JP2000014328A - ペット用ミルク - Google Patents

ペット用ミルク

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JP2000014328A
JP2000014328A JP10205877A JP20587798A JP2000014328A JP 2000014328 A JP2000014328 A JP 2000014328A JP 10205877 A JP10205877 A JP 10205877A JP 20587798 A JP20587798 A JP 20587798A JP 2000014328 A JP2000014328 A JP 2000014328A
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milk
pet
taurine
lactulose
test
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JP10205877A
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English (en)
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Mamoru Tomita
守 冨田
Kazuyoshi Toyama
一吉 外山
Nobuo Ichihashi
信夫 市橋
Shigeya Urata
茂也 浦田
Hideo Namihira
英夫 波平
Hiroko Katsumata
裕子 勝又
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ペットとして飼養されるイヌ、ネコ等に好適
なペット用ミルクを提供する。 【解決手段】 乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、ラクチュロ
ース、及びタウリンを含有することを特徴とするペット
用ミルク、望ましくは、ペット用ミルク1l当たり乳脂
肪20〜100g、全乳蛋白質濃縮物20〜100g、
ラクチュロース0.03〜10g、及びタウリン0.0
5〜10gの割合で含有する前記ペット用ミルク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペットとして飼養
されるイヌ、ネコ等に好適なペット用ミルクに関するも
のである。詳しくは、本発明は、乳脂肪及び全乳蛋白質
濃縮物を含有することから、ミルクフレーバーに優れて
おり、全乳蛋白質濃縮物の使用により乳糖含量が少な
く、ラクチュロースの併用に伴って、イヌ、ネコ等のペ
ットの嗜好性及び消化吸収性が良好で、及び全乳蛋白質
濃縮物とタウリンを併せて含有することから、栄養学的
にバランスが良く、生育を促進するペット用ミルクに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ペット用ミルクとしては、乳カゼ
イン及び脱脂粉乳を蛋白質原料として使用し、動植物油
脂を脂肪原料として使用し、タウリンを添加したイヌ・
ネコ用調整乳が開示されている(特開平2−57149
号公報。以下、従来技術1と記載する。)。また、ラク
チュロースを添加したモルモット用飼料が開示されてい
る(特公平7−4173号公報)。
【0003】更に、乳カゼインのみを蛋白質原料として
使用したペット用ミルクが市販されている(以下、従来
技術2と記載する。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次に記載するとおりの不都合があった。前
記従来技術1に開示されるとおり、乳カゼイン及び脱脂
粉乳、動植物油脂、及びタウリンを含有するイヌ、ネコ
用調整乳は公知であったが、脱脂粉乳は、その固形分の
約50%(重量。以下、特に断りのない限り同じ。)の
乳糖を含有していることから、乳糖不耐症を呈する一部
のイヌ、ネコ[エドニー(A.T.B.Edney )著、「ドッグ
・アンド・キャット・ニュートリション(DOG & CAT NU
TRITION )」、ペルガモンプレス(PERGAMON PRESS)発
行、第62〜63頁、第112頁、1988年]には、
消化吸収性が不良であり、十分な体重増加が得られない
という問題点を有していた。
【0005】また、この問題点を解決するために、乳糖
を含有しない乳カゼインのみを蛋白質原料として使用し
た前記従来技術2のペット用ミルクが知られているが、
このペット用ミルクは、乳カゼインのみを使用している
ので、ミルクフレーバーが不足し、イヌ、ネコ等のペッ
トの嗜好性が悪く、飲用量が低下するという問題点を有
していた。
【0006】更に、前記のとおり、ラクチュロースをモ
ルモット用飼料に添加することは知られているが、その
目的はモルモットの妊娠中毒症の発症防止を主目的とす
るものであって、乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、及びタウ
リンとの併用による相乗的な体重増加及び飲用量増加の
効果については一切知られていなかった。
【0007】本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、ペ
ット用ミルクに、乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、ラクチュ
ロース、及びタウリンを含有させることにより、消化吸
収性及び嗜好性が改善され、顕著な体重増加、飲用量増
加、及び糞便性状改善の効果が奏せられることを見い出
し、本発明を完成した。
【0008】また、本発明者らは、ペット用ミルク1l
当たり乳脂肪20〜100g、全乳蛋白質濃縮物20〜
100g、ラクチュロース0.03〜10g、及びタウ
リン0.05〜10gの割合で含有させることにより、
より一層の体重増加、飲用量増加、及び糞便性状改善の
効果が奏せられることを見い出し、本発明を完成した。
【0009】本発明の目的は、従来の欠点を解消した乳
脂肪及び全乳蛋白質濃縮物を含有し、ミルクフレーバー
に優れ、ラクチュロースを併せて含有し、嗜好性及び消
化吸収性が良好で、タウリンを併せて含有し、栄養学的
にバランスが良いペット用ミルクを提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、ラクチュロース、及
びタウリンを含有することを特徴とするペット用ミルク
であり、ペット用ミルク1l当たり乳脂肪20〜100
g、全乳蛋白質濃縮物20〜100g、ラクチュロース
0.03〜10g、及びタウリン0.05〜10gの割
合で含有すること(以下、態様1と記載する。)を望ま
しい態様としてもいる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について詳述する。
【0012】本発明に使用する乳脂肪としては、牛乳等
の原料乳からディスク型クリームセパレータ等により分
離されたクリーム又はその加工品であるバターを使用す
ることができ、市販のクリーム又はバター(例えば、森
永乳業社製等。)を使用することもできる。
【0013】本発明に使用する全乳蛋白質濃縮物は、脱
脂乳を限外瀘過処理し、蛋白質含有量を75%以上に濃
縮し、かつ乳糖含有量を7%以下に調整した物質であっ
て、市販のトータルミルクプロテイン(TMP、例え
ば、森永乳業社製等。)を例示することができる。
【0014】本発明に使用するラクチュロースは、例え
ば、特開平3−169888号公報及び特開平6−22
8179号公報に開示された方法により、次のとおり製
造することができる。
【0015】市販乳糖の10%水溶液に、水酸化ナトリ
ウムを添加し、該混合液を70℃の温度で30分間加熱
し、冷却し、のち冷却した溶液をイオン交換樹脂により
精製し、濃縮し、冷却し、結晶化し、未反応の乳糖を除
去し、固形分含量約68%(固形分中のラクチュロース
含量約79%)のラクチュロース水溶液を得る。この水
溶液を強酸性イオン交換樹脂充填カラムに通液し、ラク
チュロースを含む画分を採取し、濃縮し、固形分含量約
68%(固形分中ラクチュロース約86%)の精製ラク
チュロース水溶液を得る(特開平3−169888号公
報記載の方法)。
【0016】更に、前記の方法により得たラクチュロー
ス水溶液(シロップ)を固形分含量約72%に濃縮し、
この濃縮液を15℃に冷却し、ラクチュロース三水和物
結晶を種晶として添加し、攪拌しながら7日間を要して
5℃まで徐々に冷却し、結晶を生成させ、10日後に上
澄液の固形分含量が約61%に低下した結晶を含む液か
ら瀘布式遠心分離器により結晶を分離し、5℃の冷水で
洗浄し、乾燥させ、純度95%以上のラクチュロースの
結晶を得ることができる(特開平6−228179号公
報記載の方法)。
【0017】簡便には市販のラクチュロース結晶(例え
ば、森永乳業社製等。)を使用することができる。
【0018】本発明に使用するタウリンとしては、魚介
類若しくは哺乳動物の肉及び臓器より、水抽出し、精製
して得られる天然タウリン、又はエチレン等から化学合
成された合成タウリンを使用することができ、簡便には
市販の合成タウリン(例えば、相互薬工社製等。)を使
用することができる。
【0019】本発明に使用する他の成分としては、デキ
ストリン、ショ糖を例示することができ、更に必要に応
じて、ミネラル類又はビタミン類を配合することもでき
る。
【0020】前記各成分を含有する本発明のペット用ミ
ルクは、後記する試験例及び実施例からも明らかなとお
り、乳脂肪及び全乳蛋白質濃縮物を含有することによ
り、ミルクフレーバーに優れ、ラクチュロースを併せて
含有することから、嗜好性及び消化吸収性が良好であ
り、タウリンを併せて含有するので、栄養学的にバラン
スが良いペット用ミルクである。
【0021】尚、本発明のペット用ミルクは、ペットへ
の給与の簡便性及びペットの脱水症罹患の防止を目的と
する飼育時の水分補給の重要性から、前記各成分の総和
が固形分として10〜20%の範囲の水溶液として調製
され、滅菌され、容器に封入された液状で常温流通可能
なペット用ミルクであることが望ましい。
【0022】また、本発明のペット用ミルクの殺菌法と
しては、レトルト殺菌、超高温加熱滅菌、電子線殺菌、
放射線殺菌等を例示することができる。
【0023】更に、本発明のペット用ミルクを長期間乳
化安定で沈殿がない状態で流通可能とするためには、高
圧均質機で、80MPa以上の圧力で均質化することが
望ましい。
【0024】また、本発明の態様1において、ペット用
ミルク1l当たり乳脂肪20〜100g、全乳蛋白質濃
縮物20〜100g、ラクチュロース0.03〜10
g、及びタウリン0.05〜10gを含有させることに
より、後記する試験例からも明らかなとおり、より一層
の体重増加、飲用量増加、及び糞便性状改善の効果が奏
せられる。
【0025】次に試験例を示して本発明を詳記するが、
本発明においては、次の試験方法を採用した。
【0026】(1)各試料を給与したペットの体重増加
率の算出方法 4週令のビーグル犬を、各試料につき各10匹の群(平
均体重1.4±0.03kgに調整)となし、各試料を
1日3回自由摂取により8週間給与し、のち体重を測定
し、次式から体重増加率(%)を算出した。 体重増加率(%)=[(W−S)/S]×100 ここで、Wは8週間後の各群の平均体重(kg)、Sは
試験開始時の平均体重(kg)を示す。
【0027】(2)各試料を給与したペットの飲用量の
測定法 16週令のビーグル犬を、各試料につき各10匹の群
(平均体重5.0±0.2kgに調整)となし、各試料
を1日3回(1回当たり1群につき3l)自由摂取によ
り給与し、残存量を測定し、給与量と残存量の差を1日
当たりの飲用量とした。
【0028】(3)各試料を給与したペットの糞便性状
の試験方法 4週令のビーグル犬を、各試料につき各10匹の群(平
均体重1.4±0.03kgに調整)となし、各試料を
1日3回自由摂取により8週間給与し、1日1回糞便性
状を次の評価方法により試験した。各ビーグル犬の糞便
性状を 1点:水様便 2点:下痢 3点:軟便 4点:正常便 の4段階により評価し、各試料の群毎に8週間の評価点
の総合計を算出し、 良:2100点以上 やや良:1900点以上2100未満 やや不良:1700点以上1900点未満 不良:1700点未満 と判定した。
【0029】試験例1 この試験は、従来技術と比較して本発明のペット用ミル
クが優れていることを示すために行った。
【0030】(1)被検試料の調製 次に示す4種類の試料を調製した。 試料1:実施例1と同一の方法により製造した本発明の
ペット用ミルク 試料2:従来技術1に従って、乳カゼイン1.6kg及
び脱脂粉乳1.6kgを蛋白質原料として使用したこと
を除き、実施例1と同一の方法により製造したペット用
ミルク 試料3:従来技術2に従って、乳カゼイン3.2kgを
蛋白質原料として使用したことを除き、実施例1と同一
の方法により製造したペット用ミルク
【0031】(2)試験方法 各試料を給与したペットの体重増加率、飲用量、及び糞
便性状を、いずれも前記の試験方法により試験した。
【0032】(3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から
明らかなとおり、従来技術の試料2及び3に比較して本
発明の試料1は、体重増加率、飲用量、及び糞便性状の
いずれにおいても優れていることが認められた。
【0033】尚、乳脂肪又はタウリンの種類を適宜変更
して試験したが、ほぼ同様の結果が得られた。
【0034】
【表1】
【0035】試験例2 この試験は、体重増加率、飲用量、及び糞便性状を指標
として、ペット用ミルク1l当たりの乳脂肪含有量の範
囲を調べるために行った。
【0036】(1)被検試料の調製 表2に示すとおり、ペット用ミルク1l当たりの乳脂肪
含有量を変更したことを除き、実施例1と同一の方法に
より、5種類のペット用ミルク試料を調製した。
【0037】(2)試験方法 各試料を給与したペットの体重増加率、飲用量、及び糞
便性状を、いずれも前記の試験方法により試験した。
【0038】(3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなとおり、体重増加率、飲用量、及び糞便性状に
おいて一層優れたペット用ミルクを製造するためには、
ペット用ミルク1l当たり乳脂肪20〜100gを含有
させることが望ましいことが判明した。
【0039】尚、ペット用ミルク1l当たり全乳蛋白質
濃縮物を20〜100g、ラクチュロースを0.03〜
10g、及びタウリンを0.05〜10gの範囲でそれ
ぞれ適宜変更し、又は乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、若し
くはタウリンの種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同
様の結果が得られた。
【0040】
【表2】
【0041】試験例3 この試験は、体重増加率、飲用量、及び糞便性状を指標
として、ペット用ミルク1l当たりの全乳蛋白質濃縮物
含有量の範囲を調べるために行った。
【0042】(1)被検試料の調製 表3に示すとおり、ペット用ミルク1l当たりの全乳蛋
白質濃縮物含有量を変更したことを除き、実施例1と同
一の方法により、5種類のペット用ミルク試料を調製し
た。
【0043】(2)試験方法 各試料を給与したペットの体重増加率、飲用量、及び糞
便性状を、いずれも前記の試験方法により試験した。
【0044】(3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなとおり、体重増加率、飲用量、及び糞便性状に
おいて一層優れたペット用ミルクを製造するためには、
ペット用ミルク1l当たり全乳蛋白質濃縮物20〜10
0gの割合で含有させることが望ましいことが判明し
た。
【0045】尚、ペット用ミルク1l当たり乳脂肪を2
0〜100g、ラクチュロースを0.03〜10g、及
びタウリンを0.05〜10gの範囲でそれぞれ適宜変
更し、又は乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、若しくはタウリ
ンの種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が
得られた。
【0046】
【表3】
【0047】試験例4 この試験は、体重増加率、飲用量、及び糞便性状を指標
として、ペット用ミルク1lに対するラクチュロースの
含有量の範囲を調べるために行った。
【0048】(1)被検試料の調製 表4に示すとおり、ペット用ミルク1l当たりのラクチ
ュロース含有量を変更したことを除き、実施例1と同一
の方法により、5種類のペット用ミルク試料を調製し
た。
【0049】(2)試験方法 各試料を給与したペットの体重増加率、飲用量、及び糞
便性状を、いずれも前記の試験方法により試験した。
【0050】(3)試験結果 この試験の結果は、表4に示すとおりである。表4から
明らかなとおり、体重増加率、飲用量、及び糞便性状に
おいて一層優れたペット用ミルクを製造するためには、
ペット用ミルク1l当たりラクチュロース0.03〜1
0gの割合で含有させることが望ましいことが判明し
た。
【0051】尚、ペット用ミルク1l当たり乳脂肪を2
0〜100g、全乳蛋白質濃縮物を20〜100g、及
びタウリンを0.05〜10gの範囲でそれぞれ適宜変
更し、又は乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、若しくはタウリ
ンの種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の結果が
得られた。
【0052】
【表4】
【0053】試験例5 この試験は、体重増加率、飲用量、及び糞便性状を指標
として、ペット用ミルク1lに対するタウリンの含有量
の範囲を調べるために行った。
【0054】(1)被検試料の調製 表5に示すとおり、ペット用ミルク1l当たりタウリン
の含有量を変更したことを除き、実施例1と同一の方法
により、5種類のペット用ミルク試料を調製した。
【0055】(2)試験方法 各試料を給与したペットの体重増加率、飲用量、及び糞
便性状を、いずれも前記の試験方法により試験した。
【0056】(3)試験結果 この試験の結果は、表5に示すとおりである。表5から
明らかなとおり、体重増加率、飲用量、及び糞便性状に
おいて一層優れたペット用ミルクを製造するためには、
ペット用ミルク1l当たりタウリン0.05〜10gの
割合で含有させることが望ましいことが判明した。
【0057】尚、ペット用ミルク1l当たり乳脂肪を2
0〜100g、全乳蛋白質濃縮物を20〜100g、及
びラクチュロースを0.03〜10gの範囲でそれぞれ
適宜変更し、又は乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、若しくは
タウリンの種類を適宜変更して試験したが、ほぼ同様の
結果が得られた。
【0058】
【表5】
【0059】次に実施例を示して本発明を更に詳記する
が、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0060】
【実施例】実施例1 クリーム(森永乳業社製)3.0kg、全乳蛋白質濃縮
物(TMP。森永乳業社製)3.2kg、デキストリン
(参松工業社製)5.1kg、ラクチュロース(森永乳
業社製)5g、合成タウリン(相互薬工社製)10g、
表6に示す配合量で混合されたミネラル混合物0.7k
g、及び乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル(太陽
化学社製)30gを水道水50lに分散し、混合し、該
混合液に水道水を添加して総量を100lに調整し、次
いでプロペラ攪拌機により70℃で5分間予備乳化し、
原料溶液約100lを調製した。
【0061】次いで、該原料溶液を高圧均質機[エイ・
ピイ・ブイ・ラニエ(APV Rannie)社製]により、20
MPaの圧力で均質化処理した。得られた乳化液に、表
7に示す配合量で混合されたビタミン混合物0.02k
gを添加して混合し、ペットボトル(東洋製罐社製)に
500mlずつ充填し、密封し、レトルト殺菌機(日阪
製作所社製)により125℃で10分間滅菌処理し、ペ
ット用ミルク150個を製造した。
【0062】得られたペット用ミルクを製造直後に開封
し、前記の試験方法により試験した結果、乳脂肪及び全
乳蛋白質濃縮物を含有しているので、ミルクフレーバー
に優れ、ラクチュロースを併せて含有しているので、嗜
好性及び消化吸収性が良好であり、タウリンを併せて含
有しているので、栄養学的にバランスが良く、体重増加
率、飲用量、及び糞便性状のいずれにおいても優れてい
るペット用ミルクであった。
【0063】
【表6】
【0064】
【表7】
【0065】実施例2 無塩バター(森永乳業社製)3.0kg、全乳蛋白質濃
縮物(TMP、森永乳業社製)3.2kg、ショ糖(大
日本明治製糖社製)2.1kg、デキストリン(参松工
業社製。)3.0kg、ラクチュロース(森永乳業社
製)5g、天然タウリン(三栄源エフ・エフ・アイ社
製)10g、前記実施例1と同一のミネラル混合物0.
7kg、及び乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル
(太陽化学社製)30gを水道水50lに分散し、混合
し、該混合液に水道水を添加して総量を100lに調整
し、次いでプロペラ攪拌機により70℃で5分間予備乳
化し、原料溶液約100lを調製した。
【0066】次いで、該原料溶液を高圧均質機[エイ・
ピイ・ブイ・ラニエ(APV Rannie)社製]により、20
MPaの圧力で均質化処理した。得られた乳化液に、前
記実施例1と同一のビタミン混合物0.02kgを添加
して混合し、レトルトパウチ(東洋製罐社製)に200
mlずつ充填し、密封し、レトルト殺菌機(日阪製作所
社製)により125℃で10分間滅菌処理し、ペット用
ミルク400個を製造した。
【0067】得られたペット用ミルクを製造直後に開封
し、前記の試験方法により試験した結果、乳脂肪及び全
乳蛋白質濃縮物を含有しているので、ミルクフレーバー
に優れ、ラクチュロースを併せて含有しているので、嗜
好性及び消化吸収性が良好であり、タウリンを併せて含
有しているので、栄養学的にバランスが良く、体重増加
率、飲用量、及び糞便性状のいずれにおいても優れてい
るペット用ミルクであった。
【0068】実施例3 クリーム(森永乳業社製)4.0kg、全乳蛋白質濃縮
物(TMP、森永乳業社製)5.0kg、デキストリン
(参松工業社製)6.0kg、ラクチュロース(森永乳
業社製)5g、合成タウリン(相互薬工社製)10g、
前記実施例1と同一のミネラル混合物0.7kg、及び
乳化剤としてグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学社
製)30gを水道水50lに分散し、混合し、該混合液
に水道水を添加して総量を100lに調整し、次いでプ
ロペラ攪拌機により70℃で5分間予備乳化し、原料溶
液約100lを調製した。
【0069】次いで、該原料溶液を高圧均質機[エイ・
ピイ・ブイ・ラニエ(APV Rannie)社製]により、1段
目15MPa、2段目10MPaの圧力で均質化処理し
た。得られた乳化液に、前記実施例1と同一のビタミン
混合物0.02kgを添加して混合し、スチ−ムインジ
ェクション式滅菌機(森永乳業社製)により155℃で
5秒間滅菌処理し、均質機(三丸機械工業社製)によ
り、1段目30MPa、2段目3MPaの圧力で無菌的
に再度均質化処理し、外層から紙、アルミ箔、ポリエチ
レンのラミネート材により形成された容器(テトラパッ
ク社製)内に、アセプティック包装装置(テトラパック
社製)により、200mlずつ無菌的に充填し、密封
し、容器入りペット用ミルク400個を製造した。
【0070】得られたペット用ミルクを製造直後に開封
し、前記の試験方法により試験した結果、乳脂肪及び全
乳蛋白質濃縮物を含有しているので、ミルクフレーバー
に優れ、ラクチュロースを併せて含有しているので、嗜
好性及び消化吸収性が良好であり、タウリンを併せて含
有しているので、栄養学的にバランスが良く、体重増加
率、飲用量、及び糞便性状のいずれにおいても優れてい
るペット用ミルクであった。
【0071】
【発明の効果】以上詳記したとおり、本発明は、ペット
用ミルクに関するものであり、本発明により奏せられる
効果は次のとおりである。 1)乳脂肪及び全乳蛋白質濃縮物を含有しているので、
ミルクフレーバーに優れる。 2)乳脂肪及び全乳蛋白質濃縮物にラクチュロースを併
せて含有しているので、ペット動物の嗜好性及び消化吸
収性が良好である。 3)乳脂肪及び全乳蛋白質濃縮物にタウリンを併せて含
有しているので、栄養学的にバランスが良い。 4)乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、ラクチュロース、及び
タウリンを含有しているので、ペット動物における消化
吸収性及び嗜好性が改善され、顕著な体重増加、飲用量
増加、及び糞便性状改善の効果が奏せられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市橋 信夫 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 浦田 茂也 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 波平 英夫 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 勝又 裕子 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 Fターム(参考) 2B005 AA04 2B150 AA06 AB02 AB03 AB04 CC11 CC12 DC13 DD01 DD02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乳脂肪、全乳蛋白質濃縮物、ラクチュロ
    ース、及びタウリンを含有することを特徴とするペット
    用ミルク。
  2. 【請求項2】 ペット用ミルク1l当たり乳脂肪20〜
    100g、全乳蛋白質濃縮物20〜100g、ラクチュ
    ロース0.03〜10g、及びタウリン0.05〜10
    gの割合で含有する請求項1に記載のペット用ミルク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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