JP2000016826A - フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法 - Google Patents
フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法Info
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- Y02P40/50—Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
- Y02P40/57—Improving the yield, e-g- reduction of reject rates
Abstract
割切断後の変形が少なく、パターンが所期の設計からず
れてディスプレイの表示不良が発生するということがな
いフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法
を提供することである。 【解決手段】 ガラス基板を、セッター(日本電気硝子
株式会社製ネオセラムN−0)上に1枚づつ載置し、ア
ニール炉内に入れてアニールした後、その周縁部を切り
落とすことによって、550×650×0.7mmの寸
法を有するガラス基板とした。これらのガラス基板の平
面方向の残留応力を測定したところ、いずれも4kg/
cm2 以下であった。
Description
プレイのアレイ基板材料や、その対向基板材料として用
いられるガラス基板の製造方法に関するものである。
ガラス基板として、0.3〜3.0mm程度の厚みを有
する矩形状の板ガラスが大量に用いられている。特に近
年になって、α−Si TFT(Amorphous−
Si Thin Film Trasistor)液晶
ディスプレイ等の薄膜電気回路を用いたフラットパネル
ディスプレイ市場が急速に拡大している。
スプレイに比べ、高精細化、低消費電力化、低コスト化
の点で優れた低温poly−Si TFT液晶ディスプ
レイの技術が開発され、実用化され始めている。
イ用ガラス基板には、大板化が求められている。すなわ
ち最終製品であるディスプレイの大きさは、対角12イ
ンチ程度のものが主流であるが、ディスプレイ基板の製
造コストの低減と、スループットの向上を目的として大
きなガラス基板から複数のディスプレイ基板を作製する
マルチ方式が採用されている。つまりガラスメーカーで
成形された大型のガラス基板(ガラス素板)上に、複数
分の回路パターンを形成した後、回路パターン毎にガラ
ス基板を分割切断して複数のディスプレイ基板を作製す
る方式が採用されており、これらの基板は、ディスプレ
イの背面基板となるアレイ基板として使用されている。
また同様に、アレイ基板の対向基板(前面基板)につい
ても大型のガラス基板に複数のパターンを形成した後、
分割切断する生産方式が採られている。
寸法)は、300×400mmサイズや370×470
mmサイズであったが、最近では、550×650mm
サイズや、それ以上のサイズのガラス基板が必要とされ
るようになってきている。
なって、フラットパネルディスプレイ用ガラス基板は、
大板化が進められているが、これに伴ってガラス基板を
分割切断した後に、ガラス基板が変形するという問題が
発生している。
て用いられるガラス基板上には、薄膜電気回路や、その
他の各種金属膜、絶縁膜等を組み合わせた回路パターン
が形成され、その対向基板であるカラーフィルター基板
には、RGBパターンが形成されるが、このような回路
パターンが形成されたガラス基板が分割切断された後に
変形すると、互いの画素パターンが所期の設計からずれ
てしまい、アレイ基板の回路パターンとカラーフィルタ
ー基板のパターンとが一致せず、最終製品である液晶デ
ィスプレイの表示不良という致命的な欠陥につながるこ
とがあるため大きな問題となっている。特にα−Si
TFTに比べて、低温poly−SiTFTの方が、パ
ターンがより高精細であるため、ガラス基板のわずかな
変形も許されないのが現実である。
分割切断後の変形が少なく、パターンが所期の設計から
ずれてディスプレイの表示不良が発生するということが
ないフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方
法を提供することである。
を達成すべく種々の実験を繰り返した結果、ガラス基板
が分割切断された後に変形する原因が、ガラス基板の平
面方向に大きな残留応力が発生するからであり、ガラス
基板をアニールした後、その周縁部を切り落とし、平面
方向の残留応力を一定値以下に抑えることによって、ガ
ラス基板の分割切断後の変形が抑えられることを見いだ
し、本発明を提案するに至った。
レイ用ガラス基板の製造方法は、予め所定寸法より大き
いガラス基板を作製し、これをアニールした後、所定寸
法となるように周縁部を切り落とすことによって、平面
方向の残留応力が5kg/cm2 以下のガラス基板とす
ることを特徴とする。
用ガラス基板の製造方法は、好ましくは、ガラス基板の
周縁部を10mm以上の幅で切り落とすことを特徴と
し、さらに周縁部を切り落とした後のガラス基板の縦寸
法が400mm以上、横寸法が500mm以上であるこ
とを特徴とし、またガラス基板が、低温poly−Si
TFT用ガラス基板であることを特徴とする。
留応力が発生するメカニズムは、次のとおりである。
の工業的な方法としては、フロート法、オーバーフロー
ダウンドロー法、スロットダウンドロー法等が知られて
いるが、いずれの成形法を採用しても、成形した板ガラ
スを冷却する時に、その肉厚方向に温度分布が発生する
と共に、平面方向にもいくらかの温度分布が発生し、そ
の結果、不均一な残留応力が発生することになる。
ラス基板の平面方向に発生する残留応力であり、ガラス
基板の中央付近に比べて、周縁部の冷却速度が速い場合
や、逆にガラス基板の中央付近に比べて周縁部の冷却速
度が遅い場合に、周縁部付近に残留応力が発生する。こ
のような平面方向に残留応力を有するガラス基板が分割
切断されると、変形することによって応力を解放しよう
とする。
留応力は、ガラス基板の大きさに比例して大きくなり、
例えば、縦寸法400mm以上、横寸法500mm以上
のガラス基板の場合、周縁部の残留応力は、20kg/
cm2 以上となることがあった。しかしながらガラス基
板をアニールした後、その周縁部を切り落とし、平面方
向の残留応力を5kg/cm2 以下にすると、これを分
割切断しても、問題となるような変形は生じない。
板、具体的には、周縁部を切り落とした後の縦寸法40
0mm以上、横寸法500mm以上のガラス基板に有用
であり、またα−Si TFTに比べて、より高精細な
回路パターンを有する低温poly−Si TFT用ガ
ラス基板に有用である。
場合、ガラス基板を平坦性に優れた耐熱性セッター上に
載置してアニール炉に投入するが、生産性を向上するた
めには、セッター上に複数枚のガラス基板を重ねて載置
しても良い。セッターの材質としては、低膨張結晶化ガ
ラスやセラミックが使用可能である。またアニールは、
連続式アニール炉やバッチ式電気炉を用いて行うことが
できるが、生産性を考えると、連続式アニール炉を用い
ることが望ましい。
用ガラス基板の製造方法を、実施例及び比較例に基づい
て詳細に説明する。
%、B2 O3 10%、Al2 O3 10%、RO 2
5%の組成となるようにガラス原料を調合し、1580
℃で所定時間溶融した後、スロットダウンドロー法を用
いて成形し、切断加工することによって、570×67
0×0.7mmの寸法を有する低温poly−Si T
FT液晶ディスプレイ用無アルカリガラス基板を12枚
作製した。
に優れた耐熱性セッター(日本電気硝子株式会社製ネオ
セラムN−0)上に1枚づつ載置し、アニール炉内に入
れてアニールした後、その周縁部を切り落とすことによ
って、550×650×0.7mmの寸法を有するガラ
ス基板とした。これらのガラス基板の平面方向の残留応
力を測定したところ、いずれも4kg/cm2 以下であ
った。
650×0.7mmの寸法を有するガラス基板を12枚
作製し、これらのガラス基板を、セッター(日本電気硝
子株式会社製ネオセラムN−0)上に1枚づつ載置し、
アニール炉内に入れてアニールした。このアニール後の
ガラス基板の平面方向の残留応力を測定したところ、い
ずれも12〜16kg/cm2 であった。
10上に4つの回路パターン11を形成してから、回路
パターン11毎にガラス基板10を2本の切断線12、
12に沿って4枚のアレイ基板に分割切断し、これらの
アレイ基板上の回路パターン11の正規位置からの最大
ずれ量を測定し、その結果を表1に示した。
基板は、回路パターンのずれ量が4〜7μmと大きかっ
たが、実施例のアレイ基板の回路パターンのずれ量は、
0〜2μmと小さく、このことから、アレイ基板の平面
方向の残留応力の大きさと、切断後の寸法のずれ量の間
に相関関係が認められた。
P−100を用い、セナルモン法に基づいて測定した。
として、アレイ基板と同じサイズを有する未変形のカラ
ーフィルター基板を準備し、図2に示すように、アレイ
基板13をカラーフィルター基板14上に重ね合わせ、
アレイ基板13上の回路パターン15と、カラーフィル
ター基板14上に形成されたパターン16の最もずれの
大きい部分の長さ(L)を顕微鏡で測定したものであ
る。
ィスプレイ用ガラス基板の製造方法によると、予め大き
めのガラス基板をアニールした後、大きな残留応力の発
生しやすい周縁部を切り落とすため、その平面方向の残
留応力が5kg/cm2 以下のガラス基板が得られ、こ
のガラス基板上にパターンを形成した後、パターン毎に
ガラス基板を分割切断しても変形が少ない。
力が大きくなりやすい縦寸法が400mm以上、横寸法
が500mm以上のガラス基板や、パターンが非常に高
精細であるため、わずかな変形も許されない低温pol
y−Si TFT用ガラス基板に有用である。
示す平面図である。
た状態を示す概略説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 予め所定寸法より大きいガラス基板を作
製し、これをアニールした後、所定寸法となるように周
縁部を切り落とすことによって、平面方向の残留応力が
5kg/cm2 以下のガラス基板とすることを特徴とす
るフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方
法。 - 【請求項2】 ガラス基板の周縁部を10mm以上の幅
で切り落とすことを特徴とする請求項1記載のフラット
パネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法。 - 【請求項3】 周縁部を切り落とした後のガラス基板の
縦寸法が400mm以上、横寸法が500mm以上であ
ることを特徴とする請求項1、2記載のフラットパネル
ディスプレイ用ガラス基板の製造方法。 - 【請求項4】 ガラス基板が、低温poly−Si T
FT用ガラス基板であることを特徴とする請求項1〜3
記載のフラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP19984198A JP4048553B2 (ja) | 1998-06-29 | 1998-06-29 | フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の製造方法 |
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JP4048553B2 JP4048553B2 (ja) | 2008-02-20 |
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JP2009179552A (ja) * | 2009-03-06 | 2009-08-13 | Asahi Glass Co Ltd | ディスプレイ用ガラス基板 |
WO2010029660A1 (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-18 | シャープ株式会社 | 表示パネルの製造方法 |
CN109836035A (zh) * | 2017-11-29 | 2019-06-04 | 三星钻石工业股份有限公司 | 基板搬出装置 |
-
1998
- 1998-06-29 JP JP19984198A patent/JP4048553B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US7178435B2 (en) | 2001-03-30 | 2007-02-20 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Glass substrate and display apparatus |
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