JP2000015646A - 成形体の製造法 - Google Patents
成形体の製造法Info
- Publication number
- JP2000015646A JP2000015646A JP11117985A JP11798599A JP2000015646A JP 2000015646 A JP2000015646 A JP 2000015646A JP 11117985 A JP11117985 A JP 11117985A JP 11798599 A JP11798599 A JP 11798599A JP 2000015646 A JP2000015646 A JP 2000015646A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molding
- contact angle
- molding material
- liquid
- liquid molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
低下させる欠陥を発生させずに、成形型の内面形状に忠
実に対応した形状を有する成形体を製造しうる成形体の
製造法を提供すること。 【解決手段】接触角低減物質を含有する表面処理剤の存
在下、液状成形材料と成形型の内面との接触角が30°
以下となる条件下で、液状成形材料を成形型内に注入
し、該液状材料を硬化させて成形する成形体の製造法、
液状成形材料を成形型内に注入し、該液状成形材料を硬
化させて成形体を製造する方法に用いる表面処理剤であ
って、液状成形材料に含有させた後、これを成形型と同
一の材質からなる平滑板に滴下させた際、又は該平滑板
に付着させ、その面に液状成形材料を滴下させた際に、
液状成形材料と平滑板との接触角を30°以下にさせる
接触角低減物質を含有してなる表面処理剤、並びに前記
表面処理剤を用いる成形時のエア欠け低減方法。
Description
関する。更に詳しくは、成形型の内面形状に忠実に対応
した形状を有する成形体を製造しうる成形体の製造法、
及び該製造法に使用される表面処理剤に関する。
状成形材料を硬化させて成形体を製造する際に、成形型
の内面には、製造された成形体を成形型から容易に離型
させるために離型剤が塗布されている。
有する成形型の内面に塗布して成形した場合、得られる
成形体の表面にエア欠け〔複雑な内面形状に液状原料及
び/又は発泡体が十分に充填しないために生じる表面欠
陥〕等の成形体の表面性が低下することがあった。
面にエア欠け等の成形体の表面性を低下させる欠陥を発
生させずに、成形型の内面形状に忠実に対応した形状を
有する成形体を製造しうる成形体の製造法を提供するこ
とを目的とする。
は、(1)接触角低減物質を含有する表面処理剤の存在
下、液状成形材料と成形型の内面との接触角が30°以
下となる条件下で、液状成形材料を成形型内に注入し、
該液状材料を硬化させて成形する成形体の製造法、
(2)液状成形材料を成形型内に注入し、該液状成形材
料を硬化させて成形体を製造する方法に用いる表面処理
剤であって、液状成形材料に含有させた後、これを成形
型と同一の材質からなる平滑板に滴下させた際、又は該
平滑板に付着させ、その面に液状成形材料を滴下させた
際に、液状成形材料と平滑板との接触角を30°以下に
させる接触角低減物質を含有してなる表面処理剤、並び
に(3)前記表面処理剤を用いる成形時のエア欠け低減
方法に関する。
ポリウレタン、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、尿素樹脂、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等の樹
脂;天然ゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ス
チレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、
ブチルゴム、アクリルゴム等のゴム等が挙げられる。
成形体を与えるものであってもよい。発泡成形体を与え
る液状成形材料としては、自己発泡性を有するポリウレ
タン等をはじめ、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等
が挙げられる。オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等を
用いる場合、これらの樹脂を予備発泡させた予備発泡粒
子を用いて発泡させる方法や、該樹脂に発泡剤を含浸さ
せた後、型内発泡成形させる方法等を採用できる。
特に成形時に表面性が悪化しやすいポリウレタンに対し
て優れた効果を発現する。ポリウレタンの代表例として
は、例えば、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリエステ
ル系ポリウレタン等が挙げられる。
く、公知のものを用いることができる。ポリウレタン原
料として、ポリオール溶液とイソシアネートプレポリマ
ーを用いることが好ましい。ポリオール溶液は、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリオ
ール成分、鎖延長剤、水、整泡剤、及び必要に応じて触
媒等を含有する。イソシアネートプレポリマーは、ポリ
エーテルポリオール、ポリエステルポリオール等のポリ
オール成分と、メチレンジフェニルジイソシアネートや
その変性物等のポリイソシアネート成分とから得られ
る。これらポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オール、鎖延長剤、整泡剤、触媒、ポリイソシアネート
成分、イソシアネートプレポリマー等は公知のものを用
いることができる。接触角低減物質は、イソシアネート
プレポリマー及び/又はポリオール溶液中に含有させる
ことができるが、イソシアネートプレポリマー中に含有
させることが好ましい。イソシアネートプレポリマー中
における接触角低減物質の含有量は、好ましくは0.1
〜7重量%であり、0.1〜5重量%がより好ましい。
ォームは、接触角低減物質の存在下、ポリオール成分
と、ポリイソシアネート成分、イソシアネートプレポリ
マー、及び必要に応じて、水、鎖延長剤、整泡剤、触媒
等とを反応させることによって製造できる。
する表面処理剤の存在下、液状成形材料と成形型の内面
との接触角が30°以下となる条件で、液状成形材料を
成形型内に注入し、該液状成形材料を硬化させて成形す
る点に、1つの大きな特徴がある。この条件で成形した
場合には、得られる成形体にエア欠け等を発生させず
に、成形型の内面形状に忠実に対応した形状を有する成
形体を容易に製造できるという優れた効果が発現され
る。このように優れた効果が発現される理由は、定かで
はないが、液状成形材料と成形型の内面との接触角を3
0°以下とすることにより、液状成形材料と成形型との
濡れ性が改善され、液状成形材料と成形型との摩擦が低
減され、その結果、成形型の内面の複雑な形状に追随す
るように液状成形材料を流動させることができることに
基づくものと考えられる。液状成形材料と成形型の内面
との接触角は、23°以下であることが、エア欠けを低
減させる観点から好ましく、特に21°以下が好まし
い。
含有させた後、これを成形型と同一の材質からなる平滑
板に滴下させた際、又は該平滑板に付着させ、その面に
液状成形材料を滴下させた際に、液状成形材料と平滑板
との接触角を30°以下にさせる接触角低減物質を含有
するものが好ましい。この表面処理剤を用いた場合、成
形時のエア欠けを低減させることができる。より具体的
には、該表面処理剤を用いた場合には、得られる成形体
にエア欠け等を発生させずに、成形型の内面形状に忠実
に対応した形状を有する成形体を容易に製造できるとい
う優れた効果が発現される。このように優れた効果が発
現される理由は、定かではないが、表面処理剤が液状成
形材料と成形型との濡れ性を改善することにより、液状
成形材料と成形型との摩擦が低減され、その結果、成形
型の内面の複雑な形状に追随するように液状成形材料を
流動させることができることに基づくものと考えられ
る。表面処理剤と成形型の内面との接触角は、23°以
下、特に21°以下であることが好ましい。
ることができる。 測定雰囲気を無風状態で25℃、相対湿度55%に
しておく。 成形型と同一の材質からなる平滑板として、アルミ
ニウム板〔平均粗さRa:0.2−0.4μm)を水平
に設置する。その後、その表面にシリコーン離型剤を噴
霧し、ウエスで十分に拭き取る。 所定の表面処理剤を10g/m2 の量で均一に噴霧
する(尚、25℃で固体のものは、予め融点以上に加熱
して溶解させておいたものを噴霧する)。 予め真空脱気させておいた液状成形材料をシリンジ
で採取し、該液状成形材料の液滴の重さが0.10±
0.02gとなるようにして、液滴を平滑板の表面より
10cmの高さから該平滑板に滴下する。 液滴が平滑板の表面に接触した時を0秒とし、CC
Dカメラとしてマイクロスコープで液滴の経時変化を真
横から観察し、60秒間経過後の液滴と平滑板との接触
角を測定する。
で50℃以上、好ましくは100℃以上、さらに好まし
くは100℃以上でかつ0.133kPaの圧力下で3
00℃以下である、エステル、エーテル及びアミドから
なる群より選ばれた1種以上が挙げられる。この接触角
低減物質の中では、作業時間内では完全には揮発しない
程度の蒸気圧を有するものが好ましい。
は、ステアリン酸エチル、ステアリン酸ブチル等のエス
テルのアルコール残基部分の炭素数が1〜22のステア
リン酸アルキルエステル;酢酸デシル、酢酸オクタデシ
ル等のエステルのアルコール残基部分の炭素数が4〜2
2の酢酸アルキルエステル;オレイン酸メチル、オレイ
ン酸ブチル等のエステルのアルコール残基部分の炭素数
が1〜22のオレイン酸アルキルエステル;及び上記以
外のプロピオン酸ブチル、2−エチルヘキサン酸ブチ
ル、デカン酸エチル、リノール酸メチル等のエステルの
脂肪酸残基部分に炭素数2〜21のアルキル基を有し、
エステルのアルコール残基部分の炭素数が1〜22であ
る脂肪酸アルキルエステルが挙げられ、これらは単独で
又は2種以上を混合して用いることができる。これらの
中では、エア欠け等の発生を抑制し、その外観(意匠
性)を向上させる効果に優れることから、ステアリン酸
エチル、ステアリン酸ブチル、酢酸デシル、酢酸オクタ
デシル、オレイン酸メチル、オレイン酸ブチル等の脂肪
酸と1価アルコールとのエステルに代表される脂肪酸ア
ルキルエステルは、好適に使用しうるものである。更
に、脂肪酸の炭素数は2〜22、好ましくは2〜18、
1価アルコールの炭素数は1〜22、好ましくは1〜1
8が望ましい。又、脂肪酸と1価アルコールの合計炭素
数は10〜40、好ましくは12〜36が望ましい。ま
た、得られる成形体の耐黄変性の観点から、ステアリン
酸ブチル、酢酸オクタデシル等の飽和脂肪酸アルキルエ
ステルは、特に好適に使用しうるものである。
称エーテルでも非対称エーテルでもよく、例えば、ジオ
クチルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテ
ル、ジデシルエーテル、ブチルヘキシルエーテル等が挙
げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いる
ことができる。これらの中では、エア欠け等の発生を抑
制し、その外観(意匠性)を向上させる効果に優れるこ
とから、ジオクチルエーテル等は、好適に使用しうるも
のである。
量は、液状成形材料と平滑板との接触角が30°以下、
好ましくは23°以下、特に好ましくは21°以下とな
るように適宜調整すればよい。なお、表面処理剤として
接触角低減物質を単独使用した場合であっても、液状成
形材料と平滑板との接触角を30°以下にさせることが
できるので、接触角低減物質を表面処理剤としてそのま
ま使用できる。
必要により、シリコーン化合物、ワックス等の離型剤を
含有させることができる。接触角低減物質と離型剤とを
含有した表面処理剤は、エア欠け等の発生を抑制し、そ
の外観(意匠性)を向上させるために、種々の成形体を
製造する際に成形型の内面に付着させることにより、好
適に使用しうるものである。
性が高く、繰り返し使用に耐えるので、好適に使用でき
る。シリコーン化合物の代表例としては、ジメチルシリ
コーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、高級脂
肪酸変性シリコーンオイル等の変性シリコーンオイルあ
るいはこれらを溶剤で希釈したもの、水性エマルジョン
にしたものが挙げられる。具体的には、25℃における
粘度が30〜50000mm2 /sのジメチルシリコー
ンオイル等が挙げられ、これらは、単独で又は2種以上
を混合して用いることができる。
きる。ワックスの例としては、鉱物油、オレフィンワッ
クス、パラフィンワックス等が挙げられ、これらは、単
独で又は2種以上を混合して用いることができる。これ
らの中では、分子量が300以上の鉱物油、パラフィン
ワックス等が好ましい。
コーン化合物がより好ましい。
れらの種類によって異なるので一概には決定できない
が、通常、十分な離型性を発現させる観点から、5重量
%以上、好ましくは10重量%以上、より好ましくは3
0重量%以上とすることが望ましく、また十分な表面性
を発現させる観点から、95重量%以下、好ましくは9
0重量%以下とすることが望ましい。
もよく、あるいは液状成形材料に含有させてもよい。
合には、特に、底面に複雑な形状を有する、ポリウレタ
ンフォームからなる靴底のアウトソールを成形型どおり
に、エア欠け等の成形体の表面性を低下させる欠陥を発
生させずに成形することができる。
法としては、例えば、塗布、噴霧、浸漬等の方法が挙げ
られるが、本発明はかかる方法によって限定されるもの
ではない。
合には、その後に、液状成形材料を成形型内に充填し、
その液状成形材料の種類等に応じた所定の成形条件で成
形することができる。なお、成形型の内面に付着される
表面処理剤の量は、十分な表面性を発現させる観点、及
び割れ、艶ひけ等を防ぐ観点から、3〜30g/m2と
することが好ましい。
せた場合には、特に、側面に複雑な形状を有する、ポリ
ウレタンフォームからなる靴底のミッドソールを成形型
どおりに、エア欠け等の成形体の表面性を低下させる欠
陥を発生させずに成形することができる。
合、該液状成形材料における表面処理剤の含有量は、該
液状成形材料の種類によって異なるが、該液状成形材料
と、成形型と同一の材質からなる平滑板との接触角が3
0°以下となる量が選ばれる。例えば、液状成形材料に
おける接触角低減物質の含有量は、0.05〜3.5重
量%、好ましくは0.25〜1重量%であることが望ま
しい。
合には、該液状成形材料を成形型内に充填し、その液状
成形材料の種類等に応じた所定の成形条件で成形を行な
うことができる。
に限定がない。その例としては、鉄、ステンレス鋼、
銅、アルミニウム、アルミニウム合金、エポキシ樹脂、
フェノール樹脂等が挙げられる。また、成形型の内面形
状にも特に限定がなく、目的とする成形体の形状に対応
した形状を有するのであればよく、任意である。
は、その成形型の内面に、離型性を向上させるために、
離型剤を予め成形型の内面に塗布、噴霧、浸漬等によ
り、付着させておくことが好ましい。離型剤としては、
ジメチルシリコーンオイル、鉱物油、パラフィンワック
ス等が挙げられるが、本発明はかかる例示のみに限定さ
れるものではない。
り、所定形状を有する成形体が得られる。得られた成形
体は、複雑な形状を有する場合であっても、エア欠け等
の有害な欠陥等の発生が抑制されているので、表面性に
優れたものである。
成形体である場合には、前記効果がより一層優れる。特
に、底面や側面に複雑な形状を有する靴底用ポリウレタ
ンフォームにおいては、前記効果がより顕著に発現され
る。
用されるアウトソールと、スポーツシューズ等に使用さ
れるミッドソールに分類される。本発明による効果は、
特に低密度領域で用いられるミッドソールにおいて顕著
に発現される。
ア欠けを低減させる観点から0.15g/cm3 以上、
0.30g/cm3 未満が好ましく、0.20g/cm
3 以上、0.30g/cm3 未満が特に好ましい。
ーム用液状成形材料の調製〕 ポリプロピレングリコール、鎖延長剤、水及び整泡剤か
らなるポリオール溶液〔花王(株)製、商品名:エディ
フォームAS−2045〕50重量部と、ポリプロピレ
ングリコール及び4,4−ジフェニルメタンジイソシア
ネートを主成分としたイソシアネートプレポリマー〔花
王(株)製、商品名:エディフォームB−6009N〕
50重量部とを、ミキサー〔特殊機化工業(株)製、型
番:DH−2.5〕で予備攪拌し、デシケータ内で真空
脱気した。
角の測定法に従って接触角を測定した。その結果、接触
角は43°であった。
するため、接触角の測定は、ポリオール溶液とイソシア
ネートプレポリマーとを予備攪拌した後、接触角を測定
するまでの時間を4分間とした。
ォーム用液状成形材料の調製〕 ポリエステルポリオール、鎖延長剤、水及び整泡剤から
なるポリオール溶液〔花王(株)製、商品名:エディフ
ォームAS−1210U〕50重量部と、ポリエステル
ポリオール及び4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートを主成分としたイソシアネートプレポリマー〔花王
(株)製、商品名:エディフォームB−2009〕50
重量部とを、ミキサー〔特殊機化工業(株)製、型番:
DH−2.5〕で予備攪拌し、デシケータ内で真空脱気
した。
角の測定法に従って接触角を測定した。その結果、接触
角は46°であった。
するため、接触角の測定は、ポリオール溶液とイソシア
ネートプレポリマーとを予備攪拌した後、接触角を測定
するまでの時間を4分間とした。
しておく。 成形型と同一の材質からなる平滑板として、アルミ
ニウム板〔平均粗さRa:0.2−0.4μm)を水平
に設置する。その後、その表面にシリコーン離型剤〔花
王(株)製、商品名:プラパワー2060〕を噴霧し、
ウエスで十分に拭き取る。 所定の表面処理剤を10g/m2 の量で均一に噴霧
する(尚、25℃で固体のものは融点以上に加熱して溶
解させておいたものを噴霧する)。 予め真空脱気させておいた液状成形材料をシリンジ
〔(株)テルモ製、型番:SS−02S)で採取し、該
液状成形材料の液滴の重さが0.10±0.02gとな
るようにして、液滴を平滑板の表面より10cmの高さ
から該平滑板に滴下する。 液滴が平滑板の表面に接触した時を0秒とし、CC
Dカメラとしてマイクロスコープ〔キーエンス社製、品
番:VH−6200〕で液滴の経時変化を真横から観察
し、60秒間経過後の液滴と平滑板との接触角を測定す
る。
テル系ポリウレタンフォーム成形体の製造〕 試験用成形型〔滑り止めのための高さ約5mm、幅約5
mm、長さ約5mmであり、縦断面が三角系状の滑り止
め用突起がつまさき部分に127個配置されたソールパ
ターンを形成させるための内面形状を有する成形用金
型、材質:アルミニウム〕の温度を50±2℃に温度調
節し、その内面に離型剤〔花王(株)製、商品名:プラ
パワー2060〕を噴霧し、ウエスで拭き取った。
い、これを成形型の内面にスプレーガンで付着量が10
g/m2 となるように噴霧した。なお、その表面処理剤
を使用したときの液状成形材料の接触角を前記接触角の
測定方法に準じて測定した。その結果を表1に示す。
(株)製、商品名:エディフォームB−6009N〕を
ポアリング型の低圧発泡機の一方のタンクに入れ、その
液温を40℃に調整し、ポリオール配合液〔花王(株)
製、商品名:エディフォームAS−2045〕100重
量部及び触媒〔花王(株)製、商品名:エディフォーム
AS−651−60C〕2重量部を混合した混合液を他
方のタンクに入れ、その液温を40℃に調整した。
レポリマーと混合液とをイソシアネートインデックスが
98となるように混合攪拌し、前記成形型内に注入し、
発泡させ、注入から5分間経過後に脱型し、ポリウレタ
ンフォーム成形体を得た。得られた成形体は、いずれ
も、密度約0.65g/cm3 、硬度(Asker
C)80±2を有していた。
体の形状の転写率を以下の方法に従って調べた。その結
果を表1に示す。
に対応した形状を有する成形体が得られているかどうか
を判断するために、以下の方法に従って形状の転写率を
求めた。
%以上欠けている場合を−3点、その個数をp個とし、
30%以上50%未満欠けている場合を−2点、その個
数をq個とし、30%未満欠けている場合を−1点、そ
の個数をr個とし、欠けがまったく存在していない場合
を0点、その個数をs個とし〔p+q+r+s=12
7〕、式: 〔形状の転写率〕=〔381 +(-3)×p +(-2)×q+(-1)
×r+0×s〕÷3.81 に基づいて求めた。
テル系ポリウレタンフォーム成形体の製造〕 実施例1〜4で使用したイソシアネートプレポリマー、
ポリオール混合液及び触媒の代わりに、イソシアネート
プレポリマー〔花王(株)製、商品名:エディフォーム
B−2009〕、ポリオール配合液〔花王(株)製、商
品名:エディフォームAS−1210〕100重量部及
び触媒〔花王(株)製、商品名:エディフォームAS−
651−60C〕1.5重量部を用いたほかは、実施例
1〜4と同様にしてポリウレタンフォーム成形体を製造
した。得られた成形体は、いずれも、密度約0.60g
/cm3 、硬度(Asker C)80±2を有してい
た。
状の転写率を前記と同様の方法で調べた。その結果を表
1に示す。
れたポリウレタンフォーム成形体は、いずれも、接触角
30°以下を有する接触角低減物質が用いられているこ
とにより、形状の転写率が非常に高いことがわかる。
エーテル系ポリウレタンフォーム成形体の製造〕 実施例1〜4において、試験用成形型に離型剤の噴霧を
行なわずに、表面処理剤として、表2に示す組成のもの
を25℃で混合して得られたものを用いたほかは、実施
例1〜4と同様にしてポリウレタンフォーム成形体を得
た。得られた成形体は、いずれも、密度約0.65g/
cm3 、硬度(Asker C)80±2を有してい
た。
時の離型性を以下の方法に従って調べ、又、形状の転写
率を上記と同様の方法で調べた。その結果を表2に示
す。
型から脱型する際の状況を以下の判断基準に基づいて判
断した。
はない ×:成形体が成形型内に張りついており、正常な脱型が
できない
レタンフォーム成形体の製造〕 試験用成形型に離型剤の噴霧を行なわずに、表面処理剤
として、表2に示す組成のものを25℃で混合して得ら
れたものを用いたほかは、実施例5〜8と同様にしてポ
リウレタンフォーム成形体を得た。得られた成形体は、
いずれも、密度約0.65g/cm3 、硬度(Aske
r C)80±2を有していた。
時の離型性及び形状の転写率を上記と同様の方法に従っ
て調べた。その結果を表2に示す。
脂(株)製、商品名:スーパーオイルB〕、離型剤Bは
ジメチルシリコーンオイル〔東芝シリコーン(株)製、
商品名:TSF−451-50〕、離型剤Cはジメチルシリコ
ーンオイル〔東芝シリコーン(株)製、商品名:TSF
−451-300 〕、離型剤Dはシリコーン化合物のブレンド
物〔花王(株)製、商品名:プラパワー20conc 60 〕を
示す。
れたポリウレタンフォーム成形体は、いずれも、接触角
30°以下を有する接触角低減物質が用いられているこ
とにより、形状の転写率が非常に高く、また成形後の離
型性に優れていることがわかる。
及び横20mm、高さ2mmの突起部を20個有する、
縦255mm、横90mm、高さ30mm、厚さ5mm
の成形体に対応した形状)の温度を70±2℃に調節
し、その内面に離型剤〔花王(株)製、商品名:プラパ
ワー2060〕を噴霧し、ウエスで拭き取った。
(株)製、商品名:エディフォームB−3021〕に表
3に示す接触角低減物質を添加してポアリング型の低圧
発泡機の一方のタンクに入れ、その液温を35℃に調整
し、ポリオール配合液(花王(株)製、商品名:エディ
フォームAS−6−52U〕100重量部、触媒〔花王
(株)製、商品名:エディフォームAS−651−60
C〕1.3重量部、架橋剤〔花王(株)製、商品名:エ
ディフォームAS−60E)2重量部及び整泡剤〔花王
(株)製、商品名:エディフォームAS−11S)0.
5重量部を混合した混合液を他方のタンクに入れ、その
液温を40℃に調整した。
レポリマーと混合液とをイソシアネートインデックスが
100となるように混合攪拌し、前記成形型内に注入
し、発泡させ、注入から5分間経過後に脱型してポリウ
レタンフォーム成形体を得た。得られた成形体は、いず
れも密度約0.28g/cm3 、硬度(Asker
C)60±2を有していた。
体の形状転写率を以下の方法に従って調べた。その結果
を表3に示す。
辺が2mm以上欠けている場合、その長さを測定し、す
べてのエア欠けの長さの総和(T)を求め、式: 〔形状の転写率〕=(400−T)÷400×100 に基づいて求め、以下の判定基準に基づいて判断した。
6で得られたポリウレタンフォーム成形体は、いずれも
接触角低減物質が添加されていることにより、形状の転
写率が高いことがわかる。
にエア欠け等の成形体の表面性を低下させる欠陥を発生
させずに、成形型の内面形状に忠実に対応した形状を有
する成形体を製造しうるという効果が奏される。
Claims (5)
- 【請求項1】 接触角低減物質を含有する表面処理剤の
存在下、液状成形材料と成形型の内面との接触角が30
°以下となる条件下で、液状成形材料を成形型内に注入
し、該液状材料を硬化させて成形する成形体の製造法。 - 【請求項2】 接触角低減物質が、脂肪酸と1価アルコ
ールとのエステルである請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】 液状成形材料がポリウレタン原料である
請求項1又は2記載の成形体の製造法。 - 【請求項4】 液状成形材料を成形型内に注入し、該液
状成形材料を硬化させて成形体を製造する方法に用いる
表面処理剤であって、液状成形材料に含有させた後、こ
れを成形型と同一の材質からなる平滑板に滴下させた
際、又は該平滑板に付着させ、その面に液状成形材料を
滴下させた際に、液状成形材料と平滑板との接触角を3
0°以下にさせる接触角低減物質を含有してなる表面処
理剤。 - 【請求項5】 請求項4記載の表面処理剤を用いる成形
時のエア欠け低減方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11798599A JP3595192B2 (ja) | 1998-04-28 | 1999-04-26 | ポリウレタンフォーム成形体の製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-119095 | 1998-04-28 | ||
JP11909598 | 1998-04-28 | ||
JP11798599A JP3595192B2 (ja) | 1998-04-28 | 1999-04-26 | ポリウレタンフォーム成形体の製造法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003338137A Division JP2004042665A (ja) | 1998-04-28 | 2003-09-29 | ポリウレタンフォーム成形体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000015646A true JP2000015646A (ja) | 2000-01-18 |
JP3595192B2 JP3595192B2 (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=26456006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11798599A Expired - Fee Related JP3595192B2 (ja) | 1998-04-28 | 1999-04-26 | ポリウレタンフォーム成形体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3595192B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11925235B2 (en) | 2015-11-30 | 2024-03-12 | Nike, Inc. | Electrorheological fluid structure with attached conductor and method of fabrication |
-
1999
- 1999-04-26 JP JP11798599A patent/JP3595192B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11925235B2 (en) | 2015-11-30 | 2024-03-12 | Nike, Inc. | Electrorheological fluid structure with attached conductor and method of fabrication |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3595192B2 (ja) | 2004-12-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0103367B1 (en) | Silicone containing molded polyurethanes | |
US5977223A (en) | Elastomeric articles | |
CN101347983B (zh) | 不含溶剂的脱模剂及其在制备聚氨酯模制品中的用途 | |
US20070108659A1 (en) | Aqueous release agent and its use in the production of polyurethane moldings | |
JP2000015646A (ja) | 成形体の製造法 | |
JPH044923B2 (ja) | ||
US6162290A (en) | Release agent | |
EP0116966B1 (en) | A method for manufacturing reactive injection-molded products | |
US3893868A (en) | Separation agent for molded polyurethane foams | |
US6607687B1 (en) | Process for producing molded article | |
JP2004042665A (ja) | ポリウレタンフォーム成形体の製造法 | |
EP1795322A1 (de) | Trennmittel und seine Verwendung bei der Herstellung von Polyurethan-Formkörpern | |
CA1239238A (en) | Rubber lubricant composition | |
JP3467211B2 (ja) | 靴底のミッドソールの製造法 | |
JPH03110109A (ja) | 発泡品の成形方法 | |
AU753689B2 (en) | Process for molding polyurethane using an internal demolding agent, and molding products obtained | |
TW200843927A (en) | Resin composition for cleaning molds and recovering the release properties of molds and method for cleaning molds and recovering the release properties of molds | |
EP0846539A2 (de) | Trennmittel für Formen zur Herstellung von Formkörpern aus Kunststoffen | |
JPH0628865B2 (ja) | ポリウレタンフォーム成型用離型剤及びスキンレスポリウレタンフォームの製造方法 | |
PL136401B1 (en) | Adhesion preventing agent for moulds | |
CN1197696C (zh) | 鞋底的制造方法 | |
JP4482836B2 (ja) | 射出成形靴の製造方法 | |
US2118277A (en) | Filler composition and method of making | |
JPH0470129B2 (ja) | ||
JP2002292648A (ja) | 靴底の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040806 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040827 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040902 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080910 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090910 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100910 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110910 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120910 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |