JP2000014817A - 断熱材等の耐火性能強化のための液封入シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等による被災時の断熱材料の耐火時間
を延長させる。 【解決手段】含水させた不燃材（１）を不燃材シートで
作った袋（２）に密封した構造の耐火シート。加熱時に
密封が破壊され、封入水の蒸発熱量により耐火時間を延
長させる事を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、水の気化熱を利
用して耐火性能を強化した断熱材に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、配管等の保温の必要な部分には断
熱材を巻く施行方法があった。その場合、不燃性の断熱
材を用いれば短時間の防炎効果を持たせる事もできた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、火災等によ
る被災時の断熱材料の耐火時間を延長させるためになさ
れたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】含水性の不燃材（１）に
含水させたものを不燃材シートで作った袋（２）に密封
する。同袋（２）は、加熱により密封が破壊される構造
としておく。本発明は、以上のような構成よりなる耐火
性シートである。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の耐火性シートを防護が必
要な箇所に巻き付け、または貼り付けておく。火災等で
耐火性シートが加熱されると熱や封入水の蒸気圧により
その密封が破壊される。不燃材（１）に含ませた水が袋
（２）より蒸散する間はその温度を水の沸点以下に保つ
ことができる。なお、袋（２）の密封が破壊される構造
は、アルミニウム箔等にプラスチックフィルムを貼り付
けた二層構造のシートを溶着成形した袋が加熱により溶
着部分が剥がれる等、従来の技術により達成可能であ
る。

【０００６】

【発明の効果】本発明は以上のような構造で、水の蒸散
熱量により被保護物の耐火時間を延長せしめる事ができ
る。また、不燃材（１）は、本発明が水平位置以外の状
態で使用される時に袋（２）に密封した水がかたよるの
を少なくするとともに、全水分が蒸散した後は、本来の
断熱性や耐火性を維持する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構造を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 不燃材 ２ 袋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】加熱により密封が破壊される、含水性の不
   燃材を水と共に密封封入した可撓性の袋