JP2000013332A - 制御装置および通信制御装置 - Google Patents
制御装置および通信制御装置Info
- Publication number
- JP2000013332A JP2000013332A JP10189603A JP18960398A JP2000013332A JP 2000013332 A JP2000013332 A JP 2000013332A JP 10189603 A JP10189603 A JP 10189603A JP 18960398 A JP18960398 A JP 18960398A JP 2000013332 A JP2000013332 A JP 2000013332A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- control signal
- sampling
- modem
- noise
- adaptive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Interface Circuits In Exchanges (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 伝送路上で比較的長時間に亘って発生を繰り
返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズが制御信号に
加わった場合にも制御信号の状態を精確に判定し、外部
装置の動作を制御することができる制御装置もしくはモ
デム制御装置を提供する。 【解決手段】 端末装置101〜10Nが出力したモデム
制御信号MCを、A/D変換器20において、回線速度
情報に基づいて生成される回線クロックCLよりも十分
に短い標本化周期でサンプリングし、量子化する。そし
て、この量子化されたモデム制御信号MCに対して、適
応フィルタ部21において適応信号処理を実行すること
によって、モデム制御信号MCからノイズNを除去す
る。これにより、モデム制御信号MCの変化点のエッジ
を効果的に抽出し、モデム制御信号MCの状態を精確に
判定することができる。
返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズが制御信号に
加わった場合にも制御信号の状態を精確に判定し、外部
装置の動作を制御することができる制御装置もしくはモ
デム制御装置を提供する。 【解決手段】 端末装置101〜10Nが出力したモデム
制御信号MCを、A/D変換器20において、回線速度
情報に基づいて生成される回線クロックCLよりも十分
に短い標本化周期でサンプリングし、量子化する。そし
て、この量子化されたモデム制御信号MCに対して、適
応フィルタ部21において適応信号処理を実行すること
によって、モデム制御信号MCからノイズNを除去す
る。これにより、モデム制御信号MCの変化点のエッジ
を効果的に抽出し、モデム制御信号MCの状態を精確に
判定することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送路を介して接
続される外部装置の動作を制御する制御装置および通信
制御装置に係り、特に、伝送路を介して接続される外部
装置の動作を制御するために外部装置との間で送受され
る制御信号に伝送路上で加わるノイズを除去し、制御信
号の状態を精確に判定することができる制御装置および
通信制御装置に関する。
続される外部装置の動作を制御する制御装置および通信
制御装置に係り、特に、伝送路を介して接続される外部
装置の動作を制御するために外部装置との間で送受され
る制御信号に伝送路上で加わるノイズを除去し、制御信
号の状態を精確に判定することができる制御装置および
通信制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に、電話回線を利用して端末装置か
ら通信データを集信する従来の通信システムの基本的な
構成を示す。このシステムでは、複数の端末装置81が
ホストコンピュータ82とデータ通信を行う場合に、ま
ず各端末装置81からモデム83、NCU(網制御装
置)84を通じて発呼信号CSが送信される。電話回線
用のモデム85は発呼信号CSを電話回線網86および
NCU87を通じて受信すると、呼出信号CIをホスト
コンピュータ82に送信する。ホストコンピュータ82
は呼出信号CIを受け取ると、端末装置レディ信号ER
をモデム85に送出する。モデム85は、呼出信号CI
と端末装置レディ信号ERとの論理積をとって、この論
理積が成立すると、NCU87に回線接続指令CMLを
出力し、回線を各モデム83,85に接続させる。これ
により端末装置81とホストコンピュータ82とが接続
され、データ通信が可能となる。
ら通信データを集信する従来の通信システムの基本的な
構成を示す。このシステムでは、複数の端末装置81が
ホストコンピュータ82とデータ通信を行う場合に、ま
ず各端末装置81からモデム83、NCU(網制御装
置)84を通じて発呼信号CSが送信される。電話回線
用のモデム85は発呼信号CSを電話回線網86および
NCU87を通じて受信すると、呼出信号CIをホスト
コンピュータ82に送信する。ホストコンピュータ82
は呼出信号CIを受け取ると、端末装置レディ信号ER
をモデム85に送出する。モデム85は、呼出信号CI
と端末装置レディ信号ERとの論理積をとって、この論
理積が成立すると、NCU87に回線接続指令CMLを
出力し、回線を各モデム83,85に接続させる。これ
により端末装置81とホストコンピュータ82とが接続
され、データ通信が可能となる。
【0003】上述したシステムでは、通常は、各端末装
置81は電話回線網86を通じて中継局としてのアクセ
スポイントに接続され、このアクセスポイントを通じて
ホストコンピュータ82との間でデータ通信を行う(特
開平2−213263号公報参照)。
置81は電話回線網86を通じて中継局としてのアクセ
スポイントに接続され、このアクセスポイントを通じて
ホストコンピュータ82との間でデータ通信を行う(特
開平2−213263号公報参照)。
【0004】上述したような互いに離れた場所に設置さ
れた通信装置間のデータ通信では、通信中に受信信号が
瞬断したときにも信号受信モードの連続性を維持し得る
ようにモデム装置に瞬断保護タイマが設けられている。
とこが、この瞬断保護タイマがデータ受信終了直後に作
動して、この瞬断保護タイマの作動期間中にノイズが受
信データに混入するという問題があった。そこで、特開
平5−122267号公報は、データ送信側の通信装置
が出力する送信要求信号の断をモデム装置で検出するこ
とによって、受信データにノイズが混入するのを防止す
る。
れた通信装置間のデータ通信では、通信中に受信信号が
瞬断したときにも信号受信モードの連続性を維持し得る
ようにモデム装置に瞬断保護タイマが設けられている。
とこが、この瞬断保護タイマがデータ受信終了直後に作
動して、この瞬断保護タイマの作動期間中にノイズが受
信データに混入するという問題があった。そこで、特開
平5−122267号公報は、データ送信側の通信装置
が出力する送信要求信号の断をモデム装置で検出するこ
とによって、受信データにノイズが混入するのを防止す
る。
【0005】すなわち、図9に示すように、通信装置9
1が通信装置92とデータ通信を行う際には、送信デー
タSDをモデム装置93に送信すると共に、送信要求信
号RSをモデム装置93に送信する。モデム装置93は
送信要求信号RSを受け取ると搬送波発生回路94によ
り搬送波信号CAを発生させ、この搬送波信号CAを振
幅位相変調器95で送信データSDに応じて振幅位相変
調し、出力する。また、モデム装置93は、送信要求信
号断検出回路96により通信装置91が出力する送信要
求信号RSの断を検出し、この検出信号CTにより搬送
波信号CAを変調し、送信データSDの変調信号と共
に、送信信号CASとして送信する。送信信号CASは
伝送線路97を介して受信側のモデム装置98に伝送さ
れる。モデム装置98は振幅位相復調器99により送信
信号CAS内の送信データSDを受信データRDとして
通信装置92に送出すると共に、搬送波検出回路100
により送信信号CASの瞬断を検出する。この瞬断が検
出されると、瞬断保護タイマ101が作動して、振幅位
相変調器99は復調動作を所定時間(たとえば、10n
s)継続し、信号受信モードの連続性が維持される。こ
のとき、制御信号検出回路102により検出信号CTが
検出されると、送信データSDの受信が終了したものと
して、瞬断保護タイマ101の作動を停止する。これに
より、データ受信終了直後に受信データRDにノイズが
混入するのを防止している。
1が通信装置92とデータ通信を行う際には、送信デー
タSDをモデム装置93に送信すると共に、送信要求信
号RSをモデム装置93に送信する。モデム装置93は
送信要求信号RSを受け取ると搬送波発生回路94によ
り搬送波信号CAを発生させ、この搬送波信号CAを振
幅位相変調器95で送信データSDに応じて振幅位相変
調し、出力する。また、モデム装置93は、送信要求信
号断検出回路96により通信装置91が出力する送信要
求信号RSの断を検出し、この検出信号CTにより搬送
波信号CAを変調し、送信データSDの変調信号と共
に、送信信号CASとして送信する。送信信号CASは
伝送線路97を介して受信側のモデム装置98に伝送さ
れる。モデム装置98は振幅位相復調器99により送信
信号CAS内の送信データSDを受信データRDとして
通信装置92に送出すると共に、搬送波検出回路100
により送信信号CASの瞬断を検出する。この瞬断が検
出されると、瞬断保護タイマ101が作動して、振幅位
相変調器99は復調動作を所定時間(たとえば、10n
s)継続し、信号受信モードの連続性が維持される。こ
のとき、制御信号検出回路102により検出信号CTが
検出されると、送信データSDの受信が終了したものと
して、瞬断保護タイマ101の作動を停止する。これに
より、データ受信終了直後に受信データRDにノイズが
混入するのを防止している。
【0006】また、複数の端末装置が伝送路を介してパ
ケット多重化装置と接続された通信システムでは、各端
末装置の通信動作を制御するために、送信要求信号RS
や送信可信号CS等のモデム制御信号が伝送路を介して
送受される。このような通信システムでは、各端末装置
からパケット多重化装置に伝送されるモデム制御信号
は、パケット多重化装置から各端末装置へ送信クロック
を誘導することによってサンプリングされている。
ケット多重化装置と接続された通信システムでは、各端
末装置の通信動作を制御するために、送信要求信号RS
や送信可信号CS等のモデム制御信号が伝送路を介して
送受される。このような通信システムでは、各端末装置
からパケット多重化装置に伝送されるモデム制御信号
は、パケット多重化装置から各端末装置へ送信クロック
を誘導することによってサンプリングされている。
【0007】ところが、この送信クロックの誘導による
モデム制御信号のサンプリングに際して、誘導ノイズが
発生し、モデム制御信号の状態を誤認識させるという問
題があった。特許第2697687号公報は、この誘導
ノイズによるモデム制御信号の状態の誤認識を防止する
技術を開示する。
モデム制御信号のサンプリングに際して、誘導ノイズが
発生し、モデム制御信号の状態を誤認識させるという問
題があった。特許第2697687号公報は、この誘導
ノイズによるモデム制御信号の状態の誤認識を防止する
技術を開示する。
【0008】すなわち、図10に示すように、伝送路上
の回線速度情報に基づいて誘導ノイズが同期している送
信クロックST1の変化点から誘導ノイズの影響を受け
ないポイントaまでの時間xを演算し、モデム制御信号
MCに対するサンプリングポイントを決定する。更に、
このサンプリングポイントにおけるサンプリング結果が
規定回数分連続して同一のモデム制御信号の状態を示す
か否かに応じてモデム制御信号の状態を判定する。
の回線速度情報に基づいて誘導ノイズが同期している送
信クロックST1の変化点から誘導ノイズの影響を受け
ないポイントaまでの時間xを演算し、モデム制御信号
MCに対するサンプリングポイントを決定する。更に、
このサンプリングポイントにおけるサンプリング結果が
規定回数分連続して同一のモデム制御信号の状態を示す
か否かに応じてモデム制御信号の状態を判定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知技術のう
ち後2者はいずれも伝送路を介して伝送される信号に加
わるノイズの統計的性質が既知である場合にこのノイズ
の伝送信号への影響を除去することを可能とするもので
ある。ところが、伝送信号に伝送路上で外乱によるノイ
ズ、特にサージノイズのように比較的長時間に亘って発
生を繰り返し、しかもその統計的性質が予測不可能なノ
イズが加わった場合は、上述した公知技術では伝送信号
からノイズを除去するのは困難であった。
ち後2者はいずれも伝送路を介して伝送される信号に加
わるノイズの統計的性質が既知である場合にこのノイズ
の伝送信号への影響を除去することを可能とするもので
ある。ところが、伝送信号に伝送路上で外乱によるノイ
ズ、特にサージノイズのように比較的長時間に亘って発
生を繰り返し、しかもその統計的性質が予測不可能なノ
イズが加わった場合は、上述した公知技術では伝送信号
からノイズを除去するのは困難であった。
【0010】このように、伝送路を介して伝送されるモ
デム制御信号等の制御信号に上述したような外乱による
ノイズが加わった場合には、制御信号が長時間不安定と
なって、制御動作に支障を来すことがあるという問題が
あった。
デム制御信号等の制御信号に上述したような外乱による
ノイズが加わった場合には、制御信号が長時間不安定と
なって、制御動作に支障を来すことがあるという問題が
あった。
【0011】そこで本発明の目的は、伝送路上で比較的
長時間に亘って発生を繰り返し且つ統計的性質が予測不
可能なノイズが制御信号に加わった場合にも制御信号の
状態を精確に判定し、外部装置の動作を制御することが
できる制御装置もしくはモデム制御装置を提供すること
にある。
長時間に亘って発生を繰り返し且つ統計的性質が予測不
可能なノイズが制御信号に加わった場合にも制御信号の
状態を精確に判定し、外部装置の動作を制御することが
できる制御装置もしくはモデム制御装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)伝送路を介して接続される外部装置の動作を
制御するために前記外部装置との間で前記伝送路を介し
て送受される制御信号を、前記伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングするサ
ンプリング手段と、(ロ)このサンプリングされた制御
信号から適応信号処理によりノイズを除去する適応フィ
ルタ手段と、(ハ)このノイズが除去された制御信号に
基づいて前記外部装置との間で送受される制御信号の状
態を判定する判定手段とを制御装置に具備させる。
は、(イ)伝送路を介して接続される外部装置の動作を
制御するために前記外部装置との間で前記伝送路を介し
て送受される制御信号を、前記伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングするサ
ンプリング手段と、(ロ)このサンプリングされた制御
信号から適応信号処理によりノイズを除去する適応フィ
ルタ手段と、(ハ)このノイズが除去された制御信号に
基づいて前記外部装置との間で送受される制御信号の状
態を判定する判定手段とを制御装置に具備させる。
【0013】すなわち、伝送路を介して接続される外部
装置の動作を制御するために外部装置との間で伝送路を
介して送受される制御信号が、伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズが除去され、このノイズが除去された制御信号
に基づいて外部装置との間で送受される制御信号の状態
が判定される。これにより、外部装置との間で送受され
る制御信号が、伝送路上で外乱により発生するノイズ、
特にサージノイズのように比較的長時間に亘って発生を
繰り返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズの影響を
うけた場合にも、制御信号へのノイズの影響を確実に除
去し、制御信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、
モデム制御信号の状態を精確に判定することができる。
装置の動作を制御するために外部装置との間で伝送路を
介して送受される制御信号が、伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズが除去され、このノイズが除去された制御信号
に基づいて外部装置との間で送受される制御信号の状態
が判定される。これにより、外部装置との間で送受され
る制御信号が、伝送路上で外乱により発生するノイズ、
特にサージノイズのように比較的長時間に亘って発生を
繰り返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズの影響を
うけた場合にも、制御信号へのノイズの影響を確実に除
去し、制御信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、
モデム制御信号の状態を精確に判定することができる。
【0014】また、請求項2記載の発明では、(イ)伝
送路を介して接続される外部装置の動作を制御するため
に前記外部装置との間で前記伝送路を介して送受される
制御信号を、前記伝送路上の回線速度に相当する周期よ
りも短い標本化周期でサンプリングする第1のサンプリ
ング手段と、(ロ)このサンプリングされた制御信号か
ら適応信号処理によりノイズを除去する適応フィルタ手
段と、(ハ)このノイズが除去された制御信号を前記回
線速度に相当する標本化周期でサンプリングする第2の
サンプリング手段と、(ニ)このサンプリングされた制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の前記制
御信号の状態を示すか否かに応じて前記外部装置との間
で送受される制御信号の状態を判定する判定手段とを制
御装置に具備させる。
送路を介して接続される外部装置の動作を制御するため
に前記外部装置との間で前記伝送路を介して送受される
制御信号を、前記伝送路上の回線速度に相当する周期よ
りも短い標本化周期でサンプリングする第1のサンプリ
ング手段と、(ロ)このサンプリングされた制御信号か
ら適応信号処理によりノイズを除去する適応フィルタ手
段と、(ハ)このノイズが除去された制御信号を前記回
線速度に相当する標本化周期でサンプリングする第2の
サンプリング手段と、(ニ)このサンプリングされた制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の前記制
御信号の状態を示すか否かに応じて前記外部装置との間
で送受される制御信号の状態を判定する判定手段とを制
御装置に具備させる。
【0015】すなわち、伝送路を介して接続される外部
装置の動作を制御するために外部装置との間で伝送路を
介して送受される制御信号が、伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズが除去され、このノイズが除去された制御信号
が回線速度に相当する標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号が所定のサンプリング
回数連続して同一の制御信号の状態を示すか否かに応じ
て外部装置との間で送受される制御信号の状態が判定さ
れる。これにより、請求項1記載の発明による効果に加
えて、ノイズの影響により制御信号のレベルが一時的に
大きく変動した場合にも、制御信号の状態を精確に判定
することができる。
装置の動作を制御するために外部装置との間で伝送路を
介して送受される制御信号が、伝送路上の回線速度に相
当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズが除去され、このノイズが除去された制御信号
が回線速度に相当する標本化周期でサンプリングされ、
このサンプリングされた制御信号が所定のサンプリング
回数連続して同一の制御信号の状態を示すか否かに応じ
て外部装置との間で送受される制御信号の状態が判定さ
れる。これにより、請求項1記載の発明による効果に加
えて、ノイズの影響により制御信号のレベルが一時的に
大きく変動した場合にも、制御信号の状態を精確に判定
することができる。
【0016】また、請求項1または請求項2記載の制御
装置において、前記適応フィルタ手段がFIR(有限イ
ンパルス応答)ディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記FIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定するようにしてもよい。
装置において、前記適応フィルタ手段がFIR(有限イ
ンパルス応答)ディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記FIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定するようにしてもよい。
【0017】また、請求項1または請求項2記載の制御
装置において、前記適応フィルタ手段がIIR(無限イ
ンパルス応答)ディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記IIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定するようにしてもよい。これにより、
比較的低次数のディジタルフィルタを用いた場合にもフ
ィルタ係数の高い収束速度を達成することができるの
で、適応フィルタ手段によるノイズ除去の効果を向上さ
せることが容易になる。
装置において、前記適応フィルタ手段がIIR(無限イ
ンパルス応答)ディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記IIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定するようにしてもよい。これにより、
比較的低次数のディジタルフィルタを用いた場合にもフ
ィルタ係数の高い収束速度を達成することができるの
で、適応フィルタ手段によるノイズ除去の効果を向上さ
せることが容易になる。
【0018】また、請求項3記載の発明では、(イ)伝
送路を介して接続される端末装置の通信動作を制御する
ために前記端末装置との間で送受するモデム制御信号を
前記伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングするサンプリング手段と、(ロ)
このサンプリングされたモデム制御信号から適応信号処
理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、(ハ)
このノイズが除去されたモデム制御信号に基づいて前記
端末装置が送出するモデム制御信号の状態を判定する判
定手段とを通信制御装置に具備させる。
送路を介して接続される端末装置の通信動作を制御する
ために前記端末装置との間で送受するモデム制御信号を
前記伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングするサンプリング手段と、(ロ)
このサンプリングされたモデム制御信号から適応信号処
理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、(ハ)
このノイズが除去されたモデム制御信号に基づいて前記
端末装置が送出するモデム制御信号の状態を判定する判
定手段とを通信制御装置に具備させる。
【0019】すなわち、伝送路を介して接続される端末
装置の通信動作を制御するために端末装置との間で送受
するモデム制御信号が伝送路上の回線速度に相当する周
期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、このサン
プリングされたモデム制御信号から適応信号処理により
ノイズが除去され、このノイズが除去されたモデム制御
信号に基づいて端末装置が送出するモデム制御信号の状
態が判定される。これにより、端末装置との間で送受さ
れるモデム制御信号が、伝送路上で外乱により発生する
ノイズ、特にサージノイズのように比較的長時間に亘っ
て発生を繰り返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズ
の影響をうけた場合にも、モデム制御信号へのノイズの
影響を確実に除去し、制御信号の変加点のエッジを効果
的に抽出して、モデム制御信号の状態を精確に判定する
ことができる。
装置の通信動作を制御するために端末装置との間で送受
するモデム制御信号が伝送路上の回線速度に相当する周
期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、このサン
プリングされたモデム制御信号から適応信号処理により
ノイズが除去され、このノイズが除去されたモデム制御
信号に基づいて端末装置が送出するモデム制御信号の状
態が判定される。これにより、端末装置との間で送受さ
れるモデム制御信号が、伝送路上で外乱により発生する
ノイズ、特にサージノイズのように比較的長時間に亘っ
て発生を繰り返し且つ統計的性質が予測不可能なノイズ
の影響をうけた場合にも、モデム制御信号へのノイズの
影響を確実に除去し、制御信号の変加点のエッジを効果
的に抽出して、モデム制御信号の状態を精確に判定する
ことができる。
【0020】また、請求項4記載の発明では、(イ)伝
送路を介して接続される端末装置の通信動作を制御する
ために前記端末装置との間で送受するモデム制御信号を
前記伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングする第1のサンプリング手段と、
(ロ)このサンプリングされたモデム制御信号から適応
信号処理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、
(ハ)このノイズが除去されたモデム制御信号を前記回
線速度に相当する周期でサンプリングする第2のサンプ
リング手段と、(ニ)このサンプリングされたモデム制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の前記モ
デム制御信号の状態を示すか否かに応じて前記端末装置
が出力するモデム制御信号の状態を判定する判定手段と
を通信制御装置に具備させる。
送路を介して接続される端末装置の通信動作を制御する
ために前記端末装置との間で送受するモデム制御信号を
前記伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングする第1のサンプリング手段と、
(ロ)このサンプリングされたモデム制御信号から適応
信号処理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、
(ハ)このノイズが除去されたモデム制御信号を前記回
線速度に相当する周期でサンプリングする第2のサンプ
リング手段と、(ニ)このサンプリングされたモデム制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の前記モ
デム制御信号の状態を示すか否かに応じて前記端末装置
が出力するモデム制御信号の状態を判定する判定手段と
を通信制御装置に具備させる。
【0021】すなわち、伝送路を介して接続される端末
装置の通信動作を制御するために前記端末装置との間で
送受するモデム制御信号が伝送路上の回線速度に相当す
る周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、この
サンプリングされたモデム制御信号から適応信号処理に
よりノイズが除去され、このノイズが除去されたモデム
制御信号が回線速度に相当する周期でサンプリングさ
れ、このサンプリングされたモデム制御信号が所定のサ
ンプリング回数連続して同一のモデム制御信号の状態を
示すか否かに応じて端末装置が出力するモデム制御信号
の状態が判定される。これにより、請求項3記載の発明
による効果に加えて、ノイズの影響によりモデム制御信
号のレベルが一時的に大きく変動した場合にも、モデム
制御信号の状態を精確に判定することができる。
装置の通信動作を制御するために前記端末装置との間で
送受するモデム制御信号が伝送路上の回線速度に相当す
る周期よりも短い標本化周期でサンプリングされ、この
サンプリングされたモデム制御信号から適応信号処理に
よりノイズが除去され、このノイズが除去されたモデム
制御信号が回線速度に相当する周期でサンプリングさ
れ、このサンプリングされたモデム制御信号が所定のサ
ンプリング回数連続して同一のモデム制御信号の状態を
示すか否かに応じて端末装置が出力するモデム制御信号
の状態が判定される。これにより、請求項3記載の発明
による効果に加えて、ノイズの影響によりモデム制御信
号のレベルが一時的に大きく変動した場合にも、モデム
制御信号の状態を精確に判定することができる。
【0022】また、請求項5記載の発明では、請求項3
または請求項4記載の通信制御装置において、前記適応
フィルタ手段がFIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがって前記FIRディジタルフィル
タのフィルタ係数を決定することを特徴とする。
または請求項4記載の通信制御装置において、前記適応
フィルタ手段がFIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがって前記FIRディジタルフィル
タのフィルタ係数を決定することを特徴とする。
【0023】また、請求項6記載の発明では、請求項3
または4記載の通信制御装置において、前記適応フィル
タ手段がIIRディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記IIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定することを特徴とする。これにより、
比較的低次数のディジタルフィルタを用いた場合にもフ
ィルタ係数の高い収束速度を達成することができるの
で、適応フィルタ手段によるノイズ除去の効果を向上さ
せることが容易になる。
または4記載の通信制御装置において、前記適応フィル
タ手段がIIRディジタルフィルタを有し、適応アルゴ
リズムにしたがって前記IIRディジタルフィルタのフ
ィルタ係数を決定することを特徴とする。これにより、
比較的低次数のディジタルフィルタを用いた場合にもフ
ィルタ係数の高い収束速度を達成することができるの
で、適応フィルタ手段によるノイズ除去の効果を向上さ
せることが容易になる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施例)以下、本発明の実施例
を詳細に説明する。
を詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施例における制御装
置もしくは通信制御装置を備えた通信システムの概略構
成を示したものである。
置もしくは通信制御装置を備えた通信システムの概略構
成を示したものである。
【0026】本通信システムでは、外部装置としての複
数の端末装置101〜10Nが伝送路としての回線ケーブ
ル11を介してパケット多重化装置12と接続されてい
る。このパケット多重化装置12はネットワーク14を
介して上位装置15と接続されている。これら第1〜第
Nの端末装置101〜10Nは回線ケーブル11を介して
通信データをパケット多重化装置12に伝送すると共
に、この回線ケーブル11を介してモデム制御信号をパ
ケット多重化装置12と送受する。このモデム制御信号
とは、パケット多重化装置12が端末装置101〜10N
の通信動作を制御するために端末装置101〜10Nとの
間で送受される送信要求信号や送信可信号等の制御信号
である。
数の端末装置101〜10Nが伝送路としての回線ケーブ
ル11を介してパケット多重化装置12と接続されてい
る。このパケット多重化装置12はネットワーク14を
介して上位装置15と接続されている。これら第1〜第
Nの端末装置101〜10Nは回線ケーブル11を介して
通信データをパケット多重化装置12に伝送すると共
に、この回線ケーブル11を介してモデム制御信号をパ
ケット多重化装置12と送受する。このモデム制御信号
とは、パケット多重化装置12が端末装置101〜10N
の通信動作を制御するために端末装置101〜10Nとの
間で送受される送信要求信号や送信可信号等の制御信号
である。
【0027】パケット多重化装置12は端末装置101
〜10Nから伝送された通信データを多重化し、ネット
ワーク14を介して上位装置15に伝送する。また、パ
ケット多重化装置12は、複数のモデム制御信号状態検
出部131〜13Nを有する。これら第1〜第Nのモデム
制御信号状態検出部131〜13Nはモデム制御信号の状
態を検出するためのもので、それぞれ同一の構成となっ
ている。また、図中の矢印Nは、回線ケーブル11によ
り伝送される信号に加わるノイズを示している。
〜10Nから伝送された通信データを多重化し、ネット
ワーク14を介して上位装置15に伝送する。また、パ
ケット多重化装置12は、複数のモデム制御信号状態検
出部131〜13Nを有する。これら第1〜第Nのモデム
制御信号状態検出部131〜13Nはモデム制御信号の状
態を検出するためのもので、それぞれ同一の構成となっ
ている。また、図中の矢印Nは、回線ケーブル11によ
り伝送される信号に加わるノイズを示している。
【0028】図2は第1のモデム制御信号状態検出部の
内部構成を示す。第1のモデム制御信号状態検出部13
1はサンプリング手段としてのアナログ/デジタル変換
器(以下、A/D変換器という)20を有する。端末装
置101〜10Nが出力したモデム制御信号MCは、回線
ケーブル11を介してA/D変換器20に入力される。
A/D変換器20では、回線ケーブル11における回線
速度情報に基づいて生成される回線クロックCLよりも
十分に短い標本化周期でモデム制御信号MCをサンプリ
ングする。このA/D変換器20におけるサンプリング
は、図示しない発振器が発生する初期クロックを回線ク
ロックCLよりも高い周波数に分周したクロック(以
下、クロックhと称する)と同期して実行される。この
クロックhの周波数は、除去するノイズの周波数成分の
最大周波数の2倍以上であることが望ましい。しかしな
がら、クロックhの周波数の上限はパケット多重化装置
12の信号処理能力と後述する適応アルゴリズムの演算
ステップ数とによって規定される。この点を考慮すれ
ば、クロックhの周期は回線クロックCLの周期の1/
10程度とするのが好ましい。
内部構成を示す。第1のモデム制御信号状態検出部13
1はサンプリング手段としてのアナログ/デジタル変換
器(以下、A/D変換器という)20を有する。端末装
置101〜10Nが出力したモデム制御信号MCは、回線
ケーブル11を介してA/D変換器20に入力される。
A/D変換器20では、回線ケーブル11における回線
速度情報に基づいて生成される回線クロックCLよりも
十分に短い標本化周期でモデム制御信号MCをサンプリ
ングする。このA/D変換器20におけるサンプリング
は、図示しない発振器が発生する初期クロックを回線ク
ロックCLよりも高い周波数に分周したクロック(以
下、クロックhと称する)と同期して実行される。この
クロックhの周波数は、除去するノイズの周波数成分の
最大周波数の2倍以上であることが望ましい。しかしな
がら、クロックhの周波数の上限はパケット多重化装置
12の信号処理能力と後述する適応アルゴリズムの演算
ステップ数とによって規定される。この点を考慮すれ
ば、クロックhの周期は回線クロックCLの周期の1/
10程度とするのが好ましい。
【0029】こうしてサンプリングされたモデム制御信
号は、A/D変換器20で量子化されて、時系列データ
20´に変換される。この時系列データ20´は、適応
フィルタ手段としての適応フィルタ部21に入力され
る。適応フィルタ部21では適応信号処理によりモデム
制御信号の時系列データ20´からノイズが除去され
る。このノイズが除去された時系列データ21´が比較
部22に出力される。比較部22はこの時系列データ2
1´を所定のしきい値LRと比較して、ハイレベルまた
はローレベルを示す2値のデータに変換する。これは、
モデム制御信号のオン・オフを示す2値のデータ22´
である。このモデム制御信号のオン・オフを示す2値の
データ22´は、判定手段としての判定部23に入力さ
れる。判定部23は、比較部22から入力された2値の
データ22´に基づいてモデム制御信号MCの状態を判
定し、その判定結果を示す信号23´を出力する。
号は、A/D変換器20で量子化されて、時系列データ
20´に変換される。この時系列データ20´は、適応
フィルタ手段としての適応フィルタ部21に入力され
る。適応フィルタ部21では適応信号処理によりモデム
制御信号の時系列データ20´からノイズが除去され
る。このノイズが除去された時系列データ21´が比較
部22に出力される。比較部22はこの時系列データ2
1´を所定のしきい値LRと比較して、ハイレベルまた
はローレベルを示す2値のデータに変換する。これは、
モデム制御信号のオン・オフを示す2値のデータ22´
である。このモデム制御信号のオン・オフを示す2値の
データ22´は、判定手段としての判定部23に入力さ
れる。判定部23は、比較部22から入力された2値の
データ22´に基づいてモデム制御信号MCの状態を判
定し、その判定結果を示す信号23´を出力する。
【0030】図3に、適応フィルタ部の内部構成を示
す。この図に示すように、適応フィルタ部21はn次の
FIR(有限インパルス応答)ディジタルフィルタ30
を有する。このFIRディジタルフィルタ30は、直列
に接続されたn個の遅延素子311〜31nを有する。各
遅延素子311〜31nは入力された信号をそれぞれクロ
ックhの1周期ずつ遅延させて、n個の乗算器321〜
32nにそれぞれ出力する。各乗算器321〜32nはそ
れぞれ対応する遅延素子311〜31nから入力された信
号に、重み付けを行うために、適応アルゴリズム演算部
36から供給されるフィルタ係数A1〜Anをそれぞれ乗
算し、加算器33に出力する。
す。この図に示すように、適応フィルタ部21はn次の
FIR(有限インパルス応答)ディジタルフィルタ30
を有する。このFIRディジタルフィルタ30は、直列
に接続されたn個の遅延素子311〜31nを有する。各
遅延素子311〜31nは入力された信号をそれぞれクロ
ックhの1周期ずつ遅延させて、n個の乗算器321〜
32nにそれぞれ出力する。各乗算器321〜32nはそ
れぞれ対応する遅延素子311〜31nから入力された信
号に、重み付けを行うために、適応アルゴリズム演算部
36から供給されるフィルタ係数A1〜Anをそれぞれ乗
算し、加算器33に出力する。
【0031】また、FIRディジタルフィルタ30は乗
算器320を有し、この乗算器320により適応アルゴリ
ズム演算部36から供給されるフィルタ係数A0をA/
D変換器20から直接入力される信号に乗算し、加算器
33に出力する。加算器33は、乗算器320〜32nの
全ての出力信号の総和を演算し、この演算結果を示す信
号21´を比較部22及び減算部34に出力する。
算器320を有し、この乗算器320により適応アルゴリ
ズム演算部36から供給されるフィルタ係数A0をA/
D変換器20から直接入力される信号に乗算し、加算器
33に出力する。加算器33は、乗算器320〜32nの
全ての出力信号の総和を演算し、この演算結果を示す信
号21´を比較部22及び減算部34に出力する。
【0032】また、適応フィルタ部21はFIRディジ
タルフィルタ30の出力信号21´に対する参照データ
SAを生成するための遅延素子35を有する。この遅延
素子35によりクロックhの1周期分遅延されたA/D
変換機20(図2参照)の出力信号20´が、参照デー
タSAとして減算器34に出力される。減算器34で
は、加算器33の出力信号21´と遅延素子35の出力
信号SAとの誤差が演算される。適応アルゴリズム演算
部36では、この誤差値が「0」に近づくように、クロ
ックhの1周期毎に適応アルゴリズムに従って各乗算器
320〜32nに供給されるフィルタ係数A0〜Anが演算
される。この演算値はクロックhと同期して、対応する
各乗算器321〜32nに出力され、各乗算器321〜3
2nのフィルタ係数A0〜Anがクロックhと同期して更
新されていく。
タルフィルタ30の出力信号21´に対する参照データ
SAを生成するための遅延素子35を有する。この遅延
素子35によりクロックhの1周期分遅延されたA/D
変換機20(図2参照)の出力信号20´が、参照デー
タSAとして減算器34に出力される。減算器34で
は、加算器33の出力信号21´と遅延素子35の出力
信号SAとの誤差が演算される。適応アルゴリズム演算
部36では、この誤差値が「0」に近づくように、クロ
ックhの1周期毎に適応アルゴリズムに従って各乗算器
320〜32nに供給されるフィルタ係数A0〜Anが演算
される。この演算値はクロックhと同期して、対応する
各乗算器321〜32nに出力され、各乗算器321〜3
2nのフィルタ係数A0〜Anがクロックhと同期して更
新されていく。
【0033】また、加算器33から図2の比較部22に
出力される信号21´は、この比較部22において、所
定のしきい値LRと比較され、モデム制御信号のオン・
オフを示す2値のデータ22´に変換され、判定部23
に出力される。
出力される信号21´は、この比較部22において、所
定のしきい値LRと比較され、モデム制御信号のオン・
オフを示す2値のデータ22´に変換され、判定部23
に出力される。
【0034】図4に、判定部の内部構成を示す。判定部
23は、比較部22からのモデム制御信号MCのオン・
オフを示す2値のデータ22´をサンプリングする第2
のサンプリング手段としてのサンプリング制御部40を
有する。このサンプリング制御部40では、上述した回
線クロックと同期して比較部22からの信号22´がサ
ンプリングがされる。このサンプリング結果は、第1〜
第m(例えば、m=3)のレジスタ411〜41mに順次
格納され、新たなサンプリング結果が得られる度にこの
格納値は順次更新されていく。そして、この第1〜第m
のレジスタ411〜41mに格納されたデータの値に基づ
いて状態判定部42がモデム制御信号の状態を判定す
る。
23は、比較部22からのモデム制御信号MCのオン・
オフを示す2値のデータ22´をサンプリングする第2
のサンプリング手段としてのサンプリング制御部40を
有する。このサンプリング制御部40では、上述した回
線クロックと同期して比較部22からの信号22´がサ
ンプリングがされる。このサンプリング結果は、第1〜
第m(例えば、m=3)のレジスタ411〜41mに順次
格納され、新たなサンプリング結果が得られる度にこの
格納値は順次更新されていく。そして、この第1〜第m
のレジスタ411〜41mに格納されたデータの値に基づ
いて状態判定部42がモデム制御信号の状態を判定す
る。
【0035】すなわち、m個のレジスタ411〜41mに
格納されたデータの値が全て一致したとき、この値に相
当するモデム制御信号MCの状態を現在のモデム制御信
号MCの状態と認識する。また、m個のレジスタ411
〜41mに格納されたデータの値が全て一致しないとき
は、1クロック周期前の認識結果を現在のモデム制御信
号MCの状態として保持する。これにより、サンプリン
グ制御部40によるサンプリング結果が所定のサンプリ
ング回数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示
すか否かに応じてモデム制御信号MCの状態が判定され
る。この判定結果を示す信号23´は、状態保持/通知
部43を介して上位機能部としてのパケット多重化装置
12のCPU(中央演算処理ユニット)に通知される。
格納されたデータの値が全て一致したとき、この値に相
当するモデム制御信号MCの状態を現在のモデム制御信
号MCの状態と認識する。また、m個のレジスタ411
〜41mに格納されたデータの値が全て一致しないとき
は、1クロック周期前の認識結果を現在のモデム制御信
号MCの状態として保持する。これにより、サンプリン
グ制御部40によるサンプリング結果が所定のサンプリ
ング回数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示
すか否かに応じてモデム制御信号MCの状態が判定され
る。この判定結果を示す信号23´は、状態保持/通知
部43を介して上位機能部としてのパケット多重化装置
12のCPU(中央演算処理ユニット)に通知される。
【0036】次に、モデム制御信号判定装置の動作を説
明する。
明する。
【0037】図5は、パケット多重化装置のCPUが実
行するモデム制御信号の状態判定処理の流れを示すフロ
ーチャートである。まず、端末装置101〜10Nが出力
したモデム制御信号MCが、回線クロックCLよりも十
分に周期が短いクロックhと同期してサンプリングされ
る(ステップS101)。このサンプリングされたモデ
ム制御信号MCはA/D変換器20において量子化さ
れ、時系列データ20´に変換される(ステップS10
2)。
行するモデム制御信号の状態判定処理の流れを示すフロ
ーチャートである。まず、端末装置101〜10Nが出力
したモデム制御信号MCが、回線クロックCLよりも十
分に周期が短いクロックhと同期してサンプリングされ
る(ステップS101)。このサンプリングされたモデ
ム制御信号MCはA/D変換器20において量子化さ
れ、時系列データ20´に変換される(ステップS10
2)。
【0038】次に、この時系列データ20´は、適応フ
ィルタ部21に入力され、上述した構成により、最新の
サンプリング結果からクロックhのn周期前のサンプリ
ング結果までの過去(n+1)回分のサンプリング結果
に依存して、適応信号処理によりノイズが除去される
(ステップS103)。こうしてノイズが除去されたモ
デム制御信号の時系列データ21´は比較部22におい
て、所定のしきい値LRと比較されて、モデム制御信号
MCのオン・オフを示す2値のデータ22´に変換され
る(ステップS104)。
ィルタ部21に入力され、上述した構成により、最新の
サンプリング結果からクロックhのn周期前のサンプリ
ング結果までの過去(n+1)回分のサンプリング結果
に依存して、適応信号処理によりノイズが除去される
(ステップS103)。こうしてノイズが除去されたモ
デム制御信号の時系列データ21´は比較部22におい
て、所定のしきい値LRと比較されて、モデム制御信号
MCのオン・オフを示す2値のデータ22´に変換され
る(ステップS104)。
【0039】この2値のデータ22´は、回線クロック
CLと同期してサンプリング制御部40によりサンプリ
ングされ、このサンプリング結果により判定部23の第
1〜第mのレジスタ411〜41mに格納された値が順次
書き換えられていく(ステップS105)。そして、こ
の第1〜第mのレジスタ411〜41mに格納された値が
全て一致するか否かが判別される(ステップS10
6)。ここで、全ての値が一致するとき、この値に相当
するモデム制御信号MCの状態を現在のモデム制御信号
MCの状態として認識し(ステップS107)、本処理
を終了する。また、全ての値が一致しないときは1クロ
ック前に認識された状態を現在のモデム制御信号MCの
状態として認識し、(ステップS108)、本処理を終
了する。これにより、回線クロックCLと同期してサン
プリングされた時系列データ22´が所定のサンプリン
グ回数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示す
か否かに応じてモデム制御信号MCの状態が判定され
る。
CLと同期してサンプリング制御部40によりサンプリ
ングされ、このサンプリング結果により判定部23の第
1〜第mのレジスタ411〜41mに格納された値が順次
書き換えられていく(ステップS105)。そして、こ
の第1〜第mのレジスタ411〜41mに格納された値が
全て一致するか否かが判別される(ステップS10
6)。ここで、全ての値が一致するとき、この値に相当
するモデム制御信号MCの状態を現在のモデム制御信号
MCの状態として認識し(ステップS107)、本処理
を終了する。また、全ての値が一致しないときは1クロ
ック前に認識された状態を現在のモデム制御信号MCの
状態として認識し、(ステップS108)、本処理を終
了する。これにより、回線クロックCLと同期してサン
プリングされた時系列データ22´が所定のサンプリン
グ回数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示す
か否かに応じてモデム制御信号MCの状態が判定され
る。
【0040】図6は、上述したモデム制御信号の状態判
定処理におけるモデム制御信号の変化を示している。
定処理におけるモデム制御信号の変化を示している。
【0041】図6(a)は、回線ケーブル11上でノイ
ズが加わったモデム制御信号MCを示す。図6(b)
は、図6(a)のモデム制御信号MCをクロックhと同
期してサンプリングし、A/D変換器22において量子
化した時系列データ20´を示す。図6(c)は、適応
フィルタ部21において、図6(b)の時系列データか
ら適応信号処理によりノイズを除去することにより得ら
れた信号21´を示す。また、同図中の点線は、上記ノ
イズを除去することにより得られた信号21´と比較部
22において比較されるしきい値LRのレベルを示す。
図6(d)は、比較部22において2値化されたモデム
制御信号MCの時系列データ22´を、回線クロックC
Lと同期してサンプリングするサンプリングポイントを
矢印SPで示している。図6(e)は、図6(d)に示
されたサンプリングポイントSPにおいてサンプリング
された信号に基づいて、判定部23により状態が判定さ
れたモデム制御信号MCを示す。図中の「OFF」はモ
デム制御信号MCが低電位であり、オフの状態にあるこ
とを示す。また、「ON」はモデム制御信号MCが高電
位であり、オンの状態にあることを示す。
ズが加わったモデム制御信号MCを示す。図6(b)
は、図6(a)のモデム制御信号MCをクロックhと同
期してサンプリングし、A/D変換器22において量子
化した時系列データ20´を示す。図6(c)は、適応
フィルタ部21において、図6(b)の時系列データか
ら適応信号処理によりノイズを除去することにより得ら
れた信号21´を示す。また、同図中の点線は、上記ノ
イズを除去することにより得られた信号21´と比較部
22において比較されるしきい値LRのレベルを示す。
図6(d)は、比較部22において2値化されたモデム
制御信号MCの時系列データ22´を、回線クロックC
Lと同期してサンプリングするサンプリングポイントを
矢印SPで示している。図6(e)は、図6(d)に示
されたサンプリングポイントSPにおいてサンプリング
された信号に基づいて、判定部23により状態が判定さ
れたモデム制御信号MCを示す。図中の「OFF」はモ
デム制御信号MCが低電位であり、オフの状態にあるこ
とを示す。また、「ON」はモデム制御信号MCが高電
位であり、オンの状態にあることを示す。
【0042】以上説明したように、本実施の制御装置
は、端末装置101〜10Nが出力したモデム制御信号M
Cを、A/D変換器20において、回線速度情報に基づ
いて生成される回線クロックCLよりも十分に短い標本
化周期でサンプリングする。そして、このサンプリング
されたモデム制御信号20´に対して、適応フィルタ部
21において適応信号処理を実行することによって、モ
デム制御信号MCからノイズを除去する。これにより、
モデム制御信号MCの変化点のエッジを効果的に抽出す
ることができるので、モデム制御信号MCの状態を精確
に判定することができる。
は、端末装置101〜10Nが出力したモデム制御信号M
Cを、A/D変換器20において、回線速度情報に基づ
いて生成される回線クロックCLよりも十分に短い標本
化周期でサンプリングする。そして、このサンプリング
されたモデム制御信号20´に対して、適応フィルタ部
21において適応信号処理を実行することによって、モ
デム制御信号MCからノイズを除去する。これにより、
モデム制御信号MCの変化点のエッジを効果的に抽出す
ることができるので、モデム制御信号MCの状態を精確
に判定することができる。
【0043】更に、比較部22が出力するモデム制御信
号MCのオン・オフを示す2値のデータ22´を回線ク
ロックCLと同期してサンプリングする。判定部23に
おいて、このサンプリング結果が所定のサンプリング回
数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示すか否
かに応じてモデム制御信号MCの状態を判定する。これ
により、モデム制御信号MCのレベルがノイズの影響に
より一時的に大きく変動した場合にも、モデム制御信号
MCの状態を精確に判定することができる。
号MCのオン・オフを示す2値のデータ22´を回線ク
ロックCLと同期してサンプリングする。判定部23に
おいて、このサンプリング結果が所定のサンプリング回
数連続して同一のモデム制御信号MCの状態を示すか否
かに応じてモデム制御信号MCの状態を判定する。これ
により、モデム制御信号MCのレベルがノイズの影響に
より一時的に大きく変動した場合にも、モデム制御信号
MCの状態を精確に判定することができる。
【0044】なお、上述した実施例では、適応フィルタ
部21がFIRディジタルフィルタ30を有する構成と
したが、これに限られるものではない。
部21がFIRディジタルフィルタ30を有する構成と
したが、これに限られるものではない。
【0045】図7に、適応フィルタ部21がIIR(無
限インパルス応答)ディジタルフィルタ60を有する構
成とした場合を示す。このように、適応フィルタ部21
がIIRディジタルフィルタ60を有する構成とするこ
とによって、同一の次数のFIRディジタルフィルタを
用いる場合と比較してより急速にフィルタ係数を収束さ
せることができる。このため、適応フィルタ部21にお
けるノイズ除去の効果を向上させることが容易になる。
限インパルス応答)ディジタルフィルタ60を有する構
成とした場合を示す。このように、適応フィルタ部21
がIIRディジタルフィルタ60を有する構成とするこ
とによって、同一の次数のFIRディジタルフィルタを
用いる場合と比較してより急速にフィルタ係数を収束さ
せることができる。このため、適応フィルタ部21にお
けるノイズ除去の効果を向上させることが容易になる。
【0046】なお、上述した実施例では、制御装置がパ
ケット多重化装置である例を説明したが、これに限られ
るものではない。本発明は、外部装置と伝送路を介して
接続され、この伝送路を介して外部装置を制御するため
の制御信号を送受する全ての制御装置に適用可能であ
る。
ケット多重化装置である例を説明したが、これに限られ
るものではない。本発明は、外部装置と伝送路を介して
接続され、この伝送路を介して外部装置を制御するため
の制御信号を送受する全ての制御装置に適用可能であ
る。
【0047】また、本発明は、制御信号をベースバンド
方式により伝送するシステムに好適であるが、特に単流
方式により制御信号を伝送する場合の制御信号の状態の
誤認識を防止するのに好適である。
方式により伝送するシステムに好適であるが、特に単流
方式により制御信号を伝送する場合の制御信号の状態の
誤認識を防止するのに好適である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、伝送路を介して接続される外部装置の動作
を制御するために外部装置との間で伝送路を介して送受
される制御信号が、伝送路上の回線速度に相当する周期
よりも短い標本化周期でサンプリングされ、このサンプ
リングされた制御信号から適応信号処理によりノイズが
除去され、このノイズが除去された制御信号に基づいて
外部装置との間で送受される制御信号の状態が判定され
る。これにより、外部装置との間で送受される制御信号
が、伝送路上で外乱により発生するノイズ、特にサージ
ノイズのように比較的長時間に亘って発生を繰り返し且
つ統計的性質が予測不可能なノイズの影響をうけた場合
にも、制御信号へのノイズの影響を確実に除去し、制御
信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、モデム制御
信号の状態を精確に判定することができる。
明によれば、伝送路を介して接続される外部装置の動作
を制御するために外部装置との間で伝送路を介して送受
される制御信号が、伝送路上の回線速度に相当する周期
よりも短い標本化周期でサンプリングされ、このサンプ
リングされた制御信号から適応信号処理によりノイズが
除去され、このノイズが除去された制御信号に基づいて
外部装置との間で送受される制御信号の状態が判定され
る。これにより、外部装置との間で送受される制御信号
が、伝送路上で外乱により発生するノイズ、特にサージ
ノイズのように比較的長時間に亘って発生を繰り返し且
つ統計的性質が予測不可能なノイズの影響をうけた場合
にも、制御信号へのノイズの影響を確実に除去し、制御
信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、モデム制御
信号の状態を精確に判定することができる。
【0049】また、請求項2記載の発明によれば、伝送
路を介して接続される外部装置の動作を制御するために
外部装置との間で伝送路を介して送受される制御信号
が、伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングされ、このサンプリングされた制
御信号から適応信号処理によりノイズが除去され、この
ノイズが除去された制御信号が回線速度に相当する標本
化周期でサンプリングされ、このサンプリングされた制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の制御信
号の状態を示すか否かに応じて外部装置との間で送受さ
れる制御信号の状態が判定される。これにより、請求項
1記載の発明による効果に加えて、ノイズの影響により
制御信号のレベルが一時的に大きく変動した場合にも、
制御信号の状態を精確に判定することができる。
路を介して接続される外部装置の動作を制御するために
外部装置との間で伝送路を介して送受される制御信号
が、伝送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本
化周期でサンプリングされ、このサンプリングされた制
御信号から適応信号処理によりノイズが除去され、この
ノイズが除去された制御信号が回線速度に相当する標本
化周期でサンプリングされ、このサンプリングされた制
御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の制御信
号の状態を示すか否かに応じて外部装置との間で送受さ
れる制御信号の状態が判定される。これにより、請求項
1記載の発明による効果に加えて、ノイズの影響により
制御信号のレベルが一時的に大きく変動した場合にも、
制御信号の状態を精確に判定することができる。
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、伝送
路を介して接続される端末装置の通信動作を制御するた
めに端末装置との間で送受するモデム制御信号が伝送路
上の回線速度に相当する周期よりも短い標本化周期でサ
ンプリングされ、このサンプリングされたモデム制御信
号から適応信号処理によりノイズが除去され、このノイ
ズが除去されたモデム制御信号に基づいて端末装置が送
出するモデム制御信号の状態が判定される。これによ
り、端末装置との間で送受されるモデム制御信号が、伝
送路上で外乱により発生するノイズ、特にサージノイズ
のように比較的長時間に亘って発生を繰り返し且つ統計
的性質が予測不可能なノイズの影響をうけた場合にも、
モデム制御信号へのノイズの影響を確実に除去し、制御
信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、モデム制御
信号の状態を精確に判定することができる。
路を介して接続される端末装置の通信動作を制御するた
めに端末装置との間で送受するモデム制御信号が伝送路
上の回線速度に相当する周期よりも短い標本化周期でサ
ンプリングされ、このサンプリングされたモデム制御信
号から適応信号処理によりノイズが除去され、このノイ
ズが除去されたモデム制御信号に基づいて端末装置が送
出するモデム制御信号の状態が判定される。これによ
り、端末装置との間で送受されるモデム制御信号が、伝
送路上で外乱により発生するノイズ、特にサージノイズ
のように比較的長時間に亘って発生を繰り返し且つ統計
的性質が予測不可能なノイズの影響をうけた場合にも、
モデム制御信号へのノイズの影響を確実に除去し、制御
信号の変加点のエッジを効果的に抽出して、モデム制御
信号の状態を精確に判定することができる。
【0051】また、請求項4記載の発明によれば、伝送
路を介して接続される端末装置の通信動作を制御するた
めに前記端末装置との間で送受するモデム制御信号が伝
送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本化周期
でサンプリングされ、このサンプリングされたモデム制
御信号から適応信号処理によりノイズが除去され、この
ノイズが除去されたモデム制御信号が回線速度に相当す
る周期でサンプリングされ、このサンプリングされたモ
デム制御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の
モデム制御信号の状態を示すか否かに応じて端末装置が
出力するモデム制御信号の状態が判定される。これによ
り、請求項3記載の発明による効果に加えて、ノイズの
影響によりモデム制御信号のレベルが一時的に大きく変
動した場合にも、モデム制御信号の状態を精確に判定す
ることができる。
路を介して接続される端末装置の通信動作を制御するた
めに前記端末装置との間で送受するモデム制御信号が伝
送路上の回線速度に相当する周期よりも短い標本化周期
でサンプリングされ、このサンプリングされたモデム制
御信号から適応信号処理によりノイズが除去され、この
ノイズが除去されたモデム制御信号が回線速度に相当す
る周期でサンプリングされ、このサンプリングされたモ
デム制御信号が所定のサンプリング回数連続して同一の
モデム制御信号の状態を示すか否かに応じて端末装置が
出力するモデム制御信号の状態が判定される。これによ
り、請求項3記載の発明による効果に加えて、ノイズの
影響によりモデム制御信号のレベルが一時的に大きく変
動した場合にも、モデム制御信号の状態を精確に判定す
ることができる。
【0052】また、請求項5記載の発明によれば、適応
フィルタ手段がFIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがってFIRディジタルフィルタの
フィルタ係数を決定する。
フィルタ手段がFIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがってFIRディジタルフィルタの
フィルタ係数を決定する。
【0053】また、請求項6記載の発明によれば、適応
フィルタ手段がIIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがってIIRディジタルフィルタの
フィルタ係数を決定する。これにより、比較的低次数の
ディジタルフィルタを用いた場合にもフィルタ係数の高
い収束速度を達成することができるので、適応フィルタ
手段によるノイズ除去の効果を向上させることが容易に
なる。
フィルタ手段がIIRディジタルフィルタを有し、適応
アルゴリズムにしたがってIIRディジタルフィルタの
フィルタ係数を決定する。これにより、比較的低次数の
ディジタルフィルタを用いた場合にもフィルタ係数の高
い収束速度を達成することができるので、適応フィルタ
手段によるノイズ除去の効果を向上させることが容易に
なる。
【図1】本発明の一実施例のモデム制御信号判定装置を
含む通信システムの概略構成を示すブロック図である。
含む通信システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例のモデム制御信号状態検出部
の内部構成を示すブロック図である。
の内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の適応フィルタ部の内部構成
を示すブロック図である。
を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施例の判定部の内部構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図5】モデム制御信号の状態判定処理の流れを示す流
れ図である。
れ図である。
【図6】図5の処理によるモデム制御信号の変化を示す
説明図である。
説明図である。
【図7】適応フィルタ部の内部構成の他の実施の形態を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図8】従来の電話回線網を介して端末装置からの通信
データを集信する通信システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
データを集信する通信システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来のノイズ除去装置を備えた通信システムの
概略構成を示すブロック図である。
概略構成を示すブロック図である。
【図10】従来のモデム制御信号のノイズ除去手法を説
明する説明図である。
明する説明図である。
10 端末装置 11 回線ケーブル 12 パケット多重化装置 13 モデム制御信号状態検出部 20 A/D変換器 21 適応フィルタ部 22 比較部 23 判定部 30 FIRディジタルフィルタ 31,35 遅延素子 32 乗算器 33 加算器 34 減算器 36 適応アルゴリズム演算部 40 サンプリング制御部 41 レジスタ 42 状態判定部 50 IIRディジタルフィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 11/00 302 H04M 11/00 302 H04Q 3/42 104 H04Q 3/42 104 Fターム(参考) 5J023 DA02 DB01 DC06 DD03 5K046 AA01 BA05 BB06 CC28 EE02 EE32 EE61 YY01 5K050 AA02 BB02 BB12 BB14 CC02 DD28 DD30 EE23 EE33 EE34 FF06 FF07 FF13 FF14 FF15 FF16 GG10 GG12 HH03 HH05 5K052 AA01 BB18 DD08 EE40 FF05 GG19 GG42 GG48 5K101 KK12 LL02 MM04 MM05 MM07 NN25 NN34 SS01 SS07 TT05
Claims (6)
- 【請求項1】 伝送路を介して接続される外部装置の動
作を制御するために前記外部装置との間で前記伝送路を
介して送受される制御信号を、前記伝送路上の回線速度
に相当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングす
るサンプリング手段と、 このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズを除去する適応フィルタ手段と、 このノイズが除去された制御信号に基づいて前記外部装
置との間で送受される制御信号の状態を判定する判定手
段とを具備することを特徴とする制御装置。 - 【請求項2】 伝送路を介して接続される外部装置の動
作を制御するために前記外部装置との間で前記伝送路を
介して送受される制御信号を、前記伝送路上の回線速度
に相当する周期よりも短い標本化周期でサンプリングす
る第1のサンプリング手段と、 このサンプリングされた制御信号から適応信号処理によ
りノイズを除去する適応フィルタ手段と、 このノイズが除去された制御信号を前記回線速度に相当
する標本化周期でサンプリングする第2のサンプリング
手段と、 このサンプリングされた制御信号が所定のサンプリング
回数連続して同一の前記制御信号の状態を示すか否かに
応じて前記外部装置との間で送受される制御信号の状態
を判定する判定手段とを具備することを特徴とする制御
装置。 - 【請求項3】 伝送路を介して接続される端末装置の通
信動作を制御するために前記端末装置との間で送受され
るモデム制御信号を前記伝送路上の回線速度に相当する
周期よりも短い標本化周期でサンプリングするサンプリ
ング手段と、 このサンプリングされたモデム制御信号から適応信号処
理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、 このノイズが除去されたモデム制御信号に基づいて前記
端末装置が送出するモデム制御信号の状態を判定する判
定手段とを具備することを特徴とする通信制御装置。 - 【請求項4】 伝送路を介して接続される端末装置の通
信動作を制御するために前記端末装置との間で送受され
るモデム制御信号を前記伝送路上の回線速度に相当する
周期よりも短い標本化周期でサンプリングする第1のサ
ンプリング手段と、 このサンプリングされたモデム制御信号から適応信号処
理によりノイズを除去する適応フィルタ手段と、 このノイズが除去されたモデム制御信号を前記回線速度
に相当する周期でサンプリングする第2のサンプリング
手段と、 このサンプリングされたモデム制御信号が所定のサンプ
リング回数連続して同一の前記モデム制御信号の状態を
示すか否かに応じて前記端末装置が出力するモデム制御
信号の状態を判定する判定手段とを具備することを特徴
とする通信制御装置。 - 【請求項5】 前記適応フィルタ手段がFIRディジタ
ルフィルタを有し、適応アルゴリズムにしたがって前記
FIRディジタルフィルタのフィルタ係数を決定するこ
とを特徴とする請求項3または請求項4記載のモデム制
御信号判定装置。 - 【請求項6】 前記適応フィルタ手段がIIRディジタ
ルフィルタを有し、適応アルゴリズムにしたがって前記
IIRディジタルフィルタのフィルタ係数を決定するこ
とを特徴とする請求項3または請求項4記載の制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18960398A JP2947273B1 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 制御装置および通信制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18960398A JP2947273B1 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 制御装置および通信制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2947273B1 JP2947273B1 (ja) | 1999-09-13 |
JP2000013332A true JP2000013332A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=16244083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18960398A Expired - Fee Related JP2947273B1 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 制御装置および通信制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947273B1 (ja) |
-
1998
- 1998-06-22 JP JP18960398A patent/JP2947273B1/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2947273B1 (ja) | 1999-09-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4494233A (en) | Method and apparatus for the detection and regeneration of a lost token in a token based data communications network | |
JPS6147454B2 (ja) | ||
JPH07264249A (ja) | タイミング再生回路 | |
JPS6249730A (ja) | 訓練信号検出方法及び装置 | |
EP0466259A1 (en) | Receiver of a system for transmitting data symbols at a given Baud rate | |
JPH09326729A (ja) | 加入者線終端回路 | |
US4494242A (en) | Timing recovery in a baud-rate sampled-data system | |
CA2057831C (en) | Synchronizing circuit | |
JPH08172463A (ja) | 位相ジッタ抽出回路及び位相ジッタキャンセル回路 | |
JP2947273B1 (ja) | 制御装置および通信制御装置 | |
JP3101955B2 (ja) | ディジタル変調信号の復調装置 | |
US5764708A (en) | Device for identifying a predetermined sequence of signals in a modem | |
EP0420192B1 (en) | Unique word detection apparatus | |
JP3935212B2 (ja) | くし型フィルタを有するvsbモード検出システム | |
JP4290597B2 (ja) | 波形等化器 | |
JP2888291B2 (ja) | 信号断検出回路 | |
JP3387409B2 (ja) | ディジタル復調回路 | |
JPH0353823B2 (ja) | ||
WO2013110772A1 (en) | Interference robust clock recovery | |
KR100289404B1 (ko) | 국소대칭강제파형부를 이용한 패턴지터를 줄이는 장치 및 방법 | |
JPH06216810A (ja) | 等化器の同期確立方式 | |
JP2001285147A (ja) | 自動等化回路 | |
JP2912246B2 (ja) | 復調システム | |
US6111922A (en) | Circuit for detecting word sequences in a modem | |
JP6250455B2 (ja) | 周波数偏移変調信号の復調回路および復調方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |