JP2000015692A - プラスチック製緩衝断熱シート、その製造方法および製造装置 - Google Patents

プラスチック製緩衝断熱シート、その製造方法および製造装置

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JP2000015692A
JP2000015692A JP10187899A JP18789998A JP2000015692A JP 2000015692 A JP2000015692 A JP 2000015692A JP 10187899 A JP10187899 A JP 10187899A JP 18789998 A JP18789998 A JP 18789998A JP 2000015692 A JP2000015692 A JP 2000015692A
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plastic
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extruded
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Hajime Kawakami
肇 川上
Masaki Iwasaka
正基 岩坂
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Kawakami Sangyo KK
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄手の緩衝シートとして使用するに適し、ま
た断熱性能もあって断熱材としての用途もあり、外観が
美麗で、強度の方向性が小さく、折り曲げても折りくせ
がつきにくく、かつ折り目が目立たないプラスチックを
材料とするのシートを提供すること。 【解決手段】 プラスチックを材料とし、断面が規則的
に繰り返される小さな波形であって、この小さな波形が
面方向には並行な大きなウエーブを形成するコルゲート
フィルム(1)と、プラスチックを材料とするフラット
フィルム(2)とを貼り合わせてなり、並行なウエーブ
状の小さいチャンネル(3)を多数有するプラスチック
製緩衝断熱シート。 2個のTダイからプラスチックフ
ィルムを溶融押し出しし、一方のTダイから押し出され
たプラスチックフィルムを、表面に並行な大きなウエー
ブ状の溝を多数備えた成形ロールを用いて真空成形する
ことによりコルゲートフィルムを形成し、他方のTダイ
から押し出されたフラットフィルムとを貼り合わせるこ
とにより製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なプラスチッ
ク製緩衝断熱シートに関し、その製造方法および製造装
置にも関する。
【0002】
【従来の技術】段ボール紙と同様な構造のものをプラス
チックを材料として製造した、「プラスチック段ボー
ル」と呼ばれる製品があるが、用途は限られている。
強度と加工性に関して、この製品は段ボール以上に方向
性が強く、いったん折ったときは折りくせがつき、折り
目が目立つという欠点がある。
【0003】方向性のない包装用緩衝材としては、プラ
スチックで多数の突起を有するフィルムと平坦なフィル
ムとをつくり、それらを貼り合わせて突起内に空気を封
入してなる、プラスチック気泡シートが広く用いられて
いる。
【0004】このプラスチック気泡シートは、かなり高
い緩衝性能をもっているが、それほど高い緩衝能が求め
られない用途に対しては、ポリエチレンなどのプラスチ
ックのシートの内部に微細な気泡を発生させた、厚さ1
mm内外の「発泡シート」と呼ばれる材料が、好んで用
いられる。 たとえば、被包装物の間に挟んで、すりき
ずの発生を防げばよい、という程度の緩衝能を求められ
る用途には、発泡シートが好適である。
【0005】発泡シートは通常、熱により分解して窒素
などのガスを発生する発泡剤を混合したプラスチック
を、リングダイから押し出してインフレーション成形す
ることにより製造している。 そのため、発泡シートに
は、肉厚にムラがあること、それが外観にも表れ、美観
に欠けることや、強度に方向性があって裂けやすいこと
などが、欠点とされている。 また、軽包装材には帯電
防止作用がしばしば要求されるので、この目的で配合す
るある種の界面活性剤の効果が、非発泡のプラスチック
に比べて低いことが知られている。 さらには、近年の
傾向であるリサイクルにあたって、再溶融すると、未分
解のまま残っていた発泡剤が微細な気泡を発生させるた
め、再生品が不透明になってしまう、という欠点もある
ことがわかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、主と
して軽包装の分野で薄手の緩衝シートとして使用するに
適し、また断熱性能もあって断熱材としての用途もあ
り、外観が美麗で、強度の方向性が小さく、折り曲げて
も折りくせがつきにくく、かつ折り目が目立たないプラ
スチックを材料とするのシートを提供することにある。
このようなプラスチック製緩衝断熱シートを製造する
方法および装置を提供することもまた、本発明の目的に
包含される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプラスチック製
緩衝断熱シートの基本的な態様のものは、図1および図
3に代表的な例を示すように、プラスチックを材料と
し、断面が規則的に繰り返される小さな波形であって
(図1)、この小さな波形が面方向には並行な大きなウ
エーブ(図2)を形成するコルゲートフィルム(1)
と、プラスチックを材料とする平坦なフラットフィルム
(2)とを貼り合わせてなり、コルゲートフィルムとフ
ラットフィルムとの間に、並行なウエーブ状の小さいチ
ャンネル(4A)を多数有することを特徴とする、二層
構成のプラスチック製緩衝断熱シートである。
【0008】本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの
変更態様のものは、図2および図3に代表的な例を示す
ように、プラスチックを材料とし、断面が規則的に繰り
返される小さな波形であって(図3)、この小さな波形
が面方向には並行な大きなウエーブを形成するコルゲー
トフィルム(1)と、プラスチックを材料とする平坦な
フラットフィルム(2)とに加えて、コルゲートフィル
ムの波の頂に平坦なライナーフィルム(3)を貼り合わ
せてなり、コルゲートフィルムとフラットフィルムとの
間のチャンネル(4A)に加えて、コルゲートフィルム
とライナーフィルムとの間にも、並行なウエーブ状の小
さいチャンネル(4B)を多数有することを特徴とす
る、三層構成のプラスチック製緩衝断熱シートである。
【0009】
【発明の実施の形態】上記のプラスチック製緩衝断熱シ
ートの基本的な態様のものを製造する本発明の方法は、
図4に示すように、2個のフィルム供給手段、代表的に
はTダイ(5A,5B)からプラスチックフィルムを溶
融押し出しし、一方のフィルム供給手段であるTダイ
(5A)から押し出されたプラスチックフィルムを、表
面に並行な大きなウエーブ状の溝を多数備えた成形ロー
ル(6)を用いて真空成形することにより、断面が規則
的に繰り返される小さな波形であって、この小さな波形
が面方向には並行な大きなウエーブとしてあらわれるコ
ルゲートフィルム(2)を形成し、他方のフィルム供給
手段であるTダイ(5B)から押し出されたフラットフ
ィルム(2)とを貼り合わせ、並行なウエーブ状の小さ
いチャンネル(3A)を多数有するシートとすることか
らなる。
【0010】上記したプラスチック製緩衝断熱シートの
変更態様のものを製造する本発明の方法は、上に記載の
方法により、コルゲートフィルムとフラットフィルムと
の間に並行なウエーブ状の小さいチャンネルを多数有す
るシートを用意したのち、コルゲートフィルムの他方の
面すなわち波の頂と、第三のフィルム供給手段から押し
出された平坦なライナーフィルムとを貼り合わせ、コル
ゲートフィルムとライナーフィルムとの間にも並行なウ
エーブ状の小さいチャンネルを多数有する、三層構成の
緩衝断熱シートとすることからなる。
【0011】本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの
製造装置は、図4に全体の構成を示し、図5および図6
に要部の詳細を示すように、プラスチックフィルムを溶
融押し出しする2個のフィルム供給手段、代表的にはT
ダイ(5A,5B)、一方のフィルム供給手段であるT
ダイ(5A)から押し出されたフィルムを真空成形して
コルゲートフィルムとするための回転成形ロール(6)
であって、表面に並行なウエーブ状に並ぶ溝(61)
と、この溝の空気を吸引するための吸引路とを有するも
の、この回転成形ロールの少なくとも一方の端面(6
4)に接して固定して設けられ、回転に伴って順次表れ
る空気流路を真空ポンプ(図示してない)につなぐ真空
配分板(7)、他方のフィルム供給手段であるTダイ
(5B)から押し出されたフィルムをフラットフィルム
としてコルゲートフィルムに貼り付ける圧着ロール
(8)、ならびに、形成された緩衝断熱シートを引き取
る手段(図示してない)から構成される。
【0012】この装置は、前述のプラスチック製緩衝断
熱シートの基本的な態様のものを製造する装置であり、
変更態様のものを製造する装置は、上記の各構成部分に
第三のフィルム供給手段、代表的にはやはりTダイを追
加するとともに、前記の圧着ロールとは別に圧着ロール
の組を備えてなり、第三のフィルム供給手段からのフィ
ルムを前記のライナーフィルムとして、これを別の圧着
ロールの組で、コルゲートフィルムとフラットフィルム
とからなるシートの、コルゲートフィルムの波の頂に圧
着一体化するように構成したものである。
【0013】真空成形ロール(6)における空気の吸引
路の形成には、種々の態様が可能である。 最も簡単な
構造は、ロールの両端をフランジ状に、つまり動の部分
よりやや大きな径に形成し、溝(61)を延長してこの
フランジを貫通するようにし、ロール両端で真空配分板
(7)に接続するようにしたものである。 このタイプ
は、ロールの長さが比較的短く(従って製品シートの幅
は狭い)、溝が比較的大きい場合に適している。 一般
には、図に示したように、まず溝から放射方向に空気流
路(62)を多数設け、これらを通って来た空気をまと
めて真空源につなげる軸方向の空気流路(63)を必要
な数設け、それらの端を真空配分板(7)に接続させる
構造が有用である。 この構造であれば、ロールが長く
ても(つまり製品シートの幅を広くしても)よいし、溝
の大きさにかかわらず実施できるから、適用範囲が広
く、推奨すべき態様である。 もちろん、上記の簡単な
構造とこの一般的な構造とを併用して、真空成形ロール
の両端部近くは溝の延長による吸引路で処理し、中央部
は放射方向の空気流路と軸方向の空気流路との組み合わ
せを設けることもできる。
【0014】放射方向の空気流路は、大きさにおのずか
ら制限がある。 直径をあまり大きくすると、孔の中に
溶融プラスチックが引き込まれてコルゲートフィルムに
成形痕が残り、外観上好ましくないからである。 とく
に、ライナーフィルムを貼り合わせた三層構成の場合、
コルゲートフィルムとライナーフィルムとの接着を妨げ
るおそれがある。 溝が大きい場合など、吸引すべき空
気量が多いとき、単純な孔では空気の通過抵抗が高過ぎ
るのであれば、プラスチック気泡シートの製造において
キャップフィルムの成形に使用されている、いわゆる
「真空抜板」、とくに実公平1−23796号に開示の
ものを使用することができる。 この真空抜板は、円板
の周縁から中心に向う方向に、中心までの距離の1/3
〜2/3の深さを持つ切り込みを複数個、板の厚さを貫
通して設けたものである。 本発明の真空成形ロールに
おいてこれを用いるときは、真空抜板の表面が溝の底に
一致するように配置する。 吸引路を真空抜板で形成す
ると、1個当たりの空気通過量が多いから広い範囲の吸
引を1個でまかなうことができ、ロール表面の真空抜き
板の配置は疎らで足りる。 従って、ロールの製造およ
びメンテナンスが容易であるという利益がある。
【0015】プラスチック材料としては、ポリエチレン
が最適であるが、ポリプロピレンそのほか、任意の熱可
塑性樹脂を使用するができる。 貼り合わせには、2
枚のフィルムを融着させて行なうのが、接着剤を使用す
る必要がなく有利である。
【0016】所望により、プラスチック材料に種々の添
加剤を添加して、本発明の緩衝断熱シートに、緩衝およ
び断熱以外の性能をもたせることができる。 それらの
例を挙げれば、種々の色を与える着色剤、紫外線吸収
剤、防錆剤、帯電防止剤としての界面活性剤、金属粉末
または繊維や黒鉛の粉末などの導電性材料である。 活
性フェロキサイドを添加すれば、使用後の焼却処理が容
易になる。 でん粉とその分解酵素を混合すれば、使用
後に土中に埋もれたものが崩壊し、処理上好都合であ
る。 プラスチック材料自体を、近年開発されつつある
生分解性のもの、たとえばポリ乳酸、脂肪族ポリエステ
ルなどにすれば、使用後に土中に埋るような用途に用い
たとき、処分の問題が軽減される。
【0017】本発明のプラスチック製緩衝断熱シート
は、基本的な態様のものも変更態様のものも、それらの
一方または両方の面に、すなわちフラットフィルムの表
面、コルゲートフィルムの波の頂、およびライナーフィ
ルムを有する場合はその表面の少なくともひとつに、付
加的に他のプラスチックフィルム、紙、布、不織布また
は金属箔などのシート状物のいずれかを貼り合わせ、そ
れら付加的な構成要素の有する固有の物性をシートに与
えることが可能である。 このようにしてできるシート
もまた、本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの諸態
様に包含される。
【0018】チャンネルの形状は、コルゲートフィルム
の真空成形によって、具体的には回転成形ロールの溝の
彫り方で、ある程度任意に選択することができる。 例
を示せば、図7がそれらであって、三角形(A)、台形
(B)サインカーブ(C)など、さまざまな形状が可能
である。 ただし、フラットフィルムとの接合を良好に
保つ必要があるとき、たとえば製品シートの使用に当た
って面に沿った剪断応力が働くようなときは、コルゲー
トフィルムの底面に、フラットフィルムと接合する平坦
部が十分に広くなる形状を選ぶ。 チャンネルの軸に関
して非対称にすることもできるし、異なる形状のチャン
ネルを混在させることもできる。 チャンネルの寸法
は、押し出して成形するフィルムの厚さによっても異な
るが、ミリメートルのオーダーにおいて、かなり大幅な
選択が可能である。
【0019】ウエーブの形状もまた、任意に選択でき
る。 図8に例を示した。 サインカーブ(A)、半円
弧の連続(B)、直線の波(C)および台形の波(D)
などである。 このサイクルの形状およびサイズは、チ
ャンネルのそれより大きく、大きい方に向かっては制限
がない。 しかし、チャンネルがウエーブ状であること
に基づく利益を得るためには、おのずから限度があり、
たとえば半円弧の連続であれば、あまり大きな曲率半径
のものを用いることは得策でない。
【0020】
【実施例】図4に示した構成の装置を使用し、低密度ポ
リエチレンを2個のTダイから溶融押出しして、厚さが
ともに30μmの2枚のフィルムとした。 うち1枚を
回転成形ロールにより真空成形し、コルゲートフィルム
とした。
【0021】回転成形ロールは、鋼のブロックを直径3
00mmの円筒状に機械加工し、表面に図9に示す形状と
寸法の溝を、図10に示す形状と寸法のウエーブで設
け、表面にクロムメッキを施したものである。 真空成
形のための吸引路は、直径0.4mmである。
【0022】上記のコルゲートフィルムをフラットフィ
ルムと貼り合わせて、図1および図3に示したプラスチ
ック製緩衝断熱シートを得た。 このシートは、従来の
発泡ポリエチレンシートに代えて緩衝包装に使用するこ
とができた。 断熱性能を、断熱材の性能の試験法を定
めたJIS−A1412に準拠した方法で試験して、
0.072Kcal/m・h・℃の値を得た。
【0023】
【発明の効果】本発明のプラスチック製緩衝断熱シート
は、薄手の緩衝材として軽包装の分野で、従来使用され
てきた発泡ポリエチレンシートにまさる特性をもつ。
すなわち、厚さにムラがなく、強度に方向性がないか
ら、簡単に裂けたりすることがない。 折り曲げても折
りぐせがつきにくく、折り目が目立たない。
【0024】成形加工に支障を来さない限度で、種々の
添加剤を添加して、シートに特別の性能をもたせること
が容易である。 たとえば、軽包装の分野でしばしば要
求される帯電防止性能に関して、帯電防止剤を加えたと
きの「効き」がよい。 特別な性能を与える手段として
は、第三のシートを貼り合わせる方法もある。 貼り合
わせは、本発明のシートを製造するときにインラインで
行なうことができ、この点で、別のラミネート工程を必
要とする発泡シートに比べて有利である。
【0025】このシートはまた、断熱材としても有用で
ある。 これは、チャンネル内にある空気がほとんど流
動しないからであって、 一般に空気層の厚さが数mmま
での範囲においては、断熱効果は空気層の厚さ、つまり
チャンネルの高さに比例することが、発明者らの実験で
明らかになっている。 こうした断熱性を利用して、本
発明のシートは、たとえば冬期ガラス窓に貼って暖房効
果を高めるために使用することもできる。 在来のプラ
スチック気泡シートもこのような使い方をすることがあ
るが、透視性が悪いことと、美観がすぐれないのが難点
である。 本発明のシートは、気泡シートより高い透視
性を有するし、美麗な外観をもつ。
【0026】本発明のプラスチック製緩衝断熱シートが
もついま一つの利点は、二次加工を行なう際にヒートシ
ールが容易であり、かつヒートシールした部分の外観が
悪くないことである。 プラスチック気泡シートもヒー
トシールは可能であるが、気泡がつぶれて、一般に外観
が損なわれる。 発泡シートは、通常はヒートシール不
可能である。 非発泡のフィルムをラミネートしたもの
はヒートシール可能であるが、それとても容易ではな
く、とくに厚手のものでは著しく困難である。ヒートシ
ールの容易さを生かせば、本発明のシートは、保冷バッ
グなどの加工品に向ける用途が開ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの基
本的な態様の例を示す断面図。
【図2】 本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの変
更態様の例を示す、図1と同様な断面図。
【図3】 図1のプラスチック製緩衝断熱シートの平面
図。
【図4】 本発明のプラスチック製緩衝断熱シートの製
造装置について、全体の構成を示す概念的な側面図。
【図5】 図4の装置における成形ロールの平面図。
【図6】 図4の装置における成形ロールの断面の一部
の拡大面。
【図7】 本発明のプラスチック製緩衝断熱シートのチ
ャンネルのさまざまな形状を示す断面図。
【図8】 本発明のプラスチック製緩衝断熱シートのウ
エーブのさまざまな形状を示す平面図。
【図9】 本発明の実施例におけるチャンネルの寸法形
状を示す、回転成形ロールの溝(平面に展開してある)
の拡大断面図。
【図10】 本発明の実施例におけるウエーブの寸法形
状を示す平面図。
【符号の説明】
1 コルゲートフィルム 2 フラットフィルム 3 ライナーフィルム 4A,4B チャンネル 5A Tダイ(コルゲートフィルム用) 5B Tダイ(フラットフィルム用) 6 回転成形ロール 61 溝 62 放射方向の吸引路 63 軸方向
の空気流路 64 回転成形ロールの端面 7 真空配分板 8 圧着ロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月6日(1998.7.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 3/28 B32B 3/28 A 4F211 F16L 59/06 F16L 59/06 // B29C 53/28 B29C 53/28 C08L 23/04 C08L 23/04 B29K 23:00 B29L 7:00 9:00 Fターム(参考) 3H036 AA09 AB32 AC03 4F100 AB33A AB33B AB33C AK01A AK01B AK01C AK04A AK04B AK04C AK06 BA03 BA06 BA10A BA10C BA13 DC01 DC02B DG10A DG10B DG10C DG11A DG11B DG11C DG15A DG15B DG15C EH202 GB15 JJ02 JK11 JL03 4F207 AA04 AA11 AD03 AD05 AD06 AD08 AD16 AD20 AE02 AF01 AG02 AG03 AG04 AG06 AG18 AG27 AH48 KA01 KA17 KB26 KK81 KK88 KW42 KW50 4F208 AA04 AA11 AC01 AC03 AD03 AD05 AD06 AD08 AD16 AD20 AE02 AF01 AG02 AG03 AG04 AG06 AG18 AG27 AH48 MA01 MB02 MB22 MB29 MC01 MD02 MG04 MG07 MG22 4F209 AA04 AA11 AD03 AD05 AD06 AD08 AD16 AD20 AE02 AF01 AG02 AG03 AG04 AG06 AG18 AG27 AH48 NA08 NB02 NB11 NG02 NG05 NG12 NJ09 NJ23 NL02 4F211 AA04 AA11 AD03 AD05 AD06 AD08 AD16 AD20 AE02 AF01 AG02 AG03 AG04 AG06 AG18 AG27 AH48 TA01 TC03 TC06 TC14 TD01 TH17 TJ09 TJ23 TN09 TN87 TQ03 TQ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックを材料とし、断面が規則的
    に繰り返される小さな波形であって、この小さな波形が
    面方向には並行な大きなウエーブを形成するコルゲート
    フィルム(1)と、プラスチックを材料とする平坦なフ
    ラットフィルム(2)とを貼り合わせてなり、コルゲー
    トフィルムとフラットフィルムとの間に、並行なウエー
    ブ状の小さいチャンネル(4A)を多数有することを特
    徴とする二層構成のプラスチック製緩衝断熱シート。
  2. 【請求項2】 プラスチックを材料とし、断面が規則的
    に繰り返される小さな波形であって、この小さな波形が
    面方向には並行な大きなウエーブを形成するコルゲート
    フィルム(1)と、プラスチックを材料とする平坦なフ
    ラットフィルム(2)とに加えて、コルゲートフィルム
    の波の頂に平坦なライナーフィルム(3)を貼り合わせ
    てなり、コルゲートフィルムとフラットフィルムとの間
    のチャンネル(4A)に加えて、コルゲートフィルムと
    ライナーフィルムとの間にも、並行なウエーブ状の小さ
    いチャンネル(4B)を多数有することを特徴とする三
    層構成のプラスチック製緩衝断熱シート。
  3. 【請求項3】 プラスチック材料としてポリエチレンを
    使用した請求項1または2のプラスチック製緩衝断熱シ
    ート。
  4. 【請求項4】 フラットフィルムの表面、コルゲートフ
    ィルムの波の頂、およびライナーフィルムの表面の少な
    くともひとつにに、プラスチックフィルム、紙、布、不
    織布または金属箔を貼り合わせ、三層またはそれ以上と
    した請求項1または2のプラスチック製緩衝断熱シー
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のプラスチック製緩衝断
    熱シートを製造する方法であって、2個のフィルム供給
    手段からプラスチックフィルムを溶融押し出しし、一方
    のフィルム供給手段から押し出されたプラスチックフィ
    ルムを、表面に並行な大きなウエーブ状の溝を多数備え
    た成形ロールを用いて真空成形することにより、断面が
    規則的に繰り返される小さな波形であって、この小さな
    波形が面方向には並行な大きなウエーブとしてあらわれ
    るコルゲートフィルムを形成し、このコルゲートフィル
    ムと他方のフィルム供給手段から押し出された平坦なフ
    ラットフィルムとを貼り合わせ、コルゲートフィルムと
    フラットフィルムとの間に並行なウエーブ状の小さいチ
    ャンネルを多数有するシートとすることからなる製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載のプラスチック製緩衝断
    熱シートを製造する方法であって、請求項5に記載の方
    法により、コルゲートフィルムとフラットフィルムとの
    間に並行なウエーブ状の小さいチャンネルを多数有する
    シートとしたのち、コルゲートフィルムの他方の面と、
    第三のフィルム供給手段から押し出された平坦なライナ
    ーフィルムとを貼り合わせ、コルゲートフィルムとライ
    ナーフィルムとの間にも並行なウエーブ状の小さいチャ
    ンネルを多数有するシートとすることからなる製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のプラスチック製緩衝断
    熱シートを製造する装置であって、プラスチックフィル
    ムを溶融押し出しするための2個のフィルム供給手段
    (5A,5B)、一方のフィルム供給手段(5A)から
    押し出されたフィルムを真空成形してコルゲートフィル
    ムとするための回転成形ロール(6)であって、表面に
    並行なウエーブ状に並ぶ溝(61)と、この溝の空気を
    吸引するための吸引路とを有するもの、この回転成形ロ
    ールの少なくとも一方の端面(64)に接して固定して
    設けられ、回転に伴って順次表れる吸引路を真空ポンプ
    につなぐ真空配分板(7)、他方のフィルム供給手段
    (5B)から押し出されたフィルムをフラットフィルム
    としてコルゲートフィルムの一方の面にに貼り付けるた
    めの圧着ロール(8)、ならびに、形成された緩衝断熱
    シートを引き取る手段とから構成されるプラスチック製
    緩衝断熱シートの製造装置。 【請求項7】 請求項2に記載のプラスチック製緩衝断
    熱シートを製造する装置であって、請求項7に記載の構
    成部分に加えて、プラスチックフィルムを溶融押し出し
    するための第三のフィルム供給手段を備え、かつ、コル
    ゲートフィルムとフラットフィルムとからなるシートの
    コルゲートフィルムの波の頂に、第三のフィルム供給手
    段から押し出されたフィルムをライナーフィルムとして
    貼り合わせる、別の圧着ロールを備えた製造装置。
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