JP2000018003A - タービン動翼 - Google Patents

タービン動翼

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JP2000018003A
JP2000018003A JP10185289A JP18528998A JP2000018003A JP 2000018003 A JP2000018003 A JP 2000018003A JP 10185289 A JP10185289 A JP 10185289A JP 18528998 A JP18528998 A JP 18528998A JP 2000018003 A JP2000018003 A JP 2000018003A
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Japan
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blade
turbine
shroud
line
respect
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Sakae Kawasaki
榮 川崎
Yoshiichi Ikeda
宣一 池田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/22Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations
    • F01D5/225Blade-to-blade connections, e.g. for damping vibrations by shrouding
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D5/00Blades; Blade-carrying members; Heating, heat-insulating, cooling or antivibration means on the blades or the members
    • F01D5/12Blades
    • F01D5/14Form or construction
    • F01D5/141Shape, i.e. outer, aerodynamic form

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】翼有効部の翼ルート部に発生するモーメントを
抑制するとともに、タービン駆動流体の二次流れ損失を
低く抑えたタービン動翼を提供する。 【解決手段】本発明に係るタービン動翼は、タービン駆
動流体の流れ方向に対し、横断方向に沿う翼有効部21
の翼ルート部から翼中間部に向って、タービン軸23の
中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジアル
線RLtに対して傾斜状の直線に形成し、翼中間部から
翼チップ部に向ってラジアル線RLtに平行移動させた
ラジアル平行移動線RPtに対して傾斜状の直線に形成
し、翼中間部を腹側24に向って凸状に湾曲させて結ぶ
一方、翼有効部21の重心GBtの位置をラジアル線R
Ltを境に腹側24方向の位置に設定するとともに、シ
ュラウド20の重心GStの位置をラジアル平行移動線
RPtを境に背側25方向の位置に設定したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タービン動翼に係
り、特に、翼断面形状に改良に加えて翼の高い強度維持
とタービン翼効率の向上を図ったタービン動翼に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の発電プラントでは、燃料を節約し
て経済的な運転を行うために、タービン性能の向上を図
ることが重要な課題になっている。
【0003】タービン性能の向上を図るには、タービン
段落に発生する諸損失を低く抑える必要がある。タービ
ン段落に発生する諸損失には、翼形損失、漏洩損失、流
出損失などがあるが、特に、タービン駆動流体が翼列間
を通過する際に発生する二次流れに基づく損失が大きな
ウエイトを占めている。この二次流れに基づく損失は、
タービン動翼の翼断面形状に直接結びついている。この
ため、翼断面形状の改善がタービン性能を向上させる上
で必要不可欠な要素である。
【0004】従来、蒸気タービン、ガスタービン等の軸
流タービンは、図33に示すように、タービンケーシン
グ1に収容されたタービン軸2の軸方向に沿い、タービ
ン駆動流体に向ってタービン静翼3とタービン動翼4と
を組み合せたタービン段落5を複数段にした構成になっ
ている。
【0005】タービン静翼3は、その両端のうち、一端
をタービンケーシング1に係合させる外輪6で支持さ
れ、他端をタービン軸2側の内輪7で支持され、タービ
ン軸2の周方向に沿って列状に配置されている。
【0006】また、タービン動翼4は、その翼ルート部
(翼根元部)をタービン軸2に植設し、その翼チップ部
(翼先端部)をシュラウド8で支持され、タービン静翼
3の列状配置に対応させて配置されている。
【0007】また、最近のタービン動翼4は、その翼チ
ップ部に設けたシュラウド8を翼有効部9と一体削り出
しの、いわゆるスナッバ翼カバー構造にし、シュラウド
8同士の接触摩擦を利用して振動を抑制するとともに、
翼有効部9の翼断面を三次元形状に形成し、翼効率の向
上を図っている。なお、ここでの翼有効部9は、タービ
ン駆動流体が実質的な仕事をする翼高をいう。
【0008】翼有効部9の翼断面を三次元形状に形成し
たタービン動翼4には、例えば、特公平7−45801
号公報が開示されている。このタービン動翼4は、図3
4に示すように、タービン軸2に植設する翼植込み部1
0に連続して一体形成した翼有効部9を、翼高方向に延
びる際、中間部分で、いわゆる逆「く」の字状に折り曲
げたもので、タービン軸2の中心を通り翼有効部9の翼
チップ部までの半径をR、翼有効部9の翼ルート部から
折曲げ部分までの高さをh2 、折曲げ部分から翼有効部
9の翼チップ部までの高さをh1 、タービン軸2の中心
を通るラジアル線(半径方向線)RLと翼有効部9の翼
ルート部における翼断面重心線GLとの交角をθ2 、ラ
ジアル線RLに平行移動させた移動軸線SLと翼有効部
9の翼チップ部における翼断面重心線GLとの交角をθ
1 とするとき、半径R、高さh2,h1 および交角
θ2 ,θ1 のそれぞれの関係式を、
【数1】 に設定したものである。
【0009】このように、翼高さ方向のほぼ中央部分で
翼を折り曲げた従来の三次元タービン動翼では、半径
R、高さh2 ,h1 および交角θ2 ,θ1 のそれぞれを
上式(1)を満たすことにより翼ルート部に発生する偏
心モーメントを低く抑えて振動に対する強度維持を図っ
ていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図34で示した従来の
三次元タービン動翼は、翼ルート部に発生する偏心モー
メントを低く抑える点で優れているものの、翼断面を翼
高方向に沿って積み重ねる際、翼断面の重心の位置をず
らしているだけであって、翼断面の形状そのものが変化
しているわけではないので、タービン翼効率を向上させ
る上で、幾つかの問題点がある。
【0011】(1)タービン駆動流体の流入・流出損失 一般に、タービン駆動流体がタービン静翼3およびター
ビン動翼4を通過する際の速度三角形は、図35に示す
ようになっている。すなわち、タービン駆動流体は、静
止系で見た場合、タービン静翼3から流速C1 、流れ角
α1 で流出する。
【0012】一方、タービン動翼4に流入するタービン
駆動流体は、タービン動翼4が周速uで回転しているの
で、回転系で見た場合、流速W1 、流入角β1 で流入
し、流速W2 、流出角β2 で流出する。なお、静止系で
見た場合、タービン駆動流体は、タービン動翼4の周速
uを差し引いて流速C2 、流出角α2 で流出する。
【0013】このようなベクトルを持ったタービン駆動
流体において、タービン動翼4は、入口(前縁)断面形
状を、タービン駆動流体の流入角β1 に一致する形状に
設計され、また出口(後縁)断面形状を、静止系で見た
場合、タービン駆動流体の流出速度損失が最小となるよ
うに、タービン駆動流体の流出角α2 とほぼ90°に設
計される。そして、このように設計されたタービン動翼
4は、翼高方向に沿って積み重ねる際、図36に示すよ
うに、r−r断面(翼ルート部の翼断面)、P−P断面
(翼高中央部の翼断面)およびt−t断面(翼チップ部
の翼断面)のそれぞれで翼断面形状が異なるように設計
されている。
【0014】ところが、図34で示した従来の三次元タ
ービン動翼は、翼高さ方向に沿って翼断面の重心位置を
ずらしているものの、翼断面形状が翼ルート部から翼チ
ップ部まで同一になっているために、タービン駆動流体
の流入角とタービン動翼4の入口角との偏差に基づくタ
ービン駆動流体の流入損失と、タービン駆動流体の流出
速度損失とが増加し、タービン翼効率を設計値通りに維
持させることができない問題点があった。
【0015】(2)タービン二次流れ損失 軸流タービンのタービン駆動流体の通路部を設計する場
合、タービン出力、タービン駆動流体の状態量(温度、
圧力、流量)が決まると、タービン段落数が決定され、
各タービン段落における翼高さおよび通路口径も決定さ
れる。つまり、タービン動翼を設計する場合、各タービ
ン段落における翼高さおよび通路口径が決まっているた
めに、設計のパラメータとして扱えるのは、タービン動
翼の傾斜角と屈折位置である。
【0016】この傾斜角と屈折位置は、タービン動翼を
設計する上で重要なパラメータである。すなわち、傾斜
角と屈折位置をどのように設定するかは、タービン二次
流れ損失を低く抑える重要な要素になっている。
【0017】一般に、二次流れは、図37に示すよう
に、タービン駆動流体が隣接する翼11a,11b間の
翼間流路を通過する際に発生する。今、壁面12に沿っ
て流れる入口境界層13a,13bは、翼11a,11
b間の翼間流路に流入し、その前縁14a,14bに衝
突すると、背側馬蹄形渦15a,15bと腹側馬蹄形渦
16a,16bとを発生させている。
【0018】背側馬蹄形渦15a,15bは、翼11a
の背側17と壁面12との境界層の発達により次第に成
長しながら下流側へ流出して行く。
【0019】一方、腹側馬蹄形渦16a,16bは、翼
11bの腹側18と翼11aの背側17との圧力差を駆
動力として翼11bの腹側18から翼11aの背側17
へ向う流路渦19へと成長する。これら背側馬蹄形渦1
5a,15bおよび腹側馬蹄形渦16a,16bは二次
流れ渦と称され、これら渦が発生するために駆動流体の
持つエネルギが失われ、タービン翼効率を低下させる要
因になっている(これを二次流れと称する)。特に、翼
11a,11bを横切る際、壁面12に形成された境界
層を巻き上げながら翼11aの下流側へ流出する流路渦
19は、二次流れ損失の大きな部分を占めており、この
流路渦19を抑制することが二次流れ損失を低くしてタ
ービン翼効率を増加させる重要な因子になっている。
【0020】流路渦19を低く抑える手段として、図3
4で示したタービン動翼のように、翼有効部9の各断面
の重心を結んだ翼断面重心線GLを、タービン軸2の中
心を通るラジアル線RLおよびラジアル線RLに平行移
動させたラジアル移動線SLに対し傾斜角θ2 ,θ1
し、翼ルート部から折曲げ部分までの高さをh2 とし、
折曲げ部分から翼チップ部までの高さをh1 とする、い
わゆる逆「く」の字状に形成し、この逆「く」字から翼
ルート部に沿って流れる流路渦19に押圧力を与えて流
路渦19を低く抑えることが行われている。このよう
に、二次流れ損失をより一層低く抑制するには、ひとえ
に傾斜角θ1 ,θ2 および屈折位置h1 ,h2 との大小
に密接に関係している。
【0021】ところで、傾斜角θ1 ,θ2 は、例えば特
開平6−212902号公報に示されているように、実
験や解析から適正な角度が分かっている。図38に特開
平6−212902号公報から抜粋した傾斜角θ1 ,θ
2 とタービン段落効率比(η/η0 )との関係を示
す。ここで、図中、縦軸は、タービン軸の周方向に傾斜
したタービン動翼のタービン段落効率(翼効率)ηiと
タービン軸の周方向に傾斜していない、いわゆるストレ
ート動翼のタービン段落効率(翼効率)η0 との比(η
/η0 )を示し、横軸は翼チップ部の傾斜角θ1 、翼
ルート部の傾斜角θ2 をそれぞれ示している。
【0022】この図38から、タービン段落効率比(η
/η0 )がより高い値に相当する翼チップ部の傾斜角
θ1 および翼ルート部の傾斜角θ2 は、約10°〜15
°の範囲になる。翼チップ部の傾斜角θ1 および翼ルー
ト部の傾斜角θ2 を、10°≦θ1 ,θ2 ≦15°の範
囲から選択すると、図34で示したタービン動翼の屈折
位置の範囲がほぼ決定される。すなわち、傾斜角θ1
θ2 を、10°≦θ1,θ2 ≦15°の範囲から選択
し、翼高をH、翼チップ部から折曲げ部分までの高さを
1 、折曲げ部分から翼ルート部までの高さをh2 とす
るとき、図34で示したタービン動翼の屈折位置を割り
出してみると、その位置は、図39に示すように傾斜角
θ1 =10°,θ2 =10°あるいは傾斜角θ1 =20
°,θ2 =20°の場合、傾斜角の大小および翼高の大
小に無関係に高さ比h1 /H=0.7になる。
【0023】また、傾斜角θ1 =10°,θ2 =15°
の場合、高さ比h1 /H=0.77になり、傾斜角θ1
=15°,θ2 =10°の場合、高さ比h1 /H=0.
62になる。つまり、翼ルート部を基準にした場合、高
さ比h2 /Hは、0.3,0.33,0.38になる。
【0024】他方、タービン動翼は、翼ルート部から翼
チップ部までの翼高さHrを1.0と無次元化した場
合、図40に示すように、翼高さHr=0〜0.45あ
るいはHr=0.6〜1.0の範囲でエネルギ損失が大
きくなっている。
【0025】この図40に、図39で求めた屈折位置と
して高さ比h2 /H=0.3,0.33,0.38をプ
ロットとしてみると、エネルギ損失の高い値の範囲に位
置することになり、結局、図34で示した従来のタービ
ン動翼は、翼ルート部に発生した偏心モーメントをゼロ
にしただけで、タービン翼効率の向上に寄与しておら
ず、二次流れ損失を抑制していない。特に、図34で示
した従来のタービン動翼は、比較的短かい翼高にしか適
用できないが、比較的短かい翼高の方が長翼に較べて二
次流れ損失の占めるウエイトが高いだけに、偏心モーメ
ントのゼロ化とともにタービン翼効率の向上が必要とさ
れていた。
【0026】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、タービン翼効率の向上と相俟って翼ルート
部に発生する偏心モーメントのゼロ化を図ったタービン
動翼を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明に係るタービン動
翼は、上記目的を達成するために、請求項1に記載した
ように、タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、
翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼
植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン
動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向に沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に
向って、上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の
重心を通るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、
上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線に
平行移動させたラジアル平行移動線に対して傾斜状の直
線に形成し、上記翼中間部を腹側方向に湾曲させて結ぶ
一方、上記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル線を境
に腹側方向の位置に設定するとともに、上記シュラウド
の重心の位置を上記ラジアル平行移動線を境に背側方向
の位置に設定したものである。
【0028】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項2に記載したように、請
求項2に記載したように、ラジアル平行移動線を、ラジ
アル線に対して背側方向に移動させたものである。
【0029】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項3に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを内径側を基準に腹側から背側に
向って外径側を増加させたものである。
【0030】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項4に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを外径側を基準に腹側から背側に
向って内径側を増加させたものである。
【0031】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項5に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを内径側を基準に腹側から背側に
向って外径側を増加させるとともに、上記シュラウドの
外径側にシールフィンを設けたものである。
【0032】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項6に記載したように、タ
ービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート部
から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み部、
翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼におい
て、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向に沿
う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、上
記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通る
ラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間
部から翼チップ部に向って上記ラジアル線に平行移動さ
せたラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成
し、上記翼中間部を腹側方向に湾曲させて結ぶ一方、上
記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル線を境に背側方
向の位置に設定するとともに、上記シュラウドの重心の
位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の位置に設定した
ものである。
【0033】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項7に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを内径側を基準に腹側から背側に
向って外径側を減少させたものである。
【0034】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項8に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを外径側を基準に腹側から背側に
向って内径側を減少させたものである。
【0035】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項9に記載したように、シ
ュラウドは、その厚みを内径側を基準に腹側から背側に
向って外径側を減少させるとともに、上記シュラウドの
外径側にシールフィンを設けたものである。
【0036】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項10に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線に平行移動させたラジアル
平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間
部を前縁方向に湾曲させて結ぶ一方、上記翼有効部の重
心の位置を上記ラジアル平行移動線を境に前縁方向の位
置に設定するとともに、上記シュラウドの重心の位置を
上記ラジアル線を境に後縁方向の位置に設定したもので
ある。
【0037】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項11に記載したように、
ラジアル平行移動線を、ラジアル線に対して前縁方向に
移動させたものである。
【0038】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項12に記載したように、
シュラウドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁
に向って外径側を増加させたものである。
【0039】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項13に記載したように、
シュラウドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁
に向って内径側を増加させたものである。
【0040】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項14に記載したように、
シュラウドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁
に向って内径側を曲面に形成して増加させたものであ
る。
【0041】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項15に記載したように、
シュラウドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁
に向って外径側を階段状に形成して増加させたものであ
る。
【0042】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項16に記載したように、
シュラウドは、ラジアル線を境に後縁側に向ってシール
フィンを備えたものである。
【0043】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項17に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線に平行移動させたラジアル
平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間
部を後縁方向に湾曲させて結ぶ一方、上記翼有効部の重
心の位置を上記ラジアル平行移動線を境に後縁方向の位
置に設定するとともに、上記シュラウドの重心の位置を
上記ラジアル線を境に前縁方向の位置に設定したもので
ある。
【0044】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項18に記載したように、
ラジアル平行移動線を、ラジアル線に対して後縁方向に
移動させたものである。
【0045】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項19に記載したように、
シュラウドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁
に向って外径側を減少させたものである。
【0046】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項20に記載したように、
シュラウドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁
に向って内径側を減少させたものである。
【0047】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項21に記載したように、
シュラウドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁
に向って外径側を階段状に形成して減少させたものであ
る。
【0048】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項22に記載したように、
シュラウドは、ラジアル線を境に前縁側に向ってシール
フィンを備えたものである。
【0049】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項23に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線の上記タービン駆動流体の
流れに沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ側ラ
ジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記
翼中間部を前縁方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の
重心の位置を上記タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
移動線を境に前縁方向の位置に設定し、上記シュラウド
の重心の位置を上記ラジアル線を境に後縁方向の位置に
設定する一方、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部
に向って上記ラジアル線に対して傾斜状の直線に形成
し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジアル
線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に沿って平行移
動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側
方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重心の位置を上
記ラジアル線を境に腹側方向の位置に設定し、上記シュ
ラウドの重心の位置を上記タービン駆動流体流れ横断側
ラジアル平行移動線を境に背側方向の位置に設定したも
のである。
【0050】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項24に記載したように、
タービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線をラジアル
線に対して前縁方向に移動させるとともに、タービン駆
動流体流れ横断側ラジアル平行移動線をラジアル線に対
して背側方向に移動させたものである。
【0051】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項25に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
内径側を基準に前縁から後縁に向って外径側を増加させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを内径側を基準に腹側から背側に向って
外径側を増加させたものである。
【0052】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項26に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
外径側を基準に前縁から後縁に向って内径側を増加させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを外径側を基準に腹側から背側に向って
内径側を増加させたものである。
【0053】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項27に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線の上記タービン駆動流体の
流れに沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ側ラ
ジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記
翼中間部を後縁方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の
重心の位置を上記タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
移動線を境に後縁方向の位置に設定し、上記シュラウド
の重心の位置を上記ラジアル線を境に前縁方向の位置に
設定する一方、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部
に向って上記ラジアル線に対して傾斜状の直線に形成
し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジアル
線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に沿って平行移
動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側
方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重心の位置を上
記ラジアル線を境に背側方向の位置に設定し、上記シュ
ラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の
位置に設定したものである。
【0054】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項28に記載したように、
タービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線をラジアル
線に対して後縁方向に移動させるとともに、タービン駆
動流体流れ横断側ラジアル平行移動線をラジアル線に対
して背側方向に移動させたものである。
【0055】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項29に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
外径側を基準に前縁から後縁に向って内径側を減少させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを外径側を基準に腹側から背側に向って
内径側を減少させたものである。
【0056】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項30に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
内径側を基準に前縁から後縁に向って外径側を減少させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを内径側を基準に腹側から背側に向って
外径側を減少させたものである。
【0057】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項31に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線の上記タービン駆動流体の
流れに沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ側ラ
ジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記
翼中間部を後縁方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の
重心の位置を上記タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
移動線を境に後縁方向の位置に設定し、上記シュラウド
の重心の位置を上記ラジアル線を境に前縁方向の位置に
設定する一方、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部
に向って上記ラジアル線に対して傾斜状の直線に形成
し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジアル
線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に沿って平行移
動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側
方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重心の位置を上
記ラジアル線を境に腹側方向の位置に設定し、上記シュ
ラウドの重心の位置を上記タービン駆動流体流れ横断側
ラジアル平行移動線を境に背側方向の位置に設定したも
のである。
【0058】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項32に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
外径側を基準に前縁から後縁に向って内径側を減少させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを外径側を基準に腹側から背側に向って
内径側を増加させたものである。
【0059】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項33に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
内径側を基準に前縁から後縁に向って外径側を減少させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを内径側を基準に腹側から背側に向って
外径側を増加させたものである。
【0060】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項34に記載したように、
タービン軸の周方向に沿って列状に植設され、翼ルート
部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って順に翼植込み
部、翼有効部およびシュラウドを備えたタービン動翼に
おいて、タービン駆動流体の流れ方向に沿う上記翼有効
部の翼ルート部から翼中間部に向って、上記タービン軸
の中心および上記翼植込み部の重心を通るラジアル線に
対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部から翼チッ
プ部に向って上記ラジアル線の上記タービン駆動流体の
流れに沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ側ラ
ジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記
翼中間部を前縁方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の
重心の位置を上記タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
移動線を境に前縁方向の位置に設定し、上記シュラウド
の重心の位置を上記ラジアル線を境に後縁方向の位置に
設定する一方、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部
に向って上記ラジアル線に対して傾斜状の直線に形成
し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジアル
線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に沿って平行移
動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側
方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重心の位置を上
記ラジアル線を境に背側方向の位置に設定し、上記シュ
ラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の
位置に設定したものである。
【0061】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項35に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
外径側を基準に前縁から後縁に向って内径側を増加させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを外径側を基準に腹側から背側に向って
内径側を減少させたものである。
【0062】また、本発明に係るタービン動翼は、上記
目的を達成するために、請求項36に記載したように、
タービン駆動流体流れに沿うシュラウドは、その厚みを
内径側を基準に前縁から後縁に向って外径側を増加させ
るとともに、タービン駆動流体流れ横断側に沿うシュラ
ウドはその厚みを内径側を基準に腹側から背側に向って
外径側を減少させたものである。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るタービン動翼
の実施形態を図面および図中に付した符号を引用して説
明する。
【0064】図1は、本発明に係るタービン動翼の第1
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。
【0065】本実施形態に係るタービン動翼は、タービ
ン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向に沿って翼列を
形成し、翼チップ部(翼先端部)にシュラウド20を、
翼中間部分に翼有効部21を、翼ルート部(翼底部)に
翼植込み部22をそれぞれ備えた構成になっている。
【0066】翼チップ部におけるシュラウド20は、翼
有効部21から削り出されてスナッバカバー構造に形成
されており、運転中に発生する振動をスナッバカバー構
造の摩擦力を利用して抑制するようになっている。
【0067】また、翼ルート部における翼植込み部22
は、翼有効部21に連続一体として形成されており、タ
ービン軸23の周方向(回転方向)に沿って列状に植設
されている。
【0068】一方、翼中間部分における翼有効部21
は、翼ルート部から翼チップ部に向って翼素を積み重ね
たもので、各翼素の重心を結んだ翼断面重心線GLt
を、翼ルート部から翼中間部に向って腹側24方向に、
また、翼中間部から翼チップ部までに向って背側25方
向にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部で腹側24
方向に向って凸状に湾曲させて結ぶようになっている。
【0069】また、翼ルート部から翼中間部の腹側24
に向って延びる翼断面重心線GLtは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジア
ル線RLtに対し、角度θt2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLtに投影した場合の高さ
がlt2 になっている。
【0070】また、翼中間部から翼チップ部の背側25
に向って延びる翼断面重心線GLtは、ラジアル線RL
tから背側25の方向に向って平行移動させたラジアル
平行移動線RPtに対し、角度θt1 に傾斜させて直線
に形成し、その直線をラジアル平行移動線RPtに投影
した場合の高さがlt1 になっている。このため、ター
ビン動翼は、翼断面重心線GLtがラジアル線RLtに
一致しておらず、また、翼有効部21の重心GBtが翼
植込み部22の重心GDtに対し、腹側24の方向(回
転方向と逆方向)に位置するので、運転中、翼有効部2
1の翼ルート部および翼植込み部22のそれぞれにモー
メントMが発生する。
【0071】本実施形態では、運転中、翼有効部21の
翼ルート部および翼植込み部22のそれぞれに発生する
モーメントMをゼロにする逆向きのモーメントmを発生
させるために、翼有効部21の重心GBtに対し、シュ
ラウド20の重心GStを、ラジアル平行移動線RPt
を境に背側25側に設定したものである。
【0072】今、翼有効部21は、図2に示すように、
タービン軸23の中心を通るラジアル線RLtと任意の
翼断面における重心GBtとの距離をXとし、任意
の翼断面における質量をGi とし、角速度をwとし、任
意の翼断面における半径をRとするとき、その任意の
翼断面に発生する遠心力Fを、
【数2】F=G×R×w2 として表すことができる。
【0073】また、任意の翼断面におけるモーメントM
は、
【数3】M=F として表すことができる。
【0074】したがって、任意の翼断面におけるモーメ
ントMをラジアル線Rtの外側方向に向って積算した
全モーメントMは、
【数4】M=ΣF×X=ΣM となる。
【0075】一方、シュラウド20は、タービン軸23
の中心を通るラジアル線Rtと任意の断面における重心
GStとの距離をtとし、任意の断面における質量
をgとし、角速度をwとし、任意の断面における半径
をrとするとき、その任意の断面に発生する遠心力f
を、
【数5】f=g×r×w2 として表すことができる。
【0076】また、任意の翼断面におけるモーメントm
は、
【数6】m=f として表すことができる。
【0077】したがって、任意の翼断面におけるモーメ
ントmをラジアル線RLtの半径方向に向って積算し
た全モーメントmは、
【数7】m=Σf×x=Σm となる。つまり、タービン動翼は、翼有効部21の翼ル
ート部に、翼有効部21に発生するモーメントMと、シ
ュラウド20に発生するモーメントmとの総和モーメン
ト(M+m)を発生させている。
【0078】しかし、本実施形態では、タービン軸23
の中心を通るラジアル線RLtを境に、腹側24の方向
に翼有効部21の重心GBtを設定するとともに、翼有
効部21に発生するモーメントMをシュラウド20に発
生するモーメントmで打ち消すことができるように、シ
ュラウド20の重心GStをラジアル平行移動線RPt
を境に背側25側の位置に設定したので、翼有効部21
の翼ルート部に発生する総和モーメント(M+m)に基
づく応力値をゼロにすることができ、翼有効部21に強
度の高い状態を維持させることができる。
【0079】また、本実施形態では、翼ルート部から翼
中間部の腹側24に向って延びる翼断面重心線GLtを
ラジアル線RLtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼
中間部から翼チップ部の背側25側に向って延びる翼断
面重心線GLtをラジアル平行移動線RPtに対し、傾
斜させて直線に形成する一方、翼中間部を腹側24に向
って凸状に湾曲させて結んだので、翼ルート部における
傾斜状の直線の押圧力を利用して二次流れ損失を低く抑
えることができ、翼中間部における湾曲を利用してター
ビン駆動流体の流れを円滑化することができ、タービン
翼効率を向上させることができる。
【0080】図3は、本発明に係るタービン動翼の第2
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。な
お、第1実施形態の構成部分と同一部分または対応する
部分には、同一符号を付す。
【0081】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されてスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、その腹側24からその背側2
5に向って厚くする際、内径側(翼有効部21側)を基
準に、外径側に向って徐々に厚くするとともに、シュラ
ウド20の重心GStを、第1実施形態と同様に、ラジ
アル平行移動線RPtを境に背側25側の位置に設定し
たものである。なお、他の構成は、第1実施形態と同一
なので、その説明を省略する。
【0082】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25に向って増加させる
際、内径側を基準に外径側に向って増加させる一方、翼
有効部21の重心GBtをラジアル線RLtを境に腹側
24方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモー
メントをシュラウド20に発生するモーメントで打ち消
すことができるように、シュラウド20の重心GStを
ラジアル平行移動線RPtを境に背側25方向の位置に
設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメン
トを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を維
持させて安定運転を行わせることができる。
【0083】図4は、本発明に係るタービン動翼の第3
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。な
お、第1実施形態の構成部分と同一部分または対応する
部分には同一符号を付す。
【0084】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20を、その腹側24からその背側25に向
って厚くする際、第2実施形態と異なり、外径側を基準
に、内径側(翼有効部21側)に向って徐々に厚くする
とともに、シュラウド20の重心GStを第1実施形態
と同様に、ラジアル平行移動線RPtよりも背側25方
向の位置に設定したものである。
【0085】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25側に向って増加させ
る際、外径側を基準に内径側に向って増加させる一方、
翼有効部21の重心GBtをラジアル線RLtを境に腹
側24方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモ
ーメントをシュラウド20に発生するモーメントで打ち
消すことができるように、シュラウド20の重心GSt
をラジアル平行移動線RPtを境に背側25方向の位置
に設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0086】図5は、本発明に係るタービン動翼の第4
実施形態を示す概略図で、(a)は後縁出口側から見た
図を、(b)は(a)のA−A矢視方向(タービン軸の
軸方向)から見た図をそれぞれ示している。なお、第1
実施形態の構成部分と同一部分または対応する部分には
同一符号を付す。
【0087】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されてスナッバカバー構造に形成した
シュラウド2の厚みを、その腹側24からその背側25
側に向って厚くする際、内径側(翼有効部21側)を基
準に、外径側に向って徐々に厚くするとともに、シュラ
ウド20の重心GStを第1実施形態と同様に、ラジア
ル平行移動線RPtを境に背側25方向の位置に設定す
る一方、シュラウド20の外径側にシールフィン26を
設けたものである。
【0088】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25側に向って増加させ
る際、内径側を基準に外径側に向って増加させ、翼有効
部21の重心GBtをラジアル線RLtを境に腹側24
方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメン
トをシュラウド20に発生するモーメントで打ち消すこ
とができるように、シュラウド20の重心GStをラジ
アル平行移動線を境に背側25側の位置に設定し、翼有
効部21の翼ルート部に発生するモーメントを抑制する
一方、シュラウド20の外径側にシールフィン26を設
けてタービン駆動流体の漏洩防止を図ったので、タービ
ン動翼の安定運転の下、タービン駆動流体により多くの
仕事をさせることができる。
【0089】図6は、本発明に係るタービン動翼の第5
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。な
お、第1実施形態の構成部分と同一部分または対応する
部分には同一符号を付す。
【0090】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21の形状を第1実施形態と同様に形成するととも
に、翼有効部21の重心GBtを、ラジアル線RLtを
境に背側25方向の位置に設定したのに対し、シュラウ
ド20の重心GStを、ラジアル線RLtを境に翼有効
部21の腹側24方向の位置に設定したものである。
【0091】このように、本実施形態は、翼有効部21
の重心GBtを、ラジアル線RLtを境に背側25方向
の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメントを
シュラウド20に発生するモーメントで打ち消すことが
できるように、シュラウド20の重心GStをラジアル
線RLtを境に翼有効部21の腹側24方向の位置に設
定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメント
を抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を維持
させて安定運転を行わせることができる。
【0092】図7は、本発明に係るタービン動翼の第6
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。な
お、第1実施形態の構成部分と同一部分または対応する
部分には同一符号を付す。
【0093】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21の形状を第5実施形態と同様に形成するととも
に、翼有効部21の重心GBtを、ラジアル線RLtを
境に背側25側の位置に設定するのに対し、シュラウド
20の重心GStを、ラジアル線RLtを境に翼有効部
21の腹側24方向の位置に設定する一方、シュラウド
20の厚みを、その腹側24からその背側25に向って
薄くする際、内径側(翼有効部21側)を基準に、外径
側を徐々に薄く形成したものである。
【0094】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25に向って薄くさせる
際、内径側を基準に外径側を薄くさせる一方、翼有効部
21の重心GBtを、ラジアル線RLtを境に背側25
方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメン
トをシュラウド20に発生するモーメントで打ち消すこ
とができるように、シュラウド20の重心GStをラジ
アル線RLtを境に翼有効部21の腹側24方向の位置
に設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0095】図8は、本発明に係るタービン動翼の第7
実施形態を示す後縁出口側から見た概略図である。な
お、第1実施形態の構成部分と同一部分または対応する
部分には同一符号を付す。
【0096】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21の形状を第5実施形態と同様に形成するととも
に、翼有効部21の重心GBtを、ラジアル線RLtを
境に背側25側の位置に設定するのに対し、シュラウド
20の重心GStを、ラジアル線RLtを境に翼有効部
21の腹側24方向の位置に設定する一方、シュラウド
20の厚みを、その腹側24からその背側25に向って
薄くする際、外径側を基準に、内径側(翼有効部21
側)に徐々に薄く形成したものである。
【0097】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25に向って薄くさせる
際、外径側を基準に、内径側を薄くさせる一方、翼有効
部21の重心GBtを、ラジアル線RLtを境に腹側2
4方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメ
ントをシュラウド20に発生するモーメントで打ち消す
ことができるように、シュラウド20の重心GStをラ
ジアル線RLtを境に翼有効部21の背側24方向の位
置に設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモー
メントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態
を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0098】図9は、本発明に係るタービン動翼の第8
実施形態を示す概略図で、(a)は後縁出口側から見た
図を、(b)は(a)のB−B矢視方向(タービン軸の
軸方向)から見た図をそれぞれ示している。なお、第1
実施形態の構成部分と同一部分または対応する部分には
同一符号を付す。
【0099】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、その腹側24からその背側2
5に向って薄くする際、内径側(翼有効部21側)を基
準に、外径側を徐々に薄くするとともに、シュラウド2
0の重心GStをラジアル線RLtを境に翼有効部21
の腹側24方向の位置に設定するのに対し、翼有効部2
1の重心GBtをラジアル線RLtを境に背側25方向
の位置に設定する一方、シュラウド20の外径側にシー
ルフィン26を設けたものである。
【0100】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、腹側24から背側25に向って薄くさせる
際、内径側を基準に外径側を薄くさせ、翼有効部21の
重心GBtをラジアル線RLtを境に背側25方向に位
置に設定し、翼有効部21に発生するモーメントをシュ
ラウド20に発生するモーメントで打ち消すことができ
るように、シュラウド20の重心GStをラジアル線R
Ltを境に翼有効部21の腹側24方向の位置に設定
し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメントを
抑制する一方、シュラウド20の外径側にシールフィン
26を設けてタービン駆動流体の漏洩防止を図ったの
で、タービン動翼の安定運転の下、タービン駆動流体に
より多くの仕事をさせることができる。
【0101】図10は、本発明に係るタービン動翼の第
9実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)に
沿って見た概略図である。なお、第1実施形態の構成部
分と同一部分または対応する部分には同一符号を付す。
【0102】本実施形態に係るタービン動翼は、タービ
ン駆動流体の流れ方向に沿う翼ルート部から翼チップ部
に向って翼素を積み重ね、各翼素の重心を結んだ翼断面
重心線GLaを、翼ルート部から翼中間部に向いタービ
ン駆動流体の上流側に臨む前縁27の方向に、また、翼
中間部から翼チップ部に向って後縁28の方向にそれぞ
れ転向させるとともに、翼中間部でタービン駆動流体の
上流側に臨む前縁27に向って凸状に湾曲させて結んだ
構成になっている。
【0103】また、翼ルート部から翼中間部の前縁27
に向って延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θa2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0104】また、翼中間部から翼チップ部の後縁28
に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル線RL
aから前縁27に向って平行移動させたラジアル平行移
動線RPaに対し、角度θa1 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル平行移動線RPaに投影した場
合の高さがla1 になっている。このため、タービン動
翼は、翼断面重心線GLaがラジアル線RLaに一致し
ておらず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部
22の重心GDaに対し、前縁27の方向に位置するの
で、運転中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み
部22のそれぞれにモーメントが発生する。
【0105】本実施形態では、運転中、翼有効部21の
翼ルート部および翼植込み部22のそれぞれに発生する
モーメントをゼロにする逆向きのモーメントを発生させ
るために、翼有効部21の重心GBaをラジアル平行線
RPaを境に前縁27方向の位置に設定したのに対し、
シュラウド20の重心GSaをラジアル線RLaを境に
後縁28方向の位置に設定したものである。
【0106】このように、本実施形態は、ラジアル平行
移動線RLaを境に前縁27方向の位置に翼有効部21
の重心GBaを設定するとともに、翼有効部21に発生
するモーメントをシュラウド20に発生するモーメント
で打ち消すことができるように、シュラウド20の重心
GSaをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に
設定したので、翼有効部21の翼ルート部に発生するモ
ーメントをゼロにすることができ、翼有効部21に強度
の高い状態を維持させることができる。
【0107】また、本実施形態では、翼ルート部から翼
中間部の前縁27に向って延びる翼断面重心線GLaを
ラジアル線RLaに対し、傾斜させて直線に形成し、翼
中間部から翼チップ部の後縁28に向って延びる翼断面
重心線GLaをラジアル平行移動線RPaに対し、傾斜
させて直線に形成する一方、翼中間部を前縁27に向っ
て凸状に湾曲させて結んだので、翼ルート部における傾
斜状の直線の押圧力を利用して二次流れ損失を低く抑え
ることができ、翼中間部における湾曲を利用してタービ
ン駆動流体の流れを円滑化することができ、タービン翼
効率を向上させることができる。
【0108】図11は、本発明に係るタービン動翼の第
10実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0109】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20を、その前縁27からその後縁28に向
って厚くする際、内径側(翼有効部21側)を基準に、
外径に向って徐々に厚くするとともに、シュラウド20
の重心GSaを、第9実施形態と同様に、ラジアル線R
Laを境に後縁28方向の位置に設定したものである。
なお、他の構成は、第9実施形態と同一なので、その説
明を省略する。
【0110】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向って厚くする
際、内径側を基準に外径側に向って増加させる一方、翼
有効部21の重心GBaをラジアル平行移動線RPaを
境に前縁27方向の位置に設定し、翼有効部21に発生
するモーメントを、シュラウド20に発生するモーメン
トで打ち消すことができるように、シュラウド20の重
心GSaをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置
に設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0111】図12は、本発明に係るタービン動翼の第
11実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0112】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されてスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20を、その前縁27から後縁28に向って
厚くする際、外径側を基準に、内径側(翼有効部21
側)に向って徐々に厚くするとともに、シュラウド20
の重心GSaを、第9実施形態と同様に、ラジアル線R
Laを境に後縁28方向の位置に設定したものである。
【0113】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向って増加させる
際、外径側を基準に内径側に向って増加させる一方、翼
有効部21の重心GBaをラジアル平行移動線RPaを
境に前縁27方向の位置に設定し、翼有効部21に発生
するモーメントを、シュラウド20に発生するモーメン
トで打ち消すことができるように、シュラウド20の重
心GSaをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置
に設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0114】図13は、本発明に係るタービン動翼の第
12実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0115】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28側に向って厚
くする際、外径側を基準に内径側(翼有効部21側)に
向って曲面29にして増加させたものである。つまり、
翼有効部21の後縁28を絞り通路30に形成したもの
である。なお、他の構成は、第11実施形態と同一なの
で、その説明を省略する。
【0116】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向って増加させる
際、外径側を基準に内径側に向って曲面29にして増加
させる一方、翼有効部21の重心GBaを第11実施形
態と同様に、ラジアル平行移動線RPaを境に前縁27
方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメン
トを、シュラウド20に発生するモーメントで打ち消す
ことができるように、シュラウド20の重心GSaをラ
ジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定し、翼
有効部21の翼ルート部に発生するモーメントを抑制し
たので、翼有効部21に強度の高い状態を維持させて安
定運転を行わせることができる。なお、シュラウド20
の内径側を曲面29にし、翼有効部21の後縁28を絞
り通路30に形成すると、タービン駆動流体が翼有効部
21の中間部に集まるので、タービン翼効率を向上させ
る上で、有利になる。
【0117】図14は、本発明に係るタービン動翼の第
13実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0118】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、前縁27から後縁28に向っ
て増加させる際、内径側(翼有効部21側)を基準に外
径側に向って階段状に厚く形成したものである。
【0119】このように本実施形態は、シュラウド20
の厚みを前縁27から後縁28に向って増加させる際、
階段状に厚く形成し、翼有効部21の重心GBaを第9
実施形態と同様に、ラジアル平行移動線RPaを境に前
縁27方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモ
ーメントを、シュラウド20に発生するモーメントで打
ち消すことができるように、シュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定
し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメントを
抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態に維持さ
せて安定運転を行わせることができる。
【0120】図15は、本発明に係るタービン動翼の第
14実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0121】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20に設けたシールフィン26を、ラジアル線RL
aを境に後縁28方向まで延ばして配置するとともに、
シュラウド20の重心GSaをラジアル線RLaを境に
後縁28方向の位置に設定する一方、翼有効部21の重
心GBaを第9実施形態と同様に、ラジアル平行移動線
RPaを境に前縁27方向の位置に設定し、翼有効部2
1に発生するモーメントを、シュラウド20に発生する
モーメントで打ち消すことができるようにしたものであ
る。
【0122】このように、本実施形態は、翼有効部21
に発生するモーメントを、シュラウド20に発生するモ
ーメントで打ち消すことができるように、ラジアル線R
Laから後縁28に亘ってシュラウド20にシールフィ
ン26を設置するとともに、重心GSaをラジアル線R
Laを境に後縁28方向の位置に設定し、翼有効部21
の翼ルート部に発生するモーメントを抑制したので、翼
有効部21に強度の高い状態を維持させて安定運転を行
わせることができる。
【0123】図16は、本発明に係るタービン動翼の第
15実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第9実施形態の構成
部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0124】本実施形態に係るタービン動翼は、翼ルー
ト部から翼チップ部に向って翼素を積み重ね、各翼素の
重心を結んだ翼断面重心線GLaを、翼ルート部から翼
中間部に向いタービン駆動流体の下流側に臨む後縁28
の方向に、また翼中間部から翼チップ部に向って前縁2
7の方向にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部でタ
ービン駆動流体の下流側に臨む後縁28に向って凸状に
湾曲させて結んだ構成になっている。
【0125】また、翼ルート部から翼中間部の後縁28
に向って延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θa2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0126】また、翼中間部から翼チップ部の前縁27
に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル線RL
aから後縁28に向って平行移動させたラジアル平行移
動線RPaに対し、角度θa1 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル平行移動線RPaに投影した場
合の高さがla1 になっている。このため、タービン動
翼は、翼断面重心線GLaがラジアル線RLaに一致し
ておらず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部
22の重心GDaに対し、後縁28の方向に位置するの
で、運転中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み
部22のそれぞれにモーメントが発生する。
【0127】本実施形態では、運転中、翼有効部21の
翼ルート部および翼植込み部22のそれぞれに発生する
モーメントをゼロにする逆向きのモーメントを発生させ
るために、翼有効部21の重心GBaをラジアル平行移
動線RPaを境に後縁28方向の位置に設定したのに対
し、シュラウド20の重心GSaをラジアル線RLaを
境に前縁27方向の位置に設定したものである。
【0128】このように、本実施形態は、ラジアル平行
移動線RPaを境に後縁28方向の位置に翼有効部21
の重心GBaを設定するとともに、翼有効部21に発生
するモーメントをシュラウド20に発生するモーメント
で打ち消すことができるように、シュラウド20の重心
GSaをラジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に
設定したので、翼有効部21の翼ルート部に発生するモ
ーメントをゼロにすることができ、翼有効部21に強度
の高い状態を維持させることができる。
【0129】また、本実施形態では、翼ルート部から翼
中間部の後縁28に向って延びる翼断面重心線GLaを
ラジアル線RLaに対し、傾斜させて直線に形成し、翼
中間部から翼チップ部の前縁27に向って延びる翼断面
重心線GLaをラジアル平行移動線RPaに対し、傾斜
させて直線に形成する一方、翼中間部を後縁28に向っ
て凸状に湾曲させて結んだので、翼ルート部における傾
斜状の直線の押圧力を利用して二次流れ損失を低く抑え
ることができ、翼中間部における湾曲を利用してタービ
ン駆動流体の流れを円滑化することができ、タービン翼
効率を向上させることができる。
【0130】図17は、本発明に係るタービン動翼の第
16実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第15実施形態の構
成部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0131】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、その前縁27からその後縁2
8方向に向って薄くする際、内径側(翼有効部21側)
を基準に、外径側に向って徐々に薄くするとともに、シ
ュラウド20の重心GSaを第15実施形態と同様に、
ラジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定した
ものである。なお、他の構成は、第15実施形態と同一
なので、その説明を省略する。
【0132】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向って薄くする
際、内径側を基準に外径側を薄くさせる一方、翼有効部
21の重心GBaをラジアル平行移動線RPaを境に後
縁28方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモ
ーメントを、シュラウド20に発生するモーメントで打
ち消すことができるように、シュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に前縁28方向の位置に設定
し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメントを
抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を維持さ
せて安定運転を行わせることができる。
【0133】図18は、本発明に係るタービン動翼の第
17実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第15実施形態の構
成部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0134】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、その前縁27からその後縁2
8に向って薄くする際、外径側を基準に、内径側(翼有
効部21側)を徐々に薄くするとともに、シュラウド2
0の重心GSaを第15実施形態と同様に、ラジアル線
RLaを境に前縁27方向の位置に設定したものであ
る。なお、他の構成は、第15実施形態と同一なので、
その説明を省略する。
【0135】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側方向に向って薄く
する際、外径側を基準に内径側を薄くさせる一方、翼有
効部21の重心GBaをラジアル平行移動線RPaを境
に後縁28方向の位置に設定し、翼有効部21に発生す
るモーメントを、シュラウド20に発生するモーメント
で打ち消すことができるように、シュラウド20の重心
GSaをラジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に
設定し、翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメン
トを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を維
持させ安定運転を行わせることができる。
【0136】図19は、本発明に係るタービン動翼の第
18実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第15実施形態の構
成部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0137】本実施形態に係るタービン動翼は、翼有効
部21から削り出されたスナッバカバー構造に形成した
シュラウド20の厚みを、その前縁27からその後縁2
8に向って薄くする際、内径側(翼有効部21側)を基
準に外径側を階段状に薄く形成したものである。
【0138】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを前縁27から後縁28に向って薄くさせる
際、階段状に薄く形成し、翼有効部21の重心GBaを
ラジアル平行移動線RPaを境に後縁28方向の位置に
設定し、翼有効部21に発生するモーメントを、シュラ
ウド20に発生するモーメントで打ち消すことができる
ように、シュラウド20の重心GSaをラジアル線RL
aを境に前縁27方向の位置に設定し、翼有効部21の
翼ルート部に発生するモーメントを抑制したので、翼有
効部21に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わ
せることができる。
【0139】図20は、本発明に係るタービン動翼の第
19実施形態を示すタービン軸の軸方向(子午面方向)
に沿って見た概略図である。なお、第15実施形態の構
成部分と同一部分または対応する部分には同一符号を付
す。
【0140】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20に設けたシールフィン26を、翼有効部21の
前縁27からラジアル線RLaに向って設置するととも
に、シュラウド20の重心GSaをラジアル線RLaを
境に前縁27方向の位置に設定する一方、翼有効部21
の重心GBaをラジアル平行移動線RPaを境に後縁2
8方向の位置に設定し、翼有効部21に発生するモーメ
ントを、シュラウド20に発生するモーメントで打ち消
すことができるようにしたものである。
【0141】このように、本実施形態では、翼有効部2
1に発生するモーメントを、シュラウド20に発生する
モーメントで打ち消すことができるように、翼有効部2
1の前縁27からラジアル線RLaに亘ってシュラウド
20にシールフィン26を設置するとともに、重心GS
aを前縁27方向の位置に設定し、翼有効部21の翼ル
ート部に発生するモーメントを抑制したので、翼有効部
21に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わせる
ことができる。
【0142】図21は、本発明に係るタービン動翼の第
20実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のC−C矢視方向から見た図をそれぞれ示してい
る。
【0143】本実施形態に係るタービン動翼は、翼チッ
プ部から翼ルート部に向って順にスナッバカバー構造の
シュラウド20、翼有効部21およびタービン軸23の
周方向に沿って列状に植設する翼植込み部22を備えて
いる。
【0144】また、タービン駆動流体の流れ方向に沿う
(タービン軸23の軸方向)翼有効部21は、図21の
(a)に示すように、各翼素の重心を結んだ翼断面重心
線GLaを、翼ルート部から翼中間部に向いタービン駆
動流体の上流側に臨む前縁27方向に、また翼中間部か
ら翼チップ部に向って後縁28方向にそれぞれ転向させ
るとともに、翼中間部でタービン駆動流体の上流側に臨
む前縁27方向に向って凸状に湾曲させて結ぶ構成にな
っている。
【0145】また、翼ルート部から翼中間部の前縁27
に向って延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θ2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0146】また、翼中間部から翼チップ部の後縁28
に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル線RL
aから前縁27に向って平行移動させたタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、角度θa1
に傾斜させて直線に形成し、その直線をタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPaに投影した場合の高
さがla1 になっている。このため、タービン動翼は、
翼断面中心線GLaがラジアル線RLaに一致しておら
ず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部22の
重心GDaに対し、前縁27方向に位置するので、運転
中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み部22の
それぞれにモーメントが発生する。
【0147】他方、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向(後縁出口側方向)に沿う翼有効部21
は、図21の(b)に示すように、各翼素の重心を結ん
だ翼断面重心線GLtを、翼ルート部から翼中間部に向
って腹側24に、また、翼中間部から翼チップ部に向っ
て背側25にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部で
腹側24に向って凸状に湾曲させて結ぶようになってい
る。
【0148】また、翼ルート部から翼中間部の腹側24
に向って延びる翼断面重心線GLtは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジア
ル線RLtに対し、角度θt2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLtに投影した場合の高さ
がlt2 になっている。
【0149】また、翼中間部から翼チップ部の背側25
に向って延びる翼断面重心線GLtは、ラジアル線RL
tから背側25側の方向に向って平行移動(タービン駆
動流体の流れ方向に対して横断方向に平行移動)させた
タービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPt
に対し、角度θt1 に傾斜させて直線に形成し、その直
線をタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線R
Ptに投影した場合の高さがlt1 になっている。この
ため、タービン動翼は、翼断面重心線GLtがラジアル
線RLtに一致しておらず、また、翼有効部21の重心
GBtが翼植込み部22の重心GDtに対し、前縁24
方向(回転方向と逆方向)に位置するので、運転中、翼
有効部21の翼ルート部および翼植込み部22のそれぞ
れにモーメントが発生する。
【0150】しかし、本実施形態では、タービン軸23
の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジア
ル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定するととも
に、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向(後
縁出口側方向)におけるシュラウド20の重心GStを
タービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPt
を境に背側25方向の位置に設定したものである。
【0151】このように、本実施形態は、タービン軸2
3の軸方向における翼有効部21の重心GBaをタービ
ン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に前縁
27方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体
の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部21の重
心GBtをラジアル線RLtを境に腹側24方向の位置
に設定し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動
流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼
有効部21に発生するモーメントをシュラウド20に発
生するモーメントで打ち消すことができるように、ター
ビン軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定
するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向におけるシュラウド20の重心GStをタービン
駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背
側25側方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向
およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向の
それぞれにおける翼有効部21の翼ルート部に発生する
モーメントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い
状態を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0152】また、本実施形態は、タービン軸23の軸
方向における翼ルート部から翼中間部の前縁27に向っ
て延びる翼断面重心線GLaをラジアル線RLaに対
し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部から翼チップ部
の後縁28側に向って延びる翼断面中心線GLaをター
ビン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、
傾斜させて直線に形成し、翼中間部を前縁27に向って
凸状に湾曲させて結ぶとともに、タービン駆動流体の流
れ方向に対し、横断方向における翼ルート部から翼中間
部の腹側24に向って延びる翼断面重心線GLtをラジ
アル線GLtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中間
部から翼チップ部の背側25に向って延びる翼断面重心
線GLtをタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移
動線RPtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部
を腹側24に向って凸状に湾曲させて結んだので、ター
ビン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向における翼ルート部の傾斜状直線の押
圧力を利用して二次流れ損失を低く抑えることができ、
タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ
方向に対し、横断方向における翼中間部の湾曲を利用し
てタービン駆動流体の流れを円滑化することができ、タ
ービン翼効率を向上させることができる。
【0153】図22は、本発明に係るタービン動翼の第
21実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のD−D矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0154】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ
腹側24から背側25に向って増加させる際、内径側
(翼有効部21側)を基準に外径側に向って徐々に厚く
するとともに、タービン軸23の軸方向におけるシュラ
ウド20の重心GSaをラジアル線RLaを境に後縁2
8方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向におけるシュラウド20の重
心GStをタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移
動線RPtを境に背側25方向の位置に設定したもので
ある。なお、他の構成は、第20実施形態と同一なの
で、その説明を省略する。
【0155】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向い、かつ腹側
24から背側25側に向って増加させる際、内径側を基
準に外径側に向って増加させる一方、タービン軸23の
軸方向における翼有効部21の重心GBaをタービン駆
動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に前縁27
方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体の流
れ方向に対し、横断方向における翼有効部21の重心G
Btをラジアル線RLtを境に腹側24方向の位置に設
定し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体
の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効
部21に発生するモーメントをシュラウド20に発生す
るモーメントで打ち消すことができるように、タービン
軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaを
ラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定する
とともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方
向におけるシュラウド20の重心GStをタービン駆動
流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側2
5方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向および
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞ
れにおける翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0156】図23は、本発明に係るタービン動翼の第
22実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のE−E矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0157】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ
腹側24から背側25に向って増加させる際、外径側を
基準に内径側(翼有効部21側)に向って徐々に厚くす
るとともに、タービン軸23の軸方向におけるシュラウ
ド20の重心GSaをラジアル線RLaを境に後縁28
方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体の流
れ方向に対し、横断方向におけるシュラウド20の重心
GStをタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線RPtを境に背側25の位置に設定したものである。
なお、他の構成は、第20実施形態と同一なので、その
説明を省略する。
【0158】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ腹側2
4から背側25に向って増加させる際、外径側を基準に
内径側に向って増加させる一方、タービン軸23の軸方
向における翼有効部21の重心GBaをタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に前縁27方向
の位置に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方
向に対し、横断方向における翼有効部21の重心GBt
をラジアル線RLtを境に腹側24方向の位置に設定
し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部
21に発生するモーメントをシュラウド20に発生する
モーメントで打ち消すことができるように、タービン軸
23の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラ
ジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定すると
ともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向
におけるシュラウド20の重心GStをタービン駆動流
体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側25
側方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向および
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞ
れにおける翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメ
ントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を
維持させて安定運転を行わせることができる。
【0159】図24は、本発明に係るタービン動翼の第
23実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のF−F矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0160】本実施形態に係るタービン動翼は、翼チッ
プ部から翼ルート部に向って順にスナッバカバー構造の
シュラウド20、翼有効部21およびタービン軸23の
周方向に沿って列状に植設する翼植込み部22を備えて
いる。
【0161】また、タービン軸23の軸方向における翼
有効部21は、図24の(a)に示すように、各翼素の
重心を結んだ翼断面重心線GLaを、翼ルート部から翼
中間部に向いタービン駆動流体の下流側に臨む後縁28
方向に、また翼中間部から翼チップ部に向って前縁27
方向にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部でタービ
ン駆動流体の下流側に臨む後縁28に向って凸状に湾曲
させて結ぶ構成になっている。
【0162】また、翼ルート部から翼中間部の後縁28
に向って延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θ2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0163】また、翼中間部から翼チップ部の前縁27
側方向に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル
線RLaから後縁28に向って平行移動させたタービン
駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、角度
θa1 に傾斜させて直線に形成し、その直線をタービン
駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに投影した場
合の高さがla1 になっている。このため、タービン動
翼は、翼断面中心線GLaがラジアル線RLaに一致し
ておらず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部
22の重心GDaに対し、前縁27の方向に位置するの
で、運転中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み
部22のそれぞれにモーメントが発生する。
【0164】他方、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向における翼有効部21は、図24の(b)
に示すように、各翼素の重心を結んだ翼断面重心線GL
tを、翼ルート部から翼中間部に向って腹側24に、ま
た、翼中間部から翼チップ部に向って背側25にそれぞ
れ転向させるとともに、翼中間部で腹側24に向って凸
状に湾曲させて結ぶようになっている。
【0165】また、翼ルート部から翼中間部の腹側24
に向って延びる翼断面重心線GLtは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジア
ル線RLtに対し、角度θt2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLtに投影した場合の高さ
がlt2 になっている。
【0166】また、翼中間部から翼チップ部の背側25
に延びる翼断面重心線GLtは、ラジアル線RLtから
背側25の方向に向って平行移動させたタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPtに対し、角度θt1
に傾斜させて直線に形成し、その直線をラジアル平行移
動線RPtに投影した場合の高さがlt1 になってい
る。このため、タービン動翼は、翼断面重心線GLtが
ラジアル線RLtに一致しておらず、また、翼有効部2
1の重心GBtが翼植込み部22の重心GDtに対し、
前縁24方向(回転方向と逆方向)に位置するので、運
転中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み部22
のそれぞれにモーメントが発生する。
【0167】しかし、本実施形態では、タービン軸23
の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジア
ル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定するととも
に、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向にお
けるシュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを
境に腹側24方向の位置に設定したものである。
【0168】このように、本実施形態は、タービン軸2
3の軸方向における翼有効部21の重心GBaをタービ
ン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に後縁
28方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体
の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部21の重
心GBtをラジアル線RLtを境に背側25方向の位置
に設定し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動
流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼
有効部21に発生するモーメントをシュラウド20に発
生するモーメントで打ち消すことができるように、ター
ビン軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定
するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向におけるシュラウド20の重心GStをラジアル
線RLtを境に腹側24方向の位置に設定し、タービン
軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21の翼ルー
ト部に発生するモーメントを抑制したので、翼有効部2
1に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わせるこ
とができる。
【0169】また、本実施形態は、タービン軸23の軸
方向における翼ルート部から翼中間部の後縁28に向っ
て延びる翼断面重心線GLaをラジアル線RLaに対
し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部から翼チップ部
の前縁27に向って延びる翼断面中心線GLaをタービ
ン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、傾
斜させて直線に形成し、翼中間部を後縁28に向って凸
状に湾曲させて結ぶとともに、タービン駆動流体の流れ
方向に対し、横断方向における翼ルート部から翼中間部
の腹側24に向って延びる翼断面重心線GLtをラジア
ル線GLtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部
から翼チップ部の背側25に向って延びる翼断面重心線
GLtをタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動
線RPtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部を
腹側24に向って凸状に湾曲させて結んだので、タービ
ン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向に
対し、横断方向における翼ルート部の傾斜状直線の押圧
力を利用して二次流れ損失を低く抑えることができ、タ
ービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方
向に対し、横断方向における翼中間部の湾曲を利用して
タービン駆動流体の流れを円滑化することができ、ター
ビン翼効率を向上させることができる。
【0170】図25は、本発明に係るタービン動翼の第
24実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のG−G矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0171】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ
腹側24から背側25に向って薄くさせる際、外径側を
基準に内径側(翼有効部21側)を徐々に薄くするとと
もに、タービン軸23の軸方向におけるシュラウド20
の重心GSaをラジアル線RLaを境に前縁27方向の
位置に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向におけるシュラウド20の重心GSt
をラジアル線RLtを境に腹側24方向の位置に設定し
たものである。なお、他の構成は、第20実施形態と同
一なので、その説明を省略する。
【0172】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ腹側2
4から背側25に向って薄くさせる際、外径側を基準に
内径側を薄くさせる一方、タービン軸23の軸方向にお
ける翼有効部21の重心GBaをタービン駆動流体流れ
側ラジアル平行移動線RPaを境に後縁28方向の位置
に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向における翼有効部21の重心GBtをラジ
アル線RLtを境に腹側24方向の位置に設定し、ター
ビン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21に発
生するモーメントをシュラウド20に発生するモーメン
トで打ち消すことができるように、タービン軸23の軸
方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジアル線
RLaを境に前縁27方向の位置に設定するとともに、
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における
シュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを境に
腹側24方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向
およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向の
それぞれにおける翼有効部21の翼ルート部に発生する
モーメントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い
状態を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0173】図26は、本発明に係るタービン動翼の第
25実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のH−H矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0174】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ
腹側24から背側25に向って薄くさせる際、内径側
(翼有効部21側)を基準に外径側に向って徐々に薄く
するとともに、タービン軸23の軸方向におけるシュラ
ウド20の重心GSaをラジアル線RLaを境に前縁2
7方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向におけるシュラウド20の重
心GStをラジアル線RLtを境に腹側24の位置に設
定したものである。なお、他の構成は、第20実施形態
と同一なので、その説明を省略する。
【0175】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向い、かつ腹側2
4から背側25に向って薄くさせる際、内径側を基準に
外径側を薄くさせる一方、タービン軸23の軸方向にお
ける翼有効部21の重心GBaをタービン駆動流体流れ
側ラジアル平行移動線RPaを境に後縁28方向の位置
に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向における翼有効部21の重心GBtをラジ
アル線RLtを境に背側25方向の位置に設定し、ター
ビン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21に発
生するモーメントをシュラウド20に発生するモーメン
トで打ち消すことができるように、タービン軸23の軸
方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジアル線
RLaを境に前縁27方向の位置に設定するとともに、
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における
シュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを境に
背側25方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向
およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向の
それぞれにおける翼有効部21の翼ルート部に発生する
モーメントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い
状態を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0176】図27は、本発明に係るタービン動翼の第
26実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のI−I矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0177】本実施形態に係るタービン動翼は、翼チッ
プ部から翼ルート部に向って順にスナッバカバー構造の
シュラウド20、翼有効部21およびタービン軸23の
周方向に沿って列状に植設する翼植込み部22を備えて
いる。
【0178】また、タービン軸23の軸方向における翼
有効部21は、図27の(a)に示すように、各翼素の
重心を結んだ翼断面重心線GLaを、翼ルート部から翼
中間部に向いタービン駆動流体の下流側に臨む後縁28
方向に、また翼中間部から翼チップ部に向って前縁27
方向にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部でタービ
ン駆動流体の下流側に臨む後縁28に向って凸状に湾曲
させて結ぶ構成になっている。
【0179】また、翼ルート部から翼中間部の後縁28
に向って延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θ2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0180】また、翼中間部から翼チップ部の前縁27
に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル線RL
aから後縁28に向って平行移動させたタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、角度θa1
に傾斜させて直線に形成し、その直線をタービン駆動流
体流れ側ラジアル平行移動線RPaに投影した場合の高
さがla1 になっている。このため、タービン動翼は、
翼断面中心線GLaがラジアル線RLaに一致しておら
ず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部22の
重心GDaに対し、前縁27方向に位置するので、運転
中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み部22の
それぞれにモーメントが発生する。
【0181】他方、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向における翼有効部21は、図27の(b)
に示すように、各翼素の重心を結んだ翼断面重心線GL
tを、翼ルート部から翼中間部に向って腹側24に、ま
た、翼中間部から翼チップ部に向って背側25にそれぞ
れ転向させるとともに、翼中間部で腹側24に向って凸
状に湾曲させて結ぶようになっている。
【0182】また、翼ルート部から翼中間部の腹側24
に向って延びる翼断面重心線GLtは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジア
ル線RLtに対し、角度θt2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLtに投影した場合の高さ
がlt2 になっている。
【0183】また、翼中間部から翼チップ部の背側25
に向って延びる翼断面重心線GLtは、ラジアル線RL
tから背側25に向って平行移動させたタービン駆動流
体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtに対し、角度θ
1 に傾斜させて直線に形成し、その直線をタービン駆
動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtに投影した
場合の高さがlt1 になっている。このため、タービン
動翼は、翼断面重心線GLtがラジアル線RLtに一致
しておらず、また、翼有効部21の重心GBtが翼植込
み部22の重心GDtに対し、腹側24方向(回転方向
と逆方向)に位置するので、運転中、翼有効部21の翼
ルート部および翼植込み部22のそれぞれにモーメント
が発生する。
【0184】しかし、本実施形態では、タービン軸23
の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジア
ル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定するととも
に、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向にお
けるシュラウド20の重心GStをタービン駆動流体流
れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側25の位
置に設定したものである。
【0185】このように、本実施形態は、タービン軸2
3の軸方向における翼有効部21の重心GBaをタービ
ン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に後縁
28方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体
の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部21の重
心GBtをラジアル線RLtを境に腹側24方向の位置
に設定し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動
流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼
有効部21に発生するモーメントをシュラウド20に発
生するモーメントで打ち消すことができるように、ター
ビン軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定
するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横
断方向におけるシュラウド20の重心GStをラジアル
線RLtを境に腹側24方向の位置に設定し、タービン
軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21の翼ルー
ト部に発生するモーメントを抑制したので、翼有効部2
1に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わせるこ
とができる。
【0186】また、本実施形態は、タービン軸23の軸
方向における翼ルート部から翼中間部の後縁28に向っ
て延びる翼断面重心線GLaをラジアル線RLaに対
し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部から翼チップ部
の前縁27側に向って延びる翼断面中心線GLaをター
ビン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、
傾斜させて直線に形成し、翼中間部を後縁28側の方向
に凸状に湾曲させて結ぶとともに、タービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向における翼ルート部から翼中
間部の腹側24に向って延びる翼断面重心線GLtをラ
ジアル線GLtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中
間部から翼チップ部の背側25側に向って延びる翼断面
重心線GLtをタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平
行移動線RPtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中
間部を腹側24に向って凸状に湾曲させて結んだので、
タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ
方向に対し、横断方向における翼ルート部の傾斜状直線
の押圧力を利用して二次流れ損失を低く抑えることがで
き、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向における翼中間部の湾曲を利
用してタービン駆動流体の流れを円滑化することがで
き、タービン翼効率を向上させることができる。
【0187】図28は、本発明に係るタービン動翼の第
27実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のJ−J矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0188】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28側に向って薄
く形成するとともに、腹側24から背側25側に向って
厚く形成させる際、外径側を基準に内径側(翼有効部2
1側)を徐々に変化するとともに、タービン軸23の軸
方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジアル線
RLaを境に前縁27方向の位置に設定するとともに、
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における
シュラウド20の重心GStをタービン駆動流体流れ横
断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側25の位置に
設定したものである。なお、他の構成は、第20実施形
態と同一なので、その説明を省略する。
【0189】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向って薄く形成
するとともに、腹側24から背側25に向って厚く形成
させる際、外径側を基準に内径側を変化させる一方、タ
ービン軸23の軸方向における翼有効部21の重心GB
aをタービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPa
を境に後縁28方向の位置に設定するとともに、タービ
ン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における翼有効
部21の重心GBtをタービン駆動流体流れ横断側ラジ
アル平行移動線RStを境に背側25方向の位置に設定
し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の
流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部
21に発生するモーメントをシュラウド20に発生する
モーメントで打ち消すことができるように、タービン軸
23の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラ
ジアル線RLaを境に前縁27方向の位置に設定すると
ともに、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向
におけるシュラウド20の重心GStをタービン駆動流
体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側25
方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向およびタ
ービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれ
における翼有効部21の翼ルート部に発生するモーメン
トを抑制したので、翼有効部21に強度の高い状態を維
持させて安定運転を行わせることができる。
【0190】図29は、本発明に係るタービン動翼の第
28実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のK−K矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0191】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28側に向って薄
く形成するとともに、腹側24から背側25側に向って
厚く形成させる際、内径側(翼有効部21側)を基準に
外径側に向って徐々に変化させるとともに、タービン軸
23の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラ
ジアル線RLaを境に前縁27の位置に設定するととも
に、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向にお
けるシュラウド20の重心GStをタービン駆動流体流
れ横断側ラジアル平行移動線RPtを境に背側25の位
置に設定したものである。なお、他の構成は、第20実
施形態と同一なので、その説明を省略する。
【0192】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向って薄く形成
するとともに、腹側24から背側25に向って厚く形成
させる際、内径側を基準に外径側を変化させる一方、タ
ービン軸23の軸方向における翼有効部21の重心GB
aをタービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPa
を境に後縁28方向の位置に設定するとともに、タービ
ン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における翼有効
部21の重心GBtをラジアル線RLtを境に腹側24
方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向およびタ
ービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれ
における翼有効部21に発生するモーメントをシュラウ
ド20に発生するモーメントで打ち消すことができるよ
うに、タービン軸23の軸方向におけるシュラウド20
の重心GSaをラジアル線RLaを境に前縁27方向の
位置に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向におけるシュラウド20の重心GSt
をタービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RP
tを境に背側25側方向の位置に設定し、タービン軸2
3の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、
横断部21の翼ルート部に発生するモーメントを抑制し
たので、翼有効部21に強度の高い状態を維持させて安
定運転を行わせることができる。
【0193】図30は、本発明に係るタービン動翼の第
29実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のL−L矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0194】本実施形態に係るタービン動翼は、翼チッ
プ部から翼ルート部に向って順にスナッバカバー構造の
シュラウド20、翼有効部21およびタービン軸23の
周方向に沿って列状に植設する翼植込み部22を備えて
いる。
【0195】また、タービン軸23の軸方向における翼
有効部21は、図30の(a)に示すように、各翼素の
重心を結んだ翼断面重心線GLaを、翼ルート部から翼
中間部に向いタービン駆動流体の上流側に臨む前縁27
方向に、また翼中間部から翼チップ部に向って後縁28
方向にそれぞれ転向させるとともに、翼中間部でタービ
ン駆動流体の上流側に臨む前縁27に向って凸状に湾曲
させて結ぶ構成になっている。
【0196】また、翼ルート部から翼中間部の前縁27
側方向に延びる翼断面重心線GLaは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDaを通るラジア
ル線RLaに対し、角度θ2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLaに投影した場合の高さ
がla2 になっている。
【0197】また、翼中間部から翼チップ部の後縁28
側に向って延びる翼断面重心線GLaは、ラジアル線R
Laから前縁27方向に向って平行移動させたタービン
駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、角度
θa1 に傾斜させて直線に形成し、その直線をタービン
駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに投影した場
合の高さがla1 になっている。このため、タービン動
翼は、翼断面中心線GLaがラジアル線RLaに一致し
ておらず、また翼有効部21の重心GBaが翼植込み部
22の重心GDaに対し、前縁27方向に位置するの
で、運転中、翼有効部21の翼ルート部および翼植込み
部22のそれぞれにモーメントが発生する。
【0198】他方、タービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向における翼有効部21は、図30の(b)
に示すように、各翼素の重心を結んだ翼断面重心線GL
tを、翼ルート部から翼中間部に向って腹側24に、ま
た、翼中間部から翼チップ部に向って背側25にそれぞ
れ転向させるとともに、翼中間部で腹側24に向って凸
状に湾曲させて結ぶようになっている。
【0199】また、翼ルート部から翼中間部の腹側24
に向って延びる翼断面重心線GLtは、タービン軸23
の中心および翼植込み部22の重心GDtを通るラジア
ル線RLtに対し、角度θt2 に傾斜させて直線に形成
し、その直線をラジアル線RLtに投影した場合の高さ
がlt2 になっている。
【0200】また、翼中間部から翼チップ部の背側25
に向って延びる翼断面重心線GLtは、ラジアル線RL
tから背側25側の方向に向って平行移動させたタービ
ン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPtに対
し、角度θt1 に傾斜させて直線に形成し、その直線を
タービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線RPt
に投影した場合の高さがlt1 になっている。このた
め、タービン動翼は、翼断面重心線GLtがラジアル線
RLtに一致しておらず、また、翼有効部21の重心G
Btが翼植込み部22の重心GDtに対し、腹側24方
向(回転方向と逆方向)に位置するので、運転中、翼有
効部21の翼ルート部および翼植込み部22のそれぞれ
にモーメントが発生する。
【0201】しかし、本実施形態では、タービン軸23
の軸方向におけるシュラウド20の重心GSaをラジア
ル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定するととも
に、タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向にお
けるシュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを
境に腹側24方向の位置に設定したものである。
【0202】このように、本実施形態は、タービン軸2
3の軸方向における翼有効部21の重心GBaをタービ
ン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に前縁
27方向の位置に設定するとともに、タービン駆動流体
の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部21の重
心GBtをラジアル線RLtを境に背側25方向の位置
に設定し、タービン軸23の軸方向およびタービン駆動
流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおける翼
有効部21に発生するモーメントをシュラウド20に発
生するモーメントで打ち消すことができるように、ター
ビン軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心GS
aをラジアル線RLaを境に後縁28方向の位置に設定
するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に対する横
断方向におけるシュラウド20の重心GStをラジアル
線RLtを境に腹側24方向の位置に設定し、タービン
軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向に対
し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21の翼ルー
ト部に発生するモーメントを抑制したので、翼有効部2
1に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わせるこ
とができる。
【0203】また、本実施形態は、タービン軸23の軸
方向における翼ルート部から翼中間部の前縁27に向っ
て延びる翼断面重心線GLaをラジアル線RLaに対
し、傾斜させて直線に形成し、翼中間部から翼チップ部
の後縁28側に向って延びる翼断面中心線GLaをター
ビン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaに対し、
傾斜させて直線に形成し、翼中間部を前縁27に向って
凸状に湾曲させて結ぶとともに、タービン駆動流体の流
れ方向に対し、横断方向における翼ルート部から翼中間
部の腹側24に向って延びる翼断面重心線GLtをラジ
アル線GLtに対し、傾斜させて直線に形成し、翼中間
部から翼チップ部の背側25側に向って延びる翼断面重
心線GLtをラジアル線RLtに対し、傾斜させて直線
に形成し、翼中間部を腹側24側に向って凸状に湾曲さ
せて結んだので、タービン軸23の軸方向およびタービ
ン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における翼ルー
ト部の傾斜状直線の押圧力を利用して二次流れ損失を低
く抑えることができ、タービン軸23の軸方向およびタ
ービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における翼
中間部の湾曲を利用してタービン駆動流体の流れを円滑
化することができ、タービン翼効率を向上させることが
できる。
【0204】図31は、本発明に係るタービン動翼の第
30実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のM−M矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0205】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28側に向って厚
く形成するとともに、腹側24から背側25に向って薄
く形成させる際、外径側を基準に内径側(翼有効部21
側)を徐々に変化させるとともに、タービン軸23の軸
方向におけるシュラウド20の重心GBaをタービン駆
動流体流れ側ラジアル線RLaを境に前縁27方向の位
置に設定するとともに、タービン駆動流体の流れ方向に
対し、横断方向におけるシュラウド20の重心GStを
ラジアル線RLtを境に腹側24の位置に設定したもの
である。なお、他の構成は、第20実施形態と同一なの
で、その説明を省略する。
【0206】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28側に向って厚く形成
するとともに、腹側24から背側25に向って薄くさせ
る際、外径側を基準に内径側を変化させる一方、タービ
ン軸23の軸方向における翼有効部21の重心GBaを
タービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境
に前縁27方向の位置に設定するとともに、タービン駆
動流体の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部2
1の重心GBaをタービン駆動流体流れ側ラジアル平行
移動線RPaを境に背側25方向の位置に設定し、ター
ビン軸23の軸方向およびタービン駆動流体の流れ方向
に対し、横断方向のそれぞれにおける翼有効部21に発
生するモーメントをシュラウド20に発生するモーメン
トで打ち消すことができるように、タービン軸23の軸
方向におけるシュラウド20の重心GBaをラジアル線
RLaを境に後縁28方向の位置に設定するとともに、
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における
シュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを境に
腹側24方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向
およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向の
それぞれにおける翼有効部21の翼ルート部に発生する
モーメントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い
状態を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0207】図32は、本発明に係るタービン動翼の第
31実施形態を示す概略図で、(a)は、タービン軸の
軸方向(子午面方向)に沿って見た図を、(b)は、
(a)のN−N矢視方向(後縁出口側方向)から見た図
をそれぞれ示している。なお、第20実施形態の構成部
分または対応する部分と同一部分には同一符号を付す。
【0208】本実施形態に係るタービン動翼は、シュラ
ウド20の厚みを、前縁27から後縁28側に向って厚
く形成するとともに、腹側24から背側25側に向って
薄くさせる際、内径側(翼有効部21側)を基準に外径
側を徐々に変化させるとともに、タービン軸23の軸方
向におけるシュラウド20の重心GSaをラジアル線R
Laを境に後縁28の位置に設定するとともに、タービ
ン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向におけるシュラ
ウド20の重心GStをラジアル線RLtを境に腹側2
4の位置に設定したものである。なお、他の構成は、第
20実施形態と同一なので、その説明を省略する。
【0209】このように、本実施形態は、シュラウド2
0の厚みを、前縁27から後縁28に向って厚く形成す
るともに、腹側24から背側25側に向って薄くさせる
際、内径側を基準に外径側を変化させる一方、タービン
軸23の軸方向における翼有効部21の重心GBaをタ
ービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線RPaを境に
前縁27方向の位置に設定するとともに、タービン駆動
流体の流れ方向に対し、横断方向における翼有効部21
の重心GBtをラジアル線RLtを境に背側25方向の
位置に設定し、タービン軸23の軸方向およびタービン
駆動流体の流れ方向に対し、横断方向のそれぞれにおけ
る翼有効部21に発生するモーメントをシュラウド20
に発生するモーメントで打ち消すことができるように、
タービン軸23の軸方向におけるシュラウド20の重心
GBaをタービン駆動流体流れ側ラジアル平行移動線R
Paを境に前縁27側方向の位置に設定するとともに、
タービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向における
シュラウド20の重心GStをラジアル線RLtを境に
腹側24方向の位置に設定し、タービン軸23の軸方向
およびタービン駆動流体の流れ方向に対し、横断方向の
それぞれにおける翼有効部21の翼ルート部に発生する
モーメントを抑制したので、翼有効部21に強度の高い
状態を維持させて安定運転を行わせることができる。
【0210】
【発明の効果】以上説明のとおり、本発明に係るタービ
ン動翼は、翼有効部に発生するモーメントを、シュラウ
ドに発生するモーメントで打ち消すことができるよう
に、シュラウドの重心位置と翼有効部の重心位置とをラ
ジアル線を境に互いに逆位置に設定したので、翼有効部
に強度の高い状態を維持させて安定運転を行わせること
ができる。
【0211】また、本実施形態は、翼有効部の翼ルート
部から翼中間部に向って腹側方向および背側方向のいず
れか一方に傾斜状の直線を形成し、翼中間部から翼チッ
プ部に向って背側方向および腹側方向のいずれか一方に
傾斜状の直線を形成し、翼中間部で腹側方向および背側
方向のいずれか一方に向って凸状に湾曲させて結んだの
で、翼ルート部における傾斜状の直線の押圧力を利用し
て二次流れ損失を低く抑えることができ、翼中間部にお
ける湾曲を利用してタービン駆動流体の流れを円滑化す
ることができ、タービン翼効率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービン動翼の第1実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図2】本発明に係るタービン動翼に発生するモーメン
トを求めるために用いた概略図。
【図3】本発明に係るタービン動翼の第2実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図4】本発明に係るタービン動翼の第3実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図5】本発明に係るタービン動翼の第4実施形態を示
す概略図で、(a)は後縁出口側から見た図を、(b)
は(a)のA−A矢視方向から見た図をそれぞれ示す。
【図6】本発明に係るタービン動翼の第5実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図7】本発明に係るタービン動翼の第6実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図8】本発明に係るタービン動翼の第7実施形態を示
す後縁出口側から見た概略図。
【図9】本発明に係るタービン動翼の第8実施形態を示
す概略図で、(a)は後縁出口側から見た図を、(b)
は(a)のB−B矢視方向から見た図をそれぞれ示す。
【図10】本発明に係るタービン動翼の第9実施形態を
示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図11】本発明に係るタービン動翼の第10実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図12】本発明に係るタービン動翼の第11実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図13】本発明に係るタービン動翼の第12実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図14】本発明に係るタービン動翼の第13実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図15】本発明に係るタービン動翼の第14実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図16】本発明に係るタービン動翼の第15実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図17】本発明に係るタービン動翼の第16実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図18】本発明に係るタービン動翼の第17実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図19】本発明に係るタービン動翼の第18実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図20】本発明に係るタービン動翼の第19実施形態
を示すタービン軸の軸方向に沿って見た概略図。
【図21】本発明に係るタービン動翼の第20実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のC−C矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図22】本発明に係るタービン動翼の第21実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のD−D矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図23】本発明に係るタービン動翼の第22実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のE−E矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図24】本発明に係るタービン動翼の第23実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のF−F矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図25】本発明に係るタービン動翼の第24実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のG−G矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図26】本発明に係るタービン動翼の第25実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のH−H矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図27】本発明に係るタービン動翼の第26実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のI−I矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図28】本発明に係るタービン動翼の第27実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のJ−J矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図29】本発明に係るタービン動翼の第28実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のK−K矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図30】本発明に係るタービン動翼の第29実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のL−L矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図31】本発明に係るタービン動翼の第30実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のM−M矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図32】本発明に係るタービン動翼の第31実施形態
を示す概略図で、(a)はタービン軸の軸方向に沿って
見た図を、(b)は(a)のN−N矢視方向から見た図
をそれぞれ示す。
【図33】従来の軸流タービンを示す概略部分断面図。
【図34】従来のタービン動翼を示す概略図。
【図35】従来のタービン翼列におけるタービン駆動流
体の速度三角形を示す概略図。
【図36】従来のタービン動翼における翼ルート部、翼
中間部および翼チップ部のそれぞれの翼断面を重ね合せ
た図。
【図37】タービン翼列間を流れるタービン駆動流体の
二次流れを説明する図。
【図38】従来のタービン動翼における翼断面ラジアル
線の傾斜角とタービン段落効率比との関係を示す線図。
【図39】従来のタービン動翼における翼断面ラジアル
線の傾斜角と、翼中間部の屈折位置との関係を示す線
図。
【図40】従来のタービン動翼における翼高さ方向とタ
ービン動翼エネルギ損失との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 タービンケーシング 2 タービン軸 3 タービン静翼 4 タービン動翼 5 タービン段落 6 外輪 7 内輪 8 シュラウド 9 翼有効部 10 翼植込み部 11a,11b 翼 12 壁面 13a,13b 入口境界層 14a,14b 前縁 15a,15b 背側馬蹄形渦 16a,16b 腹側馬蹄形渦 17 背側 18 腹側 19 流路渦 20 シュラウド 21 翼有効部 22 翼植込み部 23 タービン軸 24 腹側 25 背側 26 シールフィン 27 前縁 28 後縁 29 曲面 30 絞り通路

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービン軸の周方向に沿って列状に植設
    され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って
    順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えたタ
    ービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に対
    し、横断方向に沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中
    間部に向って、上記タービン軸の中心および上記翼植込
    み部の重心を通るラジアル線に対して傾斜状の直線に形
    成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジア
    ル線に平行移動させたラジアル平行移動線に対して傾斜
    状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側方向に湾曲させ
    て結ぶ一方、上記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル
    線を境に腹側方向の位置に設定するとともに、上記シュ
    ラウドの重心の位置を上記ラジアル平行移動線を境に背
    側方向の位置に設定したことを特徴とするタービン動
    翼。
  2. 【請求項2】 ラジアル平行移動線を、ラジアル線に対
    して背側方向に移動させたことを特徴とする請求項1記
    載のタービン動翼。
  3. 【請求項3】 シュラウドは、その厚みを内径側を基準
    に腹側から背側に向って外径側を増加させたことを特徴
    とする請求項1記載のタービン動翼。
  4. 【請求項4】 シュラウドは、その厚みを外径側を基準
    に腹側から背側に向って内径側を増加させたことを特徴
    とする請求項1記載のタービン動翼。
  5. 【請求項5】 シュラウドは、その厚みを内径側を基準
    に腹側から背側に向って外径側を増加させるとともに、
    上記シュラウドの外径側にシールフィンを設けたことを
    特徴とする請求項1記載のタービン動翼。
  6. 【請求項6】 タービン軸の周方向に沿って列状に植設
    され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿って
    順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えたタ
    ービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に対
    し、横断方向に沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中
    間部に向って、上記タービン軸の中心および上記翼植込
    み部の重心を通るラジアル線に対して傾斜状の直線に形
    成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って上記ラジア
    ル線に平行移動させたラジアル平行移動線に対して傾斜
    状の直線に形成し、上記翼中間部を腹側方向に湾曲させ
    て結ぶ一方、上記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル
    線を境に背側方向の位置に設定するとともに、上記シュ
    ラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の
    位置に設定したことを特徴とするタービン動翼。
  7. 【請求項7】 シュラウドは、その厚みを内径側を基準
    に腹側から背側に向って外径側を減少させたことを特徴
    とする請求項6記載のタービン動翼。
  8. 【請求項8】 シュラウドは、その厚みを外径側を基準
    に腹側から背側に向って内径側を減少させたことを特徴
    とする請求項6記載のタービン動翼。
  9. 【請求項9】 シュラウドは、その厚みを内径側を基準
    に腹側から背側に向って外径側を減少させるとともに、
    上記シュラウドの外径側にシールフィンを設けたことを
    特徴とする請求項6記載のタービン動翼。
  10. 【請求項10】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線に平行移動
    させたラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成
    し、上記翼中間部を前縁方向に湾曲させて結ぶ一方、上
    記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル平行移動線を境
    に前縁方向の位置に設定するとともに、上記シュラウド
    の重心の位置を上記ラジアル線を境に後縁方向の位置に
    設定したことを特徴とするタービン動翼。
  11. 【請求項11】 ラジアル平行移動線を、ラジアル線に
    対して前縁方向に移動させたことを特徴とする請求項1
    0記載のタービン動翼。
  12. 【請求項12】 シュラウドは、その厚みを内径側を基
    準に前縁から後縁に向って外径側を増加させたことを特
    徴とする請求項10記載のタービン動翼。
  13. 【請求項13】 シュラウドは、その厚みを外径側を基
    準に前縁から後縁に向って内径側を増加させたことを特
    徴とする請求項10記載のタービン動翼。
  14. 【請求項14】 シュラウドは、その厚みを外径側を基
    準に前縁から後縁に向って内径側を曲面に形成して増加
    させたことを特徴とする請求項10記載のタービン動
    翼。
  15. 【請求項15】 シュラウドは、その厚みを内径側を基
    準に前縁から後縁に向って外径側を階段状に形成して増
    加させたことを特徴とする請求項10記載のタービン動
    翼。
  16. 【請求項16】 シュラウドは、ラジアル線を境に後縁
    側に向ってシールフィンを備えたことを特徴とする請求
    項10記載のタービン動翼。
  17. 【請求項17】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線に平行移動
    させたラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成
    し、上記翼中間部を後縁方向に湾曲させて結ぶ一方、上
    記翼有効部の重心の位置を上記ラジアル平行移動線を境
    に後縁方向の位置に設定するとともに、上記シュラウド
    の重心の位置を上記ラジアル線を境に前縁方向の位置に
    設定したことを特徴とするタービン動翼。
  18. 【請求項18】 ラジアル平行移動線を、ラジアル線に
    対して後縁方向に移動させたことを特徴とする請求項1
    7記載のタービン動翼。
  19. 【請求項19】 シュラウドは、その厚みを内径側を基
    準に前縁から後縁に向って外径側を減少させたことを特
    徴とする請求項17記載のタービン動翼。
  20. 【請求項20】 シュラウドは、その厚みを外径側を基
    準に前縁から後縁に向って内径側を減少させたことを特
    徴とする請求項17記載のタービン動翼。
  21. 【請求項21】 シュラウドは、その厚みを内径側を基
    準に前縁から後縁に向って外径側を階段状に形成して減
    少させたことを特徴とする請求項17記載のタービン動
    翼。
  22. 【請求項22】 シュラウドは、ラジアル線を境に前縁
    側に向ってシールフィンを備えたことを特徴とする請求
    項17記載のタービン動翼。
  23. 【請求項23】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線の上記ター
    ビン駆動流体の流れに沿って平行移動させたタービン駆
    動流体流れ側ラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線
    に形成し、上記翼中間部を前縁方向に湾曲させて結び、
    上記翼有効部の重心の位置を上記タービン駆動流体流れ
    側ラジアル平行移動線を境に前縁方向の位置に設定し、
    上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に後
    縁方向の位置に設定する一方、タービン駆動流体の流れ
    方向に対し、横断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート
    部から翼中間部に向って上記ラジアル線に対して傾斜状
    の直線に形成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って
    上記ラジアル線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に
    沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジ
    アル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼
    中間部を腹側方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重
    心の位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の位置に設定
    し、上記シュラウドの重心の位置を上記タービン駆動流
    体流れ横断側ラジアル平行移動線を境に背側方向の位置
    に設定したことを特徴とするタービン動翼。
  24. 【請求項24】 タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
    移動線をラジアル線に対して前縁方向に移動させるとと
    もに、タービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線
    をラジアル線に対して背側方向に移動させたことを特徴
    とする請求項23記載のタービン動翼。
  25. 【請求項25】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁に向って
    外径側を増加させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを内径側を基準に腹側
    から背側に向って外径側を増加させたことを特徴とする
    請求項23記載のタービン動翼。
  26. 【請求項26】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁に向って
    内径側を増加させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを外径側を基準に腹側
    から背側に向って内径側を増加させたことを特徴とする
    請求項23記載のタービン動翼。
  27. 【請求項27】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線の上記ター
    ビン駆動流体の流れに沿って平行移動させたタービン駆
    動流体流れ側ラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線
    に形成し、上記翼中間部を後縁方向に湾曲させて結び、
    上記翼有効部の重心の位置を上記タービン駆動流体流れ
    側ラジアル平行移動線を境に後縁方向の位置に設定し、
    上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に前
    縁方向の位置に設定する一方、タービン駆動流体の流れ
    方向に対し、横断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート
    部から翼中間部に向って上記ラジアル線に対して傾斜状
    の直線に形成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って
    上記ラジアル線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に
    沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジ
    アル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼
    中間部を腹側方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重
    心の位置を上記ラジアル線を境に背側方向の位置に設定
    し、上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境
    に腹側方向の位置に設定したことを特徴とするタービン
    動翼。
  28. 【請求項28】 タービン駆動流体流れ側ラジアル平行
    移動線をラジアル線に対して後縁方向に移動させるとと
    もに、タービン駆動流体流れ横断側ラジアル平行移動線
    をラジアル線に対して背側方向に移動させたことを特徴
    とする請求項27記載のタービン動翼。
  29. 【請求項29】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁に向って
    内径側を減少させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを外径側を基準に腹側
    から背側に向って内径側を減少させたことを特徴とする
    請求項27記載のタービン動翼。
  30. 【請求項30】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁に向って
    外径側を減少させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを内径側を基準に腹側
    から背側に向って外径側を減少させたことを特徴とする
    請求項27記載のタービン動翼。
  31. 【請求項31】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線の上記ター
    ビン駆動流体の流れに沿って平行移動させたタービン駆
    動流体流れ側ラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線
    に形成し、上記翼中間部を後縁方向に湾曲させて結び、
    上記翼有効部の重心の位置を上記タービン駆動流体流れ
    側ラジアル平行移動線を境に後縁方向の位置に設定し、
    上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に前
    縁方向の位置に設定する一方、タービン駆動流体の流れ
    方向に対し、横断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート
    部から翼中間部に向って上記ラジアル線に対して傾斜状
    の直線に形成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って
    上記ラジアル線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に
    沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジ
    アル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼
    中間部を腹側方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重
    心の位置を上記ラジアル線を境に腹側方向の位置に設定
    し、上記シュラウドの重心の位置を上記タービン駆動流
    体流れ横断側ラジアル平行移動線を境に背側方向の位置
    に設定したことを特徴とするタービン動翼。
  32. 【請求項32】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁に向って
    内径側を減少させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを外径側を基準に腹側
    から背側に向って内径側を増加させたことを特徴とする
    請求項31記載のタービン動翼。
  33. 【請求項33】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁に向って
    外径側を減少させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを内径側を基準に腹側
    から背側に向って外径側を増加させたことを特徴とする
    請求項31記載のタービン動翼。
  34. 【請求項34】 タービン軸の周方向に沿って列状に植
    設され、翼ルート部から翼チップ部の翼高さ方向に沿っ
    て順に翼植込み部、翼有効部およびシュラウドを備えた
    タービン動翼において、タービン駆動流体の流れ方向に
    沿う上記翼有効部の翼ルート部から翼中間部に向って、
    上記タービン軸の中心および上記翼植込み部の重心を通
    るラジアル線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼中
    間部から翼チップ部に向って上記ラジアル線の上記ター
    ビン駆動流体の流れに沿って平行移動させたタービン駆
    動流体流れ側ラジアル平行移動線に対して傾斜状の直線
    に形成し、上記翼中間部を前縁方向に湾曲させて結び、
    上記翼有効部の重心の位置を上記タービン駆動流体流れ
    側ラジアル平行移動線を境に前縁方向の位置に設定し、
    上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境に後
    縁方向の位置に設定する一方、タービン駆動流体の流れ
    方向に対し、横断方向に沿って上記翼有効部の翼ルート
    部から翼中間部に向って上記ラジアル線に対して傾斜状
    の直線に形成し、上記翼中間部から翼チップ部に向って
    上記ラジアル線の上記タービン駆動流体流れ横断方向に
    沿って平行移動させたタービン駆動流体流れ横断側ラジ
    アル平行移動線に対して傾斜状の直線に形成し、上記翼
    中間部を腹側方向に湾曲させて結び、上記翼有効部の重
    心の位置を上記ラジアル線を境に背側方向の位置に設定
    し、上記シュラウドの重心の位置を上記ラジアル線を境
    に腹側方向の位置に設定したことを特徴とするタービン
    動翼。
  35. 【請求項35】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを外径側を基準に前縁から後縁に向って
    内径側を増加させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを外径側を基準に腹側
    から背側に向って内径側を減少させたことを特徴とする
    請求項34記載のタービン動翼。
  36. 【請求項36】 タービン駆動流体流れに沿うシュラウ
    ドは、その厚みを内径側を基準に前縁から後縁に向って
    外径側を増加させるとともに、タービン駆動流体流れ横
    断側に沿うシュラウドはその厚みを内径側を基準に腹側
    から背側に向って外径側を減少させたことを特徴とする
    請求項34記載のタービン動翼。
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