JP2000016814A - 無機陰イオン交換性に優れた含水ビスマス化合物とその製造法 - Google Patents

無機陰イオン交換性に優れた含水ビスマス化合物とその製造法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機陰イオン交換性に優れた含水ビスマス化
合物の提供。 【解決手段】 式:BiO(NO3 )・XH2 O(5/
3≧X>0)で表される無機陰イオン交換性に優れた含
水ビスマス化合物を式:Bi2 3 の酸化ビスマスの粉
末と式:Bi(NO3 3 ・5H2 Oの硝酸ビスマス五
水和物の粉末との比がモル比でl:1になるように調整
して粉末混合物として室温〜80℃で反応させて製造す
る。この含水ビスマス化合物を有効成分とする無機陰イ
オン交換体を液体または気体中に含有されるハロゲン化
物イオンと反応させてBiOX(X=I,Br,Cl,
F)として除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式中に(NO3
を含む新規な製造法により得られた含水ビスマス化合物
および該化合物を利用したハロゲン化物イオンの除去お
よび固化方法に関するものである。さらに詳しくは、本
発明は、水溶液や有機溶剤からのハロゲン化物イオンの
除去、ハロゲン化物イオンを含んだ産業廃液の処理、原
子力発電廃液からの放射性ハロゲン化物イオンの除去や
固定化、気体中のイオン性成分の回収および除去等に有
用な含水ビスマス化合物とこれを有効成分とするイオン
交換体を用いたハロゲン化物イオンの除去および固化方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】本発明の化合物と組成的に直
接関連のある既知の化合物としては、BiO(NO3
・XH2 Oの式(X=2、1、1/2および0)で示さ
れる化合物が古い文献(1927年)で報告され、その
要旨はグメリン・ハンドブック(vol.19、Bi)
に紹介されている。それによると、酸化ビスマスを硝酸
に溶解し、少しずつ水を加える方法でこれらの化合物を
合成している。これらの化合物のうち、X=1および1
/2の化合物については、その構造解析も行われている
が、その構造は、いずれも本発明の化合物のものと同一
ではない。また、これらの化合物を無機陰イオン交換体
として利用した例は見当たらない。硝酸基を含む他のビ
スマス系化合物では、これまで、Bi5 7 (N
3 )、BiPbO2 (NO3 )などが無機陰イオン交
換体として報告されている(例えば、特開平6−550
81号公報、特開平9−52715号公報)。無機イオ
ン交換体としての利用が考えられる含水ビスマス化合物
としては、Bi6 6 (OH)X (NO3 6-X ・nH
2 O(但し、3.5≦X≦5.5,nは、0または正の
整数)の式で表される化合物が報告されている(特開昭
63−60112号公報)。しかしながら、この化合物
は、中性付近の溶液中でイオン交換に優れた性能を発揮
するものの、その組成中にOH基をかなりの割合で有す
るため耐酸性あるいは耐アルカリ性が弱く、また、その
製造法が極めて複雑である。
【0003】
【課題を解決するするための手段】本発明は、上記の特
開昭63−60112号公報に示される化合物の有する
課題を解決するものとして、BiO(NO3 )・XH2
O(5/3≧X>0)の式で表される新規な含水ビスマ
ス化合物を見出し、これを有効成分とするイオン交換体
および該イオン交換体を用いて液体または気体中に含有
されるハロゲン化物イオンと反応させてBiOX(X=
I,Br,Cl,F)としてハロゲン化物イオンを除去
および固化する方法を提供する。さらに、本発明は、
式:Bi2 3 の酸化ビスマスの粉末と式:Bi(NO
33 ・5H2 Oの硝酸ビスマス五水和物の粉末との比
がモル比でl:1になるように調整して粉末混合物とし
て室温〜80℃で反応させる含水ビスマス化合物の製造
法を提供する。なお、原料のBi(NO3 3 ・5H2
Oは、約80℃あたりから分解し始めるので、この温度
までは反応可能である。本発明の含水ビスマス化合物で
あるBiO(NO3 )・XH2 Oは、製造法が極めて簡
単であり、耐酸性、耐アルカリ性、耐熱性に優れてお
り、また、その組成中に(NO3 )基を有することか
ら、陰イオン交換体としての機能を期待できる。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明では、酸化ビスマス(Bi
2 3 )の粉末状試薬と硝酸ビスマス五水和物の粉末状
試薬を乳鉢を用いて室温〜80℃で混合すると、容易に
反応し、前述の式で表される組成の化合物が生成するこ
と、そして、この化合物は、酸性、中性、アルカリ性い
ずれの溶液中でも室温でイオン交換容量とイオン交換速
度が共に大きく、且つ安定性の優れた無機陰イオン交換
体となることを確認し、本発明の完成に至った。さら
に、本発明においては、前記の式で表される組成の化合
物を有効成分とする無機イオン交換体を用いて廃液等に
含有される塩化物イオンやヨウ化物イオン等を除去する
と同時に安定な固体化合物として固定化する方法も提供
する。本発明は、BiO(NO3 )・XH2 O(5/3
≧X>0)の式で表される化合物であって、これを有効
成分とする無機陰イオン交換体によって、ハロゲン化物
イオンを効果的に除去可能とする。室温において、酸
性、中性およびアルカリ性のいずれの水溶液においても
イオン交換性は有効である。
【0005】なお、一部のビスマス酸化物硝酸化物系化
合物は、ハロゲン化物イオンに対してイオン交換性をも
つことが知られているが、そのような化合物は、その組
成中に含まれる水酸基や硝酸基がハロゲン化物イオンと
イオン交換することが明らかにされている。本発明の含
水ビスマス化合物の場合にも、その組成中に硝酸基を有
しており、これがハロゲン化物イオンとイオン交換する
ことが確かめられた。また、本発明では、含水ビスマス
系イオン交換体の組成中のBiと(NO3 )との比が
1:1であることが重要である。なぜなら、本発明で
は,ハロゲン化物イオンと含水ビスマス化合物とのイオ
ン交換に対して次の反応式(1)を想定しているからで
ある。 BiO(NO3 )・0.5H2 O+X- → BiOX+(NO3- +0.5H2 O (1) そして、生成したBiOX(X=I,Br,Cl,F)
は、水溶液中でも安定な固体であり、反応後、溶液から
分離することにより、ハロゲン化物イオンを安定な固化
体として保存できる。よって、本発明の含水ビスマス化
合物を有効成分とするイオン交換体は、放射性ヨウ化物
イオンや塩化物イオンの固化体としても利用できる。
【0006】ヨウ化物イオンおよび塩化物イオンを用い
た実際の実験でこれらの事を確かめてみた。反応後の固
体の構造を粉末X線回折法で調べた。その結果、pH=
13での反応生成物を除いて、すべての反応生成物は、
BiOIおよびBiOClであった。つまり、pH=1
から12の溶液中の反応では、式(1)が成り立つ。P
H=13の溶液中での反応生成物は前述の物ではなかっ
た。ヨウ化物イオンの場合には、Bi4 5 2 とBi
5 7 Iの混合物が、そして塩化物イオンの場合には、
Bi3 4 ClとBi2 2 CO3 との混合物が生成し
た。後で述べるように、この事がイオン交換容量がpH
=13で減少する原因になっている。イオン交換体に最
初に含まれている水は反応に直接関与していない。しか
し、構造水として、化合物の安定化に寄与しているもの
と推定される。
【0007】
【実施例】以下、本発明による含水ビスマス化合物の製
造法について実施例により説明する。 実施例1 市販のビスマス酸化物(Bi2 3 )、4.66g
(0.01モル)の粉末と市販の硝酸ビスマス五水和物
(Bi(NO3 3 ・5H2 O)、4.85g(0.0
1モル)の粉末の混合物を原料として、これを乳鉢を用
いてよく混合し、室温にて数時間以上静置して反応させ
た。図1のA、Bに原料、図1のCに上記反応後の粉末
のX線回折のパターンを示す。これらの図から、図1の
Cに示す物質は、各原料の混合物ではなくて、反応生成
物であることが明らかである。また、図2のA、B、C
に反応生成物の経時変化を粉末X線回折のパターンで示
す。図2から、反応は、開始後約6時間以内にほぼ終了
しており、そして、その後は、わずかに進行して、20
日後には完了していることがわかる。反応生成物を空気
中、室温で長時間、自然乾燥した後(混合後9カ月経過
した試料)、窒素、水素の元素分析を行い生成物の組成
を求めたところ、BiO(NO3 )・0.5H2Oと決
定した。
【0008】本発明の化合物が二つの原料の単なる混合
物でなく反応生成物であることは、粉末X線回折法によ
るだけではなく、熱重量分析法によっても確認した。図
3の曲線A、Bは、Bi(NO3 3 ・5H2 Oおよび
BiO(NO3 )・0.5H2 Oそれぞれの試料をアル
ゴン気流中で室温から700℃間で同一条件下で加熱し
た際の得られた熱重量曲線を示す。酸化ビスマスは加熱
に対して安定で、前記の実験条件下では重量変化を示さ
ない。従って、もし原料が反応していなければ、酸化ビ
スマスの重量の分を考慮するにしても、曲線AとBは加
熱に対して似たような変化を示すはずである。図3に示
した二つの曲線は異なる変化を示しており、それは二つ
の化合物は、同一ではない反応生成物であることを示し
ている。
【0009】以下、本発明の含水ビスマス化合物を利用
した無機陰イオン交換反応について実施例により説明す
る。 実施例2 BiO(NO3 )・0.5H2 O、0.2g(4.3×
10-4モル)と0.2mo1 dm-1のNaI溶液(但
し溶液のpH=l,7,13の三種類:HNO3 および
NaOHを用いてpHを調整)、4ml(I- :約8×
l0-4グラムイオン)を蓋付き容器に入れて、恒温槽中
にて25℃の温度で時間を変えて反応させ、反応の進み
具合を調べた。反応中、容器を震盪することによって、
溶液を攪拌した。一定時間経過後、容器を取り出し、液
体と固体を分離して、溶液中に残留するヨウ化物イオン
の濃度をイオンクロマトグラフで測定し、除去されたイ
オンの量を調べた。
【0010】添付した図面の図4は、ヨウ化物イオンに
ついての反応時間とイオン交換容量との関係を示したも
のである。なお、イオン交換容量とは、イオン交換体1
g当たりの吸着またはイオン交換したイオンの当量数
(またはミリグラム当量数)で表し、単位はeq g-1
(グラム当たりの当量数)またはmeq g-1(グラム
当たりのミリグラム当量数)である。図中の曲線は、短
時間で最大イオン交換容量の値に近づくほど、反応速度
が早いことを意味している。いずれのpHでも、立ち上
がりの反応は極めて早く進み、反応開始から60分後に
溶液から除去されるヨウ化物イオンの濃度はそれぞれの
溶液についての最大値の85%(pH=l)、70%
(pH=7)、87%(pH=13)に達する。反応が
終結する時間は、pHによって多少異なり、pH=lお
よび13では約5時間、pH=7では約20時間であ
る。
【0011】実施例3 BiO(NO3 )・0.5H2 O、0.2g(4.3×
l0-4モル)と0.2mo1 dm-1のNaCl溶液
(pH=l、7、13の三種類:HNO3 およびNaO
Hを用いてpHを調整)、4ml(Cl- :約8×10
-4グラムイオン)を蓋付き容器に入れて、恒温槽中にて
25℃の温度で時間を変えて反応させ、反応の進み具合
を調べた。反応中、容器を震盪することによって、溶液
を攪拌した。一定時間経過後、容器を取り出し、液体と
固体を分離して、溶液中から除去される塩化物イオンの
濃度をイオンクロマトグラフで測定し、除去されたイオ
ンの量を調べた。
【0012】添付した図面の図5は、塩化物イオンにつ
いて反応時間とイオン交換容量との関係を示したもので
ある。図中の曲線は、いずれのpHでも、立ち上がりの
反応は極めて早く進むことを示しており、反応開始から
60分後に溶液中に残留する塩化物イオンの濃度は、そ
れぞれの溶液についての最大値の99%(pH=1)、
94%(pH=7)、100%(pH=13)に達す
る。反応が終結する時間は、pHによって多少異なり、
pH=lおよび6では約5時間、pH=13では1時間
以内である。
【0013】実施例4 本実施例においては、いろいろなpH値を示すNaI溶
液中でのBiO(NO3 )・0.5H2 Oのイオン交換
容量を測定した。BiO(NO3 )・0.5H2 O、
0.2gと0.2mo1 dm-3のNaI溶液4mlと
を蓋付き容器に入れて密閉し、恒温槽中にて25℃で2
0時間反応させた。反応中、容器を震盪することによっ
て、溶液を攪拌した。反応後、容器を取り出し、液体と
固体を分離して、溶液中に残存するヨウ化物イオンの濃
度をイオンクロマトグラフで測定することにより、イオ
ン交換容量を求めた。溶液のpHは1から13まで変化
させたが、pHの調整に酸性側では硝酸溶液を、アルカ
リ性側では水酸化ナトリウム溶液を用いた。
【0014】添付した図面の図6は、25℃で測定され
たヨウ化物イオンのイオン交換容量と水溶液のpHとの
関係を示したものである。図から明らかなように、本発
明の化合物は測定した全pH領域で大きなイオン交換容
量を持つことが分かる。イオン交換容量はpH=1で最
大値を、pH=2から12の間でそれより少し小さいが
ほぼ一定の値を、そして、pH=13でかなり小さい値
を示す。しかし、このpH=13の値でも、これまで発
明されたビスマス系陰イオン交換体の持つヨウ化物イオ
ンに対するイオン交換容量の値と同じくらいであり、こ
れ以外のpHではかなり大きい値を示している。
【0015】実施例5 本実施例においては、いろいろなpH値を示すNaCl
溶液中でのBiO(NO3 )・0.5H2 Oのイオン交
換容量を測定した。BiO(NO3 )・0.5H2 O、
0.2gと0.2mol dm-3のNaCl溶液4ml
とを蓋付き容器に入れて密閉し、恒温槽中にて25℃で
20時間反応させた。反応中、容器を震盪することによ
って、溶液を攪拌した。反応後、容器を取り出し、液体
と固体を分離して、溶液中に残存する塩化物イオンの濃
度をイオンクロマトグラフで測定することにより、イオ
ン交換容量を求めた。溶液のpHは1から13まで変化
させた。
【0016】添付した図面の図7は、25℃で測定され
た塩化物イオンのイオン交換容量と水溶液のpHとの関
係を示したものである。図から明らかなように、本発明
の物質が測定した全pH領域で良好なイオン交換容量を
持つことが分かる。イオン交換容量はpH=1から12
の間でほぼ一定の値を、そして、pH=13でのみかな
り小さい値を示す。ヨウ化物イオンの場合と同様に、こ
のpH=13の値でも、これまで発明されたビスマス系
陰イオン交換体の持つ塩化物イオンに対するイオン交換
容量の値と同じくらいであり、これ以外のpHではかな
り大きい値を示している。
【0017】実施例6 BiO(NO3 )・0.5H2 O、約0.76g(約
2.75×10-3グラム分子)と0.05 mol d
-3のNaIまたはNaCl溶液(pH=l、pH=7
およびpH=13に調整)5ml(I- およびC
- :約2.5×10-4グラムイオン)をそれぞれ別の
蓋付き容器に入れて密閉し、恒温槽中にて25℃で25
時間、容器を震盪しながら反応させた。この実施例で
は、実施例1、2、3、4に比べてヨウ化物イオンおよ
び塩化物イオンに対するイオン交換体の割合を大きくし
てある。結果を表1に示す。この表1から明らかなよう
に、pH=l、pH=7およびpH=13のいずれの溶
液においても、ハロゲン化物イオンが効率よく除去され
ている。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、本発明は、
新規な簡単な製造法により組成中に(NO3 )を有する
含水ビスマス化合物を提供し、本発明により、イオン交
換容量およびイオン交換速度が大きく、かつ耐酸性およ
び耐アルカリ性に優れ、酸性、中性およびアルカリ性い
ずれの水溶液中でも有効な含水ビスマス化合物と、これ
を有効成分とする無機陰イオン交換体を用いたハロゲン
化物イオンの除去および固化材が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】粉末X線回折パターンを示す図である。Aは、
化合物Bi2 3 の場合、Bは、化合物Bi(NO3
3 ・5H2 Oの場合、Cは、化合物BiO(NO3 )・
XH2 O(反応時間20日)の場合である。
【図2】化合物BiO(NO3 )・XH2 Oの粉末X線
回折パターンを示す図である。Aは、反応時間6時の場
合、Bは、反応時間20日間の場合、Cは、反応時間4
9日間の場合である。
【図3】熱重量曲線を示す図である。Aは、化合物Bi
(NO3 3 ・5H2 Oの場合、Bは、化合物BiO
(NO3 )・0.5H2 Oの場合である。
【図4】pH=l、7、13の溶液中で、反応時間を変
化させたときのイオン交換体のヨウ化物イオンに対する
イオン交換容量の変化を示すグラフである。
【図5】pH=1、7、13の溶液中で、反応時間を変
化させたときのイオン交換体の塩化物イオンに対するイ
オン交換容量変化を示すグラフである。
【図6】種々のpHの溶液中でのヨウ化物イオンに対す
るイオン交換体のイオン交換容量の値を示す図である。
【図7】種々のpHの溶液中での塩化物イオンに対する
イオン交換体のイオン交換容量の値を示す図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式:BiO(NO3 )・XH2 O(5/
    3≧X>0)で表される無機陰イオン交換性に優れた含
    水ビスマス化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の式:BiO(NO3 )・
    XH2 O(5/3≧X>0)で表される含水ビスマス化
    合物を有効成分とする無機陰イオン交換体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の無機陰イオン交換体を液
    体または気体中に含有されるハロゲン化物イオンと反応
    させてBiOX(X=I,Br,Cl,F)として除去
    することを特徴とする無機陰イオンの除去方法。
  4. 【請求項4】 式:Bi2 3 の酸化ビスマスの粉末と
    式:Bi(NO3 3 ・5H2 Oの硝酸ビスマス五水和
    物の粉末との比がモル比でl:1になるように調整して
    粉末混合物として室温〜80℃で反応させることを特徴
    とする請求項1記載の含水ビスマス化合物の製造法。
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