JP2000017790A - 目地テープ及びそれを利用した建造物屋上の防水改修方法 - Google Patents

目地テープ及びそれを利用した建造物屋上の防水改修方法

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JP2000017790A
JP2000017790A JP19817698A JP19817698A JP2000017790A JP 2000017790 A JP2000017790 A JP 2000017790A JP 19817698 A JP19817698 A JP 19817698A JP 19817698 A JP19817698 A JP 19817698A JP 2000017790 A JP2000017790 A JP 2000017790A
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aluminum foil
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JP19817698A
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Masanobu Kawate
正総 川手
Morishige Hidaki
守重 肥田木
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TOMEI GIKEN KK
Tokai Aluminum Foil Co Ltd
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TOMEI GIKEN KK
Tokai Aluminum Foil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム箔の腐食がほとんど生じないよ
うな目地テープ、及びそれを利用した建造物屋上の防水
改修方法を提供すること。 【解決手段】 アルミニウム箔がこれよりも幅広のフッ
素樹脂フィルムと片面に粘着剤層を有する補強フィルム
により挟み込まれて積層されてなる目地テープ、及び建
造物屋上に防水シートを貼り付け、ついで該シート端部
を前記の目地テープを貼り付けて覆うことを特徴とする
建造物屋上の防水改修方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特に建造物屋上の防
水改修用に利用される目地テープ及びそれを利用した建
造物屋上の防水改修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルやマンション等の屋上漏水は極めて
重大な問題である。屋内の漏水個所と屋上の漏水個所は
一対一に対応せずに離れていることが多く、屋上の漏水
個所を特定することは非常に困難である。従って、漏水
の改修工事においては屋上全体の防水工事を行う必要が
ある。
【0003】従来、屋上の防水改修方法としてはウレタ
ン塗料やガラス繊維強化ポリエステル樹脂を塗布する方
法、またアスファルトシート、ブチル・EPTゴムシー
トやポリ塩化ビニルシートを貼り付ける方法等がある。
しかしながらウレタン塗料やポリエステル樹脂を塗布す
る方法では塗料の調整から塗布に至る作業が煩雑、作業
者の熟練が必要、工期が長い、塗料の臭気があり作業環
境上好ましくない等の欠点がある。一方、アスファルト
シートを貼り付ける方法は経時的にオイル分が抜け防水
性が低下し、また伸び縮みが激しく凹凸となる。ゴムシ
ートやポリ塩化ビニルシートを貼り付ける方法は、作業
は比較的容易ではあるものの、屋上面との接着性が弱
い、シートとシートのジョイント部から剥離したり雨水
が滲み込む、ポリ塩化ビニルシートの場合は浮かし工法
が多く破断した場合全面に雨水がまわる等の欠点があ
る。さらにこれらの工法は、施工後の建造物の遮光・遮
熱性に関しては全くと言っていいほど考慮がなされてい
ない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、先にフッ
素樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強フィルム及び粘
着剤層が積層された建造物屋上の改修用防水シートをフ
ッ素樹脂フィルムを上面にして貼り付け、ついで該シー
ト端部をフッ素樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強フ
ィルム及び粘着剤層が積層された目地テープを貼り付け
て覆うことを特徴とする建造物屋上の防水改修方法を開
発し、特許出願した。この方法は上記の問題点について
はほぼ解決したが、目地テープの両側端部切断面のアル
ミニウム箔が直接外部雰囲気に暴露されるため、そこか
らアルミニウム箔の腐食が進行し、建造物の遮光・遮熱
性が低下してくるという問題が生じる。さらに腐食が進
むと目地テープのフッ素樹脂フィルムが剥離する。従っ
て、本発明の目的はアルミニウム箔の腐食がほとんど生
じないような目地テープ、及びそれを利用した建造物屋
上の防水改修方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の問題点
について鋭意検討した結果、アルミニウム箔の両端部が
直接外部雰囲気に暴露されない構造とすることに想到
し、本発明に到達した。即ち、本発明はアルミニウム箔
がこれよりも幅広のフッ素樹脂フィルムと片面に粘着剤
層を有する補強フィルムにより挟み込まれて積層されて
なることにより、アルミニウム箔の両端がフッ素樹脂と
フィルムと補強フイルムによりシールされている目地テ
ープ、及び建造物屋上に、フッ素樹脂フィルム、アルミ
ニウム箔、補強フィルム及び粘着剤層が積層された防水
シートをフッ素樹脂フィルムを上面にして貼り付け、つ
いで該シート端部を前記の目地テープを貼り付けて覆う
ことを特徴とする建造物屋上の防水改修方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面で説明する。
図1は本発明の目地テープの構成を表した図である。図
1において、1は本発明の目地テープであり、2はフッ
素樹脂フィルム、3はアルミニウム箔、4は補強フィル
ム、5は粘着剤層、6は離型材である。2のフッ素樹脂
としては、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオ
ロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重
合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体、テトラフルオロエチレン・エチレン共重
合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフ
ルオロエチレン・エチレン共重合体、ポリビニリデンフ
ルオライド、ポリビニルフルオライド等が例示でき、ポ
リビニルフルオライドが好ましい。フッ素樹脂フィルム
の厚さに特に制限はないが、通常10〜50μmであ
る。
【0007】3のアルミニウム箔としては硬質、軟質い
ずれでもよい。厚さも特に制限はないが、通常7〜10
0μmである。4の補強フイルムとしては例えばポリエ
チレンフィルム、ボリプロピレンフイルム、ポリエステ
ルフィム等の樹脂フイルム、不織布等が使用される。そ
の厚さに特に制限はないが通常7〜100μmである。
【0008】而して、3のアルミニウム箔の幅は2のフ
ッ素樹脂フィルムと4の補強フイルムの幅よりも狭く、
その両端においてはフッ素樹脂フィルムと補強フイルム
が直接接着している。従ってアルミニウム箔は図1に示
すように両フイルムの中にあんこ状に封じ込まれ、その
両端が直接外部雰囲気に暴露されることはない。5の粘
着剤は補強フイルムと後述の防水シートのフッ素樹脂に
対する粘着性を有するものであればよく、例えばアクリ
ル系粘着剤が使用できる。粘着剤層の厚さは特に制限は
ないが通常0.01〜1.2mmである。6は離型材で
あり、通常は紙が用いられる。
【0009】本発明の目地テープは、フッ素樹脂とアル
ミニウムのラミネートフィルムをエッチングにより不要
部分のアルミニウムを除去し、ついで他の層とドライラ
ミネート、エクストルーションラミネート等の公知の方
法に従ってラミネートし、必要により裁断して製造でき
る。
【0010】本発明の目地テープを用いて建造物屋上の
防水改修を行うには例えば次のようにする。建造物屋上
に後述の防水シートを貼り付け、該防水シートの端部は
上記目地テープを貼り付けて端部を塞ぐようにすればよ
い。
【0011】防水シートとしてはフッ素樹脂フィルム、
アルミニウム箔、補強フィルム及び粘着剤層よりなり、
粘着剤層には剥離材が貼着され使用時に剥離するように
なっている。フッ素樹脂フィルム、アルミニウム箔、補
強フィルムについては目地テープと同様である。粘着剤
としては建造物屋上のコンクリート等やモルタル等に粘
着性を有するものであればよく、例えばブチルゴムに必
要に応じ軟化剤、粘着付与剤、充填剤等を配合した非加
硫ブチルゴム系粘着剤が使用できる。粘着剤層の厚さは
特に制限はないが通常0.1〜1.2mmである。離型
材は通常は紙で、使用直前に粘着剤層から剥がして用い
る。防水シート全体の厚さは離型材を除き1.0mm以
上であることがJISで定められている。
【0012】上記、防水シートは公知の方法に従って製
造できる。例えばフッ素樹脂フイルム、アルミニウム箔
及び補強フイルムをドライラミネートして3層の積層材
をつくり、別にカレンダーロール等で粘着剤を離型材に
塗布し、前記3層積層材と貼り合わせることにより製造
できる。
【0013】ビル、マンション、アパート、倉庫、一般
住宅等の各種建造物の屋上は通常、コンクリート、モル
タル、スレート、防水層等がむき出しとなっている場合
が多く、本発明の方法はこれらの場合に好適であるが、
それ以外でも適用可能である。
【0014】図2は本発明に従い改修したビル等の屋上
の断面を模式的に表した図である。図2において、11
は屋上の平面部、12は屋上端部の立ち上がり部、13
は防水シート、1は目地テープである。
【0015】改修に当たっては、予め屋上表面を清掃
し、クラックや欠損部があるときはこれをシーリング材
や樹脂モルタル等で補修しておく。対象となる屋上が既
に1回以上改修を施し防水層があるときは、この旧防水
層を剥離しておいてもよいが、前記防水シートは軽量故
建造物本体への負担が少ないので、特に剥離しなくても
問題ない。表面はできるだけ段差等が生じないように平
滑にしておくことが望ましい。表面はできるだけ乾燥し
ておくことが好ましく、含水率8重量%以下が特に好ま
しい。
【0016】次に、好ましくは屋上表面にプライマーを
塗布する。プライマーとしては本技術分野で通常用いら
れるプライマー、例えばウレタン系プライマーを使用で
きる。プライマーは通常0.15〜0.2kg/m2
布するが、これに限定されるものではない。
【0017】プライマーが十分に乾燥したら、この上に
防水シート13を貼り付ける。貼り付けは離型材を徐々
に剥がしつつ、シートの中央部から端部に向かって空気
を押し出すようにしてローラー等で均一に強く押しつつ
行うとよい。この際、極力ごみ、異物、しわ、気泡が混
入しないようにする。防水シートと防水シートのつなぎ
目部分は、両者の端部が接するようにしてもよいが、図
2に示すように一方の端部16が他方の端部17に重な
るようにして貼り付けるのが好ましい。つなぎ目部分は
その上に本発明の目地テープ1を剥離剤を剥がして貼り
付け、防水シートの端部が露出しないようにする。この
ようにすることによりシートのジョイント部や端部から
の雨水の滲み込みが殆どないようになる。
【0018】
【発明の効果】前述のように、本発明の目地テープはア
ルミニウム箔がフッ素樹脂フィルムと補強フィルムの間
にあんこ状に封じ込まれ、その端部が直接外部雰囲気に
暴露されることがない。従って、防水シートを用いた建
造物屋上の防水改修工事において、防水シートつなぎ目
や端部を本発明の目地テープを用いてシールしても、目
地テープの両端からアルミニウムが腐食し始めるような
ことはなく、またフッ素樹脂フィルムの剥離が生じるこ
ともなく長期にわたって建造物の遮光・遮熱性を保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目地テープの構成を示した図である。
【図2】本発明に従い改修したビル等の屋上の断面を模
式的に表した図である。
【符号の説明】
1 目地テープ 2 フッ素樹脂フィルム 3 アルミニウム箔 4 補強フイルム 5 粘着剤 6 離型材 11 屋上平面部 12 屋上立ち上がり部 13 防水シート
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月7日(1998.8.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 本発明者は上記の問題点について鋭意
検討した結果、アルミニウム箔の両端部が直接外部雰囲
気に暴露されない構造とすることに想到し、本発明に到
達した。即ち、本発明はアルミニウム箔がこれよりも幅
広のフッ素樹脂フィルムと片面に粘着剤層を有する補強
フィルムにより挟み込まれて積層されてなることによ
り、アルミニウム箔の両端がフッ素樹脂フィルムと補強
フイルムによりシールされている目地テープ、及び建造
物屋上に、フッ素樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強
フィルム及び粘着剤層が積層された防水シートをフッ素
樹脂フィルムを上面にして貼り付け、ついで該シート端
部を前記の目地テープを貼り付けて覆うことを特徴とす
る建造物屋上の防水改修方法である
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 プライマーが十分に乾燥したら、この上
に防水シート13を貼り付ける。貼り付けは離型材を徐
々に剥がしつつ、シートの中央部から端部に向かって空
気を押し出すようにしてローラー等で均一に強く押しつ
つ行うとよい。この際、極力ごみ、異物、しわ、気泡が
混入しないようにする。防水シートと防水シートのつな
ぎ目部分は、両者の端部が接するようにしてもよいが、
図2に示すように一方の端部16が他方の端部17に重
なるようにして貼り付けるのが好ましい。つなぎ目部分
はその上に本発明の目地テープ1を離型材を剥がして貼
り付け、防水シートの端部が露出しないようにする。こ
のようにすることによりシートのジョイント部や端部か
らの雨水の滲み込みが殆どないようになる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB10A AB33A AK04 AK07 AK17B AT00C BA04 BA07 BA10B BA10D BA32 DB15A DG15 EC182 EH012 EJ912 GB07 JD05 JL13D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔がこれよりも幅広のフッ
    素樹脂フィルムと片面に粘着剤層を有する補強フィルム
    により挟み込まれて積層されてなることにより、アルミ
    ニウム箔の両端がフッ素樹脂とフィルムと補強フイルム
    によりシールされている目地テープ。
  2. 【請求項2】 建造物屋上に、フッ素樹脂フィルム、ア
    ルミニウム箔、補強フィルム及び粘着剤層が積層された
    防水シートをフッ素樹脂フィルムを上面にして貼り付
    け、ついで該シート端部を請求項1の目地テープを貼り
    付けて覆うことを特徴とする建造物屋上の防水改修方
    法。
JP19817698A 1998-06-30 1998-06-30 目地テープ及びそれを利用した建造物屋上の防水改修方法 Pending JP2000017790A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225955A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Tostem Corp 天窓水切り止水シート
JP2009014263A (ja) * 2007-07-04 2009-01-22 Shuhei Kondo リース式床暖房マットの施工法及びこの施工装置
KR101170023B1 (ko) * 2012-03-06 2012-08-01 주식회사 대흥산업 방수시트 조인트 접합용 복합 알루미늄 테이프

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