H59/00—Adjusting or controlling tension in filamentary material, e.g. for preventing snarling; Applications of tension indicators
- B65H59/40—Applications of tension indicators
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2557/00—Means for control not provided for in groups B65H2551/00 - B65H2555/00
- B65H2557/60—Details of processes or procedures
- B65H2557/61—Details of processes or procedures for calibrating
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/31—Textiles threads or artificial strands of filaments
Landscapes
- Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】糸張力測定装置の較正を簡易迅速に行う。
【解決手段】予め求めた測定具2の糸張力Tと出力Vと
の関係式Fに基づいて、測定中の測定具2の出力Vから
糸張力Tを求める糸張力測定装置であり、測定すべき糸
Yの無いときの測定具2の出力Vが関係式F2における
糸張力ゼロ時の出力B2となるように、関係式F1を関
係式F2に較正する較正手段15を備えたこと。
の関係式Fに基づいて、測定中の測定具2の出力Vから
糸張力Tを求める糸張力測定装置であり、測定すべき糸
Yの無いときの測定具2の出力Vが関係式F2における
糸張力ゼロ時の出力B2となるように、関係式F1を関
係式F2に較正する較正手段15を備えたこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮撚装置を用いた
延伸仮撚機の解撚張力や加撚張力等を測定する糸張力測
定装置に関するものである。
延伸仮撚機の解撚張力や加撚張力等を測定する糸張力測
定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より延伸仮撚機等の糸の張力を測定
する糸張力測定装置には、図7に示すように、測定中の
糸張力の大きさに応じた出力を出力する測定具2と、測
定具2について予め求めた糸張力Tと出力Vとの関係式
Fに基づいて、測定中の測定具2の出力Vから糸張力T
を求め表示部3a等に出力する演算手段3とを備えたも
のがあり、測定具2にセンサとして回転角度検知器を備
えたもの(特開平6−300648号公報)や、測定具
2にセンサ2aとして歪みゲージを備えたもの(特開平
10−38722号公報参照)が知られている。ところ
で、上記測定具2は、センサである角度検知器や歪みゲ
ージが温度変化の影響を受ける等して、糸張力Tと出力
Vとの関係に変動を生じさせることがある。もし、この
変動が生じたときには、予め求めた糸張力と出力との関
係式F1を変動した分だけ較正し、較正後の関係式F2
に基づいて正しい糸張力を求めるようにする必要があ
る。
する糸張力測定装置には、図7に示すように、測定中の
糸張力の大きさに応じた出力を出力する測定具2と、測
定具2について予め求めた糸張力Tと出力Vとの関係式
Fに基づいて、測定中の測定具2の出力Vから糸張力T
を求め表示部3a等に出力する演算手段3とを備えたも
のがあり、測定具2にセンサとして回転角度検知器を備
えたもの(特開平6−300648号公報)や、測定具
2にセンサ2aとして歪みゲージを備えたもの(特開平
10−38722号公報参照)が知られている。ところ
で、上記測定具2は、センサである角度検知器や歪みゲ
ージが温度変化の影響を受ける等して、糸張力Tと出力
Vとの関係に変動を生じさせることがある。もし、この
変動が生じたときには、予め求めた糸張力と出力との関
係式F1を変動した分だけ較正し、較正後の関係式F2
に基づいて正しい糸張力を求めるようにする必要があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、この較正は、糸
張力測定装置1の測定具2に張力の異なる糸Yを掛け、
各張力ごとに出力を読み込んで新たに関係式F2を求め
るようにしており、定期的に行っている。そのため、従
来は、較正に多くの手間と時間を必要としていた。とこ
ろで、測定具2は、その特性上、測定する糸張力Tと出
力Vとの間にV=A・T+Bとなる関係式Fが成立する
と共にその係数Aが定数となり、較正前後の両関係式F
1,F2をグラフで表したときに、グラフ勾配が同一と
なるものがある。そこで、本発明は、関係式F1,F2
の勾配が同じ(測定する糸張力Tの変化ΔTとこの変化
に伴う出力Vの変化ΔVとの割合(A=ΔV/ΔT)が
一定)となる測定具を備えたものにおける較正を簡易迅
速に行うための糸張力測定装置の提供を目的とする。
張力測定装置1の測定具2に張力の異なる糸Yを掛け、
各張力ごとに出力を読み込んで新たに関係式F2を求め
るようにしており、定期的に行っている。そのため、従
来は、較正に多くの手間と時間を必要としていた。とこ
ろで、測定具2は、その特性上、測定する糸張力Tと出
力Vとの間にV=A・T+Bとなる関係式Fが成立する
と共にその係数Aが定数となり、較正前後の両関係式F
1,F2をグラフで表したときに、グラフ勾配が同一と
なるものがある。そこで、本発明は、関係式F1,F2
の勾配が同じ(測定する糸張力Tの変化ΔTとこの変化
に伴う出力Vの変化ΔVとの割合(A=ΔV/ΔT)が
一定)となる測定具を備えたものにおける較正を簡易迅
速に行うための糸張力測定装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】較正を簡易迅速に行うた
めに請求項1記載の本発明が採用した手段は、予め求め
た測定具の糸張力と出力との関係式に基づいて、測定中
の測定具の出力から糸張力を求める糸張力測定装置にお
いて、測定すべき糸の無いときの測定具の出力が前記関
係式における糸張力ゼロ時の出力となるように、前記関
係式の較正を行う較正手段を備えたことを特徴とする糸
張力測定装置である。本発明にあつては、糸切れ等によ
り測定すべき糸の無いときの測定具の出力が関係式にお
ける糸張力ゼロ時の出力となるように関係式を較正手段
で較正する。
めに請求項1記載の本発明が採用した手段は、予め求め
た測定具の糸張力と出力との関係式に基づいて、測定中
の測定具の出力から糸張力を求める糸張力測定装置にお
いて、測定すべき糸の無いときの測定具の出力が前記関
係式における糸張力ゼロ時の出力となるように、前記関
係式の較正を行う較正手段を備えたことを特徴とする糸
張力測定装置である。本発明にあつては、糸切れ等によ
り測定すべき糸の無いときの測定具の出力が関係式にお
ける糸張力ゼロ時の出力となるように関係式を較正手段
で較正する。
【0005】糸切れ時を有効利用して較正を行うために
請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記測定中に
生じる糸切れを検知する糸切検知手段を備え、該糸切検
知手段の出力する検知信号に基づいて前記較正手段によ
る較正を行う請求項1記載の糸張力測定装置である。本
発明にあつては、糸張力測定装置を備えた延伸仮撚機等
における糸切れを糸切検知手段で検知して較正を開始さ
せることができる。
請求項2記載の本発明が採用した手段は、前記測定中に
生じる糸切れを検知する糸切検知手段を備え、該糸切検
知手段の出力する検知信号に基づいて前記較正手段によ
る較正を行う請求項1記載の糸張力測定装置である。本
発明にあつては、糸張力測定装置を備えた延伸仮撚機等
における糸切れを糸切検知手段で検知して較正を開始さ
せることができる。
【0006】正確な糸切れ判定を行って確実な較正を期
するために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前
記糸切検知手段は、前記測定具の測定中の出力が、設定
した糸無し確認値の範囲内となる状態で設定時間を経過
したときに、前記検知信号を出力する請求項2記載の糸
張力測定装置である。糸切れ確認値の範囲は、較正前の
前記関係式における糸張力ゼロ時の出力に予想される較
正量を付加して得た値とすることもある。本発明にあつ
ては、測定具の測定中の出力が糸切れ確認値の範囲内と
なる状態で設定時間を経過した安定時に、糸切検知手段
が検知信号を較正手段に出力するため、糸張力の変動が
激しい時(例えば、一時的に糸張力の無くなる糸通し時
や糸の加減速時)には較正を行わない。
するために請求項3記載の本発明が採用した手段は、前
記糸切検知手段は、前記測定具の測定中の出力が、設定
した糸無し確認値の範囲内となる状態で設定時間を経過
したときに、前記検知信号を出力する請求項2記載の糸
張力測定装置である。糸切れ確認値の範囲は、較正前の
前記関係式における糸張力ゼロ時の出力に予想される較
正量を付加して得た値とすることもある。本発明にあつ
ては、測定具の測定中の出力が糸切れ確認値の範囲内と
なる状態で設定時間を経過した安定時に、糸切検知手段
が検知信号を較正手段に出力するため、糸張力の変動が
激しい時(例えば、一時的に糸張力の無くなる糸通し時
や糸の加減速時)には較正を行わない。
【0007】なお、糸切れしていないときにも較正でき
るようにするために、糸持上装置を備えることある。こ
の糸持上装置は、測定具に備えられた検知接触子(例え
ば、検知コロ)の糸が出入する両側を通過する複数の糸
引掛部を有する進退自在な糸引掛具と、糸引掛具を駆動
させる駆動具とを備え、糸引掛部を糸張力の測定を妨げ
ない待機位置から持上位置まで移動させることにより、
検知接触子に掛けてある糸を検知接触子との接触がない
離反位置まで持ち上げるようにしてある。
るようにするために、糸持上装置を備えることある。こ
の糸持上装置は、測定具に備えられた検知接触子(例え
ば、検知コロ)の糸が出入する両側を通過する複数の糸
引掛部を有する進退自在な糸引掛具と、糸引掛具を駆動
させる駆動具とを備え、糸引掛部を糸張力の測定を妨げ
ない待機位置から持上位置まで移動させることにより、
検知接触子に掛けてある糸を検知接触子との接触がない
離反位置まで持ち上げるようにしてある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る糸張力測定装
置(以下、「本発明測定装置」という)を図1に示す実
施の形態に基づいて説明する。図1に示す本実施の形態
の本発明測定装置11は、糸Yの張力を測定するための
測定具2と、測定中の糸Yが切れたか否かを検知するた
めの糸切検知手段14と、糸切れしたときに関係式Fに
ついて較正前の関係式F1を関係式F2に較正するため
の較正手段15と、較正された関係式F2に基づいて正
確な糸張力Tを求める演算手段13とを備えている。
置(以下、「本発明測定装置」という)を図1に示す実
施の形態に基づいて説明する。図1に示す本実施の形態
の本発明測定装置11は、糸Yの張力を測定するための
測定具2と、測定中の糸Yが切れたか否かを検知するた
めの糸切検知手段14と、糸切れしたときに関係式Fに
ついて較正前の関係式F1を関係式F2に較正するため
の較正手段15と、較正された関係式F2に基づいて正
確な糸張力Tを求める演算手段13とを備えている。
【0009】上記測定具2は、三角形の頂点箇所に配置
した三個の糸案内コロ2aと、中間の検知接触子である
検知コロ2aに加わる糸張力に応じて生じる変形を検知
する角度検知器や歪み測定部材等からなるセンサ2b
と、センサ2bで測定した糸張力に応じて出力電圧等を
出力する変換器2cとを備え、測定する糸張力Tと出力
Vとの間にV=A・T+Bとなる関係式Fを成立させる
ものである。測定具2のセンサ2bには、その特性上、
関係式Fの係数Aが実質的に定数とみることができるも
のが採用される。測定具2は、測定して得た出力Vを糸
切検知手段14及び演算手段13へ出力するようにして
ある。関係式Fを最初に求めるときには、従来と同様
に、基準の重りをぶら下げた糸Yを三個の糸案内コロ2
aに掛けた荷重状態と糸Yを掛けない無荷重状態とにお
ける各出力Vを読み込み、関係式Fを求める。基準の重
りは、測定具2が測定する糸張力Yの範囲(例えば仮撚
装置を用いた延伸仮撚機では10〜50gr程度)を考
慮して定められる。
した三個の糸案内コロ2aと、中間の検知接触子である
検知コロ2aに加わる糸張力に応じて生じる変形を検知
する角度検知器や歪み測定部材等からなるセンサ2b
と、センサ2bで測定した糸張力に応じて出力電圧等を
出力する変換器2cとを備え、測定する糸張力Tと出力
Vとの間にV=A・T+Bとなる関係式Fを成立させる
ものである。測定具2のセンサ2bには、その特性上、
関係式Fの係数Aが実質的に定数とみることができるも
のが採用される。測定具2は、測定して得た出力Vを糸
切検知手段14及び演算手段13へ出力するようにして
ある。関係式Fを最初に求めるときには、従来と同様
に、基準の重りをぶら下げた糸Yを三個の糸案内コロ2
aに掛けた荷重状態と糸Yを掛けない無荷重状態とにお
ける各出力Vを読み込み、関係式Fを求める。基準の重
りは、測定具2が測定する糸張力Yの範囲(例えば仮撚
装置を用いた延伸仮撚機では10〜50gr程度)を考
慮して定められる。
【0010】前記測定具2の一例としては、図4乃至図
6に示すものがある。この測定具2は、糸案内コロ2a
等からなる検知接触子20と、この検知接触子20を支
持する検知接触子支持体21と、検知接触子支持体21
を略直角に取り付けた弾性板22と、この弾性板22の
弾性歪みを測定するセンサである歪みゲージ等からなる
歪み測定部材23とを備えている。この測定具2は、検
知接触子20に作用する糸張力が突設状態の検知接触子
支持体21を経て、弾性板22の変形(弾性歪み)に変
換され、この弾性歪みを歪み測定部材23で測定し、そ
の測定結果を前記変換器2c(図1参照)へ出力する。
この測定具2は、検知接触子支持体21を360°どの
方向にも傾かすことができ、その傾かした方向に応じて
弾性板22が歪み、糸張力が測定できる。
6に示すものがある。この測定具2は、糸案内コロ2a
等からなる検知接触子20と、この検知接触子20を支
持する検知接触子支持体21と、検知接触子支持体21
を略直角に取り付けた弾性板22と、この弾性板22の
弾性歪みを測定するセンサである歪みゲージ等からなる
歪み測定部材23とを備えている。この測定具2は、検
知接触子20に作用する糸張力が突設状態の検知接触子
支持体21を経て、弾性板22の変形(弾性歪み)に変
換され、この弾性歪みを歪み測定部材23で測定し、そ
の測定結果を前記変換器2c(図1参照)へ出力する。
この測定具2は、検知接触子支持体21を360°どの
方向にも傾かすことができ、その傾かした方向に応じて
弾性板22が歪み、糸張力が測定できる。
【0011】この測定具2は、検知接触子20(2a)
及び糸案内コロ2a,2aに案内される糸Yが弾性板2
2に対して略平行となるよう、検知接触子20が検知接
触子支持体21に支持されている。これにより、弾性板
22を糸Yに対して平行配置すると、糸Yと直角方向の
スペースを最小限にして、省スペース化を図ることがで
きる。更に、この測定具2は、検知接触子支持体21の
移動可能な範囲を制限する円筒等からなるストッパ24
が設けられている。これにより、検知接触子支持体21
に過度の力が作用すると、ストツパ24が検知接触子支
持体21を支え、歪み測定部材23が破壊するのを防止
できる。
及び糸案内コロ2a,2aに案内される糸Yが弾性板2
2に対して略平行となるよう、検知接触子20が検知接
触子支持体21に支持されている。これにより、弾性板
22を糸Yに対して平行配置すると、糸Yと直角方向の
スペースを最小限にして、省スペース化を図ることがで
きる。更に、この測定具2は、検知接触子支持体21の
移動可能な範囲を制限する円筒等からなるストッパ24
が設けられている。これにより、検知接触子支持体21
に過度の力が作用すると、ストツパ24が検知接触子支
持体21を支え、歪み測定部材23が破壊するのを防止
できる。
【0012】前記糸切検知手段14は、測定対象となる
糸Yが切れているか否かを検知するためのものであり、
判定回路を備えている。判定回路は、測定具2の中間の
検知コロ2aに対して糸掛けの無い無荷重状態が設定時
間だけ持続されているか否かを判定するものであり、図
2のフローシートに示す処理を行うようになっている。
すなわち、判定回路は、測定中の出力Vが糸切れ確認値
の範囲内(V<C1)か否かを判断し、範囲内の状態が
タイマー設定時間だけ持続されたときに、更に測定中の
出力Vが糸無し確認値の範囲内(V<D1)か否かを判
断し、範囲内のときに較正手段15へ較正開始の指令を
出力する。糸無し確認値の範囲内か否かを判断する出力
値Vとしては、タイマー設定時間内で測定された複数の
出力値Vを平均した平均値を使用することが好ましい。
糸Yが切れているか否かを検知するためのものであり、
判定回路を備えている。判定回路は、測定具2の中間の
検知コロ2aに対して糸掛けの無い無荷重状態が設定時
間だけ持続されているか否かを判定するものであり、図
2のフローシートに示す処理を行うようになっている。
すなわち、判定回路は、測定中の出力Vが糸切れ確認値
の範囲内(V<C1)か否かを判断し、範囲内の状態が
タイマー設定時間だけ持続されたときに、更に測定中の
出力Vが糸無し確認値の範囲内(V<D1)か否かを判
断し、範囲内のときに較正手段15へ較正開始の指令を
出力する。糸無し確認値の範囲内か否かを判断する出力
値Vとしては、タイマー設定時間内で測定された複数の
出力値Vを平均した平均値を使用することが好ましい。
【0013】上記糸切れ確認値C1は、較正前の前記関
係式F1における糸張力ゼロ時の出力B1に予想される
較正量Δb1を付加して得た値(C1=B1+Δb1)
とする。また、糸無し確認値D1は、較正前の前記関係
式F1における糸張力ゼロ時の出力B1に予想される較
正量Δb2を付加して得た値(D1=B1+Δb2)と
する。このC1とD1とを同じ値としてもよい。測定中
の出力Vが糸無し確認値の範囲内(V<D1)か否かを
判断するのは、切れた糸が除去されずに中間の検知コロ
2aに引っ掛かって、検知コロ2aに糸自重が加わって
いるか否かを判定し、加わっているときには較正をしな
いようするためである。判定回路のスタートは、本発明
測定装置11を備えた延伸仮撚機等の機械が糸切れ停止
したときに、自動的に又は手動操作により行うようにし
てある。
係式F1における糸張力ゼロ時の出力B1に予想される
較正量Δb1を付加して得た値(C1=B1+Δb1)
とする。また、糸無し確認値D1は、較正前の前記関係
式F1における糸張力ゼロ時の出力B1に予想される較
正量Δb2を付加して得た値(D1=B1+Δb2)と
する。このC1とD1とを同じ値としてもよい。測定中
の出力Vが糸無し確認値の範囲内(V<D1)か否かを
判断するのは、切れた糸が除去されずに中間の検知コロ
2aに引っ掛かって、検知コロ2aに糸自重が加わって
いるか否かを判定し、加わっているときには較正をしな
いようするためである。判定回路のスタートは、本発明
測定装置11を備えた延伸仮撚機等の機械が糸切れ停止
したときに、自動的に又は手動操作により行うようにし
てある。
【0014】前記較正手段15は、測定中の測定すべき
糸のないときの出力Vが較正後の関係式F2における糸
張力ゼロ時の出力(即ち、関係式F2のB2)となるよ
うに、較正前の関係式F1(V=A・T+B1)を関係
式F2(V=A・T+B2)に較正するようにしてあ
る。この較正をグラフ上の関係式で見れば、縦軸に沿っ
て関係式F1を関係式F2まで平行移動したことにな
る。較正手段15は、較正後の関係式F2を演算手段1
3に出力する。なお、較正に使用する出力値Vとして
は、糸無し確認値の範囲内か否かを判断した出力値Vを
使用してもよいし、糸無し確認値の範囲内か否かを判断
した後の出力値Vを使用してもよい。糸無し確認値の範
囲内か否かを判断した出力値Vを使用する場合には、糸
無し確認値の範囲内か否かを判断した時と同様に、タイ
マー設定時間内で測定された複数の出力値Vを平均した
平均値を使用するが好ましい。
糸のないときの出力Vが較正後の関係式F2における糸
張力ゼロ時の出力(即ち、関係式F2のB2)となるよ
うに、較正前の関係式F1(V=A・T+B1)を関係
式F2(V=A・T+B2)に較正するようにしてあ
る。この較正をグラフ上の関係式で見れば、縦軸に沿っ
て関係式F1を関係式F2まで平行移動したことにな
る。較正手段15は、較正後の関係式F2を演算手段1
3に出力する。なお、較正に使用する出力値Vとして
は、糸無し確認値の範囲内か否かを判断した出力値Vを
使用してもよいし、糸無し確認値の範囲内か否かを判断
した後の出力値Vを使用してもよい。糸無し確認値の範
囲内か否かを判断した出力値Vを使用する場合には、糸
無し確認値の範囲内か否かを判断した時と同様に、タイ
マー設定時間内で測定された複数の出力値Vを平均した
平均値を使用するが好ましい。
【0015】前記演算手段13は、較正後の関係式F2
に基づいて、測定中の測定具2の出力Vから糸張力Tを
求めると共に、表示具13aに求めた糸張力Tを表示す
るように構成してある。
に基づいて、測定中の測定具2の出力Vから糸張力Tを
求めると共に、表示具13aに求めた糸張力Tを表示す
るように構成してある。
【0016】上述の如く構成した本発明測定装置11
は、本発明測定装置11を備えた延伸仮撚機等の機械が
糸切れ停止したときに、糸切検知手段14が起動すると
共に検知コロ2aに接触する糸の無いことを糸切検知手
段14で確認したとき、較正手段15が起動して較正前
の関係式F1を関係式F2へ較正する。これにより、本
発明測定装置11は、演算手段13に記憶させた較正後
の関係式F2に基づいて糸張力測定ができるようにな
る。
は、本発明測定装置11を備えた延伸仮撚機等の機械が
糸切れ停止したときに、糸切検知手段14が起動すると
共に検知コロ2aに接触する糸の無いことを糸切検知手
段14で確認したとき、較正手段15が起動して較正前
の関係式F1を関係式F2へ較正する。これにより、本
発明測定装置11は、演算手段13に記憶させた較正後
の関係式F2に基づいて糸張力測定ができるようにな
る。
【0017】図1の実施形態に示す本発明測定装置11
は、延伸仮撚機等の機械が糸切れ停止したときに、較正
を自動的に行うようにしてある。しかし、本発明測定装
置11は、これに限定されるものではなく、図3に示す
糸持上装置17を備え、中間の検知コロ2aに掛けてあ
る糸Yを検知コロ2aとの接触がない離反位置Gまで後
退させて較正できるようにすることもある。糸持上装置
17は、検知コロ2aの両側を通過するフック状の糸引
掛部18a,18aを有する進退自在な糸引掛具18
と、糸引掛具18を駆動させるエアシリンダ等からなる
駆動具19とを備え、糸引掛部18a,18aを待機位
置Lから持上位置Hまで移動させることにより、検知コ
ロ2aに掛けてある糸Yを検知コロ2aとの接触がない
離反位置Gまで持ち上げるようにしてある。
は、延伸仮撚機等の機械が糸切れ停止したときに、較正
を自動的に行うようにしてある。しかし、本発明測定装
置11は、これに限定されるものではなく、図3に示す
糸持上装置17を備え、中間の検知コロ2aに掛けてあ
る糸Yを検知コロ2aとの接触がない離反位置Gまで後
退させて較正できるようにすることもある。糸持上装置
17は、検知コロ2aの両側を通過するフック状の糸引
掛部18a,18aを有する進退自在な糸引掛具18
と、糸引掛具18を駆動させるエアシリンダ等からなる
駆動具19とを備え、糸引掛部18a,18aを待機位
置Lから持上位置Hまで移動させることにより、検知コ
ロ2aに掛けてある糸Yを検知コロ2aとの接触がない
離反位置Gまで持ち上げるようにしてある。
【0018】上記糸持上装置17を備えた本発明測定装
置11は、糸切れしていないときにも較正できる。糸持
上装置17を備えた本発明測定装置11は、前記糸切検
知手段14を省略し、糸Yを糸引掛部18a,18aで
離反位置Gまで持ち上げた後に、前記較正手段15の較
正を開始させるように構成することができる。また、糸
持上装置17を備えた本発明測定装置11は、前記糸切
検知手段14を省略することなく、糸Yを糸引掛部18
a,18aで離反位置Gまで持ち上げた後に、糸切検知
手段14の判断をスタートさせることにより、検知コロ
2aに接触する糸の無いことを確認させるようにしても
よい。
置11は、糸切れしていないときにも較正できる。糸持
上装置17を備えた本発明測定装置11は、前記糸切検
知手段14を省略し、糸Yを糸引掛部18a,18aで
離反位置Gまで持ち上げた後に、前記較正手段15の較
正を開始させるように構成することができる。また、糸
持上装置17を備えた本発明測定装置11は、前記糸切
検知手段14を省略することなく、糸Yを糸引掛部18
a,18aで離反位置Gまで持ち上げた後に、糸切検知
手段14の判断をスタートさせることにより、検知コロ
2aに接触する糸の無いことを確認させるようにしても
よい。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の本発明測定装置は、簡単
に得ることができる糸無し状態を利用して較正手段で関
係式を較正するので、従来の較正で行われている糸張力
測定装置に対する張力の異なる糸の掛け替え作業を不要
とし、較正を簡易迅速に行うことができる。請求項2記
載の本発明測定装置は、糸切れを糸切検知手段で検知し
て較正を開始させるため、糸切れ時を有効利用して較正
を行うことができる。請求項3記載の本発明測定装置
は、切れた糸が除去されずに測定具に接して糸自重が測
定具に加わつている状態のときには較正を行わないた
め、正確な糸無し判定を行って較正を確実にすることが
できる。
に得ることができる糸無し状態を利用して較正手段で関
係式を較正するので、従来の較正で行われている糸張力
測定装置に対する張力の異なる糸の掛け替え作業を不要
とし、較正を簡易迅速に行うことができる。請求項2記
載の本発明測定装置は、糸切れを糸切検知手段で検知し
て較正を開始させるため、糸切れ時を有効利用して較正
を行うことができる。請求項3記載の本発明測定装置
は、切れた糸が除去されずに測定具に接して糸自重が測
定具に加わつている状態のときには較正を行わないた
め、正確な糸無し判定を行って較正を確実にすることが
できる。
【図1】本発明測定装置の実施の形態を示すブロック図
である。
である。
【図2】本発明測定装置に備えられる糸切検知手段の処
理内容を示すフローシートである。
理内容を示すフローシートである。
【図3】本発明測定装置に備えられる糸持上装置を示す
正面図である。
正面図である。
【図4】測定具の構成の一例を示す断面図である。
【図5】測定具の構成の一例を示す正面図である。
【図6】測定具の構成の変形例を示す模式斜視図であ
る。
る。
【図7】従来の糸張力測定装置を示すブロック図であ
る。
る。
2…測定具、2a…検知コロ、T…糸張力、V…出力、
F…関係式、13…演算手段、14…糸切検知装置、1
5…較正手段、17…糸持上装置
F…関係式、13…演算手段、14…糸切検知装置、1
5…較正手段、17…糸持上装置
Claims (3)
- 【請求項1】予め求めた測定具の糸張力と出力との関係
式に基づいて、測定中の測定具の出力から糸張力を求め
る糸張力測定装置において、測定すべき糸の無いときの
測定具の出力が前記関係式における糸張力ゼロ時の出力
となるように、前記関係式の較正を行う較正手段を備え
たことを特徴とする糸張力測定装置。 - 【請求項2】前記測定中に生じる糸切れを検知する糸切
検知手段を備え、該糸切検知手段の出力する検知信号に
基づいて前記較正手段による較正を行う請求項1記載の
糸張力測定装置。 - 【請求項3】前記糸切検知手段は、前記測定具の測定中
の出力が、設定した糸無し確認値の範囲内となる状態で
設定時間を経過したときに、前記検知信号を出力する請
求項2記載の糸張力測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184091A JP2000019037A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 糸張力測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184091A JP2000019037A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 糸張力測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000019037A true JP2000019037A (ja) | 2000-01-21 |
Family
ID=16147248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184091A Pending JP2000019037A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 糸張力測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000019037A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013050450A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg | 糸張力センサ |
CN111664992A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-09-15 | 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 | 一种可溯源纤维动态张力校准装置 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184091A patent/JP2000019037A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013050450A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Oerlikon Textile Gmbh & Co Kg | 糸張力センサ |
CN111664992A (zh) * | 2020-07-14 | 2020-09-15 | 中国航空工业集团公司北京长城计量测试技术研究所 | 一种可溯源纤维动态张力校准装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |