JP2000016233A - 座席用人体検出装置 - Google Patents

座席用人体検出装置

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JP2000016233A
JP2000016233A JP10191183A JP19118398A JP2000016233A JP 2000016233 A JP2000016233 A JP 2000016233A JP 10191183 A JP10191183 A JP 10191183A JP 19118398 A JP19118398 A JP 19118398A JP 2000016233 A JP2000016233 A JP 2000016233A
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seat
distance
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human body
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JP10191183A
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English (en)
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健実 ▲よし▼永
Takemi Yoshinaga
Masaatsu Inoue
雅篤 井上
Takashi Iwasa
隆司 岩佐
Hiroyuki Ogino
弘之 荻野
Yoshiaki Watanabe
義明 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は座席用人体検出装置に関するもの
で、座席上がいかなる状態の場合においても座席上の人
体の有無を正確に判定する。 【解決手段】 座席内に配設された振動検出手段3と、
振動検出手段3の出力信号が予め定められた第1の領域
にある時には人、第2の領域にある時には物、第3の領
域にある時にはその他と判定する第1の判定手段4と、
車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離を検出す
る距離検出手段5と、第1の判定手段4においてその他
と判定され、且つ距離検出手段5の検出距離がある予め
定めた所定の距離以下の場合には座席上にチャイルドシ
ートが設置されていると判定する第2の判定手段6より
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座席上の人体の有無を
検出する座席用人体検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の座席用人体検出装置は、
例えば図9に示すように、複数の感圧抵抗体1を有した
センサシート2を座席(図示せず)内に配設し、人体の
着座による荷重により感圧抵抗体1の抵抗値がある設定
値以下になると判定回路(図示せず)によりある一定時
間在席信号を保持するというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
座席用人体検出装置では、例えば助手席にこの座席用人
体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連動を行
う場合、チャイルドシートを使用すると乳幼児をチャイ
ルドシートに乗せた際の衝撃やチャイルドシート上の乳
幼児の体の動き、走行時の路面の凹凸や車の停止・発進
によるチャイルドシートの動揺等により感圧抵抗体1に
荷重がかかって判定回路は在席信号を出力していた。ま
た、座席上に子供が立っている場合においても同様に感
圧抵抗体1に荷重がかかって判定回路は在席信号を出力
していた。
【0004】このため衝突時にはエアバッグが不必要に
展開するといった課題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、車室の座席内に配設された振動検出手段の
出力信号を基に、第1の判定手段においてその出力信号
が予め定められた第1の領域にある時には座席上に人が
着座していると判定し、第2の領域にある時には座席上
に物が置かれているもしくは何も置かれていないと判定
し、第3の領域にある時にはその他と判定するととも
に、第1の判定手段でその他と判定された時には、第2
の判定手段において距離検出手段の検出距離がある所定
の距離以下の場合には座席上にチャイルドシートが設置
されていると判定するものである。
【0006】上記発明によれば、座席上にチャイルドシ
ートを設置して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近
傍から座席上の物体までの距離が必ずある所定以下にな
るため、座席上にチャイルドシートが設置されているこ
とが検出できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、車室の座席内に配設さ
れた振動検出手段と、前記振動検出手段の出力信号が予
め定められた第1の領域にある時には座席上に人が着座
していると判定し、第2の領域にある時には座席上に物
が置かれているもしくは何も置かれていないと判定し、
第3の領域にある時にはその他と判定する第1の判定手
段と、前記車室内の前記座席近傍から座席上の物体まで
の距離を検出する距離検出手段と、前記第1の判定手段
においてその他と判定され、且つ距離検出手段の検出距
離がある所定の距離以下の場合には座席上にチャイルド
シートが設置されていると判定する第2の判定手段とで
構成するものである。
【0008】そして、座席上にチャイルドシートを設置
して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近傍から座席
上の物体までの距離が必ずある所定以下になることを利
用して、距離検出手段で座席上の物体までの距離を検出
し、その検出距離がある所定距離以下の場合には第2の
判定手段において座席上にチャイルドシートが設置され
ていると判断するものである。
【0009】さらに、距離検出手段に赤外線センサ、あ
るいは超音波センサを用いたことを特徴とするものであ
る。
【0010】そして、距離検出手段に赤外線センサ、も
しくは超音波センサを用いることで座席上の物体までの
距離をより正確に検出でき、チャイルドシートの検出精
度を向上させることができる。
【0011】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段においてその他と判定され且つ距離検出手段の検出距
離が予め定めた第1の所定距離以下の場合には座席上に
チャイルドシートが前向きに設置されていると判定する
ものである。
【0012】そして、座席上にチャイルドシートを前向
きに設置して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近傍
から座席上の物体までの距離が必ず第1の所定距離以下
になることを利用して、距離検出手段で座席上の物体ま
での距離を検出し、第2の判定手段においてその検出距
離が第1の所定距離以下の場合に座席上にチャイルドシ
ートが前向きに設置されていることが検出できる。
【0013】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段においてその他と判定され且つ距離検出手段の検出距
離が予め定めた第2の所定距離以下の場合には座席上に
チャイルドシートが後ろ向きに設置されていると判定す
るものである。
【0014】そして、座席上にチャイルドシートを後ろ
向きに設置して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近
傍から座席上の物体までの距離が必ず第2の所定距離以
下になることを利用して、距離検出手段で座席上の物体
までの距離を検出し、第2の判定手段においてその検出
距離が第2の所定距離以下の場合に座席上にチャイルド
シートが後ろ向きに設置されていることが検出できる。
【0015】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段において座席上に人が着座していると判定され且つ前
記距離検出手段の検出距離が予め定めた第3の所定距離
以下の場合には座席上に人が前着座していると判定する
ものである。
【0016】そして、座席上に人が前着座している場合
には車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が必
ず第3の所定距離以下になることを利用して、距離検出
手段で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判定手
段においてその検出距離が第3の所定距離以下の場合に
は座席の前の方に人が着座していることが検出できる。
【0017】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段において座席上に物が置かれているもしくは何も置か
れていないと判定され且つ距離検出手段の検出距離が予
め定めた第4の所定距離以下の場合には座席の前に子供
が立っていると判定するものである。
【0018】そして、座席の前の方に子供が立っている
場合には車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離
が必ず第4の所定距離以下になることを利用して、距離
検出手段で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判
定手段においてその検出距離が第4の所定距離以下の場
合には座席の前に子供が立っていることが検出できる。
【0019】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段において座席上に人が着座していると判定され且つ距
離検出手段の検出距離が予め定めた第5の所定距離以下
の場合には座席上に子供が立っていると判定するもので
ある。
【0020】そして、座席上に子供が立っている場合に
は車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が必ず
第5の所定距離以下になることを利用して、距離検出手
段で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判定手段
においてその検出距離が第5の所定距離以下の場合には
座席上に子供が立っていることが検出できる。
【0021】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段において座席上に人が着座していると判定され且つ前
記距離検出手段の検出距離が予め定めた第6の所定距離
以上の場合には前記距離検出手段を故障と判定するもの
である。
【0022】そして、座席上に人が着座している場合に
は車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が第6
の所定距離以下になることを利用して、第1の判定手段
において座席上に人が着座していると判定した時に、距
離検出手段の検出距離が第6の所定距離以上の場合は第
2の判定手段において距離検出手段の故障と判定するた
め、部品故障時の検出用として改めて検出手段を設ける
ことなく容易に構成部品の故障検出を行うことができる
とともに、故障した部品の誤った信号を基に人体の有無
の判定することがない。
【0023】さらに、第2の判定手段は、第1の判定手
段において座席上に物が置かれているもしくは何も置か
れていないと判定され且つ距離検出手段の検出距離が予
め定めた第7の所定距離以下の場合には振動検出手段を
故障と判定するものである。
【0024】そして、座席上に何も置かれていない場合
には車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が第
7の所定距離以上になることを利用して、第1の判定手
段において座席上に何も置かれていないと判定した時
に、距離検出手段の検出距離が第7の所定距離以下の場
合は第2の判定手段において振動検出手段の故障と判定
するため、部品故障時の検出用として改めて検出手段を
設けることなく容易に構成部品の故障検出を行うことが
できるとともに、故障した部品の誤った信号を基に人体
の有無の判定することがない。
【0025】
【実施例】本発明の実施例について図1から図8までを
参照しながら説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1の座
席用人体検出装置の座席上の人体の有無を検出するブロ
ック図である。図1に示すように、座席(図示せず)内
に配設された座席上の物体が座席に加える歪みの大きさ
に応じて出力信号が変化する振動検出手段3と、振動検
出手段3の出力信号が予め定められた第1の領域にある
時には座席上に人が着座していると判定し、第2の領域
にある時には座席上に物が置かれているもしくは何も置
かれていないと判定し、そして第3の領域にある時には
その他と判定する第1の判定手段4と、車室内の座席近
傍から座席上の物体までの距離を検出する距離検出手段
5と、第1の判定手段4においてその他と判定され、且
つ距離検出手段5の検出距離がある所定距離以下の場合
には座席上にチャイルドシートが設置されている判定す
る第2の判定手段6とからなる。
【0027】第1の判定手段4は、人体と物とで座席内
に配設された振動検出手段3に加わる歪みの大きさが異
なる(物に比べて人体の方が加える歪みが大きい)こと
を利用するものである。
【0028】図2は、座席上に存在する物体の違いによ
る振動検出手段3の出力信号のレベルを示したものであ
る。図2に示すように、座席上に人が着座している場合
には、人体の体の動き、呼吸、心拍などによる振動が振
動検出手段3に加えられるために、その出力信号のレベ
ルは第1の領域に示す高い値になる。
【0029】また、座席上に物が置かれているもしくは
何も置かれていない場合には、当然のことながら人体の
ように動き、呼吸、心拍などがないため振動検出手段3
の出力信号のレベルは第2の領域に示す低い値となる。
【0030】そして、例えば座席上にチャイルドシート
を設置しその上に乳幼児を乗せた場合には、振動検出手
段3に乳幼児の体の動き、呼吸、心拍などによる振動が
直接加わらず、チャイルドシート等の物体を介して間接
的に加わるため、その出力信号のレベルは人が直接着座
している場合に比べて小さい。そのために、振動検出手
段3の出力信号のレベルは第1と第2の領域の中間の第
3の領域になる。よって、第1の判定手段4において座
席上にチャイルドシートを設置しその上に乳幼児を乗せ
た場合にそのチャイルドシートを明確に判別することが
困難である。この場合に、例えば助手席にこの座席用人
体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連動を行
うと衝突時にエアバッグが不必要に展開してしまうとい
う課題があった。
【0031】そこで、車室内の座席近傍から座席上の物
体までの距離を検出する距離検出手段5を設けた。以下
ここでは、距離検出手段5を車室内のダッシュボード内
に配設した場合について説明する。
【0032】図3は、座席上にチャイルドシートを設置
した場合の距離検出手段5の検出距離の一例を示したも
のである。図3に示すように、座席7上にチャイルドシ
ート8を設置した場合には、座席7の位置やリクライニ
ングの角度、乳幼児の体格、またチャイルドシート8の
大きさ等により多少の違いはあるものの、座席7上に直
接人が着座している時に比べ、チャイルドシート8の分
だけ前に乳幼児がくるため、距離検出手段5の検出距離
は前述したいかなる場合においても必ず予め定めたD1
以下になる。
【0033】従ってこのことを利用して、第2の判定手
段6は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号
のレベルが第3の領域にあってその他と判定され、且つ
距離検出手段5によって検出されるダッシュボード9か
ら座席7上の物体までの検出距離がある所定の距離以下
であることからチャイルドシートの存在がわかり、且つ
その距離が第1の所定距離すなわちD1以下の場合に
は、座席7上にチャイルドシート8が設置されていると
判定する。
【0034】また、助手席にこの座席用人体検出装置を
配設して助手席側エアバッグとの連動を行う場合には、
衝突時にエアバッグを不必要に展開してしまうことがな
いようにできる。
【0035】さらに、エアバッグの展開力を抑制し、座
席上7の乳幼児に対しエアバッグ展開時の衝撃を緩和す
る制御等にも応用できる。
【0036】(実施例2)また、距離検出手段5に赤外
線センサ、あるいは超音波センサを用いることで座席7
上の物体までの距離をより正確に検出することでき、座
席7上の人体の有無及びチャイルドシート8の検出精度
が向上する。
【0037】(実施例3)図4は、座席上にチャイルド
シートを前向き及び後ろ向きに設置した場合の距離検出
手段5の検出距離の一例を示したものである。
【0038】図4(a)に示すように、座席7上にチャ
イルドシート8を前向きに設置した場合には、前述と同
様に座席7の位置やリクライニングの角度、乳幼児の体
格、またチャイルドシート8の大きさ等による多少の違
いはあるものの、距離検出手段5の検出距離は前述した
いかなる場合においても必ずD1以下になる。
【0039】従ってこのことを利用して、第2判定手段
3は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号の
レベルが第3の領域にありその他と判定され、且つ距離
検出手段5によって検出されるダッシュボード9から座
席7上の物体までの検出距離が第1の所定距離すなわち
D1以下の場合には、座席7上にチャイルドシート8が
前向きに設置されていると判定する。
【0040】また、この場合においても助手席にこの座
席用人体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連
動を行う場合には、衝突時にエアバッグを不必要に展開
してしまうということがない。
【0041】さらに、エアバッグの展開力を抑制し、座
席7上の乳幼児に対しエアバッグ展開時の衝撃を緩和す
る制御等にも応用できる。
【0042】(実施例4)図4(b)に示すように、座
席7上にチャイルドシート8を後ろ向きに設置した場合
には、前述と同様に座席7の位置やリクライニングの角
度、乳幼児の体格、またチャイルドシート8の大きさ等
による多少の違いはあるものの、距離検出手段5の距離
は前述したいかなる場合においても必ず予め定めたD2
以下になる。
【0043】従ってこのことを利用して、第2判定手段
3は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号の
レベルが第3の領域にあってその他と判定され、且つ距
離検出手段5によって検出されるダッシュボード9から
座席7上の物体までの検出距離がある所定の距離以下で
あることからチャイルドシートの存在がわかり、且つそ
の距離が第2の所定距離すなわちD2以下の場合には、
座席7上にチャイルドシート8が後ろ向きに設置され乳
幼児が座っていると判定できる。
【0044】またこの場合においても、助手席にこの座
席用人体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連
動を行う場合には、衝突時にエアバッグを不必要に展開
してしまうことがない。
【0045】(実施例5)図5(a)(b)は、座席上
の人の着座姿勢の違いによる距離検出手段5の検出距離
の一例を示したものである。
【0046】図5(a)に示すように、座席7上に人が
通常状態で着座している場合には、座席7の位置やリク
ライニングの角度、着座している人の体格や姿勢等によ
り多少の違いはあるが、距離検出手段5の検出距離は前
述したいかなる場合においても必ずD4以上になる。し
かし、図5(b)に示すように、座席7の前の方に人が
着座している時には距離検出手段5の検出距離は予め定
めたD4以下になる。
【0047】従ってこのことを利用して、第2判定手段
3は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号の
レベルが第1の領域にあり座席7上に人が着座している
と判定され、且つ距離検出手段5によって検出されるダ
ッシュボード9から座席7上の物体までの検出距離が第
3の所定距離すなわちD4以下の場合には、座席7の前
の方に人が着座していると判定する。
【0048】また、この場合においても助手席にこの座
席用人体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連
動を行う場合には、衝突時にエアバッグを不必要に展開
してしまうことがない。さらに、エアバッグの展開力を
抑制し、座席7上の人に対しエアバッグ展開時の衝撃を
緩和する制御等にも応用できる。
【0049】(実施例6)図6は、座席の前に子供が立
っている場合の距離検出手段5の検出距離の一例を示し
たものである。
【0050】図6に示すように、座席7の前に子供が立
っている場合には、子供の体格や立つ姿勢などにより多
少の違いはあるものの、距離検出手段5の検出距離は前
述したいかなる場合においても必ず予め定めたD5以下
にはなる。
【0051】従ってこのことを利用して、第2の判定手
段6は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号
のレベルが第2の領域にあり座席7上に物が置かれてい
るもしくは何も置かれていないと判定され、且つ距離検
出手段5によって検出されるダッシュボード9から座席
7上の物体までの検出距離が第4の所定距離すなわちD
5以下の場合には、座席7の前に子供が立っていると判
定する。
【0052】また、この場合においても助手席にこの座
席用人体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連
動を行う場合には、衝突時にエアバッグを不必要に展開
してしまうことがない。さらに、エアバッグの展開力を
抑制し、座席7の前の子供に対しエアバッグ展開時の衝
撃を緩和する制御等にも応用できる。
【0053】(実施例7)図7は、座席上に子供が立っ
ている場合の距離検出手段5の検出距離の一例を示した
ものである。
【0054】図7に示すように、座席7上に子供が立っ
ている場合には、子供の体格や立つ姿勢などにより多少
の違いはあるものの、距離検出手段5の検出距離は前述
したいかなる場合においても必ず予め定めたD6以下に
はなる。
【0055】従ってこのことを利用して、第2の判定手
段6は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号
のレベルが第1の領域にあり座席7上に人が着座してい
ると判定され、且つ距離検出手段5によって検出される
ダッシュボード9から座席7上の物体までの検出距離が
第5の所定距離すなわちD6以下の場合には、座席7上
に子供が立っていると判定する。
【0056】また、この場合においても助手席にこの座
席用人体検出装置を配設して助手席側エアバッグとの連
動を行う場合には、衝突時にエアバッグを不必要に展開
してしまうことがない。さらに、エアバッグの展開力を
抑制し、座席7上の子供に対しエアバッグ展開時の衝撃
を緩和する制御等にも応用できる。
【0057】(実施例8)仮に、本発明の距離検出手段
5が断線等の故障を起こした場合には、座席7上の物体
までの距離が正確に検出できなくなる。このとき、例え
ば座席7上にチャイルドシート8が設置されていたとし
ても、ダッシュボード9から座席7上の物体までの距離
が正確にわからないため、第2の判定手段6において座
席7上にチャイルドシート8が設置されているにも関わ
らず、座席7上の物体がチャイルドシート8ではないと
誤って判定してしまう可能性がある。
【0058】また、座席7の前の方に人が着座している
場合も同様に、前述した理由により座席7の前の方に人
が着座しているにも関わらず、座席7上に普通に人が着
座していると誤って判定してしまう可能性がある。
【0059】しかし、座席7上に人が着座している場合
には、座席7の位置や座席7上の人の体格、着座姿勢な
どにより多少の違いはあるものの、距離検出手段5の検
出距離は前記したいかなる場合においても必ず予め定め
たD3以下になる。
【0060】従ってこのことを利用して、第2判定手段
3は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号の
レベルが第1の領域であり座席7上に人が着座している
と判定され、且つ距離検出手段5によって検出されるダ
ッシュボード9から座席7上の物体までの検出距離が第
6の所定距離すなわちD3以上の場合には、距離検出手
段5の故障と判定できる。
【0061】また、このことで距離検出手段5の故障に
よる誤った検出距離で座席7上の人体の有無を判定する
ことがない。
【0062】(実施例9)本発明の振動検出手段3には
圧電素子がよく用いられる。しかし、その圧電素子は電
子部品に比べて熱や湿気等のストレスに弱く長時間の使
用においては故障により出力が低下することがある。
【0063】仮に、振動検出手段3の感度低下や断線等
の故障が起こった場合に、出力がない状態で第1、第2
の判定手段6で座席7上の人体の有無を行うと、座席7
上に人がいるにも関わらず人がいないといったような誤
って座席7上の人体の有無を判定してしまう可能性があ
る。
【0064】そこで、図8に座席上に何もない場合の距
離検出手段5の検出距離の一例を示す。図8に示すよう
に、座席7上に何も置かれていない場合には、座席7の
位置やリクライニングの角度によって多少の違いはある
ものの、距離検出手段5の検出距離は前述したいかなる
場合においても必ず予め定めたD7以上になる。
【0065】従ってこのことを利用して、第2判定手段
3は、第1の判定手段4で振動検出手段3の出力信号の
レベルが小さく座席7上に物が置かれているもしくは何
も置かれていないと判定され、且つ距離検出手段5によ
って検出されるダッシュボード9から座席7上の物体ま
での検出距離が第7の所定距離すなわちD7以下の場合
には、振動検出手段3の故障と判定できる。
【0066】また、このことで振動検出手段3の故障に
よる誤った信号で座席7上の人体の有無を判定すること
がない。
【0067】なお、ここでは座席7上の物体までの距離
を検出する距離検出手段5をダッシュボード9に配設し
た場合について説明したが、車室内の天井やドア等のあ
る所定の場所に配設しても同様のことができる。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の座席用人体検出装置によれば、次の効果が得られる。
【0069】(1)座席上にチャイルドシートを設置し
て乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近傍から座席上
の物体までの距離が必ずある所定以下になることを利用
して、距離検出手段で座席上の物体までの距離を検出
し、第2の判定手段においてその検出距離がある所定距
離以下の場合には座席上にチャイルドシートが設置され
ていることが検出できる。
【0070】(2)距離検出手段に赤外線センサ、もし
くは超音波センサを用いることで座席上の物体までの距
離をより正確に検出でき、チャイルドシートの検出精度
を向上させることができる。
【0071】(3)座席上にチャイルドシートを前向き
に設置して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近傍か
ら座席上の物体までの距離が必ず第1の所定距離以下に
なることを利用して、距離検出手段で座席上の物体まで
の距離を検出し、第2の判定手段においてその検出距離
が第2の所定距離以下の場合に座席上にチャイルドシー
トが前向きに設置されていることが検出できる。
【0072】(4)座席上にチャイルドシートを後ろ向
きに設置して乳幼児を乗せた場合には車室内の座席近傍
から座席上の物体までの距離が必ず第2の所定距離以下
になることを利用して、距離検出手段で座席上の物体ま
での距離を検出し、第2の判定手段においてその検出距
離が第1の所定距離以下の場合に座席上にチャイルドシ
ートが後ろ向きに設置されていることが検出できる。
【0073】(5)座席上に人が前着座している場合に
は車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が必ず
第3の所定距離以下になることを利用して、距離検出手
段で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判定手段
においてその検出距離が第3の所定距離以下の場合には
座席の前の方に人が着座していることが検出できる。
【0074】(6)座席の前の方に子供が立っている場
合には車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が
必ず第4の所定距離以下になることを利用して、距離検
出手段で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判定
手段においてその検出距離が第4の所定距離以下の場合
には座席の前に子供が立っていることが検出できる。
【0075】(7)座席上に子供が立っている場合には
車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が必ず第
5の所定距離以下になることを利用して、距離検出手段
で座席上の物体までの距離を検出し、第2の判定手段に
おいてその検出距離が第5の所定距離以下の場合には座
席上に子供が立っていることが検出できる。
【0076】(8)座席上に人が着座している場合には
車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が第6の
所定距離以下になることを利用して、第1の判定手段に
おいて座席上に人が着座していると判定した時に、距離
検出手段の検出距離が第6の所定距離以上の場合は第2
の判定手段において距離検出手段の故障と判定するた
め、部品故障時の検出用として改めて検出手段を設ける
ことなく容易に構成部品の故障検出を行うことができる
とともに、故障した部品の誤った信号を基に人体の有無
の判定することがない。
【0077】(9)座席上に何も置かれていない場合に
は車室内の座席近傍から座席上の物体までの距離が第7
の所定距離以上になることを利用して、第1の判定手段
において座席上に何も置かれていないと判定した時に、
距離検出手段の検出距離が第7の所定距離以下の場合は
第2の判定手段において振動検出手段の故障と判定する
ため、部品故障時の検出用として改めて検出手段を設け
ることなく容易に構成部品の故障検出を行うことができ
るとともに、故障した部品の誤った信号を基に人体の有
無の判定することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜9の座席用人体検出装置の
ブロック図
【図2】座席上に存在する物体の違いによる振動検出手
段の出力信号レベルを示した図
【図3】座席上にチャイルドシートを設置した場合の距
離検出手段の検出距離の例を示した図
【図4】(a)座席上にチャイルドシートを前向きに設
置した場合の距離検出手段の検出距離を示した図 (b)同後ろ向きに設置した場合の距離検出手段の検出
距離を示した図
【図5】(a)座席上の人の着座姿勢が深く座した時の
距離検出手段の検出距離の例を示した図 (b)同浅く座した時の距離検出手段の検出距離の例を
示した図
【図6】座席の前の方に子供が立っている場合の距離検
出手段の検出距離の例を示した図
【図7】座席上に子供が立っている場合の距離検出手段
の検出距離の例を示した図
【図8】座席上に何も置かれていない場合の距離検出手
段の検出距離の例を示した図
【図9】従来の座席上人体検出装置のブロック図
【符号の説明】
3 振動検出手段 4 第1の判定手段 5 距離検出手段 6 第2の判定手段 7 座席 8 チャイルドシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩佐 隆司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荻野 弘之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 渡邉 義明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 JA05 JC01 3B087 CA19 CE06 DE08 3D054 EE10 EE60

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室の座席内に配設された振動検出手段
    と、前記振動検出手段の出力信号が予め定められた第1
    の領域にある時には座席上に人が着座していると判定
    し、第2の領域にある時には座席上に物が置かれている
    もしくは何も置かれていないと判定し、第3の領域にあ
    る時にはその他と判定する第1の判定手段と、前記車室
    内の前記座席近傍から座席上の物体までの距離を検出す
    る距離検出手段と、前記第1の判定手段においてその他
    と判定され、且つ距離検出手段の検出距離が所定距離以
    下の場合には座席上にチャイルドシートが設置されてい
    ると判定する第2の判定手段とで構成される座席用人体
    検出装置。
  2. 【請求項2】距離検出手段に赤外線センサ、あるいは超
    音波センサを用いたことを特徴とした請求項1記載の座
    席用人体検出装置。
  3. 【請求項3】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    てその他と判定され且つ距離検出手段の検出距離が予め
    定めた第1の所定距離以下の場合には座席上にチャイル
    ドシートが前向きに設置されていると判定する請求項1
    記載の座席用人体検出装置。
  4. 【請求項4】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    てその他と判定され且つ距離検出手段の検出距離が予め
    定めた第2の所定距離以下の場合には座席上にチャイル
    ドシートが後ろ向きに設置されていると判定する請求項
    1記載の座席用人体検出装置。
  5. 【請求項5】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    て座席上に人が着座していると判定され且つ前記距離検
    出手段の検出距離が予め定めた第3の所定距離以下の場
    合には座席の前の方に人が着座していると判定する請求
    項1記載の座席用人体検出装置。
  6. 【請求項6】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    て座席上に物が置かれているかもしくは何も置かれてい
    ないと判定され且つ前記距離検出手段の検出距離が予め
    定めた第4の所定距離以下の場合には座席の前の方に子
    供が立っていると判定する請求項1記載の座席用人体検
    出装置。
  7. 【請求項7】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    て座席上に人が着座していると判定され且つ距離検出手
    段の検出距離が予め定めた第5の所定距離以下の場合に
    は座席上に子供が立っていると判定する請求項1記載の
    座席用人体検出装置。
  8. 【請求項8】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    て座席上に人が着座していると判定され且つ距離検出手
    段の検出距離が予め定めた第6の所定距離以上の場合に
    は前記距離検出手段を故障と判定する請求項1記載の座
    席用人体検出装置。
  9. 【請求項9】第2の判定手段は、第1の判定手段におい
    て座席上に物が置かれているかもしくは何も置かれてい
    ないと判定され且つ距離検出手段の検出距離が予め定め
    た第7の所定距離以下の場合には前記振動検出手段を故
    障と判定する請求項1記載の座席用人体検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7350805B2 (en) 2003-12-22 2008-04-01 Takata Corporation Airbag device
US7393007B2 (en) 2003-12-22 2008-07-01 Takata Corporation Airbag device
JP2008183976A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Toyota Boshoku Corp 車両用シート
WO2021256303A1 (ja) 2020-06-18 2021-12-23 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 着座検知装置、着座検知方法、及び、プログラム

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WO2021256303A1 (ja) 2020-06-18 2021-12-23 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ 着座検知装置、着座検知方法、及び、プログラム

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