JP2000016023A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JP2000016023A
JP2000016023A JP10358718A JP35871898A JP2000016023A JP 2000016023 A JP2000016023 A JP 2000016023A JP 10358718 A JP10358718 A JP 10358718A JP 35871898 A JP35871898 A JP 35871898A JP 2000016023 A JP2000016023 A JP 2000016023A
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rubber layer
cushion rubber
tire
layer
carcass
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JP10358718A
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Kazutomi Kobayashi
一臣 小林
Tomohisa Nishikawa
智久 西川
Kenji Matsuo
健司 松尾
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Original Assignee
Bridgestone Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/04Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship
    • B60C9/08Carcasses the reinforcing cords of each carcass ply arranged in a substantially parallel relationship the cords extend transversely from bead to bead, i.e. radial ply
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/18Structure or arrangement of belts or breakers, crown-reinforcing or cushioning layers
    • B60C9/1835Rubber strips or cushions at the belt edges
    • B60C2009/1842Width or thickness of the strips or cushions

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来タイプのランフラットタイヤよりランフ
ラット耐久性を顕著に向上させた、特に偏平率60以上
の空気入りタイヤを提供する。 【解決手段】 一対の断面三日月状の補強ゴム層を最内
側カーカスプライ内面側に備え、両ショルダ領域に位置
するベルト端部と補強ゴム層との間で隣り合うタイヤ構
成部材相互間に少なくとも1層のクッションゴム層を有
し、クッションゴム層はカーカスプライゴムの損失正接
以下の損失正接を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気入りタイ
ヤ、より詳細にはパンクなどにより内圧がゼロ状態乃至
ゼロに近い微圧状態で所定距離走行可能な、いわゆるラ
ンフラットタイプのラジアルタイヤに関し、特に、断面
幅に対する断面高さの比率が比較的大きな、偏平比の呼
びで60以上の乗用車用、軽トラック用及び小型トラッ
ク用タイヤでの優れたランフラット(パンク状態での走
行)耐久性を備える空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】ランフラットタイプのラジアルタイヤ
(以下ランフラットタイヤという)は、主としてタイヤ
の負荷荷重が比較的小さな乗用車、軽トラック、及び小
型トラックなどの車両の使途に供するものであり、ラン
フラットタイヤには、フラット(パンク)状態となって
も、それがたとえ急速に生じたとしても、また一般道路
走行中はもとより高速道路の高速走行中であれ、車両、
特に乗用車の操縦安定性を損なうことなく安全に走行可
能で、かつ走行を継続しても使用リム(適用リム)から
離脱することなく、しかもタイヤが破壊することなく、
安全かつ確実にタイヤ交換が可能な場所まで所定距離、
例えば300km以上走行可能であることが要求される。
【0003】そのため各種の構造をもつランフラットタ
イヤが、ときには工夫をこらした使用リムとの組合わせ
で提案されている。これら提案の対象となるタイヤは偏
平比の呼びが60未満の超偏平タイヤと、偏平比の呼び
が60以上の比較的断面高さが高いタイヤとに大別され
る。
【0004】上記の超偏平タイヤに関してはコスト−パ
ーフォーマンスに優れ、従って最も多く市場で実用に供
されているランフラットタイヤに関しては、例えば特公
昭45−40483号公報、特公昭50−12921号
公報、特開昭49−70303号公報、特開昭49−1
16702号公報、特開昭50−59902号公報、特
開昭50−60905号公報、特開昭50−60906
号公報、特開昭50−60907号公報、特開昭50−
78003号公報、特開昭50−111704号公報、
特開昭50−121902号公報、特開昭50−138
502号公報、特開昭51−20301号公報、特開昭
51−64203号公報及び特開昭51−69804号
公報に開示が見られる。
【0005】上記諸公報に開示されている例のタイヤ
は、タイヤ20としてその左半断面を図7に示すよう
に、ビード部2からサイドウォール部3を経てトレッド
部4の端部に至る最内側カーカスプライ6−1のタイヤ
内面側に、対をなす断面三日月状の厚肉補強ゴム層9を
適用する構造を有する。それでもこの種のタイヤはコス
ト高を免れず、よってスポーツカー、スポーツタイプカ
ーなどいずれも高速走行を前提とする高価な車種に装着
されることが多い。
【0006】この種の厚肉補強ゴム層9を有するタイヤ
20は、荷重負荷のフラット転動下で成るべく潰れ変形
度合いを軽減するため、ラジアルカーカス6はビードコ
ア5の周りをタイヤ内側から外側へ巻上げるターンアッ
ププライ6−1と、このターンアッププライ6−1を外
包みするダウンプライ6−2との2プライ乃至2プライ
以上の構成とし、かつターンアッププライ6−1とダウ
ンプライ6−2とで包み込む、ビードコア5外周面から
タイヤ最大幅位置S近くまで延びる硬質のスティフナー
ゴム8を備え、必要に応じビード部2からサイドウォー
ル部3に至る間にケブラーコード又はスチールコードの
ゴム被覆層(インサートプライと呼ばれる層)を配置す
る。
【0007】前記した比較的断面高さが高いタイヤは、
最近になり比較的排気量の大きな輸入高級乗用車や高級
国産乗用車はもとより、軽トラック及び小型トラックま
でに装着される機会が多く、この種のタイヤは装着リム
との協同でランフラット走行を可能とさせるものであ
り、実開昭56−143102号公報に係る明細書及び
図面、実公平4−11842号公報、実開平2−644
05号公報及び実開平2−64406号公報それぞれに
係る明細書及び図面、特開平5−104915号公報、
特開平6−48125号公報、特開平6−270617
号公報に開示されているような中子をリムに組み込むタ
イプが主流を占める。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記したような
図7に示す構成を有するタイヤは、フラット走行での耐
久性向上のためスティフナーゴム8及び補強ゴム層9の
厚さや高さを増したり、ゴム8、9自体の硬さ、モジュ
ラスを大幅に高めたりすることが提案され実用に供され
ている。これらの改善手段は、フラット走行で故障領域
となる、図8に示すビード部2近傍のα領域と、サイド
ウォール部3のβ領域とを補強し、併せてこれら両領域
α、βの補強バランスを最適化し、α領域のひずみとβ
領域のひずみとを共に低減しようとの意図の下で提案さ
れているものである。
【0009】そかしスティフナーゴム8及び補強ゴム層
9それぞれの補強度合いを強めていくと、フラット走行
中のタイヤ故障はそれまでのα領域内の故障発生やβ領
域内の故障発生は回避できる一方、故障部位が、図7に
示すベルト7端部から補強ゴム層9端部までを含むショ
ルダ部のγ領域に急速に移行するに過ぎない。結局、改
善された従来のランフラットタイヤは、使用者が望む、
ランフラット走行可能距離300km以上及び高速道路
上での高速走行維持を達成することはできず、よって3
00km以上走行可能で、しかも高速走行維持可能なラ
ンフラット耐久性を備えたタイヤが依然として望まれて
いる。
【0010】またリムに中子を組み込む手段は、まずタ
イヤのホイールへの組み付けが容易ではなく、いわゆる
リム組み性に問題があり、次にタイヤ及びホイールアッ
センブリーで重量の大幅上昇は不可避であり、しかも車
両のバネ下質量の大幅増加をもたらす結果、車両の振動
乗心地性を著しく損なうこととなり、これらの不具合は
高級乗用車はもとよりのこと、軽トラックや小型トラッ
クですら相応しくないという問題を抱えている。
【0011】従って、この発明の請求項1〜15に記載
した発明は、良好なリム組み性を保持し、リムとの組立
体で重量増加や著しいコスト上昇を伴うことなく、パン
クなどによる急速なエアー抜けでも乗用車や軽トラッ
ク、小型トラックなどの車両の高速安全走行を保証し、
かつ300km以上に及ぶフラット走行でのリムからの
タイヤ離脱防止性能や耐久性能を発揮させことができ
る、特に偏平比の呼びが60以上の空気入りタイヤの提
供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明の請求項1に記載した発明は、一対のビード部
内に埋設したビードコア相互間にわたり一対のサイドウ
ォール部とトレッド部とを補強する1プライ以上のラジ
アル配列コードのゴム被覆になるカーカスと、該カーカ
スの外周でトレッド部を強化するベルトとを備え、該ベ
ルトは2層以上のスチールコード交差層を有し、ビード
部のビードコア近傍位置からサイドウォール部を経てレ
ッド部のショルダ領域までにわたる最内側カーカスプラ
イ内面側に、対をなす断面三日月状の補強ゴム層を有す
る空気入りタイヤにおいて、ベルトは、トレッド部の両
ショルダ領域に端部を有し、ベルト端部と、ショルダ領
域の補強ゴム層との間で、互いに隣り合うタイヤ構成部
材相互間に、少なくとも1層のクッションゴム層を有
し、該クッションゴム層は、カーカスプライのコード被
覆ゴムの損失正接(tanδ)以下の損失正接を有する
ことを特徴とする空気入りタイヤである。
【0013】ここに、トレッド部のショルダ領域とは、
タイヤをその適用リムに組み付けたタイヤとリムとの組
立体に最高空気圧(1998年版のJATMA、TR
A、ETRTOの規格による)の10%に相当する微圧
を充てんしたタイヤ断面にて、トレッド部の踏面幅を8
等分した1/8幅を踏面端から踏面中央側に隔てた位置
を通る最内側カーカスプライ内面の法線と、踏面端を通
る最内側カーカスプライ内面の法線とで囲まれる領域を
指すものと定義する。なおラウンドショルダをもつタイ
ヤでは、ラウンドを形成する円弧両端に連なる二つの曲
線及び一つの曲線と一つの直線のいずれか一方の延長線
の交点を踏面端とする。
【0014】また、上記の損失正接(tanδ)は、J
IS K 6394−1995の「加硫ゴムの動的性質
試験方法」に記載されている(1)非共振方法のうち
「荷重波形、たわみ波形による場合」に従い、変形の種
別は引張りとして求める値である。
【0015】請求項1に記載した発明は、実際上その一
として、請求項2に記載した発明のように、ベルトの互
いに隣り合う2層のスチールコード交差層端部間に、上
記クッションゴム層11を有する。
【0016】また、請求項1に記載した発明は、実際上
その二として、請求項3に記載した発明のように、最外
側カーカスプライと、該プライに最も近いベルトのスチ
ールコード層端部との間に、上記クッションゴム層12
を有する。
【0017】また、請求項1に記載した発明は、実際上
その三として、請求項4に記載した発明のように、カー
カスは2プライ以上を備え、互いに隣り合うカーカスプ
ライ間に、上記クッションゴム層13を有する。
【0018】また、請求項1に記載した発明は、実際上
その四として、請求項5に記載した発明のように、最内
側カーカスプライと補強ゴム層との間に、上記クッショ
ンゴム層14を有する。
【0019】請求項2に記載した発明を実施するに当
り、請求項6に記載した発明のように、クッションゴム
層11は、10〜30mmの範囲内の幅を有し、より幅
狭のスチールコード層端縁を通る最外側カーカスプライ
の法線VL1 を挟む両側に、クッションゴム層11を均
等幅で振り分け配置することが適合する。これは、互い
に隣り合う2層のスチールコード交差層が異なる幅を有
する場合であり、これが同じ幅であれば、法線VL1
いずれのスチールコード層端縁を通る法線であっても良
い。
【0020】また、請求項6に記載した発明との関連に
おいて、請求項7に記載した発明のように、上記法線V
1 上で測った、スチールコード交差層端部相互のスチ
ールコード間距離d1 は、クッションゴム層11を介
し、0.5〜2.0mmの範囲内にあるのが適合する。
【0021】請求項3に記載した発明を実施するに当
り、請求項8に記載した発明のように、クッションゴム
層12は、10〜40mmの範囲内の幅を有し、ベルト
の最内側スチールコード層端部の端縁を通る最内側カー
カスプライ内面の法線VL2 を挟む両側に、クッション
ゴム層12を均等幅で振り分け配置する。
【0022】また、請求項8に記載した発明との関連に
おいて、請求項9に記載した発明のように、上記法線V
2 上で測った、最外側カーカスプライのコードと、該
プライに最も近いベルト層のスチールコードとの相互の
コード間距離d2 は、クッションゴム層12を介し、
0.5〜6.0mmの範囲内にあるのが適合する。
【0023】請求項4に記載した発明を実施するに当
り、請求項10に記載した発明のように、クッションゴ
ム層13は、10〜30mmの範囲内の幅を有し、上記
法線VL2 を挟む両側に、クッションゴム層13を均等
幅で振り分け配置する。
【0024】また、請求項10に記載した発明との関連
において、請求項11に記載した発明のように、上記法
線VL2 上で測った、互いに隣り合うカーカスプライ相
互のコード間距離d3 は、クッションゴム層13を介
し、0.5〜2.0mmの範囲内にあるのが適合する。
【0025】請求項5に記載した発明を実施するに当
り、請求項12に記載した発明のように、クッションゴ
ム層14は、10〜40mmの範囲内の幅を有し、上記
法線VL2 を挟む両側に、クッションゴム層14を均等
幅で振り分け配置する。
【0026】また、請求項12に記載した発明との関連
において、請求項13に記載した発明のように、上記法
線VL2 上で測った、最内側カーカスプライのコードか
ら補強ゴム層までの距離d4 は、クッションゴム層14
を介し、0.5〜3.0mmの範囲内にあるのが適合す
る。
【0027】請求項2〜請求項13のいずれか一項に記
載した発明に関連し、請求項14に記載した発明は、4
種類のクッションゴム層11、12、13、14から選
ばれる2種以上のクッションゴム層を備えるタイヤであ
る。
【0028】請求項1〜14に記載した発明全体にわた
り、請求項15に記載した発明のように、上記クッショ
ンゴム層11、12、13、14の損失正接は、温度2
5℃、初期引張荷重160gf、動的ひずみ1.0%、周
波数52Hzの試験条件の下で、0.02〜0.10の
範囲内にある。なお損失正接を求める方法は先に述べた
通りである。但し、損失正接の試験に供するゴムサンプ
ルの諸元は、厚さが2mm、幅が5mm、長さが20m
mである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態例を
図1〜図6に基づき説明する。図1は、この発明による
空気入りタイヤの左半断面図であり、図2は、図1に示
すタイヤとは別のこの発明による空気入りタイヤの左半
断面図であり、図3は、図1に示すタイヤの要部拡大断
面図であり、図4は、図2に示すタイヤの要部拡大断面
図であり、図5及び図6は、図1及び図2に示すタイヤ
とは異なるタイヤの要部拡大断面図である。
【0030】図1及び図2において、空気入りタイヤ1
は乗用車用空気入りタイヤ(以下タイヤ1という)であ
り、タイヤ1は、一対のビード部2(片側のみ示す)
と、一対のサイドウォール部3(片側のみ示す)と、両
サイドウォール部3に連なるトレッド部4とを有し、一
対のビード部2内に埋設したビードコア5相互間にわた
り上記各部2、3、4を補強する1プライ以上、図示例
は2プライのラジアル配列コードのゴム被覆になるカー
カス6を有する。
【0031】図示例のカーカス6は、ビードコア5をタ
イヤ1の内側から外側へ向け巻上げる巻上げ部を有する
ターンアッププライ6−1と、ビードコア5相互間にわ
たるターンアッププライ6−1本体とその巻上げ部とを
外包みして、ビードコア5近傍に終端を有するダウンプ
ライ6−2とを備える。カーカス6が1プライの場合は
ターンアッププライ6−1を有するものとする。図示例
の2プライカーカス6ではダウンプライ6−2が最外側
カーカスプライを形成する。カーカス6の各プライ6−
1、6−2のコードは、ナイロン(特に66ナイロン)
コード、ポリエステルコード、レーヨンコードなどの有
機繊維コードである場合とスチールコードである場合と
の双方を可とする。
【0032】カーカス6の外周にはトレッド部4を強化
するベルト7を備え、ベルト7は2層以上、図示例は2
層のスチールコード交差層7−1、7−2を有し、ここ
にコード交差層とは互いに隣接する層のコードがタイヤ
赤道面Eを挟み交差する構成を有するものである。図示
例のスチールコード交差層7−1、7−2はカーカス6
の最外側プライ、すなわちダウンプライ6−2に隣接す
るスチールコード層7−1の幅がその外側のスチールコ
ード層7−2の幅より広い。
【0033】図示例のベルト7は、2層のスチールコー
ド交差層7−1、7−2を外包みする、図1、2に破線
で示す有機繊維コード層、例えばナイロン66コード乃
至ケブラーコードの螺旋巻回層7−3を有するが、必ず
しも螺旋巻回層7−3を必要とせず、よって以下、ベル
ト7の端部とは、スチールコード交差層の端部を指すも
のとする。
【0034】タイヤ1はビードコア5の外周面からトレ
ッド部4に向け先細り状に延びるスティフナーゴム8を
有し、ターンアッププライ6−1は、その本体と巻上げ
部とでスティフナーゴム7を包み込む。以下特にことわ
り書きがない場合、カーカス6を構成するターンアップ
プライ6−1及びダウンプライ6−2それぞれには代表
として66ナイロンコードを適用する例を説明する。
【0035】またタイヤ1は、ランフラットタイヤに固
有の、対をなす断面三日月状の補強ゴム層9(片側のみ
示す)を、カーカス6の最内側プライであるターンアッ
ププライ6−1の内面側に備える。補強ゴム層9は、内
圧ゼロでも走行中の車両総重量を安定して支持し、タイ
ヤ1の使用リムからの離脱を防止し、タイヤ1の破壊を
阻止するため、さらには、例えば80〜120km/hでの
高速走行での急速なパンク時にも走行安定性を保持し、
高速走行を維持可能とするため、またフラット走行下で
300km以上故障せずに完走可能とするため、ビード
コア5近傍からサイドウォール部3を経てトレッド部4
のショルダ領域(下記する)までにわたる間に配置し、
タイヤ半径方向(以下半径方向という)中央領域を最大
ゲージが8〜12mmの厚肉部とする一方、半径方向両
端部は先細り状とする。
【0036】ここで、図1及び図2を参照して、先に触
れたように、タイヤ1をその適用リム(図示省略)に組
み付けたタイヤとリムとの組立体に最高空気圧の10%
に相当する微圧を充てんしたタイヤ断面において、トレ
ッド部4の踏面幅wを8等分した(1/8)×w幅を、
踏面端TEからタイヤ赤道面E側に隔てた踏面位置Sを
通る最内側プライ(ターンアッププライ6−1)内面の
法線VLS と、踏面端TEを通る最内側プライ(ターン
アッププライ6−1)内面の法線VLE とで囲まれる領
域をショルダ領域と呼ぶ。
【0037】ここに、ベルト7は、スチールコード交差
層を形成するスチールコード層の端部を両ショルダ領域
に有するものとし、図示例のベルト7は、スチールコー
ド交差層7−1、7−2の各層端部を両ショルダ領域に
有し、タイヤ1は、このベルト7の端部と、ショルダ領
域の補強ゴム層9との間で、互いに隣り合うタイヤ1の
構成部材相互間に、少なくとも1層のクッションゴム層
を有するものとする。このタイヤ1の構成部材相互間の
クッションゴム層は、4種類のクッションゴム層11、
12、13、14として、これらを各層毎に図1〜図6
(図3、4は図1、2の部分拡大図)に示す。
【0038】この場合のベルト7の端部とは、スチール
コード交差層7−1、7−2のうち、より幅狭のスチー
ルコード層の端部、図示例ではカーカス6からより離れ
て位置するスチールコード層7−2の端部を採用する。
なお、この端部とは、端縁から幅方向へ所定距離、例え
ば10〜20mm隔てた位置までにわたる部分を指す。
【0039】ベルト7の端部とショルダ領域の補強ゴム
層9との間で相互に隣り合う構成部材のうち、最も半径
方向外側に位置する二つの構成部材として、スチールコ
ード層7−1、7−2を採り上げ、これらスチールコー
ド層7−1、7−2端部相互間にクッションゴム層11
を有するタイヤ1を図1(図3)に示し、最も半径方向
内側に位置する二つの構成部材として、最内側プライ、
図示例はターンアッププライ6−1と補強ゴム層9とを
採り上げ、これら部材相互間にクッションゴム層14を
有するタイヤ1を図2(図4)に示す。なお、図1(図
3)に示すタイヤ1の場合、ベルト7が3層以上のスチ
ールコード交差層を有するときは、それぞれの層の端部
相互間に少なくとも1層のクッションゴム層11を配置
するものとする。
【0040】図1(図3)に示すクッションゴム層11
と、図2(図4)に示すクッションゴム層14との間に
存在するクッションゴム層として、最外側プライ、図示
例はダウンプライ6−2とスチールコード層7−1端部
との間に配置するクッションゴム層12を図5に示し、
ターンアッププライ6−1とダウンプライ6−2との間
に配置するクッションゴム層13を図6に示す。図6に
示すタイヤ1の場合、カーカス6が複数のターンアップ
プライ6−1を有するときは、複数のターンアッププラ
イ6−1間に、カーカス6が複数のダウンプライ6−2
を有するときは、複数のダウンプライ6−2間に、それ
ぞれ少なくとも1層のクッションゴム層13を配置する
ものとする。
【0041】クッションゴム層11、12、13、14
は、カーカス6のプライ6−1、6−2のコード被覆ゴ
ムの損失正接(以下tanδと記す)以下の損失正接の
値を有するゴムでなければならない。tanδは、試験
温度を25℃とする他は、先に説明したJIS K 6
394−1995の「加硫ゴムの動的性質試験方法」に
記載されている(1)非共振方法のうち「荷重波形、た
わみ波形による場合」に従い、変形の種別を引張りとし
て求めた値を用いる。
【0042】以下クッションゴム層11、12、13、
14を配置することによる作用効果を説明する。図8
は、フランジ15Fを有するリム15との組立体におけ
る従来タイヤ20のフラット走行中の荷重負荷直下乃至
その近傍における撓曲変形のありさまを図解して示す左
半断面図であり、図7に示すγ領域において、図8に図
解しているように、サイドウォール部3の大きな撓曲変
形により補強ゴム層9は全体として圧縮を受けるため、
補強ゴム層9の半径方向外側部分はタイヤ赤道面Eに向
け押し出され、この押し出し変形が、破線で示すカーカ
ス6のプライに対し、タイヤ赤道面E側に向く矢印a方
向の力を作用させる。
【0043】その一方、ベルト7は、内圧ゼロの下でも
高い剛性をもつスチールコード交差層7−1、7−2
が、トレッド部4の座屈変形に強力に対抗するため、ベ
ルト7の自由端を有する端部は、タイヤ外側に向け移動
しようとし、カーカス6のプライに対し、タイヤ赤道面
E向きとは反対向きの矢印b方向の力を及ぼす。互いに
反対方向の矢印aの向きの力と矢印bの向きの力とは、
ベルト7端部と、それに対向するγ領域の補強ゴム層9
との間に存在する隣接部材相互間にせん断ひずみγP
生じさせる。
【0044】ここで、α領域及びβ領域(図7参照)で
の故障を阻止する目的でスティフナーゴム8及び補強ゴ
ム層9をより一層強化すると、矢印a方向の力と矢印b
方向の力とがより一層増大し、その結果、(1)せん断
ひずみγP が増大すること、(2)問題となるせん断ひ
ずみγP の増大領域は、ベルト7の半径方向内側のスチ
ールコード層7−1端縁からタイヤ外側へ約5mm程
度、タイヤ内側へ約10mm程度の範囲であること、
(3)そして、せん断ひずみγP の増大は、(i)ベルト
7端部相互間のせん断ひずみγP1の増大、(ii) ベルト
7のスチールコード層7−1端部とカーカス6のプライ
との間のせん断ひずみγP2の増大、(iii)カーカス6の
プライ間(複数プライの場合)のせん断ひずみγP3の増
大、(iv) カーカス6の最内側プライと補強ゴム層9と
の間のせん断ひずみγP4の増大に及ぶこと、を解明する
ことができた。
【0045】これら大きなせん断ひずみγP1、γP2、γ
P3、γP4により、ベルト7端部とショルダ領域の補強ゴ
ム層9との間の積層構成部材相互間には大きなせん断変
形が生じ、この大きなせん断変形の繰り返しが積層構成
部材のゴムを発熱させ、結局、多量の発熱による高温度
化が積層構成部材のゴムに熱破壊をもたらし、特にカー
カス6のプライ6−1、6−2相互間の大きなせん断変
形と、それに伴う多量の発熱とによる熱破壊は深刻であ
り、これらを総合したところがγ領域の故障の原因であ
ることを突き止めた。
【0046】そこで、図8にて楕円の線で囲んだγ領
域、すなわちせん断ひずみγP による故障部位の幅Wγ
の領域内における、ベルト7の端部と、ショルダ領域の
補強ゴム層9との間で、互いに隣り合うタイヤ1の構成
部材相互間に、少なくとも1層のクッションゴム層1
1、12、13、14を配置することにより、せん断ひ
ずみγP を各クッションゴム層11、12、13、14
にも負担させ、この負担を差し引いた残りのせん断ひず
みΔγP がタイヤ1の構成部材に加えられることにな
り、構成部材のせん断ひずみを緩和させることができ
る。
【0047】せん断ひずみγP が緩和される結果、γ領
域の各構成部材のゴム発熱量は低減し、特にカーカス6
のプライ6−1、6−2の熱故障は発生し難くなり、し
かもクッションゴム層11、12、13、14のtan
δがカーカス6のプライ6−1、6−2のコード被覆ゴ
ムのtanδ以下であるから、各クッションゴム層の発
熱も少量の範囲内に止まり、クッションゴム層11、1
2、13、14の配置による発熱量増加の弊害が生じる
憂いはない。
【0048】このようにクッションゴム層11、12、
13、14を配設することでγ領域に生じる故障が回避
可能となるので、スティフナーゴム8及び補強ゴム層9
をより一層強化することが可能となり、クッションゴム
層11、12、13、14とスティフナーゴム8及び補
強ゴム層9とが三位一体となって働き、タイヤ1のラン
フラット耐久性を著しく向上させることが可能となる。
【0049】クッションゴム層11、12、13、14
のいずれか1層のみの追加配置でランフラット耐久性は
向上するが、従来タイヤ20(図7参照)対比ランフラ
ット耐久性を大幅に向上させるには、2層以上追加配置
するのが良い。クッションゴム層11、12、13、1
4のいずれかを2層以上追加配置しても、元来、タイヤ
重量が一般タイヤ対比重いランフラットタイヤとしての
重量増加率は極めて小さく、コスト上昇も極めて僅かで
済む。また、カーカス6のラインを僅かタイヤ内側へ移
動させればトレッド部のトレッドゴムも従来タイヤ20
と同じゲージ配分とすることができるのでトレッドゴム
の摩耗寿命低下を招くことはなく、リム組みに支障をき
たすこともない。
【0050】ここで、γ領域の故障は構成部材の発熱に
よるものであることに鑑み、大きなせん断ひずみγP
生じるショルダ領域に配置するクッションゴム層11、
12、13、14の適合tanδ範囲を特定するため、
乗用車用ラジアルプライタイヤでサイズが225/60
R16のタイヤ1を代表タイヤとして、以下の実験その
一を実施した。試験条件は内圧がゼロ(バルブコアを取
り外した状態)、負荷荷重をJATMA YEAR B
OOK(1998年版)に記載されている上記タイヤの
最大負荷能力750kg(質量)の76%に相当する荷重
570kgf (実際の使用条件にほぼ合わせた荷重)と
し、速度89km/hとした。
【0051】クッションゴム層11、12、13、14
の幅W1 、W2 、W3 、W4 (図3〜図6参照)を全て
30mmとし、クッションゴム層11、12、13、1
4を介する距離d1 、d2 、d3 、d4 (図3〜図6参
照、後述する)は全て2.0mmとした。tanδの値
は、温度25℃、初期荷重160gf、動的ひずみ1.
0%、周波数52Hzの試験条件の下で、4水準とし
た。コントロールは従来の図7に示すランフラットタイ
ヤ20である。
【0052】タイヤ1、20に故障が生じるまでに走行
した距離をランフラット耐久性とし、実験結果は、従来
タイヤ20を100とする指数であらわすドラム走行距
離(指数)と、クッションゴム層11、12、13、1
4のゴムのtanδ(25℃)との間のプロット線図と
して纏め、この線図を図9に示す。図9から、ドラム走
行距離が従来タイヤ20を優位に超えるためのtanδ
は0.10以下であることが分かり、tanδが0.0
2未満では、もはやγ領域に故障は発生せず、他の諸性
能及び耐久性を従来タイヤ20並に保持することを前提
として下限値は0.02とする。図9にて●印はγ領域
の故障をあらわし、■印はγ領域以外の領域の故障をあ
らわし、以下、図10〜図17も同じである。
【0053】さらに、せん断ひずみγP1、γP2、γP3
γP4の緩和に有効な、特にプライ6−1、6−2間のせ
ん断ひずみγP3の緩和に有効なクッションゴム層11、
12、13、14の適合幅W1 、W2 、W3 、W4 範囲
を定めるため、各クッションゴム層毎に、実験その一と
同じ試験条件にて実験その二を実施した。各クッション
ゴム層のtanδ(25℃)は全て0.07とし、距離
1 、d2 、d3 、d 4 を全て2.0mmとした。コン
トロールは従来の図7に示すランフラットタイヤ20で
ある。
【0054】タイヤ1、20に故障が生じるまでに走行
した距離をランフラット耐久性とし、実験結果は、従来
タイヤ20を100とする指数であらわすドラム走行距
離(指数)と、クッションゴム層11、12、13、1
4それぞれの個別幅W1 、W 2 、W3 、W4 との間のプ
ロット線図として纏め、これら線図を図10〜図13に
示す。
【0055】図10から、クッションゴム層11の幅W
1 は、10〜30mmの範囲内にあるのが適合し、図1
1から、クッションゴム層12の幅W2 は、10〜40
mmの範囲内にあるのが適合し、図12から、クッショ
ンゴム層13の幅W3 は、10〜30mmの範囲内にあ
るのが適合し、図13から、クッションゴム層14の幅
4 は、10〜40mmの範囲内にあるのが適合するこ
とが分かる。
【0056】幅の上限値につき、クッションゴム層11
の幅W1 は30mmを超えてもドラム走行距離はサチュ
レートして徒にタイヤ重量のみが増すばかりで他の領域
に故障が転移し、クッションゴム層12の幅W2 は40
mmを超えてもドラム走行距離はサチュレートして徒に
タイヤ重量のみが増すばかりで他の領域に故障が転移
し、クッションゴム層13の幅W3 は30mmを超えて
もドラム走行距離はサチュレートして徒にタイヤ重量の
みが増すばかりで他の領域に故障が転移し、クッション
ゴム層14の幅W4 は40mmを超えてもドラム走行距
離はサチュレートして徒にタイヤ重量のみが増すばかり
で他の領域に故障が転移するので、いずれも意味がな
い。
【0057】また、せん断ひずみγP1、γP2、γP3、γ
P4の緩和に有効な、特にプライ6−1、6−2間のせん
断ひずみγP3の緩和に有効なクッションゴム層11、1
2、13、14の適合距離d1 、d2 、d3 、d4 範囲
を定めるため、各クッションゴム層毎に、実験その一と
同じ試験条件にて実験その三を実施した。各クッション
ゴム層のtanδ(25℃)は全て0.07とし、幅W
1 、W2 、W3 、W4を全て30mmとした。コントロ
ールは従来の図7に示すランフラットタイヤ20であ
る。
【0058】タイヤ1、20に故障が生じるまでに走行
した距離をランフラット耐久性とし、実験結果は、従来
タイヤ20を100とする指数であらわすドラム走行距
離(指数)と、クッションゴム層11、12、13、1
4を介する個別距離d1 、d 2 、d3 、d4 との間のプ
ロット線図として纏め、これら線図を図14〜図17に
示す。
【0059】図14から、距離d1 は、0.5〜2.0
mmの範囲内にあるのが適合し、図15から、距離d2
は、0.5〜6.0mmの範囲内にあるのが適合し、図
16から、距離d3 は、0.5〜2.0mmの範囲内に
あるのが適合し、図17から、距離d4 は、0.5〜
3.0mmの範囲内にあるのが適合することが分かる。
【0060】距離の上限値についても、距離d1 は2.
0mmを超えてもドラム走行距離はサチュレートして徒
にタイヤ重量のみが増すばかりで他の領域に故障が転移
し、距離d2 は6.0mmを超えてもドラム走行距離は
サチュレートして徒にタイヤ重量のみが増すばかりで他
の領域に故障が転移し、距離d3 は2.0mmを超えて
もドラム走行距離はサチュレートして徒にタイヤ重量の
みが増すばかりで他の領域に故障が転移し、距離d4
3.0mmを超えてもドラム走行距離はサチュレートし
て徒にタイヤ重量のみが増すばかりで他の領域に故障が
転移するので、いずれも意味がない。
【0061】さて、図3を参照し、ベルト7の互いに隣
り合う2層のスチールコード交差層7−1、7−2のう
ち、より幅狭のスチールコード層7−2端縁を通る最外
側カーカスプライ(ダウンプライ6−2)外側表面の法
線VL1 を挟む両側に、幅W 1 のクッションゴム層11
を配置し、図4〜図6を参照し、ベルト7のより幅広の
スチールコード層7−2端縁を通る最外側カーカスプラ
イ(ダウンプライ6−2)内側表面の法線VL2 とを挟
む両側に、幅W2 、幅W3 、幅W4 のクッションゴム層
12、13、14を配置する。
【0062】クッションゴム層11は、法線VL1 を挟
む両側にそれぞれ(1/2)×W1の均等幅で振り分け
配置し、クッションゴム層12は、法線VL2 を挟む両
側にそれぞれ(1/2)×W2 の均等幅で振り分け配置
し、クッションゴム層13は、法線VL2 を挟む両側に
それぞれ(1/2)×W3 の均等幅で振り分け配置し、
クッションゴム層14は、法線VL2 を挟む両側にそれ
ぞれ(1/2)×W4の均等幅で振り分け配置するのが
良い。
【0063】また、図3において、距離d1 は、法線V
1 上で測った、スチールコード交差層7−1、7−2
端部相互のスチールコードSc(太い破線で示す、以下
同じ)間の、クッションゴム層11を介しての距離であ
り、図4において、距離d4 は、法線VL2 上で測っ
た、最内側カーカスプライ(ターンアッププライ6−
1)のコードTc(太い破線で示す、以下同じ)からク
ッションゴム層12内面12isまでの距離であり、図
5において、距離d2 は、法線VL2 上で測った、スチ
ールコード交差層7−2端部のスチールコードScと、
最外側カーカスプライ(ダウンプライ6−2)のコード
Tcとの間のクッションゴム層13を介する距離であ
り、図6において、距離d3 は、法線VL2 上で測っ
た、互いに隣り合うカーカス6のプライ(ターンアップ
プライ6−1、ダウンプライ6−2)それぞれのコード
Tc間のクッションゴム層14を介する距離である。
【0064】加えて、クッションゴム層11、12、1
3、14の50%モジュラスは、補強ゴム層9の50%
モジュラス以下とするのが望ましい。また、クッション
ゴム層11、12、13、14にサイドウォール部3の
外皮ゴムを充当することはできない。なぜならこの種の
外皮ゴムは十分に優れた耐オゾンクラック性を備えるこ
とが必須の条件であり、この条件を満たすためtanδ
の値を大きくすることが余儀なくされるからである。
【0065】さらに、クッションゴム層11、12、1
3、14の50%モジュラス(M50C)の、補強ゴム層
9の50%モジュラス(M50R)に対する比率(M50
/M 50R)×100%の値を適正に設定すれば、やはり
クッションゴム層11、12、13、14のランフラッ
ト耐久性向上効果に貢献する。この実験結果をプロット
線図として図18に示す。
【0066】50%モジュラスの比率(M50C/M
50R)×100%の実験は、上述した実験その一に合わ
せ、但し、クッションゴム層11、12、13、14に
つき、tanδ=0.07、幅W1 =W2 =W3 =W4
=30mm、距離d1 =d2 =d 3 =d4 =2.0mm
としたものである。図17から比率M50C/M50Rの値
は90%以下が適合することが分かり、比率M50C/M
50Rの値が30%未満では、クッションゴム層11〜1
4と補強ゴム層9との間の剛性差が大きくなり過ぎて、
クッションゴム層11〜14に故障が転移するので、結
局、比率M50C/M 50Rの値は30〜90%の範囲内、
望ましくは60〜82%の範囲内が適合する。
【0067】
【実施例】乗用車用ラジアルプライタイヤで、サイズが
225/60R16であり、カーカス6が2プライのタ
ーンアッププライ6−1と1プライのダウンプライ6−
2とからなる他の構成は図1、2及び図3〜図6に示す
ところに従い、カーカス6は、いずれも66ナイロンコ
ードのゴム被覆プライであり、ベルト7は2層のゴム被
覆スチールコード交差層7−1、7−2と、1層のナイ
ロン66コードの螺旋巻回ゴム被覆層からなるキャップ
プライ7−3とを有する。カーカス6のプライ6−1、
6−2のコード被覆ゴムのtanδは2プライ共に同じ
0.16(通例のtanδは0.14〜0.18の範
囲)であり、ベルト7のコード交差層7−1、7−2の
コード被覆ゴムのtanδは0.15である。
【0068】実施例1〜39のタイヤ1を製造し、各実
施例タイヤのランフラット耐久性を評価するため、従来
例タイヤと比較例タイヤとを準備した。従来例タイヤの
クッションゴム層12に相当するゴム層のtanδは
0.16である。各タイヤにおける、クッションゴム層
11、12、13、14のtanδ、法線VL1 、V2
上の距離d1 、d2 、d3 、d4 (mm)、幅W1 、W
2 、W3 、W4 (mm)及び50%モジュラスの比率
(M50C/M50R)×100の値{M50比率(%)であ
らわす}を表1と表2とに分けて示す。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】各タイヤをその適用リムのうちの許容リム
(JATMA規格に従う)7JJに組み付け、一旦十分
な空気圧を充てんしてタイヤを使用状態とした後、空気
圧をゼロとした。表面速度89km/hで回転するドラムに
各フラットタイヤを、先に述べた最大負荷能力の76%
に相当する荷重570kgf 負荷の下で押圧し、タイヤに
故障が生じるまでの走行距離(ランフラット耐久性)を
測定した。測定結果は従来例タイヤを100とする指数
にてあらわした。このテスト結果を表1及び表2の右端
に示す。値は大なるほど良い。
【0072】表1及び表2に記載した耐久性の結果は、
実施例1〜39のタイヤ、従来例タイヤ及び比較例タイ
ヤは、いずれもがγ領域内のダウンプライ6−2の被覆
ゴムの熱故障ではあるが、従来例タイヤ対比の実施例タ
イヤの耐久性では、クッションゴム層11、12、1
3、14のtanδが小さくなる程ドラム走行距離が延
び、同じtanδではクッションゴム層11、12、1
3、14の幅W1 、W2、W3 、W4 が広い程ドラム走
行距離が延び、そして、同じtanδ、同じ幅W 1 、W
2 、W3 、W4 の中では、クッションゴム層11、1
2、13、14を介しての法線VL1 、VL2 上距離d
1 、d2 、d3 、d4 の値(換言すればクッションゴム
層ゲージ)が大きい程ドラム走行距離が延びることをあ
らわしていて、せん断ひずみγP の分散緩和が有効であ
ることを示している。
【0073】また、クッションゴム層11、12、1
3、14のいずれか1層の適用で、従来例タイヤを超え
るランフラット耐久性を得ることができる一方、2層以
上の適用がより一層有効であることがわかる。耐久性指
数で140を超す実施例タイヤは、補強ゴム層9のクラ
ック故障に転じ、ランフラット耐久性向上効果の限界を
示している。
【0074】また、表1にて、実施例12〜15のタイ
ヤグループは、50%モジュラスの比率(M50C/M50
R)×100の値{M50比率(%)}を変化させ、その
他の構成、諸元は実施例12のタイヤに合わせものであ
り、これら実施例12〜15のタイヤグループのドラム
走行距離(指数)を見較べると、M50比率が100%の
実施例13のタイヤでも従来例タイヤをやや上回るラン
フラット耐久性を示し、また、M50比率が60%の実施
例14のタイヤに対し、M50比率が44%の実施例15
のタイヤのランフラット耐久性が延び悩み傾向を示すこ
とから、図18に示すように、M50比率(%)の範囲の
適正化も、やはりランフラット耐久性向上に貢献するこ
とがわかる。
【0075】実施例タイヤの重量増加とドラム走行距離
との関係を下の表3に示す。従来例タイヤの重量は1
5.5kgf である。表3から、重量の増加の観点で、ク
ッションゴム層11、12、13、14全てを適用した
実施例4のタイヤと実施例39のタイヤとを対比する
と、法線VL1 、VL2 上距離d1 、d2 、d3 、d4
の値(クッションゴム層ゲージ)を適当に薄くすること
でタイヤ重量増加を最小に止め得ることが分かる。
【0076】
【表3】
【0077】
【発明の効果】この発明の請求項1〜15に記載した発
明によれば、中子を使用せずとも済むのでリム組み性と
振動乗心地性との双方を良好に保持すると共に僅少なコ
スト上昇及びタイヤ重量増加に止めることが可能で、か
つタイヤ生産性を殆ど損なうこともなく、パンクなどに
よる急速なエアー抜けでも乗用車などの車両の安全走行
を保証し、かつフラット走行でのリムからのタイヤ離脱
防止性能や耐久性能をランフラットタイヤとして使用者
に満足されるレベルまで高めることが可能な、特に偏平
比の呼びが60以上の空気入りタイヤを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態例の空気入りタイヤの
左半断面図である。
【図2】 この発明の他の実施形態例の空気入りタイヤ
の左半断面図である。
【図3】 図1に示すタイヤの要部拡大断面図である。
【図4】 図2に示すタイヤの要部拡大断面図である。
【図5】 他の実施形態例タイヤの要部拡大断面図であ
る。
【図6】 別の実施形態例タイヤの要部拡大断面図であ
る。
【図7】 故障部位を合わせ示す従来タイヤの左半断面
図である。
【図8】 フラット走行中の荷重直下のタイヤ右半断面
図である。
【図9】 ランフラット耐久性とクッションゴム層のt
anδとの関係をあらわすプロット線図である。
【図10】 ランフラット耐久性とクッションゴム層幅
との関係をあらわすプロット線図である。
【図11】 ランフラット耐久性と他のクッションゴム
層幅との関係をあらわすプロット線図である。
【図12】 ランフラット耐久性と別のクッションゴム
層幅との関係をあらわすプロット線図である。
【図13】 ランフラット耐久性とさらに他のクッショ
ンゴム層幅との関係をあらわすプロット線図である。
【図14】 ランフラット耐久性とコード間距離との関
係をあらわすプロット線図である。
【図15】 ランフラット耐久性と他のコード間距離と
の関係をあらわすプロット線図である。
【図16】 ランフラット耐久性とさらに他のコード間
距離との関係をあらわすプロット線図である。
【図17】 ランフラット耐久性とカーカスプライコー
ドからクッションゴム層内面までの距離との関係をあら
わすプロット線図である。
【図18】 ランフラット耐久性とクッションゴム層の
補強ゴム層に対する50%モジュラス比率との関係をあ
らわすプロット線図である。
【符号の説明】
1 空気入りタイヤ 2 ビード部 3 サイドウォール部 4 トレッド部 5 ビードコア 6 カーカス 6−1 ターンアッププライ 6−2 ダウンプライ 7 ベルト 7−1、7−2 スチールコード交差層 7−3 コードの螺旋巻回層 8 スティフナーゴム 9 補強ゴム層 10 インナーライナゴム 11、12、13、14 クッションゴム層 E タイヤ赤道面 TE トレッド部踏面端縁 S 踏面の1/8幅位置 VLE 端縁TEを通る最内側カーカスプライ内面の法
線 VLS 位置Sを通る最内側カーカスプライ内面の法線 VL1 幅狭スチールコード層端縁を通る最内側カーカ
スプライ内面の法線 VL2 幅広スチールコード層端縁を通る最内側カーカ
スプライ内面の法線 d1 、d2 、d3 クッションゴム層を介する法線VL
1 、VL2 上のコード間距離 d4 法線VL2 上の最内側カーカスプライコードから
クッションゴム層内面までの距離 W1 、W2 、W3 、W4 クッションゴム層幅 Sc ベルトのスチールコード Tc カーカスプライコード w トレッド部踏面幅

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のビード部内に埋設したビードコア
    相互間にわたり一対のサイドウォール部とトレッド部と
    を補強する1プライ以上のラジアル配列コードのゴム被
    覆になるカーカスと、該カーカスの外周でトレッド部を
    強化するベルトとを備え、該ベルトは2層以上のスチー
    ルコード交差層を有し、ビード部のビードコア近傍位置
    からサイドウォール部を経てレッド部のショルダ領域ま
    でにわたる最内側カーカスプライ内面側に、対をなす断
    面三日月状の補強ゴム層を有する空気入りタイヤにおい
    て、 ベルトは、トレッド部の両ショルダ領域に端部を有し、 ベルト端部と、ショルダ領域の補強ゴム層との間で、互
    いに隣り合うタイヤ構成部材相互間に、少なくとも1層
    のクッションゴム層を有し、 該クッションゴム層は、カーカスプライのコード被覆ゴ
    ムの損失正接(tanδ)以下の損失正接を有すること
    を特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 ベルトの互いに隣り合う2層のスチール
    コード交差層端部間に、上記クッションゴム層(11)
    を有する請求項1に記載したタイヤ。
  3. 【請求項3】 最外側カーカスプライと、該プライに最
    も近いベルトのスチールコード層端部との間に、上記ク
    ッションゴム層(12)を有する請求項1に記載したタ
    イヤ。
  4. 【請求項4】 カーカスは2プライ以上を備え、互いに
    隣り合うカーカスプライ間に、上記クッションゴム層
    (13)を有する請求項1に記載したタイヤ。
  5. 【請求項5】 最内側カーカスプライと補強ゴム層との
    間に、上記クッションゴム層(14)を有する請求項1
    に記載したタイヤ。
  6. 【請求項6】 クッションゴム層(11)は、10〜3
    0mmの範囲内の幅を有し、より幅狭のスチールコード
    層端縁を通る最外側カーカスプライの法線(VL 1 )を
    挟む両側に、クッションゴム層(11)を均等幅で振り
    分け配置して成る請求項2に記載したタイヤ。
  7. 【請求項7】 上記法線(VL1 )上で測った、スチー
    ルコード交差層端部相互のスチールコード間距離
    (d1 )は、クッションゴム層(11)を介し、0.5
    〜2.0mmの範囲内にある請求項6に記載したタイ
    ヤ。
  8. 【請求項8】 クッションゴム層(12)は、10〜4
    0mmの範囲内の幅を有し、ベルトの最内側スチールコ
    ード層端部の端縁を通る最内側カーカスプライ内面の法
    線(VL2 )を挟む両側に、クッションゴム層(12)
    を均等幅で振り分け配置して成る請求項3に記載したタ
    イヤ。
  9. 【請求項9】 上記法線(VL2 )上で測った、最外側
    カーカスプライのコードと、該プライに最も近いベルト
    層のスチールコードとの相互のコード間距離(d 2
    は、クッションゴム層(12)を介し、0.5〜6.0
    mmの範囲内にある請求項8に記載したタイヤ。
  10. 【請求項10】 クッションゴム層(13)は、10〜
    30mmの範囲内の幅を有し、上記法線(VL2 )を挟
    む両側に、クッションゴム層(13)を均等幅で振り分
    け配置して成る請求項4に記載したタイヤ。
  11. 【請求項11】 上記法線(VL2 )上で測った、互い
    に隣り合うカーカスプライ相互のコード間距離(d3
    は、クッションゴム層(13)を介し、0.5〜2.0
    mmの範囲内にある請求項10に記載したタイヤ。
  12. 【請求項12】 クッションゴム層(14)は、10〜
    40mmの範囲内の幅を有し、上記法線(VL2 )を挟
    む両側に、クッションゴム層(14)を均等幅で振り分
    け配置して成る請求項5に記載したタイヤ。
  13. 【請求項13】 上記法線(VL2 )上で測った、最内
    側カーカスプライのコードから補強ゴム層までの距離
    (d4 )は、クッションゴム層(14)を介し、0.5
    〜3.0mmの範囲内にある請求項12に記載したタイ
    ヤ。
  14. 【請求項14】 4種類のクッションゴム層(11、1
    2、13、14)から選ばれる2種以上のクッションゴ
    ム層を備える請求項2〜13のいずれか一項に記載した
    タイヤ。
  15. 【請求項15】 上記クッションゴム層(11、12、
    13、14)の損失正接は、温度25℃、初期引張荷重
    160gf、動的ひずみ1.0%、周波数52Hzの試験
    条件の下で、0.02〜0.10の範囲内にある請求項
    1〜14のいずれか一項に記載したタイヤ。
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