JP2000017994A - セグメント接合構造 - Google Patents

セグメント接合構造

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JP2000017994A
JP2000017994A JP10183817A JP18381798A JP2000017994A JP 2000017994 A JP2000017994 A JP 2000017994A JP 10183817 A JP10183817 A JP 10183817A JP 18381798 A JP18381798 A JP 18381798A JP 2000017994 A JP2000017994 A JP 2000017994A
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修一 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次覆工なしに内周側からの荷重(内圧)に
対抗する。 【解決手段】 セグメント10の一方のピース間接合端
面15側に、連結用凸部16を円筒状構造物の周方向に
向けて凸設し、連結用凸部16に、連結用ボルト4の貫
通孔を円筒状構造物の長手方向に貫通して設ける。セグ
メント10の他方のピース間接合端面17側には、連結
用凹部18を連結用凸部16に対応して凹設すると共
に、連結用ボルト4の装着孔を切羽側のリング間接合端
面11及び連結用凹部18に開口して円筒状構造物の長
手方向に向けて設ける。各セグメント10を、円筒状構
造物の周方向に隣接するセグメント10に、連結用凸部
16を連結用凹部18に挿入し、長尺の連結用ボルト4
を両者の連結用ボルト装着孔及び連結用ボルト貫通孔に
跨がって挿通するように装着して連結する。セグメント
10、10…が周方向及び半径方向への相対移動を相互
に拘束するように接合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】内圧を受けるシールドトンネ
ル等の円筒状構造物を円弧形の複数のセグメントを円筒
状に組み立てて構築する場合に、隣接するセグメントを
端面を突き合わせて接合するセグメント接合構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シールドトンネル工事は、一次覆工とし
て円弧形のセグメント(RCセグメント等)を円筒状に
組み立てた後、セグメントからなる一次覆工の内周側に
コンクリートを巻き立て二次覆工を行うのが一般的であ
るが、施工費用低減のため、二次覆工を省略した一次覆
工のみのトンネルが構築される場合もある。
【0003】即ち、外周側からの荷重(外圧)のみを受
けるトンネル等では、円筒状に組み立てられたセグメン
トに周方向の圧縮力が生じて、セグメントの安定性が向
上するため、セグメントからなる一次覆工のみのトンネ
ルを構築することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、内周側からも荷
重(内圧)を受けるシールドトンネルでは、セグメント
の周方向の圧縮力が低下し、またはセグメントの周方向
に引張力が生じ、セグメントの安定性が低下するため、
セグメントからなる一次覆工の内周側に二次覆工を行う
必要があった。
【0005】本発明は、このような問題に鑑み、内圧を
受けるシールドトンネル等の円筒状構造物を円弧形の複
数のセグメントを円筒状に組み立てて構築する場合に、
二次覆工なしで内圧に対抗しうるようにセグメントを接
合することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、シール
ドトンネル等の円筒状構造物を、円弧形の複数のセグメ
ントを円筒状に組み立てて構築する場合に、隣接する前
記セグメントを端面を突き合わせて接合するセグメント
接合構造において、前記セグメントの一方のピース間接
合端面側には、連結用凸部が前記円筒状構造物の周方向
に向けて凸設され、前記連結用凸部には、連結用ボルト
貫通孔が前記円筒状構造物の長手方向に貫通して設けら
れ、前記セグメントの他方のピース間接合端面側には、
連結用凹部が前記連結用凸部に対応して凹設されると共
に、連結用ボルト装着孔が切羽側のリング間接合端面及
び前記連結用凹部に開口して前記円筒状構造物の長手方
向に向けて設けられ、前記各セグメントは、前記円筒状
構造物の周方向に隣接する前記セグメントに、前記連結
用凸部を前記連結用凹部に挿入し、長尺の連結用ボルト
を前記連結用ボルト装着孔及び前記連結用ボルト貫通孔
に跨がって挿通するように装着して連結されたことにあ
る。
【0007】なお、セグメントの連結用ボルト装着孔
は、円筒状構造物の長手方向に貫通して設けられ、切羽
側のリング間接合端面には、連結用埋込ナットが埋設さ
れ、前記各セグメントに装着された連結用ボルトが、前
記円筒状構造物の長手方向の坑口側に隣接する前記セグ
メントの前記連結用埋込ナットに締結されることが好ま
しい。また、セグメントの連結用ボルト装着孔の切羽側
のリング接合端面側の開口端には、連結用ボルトの頭部
を収容する拡幅部が設けられることが好ましい。
【0008】また、セグメントの連結用凸部は、円筒状
構造物の長手方向の中央部分に厚肉版状に形成され、連
結用凹部の両側に連結用ボルト装着孔が設けられること
が好ましい。あるいは、セグメントの連結用凸部は、坑
口側のリング間接合端面側に厚肉版状に形成されること
が好ましい。あるいは、セグメントの連結用凸部は、リ
ング間接合端面と平行な鋼製板状に形成され、連結用凹
部は、前記リング間接合端面と平行なスリット状に形成
されることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜7は、本発明の第1実施形
態を示しており、図1(a)は、セグメント10の切羽
向端面図、図1(b)は、その周方向展開内周面図、図
1(c)は、坑口向端面図である。そして、図2は、図
1(b)のA−A線拡大縦断面図、図3は、図1(b)
のB−B線拡大縦断面図である。
【0010】図1に示すように、セグメント10は、コ
ンクリート製で円弧状の横断面形状を有する厚肉版状に
形成されており、セグメント10のリング間接合端面1
1、13側は、円筒状構造物の周方向に相当する方向に
直線状に形成されている。そして、円筒状構造物の切羽
側に相当する一方のリング間接合端面11には、円筒状
構造物の周方向に相当する方向に連続した突起状の凸ほ
ぞ12が凸設されており、これに対応して、他方のリン
グ間接合端面13には、溝状の凹ほぞ14が凹設されて
いる。
【0011】また、一方のピース間接合端面15側に
は、円筒状構造物の長手方向に相当する方向の中間部分
に、コンクリート製で先端が狭まった台形の厚肉版状の
連結用凸部16が、円筒状構造物の周方向に相当する方
向に向けて凸設されている。これに対応して、他方のピ
ース間接合端面17には、連結用凹部18が凹設されて
いる。従って、セグメント10のピース間接合端面1
5、17側は、円筒状構造物の長手方向に相当する方向
に凹凸が交互に設けられた多角形状に形成されている。
【0012】そして、セグメント10のピース間接合端
面17側には、長尺の連結用ボルト4が挿通される連結
用ボルト装着孔17b、17bが、一方のリング間接合
端面11から他方のリング間接合端面13まで円筒状構
造物の長手方向に相当する方向に貫通して、連結用凹部
18の両側に設けられている。従って、連結用ボルト孔
17b、17bに連結用ボル4を挿通すると、連結用ボ
ルト4が連結用凹部18を横切るようになっている。こ
れに対応して、連結用凸部16には、連結用ボルト4が
挿通される連結用ボルト貫通孔16bが円筒状構造物の
長手方向に相当する方向に貫通して設けられている。
【0013】なお、図3に示すように、連結用ボルト装
着孔17bのリング間接合端面11側の開口端には、拡
幅部17aが設けられており、連結用ボルト4の頭部
は、拡幅部17aに収容されて、リング間接合端面11
に突出しないようなっている。
【0014】そして、図1に示すように、セグメント1
0のリング間接合端面11には、連結用ボルト4が締結
される連結用埋込ナット9が埋設されており、連結用埋
込ナット9の配置は、円筒状構造物の周方向に相当する
方向に関して連結用ボルト貫通孔16bと連結用ボルト
装着孔17bの中間になっている。
【0015】また、図1、2に示すように、セグメント
10のリング間接合端面11、ピース間接合端面15、
17には、組立用ボルト3、3…が挿通される組立用ボ
ルト孔10b、10b…が、内周面側に貫通して斜めに
設けられている。これに対応して、リング間接合端面1
3、ピース間接合端面17、15には、組立用ボルト
3、3…が締結される組立用埋込ナット8、8…が斜め
に埋設されている。なお、組立用ボルト孔10bの内周
面側の開口端には、組立用ボルト3の頭部を収容する拡
幅部10aが設けられている。
【0016】図4は、複数のセグメント10、10…を
円筒状に組み立てた状態の切羽向端面図、図5は、その
周方向展開内周面図であり、図6は、図5のC−C線拡
大縦断面図、図7は、図5のD−D線拡大縦断面図であ
る。
【0017】円筒状構造物を構成する多数のセグメント
10、10…は、それぞれ、図6に示すように、リング
間接合端面11、13が、凸ほぞ12と凹ほぞ14とを
噛み合わせて円筒状構造物の長手方向に突き合わされる
ように接合され、図5に示すように、ピース間接合端面
15、17が、連結用凸部16を連結用凹部18に挿入
して円筒状構造物の周方向に突き合わされ、図7に示す
ように、連結用ボルト4により連結されるように接合さ
れて、円筒状に組み立てられている。
【0018】なお、図5に示すように、円筒状構造物の
長手方向に隣接するセグメント10、10…は、円筒状
構造物の周方向に、セグメント10の長さの半分だけず
らされている。従って、1つのセグメント10のリング
間接合端面13は、隣接する2つのセグメント10、1
0のリング間接合端面11、11に跨がって突き合わさ
れ、1つのセグメントのリング間接合端面11は、隣接
する2つのセグメント10、10のリング間接合端面1
3、13に跨がって突き合わされている。なお、1つの
セグメント10のピース間接合端面15、17は、それ
ぞれ、隣接する1つのセグメント10のピース間接合端
面17、15に突き合わされている。
【0019】なお、セグメント10、10…の突き合わ
された端面11、13、15、17の間には、ゴム製の
パッキン(シール材)が環状に挾み込まれ、セグメント
10、10…間が止水されるようになっている。
【0020】セグメント10、10…を上述のように円
筒状に組み立てるには、図4に示すように、セグメント
10A2、10A1、10A3、10B 、10C 、10K の順
に、最下方から上方へ円筒状構造物の周方向に組み立
て、更に、坑口側から切羽側へ円筒状構造物の長手方向
に組み立てて行く。
【0021】まず、図5、6に示すように、最下方のセ
グメント10A2を、既設のセグメント10、10の切羽
側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるよ
うにして設置する。そして、組立用ボルト3A2、3
A2を、既設のセグメント10、10の内周面側から組立
用ボルト孔10b、10bに挿入して、セグメント10
A2 の組立用埋込ナット8、8に締結するようにして、セ
グメント10A2と既設のセグメント10、10とを固定
する。
【0022】次に、セグメント10A1を、既設のセグメ
ント10、10の切羽側に、凹ほぞ14を凸ほぞ12、
12と噛み合わせるようにして設置し、セグメント10
A2の横上方に、連結用凹部18に連結用凸部16を挿入
するようにして設置する。そして、組立用ボルト3A1
A1によりセグメント10A1と既設のセグメント10、
10とを固定し、更に、組立用ボルト3A12 、3A12
よりセグメント10A1とセグメント10A2とを固定す
る。
【0023】そして、図5、7に示すように、長尺の連
結用ボルト4A12 を、セグメント10A1のリング接合端
面11側から連結用ボルト装着孔17bに挿入し、セグ
メント10A1、10A2の連結用ボルト装着孔17b、連
結用ボルト貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに
跨がって挿通し、先端部分をセグメント10A1のリング
接合端面13側から突出させて既設のセグメント10の
連結用埋込ナット9に締結するようにして装着する。す
ると、円筒状構造物の周方向に隣接したセグメント10
A1とセグメント10A2とが連結され、更に、長手方向に
隣接した既設のセグメント10と連結される。
【0024】なお、セグメント10の連結用凸部16及
び連結用凹部18は円筒状構造物の長手方向に相当する
方向の中央部分に配置され、連結用凹部18の両側に連
結用ボルト装着孔17b、17bが設けられているの
で、長尺の連結用ボルト4を好適に装着することができ
る。なお、連結用ボルト4は、先端部分にのみ雄ネジが
形成されており、表面が防錆加工されている。
【0025】次に、図5に示すように、セグメント10
A3を、既設のセグメント10、10の切羽側に、凹ほぞ
14を凸ほぞ12、12と噛み合わせるようにして設置
し、セグメント10A2の横上方に、連結用凸部16を連
結用凹部18に挿入するようにして設置する。そして、
組立用ボルト3A3、3A3によりセグメント10A3と既設
のセグメント10、10とを固定し、更に、組立用ボル
ト3A23 、3A23 によりセグメント10A3とセグメント
10A2とを固定する。そして、連結用ボルト4A23 によ
りセグメント10A3とセグメント10A2とを円筒状構造
物の周方向に連結すると共に、既設のセグメント10と
も長手方向に連結する。
【0026】同様にして、セグメント10B 、10C
10K を組み立てる。なお、図4に示すように、最上方
のセグメント10K のピース間接合端面15、17はテ
ーパー状に形成されており、これに対応して、セグメン
ト10B のピース間接合端面17、セグメント10C
ピース間接合端面15もテーパー状に形成されている。
なお、組立用ボルト3、3…は、セグメント10、10
…の組立終了後に取り外してもよく、そのまま取り付け
ておいてもよい。
【0027】このように円筒状に組み立てられたセグメ
ント10、10…は、それぞれ、凸ほぞ12と凹ほぞ1
4との噛合、連結用凸部16、連結用凹部18及び連結
用ボルト4による連結により、円筒状構造物の周方向及
び半径方向への相対移動を相互に拘束するように接合さ
れているので、内周側からの荷重(内圧)を受けても、
内圧に好適に対抗することができる。従って、セグメン
ト10、10…からなる一次覆工の内周側に、更に二次
覆工を施工する必要がなく、内圧を受けるシールドトン
ネル等の円筒状構造物を構築する場合に施工費用を低減
することができる。
【0028】なお、上述のように円筒状構造物の切羽側
に相当する一方のリング間接合端面11に連結用埋込ナ
ット9を設けた場合には、セグメント10、10…を円
筒状構造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結
することができるが、連結用埋込ナット9を、円筒状構
造物の坑口側に相当する他方のリング間接合端面13寄
の部分に、連結用ボルト装着孔17bの奥部に設けて、
セグメント10、10…を円筒状構造物の周方向にのみ
連結するようにしてもよい。
【0029】図8は、本発明の第2実施形態であって、
セグメント20の周方向展開内周面図であり、図9は、
複数のセグメント20、20…を円筒状に組み立てた状
態の周方向展開内周面図である。なお、第1実施形態と
同様の部分については、説明を省略し、同一符号を使用
する。
【0030】図8に示すように、セグメント20の一方
のピース間接合端面15側には、円筒状構造物の坑口側
に相当する一方のリング間接合端面13側に、コンクリ
ート製で先端が狭まった台形の厚肉版状の連結用凸部2
6が、円筒状構造物の周方向に相当する方向に向けて凸
設されている。これに対応して、他方のピース間接合端
面17側には、連結用凹部28が凹設されている。従っ
て、セグメント20は、前述のセグメント10と比較し
て形状が簡易化されており、製作費用を低減することが
できる。
【0031】そして、セグメント20のピース間接合端
面17側には、連結用ボルト4が挿通される連結用ボル
ト装着孔17bが、リング間接合端面11から連結用凹
部28まで円筒状構造物の長手方向に相当する方向に貫
通して設けられている。これに対応して、連結用凸部2
6には、連結用ボルト4が挿通される連結用ボルト孔1
6bが円筒状構造物の長手方向に相当する方向に貫通し
て設けられている。
【0032】そして、図9に示すように、円筒状構造物
を構成する多数のセグメント20、20…は、前述のセ
グメント10、10…と同様に、ピース間接合端面1
5、17が、連結用凸部26を連結用凹部28に挿入し
て円筒状構造物の周方向に突き合わされ、連結用ボルト
4により連結されるように接合されて、円筒状に組み立
てられている。
【0033】即ち、連結用ボルト4は、セグメント20
の切羽側のリング接合端面11側から連結用ボルト装着
孔17bに挿入され、周方向に隣接するセグメント2
0、20の連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト貫
通孔16bに跨がって挿通され、先端部分をセグメント
20のリング接合端面13側から突出されて坑口側に隣
接する既設のセグメント20の連結用埋込ナット9に締
結されるようにして装着されている。
【0034】従って、円筒状に組み立てられたセグメン
ト20、20…は、それぞれ、凸ほぞ12と凹ほぞ14
との噛合、連結用凸部26、連結用凹部28及び連結用
ボルト4による連結により、円筒状構造物の周方向及び
半径方向への相対移動を相互に拘束するように接合され
ているので、内周側からの荷重(内圧)を受けても、内
圧に好適に対抗することができる。
【0035】図10は、本発明の第3実施形態であっ
て、セグメント30の周方向展開内周面図であり、図1
1は、複数のセグメント30、30…を円筒状に組み立
てた状態の周方向展開内周面図である。なお、第1実施
形態と同様の部分については、説明を省略し、同一符号
を使用する。
【0036】図10に示すように、セグメント30の一
方のピース間接合端面15側には、リング間接合端面1
1、13と平行な鋼製板状の2つの連結用凸部36、3
6が、円筒状構造物の長手方向に相当する方向に間隔を
開けて、円筒状構造物の周方向に相当する方向に向けて
凸設されている。これに対応して、他方のピース間接合
端面17側には、スリット状の連結用凹部38、38が
凹設されている。従って、セグメント30は、前述のセ
グメント10と比較して形状が簡易化されており、製作
費用を低減することができる。
【0037】そして、セグメント30のピース間接合端
面17側には、連結用ボルト4が挿通される連結用ボル
ト装着孔17b、17b…が、リング間接合端面11か
らリング間接合端面13まで円筒状構造物の長手方向に
相当する方向に貫通して、連結用凹部38、38の両側
に設けられている。これに対応して、連結用凸部36に
は、連結用ボルト4が挿通される連結用ボルト孔16b
が円筒状構造物の長手方向に相当する方向に貫通して設
けられている。
【0038】そして、図11に示すように、円筒状構造
物を構成する多数のセグメント30、30…は、前述の
セグメント10、10…と同様に、ピース間接合端面1
5、17が、連結用凸部36、36を連結用凹部38、
38に挿入して円筒状構造物の周方向に突き合わされ、
連結用ボルト4により連結されるように接合されて、円
筒状に組み立てられている。
【0039】即ち、連結用ボルト4は、セグメント30
の切羽側のリング接合端面11側から連結用ボルト装着
孔17bに挿入され、周方向に隣接するセグメント3
0、30の連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト貫
通孔16b、連結用ボルト装着孔17b、連結用ボルト
貫通孔16b、連結用ボルト装着孔17bに跨がって挿
通され、先端部分をセグメント30のリング接合端面1
3側から突出されて坑口側に隣接する既設のセグメント
30の連結用埋込ナット9に締結されるようにして装着
されている。
【0040】従って、円筒状に組み立てられたセグメン
ト30、30…は、それぞれ、凸ほぞ12と凹ほぞ14
との噛合、連結用凸部36、36、連結用凹部38、3
8及び連結用ボルト4による連結により、円筒状構造物
の周方向及び半径方向への相対移動を相互に拘束するよ
うに接合されているので、内周側からの荷重(内圧)を
受けても、内圧に好適に対抗することができる。
【0041】なお、上述の実施の形態では、切羽側のリ
ング間接合端面11に凸ほぞ12が設けられ、坑口側の
リング間接合端面13に凹ほぞ14が設けられた場合に
ついて述べたが、切羽側のリング間接合端面に凹ほぞを
設け、坑口側のリング間接合端面に凹ほぞを設けてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、シールドトンネル等の円筒状
構造物を、円弧形の複数のセグメントを円筒状に組み立
てて構築する場合に、隣接するセグメントを端面を突き
合わせて接合するセグメント接合構造において、セグメ
ントの一方のピース間接合端面側には、連結用凸部を円
筒状構造物の周方向に向けて凸設し、連結用凸部には、
連結用ボルト貫通孔を円筒状構造物の長手方向に貫通し
て設け、セグメントの他方のピース間接合端面側には、
連結用凹部を連結用凸部に対応して凹設すると共に、連
結用ボルト装着孔を切羽側のリング間接合端面及び連結
用凹部に開口して円筒状構造物の長手方向に向けて設
け、各セグメントを、円筒状構造物の周方向に隣接する
セグメントに、連結用凸部を連結用凹部に挿入し、長尺
の連結用ボルトを連結用ボルト装着孔及び連結用ボルト
貫通孔に跨がって挿通するように装着して連結すること
によって、複数のセグメントが周方向及び半径方向への
相対移動を相互に拘束するように接合され、内周側から
荷重(内圧)を受けても、内圧に好適に対抗することが
できる。従って、セグメントからなる一次覆工の内周側
に、更に二次覆工を施工する必要がなく、内圧を受ける
シールドトンネル等の円筒状構造物を構築する場合に施
工費用を低減することができる。
【0043】なお、セグメントの連結用ボルト装着孔
を、円筒状構造物の長手方向に貫通して設け、切羽側の
リング間接合端面には、連結用埋込ナットを埋設し、各
セグメントに装着された連結用ボルトを、円筒状構造物
の長手方向の坑口側に隣接するセグメントの連結用埋込
ナットに締結することによって、セグメントを円筒状構
造物の周方向に連結すると共に長手方向にも連結するこ
とができる。
【0044】また、セグメントの連結用ボルト装着孔の
切羽側のリング接合端面側の開口端に、連結用ボルトの
頭部を収容する拡幅部を設けることによって、連結用ボ
ルトの頭部がリング間接合端面に突出せず、セグメント
を円筒状構造物の長手方向に好適に接合することができ
る。
【0045】また、セグメントの連結用凸部を、円筒状
構造物の長手方向の中央部分に厚肉版状に形成し、連結
用凹部の両側に連結用ボルト装着孔を設けることによっ
て、長尺の連結用ボルトを好適に装着することができ、
セグメントを円筒状構造物の周方向に好適に連結するこ
とができる。
【0046】また、セグメントの連結用ボルト装着孔
を、円筒状構造物の長手方向に貫通して設け、切羽側の
リング間接合端面には、連結用埋込ナットを埋設し、各
セグメントに装着された連結用ボルトを、円筒状構造物
の長手方向の坑口側に隣接するセグメントの連結用埋込
ナットに締結する場合には、セグメントの連結用凸部
を、坑口側のリング間接合端面側に厚肉版状に形成する
ことができ、これによって、セグメントの形状が比較的
簡易化され、セグメントの製作費用を低減することがで
きる。
【0047】また、セグメントの連結用凸部を、リング
間接合端面と平行な鋼製板状に形成し、連結用凹部を、
リング間接合端面と平行なスリット状に形成することに
よって、セグメントの形状が比較的簡易化され、セグメ
ントの製作費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であって、セグメント
の切羽向端面図(a)、周方向展開内周面図(b)、坑
口向端面図(c)である。
【図2】 図1(b)のA−A線拡大縦断面図である。
【図3】 図1(b)のB−B線拡大縦断面図である。
【図4】 図1のセグメントを円筒状に組み立てた状態
の切羽向端面図である。
【図5】 図4の周方向展開内周面図である。
【図6】 図4のC−C線拡大縦断面図である。
【図7】 図4のD−D線拡大縦断面図である。
【図8】 本発明の第2実施形態であって、セグメント
の周方向展開内周面図である。
【図9】 図8のセグメントを円筒状に組み立てた状態
の周方向展開内周面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態であって、セグメン
トの周方向展開内周面図である。
【図11】 図10のセグメントを円筒状に組み立てた
状態の周方向展開内周面図である。
【符号の説明】
3 組立用ボルト 4 連結用ボルト 8 組立用埋込ナット 9 連結用埋込ナット 10 セグメント 10a 拡幅部 10b 組立用ボルト孔 11 リング間接合端面(切羽向) 12 凸ほぞ 13 リング間接合端面(坑口向) 14 凹ほぞ 15 ピース間接合端面 16 連結用凸部 16b 連結用ボルト貫通孔 17 ピース間接合端面 17a 拡幅部 17b 連結用ボルト装着孔 18 連結用凹部 20 セグメント 26 連結用凸部 28 連結用凹部 30 セグメント 36 連結用凸部 38 連結用凹部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールドトンネル等の円筒状構造物を、円
    弧形の複数のセグメントを円筒状に組み立てて構築する
    場合に、隣接する前記セグメントを端面を突き合わせて
    接合するセグメント接合構造において、 前記セグメントの一方のピース間接合端面側には、連結
    用凸部が前記円筒状構造物の周方向に向けて凸設され、
    前記連結用凸部には、連結用ボルト貫通孔が前記円筒状
    構造物の長手方向に貫通して設けられ、前記セグメント
    の他方のピース間接合端面側には、連結用凹部が前記連
    結用凸部に対応して凹設されると共に、連結用ボルト装
    着孔が切羽側のリング間接合端面及び前記連結用凹部に
    開口して前記円筒状構造物の長手方向に向けて設けら
    れ、前記各セグメントは、前記円筒状構造物の周方向に
    隣接する前記セグメントに、前記連結用凸部を前記連結
    用凹部に挿入し、長尺の連結用ボルトを前記連結用ボル
    ト装着孔及び前記連結用ボルト貫通孔に跨がって挿通す
    るように装着して連結されたことを特徴とするセグメン
    ト接合構造。
  2. 【請求項2】セグメントの連結用ボルト装着孔は、円筒
    状構造物の長手方向に貫通して設けられ、切羽側のリン
    グ間接合端面には、連結用埋込ナットが埋設され、前記
    各セグメントに装着された連結用ボルトが、前記円筒状
    構造物の長手方向の坑口側に隣接する前記セグメントの
    前記連結用埋込ナットに締結された請求項1に記載のセ
    グメント接合構造。
  3. 【請求項3】セグメントの連結用ボルト装着孔の切羽側
    のリング接合端面側の開口端には、連結用ボルトの頭部
    を収容する拡幅部が設けられた請求項1又は2に記載の
    セグメント接合構造。
  4. 【請求項4】セグメントの連結用凸部は、円筒状構造物
    の長手方向の中央部分に厚肉版状に形成され、連結用凹
    部の両側に連結用ボルト装着孔が設けられた請求項1、
    2又は3に記載のセグメント接合構造。
  5. 【請求項5】セグメントの連結用凸部は、坑口側のリン
    グ間接合端面側に厚肉版状に形成された請求項2又は3
    に記載のセグメント接合構造。
  6. 【請求項6】セグメントの連結用凸部は、リング間接合
    端面と平行な鋼製板状に形成され、連結用凹部は、前記
    リング間接合端面と平行なスリット状に形成された請求
    項1、2又は3に記載のセグメント接合構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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