JP2000018837A - 焼結原料の装入方法および装置 - Google Patents
焼結原料の装入方法および装置Info
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- JP2000018837A JP2000018837A JP10184639A JP18463998A JP2000018837A JP 2000018837 A JP2000018837 A JP 2000018837A JP 10184639 A JP10184639 A JP 10184639A JP 18463998 A JP18463998 A JP 18463998A JP 2000018837 A JP2000018837 A JP 2000018837A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 移動パレット上に形成される焼結原料層の層
厚を変えることなく、嵩密度をほぼ一定に保持する。 【解決手段】 給鉱ホッパ1の下端開口部からドラムフ
ィーダ3を用いて切り出した焼結原料2に、磁石を内蔵
するドラムシュート6により磁力を作用させて焼結原料
2中の着磁性原料2Aを着磁させ、ドラムシュート6を介
して移動パレット5上に装入し、形成される焼結原料層
7の上層部に着磁性原料偏析層7Aを偏析させるに際し、
焼結原料2の配合変更による粒度変化に応じてドラムシ
ュート6の高さ方向の位置を調整することにより、移動
パレット5上に形成される焼結原料層7をその層厚を変
更することなく嵩密度ほぼ一定に保持する。
厚を変えることなく、嵩密度をほぼ一定に保持する。 【解決手段】 給鉱ホッパ1の下端開口部からドラムフ
ィーダ3を用いて切り出した焼結原料2に、磁石を内蔵
するドラムシュート6により磁力を作用させて焼結原料
2中の着磁性原料2Aを着磁させ、ドラムシュート6を介
して移動パレット5上に装入し、形成される焼結原料層
7の上層部に着磁性原料偏析層7Aを偏析させるに際し、
焼結原料2の配合変更による粒度変化に応じてドラムシ
ュート6の高さ方向の位置を調整することにより、移動
パレット5上に形成される焼結原料層7をその層厚を変
更することなく嵩密度ほぼ一定に保持する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉装入原料の一
つである焼結鉱を製造するドワイトロイド式焼結機への
磁石を内蔵したドラムシュートを介した焼結原料の装入
方法および装置に関し、詳しくは、移動パレット上に形
成される焼結原料層の嵩密度を調整すると共に、上層部
に易溶融性の焼結原料をより多く偏析させることができ
る焼結原料の装入方法および装置に係わるものである。
つである焼結鉱を製造するドワイトロイド式焼結機への
磁石を内蔵したドラムシュートを介した焼結原料の装入
方法および装置に関し、詳しくは、移動パレット上に形
成される焼結原料層の嵩密度を調整すると共に、上層部
に易溶融性の焼結原料をより多く偏析させることができ
る焼結原料の装入方法および装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】ドワイトロイド式焼結機(以下、DL式
焼結機と記す)で焼結鉱を製造するには、粉状鉄鉱石や
砂鉄やミルスケール等の鉄源に副原料として石灰石、蛇
紋岩、返鉱等を加え、燃料源としてコークス粉、ガス灰
等を添加混合した配合焼結原料(以下、焼結原料とい
う)を水分7%程度に調整、造粒した後、給鉱ホッパ内
に貯蔵する。そして、DL式焼結機が備えた給鉱ホッパ
内の焼結原料を下端開口部に設けたドラムフィーダを用
いて切り出し、DL式焼結機の移動パレット上に装入
し、所定厚みの焼結原料層とする。その後、点火炉で焼
結原料層の表層部に着火し、焼結原料層の上方の空気を
排風機で移動パレットに設けたグレートバーを介して下
方に吸引しつつ移動パレットをDL式焼結機の後端部側
に進行させ、焼結が行われる。
焼結機と記す)で焼結鉱を製造するには、粉状鉄鉱石や
砂鉄やミルスケール等の鉄源に副原料として石灰石、蛇
紋岩、返鉱等を加え、燃料源としてコークス粉、ガス灰
等を添加混合した配合焼結原料(以下、焼結原料とい
う)を水分7%程度に調整、造粒した後、給鉱ホッパ内
に貯蔵する。そして、DL式焼結機が備えた給鉱ホッパ
内の焼結原料を下端開口部に設けたドラムフィーダを用
いて切り出し、DL式焼結機の移動パレット上に装入
し、所定厚みの焼結原料層とする。その後、点火炉で焼
結原料層の表層部に着火し、焼結原料層の上方の空気を
排風機で移動パレットに設けたグレートバーを介して下
方に吸引しつつ移動パレットをDL式焼結機の後端部側
に進行させ、焼結が行われる。
【0003】その際、焼結原料層の高さ方向に堆積した
原料の粒度分布および組成分布が焼結操業の成績に重要
な影響を与える。すなわち、移動パレットの上方から下
方に吸引された空気は、点火初期には予熱されずに常温
で該焼結原料層の上層部に形成される焼結溶融帯(焼結
に必要な温度、例えば1200℃以上の領域)に供給される
のに対し、焼結の中・後期には上層部の焼結完了領域を
通過して予熱された状態で中・下層に形成される焼結溶
融帯に供給されることになる。そのため、上層部は中・
下層部に比べ層内温度が低く、かつ高温に保持される時
間が短いので、上層部で生成した焼結鉱は溶融結合度が
弱く、かつ焼結歩留りが低下するという問題点があっ
た。
原料の粒度分布および組成分布が焼結操業の成績に重要
な影響を与える。すなわち、移動パレットの上方から下
方に吸引された空気は、点火初期には予熱されずに常温
で該焼結原料層の上層部に形成される焼結溶融帯(焼結
に必要な温度、例えば1200℃以上の領域)に供給される
のに対し、焼結の中・後期には上層部の焼結完了領域を
通過して予熱された状態で中・下層に形成される焼結溶
融帯に供給されることになる。そのため、上層部は中・
下層部に比べ層内温度が低く、かつ高温に保持される時
間が短いので、上層部で生成した焼結鉱は溶融結合度が
弱く、かつ焼結歩留りが低下するという問題点があっ
た。
【0004】そこで近年、焼結原料の装入方法として、
移動パレット上の焼結原料層の高さ方向に堆積した原料
の粒度分布や該堆積原料中のカーボン含有率を意識的に
変化させる所謂偏析装入が積極的に採用され、前記問題
点の解消に役立ってきた。偏析装入方法には種々の形式
のものが開示されているが、その一つとして焼結原料を
移動パレット上へ積層するにあたり、装入シュート上の
焼結原料に電磁力を作用させ、これにより焼結原料中の
強磁性体を含む原料(以下、着磁性原料という)である
返鉱や製鉄ダスト、ミルスケール等を移動パレット上の
焼結原料層の上層部に偏析させる従来技術がある。
移動パレット上の焼結原料層の高さ方向に堆積した原料
の粒度分布や該堆積原料中のカーボン含有率を意識的に
変化させる所謂偏析装入が積極的に採用され、前記問題
点の解消に役立ってきた。偏析装入方法には種々の形式
のものが開示されているが、その一つとして焼結原料を
移動パレット上へ積層するにあたり、装入シュート上の
焼結原料に電磁力を作用させ、これにより焼結原料中の
強磁性体を含む原料(以下、着磁性原料という)である
返鉱や製鉄ダスト、ミルスケール等を移動パレット上の
焼結原料層の上層部に偏析させる従来技術がある。
【0005】例えば、特開平8-53719号公報では、給鉱
ホッパの下端開口部からドラムフィーダを用いて切り出
された焼結原料を、傾斜シュートおよび該傾斜シュート
に対抗して設けられたドラムフィーダを介して移動パレ
ット上に焼結原料を装入して焼結原料層を形成するに際
し、前記傾斜シュートまたはドラムフィーダに磁場発生
装置を配設し、前記給鉱ホッパより移動パレットまでの
装入経路を移動中の焼結原料に磁力を作用させ、焼結原
料層の上層部に着磁性原料を多く偏析させる焼結原料の
装入方法が示されている。
ホッパの下端開口部からドラムフィーダを用いて切り出
された焼結原料を、傾斜シュートおよび該傾斜シュート
に対抗して設けられたドラムフィーダを介して移動パレ
ット上に焼結原料を装入して焼結原料層を形成するに際
し、前記傾斜シュートまたはドラムフィーダに磁場発生
装置を配設し、前記給鉱ホッパより移動パレットまでの
装入経路を移動中の焼結原料に磁力を作用させ、焼結原
料層の上層部に着磁性原料を多く偏析させる焼結原料の
装入方法が示されている。
【0006】また、特開平9-302422 号公報には、DL
式焼結機が備えた給鉱ホッパの下端開口部からドラムフ
ィーダを用いて切り出された焼結原料に、傾斜シュート
の下方に配設した磁石を内蔵するドラムシュートにより
磁力を作用させるか、または、図12に示すように、給鉱
ホッパ1の下端開口部からドラムフィーダ3を用いて切
り出された焼結原料2に、該ドラムフィーダ3の下方に
配設した磁石を内蔵するドラムシュート4により磁力を
作用させ、移動パレット5上に形成される焼結原料層7
の上層部に返鉱や製鉄ダスト、ミルスケール等の着磁性
原料を多く偏析させる磁力を用いた焼結原料の装入方法
が開示されている。
式焼結機が備えた給鉱ホッパの下端開口部からドラムフ
ィーダを用いて切り出された焼結原料に、傾斜シュート
の下方に配設した磁石を内蔵するドラムシュートにより
磁力を作用させるか、または、図12に示すように、給鉱
ホッパ1の下端開口部からドラムフィーダ3を用いて切
り出された焼結原料2に、該ドラムフィーダ3の下方に
配設した磁石を内蔵するドラムシュート4により磁力を
作用させ、移動パレット5上に形成される焼結原料層7
の上層部に返鉱や製鉄ダスト、ミルスケール等の着磁性
原料を多く偏析させる磁力を用いた焼結原料の装入方法
が開示されている。
【0007】この場合、焼結原料2をドラムシュート4
を介して移動パレット5上に装入すれば、焼結原料2中
に配合されている返鉱および製鉄ダスト、ミルスケール
等の着磁性原料2Aが、永久磁石35に引き付けられドラム
シュート4の表面に吸着状態となり、その他の赤鉄鉱、
石灰石等の強磁性体を含まない原料(以下、非着磁性原
料という)2Bはドラムシュート4に衝突したのち吸着さ
れることなく移動パレット5の上流側に向け投下され
る。
を介して移動パレット5上に装入すれば、焼結原料2中
に配合されている返鉱および製鉄ダスト、ミルスケール
等の着磁性原料2Aが、永久磁石35に引き付けられドラム
シュート4の表面に吸着状態となり、その他の赤鉄鉱、
石灰石等の強磁性体を含まない原料(以下、非着磁性原
料という)2Bはドラムシュート4に衝突したのち吸着さ
れることなく移動パレット5の上流側に向け投下され
る。
【0008】このため、ドラムシュート4を介して非着
磁性原料2Bが、矢印方向に移動するパレット5上の上流
側位置に装入され、非着磁性原料を主とする層7Bを形成
する。続いてドラムシュート4に吸着された着磁性原料
2Aが永久磁石35を設けた磁性発生域が途切れてスクレー
パ8に達するまでに移動パレット5上の下流側位置で非
着磁性原料を主とする層7B上に落下して着磁性原料偏析
層7Aを形成する。
磁性原料2Bが、矢印方向に移動するパレット5上の上流
側位置に装入され、非着磁性原料を主とする層7Bを形成
する。続いてドラムシュート4に吸着された着磁性原料
2Aが永久磁石35を設けた磁性発生域が途切れてスクレー
パ8に達するまでに移動パレット5上の下流側位置で非
着磁性原料を主とする層7B上に落下して着磁性原料偏析
層7Aを形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】DL式焼結機の操業で
は、前記図12に示す焼結原料2として種々の鉄鉱石やミ
ルスケール、製鉄ダスト等の含鉄原料および粉コークス
等の燃料源を使用しているが、こうした原料の銘柄変更
や配合比率の変更により、焼結原料2の粒度が変化す
る。焼結原料2の配合変更による粒度変化に応じて焼結
原料層7の嵩密度は変化する。これにより生じる通気性
変動に対して、従来は焼結原料層の層厚を変えるか、あ
るいは、移動パレット5のスピードを変更する等の対策
をとって焼結鉱の生産性を維持する必要があった。これ
らの調整は互いに独立ではなく、複合した極めて煩雑な
操作が必要となり、コントロールが困難になるという問
題点があった。
は、前記図12に示す焼結原料2として種々の鉄鉱石やミ
ルスケール、製鉄ダスト等の含鉄原料および粉コークス
等の燃料源を使用しているが、こうした原料の銘柄変更
や配合比率の変更により、焼結原料2の粒度が変化す
る。焼結原料2の配合変更による粒度変化に応じて焼結
原料層7の嵩密度は変化する。これにより生じる通気性
変動に対して、従来は焼結原料層の層厚を変えるか、あ
るいは、移動パレット5のスピードを変更する等の対策
をとって焼結鉱の生産性を維持する必要があった。これ
らの調整は互いに独立ではなく、複合した極めて煩雑な
操作が必要となり、コントロールが困難になるという問
題点があった。
【0010】本発明は、前記の問題点を解消し、焼結原
料の配合変更による粒度変化に起因する移動パレット上
に形成される焼結原料層の通気性変化に対し、磁石を内
蔵したドラムシュートを使用して効果的な対応ができる
焼結原料の装入方法および装置を提供することを目的と
するものである。
料の配合変更による粒度変化に起因する移動パレット上
に形成される焼結原料層の通気性変化に対し、磁石を内
蔵したドラムシュートを使用して効果的な対応ができる
焼結原料の装入方法および装置を提供することを目的と
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、給鉱ホッパからフィーダに
より切り出した焼結原料を、磁石を内蔵したドラムシュ
ートを介して移動パレット上に装入する焼結原料の装入
方法において、前記焼結原料の粒度変化に応じて前記ド
ラムシュートの高さ方向の位置を調整することを特徴と
する焼結原料の装入方法である。
の請求項1記載の本発明は、給鉱ホッパからフィーダに
より切り出した焼結原料を、磁石を内蔵したドラムシュ
ートを介して移動パレット上に装入する焼結原料の装入
方法において、前記焼結原料の粒度変化に応じて前記ド
ラムシュートの高さ方向の位置を調整することを特徴と
する焼結原料の装入方法である。
【0012】請求項2記載の本発明は、給鉱ホッパと、
該給鉱ホッパから焼結原料を切り出すフィーダと、該焼
結原料を移動パレット上に装入する磁石を内蔵するドラ
ムシュートを有する焼結原料の装入装置において、前記
磁石を内蔵したドラムシュートの高さ方向の位置調整機
能を備えたことを特徴とする焼結原料の装入装置であ
り、このとき、前記磁石を内蔵するドラムシュートをパ
レット進行方向の位置を前後に調整可能に設置すること
が好ましい。
該給鉱ホッパから焼結原料を切り出すフィーダと、該焼
結原料を移動パレット上に装入する磁石を内蔵するドラ
ムシュートを有する焼結原料の装入装置において、前記
磁石を内蔵したドラムシュートの高さ方向の位置調整機
能を備えたことを特徴とする焼結原料の装入装置であ
り、このとき、前記磁石を内蔵するドラムシュートをパ
レット進行方向の位置を前後に調整可能に設置すること
が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明では、図1に示す焼結原料
装入装置を使用し、その装置構成は図12に示すものと基
本的には同じである。磁石を内蔵するドラムシュート6
は、同心に設けた内輪34と外輪36とからなり、内輪34は
回転しない固定式で材質は特定しないが、その外周面に
は複数の永久磁石35が外輪36の内面に沿うように上端か
ら下端に至る原料落下側のほぼ半分の領域に配列されて
いる。
に基づいて説明する。本発明では、図1に示す焼結原料
装入装置を使用し、その装置構成は図12に示すものと基
本的には同じである。磁石を内蔵するドラムシュート6
は、同心に設けた内輪34と外輪36とからなり、内輪34は
回転しない固定式で材質は特定しないが、その外周面に
は複数の永久磁石35が外輪36の内面に沿うように上端か
ら下端に至る原料落下側のほぼ半分の領域に配列されて
いる。
【0014】外輪36は、耐摩耗性に優れたセラミック、
ステンレススチール、銅合金等から寿命やコストを考慮
して選定される、透磁率がほぼ1に等しい非磁性体であ
る。外輪36が、図示しない駆動装置により矢印方向に回
転駆動されるとき、永久磁石35に対応する部分が磁場発
生域となり、他の部分が非磁場発生域となる。内輪34に
取り付ける永久磁石35による磁場発生域の長さは、焼結
原料条件に基づいてドラムシュート6の上端部から下端
部までの原料落下側であり、非磁場発生域には、着磁性
原料を掻き落とすスクレーパ8が取り付けてある。
ステンレススチール、銅合金等から寿命やコストを考慮
して選定される、透磁率がほぼ1に等しい非磁性体であ
る。外輪36が、図示しない駆動装置により矢印方向に回
転駆動されるとき、永久磁石35に対応する部分が磁場発
生域となり、他の部分が非磁場発生域となる。内輪34に
取り付ける永久磁石35による磁場発生域の長さは、焼結
原料条件に基づいてドラムシュート6の上端部から下端
部までの原料落下側であり、非磁場発生域には、着磁性
原料を掻き落とすスクレーパ8が取り付けてある。
【0015】磁石を内蔵するドラムシュート6(外径:
400mm )の表面での最大磁束密度を例えば2000ガウスに
設定した永久磁石を選択して使用に供した。DL式焼結
機が備えた給鉱ホッパ1の下端開口部から焼結原料2を
矢印方向に回転するドラムフィーダ3を用いて切り出
し、磁石を内蔵するドラムシュート6の回転数を8rpm
一定として2000ガウスの磁力を作用させつつ移動パレッ
ト5上に落として、例えば層厚600mm の焼結原料層7を
形成する。表1に実験に用いた焼結原料2の配合条件を
示す。
400mm )の表面での最大磁束密度を例えば2000ガウスに
設定した永久磁石を選択して使用に供した。DL式焼結
機が備えた給鉱ホッパ1の下端開口部から焼結原料2を
矢印方向に回転するドラムフィーダ3を用いて切り出
し、磁石を内蔵するドラムシュート6の回転数を8rpm
一定として2000ガウスの磁力を作用させつつ移動パレッ
ト5上に落として、例えば層厚600mm の焼結原料層7を
形成する。表1に実験に用いた焼結原料2の配合条件を
示す。
【0016】
【表1】
【0017】このとき、焼結原料層7の嵩密度を、ドラ
ムシュート6の位置(移動パレットのグレートバー上面
からドラムシュートの軸中心までの高さ1050mm)を基準
点(0)とし、この基準点(0)を中心に上下方向(図
1のa方向)にそれぞれ±50mm刻みに合計±100mm 動か
し、移動パレット上に形成される焼結原料層7の嵩密度
を調査した。なお、ドラムフィーダ3から落下する焼結
原料2がドラムシュート6へ当たる場所が一定になるよ
うにドラムシュート6の位置をパレット進行方向(図1
のb方向)に調節した。
ムシュート6の位置(移動パレットのグレートバー上面
からドラムシュートの軸中心までの高さ1050mm)を基準
点(0)とし、この基準点(0)を中心に上下方向(図
1のa方向)にそれぞれ±50mm刻みに合計±100mm 動か
し、移動パレット上に形成される焼結原料層7の嵩密度
を調査した。なお、ドラムフィーダ3から落下する焼結
原料2がドラムシュート6へ当たる場所が一定になるよ
うにドラムシュート6の位置をパレット進行方向(図1
のb方向)に調節した。
【0018】図10にドラムシュートと焼結原料層の嵩密
度との関係を示す。図10に示すように、ドラムシュート
6の高さ方向の位置を基準点(0)を中心に上下方向に
調整することにより、移動パレット5に形成される焼結
原料層7の嵩密度を変更することができる。すなわち、
ドラムシュート6の高さを大きくするほどドラムシュー
ト6から移動パレット5上への落下距離が増加し、焼結
原料層7の嵩密度が大きくなる。したがって、例えば、
図1においてドラムシュート6を基準点(0)に一致さ
せることにより、焼結原料層7の嵩密度を1.70t/m3とし
て操業を行う。この操業中に、焼結原料全体の粒度が変
化して嵩密度が1.65t/m3に低下した場合には、ドラムシ
ュート4の高さ方向の位置を50mm高くなるように調整す
れば、嵩密度を0.05t/m3上昇させることができ、焼結原
料層7の嵩密度を約1.70t/m3に回復できる。これによ
り、移動パレット5上に形成される焼結原料層7の層厚
600mmを変えることなく、嵩密度を約1.70t/m3として所
望のほぼ一定値に保つことが可能になる。
度との関係を示す。図10に示すように、ドラムシュート
6の高さ方向の位置を基準点(0)を中心に上下方向に
調整することにより、移動パレット5に形成される焼結
原料層7の嵩密度を変更することができる。すなわち、
ドラムシュート6の高さを大きくするほどドラムシュー
ト6から移動パレット5上への落下距離が増加し、焼結
原料層7の嵩密度が大きくなる。したがって、例えば、
図1においてドラムシュート6を基準点(0)に一致さ
せることにより、焼結原料層7の嵩密度を1.70t/m3とし
て操業を行う。この操業中に、焼結原料全体の粒度が変
化して嵩密度が1.65t/m3に低下した場合には、ドラムシ
ュート4の高さ方向の位置を50mm高くなるように調整す
れば、嵩密度を0.05t/m3上昇させることができ、焼結原
料層7の嵩密度を約1.70t/m3に回復できる。これによ
り、移動パレット5上に形成される焼結原料層7の層厚
600mmを変えることなく、嵩密度を約1.70t/m3として所
望のほぼ一定値に保つことが可能になる。
【0019】一般に焼結原料の粒度変化があると焼結原
料層の嵩密度は変化する。これは原料層中の粉原料と粗
粒原料の充填の仕方によるものである。すなわち、原料
全体の粒度が小さくなると、粗い粒径の原料同士の隙間
に比較的小粒径のものが入り込む量が多くなるため、嵩
密度としては大きくなってしまう。また逆に、原料全体
の粒度が大きくなると、粗い粒径の原料同士の隙間に比
較的小粒径のものが入り込む量が少ないため、嵩密度と
しては小さくなる。
料層の嵩密度は変化する。これは原料層中の粉原料と粗
粒原料の充填の仕方によるものである。すなわち、原料
全体の粒度が小さくなると、粗い粒径の原料同士の隙間
に比較的小粒径のものが入り込む量が多くなるため、嵩
密度としては大きくなってしまう。また逆に、原料全体
の粒度が大きくなると、粗い粒径の原料同士の隙間に比
較的小粒径のものが入り込む量が少ないため、嵩密度と
しては小さくなる。
【0020】また同時に粉原料を層に積むときには、高
所から原料を落下させて積んだ方が落下距離が小さいと
きよりも嵩密度が大きくなることが知られている。しか
し、焼結原料のような粒度分布の大きいものから小さな
ものまで広く含んでいる原料を積む場合には、上記した
粒径の小さいものが大きいものの間隙に入り込むことに
よる、充填の仕方の変化の方が影響して落下距離の影響
は少ない。
所から原料を落下させて積んだ方が落下距離が小さいと
きよりも嵩密度が大きくなることが知られている。しか
し、焼結原料のような粒度分布の大きいものから小さな
ものまで広く含んでいる原料を積む場合には、上記した
粒径の小さいものが大きいものの間隙に入り込むことに
よる、充填の仕方の変化の方が影響して落下距離の影響
は少ない。
【0021】この点、磁石を内蔵したドラムシュートを
使用した場合、前記した着磁性原料は製鉄ダストやミル
スケール、返鉱など比較的小径のものが多いため、ドラ
ムシュート上の偏析により着磁性原料をパレット上の層
上方部に積んだときに、層中下方部での粉原料の割合を
低下させ、また同時に層上方部では粉原料を中心として
原料の粒度分布を形成していることになる。それにより
層中下方部、層上方部それぞれでの粒度分布を狭くする
効果があり、結果的にドラムシュートの上下方向位置を
調整することによる焼結原料のパレット上での嵩密度変
化を大きくすることになるのである。
使用した場合、前記した着磁性原料は製鉄ダストやミル
スケール、返鉱など比較的小径のものが多いため、ドラ
ムシュート上の偏析により着磁性原料をパレット上の層
上方部に積んだときに、層中下方部での粉原料の割合を
低下させ、また同時に層上方部では粉原料を中心として
原料の粒度分布を形成していることになる。それにより
層中下方部、層上方部それぞれでの粒度分布を狭くする
効果があり、結果的にドラムシュートの上下方向位置を
調整することによる焼結原料のパレット上での嵩密度変
化を大きくすることになるのである。
【0022】したがって、焼結原料の配合変更などによ
り原料粒度分布が大きく変化したときには、磁石を内蔵
したドラムシュートの高さ方向位置を変更することで嵩
密度を調整することができ、嵩密度の変動を防止するこ
とで、焼結原料層の層厚を変更することなく、安定した
焼結操業を維持することができる。ドラムシュート4の
高さ方向の位置調整には、例えば、図2〜図4に示すよ
うな位置調整装置を用いる。移動パレット5を跨ぐよう
に幅方向に門型フレーム9を設置し、この門型フレーム
9の両側部を構成する垂直ガイド10に形成したガイド溝
11の内部にそれぞれ昇降ブロック12が鉛直方向にスライ
ド可能にセットされる。両側部の昇降ブロック12は上端
部に配置した連結梁13により一体に連結されており、ま
た、下端部には支持ブラケット14が内向きに対向して配
設されていて、昇降ブロック12、連結梁13および支持ブ
ラケット14により一体の昇降体15を形成している。
り原料粒度分布が大きく変化したときには、磁石を内蔵
したドラムシュートの高さ方向位置を変更することで嵩
密度を調整することができ、嵩密度の変動を防止するこ
とで、焼結原料層の層厚を変更することなく、安定した
焼結操業を維持することができる。ドラムシュート4の
高さ方向の位置調整には、例えば、図2〜図4に示すよ
うな位置調整装置を用いる。移動パレット5を跨ぐよう
に幅方向に門型フレーム9を設置し、この門型フレーム
9の両側部を構成する垂直ガイド10に形成したガイド溝
11の内部にそれぞれ昇降ブロック12が鉛直方向にスライ
ド可能にセットされる。両側部の昇降ブロック12は上端
部に配置した連結梁13により一体に連結されており、ま
た、下端部には支持ブラケット14が内向きに対向して配
設されていて、昇降ブロック12、連結梁13および支持ブ
ラケット14により一体の昇降体15を形成している。
【0023】そして、門型フレーム9の幅方向中央部に
下向きに垂設した昇降シリンダ16を、昇降体15を形成す
る連結梁13の上面中央部に接続する。なお、昇降シリン
ダ16は、中央部に設ける代わりに点線で示すように2台
を両側に配設することもできる(図2参照)。一方、昇
降体15の下端部に対向して配設された支持ブラケット14
には、それぞれ軸受17が取り付けてあり、軸受17にシャ
フト18を介してドラムシュート6が回転自在に支持され
る。
下向きに垂設した昇降シリンダ16を、昇降体15を形成す
る連結梁13の上面中央部に接続する。なお、昇降シリン
ダ16は、中央部に設ける代わりに点線で示すように2台
を両側に配設することもできる(図2参照)。一方、昇
降体15の下端部に対向して配設された支持ブラケット14
には、それぞれ軸受17が取り付けてあり、軸受17にシャ
フト18を介してドラムシュート6が回転自在に支持され
る。
【0024】ドラムシュート6を介して落下する焼結原
料2の配合変更による粒度変化に起因して移動パレット
5上に形成された焼結原料層7の嵩密度が増加または減
少して所望値から外れる場合には、その嵩密度の増減程
度に応じて前述のようにしてドラムシュート6の高さ方
向の位置調整を行う。すなわち、図2〜図4に示す位置
調整装置において、嵩密度が所定値から増加または減少
する場合には、その嵩密度の増減程度に応じて昇降シリ
ンダ16を上昇または下降させ、昇降体15を構成する両側
部の昇降ブロック12を、門型フレーム9を構成する両側
の垂直ガイド10のガイド溝11に沿わせて昇降させる。こ
れによって、昇降体15の下端部に配設された支持ブラケ
ット14に支持されたドラムシュート6の高さ方向位置を
焼結原料層7の嵩密度が所望値になるように調整する。
図5に示すように、昇降ブロック12の両サイドに複数の
ローラ19を配設し、昇降ブロック12を門型フレーム9の
両側部を構成する垂直ガイド10にスライド可能にセット
することもできる。
料2の配合変更による粒度変化に起因して移動パレット
5上に形成された焼結原料層7の嵩密度が増加または減
少して所望値から外れる場合には、その嵩密度の増減程
度に応じて前述のようにしてドラムシュート6の高さ方
向の位置調整を行う。すなわち、図2〜図4に示す位置
調整装置において、嵩密度が所定値から増加または減少
する場合には、その嵩密度の増減程度に応じて昇降シリ
ンダ16を上昇または下降させ、昇降体15を構成する両側
部の昇降ブロック12を、門型フレーム9を構成する両側
の垂直ガイド10のガイド溝11に沿わせて昇降させる。こ
れによって、昇降体15の下端部に配設された支持ブラケ
ット14に支持されたドラムシュート6の高さ方向位置を
焼結原料層7の嵩密度が所望値になるように調整する。
図5に示すように、昇降ブロック12の両サイドに複数の
ローラ19を配設し、昇降ブロック12を門型フレーム9の
両側部を構成する垂直ガイド10にスライド可能にセット
することもできる。
【0025】また、ドラムシュート6の高さ方向の位置
を調整する際に、ドラムフィーダ3から落下する焼結原
料2がドラムシュート6へ当たる場所が一定になるよう
に調節するため、ドラムシュート6を前後に移動できる
ようにするのが好ましい。このためには、図6および図
7に示すように、支持ブラケット14に一体に移動パレッ
ト5の下流側に向けて延びる支持台20を配設し、支持台
20上にスライドガイド21を設置する。そして、スライド
ガイド21に形成した溝部にスライド部材22をスライド可
能にセットし、このスライド部材22上に取り付けた軸受
17を介してドラムシュート6を支持させる。さらに、ス
ライド部材22の後端部は、支持台20の上に配置した水平
シリンダ23に連結される。
を調整する際に、ドラムフィーダ3から落下する焼結原
料2がドラムシュート6へ当たる場所が一定になるよう
に調節するため、ドラムシュート6を前後に移動できる
ようにするのが好ましい。このためには、図6および図
7に示すように、支持ブラケット14に一体に移動パレッ
ト5の下流側に向けて延びる支持台20を配設し、支持台
20上にスライドガイド21を設置する。そして、スライド
ガイド21に形成した溝部にスライド部材22をスライド可
能にセットし、このスライド部材22上に取り付けた軸受
17を介してドラムシュート6を支持させる。さらに、ス
ライド部材22の後端部は、支持台20の上に配置した水平
シリンダ23に連結される。
【0026】ドラムシュート6の高さ方向位置を調整す
る際には、水平シリンダ23を伸縮させることにより、ス
ライド部材22をスライドガイド21の溝部に沿って前後進
させ、軸受17にシャフト18を介して支持されたドラムシ
ュート6を前後に位置を調整する。これによってドラム
フィーダ3から落下する焼結原料2がドラムシュート6
へ当たる場所が一定になるように調節する。
る際には、水平シリンダ23を伸縮させることにより、ス
ライド部材22をスライドガイド21の溝部に沿って前後進
させ、軸受17にシャフト18を介して支持されたドラムシ
ュート6を前後に位置を調整する。これによってドラム
フィーダ3から落下する焼結原料2がドラムシュート6
へ当たる場所が一定になるように調節する。
【0027】焼結原料2の粒度に対応してドラムシュー
ト6の高さ方向の位置を調整した後は、図1に示すよう
に定常通り、焼結原料2をドラムシュート6を介して移
動パレット5上に装入すれば、焼結原料2中に配合され
ている返鉱および製鉄ダスト、ミルスケール等の着磁性
原料2Aが、永久磁石35に引き付けられドラムシュート6
の外輪36の表面に吸着状態となり、その他の赤鉄鉱、石
灰石等の非着磁性原料2Bは外輪36に衝突したのち吸着さ
れることなく移動パレット5の上流側に向け投下され
る。
ト6の高さ方向の位置を調整した後は、図1に示すよう
に定常通り、焼結原料2をドラムシュート6を介して移
動パレット5上に装入すれば、焼結原料2中に配合され
ている返鉱および製鉄ダスト、ミルスケール等の着磁性
原料2Aが、永久磁石35に引き付けられドラムシュート6
の外輪36の表面に吸着状態となり、その他の赤鉄鉱、石
灰石等の非着磁性原料2Bは外輪36に衝突したのち吸着さ
れることなく移動パレット5の上流側に向け投下され
る。
【0028】このため、ドラムシュート6を介して非着
磁性原料2Bが、矢印方向に移動するパレット5上の上流
側位置に装入され、非着磁性原料を主とする層7Bを形成
する。続いて外輪36に吸着された着磁性原料2Aが永久磁
石35を設けた磁場発生域が途切れてスクレーパ8に達す
るまでに下流側位置で非着磁性原料を主とする層7B上に
落下して着磁性原料偏析層7Aを形成すると共に、焼結原
料層7の嵩密度を約1.70t/m3かつ層厚を600mm に保持し
つつ、焼結原料層7の焼結処理を行う。
磁性原料2Bが、矢印方向に移動するパレット5上の上流
側位置に装入され、非着磁性原料を主とする層7Bを形成
する。続いて外輪36に吸着された着磁性原料2Aが永久磁
石35を設けた磁場発生域が途切れてスクレーパ8に達す
るまでに下流側位置で非着磁性原料を主とする層7B上に
落下して着磁性原料偏析層7Aを形成すると共に、焼結原
料層7の嵩密度を約1.70t/m3かつ層厚を600mm に保持し
つつ、焼結原料層7の焼結処理を行う。
【0029】磁石を内蔵するドラムシュートの高さ方向
位置を焼結原料の粒度変化に対応して調整する本発明例
の場合、および磁石を内蔵するドラムシュートの高さを
常に一定とする従来例の場合における焼結鉱の成績(焼
結鉱の生産率、歩留、シャッター強度で評価)を図11に
比較して示す。この場合、粉コークス、生石灰配合比は
一定で行っている。図11より、本発明によれば従来例に
比較して焼結鉱のシャッター強度が向上するとともに生
産率、歩留も向上することが分かる。このように本発明
の効果は顕著であり、焼結鉱の歩留向上と操業諸原単位
の改善を達成することが可能となった。
位置を焼結原料の粒度変化に対応して調整する本発明例
の場合、および磁石を内蔵するドラムシュートの高さを
常に一定とする従来例の場合における焼結鉱の成績(焼
結鉱の生産率、歩留、シャッター強度で評価)を図11に
比較して示す。この場合、粉コークス、生石灰配合比は
一定で行っている。図11より、本発明によれば従来例に
比較して焼結鉱のシャッター強度が向上するとともに生
産率、歩留も向上することが分かる。このように本発明
の効果は顕著であり、焼結鉱の歩留向上と操業諸原単位
の改善を達成することが可能となった。
【0030】前記実施の態様では、ドラムシュート6の
高さ方向の位置調整装置として、昇降シリンダを用いて
昇降体15を構成する両側部の昇降ブロック12を、門型フ
レーム9を構成する両側の垂直ガイド10のガイド溝11に
沿わせて昇降させ、これによって、昇降体15の下端部に
配設された支持ブラケット14に支持されたドラムシュー
ト6の高さ方向位置を調整する場合について説明した
が、これに限定するものではない。
高さ方向の位置調整装置として、昇降シリンダを用いて
昇降体15を構成する両側部の昇降ブロック12を、門型フ
レーム9を構成する両側の垂直ガイド10のガイド溝11に
沿わせて昇降させ、これによって、昇降体15の下端部に
配設された支持ブラケット14に支持されたドラムシュー
ト6の高さ方向位置を調整する場合について説明した
が、これに限定するものではない。
【0031】例えば、図8に示すように、門型フレーム
9の上端中央部に取り付けた雌ねじ部材24に雄ねじを有
する昇降用スクリューシャフト25をねじ込みセットし、
昇降用スクリューシャフト25の先端部を回転継ぎ手26を
介して昇降体15を構成する連結梁13の中央部に接続す
る。昇降用スクリューシャフト25の上端部に取り付けた
ハンドル27を左右に回転することにより、雌ねじ部材24
を介して昇降用スクリューシャフト25を昇降させると、
回転継ぎ手26に接続された昇降体15が上昇または下降す
る。これによって昇降体15に搭載されているドラムシュ
ート6が昇降される。
9の上端中央部に取り付けた雌ねじ部材24に雄ねじを有
する昇降用スクリューシャフト25をねじ込みセットし、
昇降用スクリューシャフト25の先端部を回転継ぎ手26を
介して昇降体15を構成する連結梁13の中央部に接続す
る。昇降用スクリューシャフト25の上端部に取り付けた
ハンドル27を左右に回転することにより、雌ねじ部材24
を介して昇降用スクリューシャフト25を昇降させると、
回転継ぎ手26に接続された昇降体15が上昇または下降す
る。これによって昇降体15に搭載されているドラムシュ
ート6が昇降される。
【0032】また、図9に示すように、門型フレーム9
の上端中央部に取り付けたベアリング28に雄ねじを有す
る昇降用スクリューシャフト29を軸中心に回転自在に支
持させる一方、昇降体15を構成する連結梁13の中央部に
雌ねじ部材30を配置し、昇降用スクリューシャフト29の
雄ねじを雌ねじ部材30にねじ込みセットする。昇降用ス
クリューシャフト29の上端部に取り付けた傘歯車31を、
門型フレーム9の上端面に配置した減速機付きモータ33
に設けた傘歯車32に噛み合わせる。減速機付きモータ33
の回転方向を切り替えることにより、傘歯車32、31を介
して昇降用スクリューシャフト29を正逆回転させると、
雌ねじ部材30を介して昇降体15が上昇または下降し、昇
降体15に搭載されているドラムシュート6が昇降され
る。
の上端中央部に取り付けたベアリング28に雄ねじを有す
る昇降用スクリューシャフト29を軸中心に回転自在に支
持させる一方、昇降体15を構成する連結梁13の中央部に
雌ねじ部材30を配置し、昇降用スクリューシャフト29の
雄ねじを雌ねじ部材30にねじ込みセットする。昇降用ス
クリューシャフト29の上端部に取り付けた傘歯車31を、
門型フレーム9の上端面に配置した減速機付きモータ33
に設けた傘歯車32に噛み合わせる。減速機付きモータ33
の回転方向を切り替えることにより、傘歯車32、31を介
して昇降用スクリューシャフト29を正逆回転させると、
雌ねじ部材30を介して昇降体15が上昇または下降し、昇
降体15に搭載されているドラムシュート6が昇降され
る。
【0033】この他に昇降手段としてはラック・ピニオ
ン機構、昇降用ウィンチなど周知の昇降手段を用いてド
ラムシュートの高さ方向位置調整装置を形成することが
可能である。前記本発明例では、磁石を内蔵するドラム
シュートとして内輪に永久磁石を設ける場合について説
明したが、永久磁石の代わりに鉄心にコイルを巻いた電
磁石を取り付けるようにしても同様の作用、効果を得る
ことができる。
ン機構、昇降用ウィンチなど周知の昇降手段を用いてド
ラムシュートの高さ方向位置調整装置を形成することが
可能である。前記本発明例では、磁石を内蔵するドラム
シュートとして内輪に永久磁石を設ける場合について説
明したが、永久磁石の代わりに鉄心にコイルを巻いた電
磁石を取り付けるようにしても同様の作用、効果を得る
ことができる。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
磁石を内蔵するドラムシュートの高さ方向の位置を調整
することにより、移動パレット上に形成される焼結原料
層の嵩密度を変更することができる。このため、焼結原
料の配合変化により、焼結原料の粒径が変化した場合
に、磁石を内蔵するドラムシュートの高さ方向の位置を
調整することにより、移動パレット上に形成される焼結
原料層の層厚を変えることなく、嵩密度を所望のほぼ一
定に保持することができる。
磁石を内蔵するドラムシュートの高さ方向の位置を調整
することにより、移動パレット上に形成される焼結原料
層の嵩密度を変更することができる。このため、焼結原
料の配合変化により、焼結原料の粒径が変化した場合
に、磁石を内蔵するドラムシュートの高さ方向の位置を
調整することにより、移動パレット上に形成される焼結
原料層の層厚を変えることなく、嵩密度を所望のほぼ一
定に保持することができる。
【0035】また、焼結機に配備した給鉱ホッパからド
ラムフィーダを用いて切り出した焼結原料を、磁石を内
蔵したドラムシュートを介してパレット上に装入するの
で、パレット上に形成される焼結原料層の上層部に焼結
性が良好で易溶融性の着磁性原料を偏析させることがで
きる。これらの相乗効果により、焼結原料層の焼結性が
向上し、焼結鉱の生産性、歩留りおよび品質の向上が達
成される。
ラムフィーダを用いて切り出した焼結原料を、磁石を内
蔵したドラムシュートを介してパレット上に装入するの
で、パレット上に形成される焼結原料層の上層部に焼結
性が良好で易溶融性の着磁性原料を偏析させることがで
きる。これらの相乗効果により、焼結原料層の焼結性が
向上し、焼結鉱の生産性、歩留りおよび品質の向上が達
成される。
【図1】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを備えた焼結原料装入装置を示す側面図である。
トを備えた焼結原料装入装置を示す側面図である。
【図2】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを昇降可能とする焼結原料装入装置を示す正面図であ
る。
トを昇降可能とする焼結原料装入装置を示す正面図であ
る。
【図3】図2のA−A矢視方向を示す側面図である。
【図4】図2のB−B矢視方向を示す平面図である。
【図5】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の変形例を示す部
分平面図である。
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の変形例を示す部
分平面図である。
【図6】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを昇降可能かつ水平移動可能とする焼結原料装入装置
の変形例を示す側面図である。
トを昇降可能かつ水平移動可能とする焼結原料装入装置
の変形例を示す側面図である。
【図7】図6の磁石を内蔵したドラムシュートを昇降可
能かつ水平移動可能とする焼結原料装入装置を示す部分
平面図である。
能かつ水平移動可能とする焼結原料装入装置を示す部分
平面図である。
【図8】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の変形例を示す正
面図である。
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の変形例を示す正
面図である。
【図9】本発明例に係わる磁石を内蔵したドラムシュー
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の他の変形例を示
す正面図である。
トを昇降可能とする焼結原料装入装置の他の変形例を示
す正面図である。
【図10】磁石を内蔵したドラムシュートの高さ方向位置
と焼結原料層の嵩密度との関係を示すグラフである。
と焼結原料層の嵩密度との関係を示すグラフである。
【図11】焼結鉱の生産率、歩留りおよびシャッター強度
を従来例と本発明例とを比較して示す棒グラフである。
を従来例と本発明例とを比較して示す棒グラフである。
【図12】従来例に係わる磁石を内蔵したドラムシュート
を備えた焼結原料装入装置を示す側面図である。
を備えた焼結原料装入装置を示す側面図である。
1 給鉱ホッパ 2 焼結原料 2A 着磁性原料 2B 非着磁性原料 3 ドラムフィーダ 4、6 ドラムシュート 5 移動パレット 7 焼結原料層 7A 着磁性原料偏析層 7B 非着磁性原料を主とする層 8 スクレーパ 9 門型フレーム 10 垂直ガイド 11 ガイド溝 12 昇降ブロック 13、36 連結梁 14 支持ブラケット 15 昇降体 16 昇降シリンダ 17 軸受 18 シャフト 19 ローラ 20 支持台 21 スライドガイド 22 スライド部材 23 水平シリンダ 24、30 雌ねじ部材 25、29 昇降用スクリューシャフト 26 回転継ぎ手 27 ハンドル 28 ベアリング 31、32 傘歯車 33 減速機付きモータ 34 内輪 35 永久磁石 36 外輪
Claims (2)
- 【請求項1】 給鉱ホッパからフィーダにより切り出し
た焼結原料を、磁石を内蔵したドラムシュートを介して
移動パレット上に装入する焼結原料の装入方法におい
て、前記焼結原料の粒度変化に応じて前記ドラムシュー
トの高さ方向の位置を調整することを特徴とする焼結原
料の装入方法。 - 【請求項2】 給鉱ホッパと、該給鉱ホッパから焼結原
料を切り出すフィーダと、該焼結原料を移動パレット上
に装入する磁石を内蔵するドラムシュートを有する焼結
原料の装入装置において、前記磁石を内蔵したドラムシ
ュートの高さ方向の位置調整機能を備えたことを特徴と
する焼結原料の装入装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184639A JP2000018837A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 焼結原料の装入方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184639A JP2000018837A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 焼結原料の装入方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000018837A true JP2000018837A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16156759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184639A Pending JP2000018837A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | 焼結原料の装入方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000018837A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180047299A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
KR20180047300A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
JP2019536967A (ja) * | 2016-10-31 | 2019-12-19 | ポスコPosco | 原料の装入装置及び装入方法 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184639A patent/JP2000018837A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180047299A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
KR20180047300A (ko) * | 2016-10-31 | 2018-05-10 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
KR101892149B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2018-08-27 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
KR101892150B1 (ko) * | 2016-10-31 | 2018-08-27 | 주식회사 포스코 | 원료 장입 장치 및 장입 방법 |
JP2019536967A (ja) * | 2016-10-31 | 2019-12-19 | ポスコPosco | 原料の装入装置及び装入方法 |
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